ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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天才少女との出会い

「リボーンの奴!勝手に押し付けやがって!!」

 

その日、ツナは学校から家に帰ってきてすぐリボーンにいきなり『ツナ、今から天才ハッカー『ウォールナット』を町中に向かいに行け』と言われて家を押し出された。

そのまま学生カバンやら携帯や財布などを持って町中に探しに行くことになった。

 

「とは言ってもどこの誰かみたいな特徴が分からないのに探せるわけないじゃねーか!!!」

 

少し町中で歩いていその問題に気が付いたツナは悲鳴のような絶叫をする。

直ぐにリボーンに電話するか悩んだが、相手はあのリボーンのため聞き返したら逆切れされて何が起こるか分からない。

だが、このまま何も知らないままで一向に進まないために電話をするか悩んでいると―――

 

「コラ!こんな時間に1人なんて危ないじゃないか!」

 

(うわぁ……不良少女か?)

 

お巡りさんが小さな少女に注意を促しているのをツナは横目で目撃していた。

少女は癖のある長い金髪をオールバックにまとめては黒色のうさ耳リボンを頭の上で結んだ気だるげな目をした小さな女の子だった。手にはノートパソコンを持っている。

時間体的に周りはうっすら暗くなっているために注意はされても仕方がなかった。

 

(なんか変に熱心なお巡りさんみたいだし……ここは関わらないでおこう。面倒だし)

 

ツナは巻き込まれるのを避けるためにさっさとその場を去ろうとする――――

 

 

「あっ、お兄ちゃん!!」

 

「お兄ちゃん!?」

 

 

急に少女がツナに向って話しかけてきたのだ。しかも『お兄ちゃん』と。

その言葉にツナは驚きのあまり頭が真っ白になり体が固まってしまう。

お巡りはすぐにその後賭場を聞いて、ツナの所へ駆け寄ってくる。

 

「お兄さんですか?ダメじゃない妹さんをきちんと見てないと」

 

「え、ええっと……」

 

「とりあえず、妹さんをどうぞ。今度は離れないでくださいね」

 

「ち、ちょっと!!?」

 

お巡りは一方的に言っては少女を有無を言わずに手渡した。

ツナが我に返った時にはお巡りは既にいなかった。

唖然ツナに少女は前に現れては手を広げて口を開く。

 

「とりあえず、よろしくな。()()()()()

 

「はぁ……」

 

ツナは少女を見ながら肩を落としてため息をついた。

 

+++++

 

「……つまり、外国から来て知り合いと落ち合う予定だったけど、知り合いと会えず連絡が取れないと」

 

「ああ。数日前に電話を取り換えると言っていたから事前に居場所を決めていたんだがなー」

 

『お兄ちゃん』騒動後にツナは少女と一緒にファミレスにいた。

あのまま放っておくのもしまりが悪いし、そもそも目の前の少女が自分から離れなさそうので本当に仕方なく一緒にいることにした。

それでジュースとポテトを食べながらツナは少女に事情を聞いていた。

 

「それで待っていたらお巡さんに捕まった……と」

 

「そうだ。熱心なお巡でなぁ。『心配ない』と言っても離してくれなかった。ああいうのをありがた迷惑というんじゃないか?」

 

「そうかも……ってお巡りさんも仕事だし仕方がないんじゃ?」

 

「フム……そういうものか」

 

少女は顔を少し下向きにして手を口元に寄せて少し考える動作をする。

その動作からツナは見た目より大人びた印象を受けた。

 

「そういえば聞かなかったけど名前は?オレは沢田綱吉。皆には『ツナ』って呼ばれている」

 

「私は……クルミだ」

 

「クルミ?苗字は?外国人ならミドルネームとかあるんじゃないの?」

 

「……だから、クルミだ。名前は言ったぞ」

 

(もしかして名字が事情でないタイプなんじゃ……はぁー…また面倒なこと関わっちまったよ……)

 

