ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~ 作:捻れ骨子
書けるうちに投稿しとこう。(弱気)
そして趣味に走っていますが私は謝らない。
さて、その後は予定を消化したり馬鹿を吹っ飛ばしたり飯を食ったり阿呆を吹っ飛ばしたりして、俺達はGS本部に帰還する。
そして予定した来客を迎えるため、エリーターズは射撃訓練場に集合していた。
「お待たせしましたなあ。ご注文の品、お届けに上がりましたえ」
現れたのは、チャイナドレス風の服装を身に纏った女性。なぜか数人のメイドを引き連れている。
【マネ・キネコ】。明らかな偽名の胡散臭い美女だが、これでもそこそこ大手で意外に信用できる商売人だ。
彼女は何か腹に一物抱えてそうな怪しい微笑を浮かべつつ、話を続けた。
「今回は選別も兼ねてるちゅうことですので、こちらの方でもいくつか見繕いましたわ。お気に召す物があればよろしいですけど」
そう言ってメイドたちに指示を出す。彼女らは持ってきたトランクを次々と用意されたテーブルの上に置き、開封して中身を見せた。
現れたのは数々の銃器。エリーターズが用いる銃器の更新に際して、試しに何種類か購入し、実際に使用してみて次の支給品を決定しようと言うことになったんだ。
「アサルトライフル、ショットガン、サブマシンガンの代替として
部下たちが興味深く見守る中、マネ女史は説明を始める。
「まずはアサルトライフルですな。ご注文は300AACblackout弾を使える物ちゅうことでしたけど、M4でもバレルを交換するだけで運用が可能となっとります。まあマガジンの装弾数は30発から28発になりますけど。こちらが改修した物ですな」
示した銃の一つは、今まで使っていたM4とほぼ同じ仕様。ちなみに300blackout弾とは、簡単に言うと5.56ミリ弾の薬莢に7.62ミリの弾頭を詰めた物だ。装弾数が僅かに減るが通常のM4用マガジンを使用することができ、先ほどマネ女史が言ったように銃自体もバレルを交換するだけですむ。それでいて火力は向上していた。あまりコストのかからない更新で、俺が300blackout弾を推奨した理由だ。
「銃ごと更新というのであれば、こちらの【シグ・ザウエルMCX】はどないです? 今回持ってきたのは
次に指したのは、M4と似ているが折りたたみのストックを備えた銃、MCX。M4は機関部の構造上、折りたたみのストックを備えることはできないが、この銃はショートストロークという方式でコンパクトに纏まっている。モジュラー構造で整備や部品の交換も容易い。それでいてマガジンや各種パーツなどM4と共通の規格部品が多く、基本的な扱い方もほとんど同じだ。更新という意味では選択肢として有りだな。俺の好みでもあるし。
「次はショットガンですけど、まずは【ベネリM3T】。ポンプアクション式のショットガンですけど、セミオートへの切り替えもできます。これはピストルグリップに折りたたみストックを備えた、海軍仕様になりますな」
いかにもショットガン、といった風のポンプアクションを基にしたタイプだ。今までうちで使っていたのはオートマチックの機能を持たない物だったが、これなら連射速度を上げられる。扱い方もそう変わらない。
「思い切った更新なら、こういうのもありますえ。【GEN12】。
M4やMCXに似た外観を持つ銃だ。実際MCXと同じくM4系と共通で使えるパーツも多いし、ベネリのようなチューブマガジン式ショットガンに比べ、現場での再装填を素早く行うことができる。装弾数もロングマガジンやドラムマガジンを使えば多く装填することが可能だ。……ふむ、悪くないチョイスだな。
「続いてPDWですけど……これ実際成功しとるんが2種類しかないんで、選択の幅があまりないんですよなあ」
