ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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この話は1話の数日後の設定です。


たきなと獄寺

「おはようございます。綱吉さん」

 

 

たきなが護衛となった数日後、朝の教室にてたきなはツナに頭を下げて挨拶をしていた。

挨拶自体は問題ないのだが、周りに他の生徒がいるという状況だったためにツナの頭を悩ませた。

休みをまたいでいつも1人のクールビューティーのたきなが今まで関りがなかったツナへ挨拶をしたために周りは騒めく。

 

(あ~!また面倒なことになったよ~~!!!)

 

ツナはそんな周りの様子を見て頭を抱えて机に突っ伏した。

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、なんでみんながいる所で挨拶したの!?」

 

「なんで……とは?ボスに挨拶するのは普通では?」

 

「いや、そうじゃなくって……」

 

その後、昼休みの時間になりツナはたきなを呼び出していた(連絡先は交換済み)

ツナはたきなの前にあんなことしたのか問いただそうとしたがたきなの平然とした態度に言葉が詰まってしまう。

 

「ほら、急に態度を変えたらさ周りが不審がるっていうか……」

 

「つまり、あまり目立つ態度をとると目を付けられるから控えた方が良いと」

 

「ま、まあそういうことかな……」

 

「そうですか……配慮がたりませんでした。以後、気を付けます」

 

「う、うん。言わなかったオレも悪いし……」

 

(既に遅いと思うけど…改善してくれるだけで獄寺くんよりはいいかな……)

 

謝罪するたきなを見て、ツナは苦笑しつつ許すことにした。

いくら言っても話を聞かない自称右腕よりマシだと……。

 

「………」

 

そんな様子を屋上の裏で見ていた者がいることをツナは気づいていなかった……。

 

+++++

 

「オレはテメェを十代目の部下とは認めねぇ!」

 

「……認めないかどうかはあなたが決めることではないのでは?」

 

放課後の学校の校舎の裏で獄寺がたきなをに突っかかっていた。

たきなはそれに対して鬱々しそうな顔をしていた。

 

「オレは十代目の右腕として言っているんだよ!」

 

「そもそも右腕はあなたの自称なのでは?それを認めるのもあなたには権限がないはずですが?」

 

「ごちゃごちゃウルセェよ!オレは一度、十代目の命を狙ったお前を部下として認めねぇ!」

 

「……はぁ、言いたいことはありますが一度命を狙ったのはあなたも同じでは?リボーンさんから聞ききましたよ。綱吉さんの情けで助けられたようじゃないですか」

 

「ぐっ……!」

 

たきなに事実を突きつけられて、獄寺は黙ってしまった。

獄寺もたきなように最初は殺す気はないとしてもツナの命を狙うものとして現れてはツナと戦っていた過去があった。

違いがあるとしたら獄寺は自分の武器で自爆しそうになった所をツナに助けられた(と思っている)あたりだろう。

 

(2人共喧嘩しないでよーーーーーーー!!!!)

 

そんな2人を校舎の隅でツナはひやひやして見守っていた。

2人が校舎裏に行くところを見て、ひっそり見に行っていたのだ。

だが、2人の仲が険悪で中々間に入ることが出来なかった。

 

(出て止めたいけど…一触即発の雰囲気だし……と言ってねこのままにしておくわけもいかないし……)

 

「よぉ、相変わらず悩んでんな」

 

「山本!」

 

ツナが後ろから肩を「ポン」と置かれて振り返るとそこには黒髪のツナより背が高い爽やかなイケメンの男が立っていた。

彼の名は『山本武』。スポーツ万能であり、特に野球が得意な野球少年であった。

ムードメイカーであり、ツナもその明るさに救われていた。

 

「悩みがあるなら相談に乗るぜ!……と言っても悩みの種はあれだろ?」

 

「う、うん……」

 

山本は校舎裏にいる獄寺とたきなを指さして言う。

 

「それにしても誰とも関わらない井ノ上の奴が頭下げてお前に挨拶するなんてな。本当にどうやったんだ?獄寺といい」

 

「あはは……秘密で……」

 

「なんだよ、教えてくれてもいいじゃねぇか」

 

「あはは……」

 

山本はツナの肩を組んでは笑顔で絡んでいた。

山本とは普通の友達でいたいツナはマフィア関連のことを話せずに乾いた笑いをするしかなかった。

そうしていると獄寺とたきなの言い合いがヒートアップしたのか獄寺はどこからかダイナマイトを取り出して、たきなは服から拳銃を取り出した。

 

「一度、実力で分からせるしかねぇようだな」

 

「あまりそういうのは好きじゃないのですが……仕方がありませんね」

 

(ちょっと!二人とも何やってんのーーー!!?こんな所で武器なんて出すなんて!!山本に見られたら……)

 

「あははっ、獄寺は花火で井ノ上はエアガンか。2人とも怪我しねぇようにな」

 

(ですよねーーーーーー!!!)