普段から厄介事に巻き込まれているツナからしたら名字がないなどは何か事情がないものと悪い方向で考えてしまう。

だからと言って目の前の少女をそのまま放っておけるほど無責任な性格はしていなかった。

 

「それで君はこれから―――……って何やってんの!?」

 

「日本の学生っていうものに興味があってな……おっ、これは数学のテストか……26点!……散々な結果だな」

 

「人のテストを勝手に見るなー!」

 

クルミが持っているテスト用紙を無理やり奪い返すツナ。

見られたくない物を見られてツナは顔を真っ赤にしていた。

 

「……ったく、油断も隙も無いよ」

 

「今の問題をさっと見ただけだが、ボクならその問題を簡単に解けるぞ」

 

「えっ……い、いいよ!年下に教え貰うなんて情けないし!!」

 

(既に赤ん坊から教えては貰っているけど……)

 

不敵な笑みを浮かべるクルミからの提案を断わるツナ。

その脳裏にはリボーンから勉強を教えてもらっている日々が浮かぶ(そして爆発も)

 

「まあまあ。そう言うな。ボクが分かりやすく教えてやる」

 

「だから、いいって……うわっ!!」

 

クルミはツナの言い分を聞かずに隣に押しかけるように座りだした。

 

「なんで隣来るんだよ!?」

 

「前より隣の方が教えやすいだろう?」

 

「そりゃあ、そうだけど……」

 

「暇つぶし―――じゃなかった。アドバイスをしてやろう」

 

「今、『暇つぶし』っていったよな!?」

 

クルミが呟いた言葉を聞いて怪訝な顔をするツナ。

一抹の不安を持ちながら流れでクルミに教えてもらうことになったツナ。

ため息をつきながらしぶしぶと話を聞くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……つまり、ここはこれを代入することで……」

 

「なるほど!そういうことか!」

 

それから数分後に諦めたツナはクルミに数学を教えてもらっていた。

思ったより分かりやすい説明にツナは彼女に感謝して聞いていた。

ちなみに周りは仲が良い兄妹としてみているようである。

 

「よくわかったよ。教えてくれてありがとう!!」

 

「……お前ってバカに素直だよな」

 

「えっ、バカにされてる!?」

 

『バカ』と言われてツナは過剰反応するツナ。

そんな彼にクルミは少し何とも言えない顔になる。

 

「いや、逆だ。褒めてるんだ。素直も美点だからな」

 

「なんか引っかかる言い方だな……」

 

「というか、思ったより素直だな。もっとグチグチいうかと思っていたぞ」

 

「うーん……クルミが茶化すんじゃなくって本気でオレに教えてくれているのは分かるし、おかげで問題とか分かったから素直にお礼をしなきゃ」

 

「……なるほど。《small》そういう所をあいつは気に入ったのか……《/xsmall》」

 

クルミは顔を少し下に向けては考え込むようにツナに聞こえない小さい声で呟いた。

 

「?何か言った?」

 

「ううん。何でもない。面白い奴だなって言ったんだ」

 

「ええっ、オレってそんなやつに見えるのー!?」

 

「そんなことよりお前、何か用事無かったのか?」

 

「えっ……あ、しまった!!ウォールナットっていう人を探さなきゃ!!!」

 

(探さないとリボーンに殺されるーーーーー!!!)

 

クルミには指摘されて本来を目的を思い出すツナ。

目的を果たさないとリボーンに酷い目に合わされるのを考えてツナは涙を流しながら頭を抱えるのであった。

 

(で、でもこの子を放って置けないし……)

 

「心配するな、ツナ」

 

「えっ?」

 

「そのウォールナットっていうのは―――「おい!いたぞ!!」

 

「チッ!見つかったか!!」

 

外からガラス越しに体格がいいスーツ姿の怪しい男達がクルミを見ては叫んでいた。

それぞれオールバックで額に傷がある奴、メカクレ、モヒカンの男達の3人だった。

そいつらを見たクルミの表情は真っ青になっていた。

 

「悪いな、ツナ!金は置いておく!!」

 

