ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

59 / 74
前回の続き。色々とオリジナル設定あり。


仮面の素顔

「その顔は……!?」

 

たきなはバイザーが割れて露わになったユリの素顔に驚愕していた。

なぜなら彼女の顔は――――

 

 

「千束!?」

 

 

ユリの顔はたきなが知っている千束の顔そのままであった。

顔の造形といい、目の色などたきなが今日まで見慣れた錦木千束本人だった。

たきなはその事実に言葉を失っていた。

 

「あなたは一体……」

 

「……貴様にこの顔を晒すつもりはなかったがどうやら実力を見誤っていたようだ」

 

「声が千束と一緒……」

 

ユリはヘルメットにある部分を弄ると彼女の声が千束と同じような声になり、たきなは驚く。合成音なのはわかっていたが、素の声が千束と同じとは思わず戸惑っていた。

 

「いいだろう。この顔を晒させた貴様に話してやろう……生かすつもりはないがな。私は貴様が考えているように錦木千束に関係ある人物だ」

 

「で、ではあなたは千束の実の肉親ということですか?」

 

「残念だがそうではない。私は錦木千束の――――クローンだ」

 

「クローン!?」

 

たきなはユリから告げられた衝撃的な事実に驚きを禁じ得なかった。

 

「クローン…とても信じられませんが……」

 

「信じる信じない別にしても事実、私はこうして存在している」

 

「……そもそもどこの組織がどんな目的で作ったっていうんですか!?」

 

「――――ボンゴレだ。……と言っても組織の一部がボスに秘密で作られたのだがな」

 

「ボンゴレが!?」

 

たきなはまさかの事実に絶句してしまう。まさかボンゴレがボスに秘密でクローンを作っているとは想像もしなかったからだ。

 

「私は作られた理由は千束が殺しの才能を活かそうとしないためにそれと同様の才能を持つクローンを作って運用しようと考えたからだ。……といっても最終的に生き残って成功したのは私だけだがな」

 

「……信じられません。ボンゴレがいくらなんでもそんなものを作るのでしょうか?」

 

「だが、考えて見ろ。千束の細胞を手に入れられて、そこからクローンを作られるほどの技術を持つ組織はあまりいないはずだ。しかも貴様らの時代で8年前からな」

 

「8年前……」

 

(目の前の彼女が本当に千束のクローンかは分かりませんが……仮にクローンを作るとしても千束の細胞を手に入れられて作れる技術を持っている組織といえば……確かにボンゴレしかありませんが……しかし……)

 

たきなはユリの言葉に納得がいくように思えては直ぐに頭を振り否定する。いくらできるとしても彼女の話を裏付ける証拠は何もないのだ。ユリはそんな彼女の様子を気にせずに話を続ける。

 

「だが、私は殺しの才能を受け継いでいたが最大の長所の『観察眼』を強く受け継がれなかった。そのために研究者達にはあまりいい顔され無かったが、それでも裏で暗殺者として育てられて殺していった。『00』という人間として扱わないコードネームで呼ばれてな」

 

「……あなたの話が本当ならあなたは今、18歳で私達の時代で既に8歳で殺人マシーンに育てられているということですか?」

 

「ああ。そのために私はスパルタで色んな暗殺技術や知識を叩き込まれては色んなものを殺していく日々……正直、地獄だった。だけど、そんな時に現れたのが白蘭様だった」

 

(そこで白蘭が現れるのか……)

 

たきなはユリの話を聞いていて、ここで白蘭が話に出てきて話に集中する。

 

「彼は私がいた隠れアジトで研究者やボンゴレの人間を殺してはこう言った」

 

 

『本当に酷いよねー、ボンゴレ。勝手に作っては自分達の都合のいいように利用する』

 

『でもここの人たちはぜーんぶ僕が殺しちゃった。だから、君はもう自由だ』

 

『ん?もしかしてどうしていけばいいのか分からないのかい?』

 

『なら、僕と一緒に来なよ。ここよりずっと自由で退屈にはさせない!!』

 

 

「私は白蘭様の手を取っては今のように至った。……私は今では何の目的もなくただ殺していた頃と違って、白蘭様のためにという強い理由がある」

 

「……それはただ利用される相手が変わっただけではないんですか?」

 

話を一通り聞いたたきなはそんなことを漏らす。どう考えても監禁された者を助けたように見せかけていい様に使おうとしている詐欺と同じ手口を感じていた。

 

