ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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マフィアランド編の島編です。
それではどうぞ。


おいでませ!マフィアランド!!

「うわ~、素敵ね!流石、最高級リゾート!!」

 

マフィアランドについて島の遊園地を見た奈々はそうつぶやいた。

彼女がそう呟くのも仕方がないほど島の遊園地は沢山の人や活気に溢れていた。

子供達はあまりに楽しみではしゃいで既に園内に入り込んでいた。その中には千束も一緒にいた。

 

「皆、あんまり走るなよ。転ぶぞ」

 

(でも、楽しそうだな……)

 

ツナは子供達に注意しながらも楽しそうだと思っていた。

大人ぶった態度をしていても実は皆のように遊びたい気持ちがあった。

 

「ツナはまだ遊べないぞ。入島手続きがあるからな」

 

「は?何それ」

 

「受付に行って着いたって報告するんだぞ。ツナをオレ達の代表者にしておいたからな」

 

「なんだよ、それ!?勝手に代表にするなよ!!」

 

「ですが、このメンバーだとリーダーはツナだと思いますよ」

 

「ええっ!!」

 

(そりゃあ、たきなからしたら代表はオレになるんだろうけどさぁ……)

 

ボンゴレ10代目として見ているたきなからしたら自分がリーダーなんだろう…とツナは考えていた。

ちなみにもう1人の10代目を慕う者はトラウマの姉が近くにいたために腹を抑えて悶えていた。

 

「この辺で遊んでいるからさっさと行ってらっしゃい」

 

「ちぇっ、調子が狂うなぁ……」

 

ツナは「どうしてオレが……」と愚痴りながら受付に行くのであった。

後ろのリボーンの口元が緩んでいたことにツナは気が付いていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツナはさっさと入島を済ませようと受付に行ったが推薦状、招待状を持っていないためにマフィア審査で『正しいワイロを渡す』審査を受けることになったのだが……。

 

 

「まず『このお金はワイロです』と言わないと何のお金か分かりませんよ」

 

「露骨すぎない!?」

 

 

まさかの露骨さを出さなければいけない試験にツナはツッコミを入れた!

審査に落ちて警備員に連れて行かれた地下鉄の電車の中に無理やり入れられてしまうツナであった。

 

「どこにいくんだ!?」

 

「裏マフィアランドだぞ」

 

「リボーン!!」

 

座席には既にゆっくりとくつろいでいたリボーンの姿があった。

 

「お前、こーなるって分かってただろ!?てか、裏マフィアランドってなんだよ!?」

 

「行けば分かるぞ」

 

ツナは汗をかいて不安そうな顔をしながら電車を止まるのを待つしかなかった。

そして少しして電車は岩場ばかりの場所に停止する。ドアが開き、ツナとリボーンはその場から降りる。

 

「島の裏側まで降りちゃったんじゃないのか?」

 

「よく来たな、コラ!」

 

声が聞こえてツナが振り返るとそこに迷彩服を纏って、胸元に青いおしゃぶりを携え、背中にショットガンを抱え、鷹の足に頭を掴まれている赤ん坊がいた。

 

「名を名乗れ、コラ」

 

「なんだ?この赤ん坊!!?」

 

「ちぉおッス。コロネロ」

 

「リボーン!!」

 

次の瞬間、コロネロは持っていたライフルをリボーンに撃つがリボーンは素早く躱してコロネロの額を拳銃で撃ち抜いた。

 

「こいつが裏マフィアランドの責任者のコロネロだ」

 

「って、殺しちゃってんじゃん!!!」

 

「鍛え方が違うコラ!」

 

「嘘ーーーーーー!!?」

 

額を撃たれたはずのコロネロは「むくっ」と起き上がり、ツナはその姿に驚愕する。コロネロはリボーンと幼馴染で今回はツナの修行を見学に来たらしい。

どうやら、裏マフィアランドは修練場で審査に失格されて不法侵入とみなされた者も1度だけチャンスが与えられる場所であるらしい。そして鍛える教官のコロネロは元イタリア海軍潜水奇襲部隊『COMSUBIN(コムスビン)』所属であった。

