ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
ヴァリアーの精鋭に蛇が描かれた巨大な鋼球に繋がれた鎖を持っているのは顔に二本の切り傷があり鋭い目つきで前額部を露わにセットアップした190cmの黒スーツの大男だった。
ツナはその男に見覚えがあった。
「取り違えるなよ、ボンゴレ。オレはお前を助けに来たのではない……礼を言いに来た」
「ランチアさん!!」
ツナは助けに来た人物の名を叫ぶ。『ランチア』……元北イタリア最強と呼ばれたマフィアだった。だが、六道骸に目をつけられて操られてファミリーを惨殺させられては影武者として利用されていた。ツナが骸を倒したことでその呪縛が解けては一度は捕まった
ヴァリアーはベル以外ランチアの事を知っているためか彼の登場に驚いていた。
「本当にランチアさんのおかげで助かったよ」
「無事でしたんですね、千束!」
「うん。そこにいるランチアさんが襲い掛かってくるヴァリアーの連中を倒していってくれたおかげでね」
ランチアの後をついてきたやってきた千束がその場に現れてたきなは無事を安堵する。
ミカを助けに行った時にヴァリアーに囲まれていたのをランチアが1人残らずに倒してくれたのだ。千束はその圧倒的な強さに驚愕しながらも後を追ってここまで来ていたのだ。
ちなみにミカは途中でシャマルに預けていつもの中山外科医院に連れて行ってもらっていた。
「ししし、そーきたか……それじゃあ……とっとと済まそう♪」
そしてベルはツナを狙ってナイフを投げつけるが攻撃はツナの前に現れた山本によって防がれる。マーモンは悩んでいるとクロームの幻術の火柱によって焼かれた。
そうしていつの間にかXANXUSを含めたヴァリアー達はツナ達の守護者に周りを囲まれていた。流石にこの状況はヤバいと悟ったのかベルも自分が持っているナイフを落としては降参のポーズをしてマーモンは諦めていた。
そんな姿を見たXANXUSは憤慨していた。
「………役立たずのカス共が…くそ!ちくしょう!てめーら全員!!!呪い殺してやる!!!」
XANXUSは呪詛を吐くようなことを言っては吐血する。そんなXANXUSを見てスクアーロは例えXANXUSがリングの秘密を知っていても諦めずにより怒りをを燃やしては掟ごとぶっ壊したはずだと断言する。
「……これでガキ共はこちらの世界の人間だ。いずれ後悔するだろう。この戦いで死んでいた方が良かったと」
そんな不穏な言葉をスクアーロは憎悪を目に宿しながらそう告げた。
何はともあれリング争奪戦はXANXUSの失格となり、大空戦の勝者はツナとなった。
「よってボンゴレ次期後継者となるのは沢田綱吉氏とその守護者6名です」
チェルベッロによってそう告げられてツナの守護者達は(一部を除いて)誇らしげな顔をする。
なんとならヴァリアー側として立っていた千束も自分の事のようにガッツポーズして喜んでいた。
「よくやった。これで帰れるぞ」
リボーンは珍しくストレートにツナをほめた。疲労して横たわっている体を何とか動かして京子ちゃんが自分に渡してくれた『安全 必勝』と書かれたお守りを見る。皆の無事を安心したのかツナはそのまま気絶するのであった。
+++++
そして時は流れては大空のリング戦の次の日、千束とたきなはリコリコでリング争奪戦の祝勝会にいくための準備をしていた。
とはいえ、京子やハルなども呼んでいるために表向きは『相撲大会の優勝』になっているが。
「それにしても私達が捕らわれている間にアンタら大変だったわね」
「そーなんだよ!脅されてたきな達と敵対する羽目になっちゃったんだから!!」
持ち物を確認しながらミズキに愚痴を漏らす千束。
ミズキとクルミはミカと同じように捕まっていたが特に怪我はなく、五体満足であった。
