ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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【忍んでない忍ぶ者】

 

 

 

 

 

 【ヨゾラside】

 

 

 頭目差し置いて先にあたしがやっちゃって良いのかしらこれ。おっと、何か電波が飛んできたわ。

 

「…………」

「え? いやいやなんでもないです。ちょっと考え事をしてただけで」

 

 頭目がこちらを気遣うけど、大したことじゃないので誤魔化す。ちょっと疲れてんのかなあたし。

 最近ゴタゴタしてるしなあ。うちが直接関わった騒動は少ないけれど、その裏で調査依頼が増えててんてこ舞いだ。暗殺依頼よりマシだけどさ。

 別に今更人の命を刈ることに思うところがあるわけじゃない。調査依頼に比べて面倒なのよ暗殺は。忍者だってできれば楽したいの。

 

「…………」

「そうですね。あたしも外せない講義があるんで()に出なきゃいけませんから、都合が良いですし」

 

 隊長殿の依頼に関して、封印都市の外に出る必要があるんだけど、あたしたちのような輩には独自の()()()がある。だから他の連中に比べれば比較的自由に出入りすることができた。あたしなんかはそれを利用して外の大学に通っていたりするんだよね。

 まあともかく、丁度いいんで講義受けるついでに調査しておくことにした。もちろんあたし一人だけじゃなく他に何人か就くんだけど、みんなそれぞれついでに何かの用事をこなすだろう。依頼にかこつけて私用をこなすのは日常茶飯事だ。外からは謎の忍者集団と思われているだろうあたしたちの実態は、意外に俗っぽい。(←大体みんなに察せられている事に気づいてない)

 

「…………」

「そのあたりは信用してます。みんな()()は付けてますし。それが分からない子は、そもそも選ばれませんよ」

 

 あたしが依頼をこなしている間、頭目の側付は他の人間に任せることになる。()()()()()により頭目ははっきりと喋ることを()()()いる。ゆえに側付は頭目の言いたいことをはっきりと聞き取り、他者に告げる役割をしなければならなかった。あたしはもう10年くらいは務めているので慣れた物だが、今回のようにあたしがいないこともある。

 そうでなくともこんな稼業だ。何かの弾みで命を落とすこともある。だからあたしの代わりを務められるような人材は複数人用意してあった。全て同じようにとは言わないけれど、そつなくこなすくらいはできるはずだ。なあに慣れればなんと言うことの無い役柄だ。頑張れ。

 

「…………」

「そちらは【エンビ】と【セツフウ】でよろしいかと。彼女らなら何かあれば必ず見つけ出します。適任でしょう」

 

 こちらから無理矢理押しつけたような形になった()()()の依頼。探索者に強化者(チューンド)やサイバー化した者が増えてきた理由を探る仕事は、あたしに準ずる立場の側近に任せるよう進言した。調査だけではない、場合によっては戦闘になる。そうなったときのために、調査能力と戦闘力双方が高めな面子を推挙したのだ。

 この件に関しては頭目の勘が基になっている。普通に考えれば不確かで眉につばを塗るような話だが、頭目の勘は馬鹿に出来た物じゃない。鍛え上げられた感覚、積み上げてきた経験。そういった物から導き出される、未来予想に近い。

 頭目曰く確証があるわけではないので曖昧な言い方にしかならぬ、だそうだけど、何かありそうと予想できるだけで心構えが随分違う。あたしたちも幾度かそれに助けられてきた。

 ……逆に言えば()()()()()()()()()ということなのよねえ。外れて欲しいけど、多分そうはならない。何らかの騒動が起こることは間違いないだろう。

 となると、GSや異世界対策機構と絡むことになる。いや直接戦闘になるとかじゃなくて、調査依頼がばんばん舞い込むことになるんじゃないかと。

 

 …………………。

 

 大忙しになりそうな予感しかしないんですけどお!? そもクワイエットレディースこと我が()()()()()がこの地にいるのは、ダンジョン周辺で来訪者やテック使い相手に経験を積むためだ。そりゃ諜報関係は得意ではあるけど、そこが主目的ではない。

 だけど依頼として持ち込まれたからには無下にするわけにも行かないし、断れば各所との関係も微妙になるわ情報の収集は遅れるわでろくな事にならないだろう。結局やらなきゃいけないわけだ。デスマーチ決定だよははははは。

 笑い事じゃないが。

 

「…………」

「は、その辺は心得て。お任せください」

 

 頭目も忙しくなることに関しては気にしてはいるのよね。放っておけないのも理解してるんで、結局仕事は振られることにはなるんだけど。情報収集に関してはあまり低位の子達を使うわけにも行かないし、ある程度こっちに負担がかかるのはやむを得ないところだ。もう少し使える人手が欲しいところだけど、難しいわよね。

 ま、やるしかないね。過労死しない程度に頑張りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※キャラ紹介

【センナイ・ヨゾラ】

 

 

 漢字で書くと【川内 夜空】。名前の由来は某夜戦大好きな艦娘から。格好も大体あれ。忍者をイメージして真っ先に彼女が浮かんだんだからしょうが無い。不可抗力である。

 

 クラン【クワイエットレディース】リーダー【ヒエイ・マヤ】の側付……と言う名の通訳係。とある事情によりはっきりと喋ることができないマヤの言葉を他者に伝えるのが主な役目。なんか耐性が必要らしい。

 他者と会話するときは自称が拙者で堅い口調だが、中身はわりと普通の感性。ただし封印都市基準。本来の自称はあたしで、口調もそれなりに軽い。親しくなれば普通に喋ってくれるのかも知れない。

 現役の大学生で、仕事を務める傍ら大学に通っているらしい。なお所属している大学は封印都市の外にあるため、ちょくちょく抜け出しているようだ。出席率が気になるがニンジャだから何とかしているのだろう。多分。

 戦闘力はそこそこで、相手の弱点を突く戦法を得意とする。もっとも諜報活動の方が本分なので、戦闘に加わることはあまりない。

 なぜかリーダーより先にキャラ紹介をやることになったが、なぜなのかはそのうち明かされるんじゃなかろうか。決して筆者がマヤの中身がどんな人物か決めてないからではない。信じれ。

 

 外見は当然ゲーム艦これから【川内】。全体的に少し色気が増している。特に尻。

 イメージソングはCreepy Nutsで【doppelgänger】。格好良さを重視。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




普通の感性持ちながらサクッと人が殺せるタイプな人。
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