ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
「へぇ、千束ちゃんの学校ってプール開きになるのか」
「うん。結構楽しみなんだよね~……って、シャマルはうちの学校で働いているから知っているじゃん!!」
千束はまるで他人事のように語るシャマルにツッコミを入れた。
今、千束は病院(と言っても閉鎖されている『中山病院』を勝手に使っているだけだが)にいた。実は検査を受けていて、今やっとそれが終わった所である。
ちなみに担当はシャマルで本人が無理矢理立候補して見ていた(本来の担当の女医
押しのけてだが)
「水着姿の千束ちゃんの体……いや、女子生徒の体……これはプールが開いた後は見に行かないとな!」
「……そんなことしたら体育教師のエノモトに追いかけられるよ。今の時代木刀を持っている熱血教師だし」
「ゲェ……漫画みたいなコテコテな体育教師かよ。体育教師ならもっと巨乳の美人教師にしろって」
「いや、知らないって」
自分の欲望を晒しだすシャマルに千束も流石に冷めた目で見ていた。
「それじゃあ、私はちょっと行ってくる。ツナが泳ぎの練習するからその手伝いに行かないと」
「おいおい、ボンゴレの坊主の奴泳げないのかよ」
「いや、どうやらまったく泳げないわけじゃないけど15mを次のプールで泳げないと女子に混じってバタ足させられるんだっけ」
「おいおい、15mも泳げないんじゃ全く泳げないより酷くねぇか?……それはそうと合法的に女子と混じって泳ぐのは悪くないじゃねぇか」
(うわぁ……)
普通は罰だと思うこともまるでご褒美のように解釈するシャマルに千束はガチで引いていた。
あんまりこれ以上、話するのが危険だと思った千束はさっさと離れようとする。
「じゃ、じゃあ私はこれで」
「またね。千束ちゃん♡」
さっさと病院から去っていく千束に向かって投げキッスをして贈るのであった。
「それにしても……あんなにいい子がどうして心臓が弱い体に生まれてきちまったんだろうねぇ。なぁ、アンジュラちゃん♡」
千束が病院から去って少し後にシャマルは自分の蚊に向かってそうつぶやいた。
+++++
その頃、ツナは市民プールで泳ぎの練習をしていた。明日のプール開きで15m泳げないと女子と混じってバタ足の練習をすることになっていたのだ。
だが、泳ぎを教える山本、ハル、獄寺が教え方がそれぞれバラバラでツナにとってためにならないものばかりだったからだ。山本は感覚指導、獄寺は理論指導。ハルのまごころ指導はまだ他と比べてためになっているが女の子に手引きされるのは周りの目が合って恥ずかしかった。
そして何よりそれぞれがヒートアップし始めて誰が指導がいいのか言い争いになってしまっていた。
「だったら誰が一番教え方がうまいか競争です」
「じゃあ1人30分ずつな」
「望む所だ!10代目が何メートル泳げるようになったかで勝負だ!!」
「嘘!!?勝手に決めないで!!!」
ツナの意見も聞かず3人は勝手に言い争っては火花を散らしていた。
それで1人が30分事に教えることになっていた――――
「…………」
それを黒髪で黒のサングラスをした黒ビキニの女性が静かに見ていた。
「いいぞ、ツナ。そこでずぼすぼぎぎゅーんっていう感じで息はうんぱうんぱっていう感じで……」
相変わらず感覚で教える山本だが、ツナには1mmも伝わらず泳ぐことはできなかった。
「な、何これ!?」
獄寺の指導の時、ツナはいきなり謎のギプスをつけられた。
「水泳特訓用強制ギプス。どんなカナヅチでも直ぐに泳げるようになります」
「い、いやいいよ。嫌な予感がするし……」
このツナの予感は的中した。すぐに獄寺はコントローラーでツナを操るのだが、強制的すぎてツナは体を動かせずにそのままプールに落ちた。
「そうですよ、ツナさん。お上手お上手」
「は、はずかしいよ……」
ハルのターンにツナは手を持ってワンツーマンで泳ぎを教えてもらっていた。
周りの目があるためツナは恥ずかしさを感じながら泳いでいたのだ。
「いい感じですよ、ツナ」
(そりゃあ、山本や獄寺君の教え方よりマシだけど……)
