ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

53 / 73
今回から色々とカットとダイジェストしながらいきます。
理由は千束とたきなやクルミを出しても原作をなぞるだけになります。
ここら辺は申し訳ありませんがリボーン18巻を参考にしてください。

あらすじ:獄寺達3人がγにやられた後、10年後雲雀が現れてγを返り討ちにする。情報収集に帰ってきた10年後のビアンキとフゥ太からミルフィオーレの日本支部の入り口が並盛地下のショッピングモールにあることを発見したという情報を聞く。そのためにツナと千束は強くなることを決意してラル・ミルチからの修行を受けていた。それから13日後――――


継承

ツナはラルの修行を受けるために千束とエレベーターで修業ルームまで向かっていた。

 

(ラル・ミルチ…今日から新しい修行だって言ってたけどなんだろう…?超モードでの炎の強化訓練はもういいのかな?)

 

「はぁー……こういうエレベーターってなんか付くまでの時間って鬱々しく感じたりしない?」

 

「えっ……そうかな?結果まで待つ時間があるのが嫌っていうなら分かるけど」

 

「そうそう!そういうのだよ!!どうせならやることは先に話して欲しいよね!!」

 

「あははは……」

 

(千束はオレと違って開ける匣があって開けていたみたいだけど……成果とかどうなっているのかな?)

 

ツナは千束が(ハイパー)モードの強さを高めていた自分と違ってラルと匣を開けていたのは分かっていたが、自分の修行が大変で見ていない。

 

「ねぇ、千束。千束はどんな修行をしていたの?」

 

「んー?秘密」

 

「なっ!?秘密ーーーー!?」

 

「うん。だってさーここで話しちゃったら修行にならないでしょ?ピンチの時に役立って知らしめるのが修行の成果というものなのだ」

 

「い、いや……知らないし」

 

ツナは千束に言動に呆れつつ、これ以上聞いても答えてくれなさそうなので聞くのをやめた。そうこう話しているとエレベーターが目的の階に着くとドアが開いては――――

 

「よっ!」「おはようございます10代目!!」「よろしくお願いします、ツナ。千束」

 

そこにはγによって大怪我をしていたはずの獄寺と山本とたきなが先について待っていたのだ。

 

「今日からオレ達も修行復帰するぜ」

 

「ケガはもういいの!?」

 

「完璧っス!!体が鈍って困るほどです!!」

 

「そっか…よかった」

 

ツナは獄寺の言葉で一安心した。

 

「2週間近く怪我で遅れを取りましたが、ここから巻き返す予定です!」

 

「おうおう燃えているねぇ、たきな。ここから巻き返しが楽しみだねぇ」

 

「……所で千束。この2週間近くきちんと修行していたんですよね?」

 

「も、勿論!2週間前の千束さんと思わないでよ!」

 

「ふふっ……なら、楽しみにしていますよ」

 

(たきなって千束に対して時たま優しい顔するよね……)

 

子供のようにほっぺを膨らまして必死になる千束に対してたきなは少し微笑んで言葉を返していた。

その姿をみてツナは千束に対してたきなが優しい顔をすると思っているが、ツナに対してもしているのに気が付いていなかった。

 

「5人揃ったな」

 

ツナが色々と考えていると部屋の奥からラルとリボーンが現れた。

 

「予告通り、本日より新しい修行─"強襲用個別強化プログラム"を開始する」

 

「個別…強化…?」

 

「この10日間、ツナがラルに1対1で教えられたように、1人に1人ずつ家庭教師をつけ修行だ。リング戦の時と同じだな」

 

それから山本の家庭教師はリボーンで獄寺の家庭教師は姉のビアンキと決まっていく。ツナはどちらの組み合わせも不安で仕方がなかったが。

 

「たきなは草壁が、千束はフゥ太が担当するぞ。」

 

「フゥ太も家庭教師側なの!?」

 

「よろしくお願いします。たきなさん」

 

「わかりました。よろしくお願いします」

 

「頑張ろうね、千束姉」

 

「うん、フゥ太とならうまくやっていけそうだね!」

 

たきなと千束がそれぞれの家庭教師に挨拶をしているとツナは自分の家庭教師に問題に気が付く。

 

「おまえは自分の修行に専念しやがれ」

 

