ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
千束との日常編とか見てみたいと思ったので
「おはようございます。ツナ」
「おはよう、たきな」
「けっ、朝からお前の顔を拝むことになるとはな……」
骸達の戦いから1か月以上が経っては新学期の通学路の途中でたきなと出会ったツナは挨拶を交わした。途中で合流した獄寺も一緒であったがたきなに対してそっけない態度をとっていた。
「それで今日から新学期ですがツナと一緒のクラスだといいですね」
「あったりめーなこと言うな!オレと10代目は10年経とうが20年経とうが一緒に決まってんだろう!」
「それは私も同じ気持ちです。十代目の部下としてこれからも支えていきたいと思ってます」
「ちっとは十代目の部下らしくなってきたじゃねーか。まっ、オレには負けるがな」
(ちょっと気が重いけどなんか腐れ縁って気がするし……)
たきなと獄寺のやり取りを見ながらツナは何かと2人とは腐れ縁を感じていた。
ボンゴレという繋がりがあるとしても去年からの付き合いで色んな日々を過ごして来たこともあってもうなくてはならない存在だと感じていた。
「はぁ……」
「どうしました?」
「ううん。多分3人ともまた一緒のクラスなんだろうって。きっと」
1度溜息をついては心配していたたきなにそう返すツナ。
それから登校途中のツナのマドンナの京子ちゃんとその兄、了平に遭遇しては一緒に登校することになった。
だが……。
「学校まで全力疾走だ!!」
「うえっ!?うええええええええええっ!!?」
だが、気持ちが高まった了平に無理矢理連れていかれたツナは全力疾走で学校に向かうのだった。
「十代目ええええええええ!!!」
「ツナ!!」
「お兄ちゃんってば!!」
慌てて了平とツナを追いかける獄寺、たきな、京子だった。
+++++
「大丈夫?ツナくん」
「すーはーすーはー……だ、大丈夫……」
学校に憑いたツナは了平に無理やり連れられていたために疲れて息を切らしていた。
京子ちゃん相手には心配させないと言ったが顔は完全に青かった。
ちなみに了平は熱が冷めないのかそのままどこかに走って行ってしまった。
「おっっはよーぅございまぁす!千束が来ましたー!」
「なっ!?ち、千束!?」
校門の方から走ってきたのは並盛中の制服を着た千束だった。
まさかの相手にツナは驚愕して開いた口が塞がらなかった。
「ち、千束!テメェ、どうしてここに!?その制服ということは……!!」
「そっ。今日から私は並盛中の生徒として通いまーす!」
「ええええええっ!!?」
あまりに衝撃的なことで声を上げてしまうツナ。
獄寺も唖然としていて、ツナはすぐにたきなの方を見る。
「たきなは知ってたの!?」
「…ええ。千束からはサプライズにしたいから黙ってて欲しいと言われていたので……」
「どうだ。びっくりしたろ?」
「う、うん……十分、びっくりしたよ」
千束に聞かれて驚きながらもツナは顔を縦に振った。
「千束ちゃんも同じ学校に通えるなんて嬉しいな。一緒のクラスになったらよろしく」
「うん!京子ちゃんみたいな子がクラスメイトだったら楽しそう」
(2人共相変わらず仲がいいなぁ……)
京子ちゃんと仲良く話しているちさとはすこし羨ましそうに千束を見ているツナ。
千束は笹川兄妹とは野球大会の時に顔合わせをしていて千束とも持ち前の明るさですぐに打ち解けていた。
「そもそも千束は年齢的に――――「はい。たきな、そこら辺にしようねー」
「?急にたきなの口を塞いでどうしたの?」
「えっ、あ、うん!何でもないってあははは!!」
