ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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真相編。なぜ千束はそちら側なのか――――


※2025年4月19日に話を一部変更。大筋は変更なし。


その頃、千束は

話は雲の守護者対決から6日前に遡る……。

 

 

その日、千束は豪華なホテルの食事所を立っていた。

そこはテーブルに白いテーブルクロスが掛けられており、椅子が何個も置かれていた。

その椅子には黒い隊服―――ヴァリアーの隊服を着た人間が何人も座っていた

 

(とんでもないことになったなぁ……)

 

千束は座っている人間の方を見ながら自分がこの場にする理由を思い出し始めた――――

 

――――――――――――――――

―――――――――――

――――――――

――――

 

「たきなと会いたいよ~……」

 

「アンタねぇ、いくら仕事中じゃないとしてもテーブルに突っ伏すのはやめなさいよ!お行儀悪いわよ!!」

 

「だ、だってぇ~……たきながいないから寂しいんだもん」

 

喫茶リコリコにて千束はリコリコでの和服姿で店の座敷のテーブルに突っ伏していた。千束はたきながいないことが誰よりも不満だった。すでにたきながいなくなってから3日目が経過していた。

ツナ―――ボンゴレ10代目の候補の部下として選ばれて修行を行っているために不在なのはミカを通して知っているがそれでも不満げであった。

 

「ずっといないわけじゃない一時的に修行で離れているだけだ我慢しなさい」

 

「分かってはいるけどさぁー……でもやっぱり寂しいよ~……」

 

「ああっ!!鬱々しい!!仕事以外はこの態度で困るんだけど!?」

 

「まあ、たきなが戻ってくればいつも通りに戻るだろう。それまでの辛抱だ」

 

千束の態度に不満げのミズキにミカは宥める。実際はミズキと同じような気持であったがそう長く続かないと思いあまり口には出していなかった。

 

「そういえば、千束は守護者として選ばれなかったのか?実力やツナ達との関わりを考えたらメンバーとして選ばれてもおかしくない人選だと思ったんだが」

 

「そう、それ!私も気になっていたのよ。実力的には申し分ないのになんで選ばれなかったのかなーって」

 

「それは私自身が思った。なんかハブられている感じがあるんだよ。そこらへんどうなの?先生」

 

「私に聞かれても困るな……そもそも誰が決めているかさえ分からないからな。9代目かその側近かはたまたリボーンか……学校を休んでいるメンバーから察するにツナの傍にいるものから選んでいるようだが」

 

ミカに言われて千束は自分の周りで休んでいる人間を思い出す。

 

「たきな、獄寺、山本…あと京子ちゃんにお兄さんの行方を聞かれていたし入るのかな?あと風紀委員が行方を探している…雲雀?あんまり当たって欲しくない人選だけど……」

 

「まとめるとたきな、獄寺、山本、了平、雲雀……ツナとは付き合いが深いメンバーだな。猶更、このメンバーで千束が選ばれないのが謎だな」

 

「てか、確かボスと守護者を含めて7人だったわよね?今の6人であと1人開いているけど……千束が入らないなら本当に誰入んの?」

 

「ああ~!!仲間外れはヤダ~~~!!!」

 

千束は文句を言いながら足をじたばたさせていた。そんな様子を見てミズキはミカの方を見るが彼は肩を竦める。

そんなやり取りをしているとドアの方から殺気を千束達は察知する。そしてすぐに千束は立ち上がってはロッカーに向かっては入れておいた銃を取り出す。実はカウンターの下の方にある見えないボタンを押すと下が開いてはそこから銃が出てくる。ミカはそこから銃を取り出す。これは緊急事態用のもので今がその時であることを示していた。

 

「……!先生!」

 

「ああ、分かっている。誰かは知らないがまさか店に来るものがいるとはな」

 

「どっかの殺し屋でも狙ってきたのかしら?クルミあんたは隠れて――――ってもういない!?」

 

ミズキはクルミに避難を促そうとしていたがクルミは促す前に直ぐに避難していた。その速さに呆れながらミズキは懐からナイフを取り出す。ミズキも昔はリコリスとしての教育を受けていたこともあり、それなりは戦えるのである。

 

「気をつけろ。ミズキ、相手はプロの殺し屋かもしれん。最悪、クルミ共に逃げろ」

 

「先生、大丈夫。私がミズキとクルミを守るからさ」

 

「ちょっと!最初から足を引っ張るような前提で言わないでよ!」

 

