ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
新しい特殊弾…『小言弾』によって覚醒したツナの活躍は目まぐるしかった。
襲い掛かって来た犬(骸)を掴んでは裏拳で一発でノシては、幻術で攻撃を偽装した千種(骸)の攻撃を見抜いては本物がいる場所を見つけては殴り飛ばした。
その時に持っていた三叉槍の穂先は吹き飛び壁に刺さる。
「これこそ小言弾の効果だぞ。ツナの内に眠る
「ブラッド・オブ・ボンゴレ?」
千束が聞くとリボーンは更に語る。死ぬ気弾が危機によるプレッシャーで外部からリミッターを外すのに対し、小言弾は秘めたる意志に気付かせることにより内面から全身のリミッターを外す弾だと。
そして同時に内面にある感覚リミッターを完全に解除する。ツナにとってはそれは
犬と千種を倒したツナは次は乗っ取られた獄寺とたきなを相手にしていた。
仲間相手に力を出せないと踏んだ骸は2人でツナに肉弾戦で追い詰める。
「クフフフ、やはり力を出せませんか」
「いいサンドバックですよね」
骸は乗っ取った体でツナを一方的にいたぶって余裕そうに笑う。
だが、ツナは今の自分の力が強すぎるのを把握して傷つけないために攻撃をいなして2人の体を守っていた。
そして超直感で打撃で神経をマヒさせる方法を直感し、2人を首に手刀を打ち込んで気絶させた。
倒れそうになった2人をツナは腕で持って支えた。
「……待たせてごめん……」
ツナは腕で支えている2人に謝ると地面にそっと置いた。
「処置を頼む」
「う、うん」
ツナは千束に2人を任せて、立ち上がり骸が倒れていた方向を見る。
「出てこい骸。生きているんだろ?」
「クフフ」
ツナに声に答えるに骸は穂先がない槍を持って姿を現す。
そして骸は自分はまだ自分が持っている六道輪廻で発動していないスキルがあり、それが「人間道」という。
「そして実は6つの冥界の内、最も醜く危険な世界だ」
「!」
「皮肉ではありませんよ。ゆえに僕はこの世界を嫌いこの
骸は「できれば発動したくなかった―――」と前置きを置いて右目を手でえぐる。
「最も危険な
「!!」
目からは血が流れ数字は「五」に変わって体からどす黒い
そして骸は
こうしてツナと骸の第2ラウンドが始まった
+++++
(なに……この戦い?今までの戦いと別物過ぎない?)
ツナに任されて、なんとか倒れた獄寺とたきなの応急処置(バックにいれてあったものでの簡単なもの)を施しては新たなる力を発揮した骸とツナの戦いを見ていたが……予想外の小言弾で力を発揮しているツナのスピードに驚いていた。
確かに骸は人間道というもので黒い
(ツナの動きは私なら何とか見切ることができるけど……もし戦ったら防戦一方になりそう……)
並外れた動体視力を持つ千束はなんとかツナの動きをなんとか追えていた。
一見、消えたかと思えたツナは手のグローブから炎を噴出してそれによって高速で後ろに回ったに過ぎない。
とはいえ、そんな動きを読めても千束は一方的に押されると予測する。
ツナが纏っている死ぬ気の炎は超圧縮のエネルギーでその推進力と考えられるが、そのエネルギーは熱を帯びていて骸が持っていた槍を溶かしていた。
「これがツナの隠されていた力なの……?それになんか雰囲気も違うし……」
(いつもの優しいツナは大丈夫だよね……?)
「ボンゴレ十代目の血を引くからな。それに見ていれば分かる。あいつがどうなのか」
いつもと違って落ち着いた雰囲気のツナに疑念を持つ千束だったが、リボーンは落ち着いた態度で静観していた。
そんな中、骸は自らの目的である『マフィア間の抗争を引き起こすこと』をツナ達に話す。そのために世界中の要人の体を乗っ取り世界中を血の雨に…『世界大戦』を起こすという。
手始めに『マフィアの殲滅』を行うつもりだという。
(『世界大戦』って……なんか映画じみてない!?……まあ、マフィアに所属している私が言えることじゃないけど……)
(それにしてもなんかマフィアへの嫌悪感が強くない?恨みでもあるわけ?)