「何を言う!あの方は私を助けてくださったんだ!勝手な憶測で侮辱するのはやめてもらおう!!」

 

「………」

 

(これは完全に洗脳されていますね……白蘭はどこかで彼女の噂を聞いたか、ボンゴレに内通者がいて彼女を知っていて上手く誘導したか……)

 

たきなはユリの発言を聞いてますます白蘭が彼女をうまく言い繕っては思うように利用していると確信した。

 

「ふん!貴様はどう思おうが関係ない。私の目的の1つは錦木千束を殺すことだ。そのためにまず相棒である井ノ上たきな、貴様を殺す」

 

「どうしてそこまで千束を憎むんですか?確かに千束はあなたの元になった人物ですが彼女はあなたの話だと会ったこともない人物では……?」

 

「確かに錦木千束は私は面識がない。だが、それがどうした!奴のせいで私が作られることになったんだ。――恨まないはずがないだろう!!奴は私と違って心臓が弱く、死んだようだが……それでも私は奴のクローンという気持ちは晴れなかった!!」

 

「……だから、過去から来た千束を殺すつもりですか?」

 

「そうだ。奴を直接殺すことで私はやっと納得ができる……私はオリジナルより上であるということを……!!」

 

ユリは拳を握っては満面の笑みをする。その顔を見てはたきなは眉をひそめた。

 

(いくら環境が違うとしてもクローンでここまで性格が違うものなんでしょうか……いくらなんでも逆恨みが過ぎる……)

 

(そして、ひっそりと言われましたが千束は心臓の寿命でなくなったようですね……予想は出来ていたことですが……)

 

「話はここまでだ。ついしゃべりすぎたようだが……どうせ貴様は殺すつもりだから関係ないがな」

 

「……先ほどの戦いからして千束と違って先ほどのバイザーが無ければ驚異的な観察眼も使えないと見受けられましたが」

 

「確かに貴様が言う通りにあのバイザーは私の目を補強する物だ。――だが、私がその可能性を考えていないとも?」

 

腰の右側にある匣を開匣すると黒いバイザーが現れてユリの目元に装着する。それは先ほどたきなが破壊したもののと同じバイザーであった。

 

「予備は流石に用意していましたか。ですが、弱点が完全に分かっているなら手の取りようはあります」

 

「確かにな……しかし、そんなお前に対して取れる方法が私にはある」

 

そう言うユリは更に右側の奥の匣を開匣するとそこからは――――

 

「な、大蛇――――!?」

 

――――蛇…といっても15m程の大きな白い蛇が体から雲の炎を放出しながらユリの隣に現れる。

 

「そうだ、これが私の決め手の匣兵器の雲蛇(セルペンテ・ディ・ヌーヴォラ)だ」

 

「……一瞬は驚きましたがよくよく考えたら少し前に見たツチノコを知っているのでそこまで警戒することもありませんね」

 

「確か貴様らはバイシャナの奴と戦っていたな……だが、まだまだ発展途上のツチノコとこの雲蛇を比べてもらっては困る。こいつの特徴は――」

 

ユリが話終わる前に雲蛇は『シャアアア』と鳴いては口から紫の息を吐き出す。たきなはすぐにそれが何かを察しては後ろに後退していった。

ちなみにユリは自分が狙われることを察しては雲蛇の後ろに隠れていった。

 

(明らかにこれは毒……!奴の属性は雲ということは毒を普通より増やすことが早めることができる……)

 

「お前が考えているようにこの雲蛇は毒を素早く広げることが出来る。この毒は遅効性だ。じわじわと苦しめ」

 

「くっ……」

 

(なら、広がる前にあの雲蛇を倒すだけ!!)

 

たきなは自分がすることを決めては学生鞄から荒々しい雷のデザインが書かれた匣を出してはそれを開匣する。そうすると匣からガトリングが現れてはたきなは両手でそれを持つ。

そしてガトリングで雲蛇を狙い撃ちするが――――

 

「無駄だ!蛇雲にはそんな攻撃は通らない!!」

 

「ぐっ……!まだまだ!!」

 

(彼女が言うように雲の炎の性質の1つの『遮断力』が強いせいで雲蛇に私の雷の弾丸が全然聞かない……これは厄介ですね)

 

たきなは実弾に雷の炎を宿して放つガトリングの弾を連続的に撃つが、雲蛇が体から雲の炎を出して攻撃をガードするので攻撃を防がれていた。雷は『硬化』があるが、雲の炎は絶対的な『遮断力』を有しているので攻撃を防ぐことができる。

たきなはそれを知った上で持久戦で持ち込もうと考えるが……。

 

「……うっ!」

 

(こんな時に腹の傷が……!!)