最初からお荷物と決めつける千束にミズキは怒鳴った。いつものように言い合わそう2人にミカはため息を吐く。

 

「…喧嘩するなら後にしてくれ。来るぞ」

 

「!」

 

「!!」

 

―――

―――――

――――――――

――――――――――――

 

(そして私達は襲い掛かって来た敵―――ヴァリアーの隊員を返り討ちにしていったけど……途中でミズキとクルミが捕まっては私と先生は投降しなければならなくなったんだよね。……そして私は3人を人質にされてはここにいる……)

 

長い回想を振り返っては千束は現状を落ち着いて把握する。そう千束は今、ヴァリアーによって捕まった人質を使われては無理矢理この場にいさせられていた。その理由は――――。

 

「おっと!」

 

千束は一度、思考を中断して体をずらしては飛んできたナイフを避ける。避けたナイフは壁に刺さっている。これを避けなければ確実に千束は怪我をしていただろう。ナイフが飛んで来た方向を見るとそこには金髪のメカクレの少年のベルフェゴールが座っていた。

 

「なーんだ。油断してるから殺せるかと思ったのにつまんねーの」

 

「ベル……一応、私脅されてここにいるんだけど?」

 

「にしし。知らねーの。オレ王子だし」

 

「いや、理由になっていないから」

 

殺す気でナイフを投げてきて反省もしないベルフェゴールに千束は苦笑いするしかなかった。ヴァリアーという連中はおかしな連中ばかりで千束は昔から苦労していた。特にベルは最年少でヴァリアーに入った千束を昔から敵視しては千束を狙っていた。

 

「ふん。ヴァリアーを1度は辞めた小娘を再び入れるとは……」

 

椅子に座っていた男の1人、黒髪のタラコ唇のレヴィが渋い顔をしていて千束を見ていた。真面目な彼からしたら1度辞めた千束がこちらの都合だとしてもヴァリアーに入ることは快く思っていなかった。

 

「んもぉ、レヴィもベルもそうつんつんしないの。再び一緒に戦うことになったんだから仲良くしましょ」

 

「何言って言ってんの?このオカマ。普通に無理だし」

 

「だが、断る」

 

「んまっ、なんて男達かしら!でも心配しないで千束ちゃん。私は優しくしてあげるから!」

 

「ああ……うん……」

 

サングラスをかけたオカマのルッスーリアが慣れ慣れ敷く話しかけてきて千束は戸惑うしかできない。彼女?はヴァリアーの幹部で数少ない女性である千束に目を掛けていた。……といっても千束からしたらしつこく絡まれて鬱々しく思っていたのだが。

 

「う゛お゛ぉい!オレはまだ認めちゃあいねぇぞぉ!!!」

 

「相変わらず元気だねぇ……耳が痛むよ」

 

千束はドアを強く開けて入ってきた銀髪の目つきが悪い男、スクアーロの大きな声に反射的に反応するようにすぐに耳を塞ぐ。同じようにその場にいたヴァリアーの幹部連中もすぐに耳を塞いだ。彼の大声はいつもの事であった。

 

「私だって無理に連れてこられれて困っているけど、断れないんだからせめて仲良くやろーよ。スーさん」

 

「誰がスーさんだぁ!!!」

 

「まあまあ、落ち着きなさいよスクアーロ」

 

変な呼び方されたスクアーロはキレて千束の方へ向かおうととするがルッスーリアが後ろから腕を取り押さえる。千束はその姿を見て懐かしさを感じながら少し周り見て疑問を口にする。

 

「そういえば、オタッビオは?幹部になったとはいえ、元ヴァリアーの幹部なんだし顔位出したって――――」

 

言葉を最後まで言う前に千束は気が付いたヴァリアーの連中のどこか重苦しい雰囲気を出しているのを。彼女が言う『オタッビオ』とは当時、ヴァリアーの副隊長であった男だ。眼鏡で神経質な男で千束とはあんまり仲が良かったとは言えなかったが、優秀な男であった。『自分がいるなら、彼もここに来ているだろう』と軽い気持ちで聞いただけなのにここまで思っていなかったために千束は戸惑っていた。

 

 

「彼ならボスに消されたよ。裏切者だったからね」

 

「マーモン!」

 

 

何処からともなく食事処に現れたのは目元を自身に纏っている黒いフードにて隠している宙に浮いている赤ん坊のマーモンだった。性別不明のこの赤ん坊はサイキッカーであり、幻術も使えるという普通ではありえない存在であった。

