ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
今回からゆっくり投稿していく予定です。
今回は今は亡き赤マルジャンプで掲載された『リボーンVS凶悪ヒットマン』の内容をいじったものになっています(リボーンの公式ガイドブック『 Vongola77』にも収録しています)
内容を知らなくっても分かるようにしていますのでどうぞ。
「とうとう来たな、日本に。しかし、しょうゆ臭い国だな」
「そーか?フライドチキンは美味いじゃん。レニ」
並盛町の丘のベンチにて2人組の子供がフライドチキンを食べていた。1人はおかっぱ頭で藍色のジャンバーを着た巨漢の男でもう1人はぼさぼさ頭のパールグレーのジャケットを着ている小さな少年だった。大男は右目が横に楕円形中値で左目は丸型というアンバランスな形で両方イッているような目になっている。小さい方は目つきが鋭かった。
「コラーーーー!そこのガキ共ーーーーーー!!お前たちだな!スーパーのフライドチキンを全て盗んだのは!!」
そこに1人お巡りがやって来た。どうやら2人が食べているフライドチキンはスーパーのを盗んだ物らしい。
「ポリスか。大人が子供をなめるのは世界共有だな」
「やっちゃおうじゃん!」
「捕まえた――――!?消えた?」
「オレはスピードのレニ。スピードじゃ誰にも負けない!」
お巡りがレニを掴まえたと思ったらその瞬間姿を消す。お巡りが困惑している間に後ろに回ってはお巡りを蹴り飛ばす。お巡りはその一撃でのされるであった。
「1人でやるなよ、レニ。これじゃあ、オイラの怪力の出番がないじゃん」
「そう早まるな、マニ。次にはお前にも分けてやるよ」
マニは片手でお巡りを持ち上げては不満そうに見上げる。そしてすぐにお巡りをそこら辺に投げ捨てた。
「それにオレ達はマフィアボンゴレファミリーの最強のリコリス、錦木千束を殺しに来たんだぜ」
レニは不敵な笑みでそう告げるのであった。
+++++
「――――それでね。たきなが持っていたトランクスをこっちで処分して無事に普通のパンツをは履くようになったわけよ」
「あ、うん……」
(オレは何を聞かされているのーーーーー!!?いや、たきながトランクスを履くのはあり得ることだけどさぁ……)
休日、ツナとリボーンは公園のベンチに座りながら千束からたきなとの過去の話を聞いていた。本来はランボを遊びのために公園に来ていたのだがランボが『1人で遊んでいるもんね!』と少し離れた場所に行ったので少し離れた場所でそれとなく見ていることにしている。ちなみに千束の服装は念のためにリコリスのファーストの服装である。
千束の話はまだたきながリコリスに来て、数か月頃に店長のミカにお勧めでトランクスのパンツを履きだしてそれを気にした千束がたきなと共に買い物に行く話だった。
ちなみにこの話のオチとしてたきなのトランクスを千束が履くというのがあるのが自分の名誉のために千束は話す気はないようだ。
「まあ、いいじゃねぇか。昔の部下の成長過程を知ることが出来て」
「トランクスから脱却が成長っすかーーーーーーー!!?」
ツナは適当な言い分にツッコミざる得なかった。そうして少し戸惑いながら千束に対してある質問をする。
「そ、そういえば……今の話で気になったことがあるんだけど……」
「おっと、何々?この千束さんの魅力について聞きたいのかな~?」
「千束のパンツに聞きたいんだろう。スケベな奴め」
「全然違うよ!!!」
勝手な風評被害をつけられてツナは頬を赤らめながら否定するように強く怒った。話題が反らないようにツナは1度わざとらしく「オッホン」と咳払いをする。
「……『アラン機関』とそのペンダント……話を聞く限り、そのペンダントをくれた人は恩人でその人を探しているんだよね?」
「う、うん…まあね……」
