ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
「子供相手にムキになって恥ずかしくねーのか?」
声の先には金髪で端正な顔立ちで左手の甲から首まで伸びたタトゥーがある男…『ディーノ』であった。イタリアンマフィア、『キャバッローネファミリー』を束ねるボスであり『跳ね馬』の2つ名を持つ男であった。
彼の後ろには沢山の黒服の男達がいて、全てキャバッローネファミリーの人間である。
「ディーノさん!」
「もしかしてキャバッローネのボスのディーノ!?よっしゃぁ!これは心強い増援だぁ!!」
「部下がいる彼が来たからには安心ですね……」
現れたディーノを見て、ツナ達がそれぞれ安堵する。ディーノの強さはツナとたきなはそれぞれ知っており、キャバッローネのボスという噂だけだが彼のことを聞いたこともある千束も彼に信頼を寄せていた。
「!跳ね馬だと!?」
「その趣味が悪い遊びをやめるーっていうんなら。オレが相手になるぜ」
スクアーロに対しても強気の姿勢で鋭い目つきで見ているディーノ。流石のスクアーロも一筋縄でいかないことは分かっていた。
「う゛お゛ぉい。跳ね馬、お前をここでぶっ殺すも悪くない。だが、同盟ファミリーとやり合ったとなると上がうるせぇ。今日の所はおとなしく――――
――――帰るわけねぇぞぉ!!」
スクアーロが叫ぶとディーノ達の方の地面へ火薬を打ち込む。そうしたら周りに爆発による煙が広がって視界が塞がれる。ディーノは腕で顔を覆って煙が目に入らないようにする。そして10秒ほどで煙が引いてきて煙により最初は咳をしながらもディーノはツナ達の方へ向かう。
「お前たち!大丈夫か?」
「な、んとか…ゴホゴホッ」
「ガハッ」
いきなり広がった煙を吸い込んでしまって息が詰まらせて咳き込むツナ達。
「貴様に免じてこいつらの命は預けておいてやる。……だが、こいつはいただいていくぜぇ。う゛お゛ぉい」
声をする方向を見るとスクアーロが一番上に翼が生えている黄金色の貝、その下に2つの散弾銃が重なって、真ん中に1つの銃弾が置かれている黄金のエンブレムがあるリングケースを持っていた。
「なっ」
「ああっ!ボンゴレリングが……」
「!!ボンゴレリング……?」
(『ボンゴレリング』?ボンゴレと名がつくとするとボンゴレに関連するものでしょうが……)
「待て!スクアーロ!!」
「今回は見逃しておいてやる、千束!じゃあなぁ」
スクアーロはそう言い残すとさっさとその場から姿を消していった。
バジルは追いかけようとするが体の傷が癒えてなくすぐその場に倒れる。
「深追いは禁物だぞ」
「リボーン!」
スクアーロが去った後に姿を見せるリボーン。今まで姿を見せなかったリボーンに怒りをぶつけるツナだったがそんなツナにスクアーロがボンゴレでリボーンは攻撃を出来ないことを告げた。
千束とたきなはそのことを知っていたために別段驚きはしなかった。
フォン フォン フォン……
話していると警察の車のサイレンがなっているのが聞こえた。騒ぎを駆けつけてやってきたらしい。
「ツナ、
「ま、待ってください!!獄寺君と山本が………!!」
「アイツらなら心配ねーぞ」
「!」
ツナはこちらに近づいてくる足跡を聞いてツナは後ろを振り返るとそこにはこちらに向かってくる獄寺と山本を目撃する。
「大丈夫か、ツナ!」
「一体、なんすか?奴は?」
「2人とも!!」
「お前らの戦闘レベルじゃ足手まといになるだけだ。とっとと帰っていいぞ」
「「!!」」
リボーンに厳しい事実を突き付けられて2人はその場に動けなかった。ツナはリボーンの言葉に流石に口を挟もうとしたが「行くぞ」と無理矢理引っ張られてしまう。
「本当はあいつらも感じてるはずだ」
「!?」
「あれだけ一方的にコテンパにされてはらわた煮えくり返ってねーわけがねぇ。ほっとけ」
「………」
「……で、お前らはどうする?」
リボーンは急に振り返って千束とたきなの方を見てそう言い放つ。たきなは目を瞑って少しの間、考えては目を見開いた。
「……私は帰ります。千束が止めてくださなければ獄寺と山本と同じようにやられていたでしょう。ツナについていく資格がありません」
「たきながいかないなら私も行かなくっていいかな~?」
「そうか。好きにしろ」
ついて行くことを辞退した2人にリボーンは淡々と対応していた。その場を去ろうとしていた。ツナは2人に何か言いたそうな顔をしていたが、リボーンに無理やり連れ行かれていうにも言えなかった。
