ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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【武器商人】

 

 

 

 

 

 ※キネコside

 

「反動もほとんど変わらないのに、威力は上がってるんだな」

「その分精度や射程距離に変化がございます。ご注意を」

「これチューブマガジンとバレル短くして短銃身(ソードオフ)になりませんです? 装弾数3+1くらいで」

「そういったカスタマイズは職人と相談になります。装弾数が増えるチューブマガジンなら、すぐにもご用意できますが」

「扱いはTP9やMP9に似てるな。スライドストックのポジションを調整できるのが良い」

「200メートルくらいなら、通常のボディアーマーを打ち抜けます。テックを乗せれば威力はさらに上がるでしょう」

「思ったより反動が変わらないし、精度も似たような物じゃん。……隊長、これにしましょうよ。今までの銃と扱い全く同じですし」

「私どもとしましても、そちらはお勧めでございますね。新しい取引先を確保いたしましたので、有効に使いたく」

 

 エリーターズの隊員たちが、ウチの社員に意見を聞きつつ試射を行っている。感触は悪くない。

 今回はまずエリーターズの支給品を選抜し、そしてGS全体の更新も考えているとのことだから、上手くすれば大口の取引になる。気合いも入ろうという物だ。つい勝負服を着てしまうのも仕方あるまい。

 ウチが隊長さんと出会ってから、運が向いてきたように感じる。一度食事にでも誘いたいところやけど……なーんか距離を置かれてる気がするなあ。ビジネス相手とはプライベートな繋がりを持ちたくないタイプなんかな。

 まあウチは胡散臭いと評判だからそのせいかも知れんけどね! ……やっぱこっちで関西弁とかイメージ悪いんやろか。

 

 普通に考えたら、関西の人間は【ウメダダンジョン】を中心としたエリアで商売するもんだと見られてるんじゃなかろうか。実際ほとんどの関西のダンジョン関係業者はそうしてるし、わざわざこっちまで手を伸ばす人間は少数派だと思う。ウチはその少数派やった。

 実家が商売してるウチは、同じように商売人の道を選んだ。でも実家は兄弟が継ぐことになってるし、暖簾分けするほど大きくもない。ウチは自分で身を立てる必要があった。

 幸い学生の頃からちょくちょく商売のまねごとをしていたおかげで、軍資金はあった。そこで思い切って実家と全く関係ないところで商売しようと考えた。己の実力を試してみたかった、という思いもある。そういったわけで封印都市までやって来たわけや。

 

 武器防具を商売の主力としたのは、それなりに知識があって商品として扱い慣れていたのと、低ランクのテック使いや、テック無しでもダンジョンに挑もうとする人間にとって必需品だからだ。探索者は金になるとみられているせいか年々増加の傾向にあり、封印都市を訪れるものは後を絶たない。需要はそれなりにあるとみていた。

 実際その考えは当たりで、それなりの顧客を抱え商売の規模も大きくなった。が2、3年前にはちょっと伸び悩んだ。後追いで似たような商売を始めるモンが増えたからや。止めろというわけにはいかんし、同業としては愛想ようせにゃならん場面も出てくる。にっこり笑いながら心の中で中指立てた場面がいくつあったことか。

 

 そんな頃に隊長さんと出会った。初めはウチの店に銃のカスタマイズを依頼しに来た客やった。品数が豊富で結構マニアックな銃も置いてあったから、細かい注文にも対応してもらえると踏んだらしい。実際彼の要望に応えられるのはウチんとこくらいだろうという自負はあった。

 普通に中古車買えるくらいの金をぶっ込んできた彼を見て、これは太い客になるとほくそ笑んでたんやけど、まさか後日GSから契約を持ちかけられるとは思わんかったわ。そして客だったどことなく俳優風ヤクザっぽい兄ちゃんが、隊長やってる偉いさんだとは思わんかったわ。

 ちょっと驚いたけどチャンスには違いない。色々と売り込みしたり便宜を図ったりした。おかげでGS関係の武器弾薬を扱わせて貰うことになったし、その看板で商売も上手く回るようになった。ウチにとって隊長さんは福の神と言って過言ではない。

 

 いつかちゃんと御礼をしたいと考えてるんやけど……どうやったらウチのイメージをええもんにできるんやろか。目下の所、それが悩みだ。

 

  ……後ウチの名前、本名やからね? 冗談みたいだけど偽名やないからね? そこんとこから認識改めて欲しいんよマジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人物紹介

 マネ・キネコ

 

 漢字で書くと【間根 甲子子】。もちろん招き猫からとっているが、偽名ではなく本名である。隊長からは偽名だと思われているが本人としてはそのイメージを払拭したい。

 関西から封印都市を訪れた商売人。本文の中で言っているが実家と関係ないところで自分の商売の腕を確かめたかったらしい。コネも伝もないところである程度の成功を収めていたのだから、結構な商才があるようだ。

 

 テック使いではないが銃器や武具の扱いに長け、そこそこの戦闘力はある。いわく「自分の扱う商品には精通しとかにゃいかんやろ」とのこと。マニアックな知識も豊富なので隊長とは結構話が合う。なお顧客に某痴女がいるため、そのうち面白いことになるかも知れない。

 コスプレじみた服を着るのが趣味で、自分の店の女性社員にもメイド服とか着用させている。自分は楽しい、客も喜ぶ。何が問題? とか言っちゃう人。社員は平気な人か諦めてる人しかいないので、確かに問題は無い。いいね?

 周りからは雰囲気的に胡散臭いと思われている節があるが、本人はいたって真面目でそこそこ誠実。無法地帯で生き抜いている以上純粋な善人ではないが、特に何の裏もない。関西弁が悪いのかと本人はちょっと気にしてるけれど、自覚無しに雰囲気が怪しいだけ。多分勘違いされ続ける。そういう意味ではちょっと不幸。

 

隊長に関しては、自分の商売が大きくなって安定するきっかけをくれた恩人と思っている。個人的には親しくしたいが、隊長自身からは微妙に距離を置かれているので内心ちょっとしょんぼり。なお商売の延長上として仲良くしておきたいだけで、普通の恋愛感情はない。今のところ。

 

 外観のイメージはガンダム00の【王 留美】(1期)。イメージソングは家電量販店ジョーシンCMソング【情熱をなくさないで】。多分自分の店でCMバージョンじゃない方が流れてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




怪しい人間と見せかけて、実は全然怪しくない枠。
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