「本部を出て『リコリコ』っていう表の喫茶をしているのもその恩人を探していると言ったな」
「……うん。今だに見つかっていないけど」
リボーンからの問いかけに千束はどこか悲しい表情を見せる。千束が首からかけている梟のペンダントはあらゆる分野の天才を探し出し、無償の支援する謎の組織『アラン機関』からのものだった。
アラン機関の支援者は支援した人物に接触してはならないという規則が存在しているため、チルドレンは自分が何の才能を見込まれたのか知ることもない。
「あとさらっと言っていたけど非殺傷弾使っていたのって『誰かの時間を奪うのは気分がよくない』なんだっけ」
「そうそうそうなんだよ!悪人にそんな気持ちにさせられるのはもぉっとムカつく!だから、死なない程度にぶっ飛ばす!!」
「ぶっ飛ばす……」
ぶっきらぼうな言い方をする千束にツナは呆気にとられた顔をする。そんなツナを見ながら千束は話を続ける。
「知っていると思うけどあれって当たると滅茶苦茶痛いのよぉ?死んだ方がマシかも」
「ほぅ。オレもツナをしごく時に使ってみるか」
「やめろよ!!いや、やめてください!!!」
どう考えてもロクなことに遭わないことが想像できるために必死にやらないようにツナは懇願する。
「はぁ……そういえば、人の命を奪わないってその自分を助けた人みたいに命を救いたいっていう理由もあったりしない?」
「なっ……なんでわかるの?」
「え……えっと…勘……?」
「……あはははっ、何それ?勘でそんなこと分かる~?」
千束はとぼけた態度を取っているが内心は自分の気持ちを当てられて焦っていた。
「まあ、ツナにはボンゴレのボスに備わっている『超直感』があるからおかしいことじゃねぇな」
「そっかー…わかっちゃったかー……別に隠すことじゃないんだけどね?私が命を救われたから私もあの人のように人を救いたいなー…の程度の話なんだよ」
「命を救われた……」
ツナは『命を救われた』という話は気になったが、それを彼女から無理に聞き出すのは違うと思い深くは聞こうとはしなかった。離すなら自分から話すだろうと思っているからだ。
「……ツナには話してもいいんじゃねーか?お前のボスになる男だ。」
「……そうだね。それを除いたとしてもきちんと話しておくべきだと思う。ツナ、私には重要な秘密があるの」
「えっ、何?」
「……ツナ、私の心臓は人工心臓なんだよ」
「えっ……」
まさかの告白にツナは言葉を失った。少し罪悪感を感じながら千束は口を開いた。
「私は昔は虚弱でさぁ……運動してもすぐばててね……長く生きられないって言われていたんだ……」
「………」
「でもある日、先生が言うには『救世主』が私の命を助けてくれたらしいんだ。ペンダントと今使っている拳銃もその時に『救世主』が私にくれたものなんだ……」
「そうだったんだ……」
千束の話を聞いて何とも言えない顔になるツナ。彼女から語られた事実はツナにとって想像以上に重いものでなんと言えばいいか言葉に詰まってしまう。
「アラン機関からのペンダントを渡されたということは千束、オメーには才能があるっていうわけだ。世界への使命もな」
「正直、自分の才能とか言われて思いつかないし、困るんだけどねー……ツナはどう思う?私の才能」
「ええっ!!?き、急に言われても……うんと…人とすぐ仲良くなれるコミュニケーション能力かな?千束って初めてのお客さんでもすぐに打ち解けられるし……」
「おおっ!確かにそれっぽいね!!」
ツナが悩んでなんとか絞りだした千束の才能の答えを千束は嬉々として反応する。
「だが、『才能』と言われるほど逸脱しているわけでもあるめぇ。千束、おめーに接触したアラン機関の人間に聞いた方が早えじゃねぇか?」
「そうなんだけど、DAの支部としてリコリコの仕事をしながらこれをくれた人を10年探したんだ。先生にも色々と助けてもらって……」