「あれは監禁と言う軟禁だったがな……」
「そうだったんですか?」
「ああ。本やゲームは頼めば出してくれたし、飯は時間制だが美味いのが出ていた。ネットは監視されていて一部は使用できなかったが割と自由だったぞ」
「こいつは割と楽しんでいたけどアタシは不自由でしかもこいつと一緒の部屋でもーサイアク」
「……なんか先生と扱い違い過ぎない?先生は監禁された上でボコボコにされていたんだけど!?」
ミズキとクルミの捕まった後の扱いは縛られた挙句、碌に食べ物も与えられてなさそうなミカと比べると天と地の差があり、千束は疑問を持っていた。
「ボクとミズキはあまり危険視されなかったんだろう。最初から戦う意思がなかったボクと抵抗したけど割とあっさり敵に降参したミズキだから危険視していなかったんだろう」
「割とあっさり降参して悪うござんしたね!」
「店長ってリコリスの教官でしたよね?そういうのもあって警戒されていたのではないでしょうか?」
「まあ、人質がいなかったら襲ってきたヴァリアーを返り討ちにしていたと考える妥当なのかな……」
千束はあまり納得いっていなかった。いくらミカが強いからってあそこまで弱らせたのはどうかというと……。
そうしているとたきなが用意が終わったようで立ち上がる。
「用意も終わりましたし、行きましょうか」
「おー、終わったか。確か場所は山本の家の竹寿司だよな。」
「はい。もしリコリコが使えればこっちでやっていたんでしょうが、店長が今の状態ですし……」
「そりゃあ、そうでしょうね……確か碌に飯も食べさせて貰えていなかったんだっけ?」
助けられた時、ミカは心身共弱っていたためにリング争奪戦後にすぐにボンゴレの病院に入院している。元々ミカは体が丈夫で、そこまで入院は長引かないものと考えられているが。ちなみにシャマルは「男は見ねぇ」と言葉を残してどっかに消えていった。
「ええ……病状とかもなく、落ち着ているようなんですが」
「大変ね、店長も。……それはそうとその祝勝会ってディーノ様も来るわけ?」
「お前なぁ…ミカのことをもっと心配しろよ……欲望がただ漏れすぎるぞ」
店長の事からすぐにディーノについて話題を変えるミズキにクルミは呆れていた。
たきなは苦笑しつつ、ここまでずっと黙っている千束の方を見る。彼女は気まずそうに下をうつむいていた。
「どうしました?千束、さっきからずっと黙ってますけど……」
「確かにお前にしては静かだな」
「い、いや……理由があるとしてもヴァリアー側についていた私が祝勝会に行っていいのかなって……」
「「「はぁ!?」」」
千束のまさかの発言にその場にいたメンバー全員合わせるように声を上げた。
「そんな事を気にしていたのか?お前は気にしないタイプだろうが」
「だ、だって!!め、めっちゃ気まずいじゃん!!がっつりと顔を出し敵対していたし………どの顔で合えばいいの?」
「いつもの調子で何喰わない顔で行くのが一番いいのでは?ヴァリアー側にいる理由はリボーンさんが伝えてくれるらしいので皆さん納得してくれると思いますが……」
「あー……。こいつ、割とこういう自分がやらかしたことに気にするタイプなんだよ。時にここまでデカいことだとな」
「はぁ……」
ミズキが思い出したように千束を指さして2人に言うとたきなは生返事で返すしかなかった。
「だって!!他のヴァリアーは処分が決まるまで拘束らしいし、私だけ自由で本当にいいのかなって……」
「千束…いいですか?千束が気にしていてもツナは許していますし、たとえ不満があったとしてもツナの言うことなら皆、納得するでしょう。ですから、気を病むことはありません」
「そうかな……」
「そもそも脅されてあちら側になったんだから情状酌量の余地はあるだろ」
