ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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タイトルはアニメのサブタイトルからら

あらすじ:太猿を退いたツナは左肩を怪我しながらも起き上がり京子達が過去か遣って来たのを知る。焦るツナだったが、獄寺から手紙の内容を聞かされて守護者を集めて眼鏡の男(入江正一)を倒すことを決意する。
一度はラル・ミルチに修行を断られるがリボーンから話を聞いて思い直し、ツナ達に修行を付けることを宣言するのであった。


最初の試練

「さっそく最初の修行を始めるぞ」

 

ラルは話を続けながら、マントの中に手を入れる。

 

「5人のうち誰でもいい…一度も開いたことのない、この(ボックス)を開匣しろ」

 

そう言ってラルが取り出したのは迷彩柄の匣だった。

 

「あの匣、傷のひとつもついていないね」

 

「ええ。どうやら彼女の言う通りに1度も開けられていないようです」

 

「でもそれが修行と何の関係が?」

 

「つべこべ言うな。やるのかやらないのか」

 

「!やっ…やります!!」

 

ラルの厳しい口調に戸惑いながらもツナは承諾の返事をする。

 

「リボーン、暴れられる部屋はないのか?」

 

「それでしたらトレーニングルームが下の階にございますよ」

 

その後、ツナは一度着替えてジャンニーニの案内でトレーニングルームに向かうことになった。

 

「このアジトは公共の地下施設を避けているため、いびつな形状をしています」

 

トレーニングルームに向かう途中のエレベーターでジャンニーニがアジトの軽い説明を始める。

 

「総面積は、イタリア『サンシーロ・スタジアム』の約1.5倍、電力は地熱を利用した自家発電で供給しています」

 

『サンシーロ・スタジアム』とはイタリアのミラノという都市にある、フットボール専用のスタジアムでその総面積は355000m²…その約1.5倍――このアジトの総面積はだいたい532500m²ということになる。

東京スカイタワーの延床面積─建物全体の床面積がだいたい230000m²なので、スカイタワーが2つ入る広さである。

 

「おや、つきましたよ」

 

「おお!広い!広い!」

 

「これだけ広いと派手にやっても問題なさそうですね」

 

かなり広いトレーニングルームにつくと、ジャンニーニは修理の続きをするために戻っていった。

 

「修行の前に今一度問う─生半可ではついてこれないぞ。本当にやる気があるのか?」

 

「ああ!」「やります!!」「ったりめーだ、吠え面かくなよ!」

「覚悟はできています!!」「元の時代に戻るためならなんだってするよ!」

 

ラルの質問に、覚悟のこもった返事をする5人。そんな彼らの覚悟を確認したラルは、匣について説明を始めた。

 

「分かった。絶対にできないというなよ。弱音を吐く奴は容赦なく修正する」 

 

(ひぃっ。やっぱり怖ーよ、この人…で、でも、やるしかないんだ……!)

 

「この時代はお前達の生きていた10年前と違い―リングに炎を灯し、匣を開けることができなければ戦いにならない。それはお前達も目の当たりにし実感したはずだ」

 

「!」

 

ラルの言葉を聞いてツナと千束はそれぞれこの時代に来てみた匣から出された武器などを思い出す。

 

「だからこそ匣を開けるプロセスを学ぶことが、この時代の戦いを吸収するのにてっ取り早いんだな―――「そんなところだ」

 

「運よく開匣できていたとしても、仕組みを知らねば意味はないしな」

 

「!(オ…オレのことか…?)」

 

ラルの言葉を聞いて動揺する獄寺。野猿を倒す時に何とか匣を開けることができたが本当にギリギリであった。

 

「まずはリングを理解しろ。リングにできることは2つ――リングそのもの力を使うか、匣を開けるか。前者で言えばこの武器は、リングから発生した炎をそのまま射出している」

 

ラルはそう言って左手につけたガントレットから死ぬ気の炎で生成された弾丸を壁に向かってうち、弾が着弾した場所は焦げて黒ずみ亀裂が入っていた。

 

「すげっ」

 

「ひいっ」

 

「アジト壊す気かよ!」

 

「リングそのものの力は攻撃の基本となるものが多い。次に匣だが、匣とはリングの炎を別の作用や運動に変える装置だと考えろ」

 

