ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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今回は色々とカットとダイジェストしながらいきます。
前回描けていない所があったので。あと獄寺君の過去下り描写カットします(作中ではある扱い)
ここら辺は申し訳ありませんがリボーン18~19巻を参考にしてください。

前回の続きなので今回はあらすじはなしで。


それぞれの決断(前編)

ツナと雲雀との戦いの後に別のトレーニングルームでたきなは草壁と共に修行を行っていた。

 

「はぁ…はぁ……!」

 

「たきなさん、あなたは確かに正確な射撃が得意であなたが持っている銃は威力が高く、相性がいいでしょう……しかし、それも攻撃が当たらなければ意味がない」

 

草壁はそう言い切ると少し離れているたきなの元に駆け寄る。たきなは両手で雷撃銃を持って草壁に向かって撃つが、彼の姿はその場にいなかった。

たきなはすぐに彼の居場所を探すが、すぐに殺気を感じて前に跳んだ。彼女がいた場所には手にナックルダスターをはめた草壁が拳を振り降ろしていた。彼が拳を上げると殴った部分が深みがあるくらいヘコんでおりかなりの威力があるのが見て分かった。

 

「手には雷の炎で強化したメリケンサック……破壊力が凄いですね……」

 

「申し訳ありませんが、『本気でやれ』というのがリボーンさんからの指示ですので……」

 

「別に構いません。本気でやってもらわなければ意味がありませんから。怪我など考えずにお願いします」

 

「……わかりました。危険だと思ったらすぐに止めますのでそのおつもりで」

 

草壁は軽い会釈をして再び走り出す。たきなは2度同じ手を喰らわないというように次は左右それぞれの手に雷撃銃を握って片方の銃口を地面に向ける。たきなは銃から出た雷の炎の反動によって上空に飛び、下にいる草壁に向かってもう片方の銃で狙いを定め緑色の雷のレーザーが放たれる。

 

(正直、不安定であんまり使いたくありませんが――相手の動きが読めない以上は相手の攻撃範囲外の上から攻撃するしかありません)

 

「確かに私に攻撃が届かずに位置を確認するとしたらそれが一番ですね。――いいでしょう。()()を出したくありませんが、あなたに敬意を表して使いましょう」

 

草壁はそう言うと懐から匣を取り出すと右手のリングから雷の炎を出して匣を開匣する。

すると”それ”は現れてたきなが放った緑の炎のビームを遮った。

 

「こ、これは……」

 

たきなは出てきた匣兵器に言葉を失った。なぜなら、現れたのは2mを超えた茶色の大型の―――熊、ヒグマであった。ヒグマは2足歩行で立っており、圧がある雰囲気をまとっていた。

たきなは地面に上手く着地するとすぐに体勢を立て直して距離を取り、ヒグマに雷撃銃を向ける。

 

「これが私の匣兵器の雷熊です。狂暴なので気を付けてください」

 

「生物を模したのが基本と聞いていましたが…ここまでデカイと圧巻ですね――――」

 

たきなはそう言いながら両手の雷撃銃で雷の球体を雷熊に撃ち込む。こちらに来る隙を与えないために直径50cmの雷球体をだ。それが十秒ほど続いて両方の銃口にエネルギーが溜まっていつもよりデカい直径2mほどの雷球体を電熊に撃ち込んだ。

 

|炸裂する電撃(フルミネ・エスプロジオーネ)

 

 

――――だが、たきなが溜めた電撃球は雷熊の手によって簡単に弾き飛ばされた。

 

 

 

「なっ……!そ、そんな!!」

 

(くっ……やはり、リングの炎を灯しながら雷撃銃を撃つことが上手く出来ないと匣兵器には効きませんか……)

 

