ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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ハッピー?デンジャラスな結婚式!

休みの日、千束とたきなとクルミはリコリコにてそれぞれイメージカラー(赤、青、黄色)のドレスを着て準備していた。その理由は……。

 

「いやー、まさかビアンキとリボーンが結婚するとはねぇ……」

 

「いや、寧ろ自然だったと思いますが。……リボーンさんに結婚する気があったのかという意味では驚きですが」

 

そうリボーンとビアンキの結婚式の招待状が届いたのだ。それに出席するために3人はおめかししていた。ちなみにミカはなにか別の用件があるらしく今日はこの場にいない。

 

「それにしてもミカの奴も運が悪い。こんな時に別の要件が入るとはな」

 

「まあ、先生も忙しいから仕方がないよ。先生のために式の食べ物持って行ってあげようよ」

 

「千束、そういう場の物は基本的に持って帰ることは禁止されていると思いますが……」

 

「えっ……じょ、冗談だよ!!本気で持っていくわけないじゃん!!あはははっ!!」

 

千束は自分の失言に気がついては慌てて弁解した。もっともたきなは怪訝な目で見ていたが。

 

 

「はぁ~~!!どうして私じゃなくって他の奴が結婚するのよ!!!」

 

 

その声に3人はびくっとするが直ぐに落ち着いて声をする方を見るとそこには座敷の方に座って不貞腐れているミズキの姿があった。一応、緑のドレスを着て酒は飲んでいないために結婚式には参加するようだ。

 

「滅茶苦茶荒れていますね――ミズキ」

 

「まぁ、自分より10歳下の女性が結婚するんだからそりゃあね……」

 

「まだ酒を飲んでいないだけ理性はあるぞ。一応、祝う気はあるようだ」

 

「ディーノも来て下さるそうですから。それで持ち直せばいいのですが……」

 

「割と気分屋だから式に始まっているころには復活しているよ」

 

不貞腐れているミズキを見て相談する3人だが、結論としてディーノが来るために問題ないと結論付けていた。

 

「おーい、千束はいるかー?」

 

「あっ、山本達も来たようだね――はいはーい!今行くよー!!」

 

獄寺、山本、了平、京子、ハル、黒川が結婚式のために男子はスーツ、女子はドレス(ハルは髪型をハーフツインに)を着て迎えに来ていた。

千束達3人は合流しては隣の沢田家にツナを迎えに行く。隣なのですぐに着いてはパジャマ姿のツナを発見する。

 

「やっほー!ツナ!!」

 

「えっ、千束?」

 

「おっす、ツナ」

 

「十代目!お迎えに上がりました!」

 

「ツナ君!一緒に式場に行こう!」

 

いきなり現れた京子達に何があったのか分からずツナは「ええっ!!?」と戸惑いを隠せずにいた。

 

「何よ、まだ準備してないの?」

 

「式場って一体――――「何を言っているのだ、沢田!!」

 

「リボーンちゃんとビアンキさんの結婚式の式場じゃないですかー」

 

「お前的には滅茶苦茶不安だろうが、こういう時は祝っておけ」

 

「まだ時間的に余裕はありますし、ゆっくり着替えても間に合いますよ」

 

周りに色々と言われてツナは改めて手に持っているリボーンとビアンキの結婚の招待状を見直す。

 

「……え?……ええええええっ!!?」

 

「ってことは、これ本当なの―――――――!!?」

 

ツナの驚いた声が家の周りに絶叫のように響いていった。

 

+++++

 

それからツナは他のメンバーと共にスーツで式場にやってきては新婦…ビアンキの控室に皆と共に来ていた。そこで純白のウェイディングドレスを着たビアンキと対面していた。

 

「うわぁ~~!!物凄く綺麗だよね!!!たきな!!」

 

「そんな近くで言わなくっても聞こえていますよ。……確かに綺麗ですけど」

 

「はぁ~……これを見るとマジで結婚するって実感するな」

 

「私を差し置いて結婚するなんて……!!……幸せにならないと許さないわよ!!」

 

(式場に来ていることもあって割と祝っているな……難儀な奴だ)

 