ラルは話しながら、自分が持っている匣に炎を入れはじめる。

 

「炎を電気に例えるなら、匣は電化製品といったところだ。その種類は実に――多種多様」

 

ラルが開匣した2つの匣からは、紫色の炎を宿したムカデと小さな気球のようなものが出てきた。

 

「基本的にどの匣も最初に炎をチャージした分しか仕事はしない。炎が切れれば、活動停止する」

 

ラルが呼び出したムカデ――雲ムカデ(スコロペンドラ・ディ・ヌーヴォラ)の頭部に灯っていた紫の炎が尽きた直後、雲ムカデも動きを止め床に落下する。

 

「だが、開匣ののちに更にリングの炎を纏わせるタイプ、敵の炎を吸収してパワーアップするタイプも確認されている」

 

「ここまでででわからないことはあるか?」

 

「あ…あの~…1つもわかんねーんスけど」

 

((言い放ったーーーーー!!))

 

「嘘ーーー!!?『炎が電気で匣が電化製品』って所は分かりやすかったと思うけど!?」

 

「ハァ……どうしましょうか?」

 

今まで話を聞いて全く分からないという山本に他の4人は呆れていた。

そんな山本にラルは近づき――――

 

「わかれ」

 

そう言って山本を容赦なく殴り飛ばした。

 

「山本ォ!!」

 

「オレの言ったことを何度も反復し考えろ」

 

(鬼だ……)(鬼だよぉ…)

(不条理だ…)(DAの教官でもここまで厳しく無かった気がします……)

 

ラルの厳しさを見てはツナ達は全員引いていた。ラルはそんな彼らの事を気にせずか話を続ける。

 

「では実践だ。沢田と獄寺はリングに炎を灯したと聞いたが、本当だろうな」

 

「えと…」

 

(他の守護者を差し置いて10代目にいい所を見せるチャンス!!)

「ったりめーよ!!」

 

「見せてみろ」

 

「そ…それがオレ…よく何が起こったのか覚えてなくて…「覚悟を炎にするイメージ!!!」!?」

 

獄寺はそう言って力を込めるが、ボンゴレリングにはなんの反応も示さない。

 

「ど、どうした!?確かにあん時は!!」

 

「やはりな――非常時に偶然炎が出るというのはありうる話だ。だがそんな火事場のクソ力に頼っていてはとても実戦では…」 

 

ラルが諦めたように視線を逸らして呟いていた直後、獄寺のボンゴレリングに赤い炎が灯る。

 

「っしゃあ!!」

 

「すごいよ獄寺君!!真っ赤な死ぬ気の炎だ!!」

 

「いやーまだまだっス!!」

 

「凄い!真っ赤な炎だよ!!」

 

「まだです。ただ炎を出した位では……」

 

「これ、そんなのでんのかよ」

 

獄寺が赤い死ぬ気の炎――嵐の炎を灯すことに成功し喜んでいると、それを見た山本がリングを取りだし指にはめた。

 

「へー…覚悟を炎にってーと、こんな感じか?」

 

そして山本が軽い調子で呟くと山本のリングに青い炎─雨の炎が灯った。

 

「ハハハ!でたでたっ」

 

「山本は青い炎!!バジル君と同じだ!!」

 

「て…てめー、こうも簡単に!!」

 

「2人共すごっ!死ぬ気の炎ってそんなに簡単に出せるの!?」

 

「同じ守護者の2人が死ぬ気の炎を灯せたということは私にも灯せるはず……」

 

周りが山本の才能に驚く中、たきなは2人と同じように覚悟を決めて拳に力を入れる。

そうすると彼女が嵌めている雷のリングに死ぬ気の炎が灯る。

 

「わっ!たきなにも死ぬ気の炎が!!」

 

「緑色で雷のような炎ですか…予想通りですね」

 

「なっ、たきなまで……!!」

 

「ははっ、すげーな!」

 

「みんなやるね。それなら私も……って、私にリングないじゃん!!」

 

死ぬ気の炎を宿したたきなを見て千束は自分も続こうとしたが、自分に他のメンバーのように個別のリングがないのに気が付く。

 