 

「ちょ、ちょっと待って!!?裏切者ってどういうこと!?ボスが消したって!?」

 

「そのまんまだよ。8年前のゆりかご事件で9代目に情報を流したのが彼だったということさ」

 

「いやいやい!そんな重要なことをさらっと言われて困るって!!」

 

千束はマーモンが軽く話している内容が重要過ぎて頭の処理が追い付いてなく混乱していた。そもそも『ゆりかご事件』というのは8年前にヴァリアー達が起こしたボンゴレ9代目に反逆したクーデター事件の名だった。その際、ヴァリアー内で参加しなかったのは千束とオタッビオだけであった。当時、千束はボス『XANXUS(ザンザス)』にクーデターの話を聞いたが仲間を売ることになるために黙っていた。

 

「あとは私が分かりやすく説明しちゃう」

 

「ルッス姉さん……」

 

そして千束はルッスーリアから詳しく話を聞いた。

 

オタッビオは軍の下っ端と手を組んでは金と引き換え理軍の武器を横流しさせていた。だが、軍内で明るみになり下っ端はオタッビオに助けてを求めたが彼は切り捨てた。そのため彼らはオタッビオを破滅させるために彼が主催するパーティーを襲撃した。オタッビオは彼らから手に入れた軍の兵器のレポートから兵器を作り殲滅しようとしたが、XANXUSが8年ぶりに復活してヴァリアーが下っ端たちを制圧。焦ったオタッビオがぼろを出して8年前の裏切りが発覚し、XANXUSを消そうとするが逆に始末されてしまう。ヴァリアーは事前に手に入れていた情報からオタッビオが手にしていた兵器のレポートの最新版を手にすることも目的であった。ヴァリアー達は当初の目的を達成するだけでなく、裏切者の始末まで成功したのだった。

 

「……なるほど話は分かったけど、まさかオタッビオが情報を流していたとはねぇ。だから、直ぐに出世したわけか」

 

「そーなのよ。私達が後で知った時は本当にもうびっくりよぉ」

 

「それだけあいつは強欲わけだったわけさ。あの時命令には従わなかったが密告などしなかったのはいい判断だったよ」

 

「フン。『強欲』と言われるとは……オタッビオの奴も馬鹿な奴だったわけだぁ」

 

スクアーロが言葉の後に「ははははっ」と笑い出すと周りのヴァリアー連中も釣られるように笑いだす。その光景に千束も流石に不機嫌そうにしていた。元仲間でもそういう扱いする連中であることは千束も知っていたがそのために馴染めなかった所があった。

 

 

「相変わらずようだな、アバズレ女」

 

 

唐突に食事処で声が響きヴァリアー幹部がその声の主に視線を注ぐ。そこには額と左頬に古傷がある黒髪の強面の男が立っていた。男は『|XANXUS(ザンザス)』というヴァリアーのボスであった。

 

「相変わらず犬のようにキャンキャンと吠えやがる。首輪をつけて置かねぇと自由に動き回る面倒な奴だな」

 

「だからって無理矢理つけさせて従わせるのもどうかと思うよ」

 

「はっ、従わねぇモノには付けさせるのは当たりまえだろ?せいぜい自分の大切なものを守れるように力を使うんだな。このXANXUSのためにな!」

 

「くっ……」

 

千束はXANXUSの圧に押されて言葉を失った。そして彼は言いたいことを言って満足したのか部屋のドアを開けてその場を後にした。

ボスがいなくなってから十数秒後に誰かが一息つき、その場の緊迫した空気は崩れた。

 

「ふぅ……ボスが突然現れた時はどうなるかと思ったわ」

 

「ヴお゛ぉい!XANXUSのヤロぉ……無駄に驚かせやがって」

 

「うししし。ボスがアイツを殺るかと期待してたけどつまんねー」

 

「ボスはあの女が反逆しないように釘を刺したんだろう」

 

突如現れたXANXUSについてヴァリアーの幹部連中は色々と話し合う。普段、仲が悪いように見えてなんだかんだでこうやって話せるメンバーであったりするである。

 

「君の活躍には期待しているよ。錦木千束」

 

「…………」

 

マーモンのセリフに千束は答えることはできなかった。個人的な思いとしては断ってやりたい気持ちがあるが、人質を取られているためにそんなことはできずに黙沈するしかなかった。

千束がそのような態度を取っているとスクアーロ達はそれぞれ椅子に座りだす。千束はそれを見てとりあえず、合わせるように開いている椅子に腰を掛けた。

 

