ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
話的にリコリコ側があんまり関わらない話を飛ばしていく方針のためにこの編も話が結構トンんでいきます。ご承知ください。
では、あらすじを。
あらすじ
ミルフィオーレの白い装置に辿り着いたツナだったが、そこには入江正一の姿があった。
だが、仲間達は全員捕らえられていて、白い装置は10年前のツナ達を捕らえていた。
ツナは人質があって動けずにチェルベッロによって撃たれそうになり、絶対絶命か――――と思われた時に入江が正体を現して実はツナ達の味方で10年後ツナと10年後雲雀と繋がっていたことを明かす。そして入江は白蘭を倒すために必要なことに第二つ目の賭けとして全世界のミルフィオーレにボンゴレが総攻撃を仕掛ける作戦であった。特にイタリア主力戦が一番大事でそこにはヴァリアー連中がいて……。
ちなみに今回は1話でまとめる関係で少し長くなっていますのでご承知おきください。
真実と新たなる敵
千束達は緊急用ベッドで怪我人を運んではボンゴレから報告を待っていた。
ちなみに千束はベッドに横になっており、たきなは起きてはその場で報告を持っていた(なお、少し前は入江に手を出しそうで危なかった)
待っているとリボーン(ツナが持っているヘッドフォンから出された
「たった今、ジャンニーニからイタリアの主戦力の情報が入ったぞ ――XANXUSが敵の大将を倒したらしい}
「マジっスか!?」
「敵だと恐ろしいですが…味方だとこれほど頼りになる人はいませんね……」
リボーンからの報告を受け、歓喜の声を上げるボンゴレファミリー達。そんな歓喜なムードで1人だけ入江だけは態度が違った。ミルフィオーレ側が新しい大将を立てて長期戦になったら不利だと言おうとするが、リボーンが敵が撤退したたことを聞いて歓喜の声を上げる。
「これならいける!!ボンゴレの戦力は想像以上だ!!主力部隊を追い込むなんて!」
「いくら何でも興奮しすぎじゃ……」
「ですが、彼が歓喜するのも理解できます。ボンゴレが部隊が敵の主戦力を退けたとなれば、それだけボンゴレ全体の指揮が上がる筈です」
(すごい…!!さすがヴァリアー…さすがXANXUSだ!!あとは、白蘭を倒すだけ――――)
【いいや、ただの小休止だよ】
喜ぶツナ達の耳に男の声が響く。
【イタリアの主力戦も、日本のメローネ基地も、すんごい楽しかった】
突然、聞こえてきた声に警戒するツナ達の前にホワイトスペルの隊員服を着た男――白蘭がホログラムとして現れた。
「…こ…こいつが…」
「白蘭サン!!」
【ボンゴレの誇る最強部隊の本気が見れちゃったりして、前哨戦としては相当、有意義だったよね♪】
(前哨戦……?)
ホログラムの白蘭は笑みを浮かべながら話を続ける。そんな彼の白蘭の『前哨戦』という言葉に引っかかっていた。
そして白蘭は正一が自分を裏切っていたことを知っていて泳がさせていたことを話していた。どうやら、ボンゴレと手を組むのは予想外と言うがそれもどこまで本気か分からなかった。
「――――あなたは……間違ってる!」
【ほーらきた!まあ好きにすればいいよ。どっちが正しいかは今に分かるし─しっかし、正チャンもつくづく物好きだよね─まだケツの青いボンゴレ10代目なんかに世界の命運をあずけちゃうなんてさ】
(世界の命運…?)
【本当はこのまま、息つく暇なく戦力を投入して、ボンゴレを消すのは簡単なんだ。でも、ここまで楽しませてもらったのは確かだし、それに信頼してた副官に裏切られたとあっちゃ、リーダーとしてのプライドにかかわっちゃうだろ?だから、そろそろちゃんとやろーと思って】
白蘭は閉じていた瞼を開き、笑顔で言い放つ。
【沢田綱吉クン率いるボンゴレファミリーと僕のミルフィオーレファミリーとの――正式な力比べをね】
「正式な…」
(力比べ…?)