「どうしようか……一応、10年後たきなからリングは貰っているけど自分の波動とか分からないし……」

 

「とりあえず、リング争奪戦の時はヴァリアー側で雲の守護者として参加させられたんですから雲のリングがいいのでは?」

 

「たきな…嫌なことを思い出させないでよ……」

 

「だが、出たのは事実だろーが!」

 

「そりゃあそうだけどさ……えーっと――雲のリング、雲のリング……」

 

千束は過去の事を言われながらも自分のポケットを探っては雲のリング――紫色の宝石が嵌っているリングを探す。

何個もあるリングの中から探し当てると千束は「あった」と雲のリングを見つけて指に嵌めて力を込める。

そうすると指輪から紫色の炎――雲の炎が灯る。

 

「やった!炎が灯ったよ!!」

 

「ま、マジかよ……!」「凄いよ!千束!」

「流石だな」「まっ、当然ですね」

 

千束が死ぬ気の炎を灯して一部は驚いてはもう片方は千束なら当然という顔をしていた。

あとはツナだけだったが……。

 

「沢田!!お前の炎はどうした!?」

 

「そうだよ。ツナだけ炎を灯せていないや」

 

「え…いや…あの、それが…やってるんだけど……さっぱりでなくて――「甘えるな」

 

ツナの言葉を聞いたらラルは彼を容赦なく殴り飛ばす。

 

「なにしやがる!!10代目はケガしてんだぞ!!」

 

「今のはツナが悪い」

 

「1時間以内に全員がリングに炎を灯しこれを開匣できなければ、修行は中止だ。オレは発つ」

 

「そんなぁ!!待ってください!!」

 

それを聞いたツナが慌て始めてリングに炎を灯そうとする。

 

「大丈夫ッスか!」

「ツナ、落ち着いてください!!」

「ツナ、いいか!こう覚悟をボウッとイメージだ!!」

「そうそう!死ぬ気の炎が燃え上がる感じてさぁ……」

 

獄寺やたきなからの気遣いや山本や千束からの助言(?)を受けながらなんとか炎を灯そうとするが、制限時間の1時間まであと少しとなってもいっこうに灯る気配がなかった。

 

「なんで…!?なんでオレだけ炎がでないの?」

 

「沢田……本当に覚悟はあるんだろうな…」

 

「!!あ…あります!!」

 

(本当に思ってるよ!絶対にみんなを過去に帰すって!そのためにはミルフィオーレより強くなって…眼鏡の男を…!!)

 

(ツナ……)

 

(だから、なんだってやる!!どんな修行だって耐えるんだ!!絶対に!!)

 

皆のために――と責任感を感じているツナ。その姿を見て千束は彼が心配だった。

力強く願うツナだが、リングに反応する気配はなかった。

 

「……やっぱりダメだ……」

 

「ツナ…」「10代目…」「……」「そんなことは……」

 

「やっぱりオレ…口先だけのダメツナなんだ…本当の覚悟なんてわかってないんだ…」

 

「甘ったれたことを――「ひいっ」

 

「言うな!!「ぎゃ!」」

 

「10代目!!」

 

ツナの言葉を聞き殴ろうとしたラル。その前にリボーンが言葉を継いでツナを蹴った。

 

「オレの出番だ。お前は下がってろ」 

 

リボーンはラルにそう言うと先ほど蹴り飛ばしたツナの方へ歩いていく。

 

「リ…リボーン」

 

「カッコつけんなツナ。おまえはヒーローになんてなれねー男なんだぞ」

 

「え?」

 

「皆を過去に帰すとか敵を倒すために修行に耐えるとかそんなかっこつけた理屈はお前らしくねーんだ。あの時の気持ちはもっとシンプルだったはずだぞ」

 

「あの時…?」

 

「初めてリングに炎を灯した時、何をしたかったんだ?」

 

「え…そ、それは――ただ…京子ちゃんを守りたかった」

 

「いい答えだぞ」

 

ツナの答えを聞いたリボーンはニコッと笑う。

 

「今は守りたいやついねーのか?」

 

「え…そりゃあ決まってるよ」

 

「みんなを…守りたいんだ」

 

