ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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救世主の正体(後編)

ミカの尾行しているツナ達は偽名と年齢を偽ってバーに来ていた。

バーの席の1つに千束とたきな、ツナと獄寺と山本とそれぞれ座って一応、飲み物を頼んではミカを待っていた。それぞれ耳にはインカムをつけていた。

そうするといつもと違う感じでお洒落な服装をしているミカが現れる。

 

「!店長来ましたよ」

 

「うわう…先生、めっちゃキメているんだけど……」

 

「?素敵だと思いますけど?」

 

「いや~身内のあーゆー姿はちょい気恥ずかしいっていうか……」

 

いつもより服装に力が入っているミカを見て千束は少し恥ずかしそうな顔をしてみていた。

 

(そういえば、ミカさんって確か……)

 

ずっと前に自分にとあることを伝えたリボーンの方を見るツナ。リボーンは相変わらず女装して髪の毛を口に咥えて「なめないで」と言うだけであった。

 

「誰か来ましたね」

 

たきなが声を上げるとそこには店の常連というべき吉野シンジが現れていた。

 

「えっ、ヨシさん……?」

 

「なんであの人が?」

 

「どういうことだ?」

 

なぜ彼がこの場に現れたのか理解できないたきな、山本、獄寺は唖然としてしまう。

 

「「逢引きだ……こりゃあ」」

 

「「「「え?」」」」

 

現れた吉野を見た千束とミズキはハモるように断言した。その言葉を聞いたたきな、クルミ、獄寺、山本は素っ頓狂な声を出す。

 

(やっぱり、前にリボーンが言ってた店長がゲイって本当なのーーーーーー!!?)

 

「……なめないでよ」

 

事前にリボーンからミカがゲイだということを聞いていたツナも話半分で聞いていたためにリボーンが言っていたことが本当だと判明して驚いていた。なお、当のリボーンは謎の変装を解かずにいた。

 

「行こう。邪魔しちゃ悪い」

 

「千束?」

 

【おい、ミカはそうなのか?…お前ら、それを先に言えよ!】

 

【そうだぜ!店長がゲイだと知っていたら働いていねぇよ!】

 

「お、おい!獄寺……その発言は悪いって!」

 

ミカがゲイだとわかり露骨に嫌悪感を見せる獄寺。流石にタブーだと思って山本は彼の発言に注意をする。

 

「愛の形は様々なんだよ、たきな」

 

「……そうかもしれませんが、事前に教えてくれても良かったじゃないですか」

 

「ごめんごめん。言い忘れちゃって……」

 

(そりゃあ、そうだ)

 

自分に店長についてことを教えなかった千束をたきなは睨んでいた。そんな怒りこもった言葉にツナは心の中で同意していた。

そんなやり取りかある中で千束たきなは静かに店から出ようとしていた。ツナ達も同じようにこっそりと出ようとしていたが獄寺とと山本はショックでまだ動きがぎこちなかった。

 

 

「手術後、私はキミにあの子を託した。その意味を忘れたのか、ミカ」

 

 

千束がこっそりバーから抜け出そうとミカ達の近くに歩いているとそんな話を聞こえて千束の足が止まる。彼女が止まったことで後ろにいて動いていたきながぶつかる。

 

「ちょっと、千束……?」

 

「あいつ、どうしたんスかね?十代目」

 

「う、うん!」

 

(今の会話内容からヨシさんって……)

 

獄寺からの質問にあいまいに答えつ、ツナは吉松が前に千束が話した千束を救った人間ではないかと考えていた。

 

 

「なんのために千束を救ったと思ってる?あの心臓だってアランの才能の結晶なんだぞ?」

 

 

「え…ヨシさん……なの?」

 

(千束も察しちゃったか……)

 

千束は自分が幼い頃に助けてくれた人が吉松なのを気がついては嬉しさのあまりに顔を紅潮させる。彼女が気が付いた様子にツナは何とも言えなかった。

そして興奮してはにたきなに「ヨシさんだよ!!」と大声で叫んではミカと吉松の近くに動き出した。

 

「ちょ、ちょっと!千束……!?」

 

【男共、千束を止めろ!!】

 

「何やっているんだ、あのバカ!!」

 

「行こうぜ、ツナ」

 

「う、うん!」

 