「……良かったのですか?行かなくって」
「私だけたきなより先に情報を知っていても嬉しくないし、リボーンの事だし後で色々と教えてくれるっしょ」
「そうですが……」
千束の返答にたきなは彼女らしい前向きなものだと思ってはそれ以上は聞かなかった。そうして彼女達は帰路に着いた。
+++++
「――――というわけで私は帰って来たんですよ」
「そうそう!本当に大変だったからね!」
ツナ達と別れた後、たきなと千束は『リコリコ』に戻っては先に戻っていたクルミとミズキとミカに起こったことの顛末を話していた。
「……ボクは途中で避難していたから分からなかったがそんな大ごとになっていたのか」
「くぅ!ディーノさんがいたなら私もその場に行けばよかった!!」
「……今の話を聞いて出てきた感想がそれか」
クルミはもっと言うべきことがあるのに口に出したのがディーノのことのミズキに流石に呆れていた。話題を振ろうミカの方を見るクルミだったがそんな彼の顔は青ざめていた。
「おい、ミカどうした?顔が青いぞ」
「い、いや……そのバジルという少年は確かに『ボンゴレリング』と言ったんだな?」
「ええ……確かに言いました」
「私も聞いたよー」
「フム……」
「おい、何か心当たりでもあるのか?」
眉を顰めるミカにクルミは遠慮なくミカに問いかけた。ミカは少し困った顔しつつ話し始めた。
「今、話題に出た『ボンゴレリング』だが、正式名称は『ハーフボンゴレリング』と言って本来は3年後先までしかるべき場所に保管されるべきだったボンゴレの家宝だ」
「ボンゴレ家宝っていうことはとんでもない値打ちなんでしょうね」
「ああ、確かに値がつけられない物ではあるのは確かだ。だが、長いボンゴレ史上でその指輪のためにどれだけ血が流れたのかわからないいわくつきの指輪だ」
「争いの種っていうことか」
「お~、コワ!」
ミカの説明に千束は腕組をしては体を縮こませるという少しオーバーに反応する。生臭い話を緩和したかったのだろうが、逆に話に浮いてしまっていた。
「でも奪われちゃったんでしょう?もう関係ないんじゃない?」
「どうだろうな……ボンゴレ内でごたごた起こっているなら門外顧問のボスのあの男が手を打っていないはずがない」
「おっ、知り合いが?」
「ふっ、少し知り合いでなだけだ。やり手で食えない男さ……」
門が顧問のボスの男を話すミカはどこか懐かしそうな目で下を向いていた。
「そういえば、忘れる所でしたが千束は昔、ヴァリアーにいたというのは本当ですか?作戦隊長とは知り合いのように話していましたよね」
「おっ、マジか?あのヴァリアーにいた頃があったのか?千束」
「ま、まあね。…と言っても所属していたのは半年ほどだよ?あんまり語るべきことないよ?」
「たった半年だけでも十分凄いですよ!リコリスからヴァリアーに移籍なんて聞いたことありませんし」
「千束はその実力を買われてな。人を殺さないのに特例としてヴァリアーに所属したんだ」
「ちょっと先生!そういうことをばらさないでよ!!」
勝手に自分の事情を話すミカに千束は声を荒げて怒っていた。どうやら、千束的にはあんまり話したくない内容であったようだ。
「悪かった。だが、事実だからなぁ。人を殺さない千束の信条があった中でヴァリアーでの活躍は他の者に文句を言わせなかった」
「はぁー、相変わらずの活躍っぷりねぇ。流石千束さんって言ったところ?」
「その様子だとヴァリアーでも実力があるから好きにわがまま娘していただろうなぁ」
「流石、千束ですね……普通はそんな信条持っていたらメンバーから外さるはずですが、実力で黙らせるなんてすごいですね」
「……褒めているんだよね?微妙にそんな気がしないのは気のせい?てか、クルミのは絶対、馬鹿にしているよね!?」
千束がヴァリアーで活躍していたと聞いて、それを聞いていたリコリスの従業員達は好き勝手に言っているのに聞いて千束は不満げのように口を出す。
「それなのになんで辞めたんだ?というか簡単に辞められるものなのか?ヴァリアーっていうのは」
「いや、本来はそう簡単に辞められるものじゃないが……当時はヴァリアー内部でゴタゴタがあったこともあってちょうどいい機会だからと千束が辞めたんだ」
「私は最初から嫌だったのに上の命令で入ることになっただけだからね。あんまり拘りとか未練はなかったわけよ」