(……本来の年齢を考えたら千束は『先輩』に当たるんですが……ここは黙っておきましょう。学年が同じ方がすぐに駆け付けられたりしますし……)
そう答える千束にきょとんと小首をかしげながらもツナはそれ以上は追及しなかった。
千束の行動を察したたきなは黙ることにした。なんせ
…とはいえ、千束場合は自分の都合が強そうだが。
「よぉ、ツナ!」
「あっ、山本」
学校の中から山本が歩いてきて笑顔でツナに声を掛けてきた。
「おっはよぉー!山本!!」
「うおっ!?千束か!?もしかしてこっちの学校に転入してきたのか?」
山本は千束がいることに気が付き驚いていた。
「よおし!正解!!どおどお?制服似合ってる~?」
「ああ。似合っているぜ」
「やったー!」
山本に褒められて千束は大げさに腕を上げて嬉しそうに反応を見せた。
「そうだ、ツナ。新しいクラス貼りだされているぜ」
「えっ、もう出ているんだ」
「今度は違っちまったな」
「えっ……嘘」
山本の言葉に思わずショックを受けるツナ。
「残念だよ」
「山本……」
そういう山本の表情は本気で残念だと思っている様子でツナもつられて悲しい気持ちになっていた。
「そうかそうか。残念だったなぁ」
「心配するな。10代目のことは俺に任せておけ」
「獄寺……あなたっていう人は」
山本がツナと別クラスと知って機嫌が良くなる獄寺を見てたきなは呆れていた。
「お前も別のクラスだぞ」
「……はぁ?」
山本のつぶやきに獄寺は理解できずにうめいた。
「残念だったな、ツナと一緒のクラスじゃなくて」
「そ、そんなバカなことがあるかぁ!!」
山本の言葉に声を荒げて反論する獄寺だったが、山本も話を撤回する様子はなかった。彼も残念なようで彼には珍しく影がある感じを思わせていた。
「マジだぜ。今回はみんなバラバラだ」
「みんなバラバラ!?」
「そ、そんな……」
クラスが全員バラバラという事実を聞いてツナ達は急いで校舎の中に向かった。
+++++
「バラバラなんて嘘だろ!?」
ツナ達は急いでクラス分け表の内容を見るために人込みをかき分けて前の方へ辿り着いた。
出ている掲示板にはツナはA組で獄寺、山本、たきな、京子とは別のクラスにされていた。
「そ、そんな……」
「ありえません……」
ツナは京子ちゃんとの別クラスという事実にがっくりと肩を落としてその場に膝をついて泣いていた。同じく隣にいたたきなも呆然としてその場に立ち尽くしていた。
「残念だね…でも学校は同じなんだからいつでも会えるよ」
「こんなの嫌だよぉ……」
京子ちゃんに声を慰めの言葉を掛けられるがツナはそれでも納得できずに涙は止まらなかった。
「で、でも!私とたきなは一緒のクラスだよ!ほら!!」
「……この場合に一緒でも意味がないですよ。誰かがツナと一緒のクラスじないとツナに何かあった時にすぐに対応できません。それに……」
「
「いえ…なんでもありません。とにかくこんなデタラメ納得できません!やり直しを請求します!!」
たきなは何かを誤魔化するようにやり直しを高らかに声を上げた。
それに同意するように獄寺もダイナマイトを持って前に出る。
「珍しく意見が合うじゃねぇか、たきな。オレと十代目が離れ離れなんてあり得るねぇ!!まずはこんなデタラメはぶっ壊しちまうぜ」
「そうですね。破壊してしまいましょう」
「うえっ!?ちょちょちょちょちょい待って!!?2人とも何しようとしているの!?」
「何って見てわかんだろう。こんなデタラメを木っ端微塵にしちまうんだよ」
「ええ。とりあえず破壊して上に掛け合いましょう」
(普段は気が合わないのに性質は同じな2人が手を合組んじゃった!!!)