 

獄寺とたきなが持っているものを見ても本物と思わず自己解釈している山本にツナは声を出しそうになるが何とか心に留めた。

山本はかなりの天然であり、マフィアのことも「マフィアごっこ」と解釈するほどである。

 

(とにかく、そろそろ2人止めないと周りに被害が出そうだし……)

 

「ふ、2人とも――――」

 

 

ツナが前に出て獄寺とたきなを止めようとした次の瞬間、ツナの体が宙に浮いた。

 

 

「えっ」

 

 

何かしらの能力があったわけではない。

単にツナが突然現れた忍者の服装の人間に抱えられて連れていかれたからだ。

 

「うわああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ツナ!!」

 

山本はすぐに気が付いて忍者を追いかけるが、相手はツナを抱えながら木に飛び乗っては木と木を飛び移っていく。

その騒動を聞きつけて獄寺とたきなも駆けつけてきた。

 

「おい、どうした山本!」

 

「今、ツナが忍者姿の奴に攫われちまった……」

 

「はぁ!?どういうことだよ!」

 

「オレも分からねぇよ。今、木の間を飛んでいるあいつを追っている所だ」

 

(彼は『山本武』……確かリボーンさんがファミリーに入れようとしている一般人だったはず……)

 

獄寺は山本の言葉に声を荒げる。

山本は困惑しながらもツナを連れている相手を指をさしながら状況を説明する。

たきなはそんな彼のことを事前に聞いていたので存在は知っていた。

 

「相手が何者かは捕まえた後に調べればいいことです。今は綱吉さんを救うのが先決です」

 

「……テメーは気に入らねぇがその意見には同意だな」

 

2人はそれぞれダイナマイトと銃を取り出す。

そうしては獄寺はダイナマイトを投げて、たきなは相手に向かって銃を発砲した。

それぞれツナをさらっている相手の動きを止めようとするのだが―――

 

 

「「なっ!!」」

 

 

次の瞬間、ダイナマイトの導火線に弾が当たっては弾はそのまま誘拐犯が上っていた木に当たった。

そのまま何も起きらずに誘拐犯は更にスピードを上げてはその場から去っていた。

それを見た獄寺とたきなはその場で唖然とするだけであった。

 

「お、おい!テメェ!なんで邪魔をしたんだよ!!テメェのせいでオレのダイナマイトの火が消えちまっただろうが!!」

 

「それはこっちのセリフですよ!邪魔しないでくれませんか?そもそも綱吉さんを救うためになんで爆弾を投げるんですか!?綱吉さんごと吹き飛ばすつもりですか!?」

 

「そ、そりゃあ……相手だけ吹き飛ばしてだな……」

 

「話にならない……」

 

「なんだと!?」

 

獄寺の雑な作戦に呆れて、たきなは頭痛を感じた。

そんなたきなの態度に獄寺は声を上げた。

 

「お前ら…喧嘩している場合かよ!今はツナを助ける方が先決じゃなかったのかよ!?」

 

「うっ、それは……」

 

「……」

 

山本の言葉に2人はハッとなり現状を思い出しては落ち着きを取り戻した。

だが、ツナを攫った誘拐犯の姿は既に見えなくなっていた。

 

「山本の言う通りだ」

 

「「リボーンさん!!」」

 

「小僧!」

 

悩んでいる3人の前にリボーンが現れる。

既に誘拐犯は離れていて直ぐにでも探しに行きたい気持ちが3人にはあったが、リボーンの話を先に聞くことにした。

 

「ツナの居場所はオレが誘拐犯に発信機をこっそりつけて把握済みだから心配するな」

 

「流石、リボーンさん!」

 

「ありがとうな、小僧」

 