【もちろん7³をかけてね。時期的にもぴったりなんだ――正チャンやこの古い世界とのお別れ会と新世界を祝うセレモニーにさ♪】
「待ってください白蘭サン!そう簡単にいくでしょうか!?」
【お!元気だなー、正チャン】
「あなたはこのメローネ基地5人、イタリアに1人、計6人の6弔花を送り込み、7つのうち6つのマーレリングを失っている…完全にあなたは翼をもがれた鳥だ」
【うーん…ま、それが本物ならね】
白蘭がそう答えた直後、入江の持っていたリングにヒビが入り――石を残して砕け散った。そこから入江はすぐに自分達が持っているマーレリンクが偽物だと気が付く。
白蘭曰く偽物のマーレリングもランクAのスゲー石だが、7³はもっと特別らしい。
そして身に付けていたマーレリングを自慢げに掲げた白蘭は正一に秘密で別組織を作っておいたらしい。
白蘭の頭上に歪みが発生してはそこからモニターが見える
【紹介するね】
そして写し出されたのはそれぞれ――――
後ろで束ねた青緑色の長髪とアイメイクが特徴的な青年
炎よりずっと真っ赤な髪と口元あたりに無精髭が目立つ男性
淡い青色のロングヘアーに硝子細工のような髪飾りを4つ付けては地面に眠っている少女
鬼のような仮面をつけては怪しげな雰囲気を出している大男
顔に大きな傷があり、手には包帯を巻いている片目が隠れている緑髪のセミロングの少年
ミルフィオーレの紋章があるコートを雑に肩に掛けている後姿の緑髪の男?
――――それぞれ印象の強い見た目の6人だった。
【彼らが本物のミルフィオーレファミリー6人の守護者――
+++++
「リ…真6弔花!?」
【うん♪彼らこそが僕が新世界を創るために選んだ――真のマーレリング
「そんな…じゃあ今までのは…」
「茶番だったというんですか!?」
「だ…誰なんですか!?知らないぞ!!僕が知らない人間がミルフィオーレにいるなんて!!」
【世界は広いよねー!おかげで彼らと会えたよ】
白蘭はそこで1度話を止めると、モニターから5人が消え、赤髪の男だけが写し出される。
そして映像が切り替わり、緑に囲まれたのどかな村が写し出される――――が、次の瞬間、更に映像が切り替わって写し出されたのは――先程の緑溢れる光景から急転、村も美しかった自然もいたるところから溢れ出る溶岩によって焼き払われていた。
これは白蘭が赤髪の男に『覚悟を見せてくれないか?』と言った後に起きた出来事だという。
「!?噴き出したマグマの中に何かいるよ!?」
皆がマグマ一辺の景色に気を取られていると千束が何かを見つけ声を上げる。映像が画面中央のマグマ貯まりに拡大されていくと生物が目視できる範囲まで拡大されていく。それを見た千束達は驚愕する。
そこには先ほど写されていた男が頭にタオルを載せ、胸から下をマグマにつけながら気持ち良さそうにしていたのだから。ツナ達の反応を見ながら白蘭は話を続ける。
真6弔花には1人につき500名の部下と――選りすぐりのAランク兵士を100名与えているらしい。今まではAランクは
6弔花─6人しかいないことからその異常性が分かるだろう。
余裕の笑みをしながら自分達を倒したら、ミルフィオーレはボンゴレに全面降伏すると言い出す白蘭。
入江は彼に真意を問うと『チョイス』をやると宣言しては詳しくは10日後に話、その間を手を出さないからのんびりすればいいと言い放つ。
「無茶言うな。あんな怪物見せられて、のんびりできるわけねーだろ?」
【おっ、君はアルコバレーノのリボーン!んー、本当はもっと話したいなー…でも、君達はもう逃げないとね】
「どういうことですか?」
【君達のいるメローネ基地は、もうすぐ消えるからさ】
白蘭がそう伝えると、ホログラムの白蘭が光を発しだした。
どうやら基地には仕込まれた超炎リング転送システムによってメローネ基地は飛ばされるという。