+++++

 

それから千束はヴァリアーの雲の守護者としてリング争奪戦に参加していた。だが、ツナ側に何か言われないために顔を隠すためにフードをしていた。できれば自分の番がくるまで大人しく過ごしていようと考えていた。

そのためにたきなが雷の守護者対決の時にいたぶられていても動かずにいた。内心では心が落ち着いてはいなく、直ぐに飛び出しそうな思い出はあった。

 

だが、まるきっり動かないわけでもなく、ヴァリアーから支給された射程距離が長い当たった瞬間に血糊が噴き出す『偽血弾』を晴の試合後にルッスーリアに撃ち込んだ。本物のに血だと錯覚したツナ達は血まみれのルッスーリの姿に引いていた(ルッスーリアはヴァリアー達が回収した。ちなみに非殺傷弾と同じで当たると痛い)

そんなこともありながら千束はリング争奪戦では思う所がありながらもできるだけ感情を出さないように徹していた。

しかし、霧の守護者対決では守護者として現れたクロームがツナにキスした時には

 

(うわ~!あの子、大胆だねぇ……大胆過ぎてたきながすげー顔しているし……)

 

と驚愕していた。特にたきなのその時の顔は鬼神に迫っていたものであり、千束は若干引いていた。

ただ、皆はツナとクロームの方へ視線が言っているためにたきなの表情に気が付いていなかった。

そんなことあったりして千束は今、雲の守護者対決でヴァリアー側として立っていた。

 

 

 

「な、なんで!!そこにいるんですか!!?千束!!!」

 

 

 

戦うのに流石に邪魔だと思い千束はフードを取り外す。雲雀に相手にフードを被ったまま戦うのは危険だという判断もあったからだ。

顔が露わらになり、当然獄寺達に動揺が広がり始まる。行方不明だった千束が何故かヴァリアー側の雲の守護者として立っているからだ。

 

「応えてください!!千束!!」

 

「てめぇ、10代目を裏切りやがったな!!」

 

「どうしてだよ!お前はそんな奴じゃないだろ!?」

 

「何故か敵になっているか極限に分からんぞ!!」

 

(皆……)

 

獄寺達は千束に対して三者三様の反応を見せる。それぞれ信じられないという反応だった。千束もそんな彼らの反応を見ては心苦しい気持ちになっていた。ただ、人質を取られていて話そうにも話せない状況でもあった。

 

 

「悪いけど外野は黙っててくれる?静かにしていないと噛み殺すよ?」

 

 

そんな周りに考慮せずに雲雀は掛かれを脅す。殺気がこもった威圧に彼らも黙ってしまう。

 

「それに僕は今、気分がいいんだよ。君とどういう形であれ戦えるんだから」

 

「それだけ熱い気持ちを向けられると私も照れちゃうなー」

 

千束はそう答えながらも目の前の雲雀に対して警戒心を怠らなかった。

 

「それでは初めます。雲のリング、錦木千束vs雲雀恭弥。勝負開始!!」

 

チェルベロの声と共に千束は一目散に雲雀の元へ走り出す。雲雀はその場に動かずに向かってくる千束を見ていた。

千束は雲雀との距離が2mほど近づいた時、千束は何か察したのか飛んでは体を一回転させて雲雀を飛び越える。

 

「ッ!」

 

「……へぇ」

 

千束が跳ぶ前の場所に雲雀が彼女にいた場所にトンファーで攻撃していた。どうやら、千束は雲雀の攻撃を察しては攻撃を避けるために一回転して攻撃を避けたのだった。その動きを見て雲雀は口元が緩む。予想以上の動きに嬉しそうにしていた。

地面に着地した千束はすぐさま背中が開いている雲雀の後ろから非殺傷弾を撃ち込む。だが、雲雀はそれをトンファーを後ろに出してはそれを受け止めた。

 

「なっ!」

 

「やはり君は僕の想像以上の相手だよ」

 

雲雀は嬉しそうにしながら振り返っては千束にトンファーを振り下ろす。千束はその攻撃を観察眼で見ながらなんとか避けていく。と言っても雲雀の攻撃は素早く目でなんとか追えるほどの早さであった。

 

(くっ……避けれるけど少しきついなぁ……それに雲雀だけじゃなくてこのフィールドには地雷も……)

 

千束が地雷について心配している彼女の足に『カチ』と音がした。千束はすぐにその場に離れると地面が爆発した。そして雲雀にの方はガトリングに狙われるが物ともせずに千束の方へ攻撃を続けていた。