リボーンはそう言ってツナの額を撃ち抜いた。その衝撃によりツナは獄寺達の後方へ吹き飛ぶ。だが、すぐにツナの額に炎が灯って、いつの間にか身に付けていた手袋がXグローブへと変化して、グローブと額に灯る炎が膨れ上がる。

 

「すげえ10代目!!また迫力が増してる!!」

 

「前とはまるで別人だな!また随分差ーつけられたぜ」

 

「どんどん強くなってくね、ツナ」

 

「流石、ツナ……ですが、すぐに追いついて見せます!!」

 

獄寺達が感心するのを他所にツナは一瞬にしてラルのすぐ近くまで移動する。

 

「はじめよう、ラル・ミルチ」

 

「悪いがオレはお前の指導を下りる」

 

「おまえはオレの思い描くレベルにまるで達していない…短時間ではこれ以上のレベルアップも望めないと判断した」

 

「だが実際にここまで―――」

 

「おまえの力はこんなものではない!」

 

ラルがそう訴えた直後、ツナに向かって死ぬ気の炎を纏った球体が飛んでくる。

ツナは空中に逃げて1度は回避するが、球体は軌道を変えてツナの元に再び襲いかかる。

今度は死ぬ気の炎を手から放出して激突の衝撃を軽減させるが球体の勢いは緩む気配を見せない。

 

「気を抜けば死ぬよ」

 

「おまえは!!」

 

「君の才能をこじ開ける」

 

そこに現れたのは10年後の雲雀であった。襲ってきた球体の正体は雲雀の匣兵器のハリネズミであった。

その後、ツナはハリネズミの勢いを止めるために零地点突破・初代(ファースト)エディションを使って凍らせようとするがツナの周囲を針の生えた雲が覆いはじめる。ツナは必死になって凍らせようとするが、雲の増殖スピードが速く、ついにはツナを覆い込み、大人の身長を上回る大きさの球体がツナを包んだ。

 

『球針態――絶対的遮断力を持った雲の炎を混合した密閉球体』。雲雀曰く、ツナの腕力や炎でも不可能らしい。

そして雲雀は中のツナに『密閉され内部の酸素量は限られている…早く脱出しないと――死ぬよ』と告げる。

その言葉に獄寺とたきなが怒り雲雀の傍へ駆け寄る。

 

「ふざけんな!!てめーら10日ぶりに現れたと思えば、10代目を殺す気か!!出しやがれ!!」

 

「そうですよ!!今すその球体を解いてください!!」

 

「弱者が土に返るのは当然のことさ。第一、沢田綱吉を殺す理由があっても生かしておく理由が僕にはない」

 

(理解できない……この男は危険だ!)

 

(ヒバリ…やっぱりこいつは味方じゃねぇ!!)

 

たきなと獄寺はそれぞれ雲雀の危険性に危機感を持っていた。

 

「んじゃあオレ達も修行始めるか」

 

「ま、待ってくださいリボーンさん!!このままじゃ10代目が!!」

 

「ヒバリはやるっつったらやるぜ…」

 

「そーだよ!ツナが死んじゃう!!」

 

「わかってるぞ。だからこそヒバリなんだ…歴代ボスが越えてきたボンゴレの試練には、混じり気のない本当の殺意が必要だからな」

 

(((ボンゴレの試練……?)))

 

4人が疑問を浮かべる中で山本はリボーンに連れられ、獄寺はビアンキが至近距離で顔を見せつけて気絶させられ、それぞれの修行場へと向かった。残された千束とたきなはその場を見守っていた。

 

「私達は行かなくって大丈夫?」

 

「うん。このままじゃ集中しようにも出来ないでしょ?ツナ兄の安否が確認できない限りは」

 

「そうだけど……」

 

フゥ太の言う通りツナの安否が確認できない今ではとても修行に集中できる気がしなかった。そんなたきなと千束と心境を察したのかフゥ太は言葉を掛ける。

 

「心配しないでたきな姉、千束姉。ツナはきっと試練を乗り越えて強くなるよ。今までもそうだったじゃないか。ね?」

 

「フゥ太……」

 

「た、確かにそうだよ!きっとツナはこんな試練乗り越えてくれるよ!そうだよ!いつだってそうだったじゃん!!」

 

「千束……」

 

千束は腕を広げて力強くツナが乗り越えることを力説していた。だが、それは彼女の精一杯の強がりなのはどこか震えている体が証明しており、たきなも察しながらも何も言わなかった。

