ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
「ここにくると思い出すよなー夏祭り!!」
山本を含めて3人は救難信号を送ったヒバード探索のために神社に来ていた。
ミルフィオーレにバレないために森林の中を少し歩いたら木に隠れて様子を見る行動を行っていた。
そんな状況でありながら山本はいつも通りのノリで獄寺とたきなに話しかけていた。
「あんときゃヒバリと初めて一緒に戦ったっけな。そう思うとつくづくこの神社ってヒバリと縁あんのかもな」
「そうだとしてもあんまり接点は持ちたくありませんね。たださえ、雲雀恭弥は群れるのが嫌いですから下手に近づいたら傷つくのはこちらですよ」
「あはは、そりゃあそうだ」
山本と会話するたきな。少し前はスルーしていたが勝手に喋り出す彼に観念したのか先ほどから相槌を打ち始めていた。
獄寺はそんな山本とたきなの会話をスルーしてそのまま先に向かっていった。それを見た2人はすぐに付いていく。
「なぁ、もしラル・ミルチが言っていた戦闘回避状態になったらどーする?そん時やぁトリオプレイを決めよーぜ」
「――まあ、その方が手早いのでいいですけど…」
「しゃぁ!」
たきなの返事に喜ぶ山本。そんな彼らの会話を聞いていて獄寺は何とも言わない顔をしていた。
山本はそんな事に気が付いていないのか走っている最中にも獄寺に話しかける。
「やっぱり、オレが前衛かな?――オレがまずつっこむからお前達がそのスキに――――」
山本がまだ話している最中に獄寺は山本の方を振り返っては彼の服の襟元を掴んだ。
「獄寺!何を!?」
「勘違いしてんじゃねーぞ!」「!」
「今までなーなーでやっていたのは10代目のためだからだ。他の目的でてめーと組む気はねぇ!!」
「獄寺――いくらなんでもそれは……」
「それはてめーも同じだ、たきな。てめーの実力は認めるが10代目の右腕はオレだ!!」
「……あなたはそういう人間でしたね」
(私は『ボンゴレ10代目の右腕』ではなく『ツナの愛人』を狙っている訳ですが……この様子だとやはり言わなくって良かったようですね。少しずつ外堀を埋めていきましょう)
軽く苛立っている獄寺を見て、たきなは自分がツナの『愛人』になろうとしていたことをツナ達以外のリコリコのメンバーにだけ話して正解だと思っていた。彼のように反発する者がいるのは目に見えていたからだ。
そんな獄寺の話を聞いていた山本は流石に冷や汗を流していた。
「想像以上に嫌われてんのな」
「ったりーめだ」
「おめーみてーな悩みのねぇ脳的な野球バカは一生口を聞くはずねぇ種類の人間だ。同じ空間にいるのも嫌だね」
「……お前な……」
(いくらなんでも言い過ぎなのでは?)
大事な任務中なのに勝手に仲間と言い合いになっている獄寺にたきなは一言言おうと思っていた――――
――――その時、3人は周りから殺意を感じ始めていた。
「んじゃあ、3人でやりてーよーにやってみっか」
「そうするしかありませんね……」
「……………」
獄寺達は戦闘態勢のためにリングからマモンチェーンを外していた。
獄寺の言葉に2人は言いたいことがあったが現状はそれが最善のためにしかたなく頷いた。
少し相手の出方を待っていると上空から赤い炎を足(以下、Fシューズまたはゲタ)から放出したブラックスペルが
「フゥン!!」
ブラックスペルの1人が力任せで月牙鏟を振って赤い炎の塊を獄寺達に放つ。
炎が当たった場所には煙が広がって周りが見えなくなっていた。
そして数秒後に煙が晴れるとそこには誰もいなかった。
「……!消えた……?」
ブラックスペルの1人が獄寺達の姿が見えずに疑問に思っていると傍に燕が男の傍を掠る。
男が「ツバメ!?」と驚いていると木を踏み台にして時雨金時(日本刀)を持った山本が跳んで近づく。
「イマイチ、
次の瞬間、山本が時雨金時でブラックスペルの1人を切りつけた。
男は山本の攻撃でそのまま倒れる。
「おっ、おい!」
「どうなっている!?」
いきなりの奇襲にブラックスペルの1人が倒されて残りの2人は困惑していた。
そんな中で後ろから音がしてブラックスペルの2人は後ろを振り向く。
そこには――――
「そうだ、こっちだ」
「予想通りですね」
ドクロの形をした放射器を左腕に装着して向けている獄寺の姿があった。