ウェイディング姿を見た千束、たきな、クルミはそれぞれ褒め讃えた。ミズキだけはパッとは恨み言のように聞こえるが実は内容から祝っているのが分かる。それを聞いていたクルミは彼女に対して呆れていたが。

 

「ありがとう。私はずっとジューンブライドに憧れていたの」

 

「いいですね。ジューンブライド!」

 

「憧れちゃうなぁ」

 

「――って、ジューンブライドって6月の花嫁の事だろ?今、6月じゃないじゃん!!」

 

正論を言うツナだったが黒川が「いいのよ。結婚する女にとってはいつでも6月なのよ」と言っては京子とハルは同意した。

その発言に納得がいかなくって肩を落とすツナであった。

 

「ツナ、肩を落とすのは分かりますがあっちを見てください」

 

「うん?」

 

たきなに言われた方向を見るとそこには何ない壁の方に声をかけている獄寺の姿があった。

彼はいつもと違い黒いサングラスを掛けていた

 

「あ、あの……獄寺――何をしているの?」

 

「ああ、10代目。そっちでしたか。実はこのサングラス前が全く見えないスから!」

 

「……あ、あのー…悪いけどツナはあっちだよ……」

 

「こっちか!」

 

(前が全然見えてねぇ……)

 

前が見えてなく誰もいない方に声を掛ける獄寺を見てツナは呆れるしかなかった。

そんな時、ツナはふとビアンキの花嫁姿を見てあることに気が付く。

 

「そうよ」

 

「母さん!」

 

「母さんのウェディングドレスを貸してあげたの」

 

「えっ。取っておいたの!?」

 

十数年前に着ていたたウェディングドレスを取ってあるとは思わずツナは驚いていた。

 

「ええ。ツナのお嫁さんに着て貰おうかと思ってね」

 

(オレのお嫁さんって……)

 

「ツナのお嫁さん……」

 

奈々の言葉を聞いたたきなはつぶやいては少しずつ妄想していく。

 

〇〇〇〇〇

 

「おめでとー!」

「結婚おめでとう!」

「この幸せ者―!!」

 

キーンコン カンコーン

 

式場の鐘が鳴っては結婚式会場から出てきたのはお互いの手を握っている白いモーニングコートを着たツナと白いウェディングドレスに身を包んだたきなの姿。

 

「行こうか、たきな」

 

「……はい!」

 

2人は握った手を放さずにその場を後にした。

 

〇〇〇〇〇

 

「……………」

 

「――――たーきなー!たきなってば!!」

 

「……はっ!」

 

ツナとの結婚の妄想をしていたたきなは千束の声によって現実に戻された。すぐに状況を把握して目の前にいる千束に目を向ける。

 

「何か用ですか?千束」

 

「もう!さっきからずっと声を掛けているのに上の空だしー」

 

「すいません……」

 

「もしかしてツナと結婚でも妄想していた?」

 

「そ、そんなことは……!」

 

たきなは図星で顔を真っ赤にしてはそっぽを向いた。そんなたきなの考えに察しがついている千束は悪い顔をしてはあえて弄り出す。

 

「ふーん……あやしー」

 

「本当に何もありません!」

 

「照れなくってもいいのに!素直になりなよー!」

 

「照れてません!!」

 

(何やっているんだ……あいつら……)

 

傍から見ればいちゃついているように見える2人のやりとりにクルミは呆れていた。そんなやり取りがあったためかツナが隣リボーンの控室に行ったことに気が付いていなかった。

ツナの方では大変なことになっていることを知らずに……。

 

+++++

 

時は流れて式場で皆が集まり、リボーンとビアンキが神父の前で結婚の誓いを行っていた。

 

「ビアンキさん。あなたはこの男性を夫として誓いますか?」

 

「誓います」

 

「リボーンさん。あなたはこの女性を妻とすることを誓いますか?」

 

「………」

 

「リボーンさん?」

 

すぐに返事をせずに黙っているリボーンに周りは騒めく。

そう――実は今立っているリボーンはボンゴレが総力を掛けて作ったラジコンロボットである。

この場にもいるジャンニーニが作ったという特別製である。……前のことを考えたら不安でしかないが。

(ちなみに事の発端はビアンキが寝ているリボーンがプロポーズを受け取ったと勘違いしたことである。そのリボーンは姿をくらましていた)