 

たきなは腹の傷が開き始めて痛みを感じていた。そこまで深い傷ではなかったが、血が滲み始めて早く応急措置をしなければならないこともあって、たきなは仕方がなくガトリングを匣に戻してその場を後にした。

 

「おいおい、どうした?雲蛇に怖気づいてしまったのか?」

 

(ぐっ……こちらの行動が分かった上で言っているでしょうね……!)

 

「ここでいいことを教えてやろう。リコリコのミカを殺したのは私だ」

 

「なっ……」

 

今回、何回目か分からない衝撃的な発言にたきなは言葉を失った。

 

「ボンゴレの人間を殲滅する作戦の時にミカがいることを知ってその時に私は志願したんだよ。千束の親代わりの人間だと聞いていたからな。奴のクローンの私からしたらイラつく存在だったからな」

 

「……そんな理由で殺したんですか?」

 

「ああ。殺す前に顔を見せて全て教えた時は相当動揺していたよ。そしてこの手で殺し時に奴は最後になんていったと思う?」

 

「……なんて言ったんですか?」

 

「『……千束』……ってね!あはははっ!!私の顔を見て思い出してしまったのかな?ただのクローンなのにね」

 

(……落ち着け。これは奴が私を誘いこむための罠だ。挑発に乗るな……!)

 

たきなは言い返したいしたい気持ちを歯を噛み締めてぐっと堪えては走り出して1つのコンテナの後ろに隠れた。

そしてすぐに学生鞄にある応急処置キッドを取り出しては腹の傷を処置する。

完全に治せる物ではないが、これ以上傷が広がるのが防ぐことはできる。

 

(はぁ…はぁ……さて、これからどうしましょうかね。毒ガスを放っている雲蛇を倒そうにも私の雷の炎では突破は難しい……だからといってこのまま時間を過ごしていては毒が体に周って動けなくなってしまう……)

 

(連続的な火力を出せるガトリングは奴に効かなかった。……こうなったら一か八かで拳銃で一撃的な火力を出して倒すしか……)

 

たきながこれからどうするか悩んでいて、ふとポケットに手を入れるとある物が手に触れた感触があった。

 

(これは……)

 

たきなの手の平には銀色の青色で彼岸花の模様が彫られている指輪があった。

 

+++++

 

(動きがいのを見るとどうやら毒が少しずつ回っているようだな……)

 

ユリは雲蛇に毒を吐かせながらたきなの動きがないことを見て不敵な笑みをしながら彼女が隠れている方向を見ていた。

 

(本当は鉤爪で甚振りながら殺したかったが……まあ、本命は千束だから問題はないが)

 

(死体に弄べば千束の奴も絶望するだろうし、怒りで我を忘れるだろう……ミカの真実を言った時に合わせて楽しみだ……)

 

千束が絶望する顔を想像してユリは満面の笑みを浮かべていた。

 

(さて、どれだけ抵抗するかな?何もして来ないなら面倒もないが……)

 

ユリがそう考えていると雲蛇に向かってペンギンが雷の炎を纏って飛んでくる。

 

「ほぉ……来たか」

 

(バカ素直に匣兵器で攻撃してきたか……やけくそかは知らんが)

 

「迎え撃て!雲蛇!!」

 

彼女の言葉に従って雲蛇は向かってくるペンギンに体に雲の炎を纏ってぶつかる。

 

「ははっ!素直さには歓迎するか、それでは私には――――」

 

(い、いや…何かおかしい!!スピードが速い!!?これはただの雷の炎ではない!?)

 

ユリはすぐに飛んできたペンギンがただの雷の炎を纏ったものではないことを直ぐに察していた。そしてペンギンを確認したら纏っている炎を見ると――――

 

(大空の炎!?)

 

ペンギンは雷の炎だけでなく、大空の炎も纏っていて推進力が上がっていた。

しかもよく見るとペンギンも先ほど姿が違って体が大きくなっているように見える

 

(確かに井ノ上たきなは雷の炎以外にも使えることは知っていたが、その大空の炎に適用するリングは低ランクでもそうそうないはずだ!)

