ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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今回もカットしていきます。前回で終わらせるつもりだったので思った以上に進まなかったので。

あらすじ:ツナ達は5日後のミルフィオーレ日本支部に突撃するためにそれぞれ修行を行っていた。だが、ツナを初めそれぞれのメンバーの修行は上手くいかずにラルは体調不良で倒れてしまう。
そんな中、クロームは幻術で作った内臓は潰れて血を吐いてしまう……緊急事態のためにツナ達、ボンゴレチームは作戦室に集められていた。


それぞれの決断(後編)

作戦室にて千束を含めてその場にいたメンバーは草壁の連絡を待つしかなく、作戦室には重い雰囲気が流れていた。

 

「クローム、大丈夫かな……話じゃあ内臓が潰れて血を吐いたっていう話だけど……」

 

「そもそも今までがおかしかったんだ。なんで無い内臓を幻術で補えるんだ?全く、術士はどうなっているんだ」

 

「私に聞かれても……」

 

クルミはいぶかしげな顔でほぼ愚痴のような疑問の投げかけにたきなは答えられずに顔を引きつっていた。

そんな時に草壁が慌てて作戦室に入ってきた。

 

「クローム髑髏は――命をとりとめました」

 

「本当!?よかったー!!」

 

ツナ達はクロームの無事を聞き安堵するのであった。

リボーンがクロームが助かった理由を問うとボンゴレリングそのものの力を引き出し、己の力で生きること――現在、クロームは自分の幻覚で失われた内蔵を補っているらしい。ただし、今の彼女の力では幻覚は不完全で生命維持がやっとの状態らしい。元々、内臓を作っていた骸の行動は不明であり、最悪の事態を考えるべきだとビアンキから告げられる。

クロームは5日後の作戦には参加できないと判断して、ラルが不足分を補うと宣言するがリボーンは彼女の体調が万全ではないことを見抜いていた。

 

「無理すんな――顔を見れば、お前の体調ぐらいわかる。お前の体は非7³線(ノン・トゥリニセッテ)を浴びすぎてボロボロなんだろ?」

 

「黙れ!過去から来たお前に何がわかる!」

 

「オレだって地上に充満している非7³線を肌で感じたんだ。お前のやろうとしてることの無謀さぐらい分かるぞ」

 

「だが、非7³線を放出しているのはミルフィオーレだ!!奴らを倒さなければこの世界は正常には戻らない!!」

 

今まで見せたことがない表情のラルをみてツナ達が呆然としているとジャンニーニとクルミと草壁は非7³線がミルフィオーレと関係していると断言できないと言うが、ラルはミルフィオーレの仕業だと断言して声を張り上げるが途中で突如倒れてしまう。

 

「沢田…「!」5日後だが…これだけ戦力に悪条件が揃っては、お前が何というか見当がつく…作戦中止はオレが上に伝えに行こう」

 

「こうなっちゃったら……」

 

「ただの貧血だ!!」

 

「無茶をするなラル…」

 

無理に1人で立とうとするラルを見て、作戦室ではもはや諦めムードが漂っていた。

千束やたきなも5日後の突入は諦めるべきだと考えていると――――

 

 

「─いえ、やりましょう」

 

「「ツナ!?」」

 

 

まさかツナの発言に千束とたきなは驚きの声を上げる。

 

「敵のアジトに行けば過去に戻ることだけじゃなくって、骸の手がかりも何かつかめると思うんです。――それに、そのノン・トゥリニセッテのことも分かるかもしれないし…」

 

千束達だけでなく、いつの間にか部屋にいた雲雀までもツナの話を真剣に聞く。

 

「…………でも、どっちもゆっくりしてると手遅れになっちゃう気がして」

 

「うむ」

 

「それにやっぱりオレ…こんな状況(とこ)に1秒でも長くいて欲しくないんだ」

 

「ツナ…」

 

「並盛の仲間はもちろんだし、クロームやラル・ミルチだって……こんな状況、全然似合わないよ!!」

 

(――――やっぱり、ツナはやっぱり優しいなぁ……人によっては『甘い』とかか言われちゃうんだろうけど私はツナのそういう所が好きだなぁ)

 

千束はツナの発言に口元が緩むと対照的にラルは彼の発言に呆気を取られた顔をしていた。

 

「はっ!――――えと……あ、あのっ!オレはそんな感じです…けど……』

 

「よく言ったぞ!男だ、沢田!!」

 

「……ガキが」

 

(もぉ、ラルは素直じゃないんだから!)