なお、この後にイメージが大切だと言われた後に『竜宮城に行った浦島太郎の気分で、ハルを乙姫だと思って』と勧められてツナは何故か『竜宮城で化け物になった巨大ハルがツナを捕らえる』という謎のイメージをしてツナは気分が悪くなりプールに沈んでいった。
【いいからすぐに来い。パオパオ老師の命令だぞ】
そしてすぐ近くのビニールフロートに乗った水着姿のリボーンがレオンを携帯に変えては誰かに電話をしていた。
「だ、ダメだ……ぜ、全然上達しない!15mなんて夢のまた夢だよ~~~~~っ!」
ツナはプールの淵側によっては弱音を吐いていた。約1時間30分も指導を受けていて全く変わらないのならそううめいても仕方がなかった。
「そんなことないっすよ!フォームはよくなりました!」
「オレもいい線いっていると思うけど」
「何がいけないんですかねえ?」
「……みんな、ありがとう…でも、もういいんだ……オレ諦めたよ…そんなに簡単にダメツナから変われるもんじゃないんだよ……ごめん、皆……」
ツナはもう諦めムードであった。もう自分にはできないと心から決めつけていた。
「ヘコたれるんじゃねぇぞ。お前に足りないものを教えてやるぞ。それは――――
――――じしんだ」
「ひぎゃああああああ!!!」
言葉とともにプールからナマズのコスプレをしたリボーンが現れた。
そしてリボーンは謎の放電を行いツナに電撃を喰らわせた。
「これは地震と自信をかけたんだぞ。ナマズなのは地震を予知する……」
「んなこと聞いてね―――――!!!」
電撃を喰らったツナはリボーンシャレも聞かずに怒鳴った。
ちなみに今の電撃でツナと同じプールに入っていたものは全員電気を喰らって倒れていた。
「……何をやっているのか」
そんな様子を少し離れた黒髪の女性は呆れながらつぶやいた。
そんなことは知らずにツナ達はリボーンの意見に賛同し始めていた。
「でもリボーンちゃんのいうことも正しいかもです」
「ああ、自信って大切だぜ」
「えっ……で、でもオレ自信なんて……」
「オレの出番の様だな!!並盛の
「京子ちゃんお兄さん!!」
自信がないツナの前に海パン一丁の了平がツナの前に現れた。
「沢田!スポーツで最後にたどり着くのはいつだって熱血指導だーーーーーー!!!」
(一番受けたくない指導来たーーーーーーーーー!!!)
正直、とんでもない指導を受けさせられるのは目に見えているためにツナは身震いをした。
「芝生頭、何しにきやがった!!」
「パオパオ老師に呼ばれてな。貴様らのやり方が甘いとな」
(お前か!余計なことばっかり……)
恨めしいような視線でツナはリボーンを見るがリボーンの方は気にすることなく、なまずのコスプレでプールに浮かんでいた。ちなみに先ほど連絡していたのは無論、了平である。
その後、獄寺と了平の喧嘩をツナを止めに行こうとするが――――
「いっ!!足つった!!」
プールの中で足をつってしまう。それが原因でツナは溺れてしまう。
その様子に椅子に座っていたサングラスの女も動揺してか立ち上がる。
「十代目!!」
「よし!オレの出番だな!!とうりゃ!!」
了平はそういうとまるでカエルが跳ねた時のポーズのままプールに飛び込んだ。
それを見たツナはドン引きしては獄寺は(なんつー無様な!!)と同じくドン引きしていた。
そしてそのままプールに叩きつけられるように落ちていった。その姿を見た山本とハルはその了平を痛そうに見ていた。
「だ、大丈夫ですか……?」
(なんだ…この動き……まさかと思うけど……)
プールの底に沈んでいる了平はそのまま手や足を動かして動いていた。ツナはドン引き&心配しながらもまさかの可能性を考えていた。
「いや――――泳いだ!泳いだ!!」
「やっぱ泳いでいたのーーーーー!!?」
まさかと思ったことを本人から聞いてツナは驚愕としていた。まるで溺れているような泳ぎ方で泳いでいるつもりだったと戸惑いを隠せなかった
「最高だぞ。沢田もひと泳ぎしたらどうだ?」
「助けに来たんじゃないんですか!?」
「おお!泳ぐのが楽しすぎてすっかり忘れていた」
(なんじゃそりゃあ!!?)
