ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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今回からマフィア島編です。
といっても船内の話ですが。


豪華客船でかくれんぼ

「雑誌の懸賞に当たったわ!船に乗って島に行く旅!」

 

その日、奈々は1枚のはがきを持ってツナの部屋にやってきてそう言った。

かなりのデカイ豪華客船のようでベッドや内容や食事も一流で行く先の島は南の島であるらしい。

ツナは聞いただけで楽しそうに感じていたが、チケットは2名様でランボやイーピンなど置いていけないと奈々はこぼすが……。

 

「それなら、私達が面倒見ますよ」

 

「そーそー、親子水入らずで旅行に行って来なよ」

 

たまたま沢田家に来ていて話を聞いていたたきなと千束が2人に配慮してそう申し出る。

その申し出を聞いて奈々はにこやかに受け入れてはツナと腕を組んだ。

 

「ツナと一緒に旅行なんて何年振りかしら?まるでデートみたいね」

 

「んなっ!やめろよ、気色悪い」

 

(これで相手が京子ちゃんだったら最高なんだけどなー……まっ、いっか。色々と楽しそうだし)

 

旅行相手が京子ちゃんじゃないことに残念ながらもツナは豪華客船の旅に思いを馳せるのだった。

 

+++++

 

「それじゃあ、よろしくお願いしますね」

 

「任せてください。きちんと面倒を見ます」

 

ツナはランボ達をたきな達もといリコリスの店長のミカに預けて豪間客船に乗ってゆっくりとした旅を楽しむ予定だったが――――

 

 

 

「ランボさん…もう食べられないもんね~……ムニャムニャ……」

 

「食い倒れて寝ている奴がいるーーーーーー!!!」

 

 

 

船のレストランに昼を食べに来たツナと奈々が見たのは用意された料理が全て食べられていて床で腹を膨らませて寝ているランボをツナは発見した。

奈々がランボを抱きかかえると彼女を放さないように抱き着いていた。

 

「このバカ牛ったらあんたのママンがいないって言ったら泣き出してさ」

 

「なんでミズキさんがいるんですか!?」

 

「もうツナもママンも帰ってこないって言ったらこの子まで泣き出してさんざんよ」

 

「なんでそんなウソ言ったんですか!?」

 

ツナか疑問に言い放つ中、名前を呼ばれたイーピンが顔を出す。

 

「みんないっしょがいい。はなればなれかなしい」

 

「そうだよ。みんな一緒が楽しいよ」

 

「その意見についてはボクも同意見だな」

 

「だから、僕達も来ちゃった。ごめんね、ツナ兄」

 

「千束、クルミ、フゥ太まで……」

 

声がする方向見ると顔を見知ったメンバーがその場にいた。

千束とフゥ太は夏服の私服で千束は赤の半袖上着と白のハープパンツを着ていた(クルミは変わらずいつもの服)

 

「いやー、リボーンに誘われて皆で豪客船に乗ることにしたんだよ」

 

「リボーンに!?…というか先ほどのお別れは何だったんだよ!?」

 

「……茶番というやつでしょうね。私はあの時は知りませんでした」

 

「たきな!ミカさん!」

 

後ろから声をしてツナが振り返るとそこにはたきなとミカがいた。どうやらたきなは何も知らせていなかったようで睨むようにミカを睨んでいて、ミカはバツが悪そうな顔をしていた。

たきなはグレーのトップスに腰にベルトを着けてイングのサイドに青色の線が入った白のスカートを履いている服装であった。

 

「リボーンに言われて色んな人を誘ったんだけど…店の手伝いやら家族旅行などでタイミングが合わなくって皆これなかったんだよね。獄寺も誘おうと思ったんだけど……」

 

「ええっ!!?獄寺くんも誘ったの!?」

 

「うん。でもなぜか居なかったんだよぉ~。一応、スマホのラインに場所と時間送っておいたけど来なかったよ」

 

「そうなんだ……」

 

千束の言葉を聞いてツナは安堵した。彼がいたら今でも大変な状況が更に大変な状況になっていたのが簡単に想像できたからである。

 

(これ以上騒ぎが大きくならなくって良かったかも……でも、どうせなら京子ちゃんも誘って欲しかったな~……)

 