 

「リボーンが家庭教師では審査不合格は当然だぜ。安心しろ、オレがびっしり鍛えて再審査に受からせてやる!」

 

「お手並み拝見だぞ、コロネロ」

 

「見てろよコラ」

 

「待て!オレは置いて話を進めな!!」

 

勝手に話を進めるリボーンとコロネロはツナは反発を見せるが2人が聞き入れることなく、コロネロはツナに海のうずまきに飛び込めという。ビビって拒否するツナであったが、コロネロがリボーンに「生徒が言うことを聞かない時にどうしているか」と聞くとリボーンはいつものようにツナの腕を締め上げる。

 

「こーだぞ!」

 

「いでででっ!!」

 

それを見たコロネロは張り合うように蹴りを入れこむ。

 

「オレだったらこーする」

 

「ぶっ」

 

コロネロに吹き飛ばされたツナはフェンスまで飛ばされる。

そしてリボーンとコロネロは張り合うようにツナへのスパルタという暴力行為を強めていく。

ハンマーで殴ったり、ライフルで殴ったり……と更に暴力行為が強まりそうな所で、ツナが「待て!!人を使って張り合うなーーーー!!!」と声を上げて止めた。

 

「おい、リボーン。お前は黙って見学してろコラ。ここは俺の仕事場だぜコラ!」

 

「やっぱり、やめだぞ。ツナはオレのおもちゃ……生徒だからな」

 

「とうとうおもちゃって言っちゃった!!おもちゃって!!!」

 

今までうすうすリボーンが自分に対してどう思っていたか察していたツナだったが、ついに口を出して言われて涙目になって悲痛のような叫び声で訴えた。

 

 

「「お前はとっとと飛び込んでろ!!」」

 

「うわあああ!!!」

 

 

リボーンとコロネロは同時にツナを蹴り上げて渦巻きがある海へ放り込むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、たきな達はマフィアランドの海で泳いでいた。子供達は体を浮き輪で浮かせながらバタ足で泳ぎを楽しんでいた。

そんな所を奈々とミカは微笑ましそうにパラソルの下から見ていた。ちなみにミズキは砂浜にいる男達を逆ナンしていた。

 

「たきなー!あそこまで泳ぎの競争しようぜ!……ってたきな?」

 

「……やっぱり遅すぎます!私、ツナの様子を見に行ってきます!!」

 

「ちょちょちょい!!たきなってば!!?」

 

海で千束が楽しんでいると一向にツナが来ないのに不思議がったたきなは海を出てツナがいる受付に向かった。千束は赤の三角ビキニを着て、たきなは黒のスポーツ水着を着ていた。

 

「もぉーせっかくの休みなんだからさー。たきなも気にせず楽しめばいいのに!!」プンプン

 

「それにしてもいくら何でもツナの奴遅すぎるんじゃないのか?一応、お前達のボスだろ?」

 

「うーん…そうだねぇ……たきながいないとつまんないし、私もツナを探しにいこっか」

 

千束はこんな時もツナを気にするたきなに不満げだったが浮き輪の上に乗っかっていう身に流されているクルミに言われては少し考えて海に出る。そしてたきなを追いかけるのであった。

 

 

そして姉のビアンキが離れたのを見計らって動き出した獄寺と共に千束とたきなは共にツナを探しに行くのだった。

 

+++++

 

その頃ツナは渦巻きに巻き込まれながらも自力で崖を這い上がったり、上から岩を落とされても何とか逃げ出したり。蛇がたくさん下にいる落とし穴に落っこちないために岩に何とかしがみついたりと大変な目に合っていた。

 

「まだまだだコラ」

 

「しっかりやれ」

 

何かあるごとにリボーンとコロネロはツナを殴りだして…いや、もはやただのサンドバックのように殴り倒していた。

殴られたツナはボロボロでその場で倒れる。

 

「いつもの2倍ボロボローーーー!!!」

 