 

「なんであんなヤバい場所で普通に戦えているんだ?」

 

「千束は観察眼があるから避けられるとしてもヒバリの方は一体……」

 

「うむ。ヒバリも極限に鍛えてきたということだろう」

 

「あんなに凄い動きしているヒバリについていける千束もすげぇよな」

 

「馬鹿!何敵を褒めてんだよ!!」

 

敵側にいる千束を褒める山本に獄寺は怒鳴る。理由は不明だが、敵としてこちら牙を向けているのである。少なくても獄寺としては褒めるなんてもってのほかである。

 

(さて、どうしようかね――あの反応速度じゃあ攻撃しても防がれるだろうし、無駄に撃っても弾切れでこっちが苦しくなるし……)

 

千束の攻撃が防がれる手から5分ほど経って雲雀の攻撃を避ける中、千束はどうやって雲雀を倒そうか悩んでいた。このままだと時間だけ長引いてはこちらが不利になるのが目に見えていた。千束がそう考えていると雲雀はトンファーの先端から玉鎖が出してはそれを縦に振り回しながら移動してくる。

 

「ちょ、ちょっと!一体何してるの!?」

 

「君は目がいいみたいだからね。少し君の目を封じさせてもらうよ」

 

「それってどういう――――」

 

雲雀は千束の質問に子たることもなく、玉鎖の先端が地面に当たるように振り回す。地面に埋めてある地雷が警報音を出しては玉鎖に当たって連鎖的に爆発が起き始めてフィールドは煙が広まって見えなくなっていた。

 

(ぐっ…これじゃあ周りが見えない……!!)

 

周りが煙に包まれたせいで自慢の目が活用できなくなっており、千束は戸惑っていたがそれでも警戒を怠らないようにしていた。だが、そんな時に左腕に鎖が巻き付いては彼女は前に引っ張られる。

 

「捕まえたよ」

 

(しまった!)

 

引っ張られた千束は雲雀の距離を縮められてはトンファーを片方を上から振り下ろして彼女を殴ってはもう片方をしたから上に振り上げて顎にダメージを与えた。

 

「がっ」

 

「ふぅん……君には失望したよ。この程度だなんてね」

 

攻撃を受けて地面に倒れる千束を見て雲雀はつまらなさそうに見ていた。まるで期待していたものが出なくって残念そうにする子供のような表情で。

千束が倒れた衝撃で手にした雲のリングの半分を手にしては元々持っていたもう半分とくっつける。

 

「………」

 

「雲のリングは雲雀の今日の物になりましたのでこの勝負の勝者は――――」

 

 

チェルベッロが勝者の名を挙げようとした瞬間―――雲雀は後ろから左脚をレーザーによって撃ち抜かれた。

 

 

「!?」

 

 

近くにいた千束もいきなりに起こったことに驚きを隠せない。獄寺達を動揺する中でそれを見ていたXANXUSには不敵な笑みを浮かべていた。

フィールド内を見るとガスマスクのような顔をした2mを超えた人型のロボット…モスカが人を飛んでは駆け巡っていた。体から無数のミサイルを放出しては胸からビーム…圧縮粒子砲を撃ちだし続けていた。それは先ほど雲雀の足を撃ち抜いたのと同じものであった。

 

「ぶはーはっは!!こいつは大惨事だな!!」

 

(そうか!最初からXANXUSはこうするつもりだったんだ!!私が雲雀に勝とうが勝たないが関係なかったんだ!!最初から事故に装って皆殺しにするつもりだったんだ!!)

 

横たわっていた千束は体を何とか起こして周りを見る。

突然現れたモスカが周りを破壊して大惨事の中でXANXUSは笑っていた。その笑い声で千束もといツナ達を彼が全て仕向けて乱入していたモスカで全て破壊しようとしていたのを千束は察した。

モスカは暴れ始めてはフィールドを蹂躙しては倒れたクロームたちにミサイルがあたりそうになるが――――

 

「ツナ!!」

 

修行を終えたツナが掛けつけて死ぬ気の炎のシールドでモスカのミサイルを防いだ。

そしてツナは炎を操っては空を飛び、ミサイルを避けてはモスカの左腕を破壊した。

 

「流石、10代目!」

 