「……リボーンさんに言われて了平さんと京子さんも誘いました」

 

「えっ!!?」

 

「ですが、丁度家族旅行と重なっていて今回は遠慮しておくって言ってました」

 

「そっか……」

 

「……」

 

京子ちゃんが来ないことに露骨にかがっかりするツナをたきなは何か言いたそうな目で見ていた。

そしてツナは言い出しっぺのリボーンがいないことに気が付き探すであったが――――

 

 

「ルネッサンス」

 

「服着ろよ!!」

 

 

なぜか水を汲む乙女像の姿をイメージした白髪で月桂冠をしたリボーンが柱の上にいた。ちなみに近くにはビアンキがいてそのリボーンを見てうっとりしていた。

見つかったリボーンは床に降りる。

 

「つーかお前たち、どこから入ったんだよ!?」

 

「正面からだぞ。正々堂々、ガードマンを倒してな」

 

「んなーーーーっ!!!倒しただってーーー!!?そんなことしたのがばれたら……」

 

ツナが言葉を言い終わらないうちにレストランに沢山の船員が入ってくる。

乗客1人1人にそれぞれ聞いていてツナの所にも1人やってくる。

 

「お騒がせしてすいません。ここら辺で不審な子供を見かけませんでしたか?」

 

「えっ、あっ、いえ!!」

 

「そうですか…ここにはいないようだ」

 

船員達は探している相手がいないことを確認してはレストランから出ていった。

出て行ったのを確認したツナはテーブルクロスの中に潜んでいたリボーン達を見る。

 

「案の定、探されてるんじゃん!!」

 

「すいません、ツナ……私、1人ではリボーンさん達の行動を止められませんでした……」

 

「いいのよ、たきな。愛のために何をしても許されるのよ」

 

「許されないよ!!」

 

勝手に自論を持ち出して正当化しようとしているビアンキにツナはツッコミを入れる。

 

「やべーな。見つかっちまったらツナとママンもろとも途中の島に降ろされちまうぞ」

 

「なっ…!南の島はどうなるんだよ!?」

 

「心配しないで上手くやるわ。私達も快適なバカンスを送りたいしね」

 

「アタシだって南の島に行きたいしね。捕まるヘマはしないわよ」

 

ビアンキとミズキは何か自信があるような態度を知っているがツナからしたら不安しかなかった。

 

「ま、まさか島に着くまで隠れ通すつもりか?」

 

「何言ってんだ?オレ達はヒットマンだ」

 

 

 

 

「ガードマンを消す!!」

 

「ソレ間違ってるーーーーーー!!!」テカ、ミカサントミズキサンマデ!?

 

 

 

 

リボーンの言葉に賛同するようにランボは手に手榴弾をイーピンをかまえてミズキは手をナイフを持ちミカは銃を握っていた。彼らの態度にツナは唖然としていた。

 

「行くぞ!」

 

その言葉が合図になってリボーン、ビアンキ、ランボ、イーピン、ミズキ、ミカの6人が散らばる。

 

「ちょ、ちょっと!!?」

 

「おおっ~、皆上手く逃げたなぁ。私も行っちゃおうか?」

 

「僕も隠れた方がいい?ツナ兄?」

 

「やっぱり、皆がいると楽しくっていいわぁ~」

 

「そういうことじゃなくって……うわあああ!!どうしよう!!?」

 

母親の奈々のズレている発言を聞いてツナは抗議の言葉を抑えるように足をじたばた動かせる。

そして落ち着いて困った声を叫びだすのであった。

 

+++++

 

その後、どこか行ったリボーン達を探すためにツナ達は走り出していた。

 

「はぁ…みんなどこ行っちゃったんだろう?」

 

「皆、『かくれんぼが得意なヒットマンランキング』の上位だから簡単に見つからないと思うなぁ……ミズキさん以外」

 

「そうなの!?」

 

ツナはフゥ太の話を聞いた後に分かれ道でそれぞれ逃げたリボーン達を見つけたらツナの部屋に連れ行くように話した上で分かれるようにした。

 

「OK!人探しならこの千束にお任せあれ!」

 

「ランボのアホやミズキはどうせ騒ぎを起こすから分かりやすいだろうしな」

 

「……流石にツナとお母様に迷惑かけるわけにいきませんからね。問題を見つける前に捕まえないと……」

 