たきなは自分が放った技が簡単に弾かれた事実に狼狽しながらこちらに向かってくる雷熊に対してたきなは雷撃銃のビームの反動で後ろに素早く下がって逃げる。

たきなの雷撃銃は死ぬ気の炎を変換して撃つのでリングの炎を宿しながら打つのに少し手間取っていた。

ちなみに先ほどの銃の反動で飛ぶ技はXANXUSが7代目の銃でしていたことをツナ達から聞いて使わせてもらっていた。

 

(まだリングの炎を宿して撃てなかったとはいえ、私が使える強力な技がこうも簡単に……!……こうなったら不安定ですが、これを使うしかないですね)

 

たきなは背中のバックから1つの匣を取り出して右手のリングに雷の炎を宿して匣に差し込んでは開匣する。

匣からは雷を纏ったキングペンギン――ペンタが雷熊に向かって真っすぐに飛んで行く。

 

「プープープープー!」

 

(よかった、言うことを聞いて素直に飛んでいってくれました)

 

だが、たきながほっとしているのもつかの間。飛んでいったペンタは雷熊の傍まで行くと熊によって簡単に床に叩きつけられた。

 

「ペンタ!!」

 

(真っすぐ飛んでいってくれたから上手くいくかと思いましたが……それにしてもあの匣兵器強すぎるような……)

 

雷熊によって床に叩きつけられたペンタを心配しながらたきなは熊の強さに疑問を持っていた。

だが、そんなことを考える時間もなく雷熊は倒れているペンタを捕まえて口を開けて食べようとしていた。

その様子を見たたきなは慌てて雷熊の方へ駆け寄ろうとしていた。

 

「まって――――「そこまでだ!」

 

草壁が声を張り上げると雷熊は吸い込まれるように匣に戻っていった。

たきながその様子に唖然としていると草壁はゆっくりたきなに近づく。

 

「とりあえず、修行は一度ここまでにしましょう」

 

「で、ですが!」

 

「気持ちはわかりますが、あまり気を張り詰めすぎる良くありませんよ。区切りをつけましょう」

 

「………はい。分かりました」

 

まだ納得していない顔をするたきなだが草壁が言っていることは正しいためにそれ以上口を出さなかった。

 

「たきなさんの匣兵器に手を出してすいません。何分、こいつは気性が荒いものでして……」

 

「それは分かりましたが……では、なぜその匣兵器をお持ちに?」

 

「実は風紀財団の方で雷の匣兵器を中々入って来なくて、入ってきても並程度かそれ以下のものでしかないんです。ミルフィオーレの隊員と戦うにはこいつに頼らなければならない時もあるのです」

 

「…つまり、先ほどの強制的に匣に戻したのもそういう訳ですね」

 

「ええ、技術者に頼んで強制的に匣へ戻せるよう頼んだのですよ。近いうちに別の雷の匣兵器を頼むかあの熊の性格が少し温厚になるように改造して貰う予定です」

 

「改造ですか……」

 

草壁の話を聞いたきなは少し顔が引きつった。いくら反発されているとはいえ自分の匣兵器をそんな風に改造することは考えられなかったからだ。

そうしてたきなは叩きつけられたペンタの方へ走り出す。

 

「ペンタ、大丈夫ですか――――いたっ!」

 

たきなはペンタに手を差し出すがペンタはたきなの差し出した手を叩く。

ペンタはそのままどこかへ歩き出して行ってしまった。

 

「な、なんですか!自分の主人に対してあの態度ッ!」

 

「仕方がありませんよ。匣兵器で生物を模しているのは色々と性格を持ってますから」

 

「ですが、あのまま放って置くのも……」

 

「心配ありませんよ。匣兵器は体内の死ぬ気の炎がなければ活動停止になりますから。体内の炎が切れた後に回収すればよろしいでしょう」

 

「確かに。なら、少し放って置きますか……」

 

(ですが、なぜペンタが私にここまで反抗的なのかはわかりません……)

 

たきなはペンタがどうして自分に反抗的なのか思い悩んでいた。

 

 

「はぁ!!」

 

 