「それにしてももったいなく感じますけどね……ヴァリアーに入るなんて出世コースじゃないですか!」
「私は出世とかそういうのには興味がないんだけどね。……とにかく、この話はもうおしまい。何かあるなら明日、リボーンから連絡あるっしょ」
千束は『もう話すことはない』というように話を終わらせようとしていた。
彼女の態度にたきなももう聞けることはないと察したために話を切り上げては解散となった。『同じボンゴレのヴァリアーがなぜリングを狙っていたのか』など話し合いたいことはあったが、話しても結論を出せることでないことはすぐに分かることなので皆、話にはしなかった。
+++++
次の日、たきなは朝起きて着替えてはマンションの自分のポストの中を確認した。そうすると――――
「こ、これは……」
ポスト中には新聞だけでなく、1つの指輪が入っていた。
それにはたきなは見覚えがあった昨日、バジルという少年がツナに見せた7つのリングの内の1つだった。
(どうしてこれがここに?奪われたはずでは?……まさか、あれは偽物?)
たきなは奪われたリングがここにあることに困惑しながらも冷静に思考して1つの結論に至る。あくまで可能性だが、昨日聞いた話を考えるそこまで大事なものをそう簡単に諦めるのかという話ではあった。
「……とりあえず、電話をしますか」
たきなはそうつぶやくとスマホを取り出しては登録されている『ディーノ』に連絡を入れ始めた。この連絡先はディーノがツナの所に始めて来た時に今後のために必要だと思っては連絡交換をしておいたのだ。
【もしもしディーノさんですか?】
【おっ、オレに電話したということはリングを見たんだな】
【ええ。その反応だとやはり入れたのはディーノさんで昨日奪われたリングは偽物だったわけですね】
【流石に頭の回転が早いな。そういうことだ。そしてそれは今後の戦いに必要なものになる】
たきなはディーノと質疑応答の後に片方が割れているようなリングを再び凝視する。見るからに普通のリングのようだが、このリングの存在価値はとんでもないものであるようだ。
【それでどうすればいいんでしょうか?】
【9時に『中山外科医院』に集合してくれ。ツナや他の奴らも呼んである】
【……分かりました】
たきなはディーノの話を聞いては通話を切る。自分がするべきことを決めては腕時計を見るとまだ7時であり時間的に余裕がある。
「さて、朝食や武器の整備をしながら集合場所について調べましょうか」
たきなはそうつぶやいてはスマホで『中山外科医院』を検索し始めて自宅の方へ歩き出した。
「おはよーございます……」
たきなが時間になって『中山外科医院』にやってきて静かにドアを開ける。今日も何かあってはいけないリコリスの制服と色々と入れ込んだバッグを背負っていた。
そこにはツナと獄寺と山本がいてまわりは重い空気が漂っていた。
どうやらたきなはタイミング悪い時期に来てしまっていたらしい。
「あ、おはよう!たきな!」
「おはようございます、ツナ」
入ってきたたきなの存在に気が付いたツナはすぐに挨拶をする。たきなも返すように挨拶を始めるとそれに気が付いた獄寺と山本もドアの方を見る。
「誰かと思ったら……たきなか」
「よぉ、たきな。お前は大丈夫なのか?」
「ええ、私は特に怪我はありません」
たきなの存在に気がついては獄寺と山本はいつもの雰囲気で振舞っていた。たきなは少し前の雰囲気については触れずに同じようにいつもの態度で返す。
「そういえば、ポストにこんなもんが入っててさ」
「もしかして昨日の奴がらみかと思いまして。跳ね馬にここの場所を聞いてたんで」
「ああ~~~~~!!!そのリングってまさか~~~~!!!」
(やはり……)
2人が見せたのは一部が欠けているリングだった。たきなのポストに入っていたものと同じようなものでそれを見たツナは絶叫じみた声を上げていたがある程度予想していたたきなは冷静だった。
「私の所にも来てます」
「なんだツナもたきなも知っていたのか、これ」
「やっぱ10代目も持ってるんですね!」
「やばいって!!それ持っていると狙われるんだよ!!」
ツナは暢気にしている獄寺と山本は対照的に慌てていた。たきなと同じくらいリングについてリボーンから聞いていためにこれから危険なことに巻き込まれると理解していたからだ。
「つか、なんで!?なんで獄寺君と山本とたきなにも……!?」
「選ばれたからだぞ」
「ディーノさん!!リボーンも!!」イツノマニ?