痛みが引くほどの衝撃だったためにツナは足をつったことなどもう忘れていた。というか困惑して精神的に疲労していた。
(オレより泳ぎが滅茶苦茶なのに…お兄さんを見ていたらな…なんつーか……)
「自信わいてきちゃった……」
「おお!すげーじゃん」
了平の泳ぎを見て『自分でもなんとかなるんじゃないか?』と思ったツナは半信半疑ながら自信が沸いたと思えていた。それに山本は歓喜の声を出す。
「でも、こんな自信でいいのかな……?」
「お前なら大丈夫だよ」
「自信を持ってください、ツナさん」
「10代目が泳げないつーなら世界中の皆が泳げてないっスよ」
「み、皆……」
皆の言葉に励まされてツナは目を潤ませていた。
そんなツナを見て、リボーンは顔を軽く上げてサングラスの女を呼ぶ。
「丁度、ツナも自信がついたわけだ。お前の出番だぞ」
「ええ……今日は見守りで行こうと思っていましたが……私が出ざる得ないようですね」
「えっ……だれ…って、た、たきな!!?」
目の前に現れたサングラスの女性に戸惑うツナだったが、サングラスをすぐにとってその顔を見せる。そしてそこに見知った顔のたきなが出して驚く。
「おめー、10代目のピンチにどこに居やがったんだ!」
「ずっと離れて見ていましたよ?……ただ、私が口出すことないと思って見守っていましたが……色々と心配になったのでこうして現れたんですよ。」
「こちらはテメーの力を借りなくっても……」
「ボスの迷惑ばかりなんて右腕としてどうなんですか?」
「うっ……」
(辛辣だーーーーー!!!)
言い返そうとした獄寺をたきなは事実を言って彼の口を閉じさせた。実際、励ましの言葉贈ったが今の所役に立っていないのは事実ではある。
「でも、もし泳げなくっても心配しないでください」
「えっ……」
「エノモトという体育教師を消してしまえばツナが女子プールで泳がなくってすみますよ」
「はぁ!?」
(そうだった!たきなはこういう子だった!!)