白蘭のホログラムが『じゃあ、10日後♪』と言い捨てるとツナ達はまばゆい光に包まれる――――その後、ものすごい音と揺れがツナ達を襲った。ツナ達はその揺れによって体制を崩し、床に倒れ込んでしまう。
ツナ達を襲った揺れはその後も続いていたが、数秒するとピタリとやんだ。
「いつつ…」
「うぅ…大丈夫スか!?10代目!!」
「う…うん…」
「どうやらまだ、並盛の地下にいるようですね……」
揺れが収まり、少しずつ起き上がり始めるボンゴレファミリー。だが、彼らの前には広がっていたのは信じられない光景だった。
「ちょちょちょい!…嘘でしょ…!?」
「基地がっ…メローネ基地が消えた!!!」
「こ…こんなことが!!」
目の前に広がっていたのは底が見えない大きく深く空いた穴だった。先ほどまでツナ達の前に合ったメローネ基地は、ツナ達がいる装置の周辺だけを残し、並盛町から忽然と消失してしまっていた。
「でもなんで…オレ達だけ残れたんだろう?」
「彼が晴のボンゴレリングと共に来たからさ」
ツナの疑問に入江が答えた直後、並盛中の制服を着た10年前の――――ツナ達の時代の笹川了平がベッドから起き上がっていた。
「我々が移動しなかったのは、彼が過去から来てボンゴレリングが揃ったからだ。7つのリングが揃ったことにより、結界ができて我々と装置は守られたんだ!」
「というかボンゴレリングってそんな仕組みがあったんだ……」
「オカルトすぎますが……もはや『そんなもの』として考えた方がいいですね……」
「お前、こうなることを読んでたのか?」
「ああ…白蘭サンのやりかねそうなことの何割かはね」
入江が移動しなかった仕組みを解説していると、ツナが了平の元に駆け寄る。
了平は何か言おうとしていたがツナは状況が状況のために止める。
「10年前の笹川氏が、ボンゴレリングと共に来たことは我々にとって間違いなくプラスですが…しかし、大変なことになりましたね……」
ツナと獄寺が了平に静かにしているよう促している間、草壁がつぶやく。
「あの6弔花より更に上があるとは…この戦力でこの先、一体どう戦えと…」
「そりゃ、やるっきゃないっスよ」
「山本!目が覚めたんだ!」
先ほどまで眠っていた山本は起き上がっては笑顔を見せる。
「や…山本!!いつから!?」
「ったく、心配かけさせやがって」
「でも、どう考えても無謀な戦いだ。ミルフィオーレの戦力にかなうはずがない」
「先ほどの事がハッタリでなければ……白蘭の元には最低でも3000人の部下とγクラスの強さを持つ兵士が600人――そして真のマーレリングの保持者6人がいることになりますね」
「改めて戦力さがエグ過ぎない……?」
「ここから俺達は勝てるのかな……」
「いいや、できるさ!!」
あまりにも大きすぎる戦力の差に意気消沈していたツナ達に、そう答えた入江は装置に近づく。
「成長した君達なら奴らと渡りあえるさ!!それに僕達だってただ君達をイジメてきたわけじゃない」
入江が話ながら装置に取り付けられていた操作盤に触れると装置の内側にあった蓋が少しずつ開き始める。
「君達を鍛えることは、この新たな戦力を解き放つことでもあったんだ!君達の成長なくしては使いこなせない新たな力――今こそ託そう」
「この時代のボンゴレのボスから君達への贈り物だ。心して受け取ってくれ!!」
入江がそう告げた直後、蓋が開ききった装置の中心から8つの炎が放出されては、ツナと彼の守護者達の手元で制止する。
ツナ達の手元に飛んできた物体は、皆のそれぞれの波動と同じ色をしたボンゴレの紋章が刻印された
「この匣は…?」
「この時代のボンゴレ10代目より君達に託された、"ボンゴレ匣"だ」
「オ、オレが…?」
ツナはボンゴレ匣が未来の自分が託したと聞いて困惑していた。
獄寺やたきなは嬉しそうに目を輝かしているとツナが自分のボンゴレ匣を眺めていると――――