近くで見ていたツナはすぐに隣のディーノに声を掛けてディーノは持っていたリモコンを動かす。そうしたらロボリボーンは「誓います」と言って事なきをえた。

そして肝心の指輪交換を行われたが……。

 

「ああっ!!」

 

「ま、まずい!!」

 

ロボリボーンの腕が指をつけた時に「スポン」と抜けた。事情を知っているツナとディーノは声を上げて動揺する。しかし、ツナは誤魔化すために瞬時に動く。

 

「あああっ!空飛ぶ円盤が円盤投げしてるしてる!!」

 

とっさに天井に指をさしては大声で叫んでは皆の気を逸らした

その隙にツナは外れた腕をロボリボーンにつけていた。近くのビアンキに一瞬、怪しまれたが「なんでもない」というと彼女はすぐに興味をなくした。

 

(心臓に悪い!!)

 

「………」

 

ギリギリで誤魔化せたとはいえツナからしたら冷や汗ものだった。そんな姿を千束は黙ってずっと見ていた。

 

+++++

 

そしてホールでは皆が椅子に座って「カンパーイ」と飲み物を飲んでいた。今の所、式は順調に進んでいた。

 

「それではこれから余興にまいりましょう。まずはリボーンさんのお知り合い『竹寿司』の『曲芸寿司』です」

 

司会がそう言うとホールの一部にスポットライトが当たった。そこには山本とその父、山本剛が立っていた。近くには魚が入っている水槽があった。

 

「不器用なあっし達にはこんなことできねぇが…精々楽しんでください」

 

剛が言い終わると瞬時に息子共々、瞬時に調理白衣に着替える。そしては山本が水槽の中にある魚を次々と空中に投げると剛が包丁で次々と捌いていく。テーブルに置いてある皿に魚が置かれては豪華な魚料理が並べられていく。

その光景に周りは拍手喝采を送るのであった。

 

「あら?リボーン、いらないの?」

 

「いらねーぞ」

 

余興を見ていたビアンキは飲み物に手を付けていないリボーンに声を掛けていた。勿論、ロボットのためにロボリボーンは拒否していた。

 

「あなたのために取り寄せたのよ」

 

「いらねーぞ」

 

「そんなこと言わないの」

 

ビアンキは無理矢理リボーンにお酒を飲ませた。その姿を見たツナとディーノとジャニーには狼狽する。

 

「しゃあっ!しゃなななななななななななななななななな…にゃあ!!」

 

水を入れたロボットリボーンは暴走しては飛び出して水槽の方へ跳んでいった。そしては跳ねるように水槽の中を飛び回る。それを見たビアンキは紫のオーラを出しながら怒りだしていた。

 

「違う…リボーンはこんなことしない……!!!」

 

「リボーンはどこ!!誰が隠したのーーーーー!!!」

 

リボーンが隠されたと思ったビアンはどこに隠していたのか突撃銃を両手に持ちだした。

 

「もうだめだ!!」

 

ツナが諦めているとディーノは水槽にいるロボリホーンを拾い上げてはビアンキの傍に行った。

 

「毒サソリ」

 

「リボーンはどこ!!」

 

「ははははっ、見ろよ。リボーンの奴、結婚式で緊張して滑っただけだ」

 

「そーそー!これは間違いなくリボーンだって!!」

 

「ん。緊張ですって!」

 

(やばい…やっぱりごまかせせなかったか?)

 

ディーノの釈明にツナも乗っかるビアンキの強気の態度にうまくごまかせなかったと心配するが―――

 

「ごめんなさい!リボーン!!私ったらリボーンの気持ちを理解していなかったわ!!許してリボーン!!!」

 

(ごまかされているよ……)

 

武器を地面に落としてリボーンの顔に自分の顔をこすりつけるビアンキを見てツナは呆れていた。

司会者の提案により水に濡れた新郎はお色直しをすることになり、ツナ達はロボリボーンの修理が行えることに一安心するのであった。

 

 

 

 

 

 

「……あれ、完全に怪しくないですか?」

 

「周りの奴は天然か気にしていない奴ばっかりだから問題になっていないが、あのリボーンはどう見ても……」 

 

「それじゃあ、私達も新郎の控室に行こうか」

 