クラス替えに納得できていない獄寺とたきなはそれぞれダイナマイトと拳銃を取り出しては本気で破壊しようとしていた。流石にやばいと察したツナと千束は獄寺とたきなに絡みついて動きを止める。
「10代目はいいんスか!?こんなデタラメ認めるんですか!!?」
「そうですよ。こんなものさっさとなかったことにしてしまいましょう」
「たきな!?会わないうちに随分、アグレッシブになりすぎてない!?」
「良いとか悪いとかじゃなくってとりあえず破壊するのはやめてよ!!」
止めないと今すぐにも本気で破壊しかねない2人をツナと千束は必死に止めていた。
「随分騒がしいね」
そこに風紀委員の雲雀恭弥が現れる。
周りの生徒は危機感を感じてかザワついてはその場からさっそうと姿を消す。
その場はツナ達と雲雀しか残らなかった。
「えっ、ヒバリさんって卒業したんじゃ……」
「僕はいつでも好きな学年を選べる」
「はぁ?」
「誰も僕を常識で縛ることはできない」
(……い、意味分かんねー!!)
まさかの雲雀からの返答でツナは絶句する。この学校の独裁者というべき雲雀には学年など些細な問題なのかもしれない。
「というわけで早速風紀委員として取り締まらせてもらうよ」
「やんのかテメェ!!」
「気を付けてください、千束。この男は風紀委員長であり、最恐不良である男です!」
「うえっ!?強さは知っているけどそこまでやばい人だったの!?」
たきなからの忠告を聞いて千束は目の前の男を見る。
骸との戦いで雲雀の強さを目のあたりにしていたとはいえ、たきなが言うほど危険人物だと知らずに信じられない顔をする。
「君は確かうちに転入してきた生徒だね」
「そ、そうですけど……」
「ふぅん……見た所結構やるようだね。風紀を取り締まるため君の実力を試させてもらうよ」
「……そしてバトルジャンキーでもあります。目をつけられたようですから気をつけて」
「……ここ日本だよね?」
あまりの雲雀の破天荒ぷりにツッコミえざる得なかった千束。
雲雀と獄寺とたきなはお互いににらみ合いをしていつでも戦闘態勢になれるように武器をお互い構える。
そんな中、桜の花弁が舞っていて、それが近くに来るたびに雲雀は険しい顔をする。
「……誰だい?桜なんて埋めたのは」
(前からありましたけど……)
「やめておこう。なんだがこの場所じゃあ、気が進まない」
雲雀はそう言うとツナ達に背を向けてその場を去っていった。
「ヒバリさんもしかして『サクラクラ病』の後遺症で桜が嫌いになったとか?」
「邪魔者はいなくなりましたし、いいっスね?」
「やりましょうか」
「「良くない!!」」
雲雀がいなくなって再び破壊行為を行おうとしする獄寺とたきなにツナと千束は素早く口をはさんで止める。
「何騒いでんだ!お前達!!」
「あっ、先生!す、すいません!」
騒ぎを聞きつけた少し太めの先生がツナ達の前に現れる。
ツナは先生に謝罪するが獄寺は機嫌が悪く、先生に服の襟を持って抗議しだした。
「どうしてオレと十代目が別々のクラスなんだよ!」
「そうです。納得がいきません」
「何の真似だ!これは先生達が一生懸命考えて……」
「やめなよ!獄寺君!!」
「やめなよ、たきな!」
先生に突っかかる獄寺とたきなをなだめようとするツナと千束だが2人は止めようとしない。
「そのクラス分けに文句があるならチャンスをやってもいいぞ」
「こ、この声は……」
ツナは校舎の外から聞こえてくるよく知った声を聴いて後ろを振り返る。
そこには……。
「オレはクラス分け特別指導員の『ボンゴレスキー』だ」
(り、リボーン……)
校門前には黒い帽子被って白い付け髭をしたどう見てもリボーンがいた。
ロシア人なのを主張しているのかコサックダンスで移動していた。
いつものバレバレの変装にツナは茫然としていた。
「てめー何モンだ。うちのファミリーみたいな名を語りやがって……」
「偶然だとしてもあまりよろしくありませんね」