「あれ?私もボスや守護者じゃないのに匣が来たよ?しかもリングを入れる穴が2つあるヘンテコなタイプ……。」
「え?本当だ」
千束の言葉を聞いてツナは彼女の方を見るが確かに彼女の元にも匣が飛ばされており、それは周りと違ってボンゴレの紋章でなく彼岸花が刻印されては匣が白色であった。
「入江、これは一体……?」
「それは千束ちゃん専用の匣兵器さ。ただ、質量やら色んな問題で2つの大空の炎を同時に注入しないと駄目な特別な匣なんだ」
「そんな匣を未来の十代目は千束に……?」
「穴が2つあるっていうことは私とたきなで開匣しろっていうことだね!!」
「……まだ開匣するとは決めていませんよ」
「えー!いいじゃん!一緒にやろうよ!!同時開匣!!」
「なんで楽しそうなんですか……」
なぜかテンションが高い千束に千束にたきなは呆れ返っていた。
ツナがそれを見ていると――――
【う゛お゛ぉい!!】
「んなっ!?」
彼のヘッドホンから耳にとどろくような声が響いてきた。
ジャンニーニが繋げたくなさそうであったが、声がする相手に脅されてしぶしぶと回線を繋げた
【てめーらぁ、生きてんだろーなぁ!!!】
全員の通信機にスクアーロの声が響いてきた。
「スクアーロ!!」
「っるせーぞ!!」
「あははっ……相変わらず大きい声」
「煩くって耳に響きますよ……」
山本、獄寺、千束、たきなはそれぞれ反応を示す。全員音が響く前に耳を塞いでいたが、それでも耳にはある程度、音が響いていた。
【いいかぁ!!こうなっちまった以上、ボンゴレは一蓮托生だ。てめーらがガキだろーと――】
そこまで話したスクアーロだったが、スクアーロ側で何かあったのか、「ドガスッ」という岩をぶつけられたような音が響き、通信が一度途切れる。通信はすぐに直ったが、次に聞こえてきた声はスクアーロではなかった。
【――――沢田綱吉】
「!この声は…」
その声を聞いたツナ達の背筋に寒気が走る。なぜなら、ツナ達は声の主を知っていた。
(
【乳臭さは抜けたか】
「!!」
【10日後にボンゴレが最強だと―――証明してみせろ】
XANXUSがそういうと更に言葉を続ける。
「おい、屍女。相変わらず、乳臭いガキのお守りか?」
「屍女って……」
「私の事だね」
酷い呼び方で山本を初め反応していると千束が手を上げて通信に答える。
「XANXUS…あなたにとってはそうかもしれないけど。そんなツナくんだからこそ、守るんだよ」
「……フン。精々、あがいて見せろ。ドカスが」
――――とXANXUSが告げると「ブツッ」という音を残し、今度こそ通信が切られた。
「……切れちまったな…」
「あんにゃろう、好きなことだけ言いやがって!!」
「仕方がありませんが、彼らはそういう人達だから何を言っても仕方ありませんよ」
「まあどっちにしろ、奴ら、今回は味方みてーだな」
「そ…そうだけど…」
(色んなことがありすぎて…素直に喜んでいいのか…)
ツナが戸惑いを見せる中、目を覚ましてからあまり口を開いていなかったクロームが入江に骸の生存について疑問をぶつける。入江は白蘭の話では骸はミルフィオーレの兵士に憑依していた所を白蘭の手で殺されたらしいことを話す。
ツナ達はその話を聞いてクロームの臓器が消えたことを納得していた。
「だが僕はそう思っていない「!!」なぜなら、
「つまり、もし本当に六道骸が死んだとすれば、その死は彼の肉体が隔離されている牢獄に伝わるはずです!」
「ってことは…」
「生きてるよ。それは間違いない…」
入江の答えを聞いたツナが笑顔を浮かべた直後、クロームが床に倒れた。ツナ達は彼女の体調が再び悪化したのかと心配して駆け寄るが、どうやら骸の無事を知って安心したために力が抜けただけのようで彼女は心から安堵したようであった。