その反対側には雷撃銃を一丁構えているたきなの姿があり、2人は男達が行動する前にそれぞれ武器から赤い炎と緑の雷をブラックスペル達に放った。
「がっ……」
「はっ……」
ブラックスペルの男達はそれぞれの攻撃を受けて体が焼かれて地面に倒れる。
「ついこないだまでリング戦でアホほど鍛えられてんだ。リングを持つ同じ条件なら負けねーぜ」
「今のはちょっとしたトリオプレイだな」
「……そうですか?それぞれ分担して倒したに過ぎないと思えますが……」
「よけーなことすんじゃねぇ!オレ1人で十分だ!!」
山本の意見にたきなと獄寺は否定的だった。
そんな中、獄寺達は「バチッ」と電気がおきたような音が耳に届いていた。
音がする方向を見るとそこには先ほどの男達と同じブラックスペルの服装をした男が空からFシューズから緑色の雷を放ってきていた。
「ボンゴレの守護者ってのは腰を抜かして方々逃げて行ったと聞いたが――こりゃまたかわいいのが来たな」
(電撃……!?)
(緑色の雷…私と同じ雷属性ですか――先ほどの隊員達とは雰囲気が違います……警戒すべき相手のようですね)
現れた金髪のオールバックの男に獄寺達は強く警戒する。特にたきなは男が只者ではないのを察していた。
「雨の守護者と嵐の守護者と雷の守護者に違いないようだが――随分と写真より若い…若過ぎる……ボンゴレっていうのは若返りの水でも飲んでんのか?」
「……!」
男はFシューズから放っていた雷を解除をして地面に降りてくる。当然、獄寺達は男を警戒する。
「まあいい。お前らとやり合うのは戦闘ってよりお仕置きになっちまいそうだな」
「このへらず口はオレが倒す。お前らは手を出すな」
「へいへい」
「待ってください!相手は只者じゃありませんよ。ここは協力して戦った方が――――」
「るせっ!オレがやるから黙って見てろ!それにオレにはさっきの連中への貯金もある」
獄寺はたきなの提案を突っぱねてブラックスペルの男の方へ向かい出す。獄寺が言う『……貯金?』とは何のことか分からない山本はつぶやく。
その答えを示すようにその数秒後に獄寺が事前に設置していたダイナマイトの導火線に火がついてダイナマイトに点火する。
ダイナマイトは爆発して火柱になって男の視界を防ぐ。
「ほう」
男はその爆発に感心するようにポッケに手を入れたまま移動していた。
周りには黒い煙が広がって周りの視界を塞いでいた。
「行き止まりだぜ。果てな」
獄寺は黒い煙が少し晴れると男の後ろから髑髏の放射器を向けてそう言い放った。
そして髑髏の放射器から赤い炎が放出される。直撃してそこに黒い煙が広がる。
獄寺は手ごたえを感じていたが―――
「なかなか」
「なに!?」
「効いてねぇ!」
「!!」
煙から現れた男はいつの間にかビリヤードのキューを持って周りに緑色の電気を纏ってすがすがしそうにしていた。どうやら周りの電気で身を守ったらしい。
その態度に獄寺達は男の態度に驚愕していた。
「そーいや自己紹介がまだだったよな…オレはγってんだよろしくな」
(こいつが!)(ラル・ミルチの言っていた激強っていう……)
(やはり只者ではなかったようですね……)
獄寺と山本は男の名前を聞いて衝撃を受ける中で、たきなは名乗る前から只者ではないかと察していたのでそこまで驚いていなかった。
『お前達が戦った第3アフェランドラ隊隊長――電光のγ。名のある殺し屋とマフィア幹部を何人も葬ってきた男だ』
3人はアジトでγに関する情報をラルから教えられていてそれを思い出す。
「獄寺、ここは手を組んだ方がよさそうだ」
「ええ…私も同じ意見です。ここはいがみ合っている場合じゃないです―――「っるせぇ」
「なっ」
「獄寺…おまえ」
獄寺は2人の提案を蹴るどころか彼らに髑髏放射器を向けていた。これは反発する意志を示していた。
「組む気はねぇと言ってんだろ。すっこんでろ」
「……そーかよ!!なら、お前1人で勝手にすりゃあいい」
「ちょ、ちょっと!何を考えているんですか!!?2人共冷静になってください!!」
たきなは2人のやり取りを見ていて怒りを含んだ声で2人を説得しようとするか2人は聞き入れずいた。
「はなっからそのつもりだ。ひっこめ」
「仲間割れか?」
「逃げやしねーから安心しろ。お前の相手はオレだ」
(ああ!もう!まったく、この人達は!!)