「だが、先ほどの失態はなんだ?お互い足の引っ張り合いをしてツナを助けられずじまいじゃねぇか」

 

「……ッ!すいません、部下失格です」

 

「……」

 

リボーンの言葉に獄寺とたきなは下を向いて腹立ちそうな顔でいた。

自分達の不甲斐なさを許せないだろう。

それを山本は何も言わずに静かに見ていた。

 

「ボスの部下としてお前達をするべきことはなんだ?」

 

「それは……」

 

「プライドなどは捨ててちまえ。そんなもんより大切なことがあるだろ?」

 

「……わかりました。リボーンさん」

 

「……そうですね。合理性に欠けてました」

 

獄寺とたきなはリボーンの言われてここから反省して考えを変える。

そう、今仲間同士で争っている場合ではないのだ。

 

「分かればいい。それじゃあ、さっそくツナを助ける作戦を考えるぞ」

 

「「……はい!」」

 

「よし!すぐに立ててツナを助けに行こうぜ!」

 

「なんでオメーが仕切ってんだよ!!」

 

「まあ、いいじゃねーか。それにしても忍者の恰好で襲ってくるなんて思ったほどマフィアごっこって流行ってるんだなぁ。はははっ」

 

「ごっこじゃねーよ!」

 

(山本武……話によるとかなり天然であり、マフィアの関係の話を「ごっこ」と思っている男……綱吉さんを助けるためとはいえ、この男の力を借りていいのか……)

 

相変わらずマフィア関連を「ごっこ」と思っている山本に獄寺は声を上げる。

そんな山本に対してたきなは怪訝な目を向けていた。

 

+++++

 

その頃、ツナは忍者の服装のやつに捕まって廃墟ビルにいた。

縄で縛られていて口をタオルで塞がれて完全に拉致の状態であった。

 

(ひぃ~~!オレ、これからどうなっちゃうの~~!?)

 

ツナは内心不安だった。一緒にいる忍者の服装の男は全く喋らずに不気味でとりあえず、腰を下ろして柱に寄りかかっている。

 

(本当に俺どうなっちゃうの!?ま、まさか…ほ、本当にこ、ころ……)

 

自分のその後の想像してビビっていると他に誰もいない廃墟に物音が聞こえた。

その音で忍者の服装の男も体を起こす。

 

(だ、誰!?)

 

ツナが心配していると廃墟に煙が出始めてたちまち周りを見たした。

男はツナの傍に寄りだして警戒する。

そうしている壁から影が見え始めてこちらへ走って寄ってくる。

 

(誰かが助けてきてくれたの!?)

 

助けてきてくれたという期待で顔が緩むツナ。

だが、そんな希望を打ち砕くように男は近づいてきた相手に蹴りを入れ込む。

蹴りを入れ込まれた相手は吹き飛ばされてその場をうずくまった。―――そこには獄寺の姿があった。

 

「獄寺くん!!」

 

「ぐっ………今だ

 

獄寺が小さくつぶやくと獄寺とは別方向からたきなが現れては銃を持って撃った。

周りに「パァッ」という音が響き渡る。

弾は男の肩を貫通する――――はずだった。

 

「なっ」

 

だが、弾は男が手甲を入れていたのか当たる前に肩の場所に手甲でをかざして弾を弾いた。

 

「正確な射撃が仇になったな」

 

男はやっとしゃべったがその声は合成音らしい声だった。

男はたきなの方を向くとすぐに駆け出す。

 

「くっ」

 

たきなは男を撃とうと銃を向けるが男は縦横無尽に動き出したために照準が定まらないでいた。

彼女が悩んでいると近くまで迫ってたきなに手刀を喰らわせた。

 

「たきな!」

 

ツナはたきなを心配するが気絶して意識がなくなったたきなには届かない。

男はそのまま彼女を放置してはツナの所を戻ろうとした――――

 

 

次の瞬間、男の頭に硬式の野球ボールが当たった。

 

「あぐっ……」

 

頭にボールが当たった男はその痛みで倒れる。

そして獄寺が倒れていた方からすっと山本武が現れた。

 

 

「助っ人とーじょー!」

 

「山本!!」

 

 

現れた山本を見てツナは安堵の笑みを見せる。

山本は倒れた男を目もくれずにツナの方へ駆け寄り縄を解こうとした。

 

「よし。今、解いてやるからな」

 

「山本はどうしてここには?」

 

「どうしてって、友達を救うのに理由はいらねーだろ」

 

「山本……」

 

「それにしても最近のごっこ遊びは少し危険だな!」

 

(まだごっこ遊びだと思ってるーーーーーーー!!!)