PDWはサブマシンガンと同じく小型で連射の利く銃器類だが、サブマシンガンが拳銃弾を用いるのに対し、専用の弾丸を使う。小型のライフル弾のような物だ。ゆえに他の銃器と共用出来る物は少ない。マネ女史の言うとおり種類もないし、選択肢はほぼ無かった。
「まずは【P90】。これは有名ですよなあ。プルバップ式でマガジンの装弾数は50。多めですけど専用マガジン以外は使えません。操作方法も独特ですし、慣れが必要ですな。後で紹介するファイブセブンと弾丸の共用が可能となっとります」
数多くの創作物で登場した、多分世界一有名なPDWだ。扱いが少々独特であるが、世界各地で多く運用されているところから、相応の性能と実績がある。
「そしてこちらが【MP7A1】。H&K社サブマシンガンの系譜となるPDWですけど、同社のMP5とは少々扱い方が異なります。マガジンはグリップ挿入式で、20、30、40発の3種類ですな。こちらはすぐにでも扱い慣れると思いますえ。ただ弾丸を共用できるサブアームはありませんけど」
数少ない成功したPDWの一つ。専用弾を使う以外はいくつかのサブマシンガンと機構的に似通った物で、扱い方もそれに準じる。扱いやすさで言えばこちらに軍配が上がるだろう。
「最後にハンドガンですけど、ご注文の品と、こちらがお勧めの物を一つ用意しました。先ずはご注文のあった【HK45】と【FNファイブセブン】。45口径のダブルアクションと、先ほど言ったP90と共有の5.7ミリ弾を使う、独特のブローバックシステムを持つ銃になります。……隊長さんには釈迦に説法、ですわなあ?」
俺が頼んだ2種類の銃。H&KのMark23の流れをくむ45口径と、通常マガジンで装弾数20発を誇るP90の相棒。双方とも自前の銃を選ぶとき何度か撃ったことがあるが、趣味を無視すれば悪くない感触だった。ただファイブセブンはP90との併用が前提だからな。選択するとなれば自然にセット採用となる。別に個々で採用しても構わないと言えば構わないんだが、気持ち的に勿体ないような気がするんだよなあ。
「そしてこれがウチのお勧めですけど、【グロック21】です。45口径で装弾数は標準マガジンで13発と、HK45よりも多めですな。現在そちらの支給品のグロック19と扱いは全く変わらんですし、お買い得やと思いますえ」
最後に示された銃はグロックの45口径タイプだった。うん、これは俺も考えないではなかったが、前世では分からないけど今世だと……。
「たしかこのタイプは、流通数少なくてそんなに出回ってなかったはずだが。定数を揃えられるのか?」
俺が却下した理由である。1挺2挺ならともかく数を揃えるとなると確実性がないと思っていた。
俺の問いに、マネ女史はふふんとドヤ顔を見せた。
「ちょっとした伝がありまして、そこから結構な数を回せるんですわ」
「……それ、他の当てがあって発注したんだけど外れてダブついた、とかいうオチじゃないよな?」
「さて何の話でっしゃろ」
ジト目になる俺。目をそらすマネ女史。どこまで本気か冗談か分からんが、いずれにせよ数は揃えられるらしい。そうなるとこの銃も選択肢として有りだな。
「とにもかくにも以上になります。……しかし何ですなあ。最新式の電子制御付きとか、コイルガンとかは選択肢に入っとらんかったんですか? それなりのブツを回せますえ?」
商売人としては金になる最新鋭の物を買って欲しかったんだろうが、電子部品が多くなると単体のコストがかさむ上、整備性も悪くなる。それに壊れやすいから鈍器代わりに殴り合いもできん。最初から選択肢には入っていなかった。
「カスタマイズ用の光学機器やセンサー類で我慢してくれや。……それで、これから試射するんだが、場合によっては返品もOKだよな?」
冗談めかして俺は問う。
「もちろん構いませんえ」
マネ女史はにっこり笑って答え、そして付け加えた。
「ただしキャンセル料はいただきますけど」
みんな大好き武器調達