「千束……」
「でも、もう会えないかもね……」
「なら……一緒に探そうよ!」
「えっ」
まさかのツナからの力強い発言に千束は驚きの声を上げた。
「あっ、ご、ごめん……でもオレ、思ったんだ。そんなに千束が恩を持って会いたいなら諦めずに探すべきなんだって。オレも出来る限り手伝うから」
「そ、そんな悪いよ……私の我儘だし……」
「それを手伝いを申し出ているオレの方も我儘だよ。会いたいんでしょ?その人に」
「……うん」
ツナの言葉に千束は小さく頷いて肯定する。普段は明るく振舞って周りを引っ張る千束だが、こうやって強く押されるとついしおらしくなってしまうのであった。
「なら、そうしようよ。といっても千束が10年探して見つけられなかった相手を探せる気がしないけど……」
「カッコよく決めては結局、腰が引けてんな」
「うるさいよ!!」
だんだんと超えに力がなくなっていくツナにリボーンが指摘すると図星なのかツナは隠すように怒った。
「うわああああああああああああっ!!!」
そんな時にランボの泣き声がツナ達の耳に届く。
「また、ランボの奴なんかしたな……ごめん、ちょっと行ってくる!!」
「あ……うん。行ってらっしゃい」
「あ、そうだ。そのペンダント、千束によく似合っているよ」
「えっ……」
そう言うとツナはすぐにランボの泣き声が聞こえた先に向かっていった。
「ツナも言うようになったじゃねぇか」
「いやいや、ツナが言った言葉には深い意味とかないよ!」
「それにしては顔がうれしそうじゃねぇか」
「……うん。まあね」
千束は梟のペンダントを指で触りながら俯きながらも答えた。そんな彼女の頬はうっすら赤く染まっていた
++++
「おい!お前達、何をしてんだよ!?」
ツナがランボの鳴き声が聞こえた公園から少し離れた場所に行くとそこには小さな子供…レニがランボを蹴り飛ばそうとしていたのをイーピンを受け止めていたシーンを目撃した。
「へぇ、仲間か。少しだけ寿命が伸びたな」
「おい、ランボ!どーしたんだよ!?大丈夫か?」
体がボロボロで痛みで泣いているランボをツナは抱きかかえては宥めていた。
そして目の前にいるレニと大男…マニを正面で対峙する。
「き…君達……この子と遊んでいたわけじゃ…なさそうだね」
「くはは。こいつ馬鹿じゃん」
「オレ達はこのチビを殺してたんだ。殺し屋だからな」
「殺し屋!?」
目の前の子供が殺し屋と自称しだしてツナは驚きの声を上げる。
ツナからしたら「また変なガキが出てきたな……」と困り顔をするのであった。
「もしかして君達…リボーン…または千束の知り合い?」
「ほーーーーーう。お前もリボーンのことを知っているのか」
「じゃあ、ついでに殺そーじゃん」
「はぁ!?何それー!?」
まさかの相手の対応にツナは目を丸くするツナ。
呆けているとイーピンが飛び出してはレニに連続の打撃を食らわそうとする。
「お…やるのか?中々のスピードだ。……チビにしてはな!!」
だが、レニは余裕でその攻撃をかわしては逆にイーピンに蹴りを喰らわせた。
蹴り飛ばされたイーピンは体を回して威力を軽減させて地面に着地する。
そして手に餃子餡を片手に持っては食べては拳法の態勢にしてイーピンの必殺技『餃子拳』を放つ。これでにおいで相手を操れるはずだが……。
「?」
「当たったのに餃子拳が効いてない!?呼吸をしていないのか!?」
『餃子拳』はイーピンが餃子餡の食べた後の臭い息を拳法で圧縮してそれを相手の鼻に叩き込んで脳を麻痺させる。そして脳が麻痺して筋肉が動いてまるで念動力みたいに操る拳法である。
性質上、息をしているならこの技は効くはずなのだがレニになぜか聞かなくってツナは疑問符を浮かべていた。
「ヤワな技じゃん。今の」
「もっとしっかりやってくれよ。そうじゃないと……」