千束に向かっていったのをツナ達も見過ごすことはできなく、千束の後を追うように4人は動き出した。

 

「ヨシさんなの?」

 

「!」

 

「千束!?」

 

まさかの場に千束が現れるとは思って見なかったミカは驚きを隠せない。

 

「ミカ……!」

 

「いや、違う!」

 

吉松に千束を隠して連れてきたと疑われたミカは必死に否定する。

 

「ごめんなさい。先生のメールをうっかり見ちゃって……」

 

「司令と会うのかと……」

 

「自分達は千束に連れられて……」

 

「お前たち……」

 

次々と現れたツナ達にミカは言葉を失った。

 

「でも…今の話!」

 

「ちょっとだけ!ちょっとだけ、ヨシさんと話をさせて!!」

 

千束は必死に吉松と話をさせてらえるように懇願した。その態度にミカは何も言わずにいた。

 

「なにかな」

 

「…先出てますね」

 

「うん……ごめん」

 

(千束……)

 

返事をする千束は表情は超えないがいつもより悲しそうな雰囲気を出していた。

 

「ツナ、オレ達も行こうぜ」

 

「……ごめん。オレは千束が心配だから少しいるよ」

 

「そっか。オレは行くぜ」

 

「10代目、先に行ってますよのであとから来てください」

 

「……ありがとう。獄寺君」

 

ツナにそう言うと獄寺と山本はたきなと共にミズキとクルミがいる方へ帰って行った。

 

「……まさかヨシさんだったなんて」

 

「あ、スイマセン。吉松さんの方がいいか…」

 

「ありがとうございました」

 

千束は吉松と軽い話をしては本題に入ることにした。

 

「あなたをずっと捜していて――――手術のあとにお礼を言えていなかったから…」

 

「それを認めることはできないんだよ」

 

「え?」

 

「そういう決まりなんだよ」

 

吉松は千束の方を向いては申し訳なさそうに答えていた。その話をミカは少し浮かない顔で黙って聞いていた。

 

「そうなんだ…そっか」

 

「私も…いただいた時間でヨシさんみたいに誰かを……」

 

「知ってるよ。しかし、キミはリコリスだろう?キミの才能は――――「回りくどいな。もっとストレートに言いやがれ」

 

「リボーン!」

 

いつの間にか吉松の横に座ってはいつものボルサリーノを被って黒のスーツを着た姿で彼に銃口を向けていた。

 

「ちょ、ちょ、ちょっと!何やっているのリボーン!?ヨシさんに向けている物を下げてよ!!」

 

「こいつは胡散臭くって仕方がねぇ。こうしてさっさと吐かせた方が手っ取り早いだろう」

 

「だからって……」

 

「止めろよ!リボーン!!――はぁはぁ……あ、あのオレからあなたに言いたいことがあります」

 

「なんだろうか?聞こう」

 

ツナはリボーンに怒りながらも吉松の前に現れては言うべきことを言おうとしていた。

 

「なんで千束にそんなに冷たいんですか?千束はあなたにずっと会いたかったんですよ!?それなのにその態度は酷いんじゃないですか!?」

 

「ツナ……」

 

ツナは必死に声を荒げては千束の事で怒っていた。ずっと前に千束が自分の心臓をくれた相手に恩を持っていたのは知っていたのでやっとその相手に会えたのに冷たい態度を取られた悲しそうな千束に心を痛めていた。

 

「悪いがアランチルドレンに役割がある」

 

「!」

 

「ミカとよく話せ」

 

「あ、あの、ヨシさん…!」

 

千束の肩に手をポンと乗せて止めるミカ。

 

「しばらくここにいなさい」

 

「先生……」

 

「また…お店で待っていますから……待ってます……」

 

(千束………)

 

悲しそうな顔をして弱弱しい声で吉松に呼びかける千束をツナは可哀想で仕方がなかった。

 

+++++

 

千束と別れて少し経った後、吉松はホテルの前に止めてあった黒い車に向かっていった。

 

「あの……」

 

車に入ろうとする吉松をたきなは声を掛けて止めた。

 

「先ほどは…お邪魔してしまって……でも千束…喜んでました」

 

「またお店でお待ちしています。千束はずっとあなたを…」

 

「君なら分かるはずだ」

 

「!」

 

「千束の居場所がここではないと」

 