獄寺がγに言葉を返すと山本は近くの木にもたれた。たきなは2人の行動に呆れながらもとりあえず離れて見守ることにした。
それから仕掛けダイナマイトを爆発させてγの視界を塞いでγが飛んだ所を狙って先に彼に向ってダイナマイトを投げて同時に髑髏の放射器を向けて技を放つ。
《
放射器から赤い炎―フレイムアローが通る道にはダイナマイトがあり、それを巻き込んで嵐の炎は威力を上げていく。
「威力倍増か」
γもそれに気が付いて上空で後退しながら近づいて来るフレイムアローを右手の指に付けている緑色のリングから雷を出してぶつけて防いだ。
「電磁バリアだと……?リングそのものの力なのか!?」
「それほど驚くこともないだろう。こいつはお前らが破棄したボンゴレリングと同等の力を持つマーレリングだ」
(マーレリング!?)
(リングにはボンゴレリングと同じ特殊なリングがあるということですか……?)
獄寺を含めた3人はボンゴレリングと同等の力を持つという『マーレリング』というものを気になりだしていた。
そうしているとγは持っている匣を開匣して周りにいくつかのビリヤードの玉が電気を帯びて浮かんでいた。
「んだありゃ!?……球!?」
「獄寺、危険です!」
たきなは声を上げるがγはキューで白いビリヤードボール(以下、手球)を打つと他のビリヤードボールに当たって連鎖的にぶつかっていき獄寺の周りに落ちていく。
5つほど落ちたボールから緑の電気が放出され、それが獄寺の体を切り裂く。
「がはっ!」
「獄寺!?」
「どうだ?ショット・プラズマの味は…天国の扉は見えたか?」
「ぐあっ……」
攻撃を受けて地面に倒れる獄寺。ビリヤードボールは攻撃が終わると宙に浮かんでγの近くに戻っていった。
「…………」
木に寄りかかっている山本は目を閉じてその場を静観していた。
「くっ……球を帯電させた電気を地中でスパークさせたか?」
「正確には電気の性質ときわめて酷似した死ぬ気の炎だ。純度が増すほど切れ味が増すのが雷の炎の特徴でね」
(なるほど…雷の炎にはそんな特性が……)
「そこんとこしっかり味わって――召されな」
γはそう言い切ると先ほどのように手球を打つと他のビリヤードボールを弾いて先ほどのように獄寺がいる場所の地面に飛んでいく。
獄寺はそれを避けるためにその場から跳ぶ。だが、すぐにそれが悪手なのに気が付く。
(ゲタがねーのに跳んじまったな――お終いだな)
「っ!――獄寺ぁ!!」
(しまっ――――)
跳んだ獄寺を狙ってγはビリヤードボールを打ち込もうと構える。それを見たたきなは雷撃銃の片方を後ろの方へ向けて電撃を放ってその反動で獄寺の方へ向かっていく。
しかし、距離があるために間に合いそうになかった。だが、そんなときに獄寺の前に山本が現れる。
「!!」
「てめっ、何をしに――――」
次の瞬間、山本は竹刀で獄寺を後方まで吹き飛ばした。吹き飛ばされた獄寺は地面から叩きつけられて口から歯が一本抜けた。
丁度、たきなが駆けつけてきた場所の手前だった。
「てめ……何の…マネだ」
「お前の腐った根性を叩き直しに来た。どーにも腹の虫がおさまんねーからな」
「んだと!?」
「ちょっと、2人とも!!こんな時まで何やっているんですか!!?」
「ん……?なんだこりゃぁ……?」
こんな状況でも変わらずに不毛な争いをしている2人にたきなはうんざりしていた。
敵のγもこの流れに困惑していた。