千束が骸に対して考えていると骸はツナへの攻撃を再開する。
ツナに向ってオーラを形にして飛ばす骸。ツナは幻術だと思って動きを止めるが。
それにはつぶてを紛れ込ませていてそれにあたったツナは顔から血を出してよろめく。
その隙をついて骸は上空に跳び、槍を振り下ろそうとしていた。
「ツナ!上上!!」
「分かってる!!」
ツナは千束に返事を返すとグローブの炎を燃え上がらせてその場に消えたかと思ったらすぐに骸の背後を取る。
「また背後に!?」
驚く骸を息をつかす間も与えずに殴り飛ばす。
吹き飛ばされた骸は地面に衝突してその場所に軽いクレーターが出来る。
ツナは近くに膝をついて着地する。
「クフフフ。これがボンゴレ十代目…僕を倒した男か……」
「殺せ」
骸は冷たくそう言い放つ。「マフィアに捕まるくらいなら死を選ぶ」……と。
それを見て千束はツナの方を見る。今まで変わったように思えるツナがどうするか気にかけていた。命を奪うことに否定的な千束はこの場のツナの対応によって今後を考えようと思っていた。
そしてツナの反応は――――
「オレにはそんなことできない」
(ツナ!!)
ツナは骸の言葉に対して後ろ向き苦悶の表情でそう言い放った。
その言葉を聞いて千束は顔を「パアアアッ」と明るくした。
なぜならその行動と言葉は千束にとって求めていたものだったからだ。
味方や敵関係なく命を大切にしているボス。……きっとそれは『甘い』とか言われるだろうが千束はそういう考えを持っている者を求めていた。
「その甘さが命取りになる」
だが、骸にはそんなことは関係なくツナの隙をついて腕を掴んでツナの動きを封じる。
今まで腕の死ぬ気の炎を使って移動していたのを察して手を封じていたのだ。
「あぁ~!!ツナの厚意を利用しやがって!!」
「別に僕はそうして欲しいと頼んだ覚えはありませんが」
「このぉ!!」
「待て!」
骸の恩知らずの行動に千束は怒って飛び出そうとするがリボーンが手を出して静止させる。
「どうして止めるの!?ボスのピンチなんだよ?ここで行かなきゃいつ行くの!?」
「あの程度でやられるならボンゴレのボスは務められねぇ。見てろ」
「むぅ」
千束は何処か納得が出来ない所がありつつ、リボーンが言うとおりにその場に留まってことに成り行きを見守る。
そうしているとツナは壁に刺さっている三叉槍の穂先の所まで蹴り飛ばされる。
「いけ、ツナ。今こそXグローブの力を見せてやれ!」
「うおおお!!!」
吹き飛ばされたツナは両手を後ろに向けて手から炎を逆噴射して背中に槍が刺さる前にその場に留まる。
「な!!炎を逆噴射だと!?」
「おおおっ!かっけー!!!」
驚く骸と炎を使って飛んでいるのを目が輝かせる千束。
そしてツナは炎の勢いを使ってそのまま骸の方へ向かっていき、右手を骸に顔を掴む。
「うわあああああ!!!……ああ……!!」
「ちょ……炎で顔が焼けてない!?」
「大丈夫だ、死ぬ気の炎は熱が持つものもあるが今は骸のどす黒い
「ほへ~あの炎にそんな力が……」
リボーンの説明を聞いて抜けた声を出しながら感心していた。
一方、ツナはそのままの勢いで骸を押し出して部屋の台にぶつける。
衝撃で台の一部は破壊されて今度こそ完全に骸は気を失っていた。
そしてそれを示すように骸が持っていた三叉槍の穂先は破壊された。
―――これでツナと骸の対決は完全決着が付いた。
+++++
「終わったな」
「……うん」
倒れた骸を見てリボーンはそうつぶやいた。
それと同時にツナの額に合った炎は消えていつものツナに戻り、『X』と書かれたグローブも『27』と書かれたグローブに戻っていった。
「あっ、そうだ。みんなのケガは!?」
「心配ねーぞ、ボンゴレ医療班も敷地内に到着したらしいしな。ランチアの毒も用意していた解毒薬で間に合ったそーだぞ」
「よかった……。そう思うでしょ?ツナ」
「うん……」
ツナは千束の言葉に同意して頷く。