「えっ、待ってよ!!」

 

クルミはテーブルに何枚かお札を置いては急いでその場を去ろうとする。

ツナはすぐに追いかけようとするが店員に止められるる

 

「お客さん、食い逃げはダメですよ!」

 

「そんなことしませんってば!!」

 

止められたツナは出ていったクルミを気にしつつ、ドアへ向こうに行くのをやめる。

今のツナでは手を振りほどくこともできないし、金を払わない選択もできないためにしぶしぶ会計をするためにレジの方へ向かった。

 

+++++

 

「クソー!どこに行ったんだよ……」

 

ファミレスで金を払って店を出たツナは必死にクルミの姿を探していた。

 

「や、やめろ!」

 

(く、クルミ……?)

 

クルミの声がした裏路地の方を覗くと彼女はオールバックの男に手を掴まれていた。

 

「は、離せ!」

 

「捕まえたぞ!大人しくしろ!!」

 

「手間を取らせやがって!何かする前に捕まえておこうぜ」

 

「オレ達の組織を潰した女についてしゃべってもらうからな!!」

 

「くっ……」

 

オールバックの男はクルミの片手で腕を持って動きを封じている。

クルミも抵抗するが力が違うせいで宙で動いてじたばたするしかできない。

男達はクルミを片手に持ちながらその場を離れようとしていた。

 

(ど、どうしよう……このままじゃ逃げられちゃう…でもオレにできることなんて……)

 

ツナは連れられて去られそうになっているクルミを見ながらどうするべきか悩んでいた。

だが、今は頼れる仲間もいなくってリボーンでさえいない自分にできることなんて……と躊躇っていた。

そんな時、頭にクルミの言葉が浮かぶ。

 

 

 

『よろしくな。()()()()()

 

『褒めてるんだ。素直も美点だからな』

 

『面白い奴だなって言ったんだ』

 

 

 

 

「……ええいっ!!」

 

ツナは席から腰を上げて前に飛び出す。

 

 

「ま、待て!」

 

 

ツナは男達に向かって強く声を上げた

 

「ば、バカ!」

 

「ああん!?何か用があるのか?」

 

「なんだよ、あいつ。足ががくがくと震えているぜ」

 

「おもしれー!ちょっと遊んでやるか?」

 

(ひ、ひいいっ!!勢いで出ちゃったけどこのままじゃあ、殺されちゃうよーーーーー!!!)

 

男共が言っているようにツナの足はガクガクとまるで小鹿のように震えていた。

ツナも後先考えずに出たためにこれからどうしようか悩んでいた。

 

 

「流石、ボンゴレ十代目だ。死ぬ気でやってこい」

 

 

そんな中、裏路地から少し離れた場所にいるリボーンがスナイパーライフルでツナを狙撃した。

弾はツナの額に当たり、彼は仰向けで倒れる。

 

「つ、ツナ!?」

 

「おい、テメェなんかしたか!?」

 

「何もしてねぇよ!!こいつが勝手に倒れたんだ!!」

 

「俺達じゃないっていうことは狙撃じゃねえのか!?なら、オレらも危ないんじゃねぇのか!?」

 

ツナが急に倒れたことでクルミと男達も今の状況に混乱していた。

そうしているとツナの目がカッと開き、額に大空の死ぬ気の炎が灯る。

 

復活(リボーン)!」

 

ツナが叫ぶと服と皮膚が破れて、パンツ一丁になる。

そしてツナは一回転しながら思いっきりジャンプし地面に着地する。

 

「死ぬ気でクルミを助ける!!!」

 

「なんだ、こいつ!?」

 

「俺に聞いて分かるわけねぇだろ!?」

 

「とりあえず撃つしかねぇ!!」

 

男達は困惑しながらも懐から銃を取り出す。

その前にリボーンによって2つの死ぬ気弾がツナの胸あたりに当たる。

 

「死ねぇ!!」

 

男の1人がツナに向って発砲する。

だが、銃弾はツナに当たっても少しぐらつくだけでツナに貫通することなく下に落ちる。

 

