ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
よろしくお願いします。
嵐の予感
「へー、良かったんじゃねーか。親父さん帰ってくるなんて」
「……うん……まあ……」
「なんか歯切れが悪いね。お父さんが帰ってくるっていうのにさ」
夏休みも終わった9月の日曜日、行き慣れた通学路にしてツナ、獄寺、山本、たきな、千束は歩いていた。ツナと山本は補修のために学校に向かっており、残りの3人はツナの護衛として一緒に登校していた。
最近、ツナの周りで争いごとや危険なことが起こりすぎていたために(自称)10代目の右腕とリコリスとしては警戒を怠ることはできなかった。
そのために千束とたきなは学校の服装ではなく、リコリスの制服の赤と紺を着ており、背中にはバッグを下げていた。
そして登校中の雑談でツナの父親が帰ってくるという話が出ていたがツナの言葉の歯切れは悪かった。
「10代目のお父様がご健在とは……帰ってきたあかつきにはご挨拶に伺います!!」
「そうですよ!ツナの部下…いや、お友達としてご挨拶させていただきます!!」
「いやいや、いーよ!2人共。あんなでたらめな奴……」
「ハハハハ。なんだよ、でたらめって」
「昔からいうことやることメチャクチャでさ……」
ツナは怪訝な顔で自分の父親を語る。
ツナの父親はほとんど家にいなく、ツナが何の仕事か聞いたことがあったが『世界中飛び回って工事現場の交通整理をしているのさ』と答えられたらしい。
流石にその話を聞いて獄達も引き気味であった。
「ワ…ワイルドだな……」
「怪しいでしょ?」
「そ、そんなことは……」
「揶揄われたんじゃないの……?」
「それにしては嘘が下手すぎなのでは?」
ツナの言葉に対してそれぞれ言い返しが思いつかないのかそれぞれ戸惑っているようであった。
「小さいときはよく分からなかったけど、今考えるとおかしいことばっかりでさ。だいたい、2年間1度も帰ってこないなんてあり得ないよ!」
「ツナ……」
「あんな父親…今更帰ってこられても」
ツナはそう言い切ると「は――――――――…っ」と長い溜息をした。
そしてその場には重たい空気が流れる。
「10代目……」
「……父親かぁ……」
「ん――――……なあ、このままどっかに遊びにいかね?」
「え!?」
山本の急な提案にツナは戸惑った。だが、周りは「その手があったか」という顔をする。
「ナイス、野球バカ!そうしましょう、10代目!!」
「ええ!?」
「それにあんま家庭のことなんて考えすぎない方がいいっスよ」
「ご…獄寺くん……」
「オレんちなんかドロドロのグチャグチャですしね!!」
(この人、笑顔で凄いこと言い出した!!!)
自分を励ましていると思っていたがのそれだけではなく、何かとんでもない過去があるように匂わせに絶句するしかなかった。
「ツナ…私は両親を知りませんからあなたの気持ちが付き添えないですが……それでもこういう時は嫌なことを忘れるべきですよ」
「たきな……」
「そうそう!たきなも分かっているじゃん!ツナ、私も血が繋がった親を知らないけど、親代わりの人がいるから何となくツナの気持ちは分かるよ。隠し事されていると嫌になるよね」
「たなき…千束……」
千束とたきなのこちらへの事情を汲み取った優しい言葉にツナは身に染みていた。
「でも、学校・・・」
「どーせ今日、補習だけだろ?」
「そうっスよ。世の中休日ですし、たまには息抜きも必要っス!」
「うんうん。せっかくの休みまで学校に行くなんて気が滅入っちゃうよ!」
「いつもは止める所ですが…今のツナが補修を受けても身に入らないでしょうし、今日は欠席しましょう」