「この機械の体には効かないぜ」
レニとマニは自分達の顔の皮を剥ぎ出す。そうしたら彼らの皮膚の中が見えて、そこから機械化されていた跡が露わになった。
「ロボット――――――!!?」
「ぐぴゃあっ!」
まさかの機械化していた体にツナとランボは驚きを禁じ得なかった。
そして、レニは自分達のマフィアについて語りだす。
彼らは『マッチナファミリー』はサイボーグ技術により世界を制す新世界のハイテクマフィアで、千束もとい『無血姫』を倒すのは自分達の技術力の高さと強さを世界中のマフィアに示すための第一歩のためだと言う。
「何それーーーー!?マフィアってなんでもありかよ!?」
「さあ、カンフーチビ。次は何を見せてくれるかな?」
ツナが驚く中でジリジリと距離を詰めて来るマニ達。イーピンは汗を流しては恐怖に震えてツナの膝の裏に隠れた。
「あっ、イーピン!!オレに隠れんなよ!!」
「フッ、やっとオレ達の恐ろしさに気が付いたか。だが、もう遅い」
「ひぃっ!待って!たんまー!!」
手をボキボキと鳴らしてやる気のレニに対してツナはビビって待ってもらうようにするがレニは止まる気配がなかった。
「おいたはそこまでだよ~」
ツナは声がする方向を振り向くとそこにはフライドチキンの箱を持った千束の姿だった。
「千束!」
「ツナがランボを探しに行って全然帰ってこないからさー。探しに来ちゃった。あっ、これはそこに置いてあったやつ」
「あれは盗んで手に入れたオレのチキンじゃん!」
「あっぶね。危うく手を付ける所だったわ」
千束はマニの言葉から盗品だと分かったチキンの箱に手を付けようとする手を止める。
「やっと現れたか。錦木千束…『無血姫』。やはりこいつらは仲間だったか」
「来てくれてありがとう、千束!もうどうなることかと……」
「気持ちはわかるけど、とりあえずはあいつらを倒してからね。はい、ランボ。チキン持っててね」
千束はツナは声で制止させてはツナが抱きかかえているランボに持っていたチキンを持たせる。
「チキン!?ランボ、大好きなんだもんね!」
「あはははっ、すぐに終わるから食べずに待っていてね。これ盗品だし、あとでお店の人に返せばきっとお礼を貰えるから」
「ら、ランボさんはおりこうだから我慢できるもんね!」
「よしよし。えらいぞー」
(千束は子ども扱いになれてんなー……)
ランボは千束に褒めながら頭を撫でられて嬉しそうな表情をする。それを見てツナは千束の子供の扱いに感心するのであった。
「ほう。倒すだと?」
「もう勝つ気なんてムカつくじゃん」
既に勝つ気でいる千束の態度にレニとマニは気に入らずに苛立っていた。
「お待たせ―。さっさとやろうか」
「ほぅ、オレ達と戦うことになっても何もいわないんだな」
「こちらかと私を狙ってくる殺し屋はごまんといたからね……今更2人位来ても変わらないよ」
「フン!もし後悔しても――――遅いぜ!!」
レニはそういうと目にも止まらないスピードで姿を消しては千束に蹴りを入れる。
だが、千束はそれが見えているようでその攻撃を余裕な表情で躱しきる。レニは蹴りだけでなくパンチを加えていくが千束はそれも変わらずに躱していく。
「クソ……なぜ当たらん!!」
(千束すげぇ……あんな目にも止まらない攻撃を余裕で避けているし……)
「そろそろいいかな?」
レニは攻撃が当たらずにイライラして、ツナとランボが千束の動きに驚いていると千束はすぐにレニに近づいて彼の顔に非殺傷弾を打ち込む。1度撃ち込んだと後に一回転してはまた同じ箇所に打ち込む。そこには赤い花が乱れく。
弾を撃ち込まれたレニは痛みで体をその場に少し倒れる。
「くっ……」
「いくら機械の体としても顔というか脳はあるでしょ?それに私の弾は普通と違うから寧ろ効くんじゃない?」