 

 

 

 

 

 

そして彼女らの期待と裏腹にツナは球針態を破壊できずに十数分が経っていた。

千束とたきななど周りが心配する中で彼女達が持っているツナから渡された赤と青の彼岸花が描かれた銀色のリングが光る。

 

「何これ!?」

 

「リングが光っている……?いや、これは――共鳴?」

 

2人のリングは球針態の中にいるツナとボンゴレリングと共鳴するかのように光と光が繋がり千束とたきなは精神が引っ張られて世界が暗転する――――

 

殺れ

 

『どうか…命だけは助けてくれ!!オレが死んだら子供が…妻が…!!』 ズガッ

『ぐぁ!』

 

「な…何これ!?」

 

「わ、分かりません!リングが共鳴しているから起きたことなのか……」

 

[何だ…これは!?頭に直接流れ込んでくる…]

 

「これはツナの声……?」

 

千束達がこの状況に困惑する中でツナの声か脳内に聞こえてくる。どうやら、こちらの声は聞こえないがツナの声は聞こえるようになっているらしい。

最初に映し出されたのは――――周囲に死体が散らばる中、命乞いをしていた人の頭が撃ち抜かれる光景。その光景を皮切りに、様々な景色が映し出されていく――――

 

報復せよ

 

『ギャアア!』

 

ある時は家ごと人を焼き――

 

嵌めろ 根絶やせ

 

ある時は人を車ごと爆破し、またはある時は機関銃で人を蹂躙していく――

 

[何!?これは本当になんなの!!?]

 

「――これが、試練だというのですか…?これがボンゴレの――『ボンゴレの…業』っ!!」

 

その声をはじめとして、ツナの周りに複数の人影が現れる。現れた人物は全員顔が見えずに目元の場所に大空の炎を灯していた。

 

『抹殺、復讐、裏切り、あくなき権力の追及…マフィアボンゴレの血塗られた歴史だ』

 

『大空のボンゴレリングを持つ者よ――貴様に覚悟はあろうな』

 

「…え!?」

 

『この業を、引き継ぐ覚悟が』

 

1人の人物がツナに問いかけた直後、ツナと千束達の頭に声が響き渡る。

 

『助けてください!!』

 

『!!』

 

『ギャアア!!』

 

『むごすぎる』

 

『ひ…ふゎ…』

 

『息子を返せ!』

 

『や…やめろ!』

 

『ぐわぁ!!目がぁ!!』

 

 

 

「やめろぉぉ!!!」

 

 

 

「ううっ……こんなのってこんなのって……」

 

「落ち着いてください。千束」

 

「急に何も喋らずにいたと思ったら急に喚き出してどうした?」

 

「えっ…い、いえ!なんでもありません……」

 

(やはり、他の人にはこの光景が見えていないようですね……見えているのは彼岸花が描かれているリングのおかげ……?)

 

人々の悲鳴を聞いて千束は精神的な辛さで膝を地面に付く。たきなが心配して駆け寄るとラルが疑問を浮かべていた。

その様子を見てたきなは理屈は分からないが、どうやら自分達が持っている彼岸花のリングが自分達にも見えることを理解した。

 

「やめろ!!やめてくれ!!」

 

『目をそらすな――これはボンゴレを継ぐ者の宿命…貴様が生を授かったことの意味そのものだ』

 

「嫌だ!!こんな酷いことはできない!!」

 

『代価を払わずして力を手に入れることなど叶わぬ』

 

『偉大なる力が欲しければ、偉大なる歴史を継承する覚悟が必要なのだ』

 

『嫌だ…』

 

「……やめてよ!ツナがなんてでこんな思いしなきゃいけないの!?」

 

「千束……」

 

千束が悲鳴に近い声を上げてたきなはそんな千束を見て心配するが、声が止める気配はない。

 

「みんなを守るためなら何だってできるって思ってた…でも……こんな……こんな力なら、オレはいらない!!」

 

『「!!」何だと!?』

 

千束がボンゴレが過去にやってきたことを見せられて心を痛めている中でツナは自分の気持ちを吐き出した。

 

「こんな間違いを引き継がせるなら…オレが――――

 

 

――――オレがボンゴレをぶっ壊してやる!!