千束はともかく、珍しくたきなも学校をさぼることについて理由つけては認めていた。先ほどのツナの気持ちを聞いてたきなも心配しているのが察することができた。
「よっし!じゃあ日曜だし、みんな呼ぶか!」
「アホは呼ぶんじゃねぇぞ、アホは」
「えー!みんな呼んだ方が絶対楽しいよ」
「お言葉ですが…ランボとか呼んだら休日どころじゃないと思いますよ?」
そんな4人の何気ないやり取りを見ながらツナは察した。
(もしかして、4人ともオレに気を遣った……あ、ありがとう……)
ツナは4人の心つがいに心から感謝していた。
そうして獄寺達の意見を受け入れると、ツナは補習をサボっては彼らとともに街へと出向くのであった。
+++++
「ったく・・・アホ共は呼ぶなって言ったのに」
「ハヒ!?アホって誰の事ですか!?」
山本の提案で仲間を誘った結果、大渋滞で滞並盛町の並盛ショッピングモールに集まったツナ達。メンバーは最初の5人を除けばリボーン、ランボ、イーピン、フゥ太、京子、ハル、クルミ…といつものメンバーであった。
そんな中で獄寺はため息をついて本音をぼそっとつぶやくと効いていたハルが強く獄寺と怒りをぶつける。
(すごい大所帯になっているし…でも――――)
困惑しながらもツナはチラっと隣の方を見る。そこにはツナの想いの相手の笹川京子がいた。まさか休日に京子と一緒にいられるとはツナは予想しなかったために内心かなり嬉しかった。
(やった!京子ちゃんも来てくれたー!!)
「……」
そんな嬉しそうな目線を京子に向けているとたきなが無言でツナを見ていた。特に何か言うこともなく、行動をすることもなく、ただツナを見るだけであった。
そんな視線にツナが気が付かずにいると山本の肩に乗ったリボーンが話しかける。
「サボった分の補修の勉強は、帰ったらねっちょりやるからな」
「ネッチョリは嫌だーーーーーー!!」
リボーンの言葉を聞いたツナは絶望のあまり叫び声を上げる。リボーンの間違えたら爆発させるなどとスパルタなものが多く、ツナは考えるだけでゾッとしていた。
「ねぇ、ツナ兄。僕、ゲームセンターいきたい!」
「おっ、勝負すっか?」
「負けねーぞ!!」
「ふふふっ、どうやら格ゲーのボクの強さを見せる時が来たようだ」
「真面目に止めてもらっていいっすか?」
やる気なクルミに普段、格ゲーでボコボコにされている千束は腰が引きながらつぶやいた。
そうして皆で格ゲーセンの話題で盛り上がっていると京子は「あっ」と声を上げる。
「ツナ君。ランボ君がいないよ」
「あ、本当だ!」
京子に言われツナが慌てて辺りを見渡すと先ほどまで一緒にいたはずのランボが忽然と姿を消していた野に気が付く。
「アホ牛の奴どこ行きやがった!?」
「最後に見た時間的にそんなに遠くに離れた所に行っていないはずですが……」
全員でランボの探し始めようとしようとしていると―――
「ランボ、はっけん!」
リボーンからメガネを貸してもらったのか眼鏡を掛けたイーピンの指差す方角にはペットショップがあった。
「あれって……」
ツナが目を凝らして見ると、店頭の窓ガラスの向こう側にランボの姿を捕目撃した。
ただし、ランボは犬や猫などの動物を入れておくケースの中に収まっており、そこですやすやと指をくわえたまま眠りこけていた。
「い、違和感ないけどさ!?」
ツナは慌ててランボを引き取りに向かった。そして案の定、定員からは厳しく叱られては頭を下げるのであった。
「すいません!本当ごめんなさい!」
ツナが必死で頭を下げる傍ら、ランボはツナにしがみ付いては鼻をほじくってはアホ面していた。
(あ~~~っ!京子ちゃんの前でかっこわるいーっ!)