(え゛?ガチで分かんないの?2人共……)
どう見てもバレバレの変装なのにリボーンだとわかっていない獄寺とたきなにツナは追わず変な声を心の中に出して引いていた。
前にもタイのムエタイの師匠の『パオパオ老師』で皆の目の前に現れたことがあるがその時も自分以外リボーンだと認知できなかったのである。
「ここに『クラス分け白紙委任状』がある。オレから奪えれば勝手に書き込んでいいぞ」
「はぁ!?」
リボーン…もといボンゴレスキーはそう言って手元にある黒い筒を皆に見せてそう言う。
先生は反発するが、すぐに校長が現れては「ボンゴレスキーはあるお方から推薦を受けた人物だ。彼に任せて様子を見ようじゃないか」と言われて納得してしまった。
あるお方は校長が最も尊敬する人物でその方が言ったことは今まで間違いはないらしい。
「そういうことだ。やるか?」
「あたりめーだ!」
返事なしにすぐにボンゴレスキーを捕まえとする獄寺だが、あっさりと避けられてボンゴレスキーは楽々と学校の中へ飛んで行った。
「追いかけますよ!獄寺!!」
「てめーに言われなくっても分かってんだよ!!待ちやがれーーーー!!!」
「ああ!!ちょっと2人共!!!」
獄寺とたきなは千束の引き留める声を振り切って、ボンゴレスキーを追いかけて学校に入っていった。
「もう……獄寺君とたきなと一緒だといっつもこうなるんだから……」
いつものように問題を引き下げてくる2人にツナはすっかりうなだれていた。
「なんか面白そうじゃーか!オレ達も行こうぜ、ツナ!」
「そうだよ。転入早々面白そうなことに関れるなんてラッキーだよ!」
「山本、千束……!?」
千束と山本の発言の意図が読めないツナが困惑する。
「やっぱ同じクラスの方がいいもんな!」
「うんうん。今のままでもたきなと一緒でいいけどやっぱりみんな一緒が一番だよね」
「山本…千束……」
2人の言葉にツナは心打たれた。
確かに今のバラバラのクラスよりみんな一緒のクラスメイトの方がずっといい。
「うん!」
ツナは2人の言葉にはっきりと強く声を笑顔で返した。
+++++
それからツナ、獄寺、山本、たきな、千束でボンゴレスキーを追いかけるのだったが……。
「はぁ……なんであんな歩き方であんなに早いんだよ……」
体育館に入って来たボンゴレスキーを追いかけてきたツナは息を切らしていた。
ボンゴレスキーはコックダンスで歩いているのに誰も追いつけなかった。
「山本、たきな、千束!ここであいつを追い詰めるぞ!!」
「はい!」
「「オーケー!」」
獄寺の言葉に3人は言葉を返して4人はボンゴレースキーを囲むように動き出す。
徐々に距離を詰めるがボンゴレスキーは唐突にバスケットボールのゴールポストに入った。
「バカが!自分で捕まりに行きやがった!!」
獄寺が勝ちを確信するが壁の下の小窓から大量のバスケットボールが出てきてツナ達を飲み込んだ。
「うああああああっ!!!」
呑み込まれたツナ達はその場に倒れていた。
なお、千束は直ぐにそれを察してたきなを連れて逃げたので無事であった。
「よし!拘束用銃で捕まえました!!」
「いや、それただの人体模型だから!?」
「そんな……」
次は理科室でボンゴレスキーの帽子を確認してたきなは拘束用の銃でその相手を拘束した。
だが、それは帽子を被った人体模型でそれを見たたきなはがっくりと肩を落とす。
そうすると人体模型の顔が割れてそこからボンゴレスキーが現れる。
「まだまだ甘いな」
ボンゴレスキーは素早い足取りで「チャオ!」と言ってその場を去っていく。
その姿を見てツナ達は目を点にしてその場に立ち尽くしてしまう。
「あははは!なんかツナの所の小僧と遊んでいるみたいだな」
「それってリボーン?あの人には本当に驚かされるよね」
「あの指導員ぜってぇ許せねぇ!!」
「それについては同意です」
(いや、だからリボーンなんだって…なんで気が付かないのーーーー!!?)