「これだけやれば大分鍛えられたはずだぞ」

 

 

 

「「オレ達が!!」」

 

「アホーーーーーーーー!!!お前らが面白がっているだけだろ!?」

 

 

 

もはや最初の趣旨から外れてしまってもはや自己満足になっているのにツナは異議を唱えるのだった。

 

「何言ってんだ。ツナにはリゾートでのいい思い出ができただろ?」

 

「いらないよ!こんな思い出!!」

 

もはやすぐにでも忘れたい記憶になっているツナはリボーンに発言に怒りは爆発して強く言い返す。

そんな時、新しい電車が裏マフィアランドに辿り着く。

 

「あれ?」

 

「また新しい修行者が来たか」

 

まさか自分以外の人間がここに来ると思わなかったツナは素っ頓狂な声が出る。コロネロは嬉しそうに出てくる相手を待っていた。

 

「10代目!」

 

「ツナ!」

 

「やっほー、ツナ!」

 

電車のドアが開くとそこには獄寺、たきな、千束がそれぞれ降り出して顔を出した。ツナは予想外のメンバーに驚く。

 

「獄寺君にたきなに千束!?どうしてここに!?」

 

「あなたが中々戻ってこないので受付に行ったんですよ。そしたら……」

 

「あれに乗ったら10代目の所に行けると聞いたので。お会いできてよかったス」

 

「移動中外を見ていて結構楽しかったよ」

 

後ろに止まっている電車を指さす獄寺。どうやら移動中外の景色を見て千束はご満悦のようだ。

 

「う、うーん……来ない方が良かった思うよ……」

 

ツナはそう呟くとリボーンとコロネロの方に視線を向けた。

その視線に誘導をされるようにたきな達はコロネロの方を見る。

 

「ついでにそいつらも鍛えていいぞ」

 

「鍛えがいがありそうだなコラ」

 

「うっ!」

 

やる気を見せるコロネロを見て、ツナは嫌な予感がして背中に寒気が走って顔が青ざめる。

ツナは3人に逃げるように忠告しようとするのだが――――

 

 

 

【敵襲!敵襲!皆さんは速やかに避難してください!】

 

 

 

島内で緊急のアナウンスが流れる。

 

「敵襲ってどういうこと!?」

 

「な、何!?何かのイベント!?」

 

「それにしては放送の声が普通ではない気がしましたが……」

 

急な敵襲を知らせるアナウンスにツナ、千束たきなは困惑していた。千束はイベントの可能性を挙げるが放送の声を聴いてたきなはそれを否定する。獄寺はとある可能性を考えてしかめ面をしていた。

 

「……リボーンさん、ここを襲ってくるとしたら……」

 

「カルカッサファミリーだな」

 

「カルカッサファミリー?なんでマフィアがマフィアランドを攻めてくるんだよ。ここはファミリーがお金を出し合って作ったんだろ?」

 

「全部のファミリーじゃねぇんだ。ここを作ったのは麻薬を売らない白マフィア…いいもんマフィアだ。それを面白く思っていないマフィアも大勢いる。カルカッサファミリーもその1つだぞ」

 

「マフィアにいいもんとかいねーだろ!!」

 

マフィアランドに関わっているマフィアと襲ってくるマフィアの違いをツナは聞いていたがツナからしたらそんなものはないと突っぱねた。ツナからしたらマフィアに悪いや良いなどの違いはないのだから。

 

「ってことはここで抗争がおっぱじまんのかよ!?」

 

「ってより戦争だな」

 

そう言っていると島の各地で爆発が起こっていた。爆発音も轟いていてリボーンが言うように戦争が始まっている様子であった。そしてコロネロによると本来、島の警部をするはずだったファミリーはボスの命日で本土に戻っており、島に戦える兵士はほとんどいないらしい。

 

「そんな……」

 

「どーするんだよーーーー!!」

 

「勿論、オレがいる限り奴らの好きにはさせん!だが……お昼寝の時間だぜ……」

 