「はぁ~……酒じゃんじゃん持ってきなさいよ~~!!」

 

先ほどのリボーンの行動が何かの演出と思っている周りと違ってたきな、クルミ、千束はリボーンの不自然さに気が付いていて、その違和感の解消のために新郎の控室に向かうのであった。ちなみにミズキは先ほどからディーノと接触できる機会がないせいで荒れては酒を飲み浸っていた。

 

+++++

 

その頃、新郎の控室では水でショートしたロボリボーンをジャンニーニが直していると獄寺が新郎の控室に来ていた。本人曰く、耳がいいためにモーター音でリボーンがロボットだと気が付いたらしい。

それを聞いてツナはどういおうか言葉に詰まっていた。姉の結婚相手がロボットだと知ったら怒ると思っていたからだ。

 

「オレにも協力させてください、十代目!!」

 

「えっ?」

 

まさかの発言にツナは呆気にとられる。獄寺はそんなツナを気にせず続ける。

 

「どーせ姉貴が勝手に式を開いてリボーンさんが身代わりを置いて逃げたっていうところじゃないスか?」

 

(大当たり!流石弟!!)

 

ツナは簡潔に今回の結婚式の事の経緯を導き出した獄寺に感心した。

 

「やっぱりそういうことでしたか……」

 

「リボーンにしては大人しいって違和感は感じていたが……まさか、ロボとはな」

 

「あっ、気にしなくっていいよ。ここにいるメンバーは違和感に気が付いて控室に来たわけだし、そもそも私は結婚の誓いの時に腕が取れた時に気が付いていたし」

 

「たきな、千束、クルミ!!」

 

獄寺だけではなくリコリコのメンバーまで来てツナは驚きの声を上げる。

 

「気が付いていたならなんで今まで問い詰めなかったんだ?」

 

「いやー!何かしら事情があるなら式が終わるまで黙っていた方がいいかなーって――結局、不自然が強すぎてこうして確かめることになったけど」

 

「というかそのロボット。ジャンニーニ製なんですね……」

 

「私が丹精込めて作った物ですからご安心を」

 

「……いえ、むしろそれが不安なんですが」

 

(分かるよ……たきな)

 

ツナとたきな数か月前にジャンニーニが改造した武器を改悪にしてしまう事件が頭に浮かんでいた。その時に改悪した10年バズーカによってたきなは子供になって1週間も戻らないという事件があった。

そのためにたきなはジャンニーニの作った物に全く信用していなかった。

 

「とにかく、オレが来たからにはご安心を!貸せ!!」

 

「お…おい、お前!!」

 

「ま、待ってください!その役割は私がします!!」

 

「なんだとゴラァっ!!これはオレのもんだぞ!!」

 

ディーノからコントローラーを取り上げて自分で使おうとする獄寺にたきなは駆け寄って彼からコントローラーを奪おうとする。気が付いた獄寺はコントローラーを取られまいと必死に抵抗するのであった。

その様子を見ていたジャンニーニは「乱暴に扱わないで!丁寧に!丁寧に!!」と必死に懇願していたが2人の耳には聞こえていなかった。

 

「そもそも持ってきたのはディーノですので彼の物では?というか自分の姉対策で視界が見えないサングラスしているのでは?」

 

「ときどき外して薄目で見るから問題ねーんだよ」

 

「……それ、どう考えても失敗する可能性大なのでは?」

 

「んだと!てめぇ!果たすぞ!!」

 

「2人共喧嘩しないでよー!」

 

(やっはりこの2人似過ぎて相性最悪だーーーー!!)

 

獄寺とたきなは場合によっては協力がする時もあるが、基本的に『同族嫌悪』なのか2人で喧嘩していることが多いためにツナも彼らのやり取りに嘆くしかできなかった。

2人の争いをしていると扉が開いて底にはランボが入ってきてはリボーンを操るリモコンに興味津々であった。

 

「ランボさんもスイッチをポッチと押してみよかな…ちよっとでいいんだけどな~~~~」

 

「ダメだ、アホ牛!これには高度な技術が必要なんだ!!」

 

「ランボ、会場の方に甘いものありましたからいきましょうか」

 

「甘いもの!?ランボさん、行く!行く!」

 

(ランボはたきなか連れて行ってくれたけど……知られたメンバー的に今後が不安すぎる!!)