 

(だが、この威力を出すとしたら低ランクのリングでは難しいはず……高ランクの大空のリングを隠し持っていたというのか!?)

 

ユリが困惑しているとぶつかっているペンギンが雲蛇を押し倒していて雲蛇はその押し倒される。

 

「雲蛇!!」

 

「周りに目を背けている場合じゃないですよ」

 

「くっ!!」

 

ユリは声がした方向にすぐに振り向いては指から鉤爪を出してはいつのまにか近づいていたたきなの体を刺す。たきなは攻撃を予想していたので左腕で鉤爪を防ぐ。

 

「貴様は!!いつの間に!?」

 

「あなたがペンタに夢中になっている間に近づけさせてもらいました」

 

たきなは鉤爪が刺さった左腕をゆっくりと上に上げては右手にある雷撃銃をユリの体に接触させる。痛みはあるが絶好のチャンスのために顔を歪ませながらも叫んだりはしない。

 

「き、貴様……いくら遅効性だとしても毒が回っていてそこまで動けないはずだ!!……まさか大空の炎の『調和』で……!!?」

 

「……さあ、どうでしょう?それよりあなたの武器の爪は私の体に刺さっていますから逃げられませんよ」

 

「ッ!!」

 

「遅い!!」

 

終幕一撃(フィーネ・アッサルト)

 

たきなはユリが動く前に雷撃銃から今出せる最大威力の雷の死ぬ気の炎を放出して極太のレーザーとしてユリを貫く。

 

 

「がああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

 

(決めるならここしかない!!千束のクローンといっても私達の敵だ!!情けはかけるな!!)

 

電撃を浴びせられて痛みで叫ぶユリを見ながらもたきなは『千束のクローン』ということを頭に入れ中らも手加減せずにできる限り雷の炎を放出した。

ユリも雲の炎を形成して攻撃を防ごうとするがいきなりの全力の雷の炎には対応できずに炎を食らっていた。

10秒近く放出すると雷の炎は消えていき、電撃を食らっていた全身が焼かれてその場に倒れる。

 

「はぁ…はぁ……なんとか勝つことができた……」

 

倒れているユリと雲蛇を見ながらたきなは息を上げてそんな言葉を漏らす。実際、本来たきなにとって雲蛇の毒をトレーニングルーム吐かれた時点で詰みであった。

それを本来今のように勝ちにもってこれたのは――――

 

「プープープププププッ」

 

「ペンタ…勿論、あなたのおかげですよ」

 

「プププッ♪」

 

(この子はペンタであっていますが…やはり見た目が変わっていますね……)

 

たきなはペンタを撫でながら姿を見るが身長は伸びていて姿も今までのキングペンギンではなく、首もとはオレンジから黄色になり、手や背中の部分の色が青みが掛ったグレーから黒になり、体が大きくなってその姿はコウテイペンギンになっていた。炎は雷の炎だけでなく、大空の炎も灯していた。

 

(やはり大空の炎を開匣の時に無理矢理入れ込んだせいでしょうか……他に強化方法がなかったために一か八かで試した甲斐がありましたね……)

 

(事前に聞いておいた大空の炎の特性の『調和』で周りで毒に感染していないものと『調和』することで私をその状態にして毒を回避することができた……ぶっつけ本番でしたが何とかうまくいきました)

 

今のペンタは大空の炎を纏って進化?を起こした姿であった。たきなは自分の右手の薬指につけた彼岸花の模様がある銀色の指輪を見た。

それは大空属性であることをたきなも知っていたが元々大空属性を持つ者は少なく、特性の使い方や匣兵器もアジトになかったために不安定のために使わずにいた。

だが、緊急事態のためにらしくない賭けに出て大空の炎を使ってユリを出し抜いたのだ。

ちなみに毒に対してはユリの推測通りに大空の『調和』で毒に侵されていないもの(ペンタ)に調和して毒を無効化していた。

 

(まさかこのリングを使うことになるなんて……)

 

たきなは彼岸花のリングを触りながらリボーンとの会話を思い出していた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『このリングはボンゴレⅠ世(プリーモ)が親しい女性に送った特別なリング()()()

 

『……『らしい』とは?』

 