「皆、頼んだよ!」

 

ツナの声を皮切りにそれぞれ別に道に行くのだったが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう見つかった?」

 

「いえ、色々と探したんですが……今の所は見つかっていません」

 

「ボクはカジノエリアで吐きそうになっているアホのランボを見つけたぞ。さっさと部屋に連れて行っては部屋に寝てるぞ」

 

「こっちはビアンキを見つけたんだけど、調理場にいてなぜか料理対決を挑まれて焦ったよ。まっ、なんとか説得してツナの部屋に行ってもらったけど」

 

(私だけ誰も見つけられていない……)

 

別れてから約10分後、たきな達は別れた道に集まって情報交換していた。クルミはランボを千束はビアンキをそれぞれ見つけてツナの部屋に送った後だった。

たきなは自分だけ見つけられていないのに劣等感を抱きながら話を続ける。

 

「そもそもなぜ店長とミズキはこの豪華客船に密船など行ったのでしょうか?バレればリコリコの経営にダメージ…それ以前に経営停止になるほどなんですが……」

 

「それな。私もそれが気になっていたんだよなぁ……先生がリコリコを閉店に追い詰めるようなことをするかなって」

 

「お前らの疑問ももっともだ。だから、僕はこの豪華客船についてハッキングして調べてみたんだが……」

 

「何か分かったの!?」

 

「ああ、この船は『マフィアランド』行きだとわかった」

 

「「マフィアランド!?」」

 

クルミの言葉を聞いて千束とたきなは声を合わせた。

まさかの行き先で2人は驚きを隠せない。

 

「マフィアランドというとマフィアが他人の目を気にせずゆっくりくつろぐために各ファミリーが資金を出し合って作り出したというあのリゾートアイランドですか!?」

 

「私、1度は行きたいと思っていたけど常に予約が埋まっていていけなかったんだよね~」

 

「これはボクの予測だが、そもそもママンの雑誌の懸賞に当たったというのは嘘なんじゃないか?正確には言えばリボーンがポストに入れてはそう思わせたんじゃないか?」

 

「つまり、リボーンが仕組んだことで先生もグルっていうこと!?」

 

「グルかは知らんが知っていたのは確実だろ。そもそも知らなかったらこんな密船は断っていただろう」

 

「確かに……ノリで動いていたから気が付かなかったよ……」

 

クルミに言われて納得する千束。元々は自分が言いだしてやり始めた喫茶店だが、今では店長も気に入るように楽しそうに経営していた。

そんな店を潰すようなことをするのかという疑問も全てリボーンが仕組んだことであることを考え得れば解けることだった。

 

「それではガードマンを倒したのは?我々の目の前で実行しましたし、あれは演技だと思えないんですが……」

 

「あれは演技抜きで実際したことだろう。ただ、リボーンはマフィア界で名を轟かせるヒットマンだからな。多少の勝手は許されるんだろう。ガードマンを倒した程度は問題にならないんだろう。多分」

 

「そんなものですか……」

 

クルミの話を聞いてたきなはイマイチ信じられなかった。リボーンの影響力はたきなも知っているが、ガードマンを倒したことも許されるのだろうか……と。

とはいえ、リボーンについて全て知っているわけでもないのでたきなはそれ以上は触れないが。

 

「とにかくだ。この船が『マフィアランド』行きなのは確かで関わっている乗客や船員もほぼマフィア関連の人間ばかりなのは事実だ」

 

「つまり、ツナや私達はリボーンさん達に騙されていたっていうことだよね?」

 

「そういうことだな」

 

「くぅ~先生め!まさか私を騙すなんて~~!!」

 

千束はミカに騙されて足をじたばたさせて悔しそうな顔をする。…と言っても本気で怒っているわけではないが。

 

「でも、それなら早くツナにツナに伝えた方がいいですね」

 

「そりゃあそうだ。茶番の可能性が高いならそれをすぐに話した方がいい」

 

「では、行ってきます!」

 

そうたきなはが言うとすぐさま走ってその場から離れていった。

そんなたきなを見送ってクルミは千束の顔を寄せては口を開く。

 

「……なぁ、たきなってああいうキャラだったか?」

 