そして皆がクロームの無事を安心する中で草壁は入江に装置いる人たち出せないかと問うが、入江は過去から来たツナ達とこの時代のツナ達が同時に出現すれば、時空が壊れて世界が消えてしまう可能性があるという。
たきなはその話を聞いて『タイムパラドックス』と呟く。
「ツナ、正一にまだ大事なこと、聞いてねーぞ」
「え?」
唖然としているツナをよそにリボーンは入江に尋ねる。
「入江正一―─お前、オレ達のファミリーになるのか?」
その一言に、ツナ達は緊張して動きを止めるが――――
「へ?ダメかい?」
――最初から入れて貰う気だったのかとぼけた顔でそう答えた。
「ズコーッ!」
「千束、言葉に出すのはどうかと……気持ちはわかりますけど」
「がっ!あっさり…っつーかヌケヌケとー!!」
「ウチも行くところがない。雇ってくれボンゴレ」
あまりにもあっさりした答えに獄寺が切れていると今度はスパナもボンゴレに入りたいと言ってきた。
ツナは迷いながらも答えを出す。
「えっ…あ…だからオレ、マフィアとかのつもりないし…それに…正直、入江さんにはいろいろされたから…迷うんだよな…」
「ツナ……」
悩んでいるツナを見て、心配そうにしていると千束と唾を飲みつつ胃を鳴らす入江。
「でも、すごく大変なことをしてきてくれたと思うんだ…世界とか…話が大きすぎて…まだよくわからないこともあるけど、これからも力を貸してください!!」
悩んだ末に出した答えに入江は喜びの笑みを浮かべ、獄寺は不満そうに舌をうつ。そんな彼をたきなはジト目で見ていた。
そしてスパナにもファミリー入りにも許可を出した所で、入江がツナの手を両手で握る。
それから入江は装置を隠して保護する方法やら10日後の準備のためにその場に残って色々する予定という。
ツナ達は入江からアジトの人間と合流した方が良いと提案される。また後で合流するべきと彼の言葉に甘えて、獄寺達をつれて地上へと向かうのだった。
その後、ミルフィオーレの連中の影や存在が確認されないためにツナ達は京子達と地上で再会するのであった。
+++++
それから1日後、ツナ達男共はこの時代に来た了平に現状を説明をする(なお、単純な説明なのに5時間程掛かってしまっていた)
「オレは二転三転する話は、二転目までが限界なのだぁ!!」
そう叫んでは目の前にあったテーブルを片手で勢いよく押しやる了平。
その態度に獄寺はキレては言い合いになる。
「おー、やってるやってる」
「流石に5時間はどうかと思いますけど……」
千束とたきなはそんな了平と彼らのやり取りを見て呆れていた。彼女らもまさか説明で5時間もかかると思っていなかったのである。
ちなみに男共が了平に説明している最中に彼女は色々と準備などしていた(武器調整や休息など)
獄寺と了平が1度はヒートアップするが山本介入したおかげで落ち着いた。
アジトに戻って獄寺、山本、千束、たきなは傷はあれども体力はほぼ回復に向かっていた。
ラルは命の別状がないが体調を崩してベッドで安静にしていた。
ちなみに雲雀はあの後に1人でどこかに行ってしまっていた。草壁が後を追ったようだが……。
「それにしてもボンゴレ匣の中身ってどうなっているんでしょうね」
「開けて見たかったけど流石にあの激戦の後じゃあ開匣は難しいか」
「この時代のボスが残した物だからなー。とんでもない武器にはなるのは間違いないだろう」
「うわっ!しれっと現れないでよ、クルミ!!」
「悪い悪い」
千束はいきなり出てきたクルミに声を上げるがクルミは悪ぶれる様子もなく軽く謝っていた。
そうメローネ基地での激戦で気力を使いこなしてしまって死ぬ気の炎が弱まっていた。そのためにボンゴレファミリーの誰もボンゴレ匣の開匣は出来なかった。
そしてあまりにも多くの事もあったせいで頭の整理できてなく、ツナとの話し合いで白蘭との修行に入る前に2日間たっぷり休むことにしていた。