たきなが色々と考えていると彼女の耳に千束の張りのある声が聞こえた。後ろを振り向くと自分達のように千束と身長180cmの薄茶色の髪の青年――10年後フゥ太が戦っていた最中だった。

今いる所はツナが雲雀と戦っていたトレーニングルームと全く同じような広さなのでたきなと千束は共同してお互いにそれぞれ1vs1をしていたのだ。

 

「千束姉、蹴りを入れるのは中々いいけどそれじゃあダメージ与えられないよ」

 

「くううっ……盾を装備している人に言われたくないよ!!」

 

千束はフゥ太に蹴りを防がれてすぐにバックしてその場から離れて距離を取る。

フゥ太は直径30cm程のボンゴレの紋章が描かれている青色の盾を右手に装備していた。

 

「これが僕の匣兵器さ。盾も立派な武器さ」

 

「いや、それについて否定する気はないけどさ」

 

(隙がないし、とりあえず蹴りを入れてみたけど簡単に防がれたか……この10年間でかなり成長したみたいだね)

 

千束はフゥ太の出方を見るためにとりあえず蹴りを入れてみたものの簡単に防がれてしまっていた。

そこから彼女はフゥ太が自分達が知っているより成長していると見ては気を抜かなかった。

 

「でも、防ぐばっかりじゃ何の意味がないよ」

 

「確かに()()()()()()だとね。じゅあ、これはどう?」

 

フゥ太はそういうともう片方の腕に同じような盾を増やして右手でブーメランの要領で千束に投げた。

千束はその投げられた盾を体を逸らして躱してすぐに元の体勢に戻す。

 

「ふぅ……まさか盾を増やしてブーメランのように投げるなんてね。雲の属性の特性の『増殖』で増やしたわけね」

 

「そうだよ。普通に投げたんじゃあ。盾が不在で攻められるからね。攻撃は増殖で増やした方に任せているわけさ―――」

さ―――」

 

話の途中でフゥ太は盾を千束に向かって突き出して向かっていく。

 

(この程度の攻撃――――)

 

「どうかな?」

 

千束が軽く後ろに飛んで攻撃を避けようとするが、フゥ太は持っている盾の表面からいくつもの棘を生やしていく。

 

「うおっ!」

 

千束はとっさに出た棘に気が付いて床に付いた足に強く力を入れて遠く後ろに飛ぶ。

そしてそのまま体を逸らして後ろから戻ってきた盾を避ける。フゥ太は戻ってきた盾を左腕で受け取ると盾は消えていく。

千束は床に足をつけるとそのまま体を起き上がらせてフゥ太の方を見る。

 

「ふぅ……1つ言っていいい?――殺す気か!!」

 

「あはははっ、避けられないのなら使ったりはしないよ。現に避けられているじゃないか、千束姉」

 

「そりゃあ、見えたし避けきれないことはないけど……」

 

「でも無敵じゃない。付け入る隙はある……」

 

フゥ太はそうつぶやくと1つの匣を取り出してそこに雲属性の炎を灯した指輪を差し込んで開匣する。

 

 

「ヴェーーーーーーー」

 

そこに現れたのは1匹の羊であった。顔が白く、体は多く羊毛に包まれており、毛色は白かった。それは所謂――メニノ種と言われるものだった。

 

「あっ、羊さんだ!可愛い!」

 

「ありがとう。――でも、ただ可愛いと思ったら痛い目を見るよ。いけ、ライビ」

 

ライビと呼ばれた羊は命令されると千束の方へ向かっていく。だが、千束はライビの攻撃をさらりと躱していく。そして千束は再びフゥ太の方へ拳銃を持って駆け出す。

そして両手構えで銃を彼に向ける。だが、フゥ太は当然、自分の前に盾を出して防御態勢をとる。

 

「僕の盾があるのに真正面向かってくるか」

 

(確かに前までならね。でも今の私は違う!)