そして倒れている骸の方を見て心配する。
「死んでないよな?無事だよな?」
「ったく。甘いなお前は」
「まあまあ。いいじゃん。そこがツナのいい所だよ」
ツナの甘さに呆れるリボーンに千束はフォローをする。
それは千束が本気で思っていることでもあったが。
「近づくんじゃないぴょん!!!」
声をする方向をツナ達が見るとそこには地面を這いつくばって動いていた犬と千種の姿があった。
どうやら2人は起き上がる力がなく這いつくばるしかないようだ。
その姿を見て、ツナは「なぜそこまで骸のためにできるか?」と彼らに問いかけてる。
犬はそれに対して口を開けて答える。
「オレらは自分のファミリーに人体実験のモルモットにされたんだよ」
「「「!」」」
衝撃的な事実を聞かされてツナ達が動揺する中で犬は話を続ける。
自分達はエストラーネオファミリーの人間で禁弾を作った人でなしと烙印を押されては迫害を受けていた。
ファミリーの大人たちをその状況を挽回しようと特殊兵器開発に力を上げていた。
ファミリーの子供たちを実態実験に使って、次々と仲間は死んでいき地獄だったという。
「ひどい……」
あまりの酷い仕打ちに思わず千束は声を漏らす。
犬は自分達がどこへ行こうとどうあがこうと生き延びるすべはなかったという。
―――だが、ある日骸はファミリー大人全員を殺害した。
そしては犬と千種は骸の「一緒に来ますか?」の誘いを受けてこの世に復讐することを決めたのだった。
「それを……おめーらに壊されてたまっかよ!!!」
「でも…オレだって仲間を傷つくのを黙ってみてられない…だって……そこがオレの居場所だから」
「ツナ……」
「ぐっ……」
まっすぐなツナの答えに言葉を詰まらせる犬。
彼の言葉を千束は静かに耳を傾けていた。
そんな周りに静寂が響く中、ドアが開かれてはそこから鎖が伸びて犬、千種、骸の首に首輪が取り付けられる。
「えっ…な、何!?」
ツナが混乱する中、黒いコートに黒い帽子で全身包帯を巻いた長身の男達が現れる。
「
「私も見るのは数回ぐらいかな……彼らのジャマはしない方がいいよ。死にたくなかったらね」
「えっ……千束もヤバいというほどの存在なの!?」
まさか千束から注意を受けるとは思わず目の前の黒コートの男達がそれほどヤバい相手だとツナは驚く。
骸達はそのまま
「あ、あの3人はどうなるの?」
「罪を裁かれて罰を受けることになるだろう」
「ば、罰って?」
「さーな」
「でも決して軽いものじゃないよ。この世界は甘くないからね」
「……」
千束からの言葉を聞いてツナは黙って彼女の意見を聞いていた。
自分よりマフィア歴が長い千束の言葉は信じられるものだと理解していたからだ。
「おまたせしました!!怪我人は!?」
「医療班が来たな」
「遅いよ~」
やっと来た医療班に向かって、口を尖らせて手をぶんぶんと振る千束。
そこからのスピードは速かった。傷ついた獄寺、山本、たきな、雲雀、フゥ太をそれぞれストレッチャーに乗せた。
そして外にある救急車にそれぞれ乗せていく。ちなみにランチアは解毒後に
ツナが心配して皆が運ばれるのを見守る中で急にツナの全員に痛みが走る。
「小言弾のバトルモードはすさまじく体を酷使するからな体への負担が痛みとして返って来たんだ」
「うそぉ!!?い゛でーーーーー!!!助けて!!」
「がっ」ドサッ
体全身に来る痛みで気絶するツナ。
その姿を見てリボーンはため息をつく。
「ツナの奴、あまりの痛みで気を失いやかった。がっつり鍛えねーとな」
「うわっ、怖!リボーンの修行とか想像するだけで私も震えが……」
悪だくみを考えるような顔をするリボーンに千束は寒気を感じていた
「でも、9代目の指令はクリアだぞ。よくやったな、ツナ」
「おおっ!リボーンが褒めるなんて珍しい!!」
「オレも家庭教師として……ねむい……ぞ」
リボーンは最後まで言い終わらず眠気に負けては、倒れているツナに寄りかかって寝た。