「なぜだぁ!?弾は当たったはずだ……!!」

 

「あいつは不死身とでもいうのか……!?」

 

「つ、ツナ……お前は一体……?」

 

「死ぬ気弾を胸に当ててれば『鋼鉄弾』だ。ナイフや銃弾などを通さない鉄の体になる」

 

男達とクルミがツナの体が銃弾を弾いたのを見て動揺している中、遠くで見ていたリボーンが撃った死ぬ気弾の特性をつぶやいた。

 

「……クソ!何かのトリックがあるに違いねぇ!!」

 

「そうだ!きっっとそれに違いねぇ!!」

 

「そうと決まったらやるぞ!!」

 

男達はそれぞれの銃を使ってツナを狙い撃ちにする。

だが、ツナに撃たれ弾丸は全てツナの下に落ちていく。

そんなツナは男達に向かって走り出す。

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

 

 

「クソ!!なんで銃が効かねぇんだよ!!?」

 

「銃が効かねぇならこれでどうだ!!」

 

銃が効かずにしびれを切らしたモヒカンの男がツナの方へ向かっていきナイフをポケットから取り出してツナに向けて突き出す。

だが、ツナ画は体を翻しては男の腕を抱え込んで引き付けて『一本背負い投げ』で前の方へ投げる。

その方向にはメカクレの男が立っていた。

 

「う、うわあああああああああああっ!!?」

 

メカクレの男はそのまま一本背負い投げされたモヒカン男の下敷きになった。

その一撃で2人は気絶してのぼせてしまう。

2人が戦闘不可能だと確認したツナは残りの男の方へ目線を向ける。

 

「次はお前だ!」

 

「……ひぃぃぃぃっ!!?と、止まれ!こっちには人質がいるんだぞ!!?」

 

「くっ……」

 

1人残ったオールバックはクルミのコメカミに銃を当ててツナを脅す。

流石に人質を取られてはツナも足を止めて歯がゆい思いをする。

 

「ボクのことは気にするな!そいつをやれ!!」

 

「威勢はいいことだが、果たしてそいつにそんなことができるものか――――」

 

男が余裕を持っている次の瞬間、持っていた銃が吹き飛んだ。

 

「なっ!?」

 

(よし!今だ!!)

 

周りが唖然とする中でチャンスと思い、ツナはその隙にオールバックの男に回し蹴りを喰らわす。

 

「オラァ!!」

 

「がはっ!」

 

「うわっ!」

 

「クルミ!!」

 

蹴りによって意識を失ったオールバックの男が手を離した瞬間、クルミは宙に離されて地面に落ちる前にツナが両腕でキャッチする。その体制はお姫様抱っこだったのはツナは気が付いていない。

そして、丁度額の炎が消えていく。

 

「……ふぅ、なんかとか切り抜けられた。クルミ、大丈夫?」

 

「あ、ああ……ツナ、お前は……」

 

「無事でよかった、ツナ」

 

声がする方をツナが向くとそこには拳銃を持ったたきなが立っていた。

銃口から硝煙が出ており、直ぐに撃ったのが分かる。

どうやらオールバックの男の銃を吹き飛ばしたのはたきなのようだった。

ツナはお姫様抱っこしているクルミを下ろしてたきなの方へ向かう。

 

「どうしてここにいるか分からないけど…助かったよ。ありがとう」

 

「いえ、ボスのピンチを助けるのは部下として当たり前ですから」

 

「あはははっ……あいかわらずだなぁ。でも、オレは部下じゃなくって大切な友達だと思っているから」

 

「……ありがとうございます」

 

笑顔で『大切な友達』と真っすぐ言われてたきなも思う所があるためか顔を俯いて返事をする。

こういうことに鈍いツナは気が付かなかった。

 

「あー……いい雰囲気の所悪いがツナ、お前パンツ一丁だからな」

 

「あっ……」

 