「うおい!!」

 

コロネロはそういうと鼻から鼻提灯を出して立ったまま寝ていた。

 

「コロネロはほっとけママン達が心配だ。地下鉄でマフィアランドに戻るぞ……よ」

 

「ぞよ?」

 

「スーピースピー」

 

「お前もかーーーーー!!!」

 

リボーンもコロネロと同じように鼻提灯を出して寝始めたのでツナはもはや呆れるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーもー!リボーンの奴…こんな大変な時に寝やがって……地下鉄も動かないし……」

 

リボーンとコロネロが寝た後にツナ達はリボーンの忠告通りに地下鉄にいた。

だが、電車が止まっているために徒歩で移動せざるを得なかった。地下鉄内は道が長く暗いために足元に気を付けないといけなかった。

 

「まーまー。線路を歩くなんてめったにできない経験だし、これはこれでいいんじゃない?」

 

「こんな状況でよくそんなセリフが言えますね……ある意味尊敬します」

 

「何を暢気なこと言ってるんだよ、この能天気女は!さあ、急ぎましょう。10代目」

 

獄寺がせかすと前に光が見える。その場所がトンネルの出口だと察した4人は走り出す。そしてそこには――――

 

 

「うおおっ!!!」

 

「ここに出るのか!!マフィアランドの象徴(シンボル)マフィア城です!!」

 

「うおっ!すげぇ!!でけぇ城!!」

 

 

ツナ達の目の前にかなり大きな洋風な城が目に入る。

その城を見たツナ達は感嘆の声を上げて、千束はまるで子供のようにはしゃぎだした。

そして千束とたきなは入り口であふれている人混みの中でミカ、クルミ、ミズキの姿を見かけると彼らの元へ駆け出した(ツナ、獄寺は奈々達を見つけてそっちに行っていた)

 

「おーい!みんなー!!」

 

「おお、千束か。無事だったか」

 

「それはこっちのセリフだよ!……それでこれからどうするの?カルカッサファミリーを迎え撃つの?」

 

「ああ……話の流れ的にそうなるだろうな。私は後方から支援するつもりだ。千束は……聞くまでないか」

 

「うん!関係ない人達を巻き込むカルカッサの奴らは許せないし……って、休日だから銃持ってこなかったんだわ!!どうしよー!?」

 

こんな緊急事態予想していなかったために千束は武器を持っていなかったためにどう戦うか思い悩む。彼女にとってあの銃と不殺はどうやっても切り離せない要素であるそこら辺の武器を使うわけには行けないので。そう思い悩むんでいるとミカが指で千束を軽くつついた。

 

「千束…お前にこれを渡して置く」

 

「え…これ私の銃じゃん。どうして……」

 

「私が持ってきたんですよ」

 

自分の愛用の拳銃のデトニクス コンバットマスターをミカから渡されて困惑する。

そんな困惑している千束に対して説明するようにたきなが名乗りだす。

 

「えっ……たきなが!?」

 

「ええ。急にどこかに旅行することになったので念のために持ってきておいたんです。それを店長に預けておいたんです」

 

「あんた……念のためって一体何が起きると思っていたのよ……」

 

「流石にそこまで具体的なことは考えていませんでしたが……何時何時、敵と遭遇しないとも限りませんので」

 

若干、引いているミズキが聞くと真面目な顔でそう言い切るたきな。

 

「つまり、武器は一通り持ってきたのか?」

 

「ええ。本当はリコリスの制服も持ってきたかったんですけど、急のために用意できませんでした……」

 

「いや、武器を持ってきてくれただけでもありがたいよ。おかげで戦えるし」

 

「それじゃあ、たきなと千束は前線へ。私は後方で戦闘支援でミズキは後方で他の島の女性達と食事の用意をクルミは……」

 

「ボクはボクで出来ることをしているよ。じゃあな」

 

クルミは手を上げてそういうとどこかへ歩いて行ってしまった。その行動に呆気に取られてたきな達は茫然と見ているしかできなかった。

ミズキはそんな彼女の態度に怪訝な顔をしていた。

 