「この2日間は京子ちゃんとハルちゃんばっかり家事ばっかりにやらせていた分、たまには手伝わないと」
「あっ、千束にしてはいいこと言うじゃないですか」
「そうだな。一度、ボコられて考え方が変わったか?」
「おぉん!?2人共、私に対して酷くない!?」
「それは普段の千束を振り返れば分かると思います」
「そーだそーだ」
2人に言い返す千束にたきなとクルミは当然という顔をして千束を見ていた。
千束は胸に手を当てて自分の行動を思い返すが、千束はそれが分からなかった。
「そうか……千束のクローンがな……」
「ええ。どうやら、白蘭はその存在を知っていて利用していたようです」
それから少し経って、たきなは策戦指令室にリボーンに千束のクローンについて報告していた。
その場にリボーンとたきな以外はフゥ太、ビアンキ、ジャンニーニ、クルミがその場にいたが、たきなのはなしには心底驚いていた。
「まさかボンゴレが裏でクローンを作っていたなんてね……」
「ボンゴレは一枚岩ではないのは知っていたけど……」
「ボンゴレはでかくなりすぎた。そんな奴らがいても不思議じゃないだろう」
「いくらマフィアといえでもクローン製作など非人道的なことは許されませんよ!」
「まあ、オレ達の時代で既に作られちまっているがな」
「うっ……」
それぞれの意見を言う中でクローン製造に憤りを感じているジャンニーニだが、リボーンに指摘されてしまって言葉に詰まってしまう。
とはいえ、リボーンも周りも裏でクローンを製造していて秘密裏に暗殺者として利用しているという事実にはその場にいたメンバーは苛立っていた。
「これでまた過去に戻る理由ができたな。過去に帰ったらそいつを探すぞ」
「ええ。知ってしまってはもう見たふりなんてできませんからね」
「それもそうだけど…今の時代の彼女も心配ね」
「……そうだね。白蘭がどうするか分からないけど下手したら―――あっ、ごめん」
「……いえ。正直、それのことに関しては真っ先に浮かんでいましたから……」
フゥ太が失言だと思いすぐさまに言葉を濁すがたきなはそれを察してはフォローする。
たきなの言葉が終わった後に会議室は沈黙が流れていく……。
「………」
そんな彼らの話をドア越しで聞いていた者がいた。リボーンはその相手に対して気が付いていたが「ふん」と鼻を鳴らしては視線を皆の方へ向けた。
++++++
そんなことあってはツナ達は食事を済ませた後に千束や京子達を入れて地上散策にすることになった。
メンバーはツナ、獄寺、山本、千束、たきな、クルミ、了平、京子、ハル、ビアンキ、ランボ、イーピン…と大人数であった。
ビアンキによると京子達が自分の家が気になっているようで、ツナにフォローするように声を掛けていた。
(不安なのは確かだし、ツナ達の本気をさせるために連れてきたわけだし……)
千束は京子達が不安なのは千束も感じており、そのためにビアンキ提案はよいと感じていた。
レーダーに敵の反応はないために心配はないが何かあったら彼女たちを守ろうという気持ちは千束とたきなにもあった。
それでエレベーターでツナ達は地上に上がろうとするが、その時にレーダーに誰かが引っかかっていた。
京子達を千束に任せてツナ達が森の方を見に行くとするとそこには――――
「助太刀に参りました!!」
「バジル君!!」
10年前のバジルがそこにいた。そしてバジルは腹を空かしていたのかその場に倒れた。
倒れたバジルを引き連れて一度、アジトに戻ってはバジルに京子と千束達は御飯を振舞った。
バジルはそれらを平らげるとツナ達に10日前に未来に来てはこの時代の戦い方やアジトのルートが書いてある『助太刀の書』を元により、スペインからここまで来たという。
途中でミルフィオーレと交戦があった言うので別ルートで彼は鍛えられたことが推測された。
「「助太刀の書」にはこう締めくくられていました――――若きボンゴレ達と共に白蘭を砕けと!!」