 

誘拐事件が起きていてもまだ「ごっこ遊び」だと思っているやまもとにつなは呆れを超えて唖然していた。

とはいえ、助けに来てくれた自体はありがたいと思っているが。

 

「いてて……ご無事ですか?十代目」

 

「うん。大丈夫だよ、獄寺くん。たきなも助けに来てくれてありがとう」

 

「部下として当然のことをしたまでです」

 

「あはは……それで2人共怪我はない?結構やられていた感じだったけど……」

 

「蹴られる前に身を引いたので大丈夫ッスよ!……少しだけ痛みますっけど」

 

「相手が殺す気がなかったこともあり、そんなに威力は込められていませんでした。あの程度で支障が出るほどヤワな鍛え方はしていません」

 

「とにかく、2人が特に怪我無くって安心したよ」

 

(安心した……?部下に対してだとしても優しすぎませんか?あなたは私達のボスなんですからもっと雑でも……まあ、悪くはありませんが)

 

まるで自分のことのように安心死するツナに対してたきなは少し違和感持ちつつ、受け入れることにした。

ボスがここまで部下に対してここまで思い入れしているのがたきなからしたら珍しく理解できないものであった。だが、気持ち的に悪いものではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても2人だけじゃなくって山本も助けに来てくれるなんて……」

 

「相手の男は結構な手練れですから二重三重と罠を巡らせないといけないと思いまして。

“仕方がなく”3人で手を組んで十代目救出作戦を実行したんですよ。本来は俺1人でできましたけどね」

 

「あはは……」

 

(張り合い過ぎだろ……)

 

他の2人に対抗意識を剥きだしている獄寺にはツナは苦笑するしかなかった。

 

「今回の作戦を考えてきてくれたのは井ノ上なんだぜ!」

 

「えっ、そうなの!?」

 

「……獄寺さんと私と連続して顔を見られている相手を制圧できれば相手も油断したでしょう。そこで私は相手が把握していなかった山本さんに最後を託したんです」

 

「何、『1人で全部考えました』みたいに言ってんだよ!最初は十代目に銃を向けて相手が盾になるのを誘うとか無茶苦茶な作戦を考えていたじゃねーか!」

 

「えっ、そんな作戦だったの……」

 

獄寺の話を聞いてツナは顔が青ざめる。

 

「私の射撃には自信がありました。誘拐犯が綱吉さんの確保が目的なら傷つくのを避けたかったはずです。ですから、傍によって守ろうとするのは当然です。そこを狙えば……」

 

「前も言ったが十代目を危険にさらしている時点で論外だって言ってんだろう!!……まあ。こいつの考える案があれだったので色々話し合いして決まったわけです」

 

「そ、そうなんだ……」

 

獄寺が作戦に口出してくれてよかった……と心から思うツナであった。

 

「最終的にオレがカモフラージュなのは納得いかなかったですけど、十代目を助けるためと思って妥協しました」

 

(今ので決まってよかったよ……)

 

もし最初の案だったら……とツナは考えただけで背筋を凍り付く妄想をしてはすぐに頭を振って忘れることにした。

 

「う、うん。それで相手は―――「リボーンさんによって確保されたから問題ないです」

 

「そ、そうなんだ……」

 

ツナはリボーンに男の処分など任せていいかと半信半疑に思ったが他に方法が浮かばないから深く考えるのは止めた。

 

「それじゃあ、問題は解決したし。どっか食べに行かね?」

 

「野球バカにしちゃ名案だ!確か安くって美味いラーメン屋で「楽々軒」っていう店があっはずです。そこにしましょう!」

 

「う、うん。ありがとう、獄寺君。たきなも一緒にどう?」

 

「わ、私もですか?」

 

「折角の十代目のご厚意なんだ。素直に受け取っておけ。それにお前は十代目の『部下』なんだろ?近くにいた方がいいだろ、()()()

 

「……そうですね。分かりました。同行しますよ、()()

 