『消す』という思考になるたきなにツナは千束はリコリスのエージェントとして育てられてきて殺すという選択肢ラ平然と出せることをツナは忘れていた。
「あ、あのさ!きちんとやるからそういうのはやめようね!ね!」
「私達、リコリスは殺しが許されています」
「それでもダメだって!!」
「まあ、これは最終手段ですけどね」
(その最終手段は起こなわれないことを望むよ……)
最終手段と聞いてツナは心の中ではほっとしていたが、同時に自分が頑張らないと心に誓ったのだった。
+++++
「いーち、にーい……そうです!その調子で息を吸って片手を交互に動かして!」
「ぷはっ……はぁはぁ……」
(物凄く厳しい感じものが来ると思っていたけど…思ったよりまともで安心したよ……)
たきなが泳ぎの練習を受けもってツナはビート板を持ってはクロールの練習をしていた。
彼女の声掛けに合わせては片手で水をかいては息継ぎを行っていた。たきなから「まず基礎から行うべき」だと言われて、ビート板ありで行っていたが今までの指導と比べてうまく進めている気がしていた。これはツナに自信が付いたこともあるが、初心に戻ってビート板で練習して感覚を得たのもある。
「いきなり普通にクロールなどし始めるのが悪いんですよ。ツナは基礎からできていなかったのでまずそれからです」
「うううっ……」
(確かにオレは基礎からできていなかったのは事実だから何もいえないよ……)
たきなの厳しい言葉に苦い顔をするが事実なのは確かなので黙っていた。その話を聞いていた獄寺は「ぐぬぬ……」と何かいいたげであったが、ツナがコツを掴めているようなので言葉を飲み込んでいた。
「んじゃあ、最後の仕上げだぞ」
リボーンがそう告げると灰色の背びれがある生物がプールに潜りながらツナの方へ向かっていく。
サメだと思ったツナは必死に走り出すが……。
「キュウ!!」
サメだと思われた性別はイルカで元気よく水を飛び跳ねた。
「こいつはボンゴレが育てた特別なイルカだ。このイルカと一緒に泳ぐとツナの泳ぎも上達するぞ」
「キュー!キュー!」
「中々、可愛いじゃないか」
リボーンの話を聞いてイルカを撫でる了平だったがイルカはすぐに豹変して了平の頭に噛みついた。
「ガルルル!」
「あはははっ。人懐っこいやつだな!!」
「っていうか喰われていますけどーーーーー!!?」
「マフィアが育てたイルカだぞ。サメよりもサメらしいと評判だ」
ある程度、了平にカジカジした後にイルカは次はツナの方を標的にした。
「ちなみに大好物は肉だ。食われないうちに逃げろよ」
リボーンが言い終わるとイルカはツナを追いかけては空中に突き飛ばしては落ちてくるツナを食おうとイルカは口を開ける。
「うわあああああ!!喰われるぅぅうぅぅぅぅ!!!」
「ツナ!!」
「10代目危ない!!」
獄寺はツナの危機を見てはダイナマイトをツナがイルカに落ちる前に投げつける。
爆発によってツナはイルカから離されてプールサイドに飛ばされる。
「いたたっ……助かったけど、もう少しマシなやり方――――」
ツナが続きを言う前にプールからイルカが迫ってきて急いでプールから出た。だが、イルカはプールから出ても地面に跳ねてはツナを追いかける。
「はぁ!はぁ……!」
ツナは息を切らしながら逃げるように他のプールに向かった。
「船長のオレっちはこっちに行きたいんね!」
「イーピンはしんろぎゃく!」
その頃、他のプールでバナナフロートに乗っていたランボとスーピンはお互いに動かす進路で言い争っていた。
そしてそのバナナフロートにツナは逃げ込むように飛び込んだ。
「ツナ、邪魔だもんね!」
「ただいま、まんいん!」
「いいから早く逃げろ!!」
ツナが言うとイルカが既にプールに入っていてはツナ達の方へ向かってきた。
イーピン達は『サメ!』と恐怖してツナと一緒に急いでバナナフロートに乗って水を掻き出しはじめた。
だが、イルカはイルカとは思えない獰猛さでツナ達に噛みつきに行き、ランボは服の尻部分を噛み切られた。
【いつもよりちょっぴり波が強くなりますよ頑張って泳いてくださいね】
アナウンスが流れて前から波が流れてはツナ達は上手く前に進まずにいた。
「もうだめだぁ…」とツナが声を漏らす中で獄寺達が駆けつけてくれていたが……。
「腕の角度は90度。スピードはフォームです!ッ」
「てか、それかい!」