 

ランボを連れて控室から一緒に出ていくたきなを見送ってはツナはロボリボーンの存在を知ったメンバーに不安を覚えるのであった。

 

+++++

 

その後、リボーンが戻って会場でケーキ入刀を行うことになっていた。結局、コントローラーは獄寺が持つことになっていた(たきなは納得いかなかったが最終的にツナの説得でしぶしぶ納得していた)

ビアンキが作ったポイズンクッキングのケーキが会場に運ばれて来た。それは二段目には新郎と新婦の顔が模られていた。

 

「ちゃおっス。ちゃおっス。ちゃおっス。ちゃオっス」

 

「んなーーーーー!!!」

 

リボーンが狂ったようにウエディングケーキを突っ込んでは暴れ出す。すぐにコントローラーを持っている獄寺の方を見るが――――

 

「んちゃ!このあれ…ガハハハッ!面白!!」

 

「ランボーーーー!!!」

 

案の定、黒いサングラスで周りが見えない獄寺はうろうろしてはコントローラーをランボに奪われていた。コントローラーを手にしたランボ楽しそうに好き勝手に動かしては今のロボリボーンの動きになっていた。

 

「やっぱり最初からに私に任せておけば……!!」

 

「たきな落ち着いてってば!!」

 

「そんなことよりビアンキはブチ切れ状態だぞ……!!」

 

現状の獄寺のふがいなさを見たたきなはキレてこぶしを握り締めて立っていたが千束はそんな彼女を宥める。そんなやり取りしている2人に近くに座っていたクルミは激怒しているビアンキの方を指さす。

ビアンキはロボリボーンを片手で掴んでは偽物だとキレて「リボーンはどこ?」とブチ切れていて今でも人を殺しかねない勢いだった。

その姿を見たディーノは素早くランボからコントローラーを奪い返してはロボリボーンを動かす。

 

「こ・れ・は・し・れ・ん」

 

「試練!!?」

 

「そ…そうだ!リボーンの奴、結婚の前にどれだけ試練を乗り越えられるか試していたんだ」

 

「そ…そーそー!!そのとーりー!!」

 

「……分かっていたわ、リボーン!大丈夫よ!これくらいのこと私達の愛の前では何でもないわ!!」

 

ここまでのリボーンの奇行が自分への試練だと認識したビアンキはリボーンを抱きしめた。その様子を見たリボーンがロボだと認識している獄寺とランボ以外の人間は「ホッ……」と一息ついた。

 

+++++

 

そして次はキャンドルサービスが行われて、ビアキンキはリボーンと共に火が付いた長めのろうそくを持っては皆のテーブルのキャンドルに明かりを灯す作業をしていた。

ランボは変わらず「ランボさん、もっと運転したいなー」とつぶやいていたが当然、ツナは許すはずもなく「ダメだよ!お前のせいで大変だったんだから!」と怒る。だが、ランボは反省せずに未だにコントローラーを持っている獄寺に罵倒しては彼はブチ切れはその場に立つが目の前にはビアンキがいた。

 

「隼人、よく来てくれてたわね」

 

「のわーーーーー!!!」

 

ついサングラスを外した獄寺はビアンキを直視してしまい叫んではその場に倒れこむ。手に持っていたコントローラーは宙に飛んでいく。

 

「いかん!!」

 

それを見たディーノはリモコンを手に入れようとするが、部下がいないディーノは足を滑られせて落ちたリモコンを頭で頭突きして破壊する。

そして制御が完全に効かなくなったリボーンは蝋燭を持ったビアンキに向かってオイルを吐き出して彼女を焼いては爆発した。

 

「何これ……?何なのこれ?!」

 

「いかん!怒りで我を忘れてる!!」

 

「ディーノさん、あれ!!」

 

ツナが怒りに満ち溢れてブチギレたビアンキの方を見ると彼女のそばのテーブルがポイズンクッキングに変わっていった。

ハルや京子などは「凄いですー」「手品みたいね」「これも出し物なのか?」と暢気な声を出していた。

 

「ここでまさかの新技!?」

 

「暢気なことを言っている場合!!?明らかにヤバい雰囲気よ!?」

 