 

 

「ツナ…!」

 

「―――自分だって余裕ない癖に…本当にうちのボスってば……」

 

(だからこそ、私や皆がついていくんだけど)

 

[…何言っちゃってんだオレ…みんな…ごめん…]

 

「ツナ!!」

 

ツナの覚悟を聞いては千束とたきなが心にじんと来ているとすでに限界が来ていたツナが倒れそうになる――――が、すぐ近くにいた人物が彼を受け止める。不思議に思ったツナが受け止めた人物の顔を見ると驚きを隠せない。

 

「きゅ…9代目!!」

 

「どうしてここで9代目が……!?」

 

「見て!さっきまで顔が見えなかった人達が…!」

 

いつの間にか悲鳴も聞こえなくなり、再び暗転した空間で千束が指差す先には、地面に浮かび上がる巨大なボンゴレの紋章とその左右に並ぶ歴代ボス達。そしてその奥には―――

 

《ボンゴレⅠ世(プリーモ)

 

『貴様の覚悟、しかと受けとった』

 

『何これ…夢…?幻覚…?』

 

E'la nostra ora incisa sull'anello(リングに刻まれし我らの時間)

 

「今のは!?」

 

「時間……時?」

 

―栄えるも滅びるも好きにせよ ボンゴレX世(デーチモ)

 

「え?」

 

―……お前を待っていた ボンゴレの証をここに継承する─

 

ボンゴレⅠ世がそういうと、ツナの足元にボンゴレの紋章が浮かび上がり、死ぬ気の炎に姿を変えた歴代のボス達がツナと紋章を取り囲む。そして光がツナを包んでいき――――ツナが閉じ込められている球体に亀裂が入り、隙間から光が漏れだしていた。

 

「何だ!?何が起こっている!?」

 

「恭さん、これは!?」

 

「球針態が――壊れる」

 

周りが混乱している中で雲雀がそう呟いた直後、球針態が破壊されて、大量の煙が溢れ出す。そして、その煙の中から現れたツナの両手には――――

 

「ボンゴレリングの紋章がついたX(イクス)グローブ…?」

 

大空のボンゴレリングを手の甲に宿したX(イクス)グローブ Ver.|V.R.が嵌められていた。あの試練はツナを飛躍的に強くするための物だったが、リボーンも半分自信がなかったらしい。歴代のボンゴレも受けてきた試練だが、あんな答えで乗り越えたのツナだけだろうとリボーンは語る。

 

「混じり気の少ない純度が高い炎はああいう澄んだ色になるんだ。大空ならオレンジ、晴はイエロー、雨はブルー、雷はグリーン、嵐はレッド、雲はバイオレット、霧はインディゴにね」

 

千束の傍にいたフゥ太が彼女らにそう語る。

それからツナは綺麗なオレンジ色の大空の炎を灯して雲雀と戦うことになったが、ツナはその場にいたメンバーの目にも見えぬ速さで移動するが雲雀には避けられて逆に攻撃を受けてしまう。しかもパワーアップした力が強すぎて壁に激突してしまう始末。

 

Ver.V.R.というのは、ノーマルのXグローブがツナの意思の強さに比例してなめらかに出力を上げていくのに対し、Ver.V.R.はある地点から急にパワーが跳ね上がる特性で扱いきれず吹かしすぎたり、前につんのめてしまう。つまり、かなりピーキーな性能である。

 

このままでは雲雀に負けてしまうことを直感したツナは超高速で雲雀に突っ込んだ振りをして彼からハリネズミの匣を奪いさった。

 

「あれはヒバリの……」

 

「やりぃ!確か大空の炎は全ての匣を開くことができたんだよね!?」

 

「頼む…」

 

ツナはズタボロになりながらそうつぶやき、大空の炎で匣を開匣してハリネズミは雲雀に向かって飛んでいく。

だが、雲雀はすぐにリングを嵌めると、もう1つの雲ハリネズミの匣を取り出し、飛んでくるハリネズミに向かって開匣した。

 

「同じハリネズミです!」

 

「ちくしょー!予備持ってたかぁ!」

 

2匹のハリネズミがぶつかり合い、炎の衝突が起こる。

 

「気が変わったよ」

 

2匹の匣兵器がぶつかり合う中、雲雀はツナを見据える。

 

「もっと強い君と戦いたいな。それまでは少し付き合おう。――――で、君たちは…」

 

─匣がどうやってできたのか、知っているの?─

 

雲雀はそう呟いた――――

 

 