「私見守っています。オーバーヒートな熱いまなざしで!!」
「見守っていないで助けて!!」
助けに来た割に何もしない獄寺達にツナは呆れていた。
「何をしているんですか!助け――――きゃっ!」
「たきな!」
たきなはイルカを拳銃で撃とうとしたが危険を察知したイルカが水をたきなにぶっかけた。
急にぶっかけられたたきなは驚いた声を出して怯んでしまう。
イルカの攻撃はさらに強めては、バナナフロートをかみ砕いた。そして乗っていたツナ達はプールに落ちた。
「た、たすけ……」
「ツナ、し、しっこしたい……」
「そんなこと言っている場合か!!」
プールに落とされたランボはおしっこしたいと言うがツナは余裕がないために叱る。
なお、それから2秒後に漏らしてランボは気持ちよさそうな顔をするのであった(しかもランボが上にいたためにツナはモロにおしっこが混じったプールに浸かってしまうのであった……)
「もうだめだ……」
「大丈夫!まだこれがあります!」
獄寺が叫ぶと先ほどの『水泳特訓用強制ギプス』を投げつけてツナに装着させた。
自動操縦モードなのか誰も操作せずに装着したツナは勝手に動き出しては走り出した。
イルカも尾びれを地面につけて踊るように後を追いかける。
「素敵です。ツナさん!」
「イルカも凄い根性だな。うちの部にも欲しいな!」
「んなこと言っている場合か!!」
ツナがピンチなのに脳天気なことを言うを了平を叱るながら獄寺はツナを追いかける。
たきなも同じように追いかけるが――――
「たきな、一体何が起きているの?」
「千束、やっと来ましたか」
赤い競泳水着を来た千束がやっとプール来ていた。病院での検査に時間が掛かっていたために来るのが遅くなってしまったようだ。
「ツナがなんかサメみたいなイルカに追いかけられていたけど……あれ、一体何?」
「実は――――」
たきなは千束に今までの事を話しだす――――
+++++
「うわああああぁぁぁぁぁ!!!誰か止めてえええぇぇぇぇぇっ!!!」
ギプスをつけられたツナはウォータースライダーのスライダー部分に上っていた。
ギプスは言うことを聞かずにツナの体を動かしていたが、ツナが叫ぶとギプスは止まるが……。
「うがあああああああああ!!!」
「ひいいいいいいいっ!!!」
下には口を開けたイルカが待ち受けていた。ツナが声を上げると寸前の所でギプスが動き出してまたスライダー部分を上り始めた。
「ちょっと待った!話はたきなから全部聞いたよ!!」
「千束!」
そんな時にウォータースライダーに現れたのは千束であった。まさかの人物の登場にツナは驚く。
そしてイルカは突如、現れた人物に襲い掛かる。
「うがあああああああ!!!」
「あ、危ない!」
心配するツナだったが、千束はすぐに持っていた非殺傷弾のを装填した銃でイルカに向かって発砲する。喰らったイルカはあまりの痛みでその場に横わたる。
「きゅ、キュウ~~~!!!」
「今更、ただのイルカを装っても無駄だよ。ツナ、そっちに行ってギプス外すから待っててね」
「ありがとう~~千束!!」
問題のイルカを倒してこちらに向かってくる千束を見て、ツナは嬉し涙を流す。後は彼女が助けを待つだけだ。
「しっこを漏らした恨み、思い知れもんね!!」
だが、ウォータースライダーの1番上からランボが大量の手榴弾をスライダーに流した。
「な、何すんだ!?」
流れた手榴弾をツナはなんとかジャンプして避ける。千束も流れを察しては千束も急いで下の方へ下がった
そうすると手榴弾は倒れていたイネ科に当たり爆発を起こす。
「た、助かった……」
それを見たツナはホットしていたがギプスが煙を出してはオーバーヒートをして爆発するのであった。
「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫び声を上げながらツナはその場から吹き飛ばされる。
「ツナ!!」
そんなツナを助けようとしては千束は走り出す。ツナは意識を薄れる中……なんとく手を伸ばす。
「きゃっ」
(『きゃっ』……?なんか柔らかいものを掴んだような……)
ツナは手に柔らかいもの感触を感じつつ、そのまま気を失った。
+++++
「ん、んん……」
「ツナさん、大丈夫ですか?」
「10代目しっかりしてください!!」
「どこか痛い所はありませんか?ツナ」
(何か……柔らかいものを掴んだような……夢かな?)