 

吐き捨てるように言うラル。だが、顔を逸らしていたためにおそらく照れ隠しであることは千束は自慢の目で捉えて察していた。

 

「とにかく」ゴクゴク

 

ツナはリングと手袋を身に付けて、死ぬ気丸を飲んで超化する。

 

「――5日しか時間がない。一刻(いっとき)も無駄にはできないぞ」

 

「はい!!」「だな!!」「ええ!!」「うん!!」

 

ツナの言葉に力強く答える獄寺と山本とたきなと千束。5人はそのままそれぞれの修業に向かうのであった――――

 

+++++

 

それからたきなはいつものトレーニングルームで草壁と模擬戦をしていた。

だが、草壁が出して来た雷熊の対応に手こずっていた。熊は4足歩行でたきなに向かっており、たきなは雷撃銃の反動を使って後ろへ後退して逃げていた。

 

(このまま逃げていてはいずれ炎が尽きてしまう……その前にケリをつけないと!!)

 

「っ!!」

 

たきなは一旦、炎を出すのをやめて立ち止まって手にある2つの雷撃銃を斜め上に上げ、トリガーをそれぞれ引く。

 

落撃の激昂(ラツビア・カデーレ)

 

たきなが技名をいうと拳銃から太いレーザーが放出すると曲線のように曲がって熊の所へ落ちていく。雷熊は突然の攻撃に足を止めてその雷が直撃する。

 

(よし!足を止めた!!このまま畳みかける!!)

 

千束は左手の雷撃銃を横に向けて銃上のトリガーを引いて雷のレーザーを放出して雷熊の周りを高速移動する。そして移動しながら片方の銃で雷熊を狙い撃ちにする。

 

連鎖すべき光(ブリラーレ・ロタツィオーネ)

 

たきなは休みなく雷熊に時間差で雷の炎を撃ち続けていく。流石の雷熊も連続で攻撃を浴びせられて少し弱っているように見えた。

 

(よし!このまま攻撃を続けていけばあの熊を倒すことが――――)

 

「私のことをお忘れなく」

 

「っ!」

 

たきなが気が付いて振り向いた瞬間には草壁に蹴られていた。

 

「がはっ!」

 

蹴られて飛ばされた彼女は呻き声を上げて一瞬意識を失って回転していく。

直ぐに意識を取り戻したたきなは足を地面について踏ん張ってブレーキを掛けてスピードを押し殺す。更に床に手をついてやっと勢いがなくなり、その場に停止する。

たきなが落ち着いていると前に草壁が歩いてくる。

 

「たきなさん、確かに雷熊を倒すのは良いですが、そればかりに構って周りがおろそかになっては意味がありませんよ」

 

「ええ……確かにそうですね。結果、今のようになっているんですから……」

 

「あなたの匣兵器で私の雷熊を抑えられれば少し余裕が持てるかもしれません。前出したのが全力ではないでしょうに」

 

「それはそうなんですが……なぜかこの子は私の言うことをあまり聞いてくれないんですよ。この前、自分から飛んでいってくれたのが奇跡なほどに……」

 

たきなはペンタが入っている匣を見ながら顔を顰めていた。どうすればいいかたきなは途方に暮れていた。

たきなが悩んでいると耳に自分達の他に戦っている者の声が聞こえる。

 

「―――そこ!!」

 

「おっと!ワイヤーは食らわないよ!」

 

たきなが後ろを振り向くとそこには拘束銃のワイヤーでフゥ太を拘束しようとしている千束の姿があった。

ただし、フゥ太は自分に向けているのが分かっていたためか横に走り出してワイヤーを避けていた。彼の近くには既に雲の炎で増やされたワイヤーでぐるぐる巻きにされている雲羊の姿があった。

 

「前よりずっと動きが良くなってるね、千束姉!」

 

「まあね!私にかかればこんなもんだ―――よっ!」

 

千束は盾を構えているフゥ太に向かって少し前に腕を突き出して拳銃を構えて発砲する。

雷と嵐の炎を纏った非殺傷弾が盾の下側を貫いた。強化された弾はフランジブル弾でありながらも匣兵器の盾も破壊する。

フゥ太が動いていたために盾を破壊してもそのまま彼に直撃はしていなかったが、盾は削れていた。

 