「何よあいつ。手伝いするのが嫌なだけじゃないの?」

 

「まあ、クルミはクルミの考えがあるんだろう……それよりも先ほど言ったそれぞれの役割を果たしてくれ」

 

「分かりました」

 

「イエッサー!ボス!」

 

「……アンタ、また何かの映画に影響されたわね」

 

変わった言い方でミカに対して返事をする千束にミズキは眉を顰めた。

こうして、それぞれの役割を決めては千束&、たきな、ミカ、ミズキと別れていった。千束とたきなは早速、その場に突っ立っているツナ達を見つける。

 

「ツナ、そっちはどうだった?こっちは先生を含めてそれぞれやることを決めたんだけど……」

 

「母さんは相変わらずの天然発揮して何かのイベントだと思っているよ……」

 

「……相変わらずのようですね、お母様は。それでどうします?」

 

「とうするって……」

 

ツナがたきなの質問に悩んでいると近くで争い声が聞こえてきた。

 

「この抗争をしきるのはアジアを仕切るオレ達、ネロファミリーが指揮を執るぜ」

「連合軍の大将は我々、伝統と格式のベッチオファミリーの方がうってつけだ」

「おいおい冗談だろ。ニューヨークで最も勢いがあるヌーボーファミリーが仕切る!」

 

それぞれ違うファミリーが指揮を執るか言い争っていた。

それぞれ譲る気はなく、「お前は引っ込んでろ!」「やるのか!?」と一触即発な状態だった。

それを見てツナはマフィアという人種についていけないと思っていた。

 

「ボスはうちの10代目こそ相応しい!!」

 

「ええ。この連合軍を仕切るのはうちのツナです」

 

「ご、獄寺君…たきな……」

 

こんな空気の中で獄寺とたきなはツナを周りの人間に紹介するように手で指しては視線を向けさせた。

言い争っていたマフィ達は殺気立ってツナの方を見た。

 

「10代目だぁ?」

 

「どこの馬の骨のファミリーだ?」

 

「「ボンゴレで文句あるか(ありますか)!?」」

 

獄手にとたきなの言葉にその場にいたマフィア達が騒めく。

目の前の相手が予想外すぎる人物だっためか動揺が走り始めていた。

 

「あれが次期ボンゴレ十代目か……」

「初めて見たぞ……」

 

周りの部下達もツナを見て、ひそひそと話し合っていた。

ボンゴレ10代目の情報はマフィア界にも広がっていないために目の前のツナの存在は信じられない存在であった。

 

「これはとんだご無礼を!!」

 

その場にいたマフィア達は腕を背中に回して頭をツナに下げた。

そしてマフィアの1人が顔を上げて「これで我々の大将は決まったな」と呟く。

 

「えっ…ちょっ……」

 

「伝統・格式・規模・勢力!全てにおいてボンゴレは別格!!」

 

「ま、まさか……!」

 

 

 

「みなの者!!我らが大将、ボンゴレ10代目につづけーーーーーー!!」

 

「おおおおおおおおおおっ!!!」

 

 

 

「はぁーーーーーーーーー!!?」

 

まさか自分をリーダーとして一致団結するとは思わなかったツナはこの展開に言葉を失っていた。

 

「なんだかんだツナはリーダー気質なんだって」

 

「当然。十代目ほどボスにふさわしい男はいません」

 

「あなたの意見に同意するのは少し癪ですが…その通りだと思います」

 

「えええっ!!?」

 

千束、獄寺、たきなはそれぞれツナがリーダーになるのは賛成…というか当たり前という認識であった。ツナ本人は信じられない顔で見ていたが。

そうこうしているとフルフェイスのヘルメットを被ったライダースーツの集団―――カルカッサファミリーの連中が銃を持ってマフィア城を攻めてきた。

 

「来ましたね。軽く片付けてやりましょう」

 

「果てろ!!」

 