病院の奥の方からリボーンとディーノが現れては戸惑っているツナの問いに答えた。
「ボンゴレリングは全部で7つあるんだ。そして7人のファミリーが持って初めて意味をもつんだからな」
「!?」
「お前以外の6つのリングは――――
――――次期ボンゴレボス沢田綱吉を守護するのに相応しい6名に届けられたぞ」
こうしてツナを含めた7人の人に片割れたリングが届けられた。
運命は動き出す――――――
+++++
「なぁ!?オレ以外にも指輪が配られているの~~~~~~~!!?」
「そうだぞ。ボンゴレの伝統だからな」
そしてリボーンは語る。ボンゴレリングは初代ボンゴレファミリーの中核だった7人がボンゴレファミリーである証として後世に残したものでそしてファミリーには代々必ず7人の中心メンバーが7つのリングを受け継ぐ掟らしい。
「それで後継者の証なのーーー!?」
「10代目ありがたきっ幸せっス!!身の引き締まる思いっス!!」
「オーバー過ぎますよ……と言っても気持ちは分からなくもありませんが。このリングを送られたということはボンゴレ10代目…もといツナのファミリーとして認められた証なんですから」
(この2人、めっさ喜んでる――――!!!)
程度の差はあるとしても獄寺とたきなは同じようにリングが自分に渡されたことを喜んでいた。ツナにとっては戸惑うしかなかった
リボーンは補足で獄寺、山本、たきなのリングがそれぞれ『嵐のリング』『雨のリング』『雷のリング』であることを伝え、それぞれリングには特徴があることを彼らに教えた。
「っつてもお前たちが持っているリングだけじゃまだ……」
「ちょっ!ストーップ!!とにかくオレは知らないから!!」
「あの……わりーんだけどさ……オレも野球をやるから指輪はつけねーなー」ハナシヨクワカンネーシ
(味方が出来たーーーーーー!!!)
理由はともあれ自分と同じようにリングを必要としない山本にツナは感激して涙を流す。
「それに…そんなもの持っていたら大変なんだって!!昨日のロン毛がまた狙ってくるんだよ!?」
だが、ツナの言葉を聞いて獄寺と山本とたきなの目の色が変わった。たきなはそのことを察していたために驚きはしなかった。
「やばいでしょ!?しかも下手したらたった10日でだよ!?」
「あいつが…来るんのか……10日で」
「……あれ?ど……どーしたの?3人とも……」
ツナは危険を煽って危機感を感じさようとするが逆に獄寺と山本は闘志をみなぎらせてた結果になっていた。
「これオレんだよな。やっぱ貰ってくわ」
「えっ!!?」
「負けたまんまじゃいらねー
「オレも10日でこのリングに恥じないように生まれ変わって見せます!!次は奴をぶっとばします!!」
「ちょっ、獄寺くんまで…………!!」
2人はそう言い放つと勢いよく病院を出ていった。ツナはそんな2人を見送ることしかできなかった。ツナと同じく2人を見送っていたたきなはリボーンの方へ近づいては口を開く。
「リボーンさん、ヴァリアーが攻めてくるまで10日って本当ですか?」
「ああ。正確にはフェイクリングがバレないまでの時間だがな……」
「……分かりました。ツナ、この前は実力の差でお役に立てませんでしたが、強くなって必ずあなたのお役に立って見せます!」
「たきな!?」
たきなも獄寺と山本と同じようにどこか納得できない気持ちがあったのか新たなる決意を胸にして病院を出ていった。
「井ノ上たきな……ぜひ、被験体になってもらうぞ」
どこかの薄いぐらい場所で白衣を掛けた男がモニターに移ったたきなを見てそうつぶやいた。
というわけでたきなを雷の守護者としました。ランボが好きな人には申し訳ありませんが。
元ネタの掲示板のネタでは違ったんですが、別に縛られなくってもいいかなーって思って。
雷の守護者としてのランボの扱いは原作だと少ないので入れ替えてもいけそうだと思ったので。
ちなみに最後の男は割と分かりやすいかなーって思ったり……。
読んでいただきありがとうございます。
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アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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