「あー、もう。二人揃って寝ちゃって……これじゃあ、お礼も言えないじゃん。……みんなを助けてくれてありがとう。ツナ」
千束はツナの頭を自分の膝に乗せて膝枕をした
来ていたボンゴレ医療班も少しの間はその場を見ていたという
+++++
~1か月後~
春の野球大会の会場で1人の選手が飛んできたボールをバットで打ってホームランにした。
「よし!」
バッターは怪我が完全に治っていた山本だった。
彼は自分が打った球がホームランになったのを確認するとガッツポーズをする。
「わーーーーっ!!ホームランだ!!!」
観客席ではツナ、獄寺、了平、京子、ハル、ランボ、イーピン、フゥ太、千束、たきな、クルミが揃っていた。
あれから1か月経ったために皆、体は完全に治っており後遺症もなく復帰していた。
「武、試合に出れるくらい回復してよかったよね」
「ええ。偽骸の鉄球を受けた時は心配でしたがだいぶ回復してよかったです」
「ボンゴレ医療班の治療は中々なものだな」
観客席でツナの知り合いが揃っている中で千束、たきな、クルミは後ろの方で話していた。
「……それで新学期に来るんですか?」
「時期や手続きもあってね。それくらいが丁度いいって先生の判断」
「まあ、ミカ的にも2月下旬に転入っていうのは良くないと思ったんだろう。妥当な判断だな」
「う~!たきなと1秒でも長く学校生活過ごしたかったよ~」
「これから過ごせるので我慢してください」
不満ありげでたきなに寄りかかる千束。
たきなは不愛想ながらもながら千束を拒否らずに彼女の頭を撫でる。
そんな姿を見てクルミは肩を竦めた。
「それで
「んー……近いうちに開店予定」
「ツナの奴びっくりするだろうな。場所が場所だからな」
「サプライズにしておきたいからたきなは喋っちゃだめだよー」
「言ったとしても困惑するだけですよ……」
3人はなにやら今後に開店する店について話していた。
どうやら場所が場所のようで知っているたきなはなんとも言えない顔をしていた。
「うげーーーーーっ!!!」
3人が話している中、こちらに来たビアンキを見た獄寺が奇声を上げて倒れていた。
その声を聞いて3人振りむいた。
「あー…確かトラウマでお姉さん見ただけで倒れるんだっけ?隼人」
「何か理由つけてビアンキの顔の一部を隠さないとあのまんまだぞ」
「別にそのまんまでもいいですけど、放っておいてツナの迷惑をかけるのもあれですから手を貸しましょう」
たきなはやむえず獄寺の所を何とかしようとツナ達の方へ向かう。
その前に千束が「たきな!」と声を掛けて彼女を止めた。
「どうしました?」
「ツナはいい奴だよね。きっといいボスになるよ」
「…ええ。そうですね、きっと」
千束の言葉を聞いてたきなは優しく微笑んだ。それ顔を見て千束も笑顔になる。
たきなが行った後にる千束とクルミもそれに続くが――――
ゾクッ
「……?」
千束は何か悪寒を感じて後ろを振り向くがそこには誰もいなかった。
(気のせいかな?)
「どうした?千束」
「ううん。なんでもない。今行くーよー」
千束は下の方へ降りていった。
少し離れた所で母親と一緒にいる子供の右目が「六」になっているのも気が付かず。
これでvs骸は終わりです。
つい長々と前編と後編になってしましました。
これでも一部は短くしたりしたんですがねぇ……そこらへんは今後考えて変えていく予定です。
ここから日常編を通してヴァリアー編に行くつもりですが…いつになるのやら。
今回でストックが付いたので今後はできてから投稿する予定で行きます。
そして今更ですが、資格者:Yさん、胡蝶オウンさん、桶の桃ジュースさん評価していただきありがとうございます。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
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