ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
理由は匣兵器暴走の時は会話に加わるだけになりそうでバイクは原作的に2人は既にバイクを乗れるからです(原作でも既にバイクに乗れる雲雀は練習していなかったので)
あらすじ:白蘭との『チョイス』の準備のためにツナ達はジャンニーニとスパナによって用意された移動用のバイクに乗って練習をしていた。男共がバイクの操縦を会得しつつ、その日は了平とバジルの歓迎会を行う。だが、その夜にツナがボンゴレ匣を何気なく開匣するると匣兵器は暴走してツナが苦戦しているとバジルと山本の雨の匣兵器によって沈下化に成功する。そしてそこに10年後のディーノが現れる。
『こんな開匣していたら使いものにならなくなるぞ』と言って現れるが、10年後のディーノは相変わらずボス体質が治っておらずにまたドジを踏むのだった。
「ふわぁ~……眠いわ~……なんでこんな朝早く起きなきゃいけないの~~?」
ツナのボンゴレ匣が暴走した次の日の朝、千束はあくびをしながら廊下をたきなと歩いていた。
千束はもう少し寝るつもりだったが、たきなに無理矢理起こされては今に至っていた。
2人は今まで家事を任せきりだった京子とハルの手伝いをするために調理場に向かっていた。
「何を言っているんですか。京子ちゃん達の手伝いをしたいと言ったのは千束ですよ?」
「そりゃあ、そうだけど……こんなに早くにも実行しなくってもさぁ……」
「ダメです。そう言って話を先延ばしするのが千束の悪い癖です」
「ちぇっ…バレてたか………」
「これだけ一緒にいるとすぐに分かりますよ」
愚痴をぼやく千束にたきなは目を細めながら答えた。
そんなやり取りしていると目の前に歩いている京子とハルを見かける。
「あっ、千束ちゃんとたきなちゃんだ。おはよ」
「2人ともおはようござーます。早いですかね?」
「おはよう!」「おはようございます……実はたまには食事の手伝いをしようと思いまして」
「わあっ!それは助かります!!昨日の歓迎会の片付けが溜まっているんですよ」
「本当に助かるよ。千束ちゃん、たきなちゃん」
「えへへへっ!!!」
お礼を言われて千束は嬉しそうに照れる。たきなは顔を背けるがその顔にはうっすら赤みを帯びていた。
そして4人は一緒に調理場へ向かうが近くまで向かうと調理場では既に誰かいるのか食器を洗う音が中から聞こえてくる。
「誰かいますね……」
「「あっ」」」
「!」
そこにはイーピン共に昨日の歓迎会で溜まった食器を洗っているクローム髑髏の姿があった。
「……ご、ごめんなさい……あ、あの…私――もっとちゃんと……」
クロームは恥ずかしながらも話そうとすると京子とハルは満面の笑みをして彼女の手を優しく握った。握られてた手の横にはイーピンがいて、完全に彼女らが打ち解けられたのを示していた。
「いやー!青春を感じるわー!!」
「おじさん臭いですよ……まあ、言いたいことは分かりますが……」
クロームと打ち解け合った京子達を見た千束の発言を聞いて、たきなは眉をひそめながらも自然と笑みがこぼれていた。
時と場所は変わり、次の日の朝の食堂にて。
そこには昨日合流したばかりのディーノや彼のペット――スポンジスッポンのエンツィオ、部屋に引きこもっていたクロームも混ざっては全員で食卓を囲んでいた。
だが、その場にいたほとんどの人の視線はディーノに向けられていた。
「?なんだよお前ら」
ペットのエンツィオを肩に乗せて食事をしていたディーノは視線に気づいては、笑顔で首をかしげる。
皆が彼に視線も向けるのも仕方がなかった。なにせ彼のテーブルの周りには――白米やレタス、ウインナー等が飛び散っては、手に持っているお茶碗からはワカメがはみ出していて、見るも無惨な光景ができていた。