クルミに言われてツナは自分の今の状況を思い出して落ちている服を拾い出す。

その間にクルミはたきなの前に立つ。

 

「よぉ、たきな。半年以上ぶりか?」

 

「相変わらずのようですね、クルミ。あなたが追われるなんて何をしたんですか?」

 

「別に何かしたわけじゃないさ。千束が潰した組織の一員にたまたまあいつと一緒に居たのがばれてなぁ。ボクがこっちに来る時に尾行されていたわけだ」

 

「そういうことですか……千束がきちん全部片づけなかったせいで皺寄せが来たということですね」

 

「一応、組織自体は潰したから任務自体は完了していたんだが、捕まらなかった人間が残っていたわけだ。ボクはお前らのようにエージェントじゃないから奴らの気配とかに気が付くのが遅かったからな。日本に付いて追われることになったわけということだ」

 

「まったく千束は……」

 

たきなは頭痛を堪えながらうめいたのだった。

2人の会話を聞いていたツナは疑問符が浮いていた。

 

「2人共もしかして知り合い……?」

 

「たきな、お前。ボク達のこと話していなかったのか?まぁ、千束はともかくボク達のことを聞かれない限りは話さないだろうが」

 

「……たまたま事前に話さなかっただけです。ツナ、改めて紹介します。彼女が腕利きのハッカーの『ウォールナット』です」

 

 

 

「改めて自己紹介しようしよう。初めまして、ボンゴレ十代目。ダークウェブを統一する最強ハッカー『ウォールナット』とはボクのことだ」

 

「ええええええええええっ!!?」

 

 

 

たきなとクルミの言葉を聞いてツナは驚きの声を上げる。

 

「こ、こんなに小さいのに天才ハッカーっていうやつなの!?」

 

「小さいは余計だ」

 

「ええ、見た目はこんなナリですが彼女の力は本物です。私達は幾度なく彼女の能力で助けてもらいましたから」

 

「そうなんだ……」

 

「……こんなナリとか余計な情報は伝えるな」

 

クルミは容姿のことはあまり触れられたくないのかどこか不満げの様子であった。

 

「どうやらメンバーは集まったようだな」

 

「リボーン!お前、死ぬ気弾を撃ってきたということといいどっかで見てたよな!?」

 

「ああ、お前がさぼらないようにきちんとかん―――見守っていたぞ」

 

「今『監視』って言おうとしたよな!?」

 

リボーンの態度にツナは怒鳴るがリボーンはいつものように聞こえてるのか超えてないような反応であった。

 

「そういえば、オレが倒した連中ってそのまま放っておいてよかったの?」

 

「大丈夫だ、そのために掃除屋(クリーナー)を呼んである」

 

「く、クリーナー?」

 

聞きなれない単語にツナは聞き返す。

 

「事件が起きた後にその痕跡を綺麗に消してくれるんだ。ボンゴレには専用のがいるがな」

 

「綺麗にって……まさか……」

 

「戦いの後は普通になかったように片付けるだけだが……倒れている奴らのその後も……聞くか?」

 

「いや、いいって!!」

 

リボーンが意味深な言い方に怖がったツナは顔を横に振って断った。

どうせろくでもない答えが返ってくることは初対面の時に死体の写真を見せてきたリボーンから察していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リボーンとツナが喋っている時、少し離れたところでたきなとクルミも話していた。

 

「どうして電話にでなかったんですか?心配したんですよ?」

 

「悪かったって。空港に着いた時にリボーンに言われたんだよ。『ボンゴレ十代目に素性を隠して会ってみないか?』と。肉体系じゃないから戦闘は頼れないと思ったんだが……思ったよりやるな、あいつ」

 

「舐めないでください、うちのボスを。人が困っているなら本気を出せる人ですからツナは」

 

「ふーん……『ツナ』ねぇ」

 

「なんですか。その顔は」

 

クルミはたきながツナを愛称呼びしているのを知って顔をニヤニヤとする。

そんな彼女に対してたきなは怪訝な顔をする。

 