バジル言葉を聞いて彼が今後戦う仲間だと皆が認識して士気を高めているとビアンキに言われて地上に行くことを思い出してバジルに声を掛けるが、バジルは疲れてしまったのか鼻提灯を作りながらデーブルの皿の上に倒れた。
どうやらここまで車で疲れが溜まっているようで起こすのも無粋と思い、最初の頃の面子で地上に向かうことにした。
+++++
地上に上がったツナ達はそれぞれの獄寺とたきな、山本と子供ペア、笹川兄妹と千束とクルミ、そしてハルとツナとビアンキの三人の計4組に分かれていく。……といってもたきなと千束&クルミは途中の道でそれぞれ分かれることになるのだが。
それから千束とクルミは時間になるまで行く当てもなく並盛内を歩いていた。
理由は千束の住んでいる場所はなく、『リコリコ』もマフィア内の雲行きが怪しくなったために何年前に営業停止になったらしい。
「はぁ~、まさかリコリコが何年前に閉まったなんて~!」
「お前は知らないだろうが、あの頃はリングの力が目を付け始められてマフィア間の戦いが激戦していたからな……リコリコのメンバーも駆り出されるほどだったからな」
「へぇ、激動の時代だったわけだ」
「ああ、それに――――「私が死んでいたこともあるからでしょ?」
「お前……」
クルミはまさかの千束の言葉に声を呑む。自分から言おうと思っていたことではあるが、まさか本人から言われるとは思わなかったからだ。
「考えなくっても分かることだよ。気を使ってくれるのはありがたいけど、最初から分かっていたことで受け入れていることだから」
「千束……」
「それで私は何年前に亡くなったの?」
「お、おう……5年前だな。その頃に千束の心臓の調子が悪くなってな……なんとか延命できる方法も探していたが結局……」
「……そっかぁ。皆には最後まで迷惑かけちゃったね」
「千束……」
悲しそうな顔でつぶやく千束らクルミは言葉を失う。
それから数秒ほど沈黙と重い空気が続くが千束は顔を笑顔にする。
「――と暗い雰囲気はここまで。まだ時間あるわけだし、何か食べに行こうよ」
「……お前」
「だって、未来って確定しているわけじゃないでしょ?それなら未来を知ったら私がいる世界の未来は変わるんじゃない?」
「――――そうだな。この時代の未来を知ったというが未来の変化に繋がるかもな」
「そうそう!世の中はポジティブに考えなきゃ!」
満面の笑顔で答える千束にクルミは軽く頷いた。
「それはいいが……お前もさっき食べたばっかりだろう」
「えー?でも言わない?甘いものは別腹だって」
「言うには言うが……お前の場合はそういうの関係ないだろう」
「てへ♪バレた?」
「ハァ……」
千束との態度にクルミはため息をつく。同時に懐かしさを感じてクルミの口元は少し緩む。
「まあ、デザートにはいいかもな」
「そうこなきゃ!それじゃあ行こうか!!」
「お、おい!ひ、引っ張るな!!」
千束に引っ張られて連れていかれるクルミ。口調と違ってその表情はどこか嬉しそうな顔をしていた。
「よ!揃ったな!!」
千束とクルミが並盛の店を周って団子や黒糖棒などを手にしては食べて、1度別れた十字路に戻ってくると他のメンバーもちょうど同じタイミングで戻ってきた。
「そっちはどうだった?私は暇を持て余してこんなに買っちゃった!」
「……なんで皆は自分達の家に探索している中であなた達はなんで甘いものを買っているのですか?」
「えー?だって、甘い物が食べたかったんだもん」
「答えの様で答えになっていない返しは止めていただけますか?」
たきなは他のメンバーが真面目に自宅探索している中で甘いのを食べている千束を少し怒っていた。
「それでたきなの方は何かあったの?」
「露骨に話を変えてきましたね。……まあ、私の方はもし誰かが入ってもいいよう手記などは残していなかったようです。部屋でも特に変わった物もありませんでしたし…この時代に関しての情報とかかは特には」