それぞれがボンゴレスキーに上手く踊らされている中で色々と話し合うがここまで誰もボンゴレスキー=リボーンだと気が付いていないのにツナは顔を引きつっていた。
……そうしてボンゴレスキーを追って十数分…ツナ達はボンゴレスキーを屋上で追い詰めていた。
「ついに追い詰めたぜ!もう逃げられないぜ!!」
獄寺はツナ、獄寺、山本でボンゴレスキーを囲んではそう宣言する。
ボンゴレスキーは変わらずにコックダンスを続けていた。
「いっせーの……せ!!!」
掛け声と共に3人はボンゴレスキーに飛び掛かるがボンゴレスキーは瞬時に上空に跳んだ。
そのために3人は頭をそれぞれぶつける。
「いたぁ……」
「がっ……」
「く、クソ……だが!」
それぞれが唸る中でボンゴレスキーが屋上の塔屋にいく。
だがその左右から人影が現れる。
「予定通りだね!」
「念には念ですね……」
千束とたきなだった。2人は3人が失敗した後にボンゴレスキーを捕まえるために隠れて機会を狙っていた。
だが、ボンゴレスキーはそれも察知していたように目を光らせては更に飛んでは2人を避ける。
避けられた二人は当然頭をぶつける。
「い、いったぁ~~~!!!」
「こ、こんなはずじゃあ……」
頭をお互いにぶつけた2人はその場に悶絶する。
ボンゴレスキーはそのまま開いている塔屋の階段に向かっていく。
「まずい逃げられる……」
「お前らまだまだだな」
ボンゴレスキーはそのまま階段に向かおうとした……が!塔屋の中から手が出て来てそのまま捕まった。
「捕まえた」
塔屋の中から出てきたのは……なんと京子ちゃんだった。
「うふ」
「ふっ……お前らの勝ちだ」
ボンゴレスキーは京子ちゃんに抱きかかえられると持っていた『クラス分け白紙委任状』が入った黒い筒を彼女に渡してはどこかに去っていった。
「ざまぁみやがれ!!」
「ありがとう!京子ちゃん!!」
「やっぱり同じクラスがいいよね!」
ツナは嬉しそうに笑顔で手を振ると京子ちゃんもそれに答えるように黒い筒を振りながら笑顔で言うのであった。
(まさかツナの役に立とうと思っていたらそれもできずによりによって笹川京子に取られるなんて……)
「……私は役立たずのたきなです」
「ちょっと落ち込みすぎだって!失敗は誰にでもあるって!!」
「……成功より失敗の方が多いんですが……」
今回も役に立てずにたきなはかなり落ち込んで背景に『ズーン』の文字が見えそうなぐらいであった。
千束は必死にたきなを励まそうとするが気分が落ち込んでいる彼女にはなかなか届かない。
それからたきながいつも通りの態度に戻るまで10分ほど掛ったのは言うまでもない。
++++++
「まさかボリーン博士のお考えになったことだとは……驚きましたよ」
ボンゴレスキーとの対決後、クラス替え表が貼りだされている掲示板に校長とふとっちょの先生と黒のアカデミックドレスを着たリボーン……もとい『ボリーン博士』が並んで話していた。
どうやら校長がもっとも尊敬している人物はボリーン博士だったようだ。
「クラスは一生の絆を育てる大切な場だからな」
「おっしゃる通りです。それを上から決めつけるのではなく生徒達が自主的に選び育てていく……まさに教育の本質です」
「私の目から鱗が落ちました」
「フッ…あとはあいつらが築いていくんだ……自分が選んだ絆をな……」
ボリーンはうっすら笑うとツナ達がいるだろうクラスを見ていた。
「全員一緒に進級できたようだな」
それから少し時間が経ち、ツナのクラスに現れてツナの机の上に乗るリボーン。
クラスにはツナ、獄寺、山本、京子、たきな、千束とそれぞれ教室に揃っていた。
手に入れた『クラス分け白紙委任状』を使ってクラス分けを白紙にしたうえで皆と同じクラスにしたのだった。
「大変でしたよ。変な指導員がオレと十代目をバラバラにしやがって」
「そうですね……『ボンゴレスキー』…あからさまに偽名でしたが一体、何者だったんでしょうか」
(え!?2人共まだ気が付いていないの……!?)