周りに沈黙が訪れる。数秒ほどすると吉松が口を開く。

 

「君には期待しているよ、たきなちゃん」

 

そう告げると吉松は車に乗り込んではホテルから去っていった。見送ったたきなの目は冷たかった。吉松の車が見えなくなった所で後ろから獄寺や山本が彼女の方へ集まった。

 

「んだよ、あの態度。本当に千束の命の恩人なのか?」

 

「ええ…千束の勘違いでなければ……」

 

「それにしてもまさか千束が人工心臓だったとはなぁ……」

 

「ああ……んな重要なことを今まで何で黙っていたんだよ!」

 

「話必要がないなら話すことがないからですかね。……私も依頼人が人工心臓であった時に初めて千束から言われて知りましたから」

 

たきなは冷静に2人に言い放った。冷たいかもしれないが、吉松の態度に苛立っていることもあっては彼女の心は穏やかではなかった。たきなも千束の心臓について知ることになったのもとある仕事の依頼があった時からだった。

それから3人はミズキたちがいる車に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千束、大丈夫?」

 

「う、うん……大丈夫。心配してくれてありがとう……」

 

「割と本気で呼びかけたのにアイツにスルーされていたな」

 

「煩いよ!お前こそなんであんなことしたんだよ!!」

 

「場合によって本気で射殺してやろうと思っていたんだが…あれでビビらねぇとは喰えねーヤツだ」

 

「だからってやってることがあれすぎるよ!!」

 

裏の人間とも分からない相手に拳銃を向けていたリボーンに怒り心頭であった。当然、リボーンの耳には届かないが。

 

「ツナ……私のために本気で怒ってくれてありがとう。嬉しかったよ」

 

「え、あ、うん……だって、千束があそこまで会いたかったのにあんな態度をとるなんて許せなくってつい……」

 

「やっぱりツナは優しいね……好きだよ」

 

「えっ、あっ………って!からかうつもりで言っただろう!!」

 

顔を赤画するツナだったが、すぐに千束が自分をからかっていることに気が付いて直ぐに冷静になる。

 

「……あ、バレたか……」

 

「唐突過ぎてすぐに分かるよ!!」

 

「うーん……もう少し溜めるかタイミング見た方が良かったかな……」

 

「そもそもオレをからかうなよ!!」

 

「ごめん、ごめん……」

 

千束はごまかすように軽く謝っていた。ツナは『フン』と鼻息を荒くしていては腕を組んでそっぽを向いていた。

2人が話していると松葉杖の音が聞こえて来ては千束の隣に戻ってきたミカが座った。

 

「何で黙っていたの?」

 

「……それがキミを助ける時の条件だった……」

 

「……約束を守ったんだ。その方が先生らしいよ」

 

 

 

「やるな。この千束を欺くとは」

 

 

 

千束はミカに向かって指をさしては白い歯をこぼす。ミカはそんな千束の笑顔を見てられずに目を逸らした。

 

「すまなかった。千束」

 

「いいって気にすんなよぉ」

 

「すまない…」

 

背中を強く叩いた。ツナはそれを静かにツナは見守るしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、ツナは女装をしているんだ?趣味は人それぞれだから深く触れないが……」

 

「今更ですか!?あと趣味じゃないですって!!」

 

今、気が付いたように女装したツナに触れたミカにツナはツッコミを入れた。

それから女装について誤解を招くためにツナは苦労するのであった。

 

――――

 

その次の日、お昼にリコリはいつも通り経営していてその時間帯、クルミが仲良く他のお客さん共にボードゲームをしていた。

やっているのは『勝ち残り大作戦』というゲームで台の上に何個かの玉が残っていた。

クルミが自分の方にあるスライドを引く。そうすると赤の弾が落ちだす。

 

「うわわわわっ!!オレの玉が!!」

 

「よし!これで場に残ったのは黄色い球だからボクの勝ちだな!!」

 

「強すぎるよ~クルミちゃん……」

 

「クソォ……もう一度!もう一度だけ頼む!!」

 

「別にいいが、お前弱いからなぁ……」

 

必死に懇願する成政にクルミは呆れた顔をしていた。

 

「はい」

 

「ありがとう、たきなさん」

 

「いえ、仕事ですから」

 

(こうしている時は普通にいい感じなんだか……成政の奴が告白するからなぁ……)