「んー…少しツナにぞっこんすぎると思うかもしれないけど、恋する乙女と思えばあんな感じじゃない?」

 

「やっぱりそうか。いくら将来のボス相手だとしても普段のたきなの態度はツナに近いからな」

 

たきなキャラがツナに対して違うことに2人は話し合うが結論としては『恋する乙女』だからという結論に達していた。好きの相手に対しては普段の態度を行うことができない……という結論付けた。

クルミは不明だが異性付き合いがないがドラマや漫画の知識からある千束はそう結論付けている。

 

「そうだよねー…さて、自覚させるとしてもどうしたものか……」

 

「無理に自覚させる必要はないんじゃないか?逆に自覚させたらどうなるか分からんぞ」

 

「うーん…それはそうなんだけど……」

 

「色恋沙汰好きだとしても程々にしておけ。昔、たきなが客に好意持っているとお前が勝手に勘違いして、ボク達店の連中も巻き込んだ券があっただろ?あれ結局、たきなは相手の体調気遣っていただけのオチの話をするか?」

 

「そ、そんな時もあったねー……」

 

「しかも誰かさんが相手さんにたきなが好意を持っていると漏らしたせいで相手さんが勘違いしてたきなに振られたんだが?あの時、気まずかったのは誰のせいだ?」

 

「うううっ……耳が痛い」

 

クルミは昔にあったことを千束に言って彼女を責めた。

詳細は置いておくがクルミが言ったようなことが墨田区にリコリコを構えていた頃にあったのは事実だ。

あの頃は千束の言ったことに信じてしまって痛い目にあったが、今回は勘違いではなく本気でたきなが異性に好意を持っているとクルミも確信していた。年齢も同じだということもあるだろうが。

 

「と、とにかくたきなを追いかけようか。ツナに何か粗相を起こしたら困るし……」

 

「露骨に話を逸らしたな……まあ、好きにしてくれ。ボクは予定より動きすぎて疲れた。部屋に寝かさせてもらう」

 

あからさま話題変更をした千束にクルミは呆れながらツナの部屋に向かう。

まさかの行動に千束は目を丸くして驚いていた。

 

「えっ、そうなの?それじゃあ行ってくるよ」

 

「ああ。頑張れよ」

 

廊下を走りだす千束をクルミは手を上げて送った。

 

+++++

 

その頃、ツナはイーピン(10年後)を見つけて部屋に届けた後に他の仲間達を見つけ出していた。

 

 

「そこの人、私と一緒に船の景色を楽しまない?」

 

「何、ナンパしているんですか!!?」

 

(アンタ、船に乗り込んでいる自覚あるの!?というかリボーンの話ではディーノさんにお熱じゃなかったの!?)

 

船内スポーツデッキにて堂々と男をナンパしているミズキを見つけてツナは叫んだ。

普通に男を口説いているのを見て、ツナはリボーンから以前教えてもらった情報の正確さに疑念を持っていた

 

 

 

 

「何、船員に化けているんですか!?というかその服どこから手に入れた!?」

 

「いや、ちょこっと拝借してだな……自信の変装だったんだが……」

 

「いい大人が何やっているんですか!?早く脱いでくださいよ!!!」

 

廊下ですれ違った船員が怪しいと思ってツナは問い詰めるとそこには変装したミカだった。

服を拝借したと聞いたツナは怒りだしてすぐに戻してくるように彼に言った。

実はミカの変装を見抜けたのは超直感によるものなのだが……ツナは気が付いていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこんなに走り周らなきゃいけないんだ……オレはリゾートに来ていたんじゃなかったのかーーーー!!!」

 

ツナは船内を走り回りながらふとそう思ってはその場で悲鳴なような声を上げた。

ちなみにフゥ太はイーピンを送った時点で部屋で待っていてもらっていた。

 

(あっ、あそこにいましたか……)

 

「ツナ――――「はぁ……折角の南の島なんだからやっぱり京子ちゃんと来たかったよ……」

 

「……!」

 

ツナの言葉を聞いてたきなは胸の「ズキン」と謎の痛みを感じた。

たきながその場に立っているとツナが彼女を見つける。

 

「あっ、たきな。そっちも誰か見つけた?」

 

「え、ええっ……こちらは千束がビアンキをクルミがランボを見つけて部屋に送ってます」

 

「そっか。こっちはイーピン、ミズキさん、ミカさん…ってことはリボーンだけ見つかっていないということか……」

 

ツナがそう呟いて今後どうしていくべきか考えているとたきなは彼の目の前に近づいていた。

 

「あ、あの…たきな……?」

 

「ツナは京子と一緒に南の島に行きたかったですか?」

 

「えっ?」

 

「私…じゃあダメですか?私じゃあ……彼女の代わりにはなりませんか……?」

 

(何、これどんな状況!?)