ミルフィオーレ基地の突入作戦が行われる3日ほど前にたきなはリボーンに彼岸花のリングについて尋ねていた。前のツナが見た謎のヴィジョンを自分達も見たからだ。

リングはツナに渡されたものだったが、ツナに聞いたらあっさりと『リングはリボーンから渡されたものだ』と話してくれた。

たきなはそうと知っては真っすぐにリボーンに尋ねにいったのだ。

 

『実は送ったのは事実は残されていたが、相手についての詳しい文献が失われているんだ』

 

『失われている……?それならなぜ、我々にこのリングを?』

 

『そのリング自体は既に詳しく調べていて何か問題があるわけでもねぇ。Ⅰ世と似ているツナの奴の傍にいて戦える女性であるお前とたきなに渡しておいた方がいいと思ったからだ』

 

『……そういう理由だけですか?』

 

『ああ。それはボンゴレリングと同じくらいのランクで貴重な大空属性の指輪だからな。お前らには前に検査で属性を調べてもらったが大空の属性が宿っていただろう?』

 

『ああ、あのクリスタルで調べた結果ですか……』

 

たきなはリボーンの言葉を聞いて1つの特殊な水晶ポイントを思い出した。それは普段は透明なクリスタルなのだが、持ったままリングに灯すように覚悟のイメージを示すと本人が持っている波動と同じ色になるというものであった。複数の波動を持っていたら複数の色に変化に変わっていく。

とあるファミリーが発見して以来、発掘や製造が行われており、自分の波動を知るためにマフィア達が利用するものになっていた。

結果たきなは雷の炎と大空の炎が同じ程度に存在しているのがわかった。

 

『長い間、ボンゴレにある城の1つの隠し部屋に隠されていたものだが、最近発見されてな。残されていいた手記からⅠ世と親しい女性と当時の雷の守護者――――に向けたものだったらしい』

 

『ああ、だから現雷の守護者の私にということですか?』

 

『そういうこった』

 

『では、ツナが大空のリングで見たヴィジョンを私達も見た理由は不明だと?』

 

『そーいうこった。悪いな』

 

リボーンは結局、疑問が解けなかったためにたきなに謝った。たきなはその返しに怒ることなく『そうですか……』とつぶやいた。

 

(……実はその指輪が()()()()()()()()()()()()()()()()()ものということは伏せておくか。まだまだ分からねぇことが多いからな)

 

「何か?」

 

「いや、なんでもねぇ」

 

「そうですか」

 

たきなはリボーンの態度が少し気になっていたが、言う気はなさそうなのは察してそれ以上は聞かなかった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(……らしくもない無茶をしたものです。時間がなく、サンプルも少ない大空の炎を実戦でいきなり使うなんて……それでも私には負けられないものがあった……)

 

彼岸花のリングについての事を思い出した後、たきなは顔を上に上げて色んな人の顔を思い浮かべる。それはツナ、千束、獄寺、山本、クルミ、ミズキ、ミカ、奈々、ランボ、イーピン……などの自分の周りにいる守りたい人々の顔であった。

たきなにとって今の周りにいる人々に本当に大切な存在であり、それを守るるためになんとしてもこの未来は変えなければならなかった。過去に戻るためにもこの戦いは負けることはできなかった。

 

――――だが、たきなが物思いふけているとドアを壊して白い隊服を着て目にはゴーグルをして口元を隠した男達が銃を持って入っていった。

 

「井ノ上たきなだな!両手を上に上げろ!!抵抗する意思が見えるなら撃つぞ!!」

 

「チッ……!」

 

(こんな時に増援だなんて……!)

 

まさかのミルフィオーレの増援部隊にたきなは渋い顔をしたうえで舌打ちをする。

先ほどの戦いでたきなはかなり疲労していた。だが、音を上げている暇もなく、たきなは増援部隊に向かってふらふら歩きながら彼らと対峙する。

たきなは腕に刺さっている鉤爪(既にユリの指からは離れている)を出血することを考えずにあえて外せずに指に雷の炎を纏って体に抜かない程度に折る。

 

「抵抗するなら射殺するぞ!!」

 

「それで素直に『はい。そーですか』と答えるバカはいませんよ!!」

 

(私の死ぬ気の炎は先ほどの戦いでかなり消費してしまいました……雷撃銃はロックされてしまうでしょうし、ペンタをもう1度出せるかどうか怪しいレベル……でも、やるしかない!!)