千束は少し倒れるレニを見てそういう。彼女が撃った『非殺傷弾』は『低致死性弾』とでも呼ぶべきものであり、至近距離から急所に当たると死ぬ程度の威力はある。死なないとしても骨折や挫滅は避け難く、本来は直撃した場合壮絶な苦痛を伴うものである。
体がいくら機械化されているサイボーグでも撃つ場所によってダメージを与えられると思った千束はそれを実行したのだ。
「レニ、このままじゃジリ貧じゃん?次はオレが……」
「待て、あいつのスピードタイプ。お前のパワータイプとは相性が悪い。オレ以上に格好の的だ」
「なら、どーするじゃんよ?このままじゃあ、
「落ち着け。こーなったら見せてやろう。オレ達の本当の力を」
「……わかったじゃん。いくじゃん、レニ!!」
マニがそういうと胸あたりが開けられてそこに機械部分がみられる。そしてそこから機械線がいくつか出てはレニを刺しては体に取り込んだ。胸の機械部分が露出したままその真ん中にはレニの顔が存在していた。
「
「う…嘘だろ!?ありえねーーーーー!!!」
「うわっ、凄!って、すげーすげー!!これはもうSFだよ!!ツナ!!!」
「なんで千束はそんなにテンションが高いのーーーーー!!?」
サイボーグとは聞いていたがここまで出来ると思っていなかったツナは目の前の2人が合体した光景に目を疑った。
千束は逆にこの光景に目を輝かせており、ツナはそんな彼女の反応に引いていた。
「これでオレ達はパワーとスピードも兼ね備えた最強のパーフェクトサイボーグだ!!」
「死ね、千束!!」
そう言ってレニを取り込んだマニ(以降、レニマニ)は拳を千束を叩き込むが千束は先ほどと変わらず攻撃を躱す。
その結果にレニマニは驚きを隠せない。
「!!?よ…避けただと……!?」
「確かにさっきよりはスピードは速くなったけど避け切れないほどじゃないよ」
「!!ばかなっ!!ちょこまかしやがって!!」
レニは余裕そうな千束にイラつき、千束を捕まえようと手を伸ばすが千束はそれを躱し続けていた。千束の表情を見ても彼女の顔には余裕を浮かんでいた。そして非殺傷弾をレニマニを撃つ。
だが、先ほどのレニの時と違ってあきらに効きが悪く、ぐらつくこともなくその場に平然としていた。
「さっきより耐久性は上がった?」
「その通り。合体したことにより防御力も上がった。貴様の攻撃は無意味だ。今のオレの顔に打ち込んだとしてもその弾ではな」
「もっとも威力がある武器を使って殺す気で来ないとオレ達は勝てないじゃん」
「そうだ。ただ一方的に蹂躙するのもつまらん。武器を変えて掛かってこい」
「……悪いけど私の武器はこれだからね」
レニとマニの挑発を相手にせずに千束は拳銃を持ってレニマニに向かっていく。
変わらずレニマニに向かっていく千束。先ほどと変わらずに攻撃を避けては非殺傷弾を喰らわせていく。だが、彼らにとっては大してダメージになっていなかった。
「そ、そんな……千束の攻撃が効かないなんて……」
「ああ、このままだと千束が負けるぞ」
「リボーン!!」
声がする方向を塗り替えると近くのジャングルジムの上に乗っているリボーンをツナは見つけた。
「今まで一体どこにいたんだよ!!というか千束が負けるって!?」
「お前も分かってるんだろ?千束の体力的に長期戦に持ち込まれたらアウトだ。非殺傷弾も機械の体のあいつらにはダメージを与えられていねぇ」
「そ、そんな……それじゃあどうすれば……」
リボーンの説明から千束はこのまま戦ったら負けることを伝えられて絶望感を味わう。
千束の戦いを見たことがあるツナはそれほど相手との相性が悪いのだと実感する。
「心配ならこれをつけろ」
「そ、それってあの時のグローブ!?」
千束を心配するツナがリボーンから渡されたのは骸と戦った時にレオンから生み出された手袋だった。死ぬ気モードによって形を変えられる特別製である。
「部下を助けるのがボスの務めだ」
ズガァン!