「いいや、お前が歳が近い男子を名前呼びなんて珍しいと思っただけだ」

 

「まあ、あっちが『ツナ』って呼んで欲しいと言ってましたし……」

 

「なるほどねぇ……OK。把握した」

 

(ツナは思ったより面倒見が良くって、包容力があって相手と馴染みやすいタイプだ。たきなと仲良くなって別に不思議はないか……時間も半年近くあったわけだしな)

 

たきなの話を聞いてクルミは彼女がツナと一緒にいたことでツナに気を許しているのがよくわかった。

 

「ああ、それと近いうちに千束がこっちにくる。やっと北アメリカの組織を鎮圧できて落ち着いたところだ」

 

「!……千束が」

 

クルミの言葉を聞いてたきなの目が見開く。

いつか来る日のことかと思って覚悟はしていてついにその日が来たためかたきなは驚きを隠せなかった。

 

「あいつも護衛のためにお前が先にボンゴレ十代目の護衛に派遣されたのを寂しがっていたぞ」

 

「そうですか……」

 

「あとお前がきちんとボスを守る仕事が出来ているか心配しているぞ。ボクが来る前の任務で護衛対象を囮にしたそうじゃないか」

 

「それは昔の話です!!」

 

痛い所を突かれて動揺して思ったより声を上げてしまうたきな。

昔のたきなは今以上に合理性の塊でもあったために色々と無茶苦茶なことをしていたために彼女自身も触れられてほしくなかった。

もっとも前より落ち着いただけで彼女の無茶苦茶さは変わらないのだが……。

 

 

 

 

 

 

 

それからそれぞれ話し合いが終わってツナ達は4人で帰路に付いた。

 

+++++

 

「それで……どうしてオレの家にいるんだよ!!?クルミ!!しかもオレの家の押し入れを勝手に改造しているし!!」

 

家に帰ったツナが見たのはなぜか家にいて和室の押し入れになぜかクルミは座っていた。

押し入れは既に改造されており、白い椅子とメカメカしいディスプレイなどがあって既に元の様子はなくなっていた。

 

「ぎゃあぎゃあ煩いな。ボクはこの家に住むことにしたんだ」

 

「オレ聞いてないよ!?」

 

「……おかしいなぁ。ボクはきちんと伝えたんだがなぁ」

 

「う~む」と悩みながらクルミはリボーンの方に視線を向ける。

 

「オレが意図的に隠していたんだぞ。後で知った方がサプライズになると思ってな」

 

「絶対、お前が面白いからだろ!!!」

 

自分に隠されていた理由を聞いてツナは怒りを露わにするがリボーンは知らんぷりのように顔を後ろに向ける。

 

「はいはい。皆、ご飯になるからクルミちゃんもあっちに行きましょうね~」

 

「母さん!母さんはいきなり、新しい居候が増えて驚かないのかよ!?」

 

「だって、リボーン君のお友達でしょう?悪い子じゃないだろうし、ホームステイは大歓迎よ!」

 

「緩すぎだろ!!!」

 

(てか、ランボとか全部ホームステイと思っていたのかよ……)

 

ツナは母親の能天気さに呆れていた。

そして今、自分の居候である子供たちを「ホームステイ」と認識していることを知った。

 

「それじゃあ、ボクはママンが呼んでいるから先に行くとするよ。ツナ」

 

「お前も馴染みすぎだろ!?もう『ママン』呼びかよ!?」

 

(はぁ……また騒がしい日々になりそうだな……)

 

やれやれと髪を掻きながらクルミの後を追うようにダイニング・キッチンに向かうツナ。

また大変な日々が来ることを予感し、眉をひそめながら歩くのであった。




クルミ編終わり。
書いて後に気が付く死ぬ気ツナの活躍が単調になってしまう。
原作もこんな感じで戦ったり悪い奴を懲らしめているはずなのになー……。
ちみなみにクルミの言葉で近々あのキャラが登場する予定です。また本編で思いっきり名前出しちゃっていますが……。


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