ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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気がついたらお気に入りが2000突破&13万PV。

ありがとうございます。


【部下3】

 

 

 

 

 

【anotherside】

 

 

 隊長を含めた数名の、突然の消失。予想外の事態に皆動揺――

 

「まあ綺麗に切り取られて。……この様子だと空間ごと入れ替えられた? みたいな?」

「どうにもそれらしいですね。であればとりあえず無事な可能性はある、と。……そちらはどうです?」

「ダメだ、さっぱり分かんね。これよっぽどの専門家じゃねえと無理なんじゃねーの?」

 

 ――はそれほどしておらず、割と普通であった。

 

「一体どこから手に入れたのやら。……それにしても隊長はよほどトラブルに好かれていると見える」

 

 嘆息しながら言うのはレフト1。ごつい体格で厳ついが、口調は妙に丁寧というインテリヤクザ風味の人物である。

 そんな彼にチャラいホスト崩れ風味の人物、レフト3が語りかけた。

 

「しかしどうします副長。隊長たちと()()()()()()()物から見て、多分ダンジョン内のどっかに飛ばされたんだとは思うですけど……」

 

 謎の装置の周辺に転がっている瓦礫を指して、彼はそう指摘した。見た目とか雰囲気とは裏腹に、この男聡くて気が回る。

 

「この機械からデータ取りは無理だぜ。完全に焼き切れてやがる。メモリーも死んでるぞ多分」

 

 謎の装置を弄りながら言うのは髪の毛を逆立てたチンピラ風味の男、レフト2。機械類に詳しい人物だが、それはあくまで趣味の範囲であり、わけの分からん装置に精通しているほどではない。

 謎の装置は隊長たちを転移させた後、煙を噴いて沈黙した。未完成だったのか使い捨てだったのかも判別できない。手がかりも何もあったもんじゃない状況であった。しかしGSの面子は特に心配した様子もない。

 

「あの人のことだから、生きていれば何とかするでしょう」

 

 レフト1の言葉が彼らの心境を表していた。信用しているというか、あの人はゴキブリ並にしぶといという安心感のような物がある。まあ今までのやらかしがやらかしだ。ダンジョンで迷った程度では簡単に死ぬまいと予想できるし、死んだら死んだで仕方が無いという諦観のような物もあった。

 彼らはそういうある種の覚悟を最初から持っている。が、()()()()()()()()()()()

 

「随分とのんきにしていますね?」

 

 まるで地獄の底から響いてくるような声。それにエリーターズ3人はびびくんっと身を震わせ、そろ~っと振り返った。

 幽鬼がいた。

 

「「「ヒェ」」」

「もう少し真面目に捜索しませんか? できませんか? 時間は有限なんですよ?」

 

 いや幽鬼のごとき形相と雰囲気で迫るのはヒロコ。なんだか圧がすごい。

 

「い、いやその、どこに隊長たちが飛ばされたのかも分からない状態で闇雲に探すのは、二重遭難などの危険性がありますので、ここはどっしりと落ち着いて……」

「はよ探せ」

「「「イエスマム!」」」

 

 弱い。いやもうラスボス級の圧に押されたら仕方が無いのかも知れない。野郎どもはわたわたと動き出した。

 

「なんなのアレ。なんなのアレ!? あの子そんな隊長気に入ってたん!?」

「自覚はないでしょうが、多分。いやはや恋する乙女は強い」

「そんなこと言ってる場合じゃねえだろ。別の当てもねえのにどうすんだよ副長」

「現在ダンジョンアタックを行っているクラン、探索者に連絡を取ります。詳細は伏せて事故で隊長がダンジョンに彷徨い込んだと、探索の協力を仰ぎましょう。大半は連絡も取れないでしょうし、そうそう上手いこと鉢合わせる可能性も薄いでしょうが、やらないよりはマシです」

「ホントにやらないよりはマシだった……」

 

 ほっときゃ自力で脱出するんじゃないかなあと、漠然と思っている3人は確かに危機感が薄い。自覚はないけど危機感を募らせまくっているヒロコとは対照的である。

 焦りがない分彼らは冷静であった。現在封鎖している現場――ショッピングモール周辺には転移していないと言うことはすでに確認しており、外部で確保されただろう関係者から事情を聞き出せないか問い合わせもしている。それなりにやることはやっているのだ。

 その上でダンジョンを探索するリスクを考え、積極的なアクションを起こさないでいた。むしろヒロコが焦りすぎである。

 

「恋は盲目ってことかあ。……でも隊長気づいてる様子ないですよね?」

「自分が彼女の恋愛対象になるとは思っていないんでしょう。そうだと分かったら、やめておけと諭しますよきっと」

「あ~、あの子にゃ過保護だかんなあ。むしろ親目線じゃねえの?」

 

 ごそごそ調べたり一般隊員に指示を出したりしながら、野郎どもは勝手なことを話している。無駄なことをしているなどと文句は言わない。多少の手間が増えただけでヒロコが安心できるんならと紳士的ですらあった。怖いし。

 そんな彼らの行動を嘲笑うかのように、事態はひょんな事から解決に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※キャラ紹介

 レフト1、2、3

 

 

 GSエリーターズレフト分隊メンバー。レフト分隊は数少ない男性のテック使いで構成されている。ライト分隊同様癖が強い連中。

 

 

 レフト1、【ヒトマ】

 レフト分隊リーダー兼エリーターズ副長。見た目ごつくて完全にヤクザだが、なぜか敬語で会話する。近接担当。実は専門学校で隊長の後輩だった。ゆえに彼との付き合いが一番長い。

 外観のモデルは漫画パンプキン・シザーズから【ランデル・オーランド】。ランタンを付けると人格が……とかいう裏設定は全く無く、普通にいい性格をしている。

 

 レフト2、【ニノハシ】。

 レフト分隊全距離対応ポジ。見た目も態度もヤンキーだが、実際元ヤン。テック使いの才覚が目覚めたのは遅かったが、鍛錬を積み重ねGSに入り、エリーターズに配属となった努力家。ハードソフト含めた機械弄り全般が得意。

 外観のモデルは小説とある魔術の禁書目録から【一方通行】。ベクトルを自在に制御できる……とかいう設定は全く無く、普通に低位テック使いのヤンキー。

 

 レフト3、【サンダイ】。

 レフト分隊のショットガナー。見た目も言動もチャラい茶髪の兄ちゃん。実はヨーロッパ系とのクォーターで、複数の言語が話せる。目端も効き洞察力も高い隠れた参謀。

 外観のモデルは漫画男子高校生の日常より【生徒会長】。おもしろおかしい日常を……結構おくっているかも知れない。むしろこいつにシリアスな場面があるのか。(酷)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




その頃こちら側は……的な。
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