「ぐぴゃあ!」
リボーンはツナに有無を言わさず額に弾丸を撃ち込んだ。撃たれたツナは仰向けで倒れる。
腕の中にいたランボはツナが倒れ込んだ瞬間、飛び出して地面に着地したために怪我はなかった。
そしてツナの目がカッと開き、額に大空の死ぬ気の炎が灯る。
「
ツナは体が脱皮するように皮膚と服が破れパンツ一丁になる。そしてツナは回転しながら思いっきりジャンプしては地面に着地する。手のグローブは黒色で『X』という文字が浮かんでいた。
「死ぬ気でサイボーグ達を倒す!」
「ツナ!?」
ツナが急に自分とレニマニの間に入ってきたことに千束を驚いた。しかもパンツ一丁の死ぬ気状態で手にはXグローブをつけていた。
「こいつ、何いきなり入って来ているじゃん!?」
「邪魔だ。手始めにこいから殺してやろうぜ」
「まっ――――」
千束の制止を無視してレニがツナに向かって拳を打ち込む。だが、ツナは拳を見切っては逆に拳を叩き込んだ。
「遅い!!」
「がはっ!」
「なっ!?」
ツナの攻撃を受けてマニはグラつき、予想外の攻撃を受けて狼狽えるレニ。
「こいつ、何者じゃん……合体したオレらより強いとは……」
(手の『X』と書かれたグローブ……まさか!?)
「まさかボンゴレ10代目――――「うおおおおっ!!!」
レニが考える中、ツナは猛攻の手を休めずに攻撃を続ける。レニマニはそのスピードがあり、威力がある拳を叩き込んでくるツナに押されて防戦一方になっていた。
「よぉし!いけ―!そのまま押しこめー!!」
「ど、どうするじゃん、レニ!このままじゃあ、やれちまうじゃん!!」
「……
「……!どうやらレニも本気のようじゃん」
レニの言葉から本気を察したマニは直ぐに死ぬ気ツナと距離を取り始めた。ツナは何かあると警戒してあえて動きを止めて様子を見る。
「ボンゴレ10代目。貴様の力が本物なのは分かった。このまま戦ったらオレ達は勝てないだろう……」
「へぇ、負けを認めるって意外と殊勝な心構えだね」
「勘違いするな。負けを認めたわけじゃない。
「えっ」
レニがそういうとレニとマニがそれぞれ口から小型のミサイルが現れる。
「これは超滅殺爆弾だ!このまま町ごと消えろ!!」
「う…うそだよね……そんな威力あるならあなたも巻き込まれちゃうよ!!」
「オレ達は上空からこれを放つからノーダメージじゃん。そのままこの街を離れさせてもらうじゃんよ」
「フハハハ!!そういうことだ!!後悔してももう遅い!!さらばだ!」
レニマニは笑いながら足裏からジェット噴射をして上空へ飛んでいく。
ツナが駆け寄ろうとした時には既空に飛んで行った後だった。
「は、早く!に、逃げるもんね!!」
「イーピンんも!!」
「ふ、2人ともあいつらが言ったことが本当なら今逃げても意味は――――」
爆弾から逃げ出そうとその場から離れようとするランボとイーピン。威力から今逃げては無駄だと千束は伝えて止める。
そんなやり取りをしていると超滅殺爆弾が2人の口から発射される。発射された2つのミサイルを見ながら足が止まっていた。ミサイル自体は避けられるが着弾してしまえば奴らが言っている威力があるならどうやっても逃げることができない。
ミサイルを落としても千束が持っている武器では近づかないと破壊できないし、そもそも発射された時点で破壊しても爆発した時点で被害が起きるのは確実である。つまり、詰みである。
(えっ……私の人生ここで終わり?まだやりたいことがたくさんあるのに――――)
どう考えても爆発を回避できるビジョンが浮かばなくって千束は絶望的な気分に落とされては頭に色んな事が過り出す。
明日は何の映画を見ようかな。何を食べようかな。どこへ行こうかな。誰としゃべろうかな……そんなことばかり考え出してしまう。
そして色んな人のことが頭に浮かび出す。たきな、先生、クルミ、ミズキ、リボーン、獄寺、山本、京子、ランボ、イーピン、フゥ太、奈々……そして――――
「まだ諦めるな!!!」
「!!」
ツナのことが頭に浮かんだと同時にツナの声が耳に響いて現実に千束は戻される。