好きな女の子の前で惨めな姿をさらしてしまった事を恥ずかしく思い顔を紅潮しながらツナはランボに話しかける。
「もうこんなことすんなよ、ラン――――」
「目ん玉魚雷、発射ーーー!!」
ツナがランボの名前を呼んで振り返ると斜向えのランジェリーチョップからランボは売り物のブラジャーを持ちだしてはそれを眼頭に当てていた。
「もうーーーランボ様許して下さーーーい!!!」
ランボの行動に振り回されるツナは周りから冷たい視線を向けられるの前に行動を辞めて欲しいと天に向かって声を張り上げる。
+++++
そうしてひと騒動があったが気を取り直してツナたちは楽しいひと時を過ごしていた。
目的地のゲームセンターではシューティングゲームや格闘ゲームどで盛り上がり、友達と楽しくプリクラを撮ったりと、束の間の平和を満喫していた。
「ツナ!ランボさんのどかわいた」
「わかった、わかった」
ゲームセンターを後にしたツナ達はショッピングモールにある丸いテーブルで休憩することになった。
ランボにジュースをせがまれたツナは彼にジュースを自腹で買っていた。
「はぁ~」
体が少々疲れたツナは、ぐったりと丸テーブルに突っ伏した。そんな彼の姿を見たたきなは彼のためにジュースを買って持って行こうとしていた。
(ツナも疲れているでしょうし、ここでランボを面倒を見ていたことを労いましょう)
たきなは付かれたツナにジュースと共に労いの言葉を伝えようと考えていると誰かがツナに為にジュースの差し入れを持ってきてくれた。
「お疲れさま。ランボ君、凄く楽しそうだね」
「き、京子ちゃん!?あ……ありかどう!」
ツナが顔を上げると京子が屈託がない笑顔を浮かべながら彼に労いの言葉を掛けて来た。
京子はイーピンの付き添いでジュースを近くの自動販売機に買いに来てツナの方についでに声を掛けたようだが、それでもツナにとっては京子ちゃんが自分に声を掛けてもらえるのかが何より嬉しかった。
「……………ッ!!」
ツナのその姿を少し離れた場所に1人でポツンと突っ立ってたきなは見ていた。
たきなは察していたとはいえ、自分がジュースを差し出すよりはずっとツナが嬉しそうな表情をしているのが悔しかったのか彼女は俯いて険しい顔をしてしまう。
「たーきーなー!」
「きゃっ!」
そんなたきなに後ろから千束は肩に乗っかるように抱き着いた。急に抱き着かれたせいでたきなは女の子らし悲鳴を上げてしまう。直ぐに落ち着きを取り戻して絡んできた千束を睨む。
「何やっているんですか、千束」
「まあまあ。そう怒らないでよ。落ち込んでいるたきなを励まそうと思って……たきな、never mind」
「……発音がいい英語で励ますのか煽っているのかどっちなんですか」
「あるぅ~?おかしいな?普通に励ましているつもりだったんだけど?ねえ、クルミ」
「ボクに話題を振るな」
励ましているように見えない千束の態度に話題を振られたクルミは苦い顔をして返事を返した。真面目に励ます気があったのか顔が予想外の反応に千束は困惑しているようであった。そしてすぐに表情を変えては千束はたきなに再び絡む。
「今は京子ちゃんペースだけど、今日はまだ長いんだからまだまだチャンスはあるよ」
「チャンスってなんですか……まあ、ツナのサポートをするのが部下の役目ですから……」
(うん!『ツナの部下』という名目で役にたとうと頑張るたきなが尊いよーーー!!……と言ってもそれが本当は恋心なのを自覚させないと本当に部下として終わっちゃいそうなんだよねー)
千束はツナに尽くそうとしているタキナを可愛く思う反面、このままではたきなの恋心が敬愛に昇華してしまうのではないかと危惧していた。
(う~ん、前にクルミと話したけど恋心をバラして自覚させるやり方はあんまりよくなさそうだけど……長く関係が進まなさそうなら最悪、『たきなってツナのことが好きだよね』と言って自覚させるかぁ。……最終手段だけど)