目が覚めたツナはプールの外側の床に仰向けになっていた。どうやらさっきの爆発で吹き飛ばされたのを助けられたらしい。
周りには顔を覗いている獄寺、ハル、たきながいて、少し離れた場所には山本と了平がいた。ちなみに千束はなぜか体育座りで俯いていた。
ツナは気絶する前に何か柔らかいものを掴んだような記憶があったが、気を失う前だったためにツナは夢だと決めつけるのであった。
「情けないぞ、ツナ。もうギブアップか」
「誰のせいだよ!!誰の!!」
プールかならまずのコスプレをしたリボーンが現れて小言を言ってきたが、先ほどあった酷いことを思い出してツナはキレた。
ちなみにリボーンの隣には絆創膏を体に貼ったイルカががいた。ボンゴレが育てていたこともあって、タフなイルカである。
「イルカとのチェイスでお前は必死さを学んだぞ。技術と自信、最後までの諦めない必死さ。これらが揃えばお前はもう泳げるはずだぞ」
「リボーン、お前……」
「ふん…十分楽しめたぞ。いい暇つぶしになった」
「そっちが本音か……」
リボーンに感謝を感じていたツナだったがリボーンの言葉でその気持ちは一気になくなっていった。
「いいじゃねーか。オレもツナはもう泳げると思うぜ」
「えっ」
「泳いでみろ、ツナ」
リボーンに促されてツナはうなずいて泳ぐことにした。なお、了平、山本、獄寺、ハルがそれぞれの指導をいっぺんにしてくることになるのだが……。
「……それでいつまでそうしているんですか?」
「うううっ……だって、異性におっぱい触られたのは初めてだよ!?」
ツナ達と少し離れた場所でたきなは落ち込んでいる千束に話しかけていた。実は倒れた拍子にツナが触った柔らかいものの正体は千束の胸だった。
千束が爆発で吹き飛ばされたツナを助けに行こうとした時にツナが千束の胸をたまたま揉んでしまったのだ。今まで同性ならまだしも異性に触られたことはなかった千束はショックは受けていた
「ツナもわざとありませんし、私が最初に見つけたから場所をずらして他の人には目を触れていませんし、いいじゃありませんか。減るものじゃありませんし」
「私の心が減るんだよ!!?」
たきなの言葉に千束は強く反発した。爆発が起きて2人を最初に見つけたのはたきなであり、その時はツナの手が千束の胸を触った状態で千束に寄りかかっており、そのままだと面倒だと察したたきなはツナの手を動かしたりしては千束がツナを受け止めたように偽造工作をしたのだった。
そしてすぐに見つけたようにたきなは周りに人を呼んだために他の人間はツナは千束の胸を揉んだことを知らない。なんなら、ツナも揉んだことを知らないだろう。だが、揉んだ事実はあるので千束は心にダメージを受けていた。
「もうお嫁にいけないよ……」
「はぁ……なら、ツナにお嫁に貰ってもらえばいいじゃないですか」
「えっ」
『お嫁に行けない』と愚痴る千束を見て、たきなはため息をついてある提案をする。その提案を聞いた千束は耳を疑った。
「何驚いているんですか?話の流れや合理的に考えたら責任を取らせるならツナになるじゃないですか」
「そりゃあ…そうだけど……たきなはそれでいいの?ツナにそういうのさせるの」
「なぜですか?このままだと千束の心の踏ん切りがつかないんでしょ?それなら全て話したうえではっきりとさせた方がいいじゃないですか」
「うーん……それはそうなんだけど……」
(……なんちゅーうとんでもない爆弾を投下するんだよ、この娘。いくら恋心自覚なしでズレているとしてもブッ込みすぎるよ……)
たきなが言うことには確かに正しいかもしれないが、言っている相手が無自覚にツナに好意を向けているたきなのために千束は戸惑っていた。
そして同時にたきなに呆れてもしていた。
「……たきなの言葉を聞いてなんかどうでもよくなってきちゃったよ」
「?よく分かりませんが、心が落ちついたようでよかったです」
(あといくら胸を触られたからってツナと一緒になるなんて…私はともかくツナにいい迷惑だよ……あれ?私、今なんて思った?)