獄寺が喜ぶ中、モスカはツナに狙いを定めてミサイルや粒子圧縮砲でツナを狙い撃ちするがツナはそれを軽い身のこなしで避けては近づいて粒子圧縮砲がある胸を破壊し、そのまま体を叩き切る…が、そのモスカの中から人が崩れ落ちる。

 

 

「こ…この人は……きゅ、9代目……!?」

 

「!!そんな…なぜ、ここに!?」

 

 

ツナは写真で見た9代目がモスカの中から現れたことに衝撃を隠せない。リボーンと一緒に来ていたバジルも驚いてはリボーンがその場に駆け付ける。

 

「おい、しっかりしろ!……ちっ、こいつ…モスカの構造…前に1度だけ見たことがある……9代目はゴーラ・モスカの動力源にされていたみてーだ」

 

「そんな!」

 

リボーンから離された事実に周りに動揺が広がる。そしてXANXUSはモスカを破壊したツナに責任があると彼を責める。

 

「違う…悪いのは…私だ……」

 

「9…9代目!!」

 

目が覚めた9代目は弱った体で少しずつ話始めた。XANXUSを深い眠りから目覚めさせてしまったこと。そして眠り続けていたXANXUSは恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させていた……と。9代目は言い終わると吐血しだしてはツナに話し続ける。

 

「いつも君のことは…リボーンから聞いていたよ………好きな女の子の事や……学校の事……友達の事……君はマフィアのボスとしては……あまりにも不釣り合いな心を持った子だ……」

 

「君が今まで1度だって喜んで戦っていないことも知っているよ……いつも眉間にシワを寄せ……祈るように拳を振るう……だからこそ私は君を……ボンゴレ10代目に選んだ……」

 

「……!?」

 

(XANXUSを選んだんじゃ……?)

 

ツナは9代目の言葉に疑問に思う中で額に死ぬ気の炎が宿った彼の指が置かれると小さい頃の自分と9代目と若い頃の父親と母親の姿が浮かんでいた。そして「すまない……」と謝罪して9代目は完全に意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてXANXUSはツナを9代目を傷つけたのを理由にツナを反逆者として殺すことを宣言する。

もしリング争奪戦にXANXUSが勝手もゆりかごの件を知る連中に反対されるためツナを悪役に陥れて弔い合戦で9代目の仇を撃ったことにして多くのファミリーから信頼を勝ち取ろうとしていた。

それに本来10代目になるはずだったツナより強ければ自分が真の後継者である証明になる……とリボーンは周りに説明する。

これは仕掛けられた罠で事故であろうとモスカがツナの守護者を殺れば遅かれ早かれツナが倒しに来ると踏んだらしい。

 

(……昔から禄でもないって思っていたけど……今回の今回は許せないよ……!!)

 

リボーンからの話を聞いた千束ははらわたが煮えくり返っていた。そもそも自分が利用するためにリコリコのメンバーを人質にしたことも許せないのに9代目を危険にさらしてはツナを反逆者に仕向けて自分がボスの座に就こうとしている作戦は心から許しがたいものだった。

 

 

ツナ達とXANXUS達がぶつかる前にチェルベッロは9代目の勅命を盾に明日の明晩に並盛で大空のリング戦を行う開始を宣言した。双方それに同意する。

 

「フッ、明日が喜劇の最終章だ。せいぜいあがけ」

 

XANXUSは軽く笑ってはツナの方に大空のリングの片割れを弾き飛ばした。

そして片手に光を出したと思ったらヴァリアーとチェルベッロと共に消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(もうついていけないよ……さて、こうなったらみんなは助けに行くしかないね)

 

千束はヴァリアーが消える前に千束はその場から離れて近くの気に隠れていたために光に包まれていなかった。

XANXUSのやり方に我慢ならなかった彼女は次の行動を考えていた。




…ということで雲雀と千束の対決の決着をもっと劇的なものを期待していた人はすいません。
千束は弱いわけではありませんが、この場合雲雀が強すぎるのです。
彼女はベルより確実に強いのですが、スクアーロとは場所や条件によっては負けます(武器の問題もありますが、体力の問題で長期戦は不利)
ヴァリアー側は千束の強さを認めておりますが、XANXUSは敵が強いだろうがモスカで暴れさせる予定だったのに勝敗気にしていなかったり。


原作と違ってモスカが外部から現れるので話に影響ないかと考えましたが、そもそも原作してもモスカがヴァリアー側にいるのにモスカの中にいる9代目をやったツナが悪いっていう展開は無理な気がしたのでおいときました。詳しくすると筋が通っているのか……?と思わなくないので。


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