 

千束は指につけている指輪に雲の炎と雷の炎を灯し、拳銃を顔の前まで持ち上げた銃を斜めに傾けて両手で構える、所謂C.A.R.システムと呼ばれるものであった。

拳銃に込められた非殺傷弾は雲の炎によって増殖し、雷の炎を纏って彼の方に飛んでいく。狙うのは銃を向けた上半身の方ではなく、下半身の方であった増えた非殺傷弾が足へ当たるのを狙っていた。まず足元を崩すことから始めようとしている。

千束も相手が油断しているのもあっていけると確信していたが――――

 

「発想は良かったよ、千束姉」

 

次の瞬間、フゥ太が持っていた盾が大きくなり、床まで触れるほど大きくなり下半身の方までカバーしていた。そのために千束が撃った弾はあっさりと防がれて弾かれた。

 

「なっ」

 

(あえて前に出て油断させて死ぬ気の炎を灯した弾で見えている部分を狙ったけど、そう簡単に問屋が卸さないか~。次は閃光音響弾で隙をつくべきか?)

 

「次はこっちの番だね」

 

千束は攻撃を防がれて次の手を考えているとフゥ太は先ほどと同じように盾を持って千束にぶつける――所謂、シールドバッシュに千束にダメージを与えようとしていた。

千束は先ほどのように後ろに飛んで避けようとするが――――

 

「あ、あれ?」

 

(足に何かが絡まっている?――これは毛?)

 

千束が後ろを見るとそこには紫の炎――ライビが雲の炎で自らの白い羊毛を増やして大きく膨れて床に溢れていた。その一部の毛が千束の足に絡みついて動きを封じられていたのだ。

 

(さっきは何のために出したかと思ったけど、最初からこうするために使ったわけね)

 

「匣兵器を理解し、それを上手く使うことが大切だよ」

 

(ダメだ、避けられない。――それなら)

 

千束は相手の攻撃を避けられないことを理解して背中の学生鞄を前に出して盾のように使い攻撃を防ごうとする。

フゥ太はそのまま勢いを止めずにシールドバッシュを行って千束を2mほど吹き飛ばした。

 

「千束!!」

 

今まで黙って見ていたきなは声を上げて千束に駆け寄る。吹き飛ばされた千束はすぐに体を端座位の態勢で体を起こす。

それを見たたきなは安心して「ほっ」と一息をついた。

 

「いや~、まいったね、ある程度死ぬ気の炎を使えたから少しイケる!――と思ったんだけどね」

 

「雑魚程度ならそれでなんとかなるだろうけど、本格的な相手にはそれじゃ戦えないよ」

 

「確かに…私もγという隊長格と戦って実感しました。付け焼刃程度では彼らに勝てないと」

 

「うーん……とりあえず匣兵器を探さないとだめかぁー。色々と試しているけど今の所、しっくりくるのがないんだよね」

 

千束は腕を広げる動作をして「はぁ~」と大きなため息をついた。彼女は自分に合う匣兵器を探していたが、今の所それは見つかっていなかった。

 

「それにしてもそれほど強いのならミルフィオーレの戦いにも役立っているだろうね」

 

「いえ、我々はあくまで最前線で戦うわけではありません。私の匣兵器は気性が荒く仲間がいる場所だと巻き込んだりするので戦いは控えています」

 

「ミルフィオーレの連中は足から死ぬ気の炎を出す『F(フレイム)シューズ』――――通称『ゲタ』が表準装備だからね。実力はこの時代の山本兄達と劣るし、遠距離攻撃が手段がない僕と草壁さんじゃあ、飛べる奴らに囲まれて炎を連続で放たれたら一方的にやられちゃうからね」

 

「そういうもんかぁ……って、それは私にも当てはまらない!?」

 

「当てはまりますが、千束の場合は普通の銃とかでそのFシューズを狙って破壊すればいいのでは?別に普通の弾が使えないわけでもないしょう。単に人を殺すのが嫌なだけで、命中率も悪いわけでもない」