結局、最後までボンゴレスキーの正体に気づいてなく、2人にもツナは言葉を失っていた。
「でもみんな一緒でよかったよね」
「そうそう。バラバラよりみんな一緒が一番!」
「やっぱ、この面子じゃないとな」
「別におめーはいらないんだよ」
山本の発言に獄寺がしかめっ面してぼやく。だが、本心ではなくどこか嘘っぽい言い方だった。
「ツナ、あいつらがお前と一緒にいることを望んだんだぞ」
「あ……うん!」
少し口元を緩ませてツナに言うリボーン。
リボーンの言葉に少し戸惑いながらツナは強く頷いた。
「ファミリーのボスとしてしっかりあいつらの期待に応えてやれよ」
「ってだから、オレはボスじゃないってーーーーーーー!!!!」
ツナの悲鳴のような叫び声が学校の外まで響く。
校舎らには桜が綺麗に舞っていた。
+++++
「――――ってことがあってね。転入初日から大変だったよ~」
「転入初日から何してんのよ、アンタら」
新学期の学校が終わった後の夕方、喫茶店らしき内部で千束は赤い和服を来てカウンター席で緑色の和服を来た茶髪で眼鏡の女性――――中原ミズキと話していた。
それは今日のクラス分けで起きたことを目の前にミズキを含めて店内にする人間に語っていた。
ちなみにミズキは千束の仲間であり、勿論ボンゴレの人間であった。
「とにかく、ボンゴレ10代目を含めて皆一緒のクラスになってよかったじゃないか」
眼鏡で色黒の紫の和服でダンディらしい渋い男性が千束の話を聞いた上で言う。
彼は千束の上司…というか彼女の保護者ポジションである男であった。
元々はリコリスの司令塔であって今はとある喫茶店のマスターであった。
「それにしてもその『ボンゴレスキー』ってリボーンじゃないのか?見たわけじゃないが口調とかやることは完全にあいつだろ」
「どうでしょう。私達が見た感じだとリボーンさんだと思いませんでしたが。千束はどう思いました?」
「んー?やることはリボーンぽかったけど、本人だったらあの小さいな見た目ですぐわかるっしょ!別人だと思うなー」
「そうか……」
たきなと千束からの話を聞いたクルミは本人を見たことがないためもあって千束の発言を真に受けて話を打ち切った。
リボーンの変装をバレバレの変装しか見えていないツナが聞いたら絶句するだろう会話だった。
ちなみたきなとクルミは周りのように和服でそれぞれ青と黄色だった(たきなはツインテールに髪型を変えていた)
「そういえば進級祝いでツナがリボーンに食事に誘われていたけどたきなは行かなくって良かったの?」
「誘われていないのについて行くなんておかしくありませんか?千束も誘われていませんよね?」
「むぅ…そりゃあ、そうだけど……たきならこっそり隠れてツナを見守りそうだなーって思って」
「私をなんだと思っているんですか。そこまで無理やりツナを監視したりしませんよ」
「ふぅん……流石にそこまで人様のプライベートに干渉しないっていうことか」
クルミは思ったよりたきながプライベートを尊重するんだと感心する。
(……と言ってもこんなことあろうと彼の携帯に発信機をつけているので居場所は把握できているんですけどね……)
「?」
たきなは携帯でツナの居場所を確認すると『竹寿司』とリボーンが言っていた場所を示していてたきなはほっとする。
実はそこでツナは無銭飲食の罪で必死にバイトをすることになっているのだが……位置しか特定できていないたきなが知る余地はなかっった。
「それにしても
「リボーンさんに勧められたからな。さすがに彼に言われては断ることはできんよ」
「念のために確認しておいたが前の住人には問題なく立ち引いて貰ったようだ」
「ボンゴレさまさまね」
ミズキは苦笑混じりでそういうと近くにある酒の瓶を持ってコップに注いだ。
「前も言ったけどこれを見たら絶対にびっくりするよね、ツナ」
「びっくり所じゃないと思いますが……」
千束は自分達が働く喫茶店の場所を知った時のツナの思い浮かべて笑う千束と怪訝な顔をするたきな。
「それでボクは沢田家に帰るとするよ。夕飯の時間も近くなってきたしな」