 

たきなは学生鞄に雷撃銃をしまっては鞄から1つの匣を出しては開匣する。そこにはクリス ベクターSBR――サブマシンガンが現れてたきなはそれを手に取る。

 

「ほお、そんなふらふらで我々と殺る気か」

 

「はぁ…はぁ…あなた達程度、今の私で十分ですよ!!」

 

(もってください、私の体!!)

 

たきなは体からくる痛みを我慢しながら目の前のミルフィオーレの部隊に向かって走ってはサブマシンガンを撃ち始めた。

 

 

 

――――井上たきなが部隊を無力化しては力尽きて別のミルフィオーレの部隊が彼女の身柄を確保したのは2分30秒後の事であった。

 

+++++

 

その頃、たきなが増援部隊と遭遇した時にほぼ同時刻、千束はボンゴレの霧の守護者――幻騎士と戦って倒れている山本を見ていた。

 

「あ゛…ぐ…」

 

「山本!!」

 

千束は山本の名を叫ぶが山本は既に虫の息だった。

山本は幻騎士に渾身の必殺技で倒そうとしたが山本は鋼鉄の柱にぶつかってしまう。

それは幻騎士が最初から霧の炎の『構築』によって鋼鉄があるフィールドを水があるパイプ管があるフィールドだと幻を見せられていたからだ。

猛スピードで動いた山本はは鋼鉄の柱によって全身ダメージを受けて地面に倒れてしまった。

 

「うっ~~!!フィールドを変化させて山本の自爆させるなんて卑怯だぞー!!」

 

「残念だが、命を懸けた殺し合いにそんな甘い考えはない」

 

「くぅ~~!!なら、次は私が相手だ!!」

 

「来い」

 

千束はいても立ってられずにいくつかの匣ほ開匣しながら前に飛び出して幻騎士に対峙する。ちなみに体が弱っているラルは近くの壁に寄り掛からせて休ませていた。

 

「錦木千束――先に言っておこう貴様の目はオレの霧の炎の相性は最悪だ」

 

「知ってるよー!そのための対策はさせてもらってまーす!」

 

千束はゴーグルを掛けては周りにチンアナゴとたぬきを放つ。準備は万端だというように千束は銃を斜め下にもって幻騎士に向かって走り出す。

 

「その活性化したゴーグルでこちらの幻覚を見分けるつもりだろうが……無意味だ」

 

幻騎士はそう吐き捨てるとその場から高く前にジャンプする千束はチャンスと思っては彼に向かって非殺傷を撃ち込むが――――

 

「え?幻覚!?」

 

弾を撃った瞬間、幻騎士の姿は喪失した。それはジャンプした幻騎士が幻覚だったことを意味する。

 

「じゃあ、本物はどこに!?」

 

千束は晴属性のゴーグルで周りを見ながらチンアナゴと視界共有して部屋全体を見るが幻騎士は一向に見つからない。

 

「え?え?ど、どこなの!?」

 

「後ろだ」

 

声がした千束が振り向くとそこには幻騎士がいて彼の手刀で自分の喉が狙われていた。

 

「――――ッ!!」

 

千束は驚きながらもこういう時を想定していたのか千束は周りから大量のたぬきを呼び出して幻騎士を襲わせる。1匹以外は偽物で雲の炎で作らせた偽物である。

 

「流石に想定していたか。だが、無駄だ」

 

「!?」

 

幻騎士はそうつぶやくと沢山いたたぬきたちは突然爆発していく。そして爆発によって本体のペンタさえやられてその場に倒れる。

千束はなぜ爆発していったのか分からず困惑していた。それは幻騎士の匣兵器の幻海牛(スペットロ・ヌディブランキ)だった。爆破能力を持つ8mmの海牛達で幻覚能力を持つために実態を知ることなくやられるものも多い。

 

「ぺ、ペンタ!!く、クソォ~!!!」

 

千束は悔しがりながらも態勢を直すために後退してその場に離れるが――――

 

 

「目が良いことに晴属性で活性させて匣兵器との視界共有でこの部屋全体をカバーする発想は褒めてやろう。―――だが、それが効くのも並の霧の術士までだ」

 

 

いつのまにか千束の横にいた幻騎士は腰かけた刀の1つを鞘に入れたまま腹に叩き込んでは上から押しこむ。

 

「がっ――――」

 