「またろくでもないことでも考えているんですか?」
「えっ、あ、うん……ってろくでもないことって何!?まるで普段から禄でもないことを考えているように聞こえるんだけど!?」
「そうじゃないんですか?」
「いやいや!それは誤解だって!私だって真面目に考えていることだってあるよ!?」
「……そこは嘘でもいつも考えているって言ってくださいよ……」
たまにしか真面目に考えるという返した千束にたきなはいつものように呆れていた。
だが、いつものように自分に絡んできてくれている千束はたきなにとってありがたかった。
「それじゃあ、そこのテーブルで飲み物を飲もうか!丁度、コーラの方を貰うね」
「あっ、千束。それはツナの…いえ、そっちがいいな差し上げますよ」
「たきな、太っ腹~!」
(やれやれ。調子がいい奴だな)
たきなが何か言う前に彼女の持っていた缶ジュースを1本を奪っていっては近くのテーブルに座ることを提案する千束の行動にクルミは肩を竦める。
千束が椅子に座ってコーラを飲み初めて、たきなが少し微笑みつつしていると――――
ドゴオッ
近くのガラス張りの建物の一部が爆発し始めた。周りが混乱する中でその様子を見た千束とたきなはすぐに頭を切り替えて戦闘態勢をとる。
「千束!」
「うん。分かっている」
たきなの言葉に千束が返事をすると爆発した場所から少し離れ場所にいるツナに向かって少年が落ちていく。
「ぎゃああああっ」
少年とぶつかったツナは元居た場所から数メートル離れた場所まで吹き飛ばされる。ツナがクッションの役割を果たしたようで少年にダメージはなかった。
少年は亜麻色髪の片目が髪で隠れている碧眼でぱっと見は女の子にも見えなくもない顔つきだった。そして何よりの特徴は額に燃えている
「すいません…!!」
「いててて」
「……おぬし……!!」
「21世紀に……おぬし…?」
少年はツナの顔を見て驚いている中でツナは彼の時代かかかった喋り方に引っかかっていた。
「10代目―!!」
「怪我はないですか!!ツナ!!」
「大丈夫か、ツナ!!」
「派手に飛んできたけど大丈夫?」
仲間がそれぞれツナを心配して彼の近くに近づいてきていた。ツナは少年とぶつかった痛みで倒れていた。
「お、なんであいつがここにいるんだ?」
リボーンがコーヒーを片手に駆けつけるとツナを起き上がらせる少年を見て驚いた。それはリボーンが知っている顔だらであったからだ。
「う゛お゛ぉい!!!なんだ?外野がぞろぞろとぉ。邪魔するカスはたたっ斬るぞぉ!!」
破壊されたガラス張りの建物から長い銀髪で目つきが悪い身長が180cm近くの黒い服の男が現れる。左手の甲には刀の刃を巻き付けていた。
その男が現れたことで獄寺、山本、たきなは男を睨みつける。そんな中で千束だけは男を見ては血の気が引いていた。
「ど、どうしてあいつがここに……!?」
そんなからの様子を見てリボーンは「嵐の予感だな」とつぶやくのであった。
+++++
「う゛お゛ぉい!!失せろ!!」
銀髪の男はそう言いながら剣を何度も振りながら斬撃を起こして被害を与えては周りをパニックにさせていた。
斬撃といってもかまいたち程度だけでなくもはや衝撃波のようなレベルであり、人々は逃げ出していた。
「女、子供は避難するぞ」
「リボーン君……」
異常事態が発生しているためにリボーンは京子達女、子供を避難させし始める。ただし、その中には千束とたきなは含まれていなかった。
「すいません、沢田殿、つけられてしましました」
「え!!?」
「あ…あの…誰でしたっけ!?」
「来てください!」
少年はツナの問いに答えずにツナを腕を掴んでは走り出した。すぐに獄寺と山本とたきなは彼を追いかける……がたきなは追いかける前に腕を掴まれて動くを止められてしまう。振り返るとそこには千束がいたがものすごい形相でこちらを見ていた。
「なぜ止めるんですか、千束!?早くしないとツナが……」