「お前、日本に来てツナに会うまで一匹狼で誰も信用していなかったんだってな」
「だからこそ初めて心を開いたツナに忠実なのはわかる気がする。だけど、ツナにしか心を開かねーのは――――ツナへの押し付けしかなってねーぜ」
「何言ってやがる!!てめー!!」
「だいたい右腕っていうのは――ボスが一番頼りにする守護者のリーダーじゃねーのか?守護者をまとめてひっぱっていかなきゃなんねー奴がそっぽ向いてんじゃ話にならねぇ!」
「今のお前には右腕の資格はねーよ」
「………」
山本の言葉を聞いていた獄寺はハッとして悔しそうに唇を噛んだ。それに対してたきなは正論すぎると思い、何も言えなかった。
獄寺に言い放った山本はγと向き合う。
「選手交代だ。わりーな待たせちまって」
「いいや、中々甘酸っぱくって楽しかったぜ。――そらぁ、若い頃は有無言わさず瞬殺を決めてきたがな。年を取ると敵の話を聞くのも悪くないと思えてくる」
「――じゃねぇと殺った奴を忘れちまうだろ?」
(余裕かよ……)
「お前達のことは忘れなきゃいいがな」
γは言い終わるとキューで手球を打つと他のビリヤードボールを弾いて山本の方へ飛ばす。
(斬る!!)
山本は飛んでくるビリヤードボールを見切って斬ろうとしていた――――
――――次の瞬間、獄寺が山本に蹴りを入れて吹き飛ばしていた。
「獄寺っ!お前!!」
「感電して死にてーのか!お前が死んだら10代目が悲しむだろーが!!」
「!!」
獄寺が吹き飛ばす前に山本がいた場所に大量の電気を帯びたビリヤードボールが転がっていた。あのまま山本が斬ろうとしていたら山本は感電していてやられていたのは確実だろう。
「おいおい、ハーフタイムは1回きりだぜ。もう諦めな。お前らはここで死ぬ」
「確かにオレ達は一度ずつ死んでいた」
「1人だったらな」
「!」
獄寺の言葉に目を見開く山本。そして獄寺は言葉を続ける。
「だからこそ10代目はオレとたきなと山本と組ませたんだ。まぁ、オレが2人の面倒を任せられたんだがな……」
「……獄寺」
(なんか引っかかるいい方ですね……面倒を任せられたのは私なのでは?)
獄寺の言い方に引っかかっていたたきなだが空気を読んで口には出さなかった。
たきなは先ほどから様子を見ていて何かあったら間に入ろうとしていたが、2人がそれぞれ干渉していくので入る隙が無かった。
「いつまで寝てやがる、山本。連携であいつを叩くぞ」
「ああ、待っていたぜ!!」
「……私がいるのを忘れないで欲しいですね」
話が終わったのを見計らってたきなが後ろから獄寺達の方へ現れる。
その姿に山本は驚いた顔をする。
「た、たきな!わ、わりぃ!忘れていたわ……」
「ハァ……本当にあなたと言う人は……」
「迷惑かけたな、たきな」
「本当ですよ――――と!」
次の瞬間にたきなは2人のふくらぎに蹴りを入れ込んだ。蹴りを入れられた二人は悶絶してはふくらぎを押さえた
「――――ッッ!!!」
「…た、たきな!て、てめぇ!!なにしやがる!!」
「今までのことはこれでチャラします。ですが、次やったら――――これですよ」
たきなは手に持っている拳銃に弾倉を詰めて指さしてそういった。それを見て察した獄寺と山本は顔が青ざめた。
「はははっ…肝に銘じておくわ……」
「てめぇが言うとシャレにならねぇよ……」
「……?冗談は言っていませんが?」
「冗談に聞こえないっていうことだよ!!」
なにか勘違いしているたきなに獄寺は強くツッコんだ!そのやり取りを見て山本は「あはははっ」と笑うのであった。