「盾が……ほんっと炎の使い方が上手くなったね」

 

「ありがとう。ここから一気に行かせてもらうよ」

 

「悪いけど、僕もそう簡単にやられはしないから」

 

2人はお互いに笑顔で微笑み返してお互いに走り出して行った。2人とも戦っているというよりお互い競い合っているような印象を受けた。

 

「……千束の方は上手くいっているようですね」

 

「まあ、人によって進行状況は違いますから」

 

「……少し頭冷やしてきていいですか?」

 

「ええ。私は構いません」

 

「では……」

 

たきなは自分より順調である千束の様子を見てショックを受けて草壁に断ってトレーニングルームを出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

千束は出て行くたきなを横目で見ていた。

 

+++++

 

(……私はなんで肝心な時に役立たないんでしょうか……リング戦の雷戦の時も真島が襲ってきた時もあのγという部隊隊長の時も……)

 

たきなは廊下を当てもなく歩いていると今までの自分の戦いを振り返っていた。彼女は今までの戦いで自分が負け続きと思って意気消沈していた。実際はたきなが活躍している場面もあるのだが…今の彼女はそのことについて考えられる余裕がなかった。

 

(私の匣兵器――ペンタを上手く使えたら変わるんでしょうが……一体どうすれば……)

 

たきなは自分の言うことを聞かない自分の匣兵器に頭を悩ましていた。ペンタにポテンシャルがあるのは彼女も分かっているが、そのペンタが自分の言うことを聞いてくれないのだ。彼女はペンタと分かりあろうとしているのだが……ペンタがどうして自分に反抗的なのか全く分からなかった。

 

「あっ、たきな!?」

 

「えっ?」

 

たきなが声が聞こえた方を見るとそこには息を切らしているツナの姿があった。予想外の人物が現れてたきなは頭の整理が追い付いていなかった。

 

「ツナ!?どうしてここに……!?」

 

「どうしてって……皆が心配で様子を見に……って、リボーンのメモに書かれているのを見て気が付いたんだけどね」

 

「そうですか……」

 

ツナの答えに納得するツナ。ツナも自分の修行が忙しいのに…と逆にツナの心配をしていた。

 

「それでたきなの方はどうなの?修行は上手くいっている?」

 

「え、ええ…上手くいってますよ」

 

たきなは急に修行の成果を聞かれて直ぐに顔色を変えて笑顔で繕った。だが――――

 

 

 

「――たきな、オレに嘘ついてない?」

 

「えっ」

 

 

 

ツナのいきなりの発言にたきなはあからさまに動揺してしまっていた。

 

「そんなことは……」

 

「オレも正直、修行が上手くいっているといえないけど、悩んでいるなら話して欲しい。オレが聞いて何とかなるとは思えないけど、誰かに聞いてもらうだけで違うと思う……仲間だから悩みとか隠さずに話して欲しいんだ……」

 

「ツナ……」

 

「あっ、い、いや!無理にとは言わないよ!たきなだって言いたくないことだってあるだろうし……」

 

「……いえ、正直手詰まりで誰かに聞いて欲しいと思っていたんです」

 

そう話を切り出すとたきなはツナに草壁との模擬戦で勝てないことや自分の匣兵器――ペンタが言うことを聞いてくれないことや千束は修行が上手くいっていることなどを彼に話した。ツナは口を挟むことなく静かに聞いていた。

 

「――――ということなんです。ペンタが私の言うことを聞いてくれれば少しは楽になって戦い方も変えられると思うんですが……」

 

「うーーーん……話を聞くとペンタが反抗的な感じなんだよね。なんか心当たりとかないの?初めて開匣した時の対応とか」

 

「心当たりですか………初めて邂逅した時に『私があなたの主人ですよ』とは言いましたが……」

 

「いや、それだよ!ペンタは多分、自分を下に見て欲しくないんじゃないかな?それか自分をたきなと対等に扱って欲しいんじゃないかな?」

 

「対等に?」

 

ツナと言葉に疑問に思うたきな。たきなのイメージだと匣兵器は文字通りに兵器のイメージで対等な存在と扱う発想がないからである。

 

「ごめん。偉そうなこと言っているかもしれないけど、なんとなく思ったんだ。なんというか『相棒』として扱って欲しいんだって」

 

「相棒ですか……」

 

「い、いや……本当にオレの勘に過ぎないんだよ!根拠もあるわけじゃないし……」

 