獄寺が投げたダイナマイトによって1つに固まっていたカルカッサファミリーの兵隊が吹き飛ばされる。

カルカッサの人間はまだ多くアサルトライフルでツナ達の人間に銃撃する。マフィア達も相手を迎え撃つように負けじと撃ち返す。

 

「……殺しませんが行動不能にさせてもらいます」

 

短機関銃『クリス ベクターSBR』を持ってはカルカッサの連中に打ち込む。その正確な狙撃に肩や足を撃たれた者は行動不能になってその場に倒れる。

 

「うわああああああああっ!!!助けてえええええ!!!!」

 

ツナはカルカッサから撃たれる銃弾を叫びながら必死に避けていた。

1発も当たらないのはこれも『超直観』によるものなのだが……ツナは気がついてはいない。そして近くにいた千束が銃弾を舞う中で歩き出す。

 

「クソッ!?なんで当たらねぇんだよ!!?」

 

「撃つんだ!!撃ちまくれば当たるはずだ!!!」

 

カルカッサの人間は弾が当たらない千束に向かって何人かで撃ち込むが千束はその銃弾の雨の中に平然と歩いて少しずつカルカッサの人間の近くまで迫っていた。

5…4…3…m…と少しずつ距離を詰めてはカルカッサの人間の前に辿り着いたら容赦なく、非殺傷弾を撃ち込んだ。カルカッサの人間が次々と倒れて赤い花のような跡がその場に咲いた。

 

「うおおおおおおっ!!!ボンゴレ10代目の連れが敵を次々と倒していくぜ!!!」

 

「よく見ろ!!銀髪のガキは『人間爆撃機(スモーキン・ボム)』の獄寺隼人、黒髪の女は『狂犬』の井ノ上たきな、そして黄色髪の少女は『無血姫』の錦木千束だ!!!」

 

「まさかそんな有名な殺し屋を3人も従えているとは……流石ボンゴレ10代目だ!!!」

 

(3人ともそんなに有名な殺し屋だったのーーーーーーーー!!?)

 

敵を制圧している人間に心当たりを見つけたマフィアの1人が騒ぐと周りは騒ぎ立てる。

獄寺、たきな、千束は殺し屋、マフィア業界では有名であり、それを従えるボンゴレ10代目の評価はツナ本人が知らないうちに上がっていた。

3人の知名度を知らなかったツナはいつの間にか持ち上げられている流れに戸惑いを隠せなかった。

そんな中、カルカッサの男達がどこからか足や肩が狙撃されるように次々と倒れていく。周りが驚く中で千束はミカの狙撃だと確信する。

 

「ありがとう。先生!」

 

千束が先生に対して礼を言うように親指を立てる。千束はどこで見ているか分からないが先生から返事を貰えたように感じた。

 

「このまま彼らに続けーーーーーー!!!」

 

マフィアの1人がカルカッサ達がいる森の奥へ突っ込んでいく。

だが、すぐに叫び声がすると森から放り投げられていた。

 

「何かいるぞ!!」

 

マフィア達が警戒していると森の木が切り倒されてヘルメットを被り、胸元に紫のおしゃぶりを携えた赤ん坊がカルカッサの部下達の前に立っていた。

 

「奴はカルカッサファミリーの軍師スカル!!」

 

「えーーーーーーー!!あのちっこいのがーーーーー!!?」

 

「間違いないあの紫のおしゃぶりはアルコバレーノの証」

 

「アルコ…バレーノ……?」

 

(骸もリボーンのことをそう呼んでた……)

 

『呪われた赤ん坊、アルコバレーノ』

 

マフィアのアルコバレーノの話を聞いてツナは骸の顔が頭に浮かんだ。

 

「アルコバレーノとは虹のこと。そしてマフィア界にいる7人の最強の赤ん坊を指すんだ!!」

 

「あんな赤ん坊が7人もいるの!?」

 

「何者だろうがオレが倒す!!」

 

「敵の大将を倒せば戦いもこれで終わりです」

 