「ディーノさんは相変わらずだね……」
「これ、戦闘になったら大丈夫なんですかね?近くに部下がいないと狙い撃ちされますよ」
「その時は分かっている部下がキチンとそばにいるだろう……」
千束たきなとクルミは今のディーノの姿を見ては心配そうに小声で話していた。
そんなディーノを見てはツナは『スキだらけだけど、10年前と同じ親しみやすいディーノさん』でホットしていた。
そして時間は少し経って、アジトのトレーニングルームに移る。
「よしっ!揃ったな!」
ツナ達の前に立っているディーノがそう話す。そんな彼の後ろには2人の黒服の男が。
右後ろにいるのは少し髪に白髪部分が増えては口元の髭も増えている眼鏡をかけているディーノの側近の男――ロマーリオだった。
「今日から本格的な匣兵器の修行だが─―リボーンの一番の教え子であるオレが、全体を仕切る家庭教師をすることになった。よろしくな」
「ヘナチョコのあいつなんかにつとまるんスかねー」
「でもディーノさん、部下の前だと凄いし……」
「ちなみに今回、オレはその上の役職"家庭教師の精"だからな」
そう話しながら、上からワイヤーに吊るされて降りてきたリボーンは――1冊の本から羽と顔、そして四肢が生えたようなコスプレをしして現れていた。
「妖精になっちゃったよ!!」ガビーン
「ディーノがヘボい時は、オレが制裁をくだすから安心しろ」
そう言ってリボーンは、ディーノの顔に容赦なく連続蹴りを叩き込む。
「いでで!やめろってリボッブッ!!」
「ちょ!ちょっと!!リボーン、やりすぎだって!!」
「……ってことで始めるが…その前にクローム、意思確認だ」
ディーノに容赦のないリボーンの理不尽な暴力に千束は心配するが、慣れているディーノはそのまま話を続ける。
クロームに味方としてみていいかと問いかけてクロームは少し考えてく顔を縦に振った。
「私、もっとちゃんとして…強い人になりたい…それが…過去に帰ることにつながると思うから…」
――覚悟の灯った目で答えたクロームに、ディーノは笑みを表情を浮かべる。
「よし、頼んだぜ。白蘭を倒すには守護者全員の力が必要だからな」
「はいはーい!守護者じゃない私も参加してよろしいでしょうか?」
「ああ、勿論だぜ。ツナがボンゴレ匣を託したからな。戦力の1人だから頼むぜ」
「――イエッサー!この錦木千束、誠心誠意にやらせてもらいます!!」
「なんで軍隊みたいな返しをしたんだ?」
「さあ……分かりません」
妙なテンションで返事をする千束に獄寺はたきなに問うがたきなも分からないために彼女も頭をかしげていた。
「オレはこの時代のツナに聞いて、お前達のボンゴレ匣のことを多少は知っている。そこから考えてそれぞれに違う修行をしてもらうつもりだ。ちなみに雲雀恭弥はオレとの修行をもう開始させている」
「えっ!?雲雀さん!?」
「てか、あの人見つかったんですね……」
「相変わらず、かわいくねーじゃじゃ馬だけどな…じゃあ沢田綱吉!お前から修行内容を言っていくぞ」
「あ…はい!」
ディーノに指名されて、緊張で体を固くするツナ。そんな彼にディーノが告げた修行内容は『お前は、正しく開匣できるまで1人だ』というものだった。
「え!?…1人って、1人ぼっち…!?」
ディーノから告げられた修行内容にツナは呆気にとられる。
「1人といっても、匣兵器と一緒だぜ?匣にトラブルが起きた時は、使い手がずっと一緒にいてやることだ」
「…それだけ…ですか?」
「今のがヒントだ」
「えっ?」
「次に獄寺隼人」
ディーノが言った最後の一言にツナが困惑す中でディーノは話を続けていく。
「お前は匣初心者である笹川了平の面倒をみてやってくれ」
「なに!?」
(ディーノのやろ~!!てめーで家庭教師をやるってっつといて人任せかよ!!しかも生徒がバカ極限野郎とはどういう了見だ!ぜっっってー断る!!)