 

「……それもそうか。空を飛ぶ方法を潰せばそこから攻められるか。うん!ミルフィオーレの連中に対しての対策はなんとかなりそう!」

 

「確か千束姉は物を破壊するためにそれ用の拳銃は持っていたというはずだったよね。僕と草壁さんは射撃能力低いけど千束姉はそうじゃないしね」

 

千束に自分達にはない千束の強みを上げる。彼が言ったようにFシューズを破壊するのもミルフィオーレの連中に勝つための1つの手であった。ただ、よほどの理由がなければ飛んでいる敵をそのまま狙うのが普通であるが……。

 

「それじゃあ、30分ほど休憩をしてまた模擬戦をしよう」

 

「はいはーい!分かりました。休みの時間なんてやりぃ!」

 

「『はい』は1回でいいと思いますが……分かりました。少し休みながら戦い方などを練ります」

 

「……出来たら休んでいて欲しいのですが……」

 

純粋な休憩として言ったのにその時間で作戦を建てようと考えているたきなに草壁は呆れていた。

それから休みを終えて千束とたきなそれぞれ再び相手へ挑んだが、先ほどのようにダメージを与えることができずに結果は芳しくなかった。

 

+++++

 

それから3日後、千束達はただの模擬戦では結果を出せないことをそれぞれ告げられてツナや山本が行っているトレーニングを一緒に行うことになっていた。ただ、そのトレーニングは『軽いランニング42km』『軽いうでたて100×100回』『カ軽いふっきん100×100回』などメモに書いてある『軽~い準備運動♡』という言葉と違いかなりハードであった。

そんなハードなトレーニングを受けてたきなと千束も食事のテーブルで少しぐったりしていた。

 

「あ~、なまっていたわけじゃないけど流石にハードスケジュールだって……」

 

机にぐったりしながら千束がそんな愚痴を溢していた。

それからリボーンから獄寺の過去を聞いて山本の提案で気分転換で、次の日皆で山本指導の竹寿司直伝の手巻き寿司を作ったりしていた。あんまり乗り気ではなかった獄寺を誘って。

 

 

 

それから皆で山本直伝の手巻き寿司を堪能したツナ達は、ボンゴレの事情を知っているメンバーをパソコンなどが設置されたミーティングルームのような部屋―――作戦室にて集まり草壁からの報告を聞いていた。

話は5年前にクローム・犬・千種が骸の奪還を失敗して行方不明になっていたが半年前に妙な噂が流れたらしい。

 

「骸が倒された、というものです」

 

周りが驚愕している中で草壁はパソコンに発信者であるミルフィオーレの第8部隊隊長『グロ・キシニア』を映し出す。数少ないAランクで相当腕の立つ強者らしい。

そして草壁は骸の手掛かりに変装したクロームと骸の関連すると思われる男が接触する写真とヒバードが映っている写真を皆に見せた。草壁は真ん中に移っているヒバードの左隅を見るように言う。

 

「これが骸!?」

 

「これも骸の何かです…雲雀はイタリア滞在中にこれの視線を何度か感じ確信したらしいです。運よく我々のカメラに一枚だけ写りましてね」

 

「でもよ…」「こいつぁ…」「いくらなんでも……」

 

「フクロウ――だよね?」

 

「我々はこれに、骸をもじって名前をつけました――『ムクロウ』と」

 

草壁が写真に写ったフクロウのコードネームを口にした直後、中央のメインモニターに写されたレーダーが反応を見つける。

それは黒曜ランドから強いリングの反応を探知するがデータ不足のためにレーダーに映ったものが黒曜の反応が本物かどうか分からなかった。

ツナが心配していると警報と共にメインモニターの映像が切り替わっては画面を横並びの『,』の文字が埋め尽くす。

 

「!?」

 

「今度は何!?」

 