「ツナの心配は分かるけど、相手が悪すぎるよ。あの銀髪の男との戦闘は避けるべきだよ」
「千束はあの男について何か知っているんですか?」
「……アイツは『
「ヴァリアーの!?」
千束の言葉にたきなは目を見開く。『ヴァリアー』…それはボンゴレに所属するものならよく知っている名である。ボンゴレファミリー最強と謳われる独立暗殺部隊で人間業では到底クリアできないような任務をいかなる状況でも完璧に遂行している集団であった。
だが、そこでたきなに一つの疑念が浮かぶ。
「ですが、ヴァリアーはとある理由で活動を停止していたのでは……?」
「それは分からないけど、あいつが動いているということはボンゴレ内部がゴタゴタになっている証拠だよ。それにツナを連れて行った少年も昔、先生が持っていた資料で見たことがあるけど『CEDEF』の所属だったはずだよ。確か名前は『バジル』」
「『CEDEF』の!?……一体、ボンゴレ内部で何が……?」
少年の所属を千束から聞かされてたきなは驚きを禁じ得なかった。『CEDEF』とはボンゴレファミリーに属しながらも独立した諜報機関であり、そのトップである「門外顧問」は、『ボンゴレであってボンゴレでない者』と言われ、平常時はボンゴレの部外者であるが、非常時においてはボスに次ぐ権限を発動でき、またボス後継者の決定権の半分を持つと言われている。
そんなCEDEFのメンバーがボンゴレのヴァリアーと戦っているということは異常事態であることを示している。
「それは分からないけど……とにかく、たきなは何が何でもスクアーロと戦わない方がいい!!」
「ですが、万が一にツナの命を狙われることがあったら……」
「悪いけど、たきなが思っているほどあいつは今のたきな達とは強さが違いすぎるよ。ほら、見て見なよ」
「えっ」
千束が指さすとそこには銀髪の男…スクアーロがツナの前にいて少年…バジルは倒れていた。そしてスクアーロの前には獄寺と山本は立ちふさがる。山本は山本バットを持っていて、近くに何故かたてかけてあったらしい。千束とたきなはすぐにそれがリボーンの仕業だと察した。
「やめてください!おぬしらのかなう相手ではありません!!」
倒れていたバジルが建物にしがみ付いて何とか立ち上がってはスクアーロに立ち向かう2人にそう言い放った。だが、2人はバジルの声を聞いても実感がないようでは引く気はないようだった。
「後悔してもおせぇぞぉ」
「行くぜっ」
まず山本がスクアーロが正面で戦い始めた。鎬を削る戦いを行うがスクアーロがすぐに達筋から剣技を習得していないのを見に抜いては刃を上から押し付ける。山本がその攻撃に気を取られていると刃から仕込んであった火薬を放っては山本に直撃させた。
「火薬!!?」
「山本ォ!!」
予想外の武器でツナ達は困惑しては山本の身の安全心配した。
爆発が広がり、山本に放たれた場所一帯に煙が包まれる。そして少しすると煙が晴れるとそこにはボロボロで倒れている山本の姿があった。
「山本が……」
「これで分かったでしょう?たきながあいつに戦いを挑んでも返り討ちに合うだけだよ」
「ですが…私が行かないとツナに何かあったら……」
「あいつの相手は私がするよ。たきなはツナの安全を確保に行って」
「……大丈夫ですか?千束を信用していないとは言いませんが相手はヴァリアーの隊長なんですよね?」
「たきなの心配は分かるけど大丈夫。私も元ヴァリアーだから」
「えっ」
何気ない千束の一言でたきなは呆気に取られる。詳しく聞こうとするとした所で千束はさっさとその場から離れてしまった。
「あの人は……全く」
たきなはそんな千束に呆れながらもツナを助けに向かうのであった。
+++++
その頃、スクアーロと対峙していた獄寺はあっさりとダイナマイトを切られては回転蹴りで脳天を蹴られては一撃でノックアウトされていた。