(――――なんて考えているでしょうね。あの顔は)
ディーノが告げた修行内容に額に青筋を浮かべ明らかに不満そうな表情をする獄寺。そんな獄寺の考えを察するたきな。
そんな時にツナは彼に話しかける。
「すごいね、獄寺君!もう教える立場なんて」
「えっ!?」
そんなツナの言葉を聞いた獄寺は先程の不満そうな表情から一変、嬉しそうな表情になる。
「いえいえいえ、もったいないお言葉!!自分なんて、まだピヨっ子です!!ですが、お役に立てるのなら、力の限りやらせていただきます!!!」
「相変わらずチョロイ……というかああ言うことをさらっと言えるツナが凄い気がする」
「そういう所がツナの魅力なんですよ。誉め言葉などは意識せずに言うのが」
力強く胸を叩く獄寺。そんな彼を見て千束とたきなはそれぞれの意見をこぼす。
嬉しそな態度に対して、了平は嫌そうな顔をする。
「オレは嫌だぞ、タコヘッドの指導なんぞ!極限にクサクサする!!」
「何とでも言えっ!!オレは10代目に任されたんだ!!ひきずり回してでも教えこむからな!!」
(オレ、まかせてないー!)
(また勝手に脳内変換してますね……)
「あはは……」
獄寺の勝手な言葉の改竄にたきなは呆れていた。その横のにいる千束は苦笑いするしかなかった。
「次にクローム髑髏。お前は匣兵器強化のためにも、半分の時間をアルコバレーノ「マーモン」の残した幻覚強化プログラムで修行し、残りの時間を格闘能力アップに使うんだ…あそこの2人に手伝ってもらってな」
クロームがディーノの指した方を向くとゴーグルをつけたビアンキと彼女に抱き抱えられているイーピンの2人が、軽く手を振っていた。それを見たクロームは、少し嬉しそうな顔をする。
「そして、山本武」
「うす!待ってたぜ!!ディーノさん!何やんだ?」
そして次に呼ばれた山本はいつもの明るい顔で問いかける。そんな彼にディーノが伝えたのは―――――
「お前はパスだ。待機」
「へっ?」
「パ…パス!?」
「なんで山本だけ…」
「つーか、お前には手ー出せねーんだ。お前にヘタなこと教えれば、あいつにぶっ殺されるからな」
「あいつ?」
(ま、まさか……)
他のメンバーが―ディーノが示す『あいつ』が誰なのか分からない中で千束だけ誰なのか悟っていた。
「お前の才能の一番の理解者は本気だぜ――今回の修行で山本武、お前すげーことになるかもな」
そんな言葉を言い放っては最後の千束とたきなの方をディーノは向く。
「千束、たきなはオレの部下の1人に任すぜ」
「へぇ、ディーノさんの部下が一体誰だろう?」
「そもそも私はディーノさんの部下の事をほとんど知らないので初対面のばずでは?」
「久しぶりね、千束、たきな」
千束とたきなが声がする方向を振り返ると扉の方に穏やかなウェーブした長いブラウンヘアーで赤緑のナイロール眼鏡を掛けたキャミソールとタイトスカート、黒タイツにハイヒールというホワイトカラー的な出で立ちの色っぽい女性。彼女らが知った顔――――中原ミズキの姿であった。
「ミズキ!!」
「あらあら、いきなり抱き着いて。寂しかったのかしら―!」
「生きていたんですね……ミズキ」
千束は嬉しさのあまりにミズキの方へ走り出しては抱き着いた。そんな千束をミズキは慈悲深い顔で千束の頭を撫でるのであった
「あら、久々に会ったのに酷い言いぐさね……まあ、今の状況じゃ分からなくもないけど」
「生きててよかった!先生は行方不明で誰もミズキの事を触れないからてっきり……!」
「申し訳ありませんが私も同じ気持ちでした。生きていたら誰かしら触れると思っていました……」
「いや、そこは日和らずに詳しく聞いておきなさいよ!」
(なんだろう……少し前にあったような光景なのに懐かしさを感じる……)
ツナは2人にキレるミズキを見ながら3人のやり取りにどこか懐かしさを感じていた。
「そういえばミズキさ……」
「な、なによ!」
「化粧が濃くなっ――――いだっ!!」