 

いつまにかたきながくっついてきていてツナと目を合わせていた。

今の彼女の眼は今でも涙が零れそうな悲しげな表情であった。ツナは戸惑いながらも今のたきなをほっとくことはできなかった。

 

(理由は分かんないけど……)

 

「たきな。たきなが何を悩んでいるかオレにはわからないけど…たきなはたきなだよ。誰の代わりにもならない」

 

「……ツナ」

 

ツナはたきな両肩それぞれに手を置いて真っすぐに彼女を見て言う。

 

「頼りにならないかもしれないど、オレができることならなんでもするよ。本当にできることだけど……」

 

「……なら、もし島に着いたら一緒に回ってくださいますか?」

 

「えっ?そんなことでいいの?」

 

意外とあっさりとしてお願いでツナは呆気にとられる。

だが、たきな真剣な表情でツナを見ていた。今では目にもう涙は引いていた。

 

「ええ、クルミの情報通りなら楽しい旅行になると思います」

 

「クルミの情報通り……?」

 

「ええ。実は――――」

 

そうしてたきなはクルミから聞いた「マフィアランド」の話をツナに話した。

その話を聞いたツナは戸惑いを隠せない、

 

「は、はぁ!?この船が全員関係者がマフィアって……いくらなんでも信じられないよ……」

 

「お気持ちは分かりますが、これは超一流のハッカーのウォールナットが調べた結果なんです」

 

「そんなこと言われても……すぐに信じろと言われても難しいよ」

 

「そうですね……それならリボーンさんを捕まえた時に聞き出しましょう」

 

「聞き出す…確かにそれが一番そうだよなぁ。……はぁ」

 

ツナはあまりの事実に頭を押さえてため息をつく。

 

「大丈夫です。私も手伝いますから」

 

「たきな……ありがとう」

 

「いえ、約束しましたよね?島を一緒に巡るって」

 

(島がその『マフィアランド』じゃなければいいけど……てか、さっきの本当になんだったんだろうか?)

 

先ほどのたきなの態度に疑問を持っているツナだったが聞いたところで答えが返ってこなさそうであったのであえて聞かずにいた。そうしていると角から千束が走ってやってきた。

 

「あっ、ツナとたきな発見!やっと見つけたよ」

 

「千束、リボーン見なかった?」

 

「見なかったけど……あと探していないのはどこ?」

 

「え、えっと……確か下の方!」

 

ツナは落ち着いてまだ探していない所を考えると下の場所だという結論が出た。

それを聞いて千束とたきなは頷いて3人で下の回に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツナ達はリボーンを探しに下の階の貨物室に来ていた。

貨物室は暗く、とても人がいるような雰囲気ではなかった

 

「こんな所にリボーンがいるかなぁ……」

 

「とりあえず、片っ端から探しましょう」

 

ツナは不安しつつ、たきなの言葉に賛同した。

とりあえず、貨物室にあるドアを開ける。そこには柵に入れられている豚達と――――

 

 

「獄寺君!?」

 

「あ?……十代目!?」

 

 

カップラーメンを食べている獄寺の姿だった。

10代目の姿を見た獄寺は目を輝かせ始める。

 

「……なんであなたがここにいるんですか?」

 

「しかもラーメン食べているし……」

 

こんなところで会うと困っていなかった千束とたきなは困惑顔で彼を見ていた。

獄寺は2人の発言をスルーして地面を手を付けてまるで犬のように4足歩行でツナの方へ急いで向かう。

そしてツナの目の前で片膝をついて手を組む。その姿はまるで忠犬で彼の尻にまるで尻尾がぶんぶん振っているのが見えるほどであった。

 

「よく俺の居場所をお分かりに!わざわざ探しに来てくださったんですか!」

 