「なーんだ……っきり10年後のツナとのイチャラブの日記でも見つかるとでも思ったのに残念~」
「なんですか、それは」
千束の煽りのような言葉を聞いて怒りを見せつつたきなは頬を赤くしていた。
「いいかお前ら!!極限だ!!!」
千束達が話していると騒がしい声が響いてきた。
「うるさっ!?」
「なに興奮してんだ?」
「お兄ちゃん、家に帰ってからずっとこう……」
「極ゲーン!!!輝かしいこの未来のため!!!愛するかもしれない者のために》!!!」
京子が心配そうな顔をしているのに気が付かずに了平は叫び続けていた。
「10代目……よく考えたら、いつも大体こんなんです」
「そ…そお?」
「ねぇ、これってそういうことだよね?」
「さあな」
叫んでいる了平に獄寺が呆れ果てる中、千束は了平のテンションが高い理由に気が付いて小声で話しかけた。クルミはとぼけた態度をする。そんな彼女に対して千束は「えー!教えてよー!」とせがむがクルミはそんな彼女の質問に対してスルーを行っていた。
一方、何のことか分からないたきなは疑問符を浮かべるのであった。
「次はどこに行くのだー!?」
千束がクルミを押しかけまわしていると了平がそう叫ぶ。
「あなた達、他に行きたい所はないの?」
ビアンキにそう尋ねられたツナ達は、皆、ある場所の名を上げるのであった。
+++++
地上に上がったツナ達が、最後に向かった場所。そこは――――
「わ~!変わんないっ!!」
「10年間、増築も改築もされずに…」
「極限に健在だな!!」
「2週間ほど見ていないだけなのになんか懐かしく感じちゃうなぁ……」
千束達は感慨深そうに、目の前に建つ『並盛中学校』を眺めた。
その後ツナ、獄寺、山本、千束、たきな、京子の6人は自分らの教室である2-Aに入る。
「オレの席はここだな」
「なつかしー!」
「本当にそれ」
6人は自分達の席に着いては未来に飛ばされる前の日々を思い起こす。
「この角度だと寝てても気づかれねーんだよな」
「オレはそんなことしなくても教師に一発ガンくれてやりゃ寝れたけどな」
「2人共…いくらなんでもぶっちゃけ過ぎでは?」
「流石に私もそれはどうかと思うよ……」
2人の話を聞いてツナと京子が笑っている横で千束とたきなは呆れていた。
その後、了平やハル達と合流したツナ達は、学校の屋上に上がる。
「この風、この風!」
「気持ちいいな…」
その場にいた全員が目を閉じて風を静かに感じていた。
「ねえねえツナ~」
「ちょっとは大人しくしろよ~」
ツナの肩に上っているランボは彼に積極的に話しかけていた。
(たまにはこういうのもいいでしょう……)
(風が気持ちいい~~♪最近、緊迫な環境だったしこんなふうな息抜きしたかったんだよね)
千束とたきなはそれぞれこの静かで落ち着いた時間に感慨深く感じていた。
このままこの時間を過ごそうと考えていた――――
「しっこでちゃった~」
「んなー!!?」
「「ブブッ!?」」
その感慨もランボの一言を聞いて吹き出して分かりてしまう。
「何やってんだ、ランボ!!」
「ウ○コもでる…」
「ちょっ、まてー!!」
「せ、せっかくいい感じの雰囲気だったのにね……」
「これはあとで
「ちょちょちょちょい!わざとじゃないからやめなさい!!」
空気を台無しにしたランボを本気で憎しみを持って手に掛けようとするたきなを千束は必死に止めていた。
それから全体的に落ち着くまで十数分かかるのであった。
今回は箸休め会で終わりですが、次回からまた匣兵器紹介とかします。
ちょくちょくオリジナル入れながら最終決戦編を進めるつもりです。
読んでいただきありがとうございます。
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