「人が気にしていることに触れるんじゃないわよ!!」
「図星だからって叩くことじゃん!!」
千束はキレたミズキに頭を殴られた千束は殴られた箇所を抑えながらうめいた。
「こういうことをするガキはきちんと『ダメだ』って分からせなきゃい同じこと繰り返すわよ」
「ふふ……まるでお母さんのようなこと言うんですね」
「そりゃあ、母親だからね」
「母親だからかー。そりゃあ仕方がない……って今、なんて言った!?」
「だから母親だからアタシ。二児のね」
「「「「えええええええええええっ!!!?」」」」」
ミズキの衝撃発言に 千束とたきなだけでなく、周りにいるキャバッローネの連中とリボーンとクルミ以外は驚愕していた。
「ミズキ、子供いるの!!?」
「そうよ。歳は6歳と4歳。それぞれ男と女よ。今は
「養子……?」
「んなわけねーだろ!実子だよ!!」
失礼なことを言う千束にミズキは憤った。その態度で彼女のいうことが嘘でないと確信した。
「ちょちょちょい!待ってよ!実子がいるということは相手がいるということで……ミズキ、結婚できたんだ……」
「あんた、何年経っても失礼なやつね!!……まあ、10年前から来たとしたら仕方がないかもしれないけど」
「あ、あの……そのお相手というのは……?」
「あー…気になるわよね。それは――――」
(ま、まさか……!)
ミズキが視線をツナ達の後ろの方に向けるとツナ達はつられて後ろの方を見る。そこにはディーノの姿が――――
「旦那のロマーリオよ」
((((えっ、そっち!?)))))
ミズキの視線の先にいたのはディーノではなくその後ろにいたロマーリオだった。
まさかの相手に千束達の心は1つになってツッコんだ。千束達の心を知ってか知らずにミズキは話を進める。
「昔はディー――ボスを狙っていた頃もあったけど、上手くいかない時にロマーリオが何度も慰めてもらってね……それからある日に『オレじゃあだめか?』とロマーリオから言われて付きあうことになったのよ」
「そ、そうなんだ……」
(男女の関係は詳しくありませんが……案外そんなものかもしれませんね)
(ミズキがそれでいいのならいいんだけど……ディーノさん以外にも声を掛けていたしなぁ……案外そんなもの……かも?)
ミズキから教えられた情報に千束が頬を引きつり、たきなとツナは自分なりに結論を出しては納得していた。
「まあ、私の事は置いて、千束とたきなの修行を見るからびしっとしなさいよ」
「もちろん!!直ぐにこの匣を開けさせて見せるよ!!」
「相変わらず言うことデカいわねー!まあ、それだけやる気があるのはいいことだけどさ」
「それじゃあ、ボクも手伝うとするか」
「クルミ!」
ドアから入ってきたのはパソコンを抱えたいつもの服装のクルミだった。
「久しぶりね、クルミ。あんたも手伝ってくれるっていうわけ?」
「ああ。お前だけだと心配だからな」
「キー!相変わらずムカツク言い方するわね!!」
「あははっ……なんか懐かしい雰囲気だよね、これ」
「懐かしいというか騒がしいだけだと思いますが……」
たきなは今の状況に呆れながらも口元は緩んでいた。
「話は終わったようだな。それじゃあ、たきなはボンゴレ匣の開匣と千束はたきなと共にその特殊な匣の開匣をしてくれ。開け方はそっちで詳しく教えてくれるからな」
「「はい!」」
「あと千束はミズキに戦い方を見て貰ってくれ」
「えっ!ミズキに!?だ、大丈夫かぁ~?」
「どういう意味だ!コラァ!!」
自分を馬鹿にする千束に怒りを爆破させるミズキ。そんなやり取りに周りは冷や汗をかく。
「修行の説明は以上!!各自、修行場所は自分で選べ。バジルは自分の修行をしながら、みんなのサポートをしてくれるからな」
「よろしくお願いします!」
ディーノの説明が終ってバジルが挨拶をするとツナ達がそれぞれの目標を定める。
「芝生頭!!ノートとえんぴつを持って図書室に来い!!まずは理論を頭に叩き込む!!」
(獄寺君の理論指導きたー!!)