ツナの脳裏に微笑む京子達の顔が浮かんだ――その時、今まで灯る気配のなかったリングに綺麗な橙色の炎が灯るのだった。

 

「出たよ!!リボーン」

 

「あたりめーだ」

 

死ぬ気の炎がリングに宿って横部ツナだったが、リボーンが『世話やかすな』とツナの腕を捻って彼を泣かすのであった。

そんな2人を見て、ラルはツナの覚悟とリボーンのツナの理解に驚きつつ、なんの躊躇もなく奥底の感情を出せる2人の信頼関係の注目するのであった。

 

「では、いよいよこの匣を開匣してもらう」

 

「まかせとけ、オレで終わらせてやるぜ」

 

「やってみろ」

 

ラルはそう言って獄寺に投げ渡す。彼は炎を注入するが――開く気配はない。

続いて山本やたきなや千束も挑戦するが、開く気配はいっこうになかった。

 

「おい!やっぱ、これ壊れてんじゃねーか?」

 

「壊れてなどいない。匣を開匣できない場合、考えられる要因は2つある――炎が弱いか、属性が違うか」

 

「属性?」

 

「リングが発する炎は7種類…ボンゴレリングと同じく、大空・嵐・晴・雲・霧・雷・雨に分類される。更に匣も同じく7種類の属性に分類され、リングと匣の属性が合わなければ開匣できない仕組みだ」

 

「なんか鍵みてーだな」

 

「おい、ちょっとまてよ。10年後の山本はそんなこと言ってなかったぜ?奴は波動がどうこうって…」

 

「そうだよ!そういうのがあるなら属性の事を言えばいいじゃん!」

 

ラルの説明に獄寺と千束は抗議する。

 

「人の体を流れる波動とはリングが炎を生み出すために必要なエネルギーだ。波動もリングや匣と同じように7種類に分類され、人に流れる波動の大きさとバランスは生まれながらに潜在的に決まっている。大抵の人間には複数の波動が流れているが1つのリングが炎にできるのは1種類だけだ」

 

「えーと…つまりどーいうことだ?」

 

「途中からさっぱり…」

 

「私は理解できましたが、いきなり多くの情報量を渡されたらパンクしますよ」

 

たきなはラルの説明を理解できたが、他のメンバーは口頭で一気に説明されて混乱していた。

 

「なら、これだけは忘れるな――波動とリングと匣、この3つの属性が合致しなくては、匣は開匣されない」

 

「あ、それなら分かりやすい!」

 

「って、ことはその匣は嵐の属性でも雨の属性でもないってこと?」

 

「オレの霧属性のリングでもなかった「え!?」――次は沢田の番だ」

 

「結局、あてずっぽじゃねーか!」

 

まさかの当てもなく1人ずつやらせる方法に獄寺は文句を垂らす。

 

「それにその匣が大空の属性でもなかったら?」

 

「そうですよ。可能性を潰していったとしても晴属性の可能性はあり得ますし」

 

「その心配はない…7種の属性の中で大空は唯一、すべての匣を開匣できる」

 

「…それなら最初からツナにやらせればよかったのでは――「そういうのは野暮っていうやつだよ、たきな」……そういうものですか?」

 

たきなは千束の言葉に疑問を思いつつ、とりあえず納得するのであった。

 

「それが大空の長所だ。大空の波動を有するものはごく僅かしかいない」

 

「やっぱり10代目は特別なんスよ!!」

 

「さすがっス!」「やるなツナ」「流石ボス!」「ツナですから」「ええ!?」

 

「さあ、やってみろ」

 

ツナはラルから匣を渡され、獄寺達がやっていたように通り匣に炎を注入すると、今まで無反応だった匣が崩れだし、中からは――――マモンチェーンがかけられた、傷だらけの青いおしゃぶりがでてきた

 

「おっ、おしゃぶりだ!!」

 

「武器じゃ…ねーのか?」

 

「ええ!!?何これ!!?」

 

「このおしゃぶりって…あっ」

 

「今日はここまでだ。メシにしろ」

 

ラルはツナからおしゃぶりを強引に奪い取ると部屋を出ていった。そんな彼女の顔は少し震えていた。

 

「おい!「あ…」…んだありゃ?」

 

「様子からしてただ事ではありませんでしたね……」

 