「周りの物がどんどんポイズンクッキングになってます……!」

 

「まずいぞ、このままじゃ式場が全部がポイズンクッキングになるぞ!!!」

 

このままだと周りの物が全てポイズンクッキングになってしまうことを危惧する千束達。止めようにも今のビアンキには誰の事も届かないだろう

 

 

「待ちな」

 

 

扉を開いて入ってきたのはリボーン……だったが、すぐに大量のリボーンが会場に入って来ては会場を埋め尽くす。

入ってきたリボーン達は狂ったように「待ちな」しか喋らない。

どうやらジャニーニが作った失敗作のロボリボーンであり、それがなぜか式場にやって来たらしい。

 

「1号は記憶回路に異常が…2号はキャラクター造形に歪みが…3号は感情回路に問題が――とにかく失敗作ばかりです」

 

(なるほど。だから、身代わり用にリボーンのロボットが高性能でしたんですね)

 

たきなは身代わりでできたロボリボーンが改造を改悪してしまうジャンニーニにしては高性能なのに違和感を持っていたが、こうして大量の失敗作を見て納得がいった。

 

「「「どれが本物のオレだーーーー?」」」

 

「えっ?」

 

「「「愛があれば本物のオレが分かるはずだぞ」」」

 

「リボーン……分かったわ」

 

そしてリボーンは大量の仲のリボーンから一体を抱き上げる。

だが、そのリボーンは「外れだ」と言っては首からバネが出て明らかに偽物なのを示していた。

 

「本物のオレは――――ここだぞ!!」

 

リボーンの声が聞こえてきた方向を見ると司会の眼鏡の男がいて、その男の顔が割れるとその中からリボーンが現れる。

 

「ちゃおっス」

 

「リボーン!」

 

「まだまだだなビアンキ。だが、そこのテーブルを見れば触れたものをポイズンクッキングにしちまう究極料理『千紫毒万紅(センシドクバンコウ)』に到達したのは流石だな」

 

「リボーン……」

 

「まずい!ビアンキ、まだ怒ってる!」

 

ビアンキの顔は怒りに満ち溢れていた。だが、すぐに落ち着いた顔になる。

 

「ありがとう。分かったわ、リボーン。これはまだ私に早かったみたいね」

 

ビアンキそういうとウェディングドレスを脱いでラフな衣装になるビアンキ

 

「えええーーーーーっ!!!じゃあ、披露宴はどうなるの!?」

 

「大丈夫だ――主役は交代するけどな」

 

投げられたウエディングドレスは奈々に元に渡される。

 

「ああっ!!!」

 

「驚くのはこれからだぞ」

 

 

「ツナ兄~~~」

 

「ふ、フゥ太!?」

 

 

周りに紙吹雪が降ってくるのと同時にそこにはずっと前から姿が見えていなかったフゥ太がゴンドラに乗って上から現れる。

しかもその隣には―――

 

「パパを連れてきたよ~~~」

 

「奈々~!!」

 

「父さん!?」

 

「うわぁ…あなた~!!」

 

そう家光の姿がそこにはあった。しかも白いタキシード姿で。家光の姿を奈々が見かけると満面の笑みを浮かべる。

 

「ふぅ、どうやら間に合ったようだな」

 

「せ、先生!」

 

まるでさっきからいたかのように現れたミカに驚く千束は驚く。

 

「もしかして諸事情と言うのはツナのお父様を連れに……?」

 

「ああ、リボーンの頼みでな」

 

ミカはたきなの質問に答えるとゴンドラに乗って降りてくる家光の方を見ていた。その姿に千束達はミカの行動を察するのであった。

 

 

こうしてウェディングドレスを脱いだビアンキの代わりに奈々と家光で結婚式を仕切りなおしては新郎と新婦の記念撮影をするのであった。

 

+++++

 

「はぁ~~!!いい披露宴だったね」

 

「ええ。そうですね」

 

披露宴が終わってリコリコのメンバーは一緒に帰路についていた。千束は楽しかったことを示すように腕を広げては大げさに体を回転させる。

それに対して他の3()()は見守るように見ていた。

 

「それにしてもまさか最初からリボーンの奴がママンとパパンの結婚式をやり直すためにこの結婚式を予定していたとは……」

 