獄寺と千束はそれぞれスカルに向かってダイナマイトを投げ、短機関銃で射撃する。だが、スカルが腕を動かすと全て弾かれてしまう。

 

「弾かれた!?」

 

「後ろになんかいる!!」

 

獄寺が投げたダイナマイトで発生した砂埃によりスカルの裏で隠れていた物が明らかになりだす。そして煙が晴れると……。

 

「タコーーーーーー!!?」

 

スカルの後ろには体の所々に鎧を纏っている体長3メートルを越える巨大なタコがいた。あまりのデカさにツナは驚きを隠せない。

 

「スカルは巨大ヨロイタコを操ると聞いたことがある!!」

 

「嘘ーーーーーーー!!?」

 

ツナがタコに驚いているとスカルが指を動かしてマフィア達をタコの触手で絡めとりどこかに投げ飛ばした。

どうやらスカルの指の動きとタコの指の動きは連動しているようだ。

そんな姿を見て、マフィア達がビビりだして後退し始めていたが――――

 

 

 

「なんだ、まだそのタコ喰っていなかったのか?きっとうめーのに」

 

「リボーン!!!」

 

 

 

ツナが声をする方向を見るとリボーンが木の上に乗っていた。リボーンは周りが自分の存在に気が付くとすぐに飛び降りて地面に着地した。

 

「お前が寝ている間、こっちは大変だったんだぞ!!」

 

「な、なぜリボーン先輩がここに……!?」

 

「ちゃおっス」

 

どうやらカルカッサファミリーのスカルとリボーンは先輩と後輩の関係のようだ。だが、リボーンはスカルを下に見ていてパシリ扱いしていたようでスカルは今までの鬱憤が溜まっているようだ。

カルカッサファミリーのボスから命を受けたスカルをリボーンが「お前、いつも誰かのパシリだよな」と貶すとスカルは怒りを露にする。

 

「パシリじゃない!!お前だけだ!!オレをパシリに使ったのは!!舐めやがって!!許さん!!」

 

スカルは指でヨロイダコを操るとリボーンを触手で捕まえて身動きできなくする。流石のリボーンも不意打ちで捕まえられたせいで反応できなかったようだ。

 

「リボーン!」

 

ツナが不安な声を出す中でリボーンは素早く拳銃をスカルに撃つがヨロイダコによって弾かれる。

常識外のスピードのせいで弾くのが遅れたためにスカルの左手は負傷するがタコを動かすのには問題なく右手でタコを操ってリボーンを捕まえた触手に力を入れさせる。

 

「り、リボーン!!」

 

「こ、これってまずくない……!?」

 

「お前に言われなくっても分かってんだよ!!」

 

「リボーンさん!!」

 

見ていたツナ、獄寺、たきな、千束はそれぞれリボーンがやられるかもしれない場面を見て危機感を感じていたが下手に助けに行ったらリボーンを傷つけてしまう可能性があったために横槍を入れることが出来なかった。

そしてスカルは力を入れてリボーンにトドメを刺そうとするが――――

 

 

「なにをしている!!どーして動かない!?」

 

 

タコは困惑していて目を丸くしていた。力も抜けていたためにリボーンも簡単に拘束から抜け出す。

実は先ほどの射撃で撃った弾は死ぬ気弾でスカルが撃たれた左手は『ゲンコツ弾』によって巨大化していた。

巨大化した左手を見てタコは困惑していて動きが止まってしまったのだ。

 

「次はオレの番だぞ」

 

リボーンがそういうと颯爽とスカルに近づいては1発殴りつける。吹き飛ばされたスカルは木にぶつかってその場に倒れる。

それを見てツナは「リボーンつええ……」と声を漏らす。

 

「ぐっ……こうなったら……戦艦で城を砲撃しろ!許可する!!」

 

「そいつは無理だな。オレの知り合いのハッカーがお前の戦艦をハッキングして同士討ちさせているだろう」

 

「えっ」

 

スカルは最後の手段として砲撃の命令をするが、リボーンがスカルに無理な理由を告げるとスカルの通信機にすぐに連絡が入る。

 