(あっ、2人とも呼び方変わってる……今回の件があったおかげか校舎にいた時よりは2人共仲良くはなっているみたいだ)

 

ぶっきらぼうにたきなを誘う獄寺。護衛という立場を考えたら彼の意見が合理的だと思ったたきなはその提案を受け入れる。

なんだかんだ自分が誘拐される前に喧嘩していたのと比べたら呼び方も変わって上手くいっているように感じるツナ。必要かどうかは置いておいて、誘拐事件によって少しは獄寺とたきなの仲が改善されていったのは事実だった。

 

 

その後、4人は仲良くラーメン屋「楽々軒」で食事の時間を過ごした。

 

+++++

 

ツナ達がいた廃墟ビルより少し離れた場所で忍者の服装の男とリボーンが対面していた。

男は既に忍者の覆面を取っており、そこには亜麻色髪の片目が髪で隠れている碧眼の少年がいた。

 

「ふぅ……結構大変だったでござる」

 

「悪いな、バジル。色々として貰って」

 

「いえ、親方様の息子で将来のボンゴレボスのファミリーのために必要なことでござるからこれくらいは……」

 

バジルと呼ばれた少年は前に歩くが急に体のバランスを崩して前に倒れそうになる。

だが、すぐに体を力を込めて倒れるのを防いだ。バジルは逆に体を反ることで逆にバランスを保った。

 

「大丈夫か?」

 

「……すいません。思ったより彼が投げた球が効きました。あの投球は将来、武器になりそうでござる」

 

「……あいつの武器はそれじゃあねぇけどな」

 

「……?何か言ったでござる?」

 

「なんでもねぇ」

 

リボーンのつぶやきはバジルの耳届かずにいた。

バジルもリボーンがこれ以上言う気がないことを察してそれ以上は聞かないでいた。

 

「それにしてもファミリーの絆を試すために偽の誘拐事件を作るとは」

 

「獄寺とたきなの奴にの仲が予想以上に悪くなってきたからな。ここら辺で何か大きな事件が起きて一致団結させる必要があったわけだ」

 

「それで拙者に声が掛かったわけですね」

 

「ああ。こんなことで『CEDEF(チェデフ)』の手を煩わせちまって悪いな」

 

「いえいえ。こういう時のためにあるんですよ」

 

詫びるリボーンに対してバジルは大したことがないように笑みで答える。

彼が所属している『CEDEF(チェデフ)』はイタリアンマフィア・ボンゴレファミリーに属しながらも独立した諜報機関である。

かなり昔にボンゴレの権力を分断するために作られた組織なのだが……今は置いておく。

とにかく、ボンゴレの一部であるために次期ボスの家庭教師であるリボーンが権力振るえるのは至極当然のことであった。

 

「手加減もさせちまって大変だっただろう?お前が本気にしたら”今”のあいつらを全滅位はわけないからな」

 

「それは買い被りですよ。拙者も修行の身、次期ボンゴレ幹部達には及ばないでござるよ」

 

「そういう謙虚な姿勢は嫌いじゃねぇ」

 

「にしても沢田殿とそのファミリーとはまた別の機会にきちんと顔を合わせたいでござるね」

 

「その時はきちんとファミリーの幹部を集めた時になるだろうな」

 

「それは楽しみでござる」

 

リボーンの言葉にバジルは自然と笑みがこぼれる。

バジルからして自分のリーダーである親方様の()()であるツナは興味の対処でありそのファミリーもまた気になる存在なのである。

 

「それでは拙者は仕事を終えたのでこれで」

 

「家光によろしくな」

 

「はい!沢田殿が元気しているということは親方様にきちんと伝えておきます」

 

元気よく答える変人をするバジルに対して軽く頭を下げてリボーンは返答した。

 

 

「チャオ」

 

「はい。おたっしゃで」

 

 

2人はお互いに挨拶をするとその場から離れた。

また顔を合わすことを期待して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから彼らが再び邂逅するのは1年以上になることは誰も知らない。

そして、その時はゆっくりお互いの自己紹介もできないような熾烈な状況になっていることもまた知るよしもなかった。




2話終了です。
多少強引だったけど、たきなとこの時期のツナのファミリーの絆を書く話にはなったと思います。
最後の最後であのキャラが出したのは自分の趣味です。


読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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