「少し前に見つかった2人の結婚式の写真をツナとランボが破ってしまったのもあるそうですね」

 

少し前に昔に取った家光と奈々の結婚式の写真をツナとランボが引っ張ったせいで破いてしまっていた。悪気はなかったが、その時の周りの雰囲気は最悪だった。そしてその時のママンの表情か悲しかったためかリボーンは今回の件を実行したのだろう。

 

「ああ、だから私は必死に家光を探していたんだ。――その家光が海外に仕事中だったから手伝いをしてきたから遅くなってしまった」

 

「ああ…だから、フゥ太が一緒にツナのお父様と一緒に降りてきたわけですね」

 

「なるほど。ランキング能力を使えば場所がすぐ分かるわけか」

 

「まあ、分かった後が大変だったわけだが……」

 

ミカは大変であったことを思い出すように遠い目をする。察したたきな達はそれについて触れはしないが。

 

 

「とにかく、2人が幸せで良かったよ。あ~私もあんな風に結婚したいな~~」

 

 

「千束……」

 

 

千束の発言に一気にミカが気を落としだす。それもそのはず、ミカは千束の心臓が人工心臓で10年位で死んでしまうのを知っているために何にも言えなかった。

自分の発言で彼が沈黙しているのを気が付いた千束は自分の失言に気が付いた。

 

「い、嫌だなぁ~……先生、そんなにしんみりしないでよ。ねぇ、ミズキ……って、ミズキは?」

 

「ああ、あいつは口に直しで屋台に行って外しているぞ。どうやら、結婚式でディーノと碌に関われなかったのが不満らしい」

 

「あー……ディーノさんってリボーンのフォローで忙しかったし、仕方がないね」

 

「それにしてもあいつ、結婚式で不貞腐れてワイン飲んでいなかったか?ミズキのやつ、将来病気にならないだろうな……」

 

「肝臓の病気には気を付けて欲しいところですが……」

 

酒を飲み過ぎているミズキの心配をしながら4人はリコリコへ帰ってくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ミズキはあるおでん屋で飲んでいた。隣には1人の男性が座っていた。

 

「ああ~~!!!なんで上手く良い男と接点が持てないのよ!!!」

 

「まあまあ、落ち着けって。あんたはオレからしても魅力的な女だと思うぜ」

 

「なら、どうして私は未だに結婚出来のいよ―――!!!親父、酒もう1杯!!」

 

上手くいかず荒れては酒を頼むミズキ。そんな彼女を隣の男は温かい目で見守っていた。

隣の男は黒スーツで眼鏡で顎髭を生やした男…キャバッローネの幹部のロマーリオが座っていた。

彼はボスの迎えに来て結婚式階会場にいたが、1人寂しそうにしていたミズキが心配でこうして屋台に一緒に座っていた。

 

「ディーノ様と良い関係なりたいのになんで上手くいかないのかしら……」

 

「そりゃあ、ボスはボスで忙しいからな。ボンゴレ10代目は弟分で目を掛けてちょくちょく会ってはいるがな」

 

「そういう時に遭えずに何とか会えても仲良くなれないのにね……」

 

「まーまー、そういう時だってあるさ。気長に行けばいいさ」

 

荒れているミズキにロマーリオは彼女を宥める。ミズキはそんなことお構いなしに酒を飲み続ける。

 

「あー!今日はもう飲んで飲みまくるわよ!!」

 

「オレでいいなら今日は付き合うぜ?」

 

「おー、言うじゃない!それなら夜まで付き合ってもらうわよ!!」

 

「ああ!夜まで付き合ってやるよ」

 

「よっしゃー!今日は飲むぞ――――!!!」

 

ミズキはコップを高く上げてそう宣言するのであった。ロマーリオはそんな彼女を見て微笑しながらも飲むのに付き合うのだった。

 

 

 

 

そして夜遅く、ロマーリオがミズキを抱えて喫茶リコリコに訪れるのはまた別の話。




結婚式が意外と長くなってしまって驚いている自分がいます。
やはり原作(アニメ)の話だと千束達をどう入れるか難しくなってしまいます。
ちなみに今回の見どころはたきなの妄想と最後あたりのミズキかなって思っています。


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