「私もお母様のお手伝いをするために失礼します」
「待ってよー、たきな!クルミ!私も用意していくからさー!」
「ちょいちょい!アンタら、まさかボンゴレ10代目の家でごちそうになっているわけじゃないわよね!?」
自然に知り合いで仲が良いとはいえ、男の子の家に上がっては夕食をごちそうになっていると知ってミズキは声を荒げた。
「ボクは居候だし、当然のことだろう」
「私は家事など手伝っていて、顔見知りなのもあって夕食などに誘われています」
「私はツナとたきなの友人枠で時々」
3人はそれぞれの沢田家での食事事情を話す。それを聞いてミズキは羨ましそうな目で見ていた。
「いいわね。どうせならアタシも……」
「止めなさい。いい年した大人が他の人の家で食べさせてもらおうとするのは良くないぞ」
「店長~……アンタらだけでタダめしだなんてズルいわよ!」
「悪いが、ボクは株やらで稼いでいる金できちんとママンに渡しているぞ。と言ってもママンが受け取った後に懐に入れているかは知らんが」
「お言葉ですが私はお手伝いした上で食事を一緒にした時に1人分はきちんとツナのお母様に手渡していますが。お母様は断ってましたが1人分でも結構かかりますし」
「えええええっ!!?そうなの!?」
2人が沢田家にきちんとお金を献上していることを聞いて千束は驚きの声を上げる。そんな千束の発言に周りはドン引きしては冷たい空気がその場に流れる。
「千束……」
「あんたねぇ……私でも流石にどうかと思うわよ」
「ママンが天然で色々と許しているとはいえ、さすがにそれ甘えすぎだろ……」
「……早速、あちらに渡す金を用意しないと……」
「んもぉ!あっちが何も言ってこないならこっちが用意する必要はないじゃん!」
「あっちが言ってこないとしても配慮するのが普通だと思われますが……せめて、お手伝いはしましょうよ……」
たきなはジト目で千束を見てそうつぶやいた。
そうして、喫茶『リコリコ』では大体こんな感じに空気で話が進んでいるのであった。
その頃、ツナは進級したお祝いでリボーン達が食い逃げを行ったりした代金を払うために山本の家の『竹寿司』の皿洗いなどをし手伝っていた。
だが、獄寺が皿を洗っては割ったり、リボーン達と共にその日の100人前の出前のマグロを勝手に食べていて借金が最終的に20万円プラスされて30万円に膨れ上がっていた。
弟の責任を取るためにビアンキがポイズンクッキングじゃない寿司を作っては寿司側に提供した(ちなみに獄寺は腹を壊してその場を去っていった)
ツナ達や店側が食べて感激するほどの美味さで早速、出前の箱にそれぞれ入れ込んで用意を終わらせたが……
「ふがっ!腹がーーーーーーーっ!!!」
腹に激痛が走って痛みを感じて腹を抑えて悶絶するツナ。
それは一緒にいたハルや山本やその父親も一緒で腹に痛みを感じて悶絶していた。
それはポイズンクッキングを食べた時と同じ反応だった。
「ビアンキ、お前知らぬ間に時間差で聞く新技を開発しちまってみてーだな。名づけて『ポイズンクッキング3時間殺し』だ」
「まぁ、私ったら」
「なんじゃそりゃぁーーーーーー!!!」
リボーンとビアンキの会話を聞いて悲鳴のようなうめき声を上げる。
だが、それを最後にツナは痛みで気絶してしまうのであった。
「ツナ、しばらくはバイト生活決定だな!!」
リボーンの声は意識を失っていたツナの耳には届かなかった。
これで新学期の話は終わります。
つい、長々になってしまって反省しています。
……いつも6000字ぐらいで納めたいので難しい。
あと内藤ロンシャンの話を無かったことにしたのは自分が彼をうまく書ける自信がなかったからです。リコリスも出してその上ロンシャンは……。
ちなみに作者はロンシャンは好きな方です。ちなみにロンシャンはこの世界には存在しますがツナ達とは会いません。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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