「う゛おぉい。話にならねーぞぉ、こいつら。死んどけ」
スクアーロが呆れて刃を振り下ろそうとするが後ろから気配がしたのかすぐにその場から跳んで離れる。離れた場所には赤い花のような跡が現れる。他の場所に移ったスクアーロはすぐに振り向き撃った相手を確認する。
「……弾で察していたがてめぇか。千束ぉ!!」
「久しぶりだね。スクアーロ、何年振り?」
「任務でアメリカに行ったと聞いていたが…まさかこっちにいるとはなぁ」
「情報が古いね。割と前からこっちにいるよ」
「どうしてテメぇがここにいるかは…かっさばいてから聞いてやる!!」
スクアーロはそう言い放つと千束がいる方向に走り出しては刃を振るう。千束はスクアーロの動きを見てはその攻撃を避け続けていく。千束はいつものように余裕そうな表情ではなく額から汗が流れていた。
(流石、スクアーロ……一撃一撃が早くって私でも避けるが精いっぱいだよ)
スクアーロによる斬り付けや突き刺しなどの攻撃が行われるが千束はその攻撃を全て避けきっていた。だが、避けるだけで銃でスクアーロを狙うタイミングとスクアーロに隙が無いために攻撃を行うことが出来なかった。
「相変わらずちょこまかと避ける女だぁ。弾も軟弱と来てやがる」
「そう言ってこっちにに全然充てられていないのは誰でしたっけ?」
「ほざけぇ!!」
千束がスクアーロを挑発しているとスクアーロはキレては千束に向かって火薬を放つ。千束は当然、それを避けるが周りに煙が広がっていく。
(これは少し面倒だな……)
千束の武器は目であり、こういう風に視界が塞がれると彼女の戦力は弱くなってしまう。
千束自身もそれは承知の上であり、そのためにスクアーロがどこから攻めてきてもいいように周りを警戒を怠らなかった。
(落ち着け……神経を尖らせて相手を察しろ………今だ!)
千束はタイミング察して後ろから来た斬撃を躱す。その姿をスクアーロは意外そうな顔をしてはすぐにいつもような顔で彼女を睨みつけた。
「斬撃の攻撃を避けるとはな……少しは腕を上げているようだなぁ」
「こっちもただ遊んでいたわけじゃないからね」
「う゛お゛ぉい!!そうじゃねぇと……面白くねぇ!!」
スクアーロはそういうと千束の方へ走り出しては切りかかろうとするが――――
「
「ツナ!!」
死ぬ気状態で『X』と書かれたグローブを付けたツナがスクアーロの左腕を握っては剣を振りかざすのを止めていた。
「ロン毛!!死ぬ気でお前を倒す!!!」
「う゛お゛ぉい!!なんてこった……死ぬ気の炎に……このグローブのエンブレム……」
スクアーロは今のツナの状態を見てはスクアーロは色々は察し始めていた。そして顔色を変えてツナを見据える。
「貴様ら、一体何を企んでいる!?死んでも吐いてもらうぞぉ、オラァ!!!」
「うおおおおお!!!」
ツナは声を上げては本気でスクアーロに腹に拳を撃ち込む。だが、その拳は簡単に手の平に握られて防がれる。
「弱えぇぞ」
「ぐあああっ!!」
「ツナ!!」
スクアーロはそのままツナを切りつけるがツナは素早くグローブで刃の切り付けを防ぐが5mほど吹き飛ばされる。千束はすぐに彼に駆け寄る。そして周りを見ると自動販売機あたりで身を隠しているたきなを見つける。
(たきな……少し待って)
千束は軽く頭を振ってまだ仕掛けるには早いこと教える。千束のジェスチャーが通じたのかたきなはその場に更に身を固める。
「死ぬ気弾じゃ歯が立たねーか」
ツナとスクアーロの戦い方を見ていたリボーンはつぶやく。リボーンも本来は小言弾をツナに撃ちたかったが今のツナの体だと終わっ後に反動で2週間筋肉痛になってしまうために使えなかった。
「どりゃあ!!」
ツナはすぐに起き上がってはスクアーロに殴りつけようとするが避けられては切りつけられてはグローブでガードし飛ばされる……そんなことを死ぬ気弾の効力が切れるまで続けるのであった。
「はっ」
(死ぬ気モードが解けた……!)