 

割と普通の仲良くしている成政とたきなを見ては少し思い悩んでいた。

 

「そういえば千束ちゃん?」

 

「今日はまだ……」

 

たきなは洗い物をしているミカの方を見る。

 

「千束、流石にショックを受けているんスかね?」

 

「恩人だと思った人からあんなに冷たく受けたら仕方がないかもしんねぇな」

 

獄寺と山本は営業時間になっても来ない千束は精神的にダメージを受けて店に来ないと予想していた。

ちなみに身かがホモだと発覚した時、獄寺は『店長がホモの店で働けるかぁ!』ってキレていたがツナがバイトを続けると聞いて渋々とバイトを続けることにした。

そうしているとラメがある胸元を開けた黒いドレスを着て現れるのはミズキだった。

 

「……ミズキさん、お出かけですか?」

 

「まぁね~」

 

「どこへ行く~~~?」

 

「勿論、昨日の高級BARよ」

 

「お~やる気だねぇ」

 

「お子様連れで入れなかったけど、私1人で行けば入れますからこのゴールドカードで!」

 

ご機嫌良いミズキは昨日の高級BARの会員カードを見せる。

 

「そのIDならもう消したぞ」

 

「なんで!?高級バーよ?」

 

「お前が低級だからだ。いいから座れ」

 

「やだ!絶対に行く!!」

 

「ケッ!ばっかじゃねーの?」

 

クルミに会員登録を解除されたと聞いても諦めずに店を出ていくミズキ。それを見た獄寺は彼女を蔑むのであった。

 

「……遅いですね」

 

「………」

 

フラスコで沸かせているコーヒーが「コポコポ」と湧き出していた。

 

「今日くらいは休ませてやろう」

 

「いえ、千束はきっと来ますよ」

 

「ツナ……」

 

根拠なく千束が来るのをツナは信じていた。

そうすると――――

 

 

 

「千束が来ましたーーーーーっ!!!」

 

 

勢いよくドアを開けて赤いリコリスの制服のいつもの千束がリコリコに行きよく入ってきた。千束が現れたことでツナ以外の店にいたメンバーは呆気に取られていた。

 

「ねぇねぇ、ミズキが凄い格好してダッシュして行ったけどあれなに?」

 

「おお、千束ちゃん」

 

「千束さんもボードゲームどうですか?クルミちゃんが強すぎて困ってて……」

 

「おっ、いいいね。千束いきまーす!」

 

「どうせ、千束がいてもお前が1番最初に脱落するだけだぞ」

 

何故か妙にやる気の成政にクルミは釘を刺すように言う。

 

「千束、営業始まっているんですから早く着替えてきてください」

 

「はぁい」

 

「千束……辛かったことがあったりしたら言ってね。オレで良かったら力になるから」

 

「ツナ……ありがとう!」

 

自分を心配してくれるツナに対して笑顔に返す千束。そしてロッカーに向かう前にミカに笑顔を見せた。

 

「強がりとかそんなんじゃないスよね?」

 

「見た通りはいつものの千束だったな」

 

「千束は皆が思っているよりずっと強いよ。ずっと」

 

予想より元気そうにしている千束を見て獄寺と山本は驚いていたが、ツナは千束の来ることを信じていたに2人ら千束の強さを力説するのであった。

そうして彼らは自分たちの仕事に入るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ日、空が真っ暗に染まっている時間にとあるビルの一部屋にて吉松は座っていた。

 

「さて、千束の才能を引き出すための次の一手のために……姫蒲くん、用意はできているかね?」

 

「ええ、ご要望通りにあの兄弟に再び依頼しました」

 

「そうか、ご苦労。苦労を掛けるね」

 

「いいえ、ですが…あの兄弟に任せていいのですか?1度は失敗した者ですが……」

 

「人には生まれながら役割が示されている……彼らもそういうことだ」

 

吉松は立ち上がっては外を見てはそうつぶやく。机に置いてある資料には緑髪の男……真島の写真が置かれていた。




割と千束とツナのフラグを立てるのが難しい。読者が納得できるものを書くのが難しい…と書く側になって分かった作者です。
ちなみに初期は千束→ツナに対しての気持ち的なものを描いていましたが、安易に千束の気持ちを描くと違う気がしたので消しました。


読んでいただきありがとうございます。
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