「緊急暗号通信と言うやつだな」

 

「コードにコンマが並んでるってことは――」

 

「我々の隠語(スラング)でコンマとは、切り落とした頭…つまり殺しの暗号――暗殺部隊のコードです!」

 

(え…?暗殺部隊って…)

 

ツナはその暗殺部隊に心当たりがあった。千束達も真っ先にそいつらが浮かんで額から汗を流すが、草壁は暗殺部隊は他にもあることを指摘する。

 

「おっ!いけそうだぞー!やっぱり暗号コードはボンゴレのものだ。デジタル署名も一致」

 

「つーことはやっぱ!」

 

「ボンゴレ特殊暗殺部隊……!」

 

「出来たら顔合わせたくないんだけどね……」

 

「再生します」

 

そうしてクルミとジャンニーニが解析できた画像を再生させるためにエンターキーを叩く――――

 

 

【う゛お゛ぉおい!!!】

 

 

映像が始まってすぐ彼らの耳を襲ったのは、鼓膜が破れんばかりの大きな声だった。

そこに姿を現したのは10年後のスクアーロであった。ちなみにすぐにボリュームを下げるがそれでも彼の声は大きいままであった。

 

【いいかぁ?クソガキどもぉ!!今はそこを動くんじゃねぇ!!外に新しいリングの反応があったとしてもだぁ!!】

 

「!黒曜ランドのことだね」

 

スクアーロは命令口調で注意を促していく。

 

【じっとしてりゃわっかりやすい指示があるから、それまでいい子にしてろってことな!お子様達♪】

 

「ナイフ野郎!」

 

そんなスクアーロの後ろからベルフェゴール(ベル)が現れる。

スクアーロと現れたベルがお互いに喧嘩しだして彼が【またこの世で会えるといいなぁ!!それまで生きてみろぉ!!】と言い残して通信が切れた。

困惑するツナ達――ボンゴレチームだったがその直後に――――

 

 

 

『笹川了平、推参!!!』

 

 

ドアから現れたのは傷だらけのクロームを抱き抱えた10年後の了平だった。

その後、クロームを集中治療室に連れて行ってビアンキに手当てを任せた後に了平は京子との再会を喜んだ後にヴァリアーからの伝言をメモで確認した(京子達には出張相撲大会だと嘘をついていた)

その後、京子達が昼食を作りにいったことを確認すると部屋を主作戦室に変えて了平がイタリアで起こったことを話し始めた。

 

「ある案件についてボンゴレ10代目の使者としてヴァリアーに出向いてな――「オレの!?」その最中、ボンゴレ狩りが始まったんだ。10年前から来たお前達のことは、ある情報筋よりヴァリアーに伝えられ、オレもそこで知った。このことを知るのは、残存しているボンゴレと同盟ファミリーのトップのみ……信じぬ者も多いがな」

 

「同盟ファミリーって、ディーノさんのキャバッローネも!?」

 

「ああ、あそこも健在だ」

 

「よかった…!」

 

「そしてお前達がいると仮定し、ファミリー首脳により大規模作戦が計画された─ここにいる10代目ファミリー(オレ達)への指示は、5日後にミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊することだ」

 

了平が持ち帰ってきた指示の内容を聞き、その場にいた全員が顔を引き締める。

これはボンゴレと同盟の首脳が立てた作戦で自分達も足並みを揃えてこの作戦に参加する必要がある…と了平は語る。

殴り込みは自分達の目的に合わないことをツナは最初は戸惑っていたが、入江正一を倒すことには変わらないことをラルから指摘されて、最初の目的の守護者メンバー集めがクロームと了平が来たことで揃ったことに気が付く。

 

「まあ他にもいくつかあるがそれは後だ。いいか沢田─たしかにこの作戦はボンゴレの存亡をかけた重要な戦いだ…だが、決行するかどうかはお前が決めろ」

 

「なぁ!?オレがー!?」

 