5分経ち死ぬ気モードが解けてツナはいつもの気弱な姿に戻ってしまう。
ツナの邪魔にならないように離れていた千束と自動販売機に隠れていたたきなはツナに駆け寄るために走り出す。
「う゛お゛ぉい。いつまで逃げる気だぁ!?」
「ひいいいいっ」
「腰抜けが!!」
その場を高く飛んだスクアーロはツナに向かって火薬撃ち込んだ。
「うわあああああ!!!」
自分に向かってくる火薬にツナは叫び声を上げる。
だが、火薬はツナに当たる前にたきなが全て拳銃で当てて爆発させる。爆発でその場に大きく煙が広がっていく。
「ツナ、こっちです」
「たきな!?」
「自分もお供させてください」
煙が広がって姿が見えないのを乗じてたきなはツナをその場から連れ出そうとしていた。
そして同じく先ほどまだ倒れていたバジルも同じように付いて行こうとしていた。
たきなは少し不満であったが事情を知るためにも彼をついて行かせることにした。
「う゛お゛ぉい!!逃がすかぁ!!」
「悪いけど逃がさせてもらうよ」
すぐにツナ達を追おうとするスクアーロに千束は前に現れて立ちふさがる。スクアーロは千束に手を出さずに様子を見てその場に留まり「ちっ」と舌打ちをした。
「拙者はバジルといいます。親方様に頼まれして沢田殿にあるものを届けに来たのです」
煙を生じて3人は少し離れた場所に移動していた。そこでバジルから目的を話されたが『親方様』となる人物に心当たりがないツナからしたら困惑しかなかった。
「これを……」
「なに……コレ……?」
(指輪の……片割れ……?)
バジルから見せられたのは黒い高級そうな少し大きなリングケースに入れられていたのは7つのリングであった。だが、どれも完全な物でなく片割れであった。
そしてバジルは『何かはリボーンさんが知っています』『リボーンはわけあって戦えない』とツナに告げていた。困惑しているツナとは逆にたきなは冷静であった。
(あの銀髪の男がヴァリアーならボンゴレ内部で何か大きなことが起きているということ……その原因がこのリングに……?)
閉じられたケースを見ながらたきなはただならぬものを感じていた。バジルはツナにケースを押し付けては「これを持って逃げてください」と強く言う。ツナが戸惑う中でたきなはどうするか思い悩んでいた。
(このリングがどんなものか分からない以上、ヘタに逃げたら被害が広まるだけ……
色々と思考していたためにたきなの行動は遅かった。そのために煙から自分達にいる場所に来るものの存在に気が付くのにも遅れた。
「わっ!ほいほい!」
「う゛お゛ぉい!ちょこまかと逃げやがってぇ!」
千束がバク転をしながらたきな達の所に向かってきていた。それを追いかけて周りのある物を切断しながらスクアーロをこちらに来ていた。
「何、こっちに来ているんですか!?『時間稼ぎするぞ!』みたいな感じで張り切っていませんでした?」
「…い、いや~……思ったより隙がなくってさぁ~……」
ジト目のたきなの指摘に頭を掻いて笑顔で誤魔化す千束。実際、スクアーロに隙がなく千束は彼の攻撃を避けるのが手いっぱいだった(殺傷弾を撃っても刃で斬られしまう)
「話は聞かせてもらった。……そぉいうことかぁ。これは見逃せねぇ一大事じゃねーかぁ」
「くっ……聞かれてましたか」
「貴様らをかっさばいてそれを持ち帰らねぇとなぁ」
「ひいいいいっ!!!なんなの~~!!どーしよー!!」
先ほどのリングの存在を効いていたスクアーロはやる気満々で刃を構える。たきな達が戦闘態勢をする中ではツナだけは泣き叫んでいた。
「相変わらずだな。
だが、そんな危機的状況に現れた人物は!?
ヴァリアー編は当初の予定と大幅に違う感じになっています。
それでもお楽しみいただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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