ふとツナに胸を触られ責任を取らせたことを考えた千束は自分がまんざらではないことに気が付く。そしてすぐさま頭を振ってそれを否定する。
(いやいやいやいや!!!ツナが良かったら一緒になりたいとかないから!!?)
(胸触れられたからその気になる!?いやいや、私はそこまでちょろくないし!!!)
(そりゃあ、ツナはドジだったりテストの点数が悪かったりする所はあるけど、仲間のために危険を顧みなずに戦ったりといい所はあるし……って、私は一体何を……!?)
千束はツナのことを考えては混乱していた。ツナと一緒にいて数か月だが、彼の悪い所や良い所を知っているがここまで入れ込んでいたことに気が付いて驚いていた。
「千束、何をしているんですか?私達も行きますよ」
「う、うん……」
(と、とにかく今日の事は忘れよう……)
これ以上掘り下げたら良くないことが出ると思った今回の事と今、自分に湧き出た気持ちを千束は奥にしまいこむことにした。……それは『錦木千束』という女として大切なものであるのだが……彼女は今は知らない。
たきなと言われて千束はツナ達の所へ向かった。ツナを教えている彼らに加わるために。
そして日はすっかり落ちてはツナはラスト一本でプールで泳いでいた。最初よりずっと整ったフォームで泳いではツナは15mの所まで泳ぎ切ったのだ。
「うそ…じゃあ、オレ……泳げたんだーーーーーー!!!!」
「流石っス。10代目!」
「やったな、ツナ」
「ついにやりましたーーーーーーー!!!」
「ありがとう、皆」
その場にいた皆が歓喜する中でツナはこれまで泳ぎを手伝ってくれた全員に感謝を言葉を述べた。それを見ていたリボーンも満足そうにニッと笑った。
「……あーあ、私の出番はなかったなぁ」
「そんなことないですよ。千束も最後に泳ぎに手を貸していたじゃないですか」
「ハルちゃんと被ちゃっていたけどね」
立ち直った千束はツナに手を持って泳ぐ声を掛けをしていた。ハルと似たものになってしまって内容が重複していたことにハルから文句が出てしまっていたが(とはいえ、ハルと違って赤ちゃん言葉を使わず「1、2」の数で声掛けをしていたが)
といっても他のメンバーと違って関わる時間が短かったのは事実だった。
「でもまあ……こういう皆で1つになって何か成し遂げるっていういうのは良いものだよね」
「確かに今回はボンゴレの皆が1つになれた気がします」
ツナが泳げるようになって喜んでいる獄寺達を見て、千束がそういうとたきなは頷いた。
それほど今回は皆の気持ちが1つになったのを2人は感じていたのだった。
だが、千束とたきなはまだ知らない。プール開きで15m泳ぐことになるのは平泳ぎで結局、ツナは女子達の前でバタ足することになることや今回のウォータースライダーの弁償がツナに30万円いくこと。
これでプール会は終わります。
もう少し省略できたかもしれないかと思うけど、了平あたりとかツナの自信を持つために必要なので省略できないんですよね。
ラキスケアイディア募集から拝借しました。
最初はツナや周りのキャラも千束の胸を触ったのを知っている感じにでしたが話が脱線しそうだし、長くなりそうなので断念。
まあ、胸を触った事実は今後活用する予定。いつになるかはわかりませんが。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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