目の前を見るとツナが向かってくるミサイルと対面していた。
「ツナ、一体何を!?」
「破壊がダメならこうしてやる!!!」
ツナはそういうと2つのミサイルを脇に抱えて押さえた。
「ええええええええっ!!?」
「うおおおおおおおおっ!!!」
千束が驚く中でツナは2つのミサイルを抱えながら何度も回転しながら遠心力を与えては飛んでいるレニマニに向かって2つのミサイルを投げ飛ばす。
「ば、馬鹿な…超滅殺爆弾が……」
「こっちに向かってくるじゃん!!??」
まさか自分達が撃ったミサイルがこちらに向かってくるとは思わなかったレニマニは今の状況に驚愕する。
そして投げられた2つのミサイルは上空に飛んでいったレニマニに当たっては爆発した。
「ば…ばかなっ!!」
「お、オレ達がこんな奴にいいいいいっ!!!」
マニとレニは爆発に巻き込まれては断末魔を叫んでいた。
爆発による衝撃で公園には強い風圧が発生しては爆音が響き渡る。千束は腕を前に出しては風圧を防いでなんとかその場に踏み止まった。
どうやらレニとマニが語った威力よりは抑えられたものだったようだ。空に爆発が広がるが町を破壊するほどの規模ではなかった。
風圧による風が収まって千束が目を開けるとそこには額の炎が消えて手には「27」と書かれた手袋をしていつもの姿に戻っていたツナがあった。
「ふぅ…今回も何とかなったなぁ……。あっ、そうだ!千束大丈夫?怪我はない?」
「う、うん!別にどこも怪我していないし、平気だよ!」
「よかった……千束が無事で」
体をぴょんびょんさせて体が平気なのを示す千束を見て安心するツナ。ツナとしては彼女のことが何より心配だったからだ。
そんなツナに千束は前から思っていたことがあった。
「……ツナってやっぱり変わってるね」
「えっ。どこが!?」
千束に変人扱いされてツナは思いがけないことでショックを受ける。
「だってそうじゃん。普段、ビビっていて戦うのが嫌なのに私とか仲間のピンチの時は前に出て戦うし」
「うーん…確かに俺だって戦うのは本当は嫌だよ?でも…仲間が傷つくのはもっと嫌だよ……」
「ツナ……」
そりはツナにとって本心であった。自分が戦うのは嫌だったが、仲間が傷つくのはもっと嫌であった。だから、ツナは死ぬ気弾に撃たれては敵を倒そうとする気持ちになっていたのだ。
「とにかく、オレは千束が傷つかずに良かったよ。千束には明るいのが似合っているし、笑顔が一番だよ」
「……!……ツナはずるいよ。そういうこと普通に言っちゃうんだから」
「えっ、なんか言った?」
「う、ううん!!なんでもない!!!」
(たきながツナに惹かれた気持ちが少し分かった気がする……)
ツナが真っすぐ自分の顔を見てストレートに優しい言葉を掛けられて千束はつい照れてしまい顔を背ける。そしてたきながツナに惚れた理由を察するのであった。
(それにしても仕方がなかったとはいえ、相手を殺しちゃうなんて……やったのは私じゃないし、状況的にあれしかなかったんだろうけど……)
「そう気を病むな、千束。そもそもあいつは爆発前に頭だけ脱出させて生きているぞ」
「えっ、マジ?」
リボーンからレニとマニが生きていることを知り、千束は心からほっとした。いくら爆弾を投げ返すしか方法がなかったとしても相手を殺すのは千束的には気分が悪すぎたからだ。千束自身あまり他人に強要はしたくはないとしてもだ。
「ああ、大マジだ。あいつらは格下だからな。オレは格下相手にいちいち追い詰めたりしないから放っておいたからな」
「何やっているんだよ!?また現れたらどうするつもりだ!!」
「そりゃあ決まってんだろ。またボコボコにして追い出せばいい」
「簡単に言うなよ!!」
まるで『犬や猫を追い返す』程度には言うリボーンに対してツナはツッコミを入れた。リボーンと自分の認識の違いを感じられずいられないツナだった。
「ツーナー!ちーさーと!ランボさん、チキンをきちんと守ったもんね!!」
「おー!よしよし!ランボさん、よく頑張った!!偉いぞー」