「…どーなってんだ?」

 

ツナ達は一体何が何だか全く分からなかった。

 

「リボーン、あれってアルコバレーノのおしゃぶりじゃ…」

 

「あの戦闘痕…戦いの末、強引に摘出されたな「?」――とにかくメシにするぞ。ハラへったな」

 

疑問が残る中、リボーンがドアの方へ向かっていく。どうやら話はここで打ち切りであることは皆察していた。

その後、ラル以外の全員で食事を取ってそれぞれの自室に戻っていった――――

 

+++++

 

「……とりあえず、雲以外だと晴、嵐、雷か……」

 

食後にツナ以外の4人はそれぞ自主練を行っていた(ツナは怪我をしているために4人の同意で休ませた)

……と言っても千束は匣がなく、とりあえず自室で持っているリングを片っ端から死ぬ気の炎を付けていた。

その結果、既に判明している雲以外にも3つの属性の死ぬ気の炎を宿すことが判明した(霧のリングは灯らず、大空のリングは持っていなかった)

 

「うーむ…最低でも4つ炎を灯らせることができるなんて流石、私」

 

(――と言ってもどれがどういう効果か分からないから使いようがないんだけどね。明日、ラルに聞くとするか…)

 

いくら死ぬ気の炎を複数出せても効力が不明なために使えずにいた。

とりあえず死ぬ気の炎についてはまた明日ラルに聞くとして千束はベッドに寝ようと横になるが――――

 

 

「プープープープー」

 

「うわっ!」

 

 

急に扉からペンギンが入ってくる。千束は驚いて壁にもたれつく。

ペンギンは体長は90cm前後の黒色のキングペンギンだった。ペンギンは千束の部屋の中を歩き回っていた。

 

「こら!待ちなさい、ペンタ!!」

 

「たきな!?」

 

千束は後から入ってきたたきなに驚く。たきなは驚く千束に目をくれずにペンギンを手で捕まえて抱える。

ペンギンは暴れるが、脇を掴まれているために抜け出すことができずに最終的に諦めたのか項垂れていた。

 

「ふぅ…やっと大人しくなった……すいません、千束。部屋まで押し掛けることになって」

 

「い、いや――それはいいんだけど……その子は?」

 

「ああ、これは未来の私が落としたという匣に入ってきた匣兵器のようですが…なぜか私の言うことを中々聞かなくって困ってまして…先ほど脱走したので捕まえに来たんですよ」

 

「そ、そうなんだ……」

 

普通の動物と違うことからペンギンの正体は察していたが、割と切羽詰まっていた様子に千束は驚きを隠せなかった。

 

「出して早々手を出したらくちばしでつつかれた時はびっくりしましたよ……私、ペンタになんかしましたか?」

 

「さあ…性格の不一致かもしれないし……というか『ペンタ』って?」

 

「この子の名前ですが何か?名前は分かりやすい方がいいのでは?」

 

「そうだね……」

 

(そりゃあ、『エメラルド』とか『グングニル』とか名付けられるよりはいいけどさ……)

 

千束はたきなが自分の匣兵器のペンギンにつけた名前が少し気になっていたが、仰々しいものよりも分かりやすい方がいいと思い同意するのであった。

 

「それでは私は修行に戻りますね。千束は休んでいてください」

 

「うん、わかった。明日もあるだろうから自主練も程々にね」

 

「はい。では、おやすみなさい」

 

「おやすみ」

 

千束とたきなはそれぞれ挨拶してたきなはドアからペンタを抱きながら出ていった。

たきなを笑顔で見送った千束は再び壁に寄りかかる。

 

「ふぅ……ペンギンが入って来た時はびっくりしたけど匣兵器かぁ……」

 

(私もいつかああいうのを使えるようになるのかな?)

 

「ああ~~!!とにかく今日は疲れた~~!!もう寝ちゃお!!」

 

千束はそういうとベッドに横になり、毛布を体に掛けては寝るのであった。




千束とたきなが死ぬ気の炎や匣兵器について知るべきだと思ってこの回は書きました。
たきなの匣兵器はここで出しておくべきだと思ったので。基本的に原作回まるまるですが、こういう回は書かないと後々に響くので。


読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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