「探しているのはリボーンだけどね……」

 

そんな獄寺を見て、ツナはため息交じりに肩を落とした。

 

「なんで獄寺君、こんな所にいるの?」

 

「それは―――10代目の右腕としていついかなる時もお傍にいようと!」

 

「隠れて乗り込んだんだね……」

 

勢いでツナを抱えて力説する獄寺。そんな獄寺にツナは諦めの境地に至っていた。

 

「慣れれはここも快適ですよ。こいつらも歓迎してくれてますしね」

 

獄寺は檻に入れられている豚の方に寄る。豚達は獄寺に懐いているように近づいていた。

だが、獄寺は知らなかった。豚達が懐いているのは自分が食べていた『らぁめん とんこつ』の匂いがついているからだと……。

 

+++++

 

そして1階を探索したがリボーンが見つからず、ツナ達は獄寺を加えて廊下を歩いていた。ツナは頭を悩ませていたが1度、考えを落ち着かせることにした。

 

(考えろ……リボーンの奴はこんな時にどこにいる……?)

 

ツナは頭を抱えながら廊下を歩いてはリボーンがどう隠れているか考える

そしてツナは廊下に森林の中に女性が描かれている絵の前に止まる。

 

(あいつ、よく何か変装して隠れているよな…例えばこんな絵の中に……)

 

ツナは絵に描かれている女性の目が何か不自然で凝視始める……。

 

 

 

 

「よく見破ったな」

 

「木の方ーーーーーーー!!?」

 

 

 

 

突如、絵の気の部分から声がして額縁ごと動き出す。

リボーンは絵の女性ではな額縁に近い木の方に変装していたのだ。

 

「エラいぞ。洞察力はマフィアのボスにとって必要な資質だからな」

 

「うわっ!出てきた!!」

 

リボーンは絵の縁を破ってそのまま動き出す。

顔に絵の一部を被っている状態なのだが見た目的に気持ち悪かった。

ちなみに後ろで『リボーンさんの変装を見破るなんて流石10代目!』と獄寺は称賛していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツナ達が騒いでいると船員達がリボーン達の周りを囲んでいた。そしてじわじわとと距離を近づけていく。

ツナはたきなから貰った情報を信じられずにこのまま捕まって何もない島に置きざりにされてしまうんじゃないかとビクビクしていた。だが――――

 

 

 

「やっぱりリボーンさんだ!」

「ガードマンを倒した手際の良さ…流石リボーンさん!!」

「あなたがこの船に乗ってくださるなんて光栄です!」

 

 

 

船員は膝をつき、リボーンの周りを囲み急に彼を讃え始める。

ツナがその光景に言葉を失っているとリボーンは懐からチケットをいくつか取り出す。

 

「騒がせたな、チケットはこれだ」

 

「リボーンさんならチケット無くってもいつでも歓迎しますよ」

 

「ま、まさか本当にマフィアランド行きなの!?」

 

「マフィアランドってあの!?」

 

ツナの言葉に獄寺は反応する。それだけマフィアにとって『マフィアランド』は有名なのだ。

 

「おっ、既にクルミが調べて聞いていたか。そうだぞ、この船は乗客はママンを除いてマフィア関係者だ」

 

「じゃあ、ここにいる船員さん達も……」

 

「そうだ。各ファミリーから派遣されている関係者だ」

 

船員達は一気に服を脱ぐと黒いサングラスと黒いスーツを着たマフィアらしい姿に見た目を変えていた。

 

「あの当選ハガキはオレが出したんだ。たまにはママンを休ませてやろうとマフィアランドに招待したんだぞ」

 

「ウソ……」

 

リボーンの説明を聞いてツナは肩をガクッと落とした。

とにかく、これで当面の問題は1段落が付いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厄介事が終わっては全員船の甲板に集まっていた。

 

「ほら、見えてきたわよ。南の島よ!」

 

「うわぁ……見ているだけワクワクしてきたよー!」

 

奈々がそういうとマフィア島が見えていた。

そこには遠くからでも見える観覧を初め、ジェットコースターのレーンやホテルなどが一目瞭然に分かる。

千束が言うように確かに見ているだけでワクワクしてくる。

 

「想像以上に楽しそうだな」

 