「そんな急にツナが」

 

「現在、ボンゴレの上層部は混乱しているし10年前のお前達を信用しきったわけではない……ヴァリアーもあくまでボンゴレ9代目の部隊という姿勢だ。お前の一存で作戦全てが中止になるようなことはないだろう……だがこのアジトのことは、ここの主であるボンゴレ10代目が決めるべきだと極限にオレが言っておいた!!」

 

(お…お兄さん……)

 

「でっかくなったな、了平」

 

リボーンは了平に対して、成長した教え子の姿を見ているような視線と笑顔を浮かべていた。

 

「期限は本日中だ。中止の場合は首脳にオレが伝えにいく。しっかり頼んだぞ沢田」

 

了平はそう言ってツナの肩を掴んで揺さぶった後、ツナの制止を無視して部屋を出ていった。

 

「どうしよう、リボーン!!責任重すぎるよーーーーー!!」

 

「ボスが情けねー声出すんじゃねえ。まずは5日後にお前の納得できる戦力を確保できるか考えるんだ」

 

「5日後に予想されるクローム髑髏の状態とお前達の修行の仕上がりだな」

 

「そ…そーだよね…戦いに…なるんだもんな…」

 

(ツナ……彼が辛そうにしているのは分かっているのに…今の私には何もできない……)

 

たきなはツナが辛い気持ちになっているのを察しているのに力になれないことに歯がゆさを感じていた。

今の彼に励ましの言葉を言ったとしても心に届かないと思っていた。

 

「なーに、修行についちゃオレ達がなんとかするって!な――獄寺っ!」

 

「――あ…ああ。任せてください、10代目!!」

 

「そうだよ!この5日でぐーーーんとパワーアップして余裕で敵さんの基地に突撃しちゃおうよ!」

 

「……ええ、そうですね」

 

いつもみたいに返事を返す獄寺とたきなだったが、その顔はどこか不安げな表情だった。

そして彼らはそれぞれ修行を始めるがその成果はあまり芳しくなかった――――。 




と言うことで次に続きます。
今回から匣兵器紹介をしておこうと思います。コミックのものを参考にしていますがおかしなところがあったら指摘をお願いします。

・匣兵器シークレット解説シリーズ
雷熊(エレットロ・オルソ) 
匣タイプ アニマル 属性 雷 設計者 ロレンツィニ 
大きさ2,.0m弱 パワーA スピードB  スタミナA  賢さD  性格:気性が荒い
技:威嚇突進 引っ掻き 噛み付き 食いちぎり クマパンチ
備考:電撃と類似した雷の炎を纏う匣兵器。
高い攻撃力を持つ匣兵器で一般的に流通している匣兵器の中では高い攻撃力を誇っている。
だが、その分気性が荒く扱いにくさが目立つ。近々、性格調整を行い扱いやすく調整する予定である。
草壁は心の中で『ビグマ』と命名している。
BOX DESIGN
匣の側面に『風紀』とでかでかと描かれている。

雲羊(ペコーラ・ヌーヴォラ)
匣タイプ アニマル 属性 雲 設計者 ロレンツィニ 
大きさ40~85cm パワーB スピードC スタミナB  賢さこ 性格:おっとり
技:体当たり 雲(ヌーヴォラ)アタック 雲(ヌーヴォラ)分身 羊毛増殖 羊トルネード
備考:雲のアニマル匣兵器。
体に帯びている増殖の性質を持つ雲の炎で体の毛を増やして相手にからませることができる。
また雲の炎を作った自分のダミーを作って錯乱したり、体当たりで直接攻撃するなど色々とできる中級者向けの匣兵器と言えるだろう。
フゥ太はランボ、イーピン、ビアンキの頭をそれぞれ取って『ライビ』と名付けた。
BOX DESIGN
匣の側面にボンゴレのエンブレムがある匣。


読んでいただきありがとうございます。
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