「いえ、正直何から手を付ければいいのかも分からなかったのでアドバイスを貰えるだけでもありがたいです」

 

「そうかな……」

 

ツナは恥ずかしそうに頭を手で掻いた。たきなとしてはツナからアドバイスを貰えただけで嬉しかった。

 

「ありがとうございました。少し考えが浮かんだので実行してみます」

 

「そっか……オレも付き合ってあげたいけど、獄寺君とか心配だし……」

 

「私は大丈夫ですよ。それより無茶しそうな獄寺の方へ行ってください」

 

「……ありがとう。それじゃあ、オレは行くね。修行がんばってね」

 

「はい、ツナも頑張ってください……私達の未来のためにも」

 

たきなはツナを見送ろうとする時に意味深なセリフをつぶやく。ツナはその言葉にビクっとした。

 

「……た、たきなそ、その『私達の未来』って……?」

 

「それは勿論、愛人関係として――――「ちょ、ちょっと!なんでそうなるの!?」

 

「えっ?なぜって私は将来、ツナの愛人になると決めているからですよ」

 

「いや、それが分からないんだよ!?どうしてそーなるの!?」

 

ツナはたきなの発言に理解できず『イミワカラン』と呻きながらツナはその場を後にした。

 

(ツナの言う通りキチンとペンタと向き合うべきなんでしょうね)

 

たきなはそう考えると指に雷の炎を宿して1つの匣を開匣する。

すると匣からキングペンギン――ペンタがその場に現れる。呼び出されたペンタはたきなを見たら直ぐに不機嫌になり顔をそむける。たきなはそんなペンタの傍に近づく。

 

「ペンタ……私の話を聞いてもらえますか?」

 

「プープー!!!」

 

「い、いたっ!」

 

たきなは軽く手を差し出すと手を口ばしで突かれて一瞬、手を引くがすぐに自分の方に戻して自分の事を低くしてペンタを優しく抱いた。ペンタは体を抱きかかえられて暴れ出すがたきなは離さない。

 

「プー!!」

 

「ペンタ……あなたに謝らなければならないことがあります。――私はあなたを道具としか思っていませんでした。……ですが、ツナに言われて気が付いたんです。あなたは私と対等でいて欲しかったんですよね?」

 

「………」

 

「ペンタ……無理は言いません。私の()()として一緒にいてくれませんか?お願いします……」

 

たきなはペンタから腕を放して距離を取ると手と膝を床について頭を下げてペンタに頼み込んだ。ペンタはそんなたきなを見て黙っていると手をたきなの頭に置いた。

 

「ぺ、ペンタ……」

 

「プープー」

 

たきなが顔を上げるとペンタは『仕方がねぇな』という顔をしていたが、たきなからしたら自分を認めてくれたように感じた。たきなはそのままペンタの手を優しく握るのであった。

 

――――こうしてたきなとペンタの心は1つになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たきなは匣兵器と和解できたようでよかった……」

 

たきながいる場所から少し離れた廊下の角で千束が隠れて彼女を見守っていた。たきなが心配でフゥ太との模擬戦を切り上げて追ってきていたのだ。

声を掛けようか悩んでいた時にたきながツナと出会ってそれを終始見守っていたのだ。

たきなとペンタが和解した所で千束は微笑んでいた。

 

「お前はあいつが吹っ切れるきっかけになりたかったのか?」

 

「うーん…そうじゃなくって単に心配っていうか……って、クルミ!?いつからそこに!!?」

 

「少し前からな。ツナとたきなとの話を血眼で見ていたあたりだな」

 

「ほぼ最初じゃん!はずっ!!」

 

まさか最初から自分がたきなの様子を見ていたのをクルミにずっと見られていたのを知って千束は顔を赤くして恥ずかしがった。そしてたきなにバレないために口を塞いで静かにその場から離れるようにクルミと歩き出す。

 

「それでお前もたきなに何か声を掛けるのか?」

 

「……ううん。今のたきなは吹っ切れたばっかりだし、気付かれる前に私は退散するよ」

 

「そうか……なら、食堂に来い。京子達がサンドイッチを作っているぞ」

 

 

「おおっ!丁度、小腹が空いていたんだよね!フゥ太にも持って行こうかなぁ」

 

 

「そうしておけ。ごまかすためにたきなと草壁にも持っていけ」

 