「まさか予約が取れないマフィアランドに来れるとは…リボーンに感謝だな」

 

「南国の海……こういう場こそ男を作れる機会があるっていうわけよ!!」

 

「あそこは『マフィアが童心に戻って遊びに行きたいテーマパーク』254箇所中ダントツで1位なんだよ!」

 

「ランボさん、絶対全アトラクション回ってやるもんね!」

 

「ランボ、よくばり!」

 

船から見えるマフィアランドを見てはリコリコのメンバーと居候達はそれぞれ感想を述べる。

それもそのはず『マフィアランド』はマフィアの中では有名だがなかなか行けるるような所でもないからだ。

 

「すげぇ……遊園地……」

 

「ツナ……一緒に楽しみましょうね」

 

「あ、うん……」

 

(そうだ、たきなと約束していたんだってけ……一緒に回るって)

 

(さっき隠れて2人の会話を聞いていたけど……なんか重くない?)

 

千束はツナとたきなの会話ひっそりと聞いていてそう思う。

実は隠れて廊下での2人の会話を聞いていた千束はたきなからのツナの想いが重いように感じていた(タイミングを角から来たように見せかけていた)

とはいえ、聞き耳を立てていたことが知られたくないために彼女は黙っておくしかないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなマフィア島から首から青いおしゃぶりを下げた1人の赤ん坊が船を見ていた。




ここでマフィア島編の船の話までの話終わります。
アニメ版の描写世入れながらリコリコのメンバーを混ぜたんですけどやっぱり難しいですね……。
短い予定だったのにすっかり長くなってしまって。
これで島の話が長くなります。


ちなみに今回は読者が気になってそうなことを答えます。
※何か質問や疑問がありましたら感想スレで。

Q:たきなの性格おかしくない?
A:作中でも触れられていますがたきなはツナに惚れているために様子がおかしくなっています。
好きな相手に対してたきなが感情のコントロールが効かなくなっているために作中みたいな行動を起こしてます。
キャラ崩壊しすぎとか言う意見が多ければ少し調整などするか考えていきます。
ちなみにたきなは自分の恋"まだ"無自覚です。

Q:たきなはツナのどこが好きなの?
A:……優しい所ですかね。一言で言えばそこだと思います。
真面目にツナはたきなのことを頭ごなしに否定せずにきちんと見たうえでダメな所は「ダメ」と言ってくれます。
時には優しく時には怒り……と『リコリス』としてでもなく『部下』でもなく1人の少女の『井ノ上たきな』として見てくれるツナが好きになったんだと思います。
悪い所も良い所も受け止めてくれる包容力が高い所も惹かれたんでしょう。
今まで同年代の異性がいなかったこともあると思いますが、ツナと一緒にいる時間はたきなにとって居心地がいいものでしょう(それは千束も同様でしょうが)

Q:たきな→京子の気持ちは?
A:(ツナに惚れられている相手として)嫉妬…ですがツナへの恋も自覚できていないので本人は分かっていません。
でも、ツナが京子ちゃんに対しての想いを出すと無自覚にムカムカや胸の痛みが来ては本人も思わない行動をしてしまう…な感じです。

Q:ミズキはディーノへお熱じゃなかったの?
A:そこは『ぞっこん』じゃないのがミソ。
一番狙っているのがディーノだけど、他に恋愛対象になる相手がいたら口説く程度。
顔や財力などいろいろの関係からディーノがミズキの一番の好みというわけです。

Q:今回のミカは何をしたかったの?
A:マジでお遊びを楽しんでいた。
リボーンから今回の件の裏や段取りを知っていたためにツナ達とのかくれんぼを楽しんでいた。
変装が割とガチだったのもそのため。銃を出したのもただのノリである。
ちなみに本編では言及していないがミカ→ミズキからミズキも知っていた(作中では説明がくどくなるのでカット)

Q:作中でクルミが言っていた千束がお客さんに勘違いさせた件とは?
A:公式のリコリス小説1巻をお買い得ください。
その第1話と似たようなことが作中と行われていたと思ってください。端的に作中のクルミが言ったことが全て。
ちなみにクルミはこの件で千束と恋愛関係に対する見解は疑ってますが、たきながツナに惚れている件は自分の目で見たために間違いないと思ってます。


読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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