(ボックス)というのは、自然の中にある形から兵器を作れないかと、4世紀前の生物学者『ジェペット・ロレンツィニ』の設計書が元になっている。しかし、そこに描かれていたのはオーバーテクノロジーで当時は見向きもされなかった。そこに同じ3人の発明家『イノチェンディ』『ケーニッヒ』『ヴェルデ』が現れたことにより、机上の空論から現実論に変わることとなった。彼らは匣の動力源にマフィアに伝わるリングからの炎が最適であることを突き止めて、僅か5年でプロトタイプを完成。生物を模した匣を作る傍ら、新しいタイプの匣も発明・開発をしていった。(10年後の世界で)つい最近までは彼らは研究資金調達のために多くのマフィアに売っていたが、3人の科学者のうち2人が変死。その後、生き残っているケーニッヒは地下に潜り、闇の武器商人に流しているらしい─

 

 

――――とラルは語るが雲雀はその情報を肯定した上で匣が出来たことには『偶然』であることを語る。

 

 

「ぐーぜん――って……流石にいくら何でも……」

 

「何事も突き詰めればそうなりはしますが……」

 

千束達も流石にその結論には呆れていた。大雑把と言うより漠然としていた答えだったからである。だが、草壁は世界的な大発見や大発明には、発明家の身近に起きた偶然がひらめきを誘発してできたものが少なくなく、ニュートンが万有引力を発見したリンゴしかり、ノーベルがダイナマイトを発明した時の珪藻土に染み込んだニトログリセリンしかり…もちろん、それらのミラクルには偶然を必然とする受け手の準備と力も当然必要だと言う。

それらを含めてそのような偶然はそう簡単に起こることではなく、雲雀が率いる『風紀財団』は匣兵器開発に頻繁に起きている偶然を追っているらしい。

 

「知るほどに謎は深まるばかりでね――沢田綱吉、明日も楽しませてくれよ」

 

そう言って雲雀はどこか楽しそうな笑みでツナを見る。

 

「覚えておくといい。大空の炎は全ての属性の匣を開匣できるが、他属性の匣の力を全て引き出すことはできない」

 

「あっ!ツナが出したハリネズミが取り込まれていってる!」

 

 ツナが出したハリネズミはそのまま雲雀の雲ハリネズミに徐々に飲み込まれていき、粉々に砕け散る。

 

「悲観することはないよ。大空専用の匣も存在するらしい」

 

雲雀はそう言い残しては部屋を出ていく。それとすれ違うようにして、リボーンを探しに来た山本が入ってくる。

 

「小僧!!」

 

「待たせて悪かったな」

 

「ツナも元気そーじゃねーか!いやーよかった!!」

 

「んじゃ、お前の修行も再開すっぞ山本」「ああ」

 

「沢田、おまえも休んでる暇はないぜ。一刻も早くVer.V.R.を扱えるようにならなくてはまた雲雀に…」

 

愚痴のように呟きながらラルが近づくと、ツナは先程の戦いで消耗しすぎたからか、いつの間にか気絶するように眠っていた。

 

「…仕方のない奴だ。あの試練の後だ…無理もないな――」

 

「おおっ!ラルも思ったよりやさし―――「―――とでも言うと思ったか!!」

 

「ええっ!?」

 

「こんなことでは、ミルフィオーレに潜入し入江正一を消すことなどできんぞ!!目を覚ませ!!」

 

「ぶぶぶっ」

 

ラルはツナの服を引っ張って引き寄せは彼の顔に往復ビンタを行う。

その姿を見ていた千束達は彼女の行動に引いていた。

 

「鬼すぎる!!」

 

「ラルさん、すごいスパルタ…」

 

「ってか、ツナ教えるの降りるって言ってなかったか?」

 

「ヒバリが色々と手ほどきしてくれるつもりがありませんからこれが正しいですが……」

 

たきなはそう言ってはツナに暴力を振るうラルに対してあまり良く思っていなかった。彼女がツナの将来の愛人として心から望んでいるものだからであるが――それと同時に彼女が適任なのも理解していた。

 

それから千束達はそれぞれ修行するために別のトレーニングルームに移っていった。




たきな達の彼岸花リングが共鳴にした件に関してきちんと理由があります。
ただ、その理由を話をするのに大分後になる予定ですが……。


読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=319679&uid=228766
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=324870&uid=228766
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。