3人はそんなやりとりもあって心を落ち着かせて目の前にいる敵―――γに視線を向ける。
「で、どーする?」
「オレとたきながぶっぱなして奴の頭を押さえる。降りてきたところをぶった切れ」
「オッケー。お前にしてはお前にしちゃ意外にアバウトだな」
「まずは……だ」
「……確かにおおざっぱすぎませんか?――と言っても今の手持ちの材料で奴を殺れる方法が少ないから仕方がありませんが。作戦提案を頼んだのも私ですし」
山本が割と簡単に承諾しては、最初は獄寺のおおざっぱな作戦にたきなは呆れたがすぐに状況を考えてその方法に肯定した。それを見て山本は『ニッ』と笑う。
「わーったよ。そんじゃあ2人がぶっぱなしやすくしねーとな」
「流石にオレももう待てそうにない。次の休みはあの世でとってくれ」
「ああ、待たせたな―――いくぜ!!」
山本の言葉を皮切りに3人はそれぞれ別れて走り出す。
それと同時に山本は開匣して雨燕をγに向かって放つがあっさりと彼のビリヤードボールを当てられて地面に落ちる。
その隙を狙って獄寺が髑髏の放射器から赤い炎を放つ。勿論、γはマーレリングから雷の炎を出して炎を防ぐ。
「あなたを攻撃されては、防御に周らざるを得ないはずです」
たきなは雷の炎を出して防御に回るγを見て獄寺と違う場所から2丁の雷撃銃の
《
「おいおい、なんていう数の雷の炎の弾だ」
(雷の守護者なだけあって鋭い攻撃。そして連続で雷の弾を撃つことができるとは…興味深い銃だ)
連続で雷属性の炎の弾を放つたきなの銃にγは興味を持っていた。ヴェルデの拳銃は下トリガーを引くことで連続で雷属性の球体を撃つことができるのだ。ただ、上トリガーで撃てるエネルギー体の方が威力は高く、弾丸を媒体することでさらに威力を上げられる仕様となっている。
何度も連続で撃たれる電撃球をγはマーレリングから発した電磁バリアで押されながらも防いでいた。だが、獄寺とたきなの攻撃を同時に受けているためにシールドが手薄になっていた。
(チッ……リングの炎だけで防ぐのは難しいか)
2人の同時攻撃を受けていたためにシールドが耐えられずに少し破壊されてたきなからの電撃球を体に受ける。
彼は服を焦がしながらもなんか下の地面に着地するm8彼が息をつく暇もなく、横から時雨金時を持った山本が駆け出す。
「もらった!!」
「なるほど。アイディアはいいが――惜しいな」
γはそうつぶやくと匣を開匣した。
《
彼の左右に電気を纏った狐が2体丸まっている状態で現れた。
電狐は体から電気を発しているためにうかつに近づくことはできなさそうであった。
「近づいたら感電死だ」
「くっ」
(こちらの準備不足もあるとしてもこれは予想外……どうする?ペンタはまだ私の言うことを聞きませんし……)
山本とγの距離はまだあるがこのまま止まって攻撃を中止したら反撃をされるのは分かっていた。だが、無策に突っ込んだとしてもγの言う通りに感電死するだけなのは目に見えていた。
この状況にたきなは思い悩んでいた。自分が持っている匣兵器はまだ自分の言うことを聞かずに開けるのが危険だった。
「突っ込め、山本!!」
「!!…………ああ!!」
(獄寺、何を!?)
獄寺の発言にたきなが困惑する中で、山本は獄寺を信じてγの方へ向かっていく。
獄寺はγに向かって放射器を向けると風が発生してγの雷の炎と電狐を吹き飛ばした。
「!!」(炎が飛んだ!?)