既に食堂に行く気満々の千束にクルミは千束が怪しまれないために他のメンバーに差し入れを持っていくように勧める。千束は「おーけー」と返事をするのであった。

 

+++++

 

それから1日が経ってトレーニングルームにて

 

「行きますよ、ペンタ!」

 

「プー!」

 

緑色の雷を纏ったペンタが空を飛んで雷熊に向かって行って突っ込んでいく。雷熊は突っ込んでくるペンタを受け止めようとするがその勢いに耐え切れず転倒して床に倒れる。

 

「この前とは全然違う!」

 

「いつまでも昔の私だと思わないでください」

 

「し、しまった!」

 

草壁が自分の雷熊が倒れたのを動転している隙を狙ってたきなは雷撃銃の反動で移動して草壁の後ろを取って手に持つ片方の銃で撃つ。

 

《直撃する雷撃《エレットゥリコ・ズヴォルタ》》

 

技名と共に普段より少し太い緑色レーザーを草壁に撃ち込んだ。

 

「ぐおおおおおっ!!」

 

撃ち込まれた草壁は最初は気合でその場に留まろうとするが勢いに押されて吹き飛ばされてその場に倒れる。

草壁を倒したたきなは様子を見ていると1分ほど立ち上がった草壁を警戒する。だが、彼は両手を上に上げて降参のポーズをする。

 

「私の負けです。前と比べられないほど強くなりましたね」

 

「ふぅ……なんとか間に合わせることが出来ました。ペンタと心合わせたことですぐに連携をとることが出来て良かった」

 

たきなは自分の額の汗を袖で拭いて一息をついた。

そうしていると彼女の耳に「ドン」という音が響く。後ろを振り返るとフゥ太が倒れてそこから赤い花の跡が現れる。どうやら、千束も対戦相手のフゥ太を倒すことができたようだ。

 

「たきなー!勝ったよ?どう?どう?凄いでしょう!」

 

「……はいはい。凄いですよ」

 

「んもー!なんか雑じゃない?」

 

「そんなことないですよ」

 

「もっと褒めてよー!」

 

(あまり褒めると調子に乗るから嫌なんですけどね……)

 

千束はそっけない態度で答えるたきなに不満げであったためか構って欲しくってしつこく言い寄ってくる。たきなはそんな彼女にうんざりしていた。

 

「いたたたっ……短期間でここまで物にしたらきっと大丈夫だろう……」

 

「あっ、非殺傷弾食らって起きたんだ。晴の炎を付与していたはずなんだけど……」

 

「食らう前に雲の炎である程度ガードしたからね……でも立つのは本当に無理」

 

フゥ太は左手を床に置いて右膝を曲げてそこに右手を置いてリラックスしていた。

 

「2人共合格だよ。僕達が手伝うのはここまで、残りの期間は自習にしよう」

 

「お2人ともおめでとうございます」

 

「やったね、たきな!」

 

「………ええ」

 

千束は隣にいるたきなをと顔を見合わせて笑顔を見せると手をグーにする。たきなは一瞬、その意図が分からなかったが、すぐに理解して微笑んで千束が付き出した拳に自分の拳を合わせた。

 

 

 

それから4日後に千束とたきなはアジトに攻めてきたミルフィオーレの連中の強襲に合わせてミルフィオーレのアジトにツナ達と共に向かうのであった。




やっと修行編終わりました。やるべきことは書きましたがきちんと伝わっているのか心配になります。
草壁とフゥ太は原作より強くなっていますが、戦力的に問題やら基地の防衛が必要だったりするので立ち位置とかは変わりません。

・匣兵器紹介
雷メリケンサック
匣タイプ:ウェポン 属性:雷 製作者:ケーニッヒ
大きさ:約縦6.5cm×横10cm
備考:雷属性の近距離用武器匣兵器。リーチが短く、かなり近づかないと攻撃は当てられないが面積が小さい分、炎を纏う部分が多くなるの利点もある。

雲の盾
匣タイプ:ウェポン 属性:雲 製作者:ケーニッヒ
大きさ:70cm
備考:雲属性の近距離武器匣兵器。円型の盾であり、投げ飛ばすことでプーランの要領で武器として使える。
また雲の炎の増殖によって盾を大きくして防ぐ面積を広くすることも可能。
また仕込みとして表面に棘が出るようになっており、油断した相手をそれでさすこともできる。


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