「そうそう。あんたは無駄に気に過ぎなのよ。いつものようにどーんと構えておけばいいのよ」
「皆……」
皆に励まされて千束は少しずつ自身を取り戻していく。
「それもそうか……うん!うじうじしていても良くないよね!祝勝会に言って皆を祝おう!!」
「……秒でいつもの調子に戻ったな。いや、うじうじしているよりはマシだが」
「気にする時は気にするけど、1度気持ちがほぐれるとからっとするからな。よく覚えておきなさい」
「分かりました」
「ん!?何か言った?」
「いいえ。何も」
たきながなんでもないような顔をして答える。3人の話を聞いていいなかった千束は上機嫌で歩いて持ち物準備を続け居ていた。
+++++
そして準備が終わって千束達は山本の実家の『竹寿司』に辿り着いていた。千束はドアに手を掛けるとゆくっりとドアを開ける。
「こ、こんにちはー……」
「何、今更腰引いちゃっているんですか」
「へいらっしゃい!千束ちゃんご一行!!」
今更、弱腰になっている千束にたきなはツッコミつつ、千束達は山本の父親に向かい入れられた。ちなみに千束達は山本の父親と面識があったりする(モレッティが来た時に竹寿司に来ていた時に)
店にはリング戦を共に過ごした仲間達と共に京子、ハル、黒川、ランボ、イーピンなども集まっていた。
「千束!!」
「よぉ、千束!!」
「おい!なんで千束がここにいんだよ!!」
千束達の顔見たツナ達は明るく挨拶を行った。だが、獄寺だけは千束の顔を見ては激怒した。
理由を察している千束は下を向いて悲痛な表情をする。
「獄寺君。もう終わった話だし……それに京子ちゃんとかいるし……」
「千束の件は不問になったはずでは?今更、あれこれ言うのは器が小さいと言わざるを得ませんが」
「んだとぇ!てめぇ!!」
千束の裏切りを未だに根に持っている獄寺に対して辛辣な言葉を掛けるたきな。彼女は千束を心配しては千束の体を自分に寄せていた。
「まあまあ、落ち着けよ獄寺。千束だって人質がいたから仕方がなく、ヴァリアー側にいたんだろう?なら、仕方がないだろう」
「うむ。『終わりよければ全ていい』というやつだな」
「『終わり良ければ全て良し』だ、バカ!……9代目も10代目も今回の件を不問にしてくださっているからこれ以上は言わないで置いてやる!」
「あ、ありがとう……」
獄寺は少し不満げであったが、9代目と10代目の意見を無視できずに何とか納得したようだ。そんな態度の獄寺をたきなは許せず睨んでいたが、千束は負い目もあったためかついお礼を言ってしまう(そしてたきなに睨まれた)
ちなみにハルや黒川からは獄寺がまた変なこと言いだして、千束に文句言って周りが宥めているようにしか見えていなかった。
「それでたきな、お前も当然リングはきちんと持っているな。他の奴も」
「ええ、勿論」
「当然っす」
「おう」
「うむ」
(いいな……なんか私だけ仲間外れな気がするよ。リング争奪戦で敵側に立った私が言える立場じゃないのは分かっているんだけどさ……)
リボーンに言われその場にいる守護者の獄寺、たきな、山本、了平は首から下げたェーンに通してあるリングをそれぞれ見せた。
千束はそれを羨ましそうに見ていたが、立場が立場なので口に出すことはなかった。
「んな~~~!!皆、ボンゴレリングをー!?」
「雲雀とクロームにもいっているばずだぞ。ほれ、お前のだ」
「ひいい!びつ !それ燃えるから!!!」
カウンターに上に上ってリングが入った箱を見せるリボーンにツナはビビっていた。昨日、そのリングを嵌めたXANXUSが全身から血を出して倒れたことが頭に過ぎるからだ。
「燃えねーぞ。XANXUSを溶かして以来大人しいもんだ」
「どっちみちいらないって!!そんな物騒なもん!!」