【す、スカル様!戦艦のコントロールが効きません!勝手に砲撃を……ああっ!!!】

 

「お、おい!どうした!!?何があったのか報告しろ!!!」

 

スカルのいる場所から離れた海にて戦艦同士が急に砲撃を行っていた。砲撃の勢いは止まらずに撃ち合いになって結果、戦艦は全て撃沈した。

 

「これってクルミが……」

 

「うん。きっとそうだよ」

 

(やっぱり、クルミって凄いハッカーなんだ……)

 

戦艦同士が勝手に打ち合いしたこととリボーンが言う『ハッカー』がクルミであることを千束とたきなは察していた。

その会話を耳にしていたツナは初めてクルミの凄さを実感していた。

 

 

 

そうしてツナ達のマフィア連合軍はカルカッサとの抗争に勝利して…島に再び平和が訪れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか活躍が掻っ攫われた気がするぜコラ!」

 

コロネロはマフィアランドの岩場から沈んでいる戦艦を見ながらそう愚痴っていた。

 

+++++

 

「くーーーーーっ!!!やっと遊べるぞーーーーーー!!!」

 

カルカッサとの抗争が終わった次の日、ツナと獄寺は海パン1つで砂浜に立っていた。抗争があった日は流石に疲れてご飯を食べてすぐに寝てしまったのだ。

そのためにツナ達にとってはやっと遊べるようになった時なのだ。

 

「カルカッサの奴らはきっちり締めておきましたし、安心して遊べますね。10代目」

 

「うん。やっとリゾートを楽しむことが出来るよ」

 

(それにたきなと一緒にマフィア島を回ることを約束しているしね……)

 

ツナはマフィア島で休日過ごすことを話しつつ、たきなとの約束を思い出していた。

流れとかあったとしても約束は約束なのできちんと叶えてやりたいという気持ちがあった。

 

「ツッくん、もう帰りの船が出ちゃうわよー」

 

「そ、そんな!!」

 

母の奈々からのまさかの宣告でツナはショックを受けた。ツナと獄寺以外のメンバーは既に帰る用意をして持っていた。

これから休日を楽しもうとしていた時だったためにツナは精神的にダメージを受けてガクッとして砂浜に膝をつく。

 

「何しているの早くしなさい」

 

「ぐっ……」

 

ビアンキがツナ達に声を掛けると顔を見てしまって獄寺が腹を壊してその場で倒れる。

ツナはあまりのショックで泣き出しており、心配したたきなは彼の近くに寄っていた。

 

「大丈夫ですか?ツナ」

 

「たきな……ごめん。約束守れなくって……」

 

「あんなことがありましたから、仕方がありませんよ」

 

「たきな……ありがとう……」

 

ツナは約束を破ったこと謝ったがそれを怒らずに許してくれたたきなに感動して更に涙を流す。

 

「その代わり、来年こそ一緒にマフィア島を回りましょう。約束ですよ?」

 

「……うん!行こう」

 

たきなは微笑んではそう言った。たきなが出してくれた代理案にツナはほんの少し戸惑いながらも彼女の誘いを受けた。今回の約束を果たせなかった負い目もあったが、純粋にたきなと周るのも悪くないと思ったからのもあった。

 

(たきなは策士だな~……来年とはいえ、次の約束をしれっとしているんだから……)

 

そんな2人のやり取りを見て千束はたきなは機を逃さずに約束をした、奥手なように見えていたが思ったより貪欲なたきなに驚きつつも感心していたのだった。




これでマフィアランド編完結です。
また長くなってしまってすいません。原作の話は千束たちを入れ込んだりしていますがやはり原作の話になってしまいます。
たきなの最後のセリフを入れたかったのでマフィアランドの話を外せなかったんですけど……原作はもう少し話を短縮したいなぁと思ったり。

とりあえず投稿は終わりです。
次は日常編2の終わりまで(夏祭り)までやる予定ですがいつの日になるかはまだ未定です。


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