「ランボ、ずるい!!イーピンも!」
(まあ、こんな日常を守るために頑張るっていこうかな……)
とはいえ、仲良くランボとイーピンの頭を撫でている千束の姿を見て、苦笑しながらも今回のように攻めてきても守ろうと覚悟するツナであった。
それから盗まれたチキンをスーパーの方へ返してはツナ達はお礼として食べ物を貰ってそれを夕飯として食べるのだが……それはまた別の話。
「まさかオレ達がここまでされるとはな……」
「無様じゃん……」
その頃、ツナ達がいる場所から離れた場所の上空にしてレニとマニがパラシュートで浮かんでいた。……といっても体が爆発によりほぼ破壊されたために2人は顔だけで浮かんでいる間抜けの場面であったが。
「レニ、ここまでされたまま黙っておくじゃん?」
「その気はない。次は必ず――――」
レニが言い切る前に体にある通話機能から電波を受け取る。
「電話か。悪いが今、立て込んで――――【どうやら依頼は失敗したようですね】
「!!」
「この声は……」
レニとマニは電話をかけてきた相手に心当たりがあった。なぜならその相手は今回の千束を狙うきっかけになった
【しかも全てを破壊する超滅殺爆弾も使おうとしたようですね】
「ま、待ってくれ!アンタらの依頼の『錦木千束を追い込んで殺人をさせる』というのを果たせなかったがもう一度チャンスをくれ!」
「そ、そうじゃん!超滅殺爆弾を使うことにもなったのも横槍が入ったせいじゃん!だからもう一度チャンスをくれじゃん!!」
電話の相手の態度が不穏であることを察した2人はすぐに相手が電話を切らないように必死に止めていた。そしてチャンスを貰えるように呼びかけた。
【……わかりました。もう一度だけチャンス与えます。次は失敗しないように】
相手はそういうとすぐに電話を切った。電話が切れたのを完全に確認したレニとマニはゆっくりと息を吐く。
「ふう……とりあえず今回の件は何とかなったか」
「あっちから一方的に依頼してきては偉そうじゃん」
「だが、奴らから支援される技術などは我々、マッチナファミリーも助かっているから仕方がない」
「まあ、依頼をこなせば莫大の報酬が貰えるからやるしかないじゃん」
「そういうことだ。……次は待ってろ、錦木千束。そしてボンゴレ10代目……」
レニとマニは次の作戦のために千束…そしてボンゴレ10代目のツナに復讐を誓うのであった。
+++++
「――――ということでもう一度、チャンスを与えました。いかがでしょう?」
「好きにやりたまえ。彼らの役割は決まっている」
どこかの会社の社長室のような広い場所でピンク色の頭部をお団子頭に丸めている落ち着いた雰囲気の女性がスマホの電話切る。雰囲気的に秘書的な感じを醸し出している。
そして彼女が話しかけている部屋のディスクの座っている男――――彼は並盛にリコリコが出来てからやってき店長の知り合いだった。
名は『吉松シンジ』という。
「さて、錦木千束。君はボンゴレ10代目といる所で君の才能を発揮したまえ」
吉松は千束の写真を見ながらそう呟いた。
原作の『リボーンvs凶悪ヒットマン』を参考にしていますがそこそこ違う感じに……。
そして書きたいことを詰めたらまた長くなった!本当にこの癖は何とかならないかなって自分でも考え中。誤字脱字もなかなか治らないし……。
そして吉松はこの小説でも原作と同じ目的で動いてます(アプローチは違う)
あと今更ですが、公開評価してくれたタクミ★さん、イマリュウさん、パンダ師匠さん、肉野郎さん、正太郎さん、 egurumanieさん、大閻魔さん、タケトンボさんありがとうございます。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイデアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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