「お前、XANXUSに10代目になるのはオレだって言っていたじゃねーか」
「言ってないって!!オレはXANXUSに10代目にさせないって言ったの!!」
話を捏造していたリボーンにツナは怒りだす。実際、ツナはXANXUSをボスにさせないようにしていたが自分が10代目になる気はなかった……。
「ハハハ、往生際の悪い奴だな。それに9代目無事だったんだ。今すぐお前が10代目になるわけじゃないぜ」
「いや…だからって……」
(マフィアになんかなりたくないし……)
ツナはディーノに言われても10代目になるという選択肢はどうやっても浮かばなかった。
「あ、あの~……ちょっといいですか?」
「ん?なんだ?」
「ディーノ様ですよね?自分はリコリコで働いている中原ミズキと申しますが……」
(うわっ……狙っている相手だから媚び売っているよ……)
あからさまに態度を変えているツナは引いていた。確かに狙っていると聞いたが、まさかここまでとは露骨に態度を変えるとは思っていなかった。
「へぇ、あんたリコリコの。リボーンから聞いているぜ、リコリコには優秀なサポーターがいるって」
「え、ええ……そうなんですよ……」
「へぇ、凄いな。もっと詳しく話を聞かせてくれないか?」
「も、勿論!」
ミズキは店の奥の方へディーノを連れいくのであった。
「……優秀なサポーターってきっとボクの事だと思うぞ」
「ま、まあそうだと思うけどここは譲ってあげて……
「狙いすぎて引くよ、あれ」
「一応、同僚して見守りましょう。……失敗しそうな予感がありますが」
ミズキの言動にツナを含めたリコリコの面々は怪訝な顔で見ていた。特に自分の手柄を横取りされたようなクルミは口調から苛立っているのが分かった。
「ったくミズキのバカは……まあ、いいッス!10代目!!んじゃあ今日はファミリーについて熱く語りましょう!」
「な」
「ちょっと待ってください。ツナは昨日の戦いで疲れが溜まっているんですよ。あなたと一緒にさせたら5時間も6時間も勝手に喋りまくるのが目に見えています」
「ちょっと待てコラ!オレが十代目に迷惑かけていると言いてぇのか!?」
「……そうじゃないですか?」
「んだとぇ!テメェ!!表に出ろやぁ!!」
「ひいいいいっ!!!獄寺君、落ち着いて!!」
(この2人、似た者だから喧嘩しだすと大変なんだよな~……)
たきなに煽られてはキレだし始めた獄寺をツナは必死に宥めようとする。ちなみに2人はツナにとって悩みの種だったりする。
「聞いたよ、ツナ君!相撲大会勝ったんでしょ?」
「きょ、京子ちゃん!!」
「おめでとう」
「えっ、あ…ありがとう……。そうだ……!お守りをちゃんと…」
(……! やはり、ツナは京子さんのことを………)
ツナが京子と話している所を見ると2人が話している姿を見ると心が痛みだしてしまう。やはり嫉妬心が現れて胸が痛み出す。
(この痛みを抑えるためにはやはり
たきなは自分の想いを解消するためにある方法を考えていた。
その頃、ツナは京子にデレデレしていたのを見られてビアンキにポイズン・クッキングの料理を食べさせられていた……。
+++++
(はぁ…はぁ…たきなも急に呼び出してどうしたんだろう……)
皆で祝勝会をしたその夜にツナは『大事な話があります。夜10時に学校のグラウンドに来てください』とラインが来ていた。
その日、祝勝会の後にバジルとランチアを見送ってはそれぞれから死ぬ気丸(飲んだら死ぬ気状態になれる錠剤)とボスの形見の黄色い宝石が埋まっているリングを渡されていた。祝勝会やら知り合いの見送りなど色々あって疲れていたがたきなに『大事な話がある』と書かれている文章が送られては行かないわけにもいかずにツナは学校に向かっていた。