いきなりの攻撃に対応できなかった千束は防御もできずに床に叩きつけられて意識を失った。千束は最初から幻騎士の掌であった。彼が言っているように千束の作戦はあくまで効くのは並の術士までで精度が高いとその程度のもので幻術を見分けることはできなかった。

 

「安心しろ、錦木千束。貴様が弱いわけではない。貴様と幻術の相性の悪さ――――そして、貴様とオレのくぐってきた修羅場の違いだ」

 

幻騎士はそう呟いてはもう意識がない千束を後にしては山本の方に向かうのであった。




ここまで。ここから原作通りに10年後雲雀がやってきて戦う展開です。
千束が弱いように見えますが、これは幻騎士が強いだけであって決して千束が弱いわけではありません。原作でもわかりますが、メンタルが安定している幻騎士は本当に強いです。
今回長いのでいつものは除外

・ユリについて
千束のクローン。ツナ達がいる現代から8年前に千束が『ヴァリアーに何か仕組まれていないか』という名目で体を調べられていた(その時に細胞を取られる)
ボンゴレの所属の暗部の一つによって秘密裏に暗殺者として育てられており、過酷な訓練を受けさせられては能力を磨いていた。
ある日、白蘭によって暗部の人間を惨殺されては拾われる。本編のたきなが言うようにいいように使われているだけであるが。
名前の由来は黄色ユリだと本人は思っているが、実はクロユリの意味合いで白蘭に名付けられた(クロユリの花言葉は「恋」「愛」「呪い」「復讐」)
ジッリョネロファミリーにスパイ(幻騎士が作戦を失敗した時に始末するため)として孤児として少しの間に入っていた。
実力は千束に少し劣るが、殺しに躊躇ないために殺傷性が高く、殺人マシーンとして育てられたこともあって任務達成率はかなり高い。
千束の長所である眼も本人と比べて劣るがあくまで本人と比べてであり、『かなり至近距離で撃たれた場合』は避けられないだけで銃弾とかは普通に避けられるレベルの観察眼は持っている。
心臓問題はなくなっており、普通の寿命で生きられるようになっているのが、オリジナルと違う大きな長所である。また、そのためか髪色も黄色髪になっている。
それを補うために普段はミルフィオーレ産のバイザー付きのヘルメットや耐久力や動きやすさがあるボディスーツを着ている。
自分が作られる原因になった千束を憎んでいるが、同時にそれが逆恨みであることは理解している(それはそうと誰かを恨まなければ彼女の気持ちは晴れなかった)


匣兵シークレット解説シリーズ
雲蛇(セルペンテ・ディ・ヌーヴォラ)
匣タイプ:アニマル 属性:雲 設計者:ロレンツィニ 
大きさ15m~17m パワーB スピードB スタミナB  賢さB 性格:冷静
技:雲ヘッドバッド 噛み付き 飲み込み 体当たり 絡み付き 雲の体壁 毒吐き
備考:雲の匣兵器。大蛇で体に帯びた雲の炎で、体長を自由に変化させることができる。似たような嵐蛇(ツチノコ)と比べられるが、属性が違いこちらは毒を使えて、相手を苦しませるのがメインなために用途が違っている。雲の炎の増殖によって毒を広範囲に広げては効き目を速めることができる。
あくまでメインが毒だけで普通に近距離戦闘ができるために舞台での運四も検討されている匣兵器である。
BOX DESIGN
黒い匣の側面にミルフィオーレの紋章がある。

天空雷皇帝ペンギン(ピングイーノ・インペラトーレ・エレットロ・デイ・チエーリ)
匣タイプ:バード 属性:大空 雷 設計者:?
大きさ .2m パワーA スピードA スタミナA 賢さA 性格:神々しい
技 突撃 叩き 嚙みちぎり ペンギンミサイル
備考:雷属性のペンギンが大空属性の炎を受け継いだ姿。見た目もキングペンギンから超えていペンギンに進化している。
このような姿は本来は起きないはずだが炎注入時にたきなが雷の炎と共に大空の炎も注入したのが原因だと推測されるが真実は不明
大空の炎と雷の炎を持つこの動物匣兵器は相手に向かっていて大空の炎で調和した後に雷の炎で硬化して突っ込むという防御不可能のコンボを行い、どんなガードを貫く
ただし、他の大空の動物匣兵器と同様に未知数の部分が多い。
BOX DESIGN
匣の側面にペンギンの絵柄がある。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。