「いけ!山本!!」
《時雨蒼燕流 攻式八の型 篠突く雨》
山本はγの懐に近づいては鋭い斬撃で突き上げた。食らったγはそのまま上空に吹き飛ばされた。
空中には少量の血が舞った。
「………ふー、やった!ちっとヒヤっとしたけどな」
「少しばかりじゃないですよ。獄寺が突っ込めと言った時は戸惑いましたよ」
「バーカ――右腕のオレといてヒヤっとしたり戸惑う時なんてねーんだよ!」
「ふ、ははははっ!!!」
「何がおかしいんだよ!!!」
怒る獄寺に「別に」と答える山本。それにつられてかたきなは少し微笑んでいた。
なんだかんだでチームプレイで敵を倒すことができたからだ。
「敵の大将を倒したってつったらツナ達驚くだろうな」
「そうですね。特に千束がかなりオーバーに驚いているのが想像しました」
「まぁ、オレには10代目に報告する義務があるけどよ……」
3人が仲良く今後のことについて話し合っていうが――――
――――彼らの体をビリヤードボールが通り過ぎて木に刺さる。
そして電気を放出してその雷は山本の体を切り裂いた。
山本の体から流血して山本自身も吐血した。
「山本っ!!」
「そいつの刀が死ぬ気の炎を纏っていたら少し食らっていたな」
「ば、馬鹿な……あなたはやられたはず……!!」
たきなは目を疑っていた。なぜなら、目の前に山本に切られたはずのγが怪我の後もなく胡坐の姿勢で余裕そうに座っていたからだ。
彼が切られたはずの場所には雷の炎があり、どうやらそのためにダメージを受けなかったのがうかがえた。
「さて、気になることがいくつかでてきた。ボンゴレ10代目はいつ生き返ったのかな?そこんとこ口を裂いてでも教えてもらわなきゃな」
γは自分が生き残った種明かしをする。彼は事前に予備の炎を蓄えている匣を用意しており、炎が吹き飛ばされる前に開匣して狐は消えずに残り防御したという。
事前に部下に獄寺の武器について知っていたために用意していたともγは語る。
「さあ、お遊びはここまでだ」
「!!」
「確かにお前らの若さにも驚いたがボンゴレならそれくらいの情報操作はありえる。だが、ボンゴレ10代目が生きているとしたらこいつはただことじゃない」
(ボンゴレ10代目が生きている……リボーンさんの話から未来のツナについて聞いていましたが……まさか)
「奴が射殺される所は多くの同志が目撃している」
「!!」(射殺!!)
(分かっていた……この時代にボスのツナを殺す相手なんてミルフィオーレしかないことは……)
『たきな!』
たきなはγの話を聞いて脳裏に自分を呼びかける笑顔のツナの顔が浮かび上がって怒りに身を震わせた。
「………よくも!―――よくもツナを!!!」
「たきな!?」
たきなは怒り狂って雷撃銃をγに向けて雷の炎を放つが、たきなと獄寺に雷狐が向かって行って雷撃を浴びせる。
たきなはその痛みで銃を手放して雷の炎は消えて獄寺と共に地面に倒れる。
「がっ」
「がはっ」
「さあ、教えて貰おう。なぜ10代目が生きている。そして何処にいる」
「……だれ…が…あなた…なんか…に……」
「嬢ちゃん、オレは男女平等なんでね。容赦はしない」
次の瞬間、雷狐の雷がたきなに対して襲い掛かりたきなは悲鳴を上げる暇もなく直撃した。
「たきな!――――ぐあっ!!」
「それにもう一つ気になることがある。お前らがつけているリングに見覚えがある。どんな冗談だ?」
「ああああ!!!!」
γは獄寺の手を容赦なく血が出るまで踏みつけた。
その後、山本も抵抗するがあっさりやられてγは獄寺に尋問と言う名の――拷問を続けた。
――――10年後の雲雀恭弥が現れるまで。
ここら辺、描写する必要あったかと思う人はいると思いますが、今後の話的にも必要なので描きました。
ちなみにツナ達の方は千束がいてもあまり話が変わらないのでカットします。
あと下トリガーについてロックオン機能だと予想していた人はすいません。作者の発想力が足りないせいです。
ただ、面白い機能だと思うのでいつか採用してみたいとは思っています。
読んでいただきありがとうございます。
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