そして少し息を切らしながらも学校のグラウンドに辿り着くのであった(門はなぜか開いていたのはたきなの仕業だろう)
「はぁ…はぁ……遅れてごめん、たきな」
「いいえ。時間どおりですし、こちらこそ急に呼び出してすいません。疲れていらっしゃでしょうに……」
「い、いやいや!ぐっすり寝ていたから疲れは取れているから大丈夫だよ!」
(完全っていうわけじゃないけど……)
ツナは頭を下げるたきなを必死止める。実際は多少は体に疲れがあるが相手に弱音を吐くと更に心配されるためにここは言葉を押さえる。
「それで大切な話って何?オレで何とか出来ることなら相談に乗るよ」
「ありがとうございます。ツナはいつも優しいですね」
「そ、そんなことはないよ……」
「い、いえ…そんなことはありませんよ…私はそんなあなただから……」
「たきな?」
いつもと態度があきらかに違うたきなにツナは違和感を持ちながら彼女の言葉を待った。
「ツナ、大切なことでよく聞いてください」
「う、うん……」
(な、何を言うんだろう……)
ツナは今までの経験からたきなが変なことを言うんじゃないかと身構える。
「ツナのことが好きです。異性として」
「えっ」
次の瞬間、ツナの頭の中が真っ白となった。それから意識を取り戻すまで数秒かかった。
「え、えっと……本気なの……?オレの事が好きって?」
「ええ、本気です。私はツナことが好きです。必要なら何度でも言いますが?」
「んなっ……恥ずかしいし、いいよ!!」
(本当に何考えているかよく分かんない子だな……)
告白と言うのは割と勇気が必要なことでそんなに軽々しく言えるものではないとツナの認識であった。
それを軽々しく言うたきなにツナはたきなの考えることが全く分からなかった
「それにしても実感が沸かないな……たきながオレなんかが好きだなんて……」
「事実ですから。あと『オレなんか』なんて言わないでください。自分を低く見るのはあなたの長所であり、短所ですよ」
「ご、ごめん……」
(あれ?なんでオレ、好きとか言われた相手に怒られているの?)
自分がどうして怒られているのか分からなかった。これはツナが自分のことを卑屈に思っているからであるのだが、ツナにとっては普通の事であるために気が付かなかった。
「前につい気持ちがあふれ出たのかさらりと言ってしまったので流れ去れないためにきちんと『異性として』とキチンと言いましたから」
「あっ、うん……」
(あの時のこと覚えていたのか……たきな)
たきなは以前、旅館の混浴で一緒に風呂に入った時に告白された時があった。
あの時は『友達として』『ボスとして』と意味合いだと思っていたためにその時はあまり気にしていなかった。
「え、えっと……へ、返事をしないと……」
「それに関しては返事をしなくて結構です」
「えっ」
「私はあなたに私の気持ちを知ってもらいたかったから告白しただけで返事を貰おうと思っていませんから」
(な、何この子ーーーー!?)
告白したのにその変死背は知らないというたきなにツナは完全に困惑していた。言っていることは分かるが理解ができないという気持であった。
「そもそも私が告白しようと思ったのはツナが京子さんと話している時を見て嫉妬を感じたからです。あなたが京子さんのことは好きなのは知っていましたが、デレデレしているのを見たら胸がまるで張り裂けそうに感じたんです……いつもいつも心が痛くって……このままずっと隠しているよりはいっそのこと気持ちを打ち明けようって……」
「たきな……って、うん?ちょ、ちょっと待って!?オレが京子ちゃんを好きなの気が付いていたの!?」
「ええ……ツナは分かりやすいですから見ていてすぐに分かりますよ」
「そ、そうなんだ……」
(人から京子ちゃんへの好意バレてるーーーーー!!恥ずかしいーーーー!!!)
まさか京子への好意がバレていると思わなかったツナは恥ずかしくなって顔を赤くする。明らかに恥ずかしそうにしているツナにたきなは優しい顔をしてみる。
「そういう所を含めて私はツナのことが好きですよ」
「あ、うん……」
「こうして面と向かって想いを伝えることが出来て良かったです。本来は部下とボスの立場もあってこういうことは間違っているかもしれません……しかし、私は知って欲しかった…私があなたのことが好きであることを」
「たきな……」
たきなの顔を見てそれが冗談でもほんの思い付きで言ったことでないことをツナは理解した。
「お疲れの所、今日はありがとうございました」
「そ、そんなこと……」
「返事は大丈夫ですので。明日からまたいつも通りにお願いします。……広まったらからかうもいるので出来たらここだけでお願いします」
「えっ、いつも通りって……」
「それでは」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
たきなはそういうと颯爽とその場を去っていった。
「いつも通りって……あんなこと言われて無理だって!!」
誰もいない学校の校庭にツナの叫び声が響いた。
(はぁ……はぁ……上手く伝えられましたよね?)
学校から少し離れた場所でたきなは立ち止まっては自分のやったことを振り返る。彼女の顔は真っ赤に染まっていた。
先ほどまで平然としていた態度を取っていたたきなだったが実は内心はドキドキとしていた。なんとかいつもの冷静ぶりを見せていただけだった。
(彼の部下なら本当はこんなことすべきではなく自分の心にしまっておくべきだったかもしれません……ですが、ツナが一部の女性と絡むと自分の心の嫉妬心が押さえきれなくなります……押さえきれなくなった私が何をするのか自分でも予想できないためにツナに想いを打ち明けるしかありませんでした……)
自分のツナへの想いは出来たら心に閉まっておくべきなのはたきなも分かっていたが、どうやっても押さえることはできずに今回のように告白を決意した。
(結局、自分の自己満足なのは分かっています……私は守護者であり、ボスと結ばれることはないと……)
たきなは自分の立場がボンゴレ10代目の守護者であり、ツナの恋人になることは無理だということは重々承知はしていた。
だが、それでもたきなはツナに思いを伝える選択をしたのだ。
(今後、この気持ちをこのままなかったこともすることも何か手段で彼と……いえ、まだ答えは出ていません。ですが、彼に告白したこと関しては後悔はしていません)
たきなは今後、ツナとの関係をどうするかはまだ思い悩んでいた。だから、ツナにはいつもと通りの態度でとお願いしていた。
それでもたきなは告白して自体には何も後悔はなかった。部下としてどうかという懸念はあったが彼に気持ちを打ち明けては良かったと思っていた。
そんなわけでたきなに告白させました。
元ネタのスレだと最後まで気持ちに気づかない設定でしたが、たきなが気持ちを抑えられるとは思わなかったので告白展開にしました。
ここからどうなっていくかは一応、決まっているので見守っていってください。
あとこれでヴァリアー編は終わりです。次は日常編3後に未来編に行く予定です。
ここで裏話。
実は最初期というかある掲示板では『黒曜編終了後に九代目からたきなへツナ達と一緒に六道骸とその一派を捕縛した功績で護衛の任から外れて元の部隊に戻ってこいっていう辞令が下っては、それでたきなはイタリアに出向いてそれを断って並盛に帰ろうとしたらヴァリアーに捕まって千束への人質にされる』みたいな案があって、その通りにたきなはvsヴァリアー編では人質になってほぼ出番がありませんでした。千束は待望が人質になっているためにヴァリアーの言うことを従わなければならない……という流れでした。
雷の守護者もランボのままでヴァリアー編はもっと短い予定でした。
ただ皆様のいろんな意見を聞いては悩んでいたたきなを雷の守護者にすることにしました。
そのために話数が多くなったり、辻褄とか合わせるために色々と大変でしたがまあなんとかなりました。
ちなみに捕まったたきなは近くに捕まっていて大空戦前にツナが助けるとか大空戦の日に千束が密かに助けに行くなど色々と案があった模様。
読んでいただきありがとうございます。
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アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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