やる気を出している獄手の姿を見てツナは引いていた。
「ありゃあ、大変そーだな」
「だね…ところで、山本は修行どーするの?」
「まっ!よくわかんねーから修行が始まるまで自主練だな」
「クローム、来なさい。鍛えてあげるわ」
「…はい」
「こっちも行くわよ。千束」
「ああ!!待ってよ、ミズキ!!」
修行の方針が決まりツナ達はそれぞれ部屋を出ていこうとする。
そんな時にふと千束の動きが止まる。
「どうしました?千束」
「……いや、今壁側に誰がいたような気がして」
「気のせいだろう。そもそも誰が壁側にいるっていうんだよ」
「……そりゃあ、そうか」
千束は頭を掻いては少し考えてはクルミの言葉に同意した。
「早くいきましょう。ミズキに怒られますよ」
「わーかってるって!!」
歩き出すたきなに千束は後を追いかけていく。……彼女らは気が付かなかった。置かれていたツナのバイクの背後で、布のようなものが揺らいでいたことに…。
+++++
個別の練習部屋に来たたきなは腕に腕巻きをつけて手の平に上にしてはそこから雷の炎を出していた。
近くではクルミが腕巻きとチューブで繋がれた機械で何やら数値を出して見ていた
「どうですか?」
「安定しているな。そこから大空の炎も出してみろ」
「ええ」
たきなは言われて雷の炎を出しながら大空の炎を出そうとするが上手くいかずに雷の炎は小さくなっていく。
「くっ……メローネ基地では合わせてできたのに……」
「火事場のクソ力と言うやつだったかもしれないな。危機的な状況だったから出来たことかもしれないな」
「そんな……」
たきなはまさか自分がユリとの戦いで使えた雷属性と大空の属性がまさかの火事場のクソ力だったのに肩をがっくりと落とすたきな。
「プープー!!」
「ペンタ……」
落ち込んだたきなに既に開匣されていたペンタが近づいては彼女に服を軽くつかむ。
たきなは嬉しくって膝を曲げて目線をペンタに合わせて抱き着いた。
「ありがとう、ペンタ」
「ボンゴレ匣を開匣して出た雷ペンギンか……大空の注がれたらキングペンギンからコウテイペンギンに進化と聞いたが……」
「ええ。大空の炎を使った時にコウテイペンギンになっていましたがそういう仕様だったんでしょうか?」
「……さあな。大空の炎は謎な点が多いからな。その影響の可能性がある」
「そうなんでしょうか……」
クルミの返答にたきなはあまり納得いっていなかった。
ペンタはボンゴレ匣から開匣されてされて『
ただ、属性は雷属性で大空属性を付与した時と違ってキングペンギンのままであった。
「まあ、時間はゆっくりある。波動を100%出せるのが2つある奴はお前と千束ぐらいだからなそれをうまく使った方がいい」
「それほど凄いことなんですか?」
「そうだな……2つ以上はどう持っているのは珍しいがその出せる出力が100%引き出せるのは本当に珍しい。本来なら1つが100%出せるメイン波動とする他は20~30%程度のサブ波動といったところだからな」
「……それだと死ぬ気の炎を操れて大空と雲属性がメインで他に3つ操られる千束はヤバすぎませんか?」
「ああ。元々凄い奴だとは思っていたが――――」キィィィィィィン
クルミが言葉を言おうとしている最中に近くで音がして遮られる。
来るとたきなが後ろを見るとそこには千束とミズキが戦っている姿があった。
戦いはどうやらミズキが千束に少し優勢でミズキが彼女を動きで翻弄していた。
「はいはい!どうした!?私、程度にやられて悔しくないの!?」
「くっ……!」
(眼で追えているのに避けるのが難しい……こっちも晴の炎で身体能力あげてるっていうのに!)
千束は晴のリングに炎を灯しながらミズキの動きは目で見えていてナイフによる攻撃を避けていた。だが、それもギリギリであった。
目の前のミズキの首にはアルビノのマーシャルフェレットが巻き付くようにいた。
体からは晴の炎を出しており、それにより彼女の身体能力を上げていたのは明白であった。
「そのフェレットのおかげで私に追いつけるほどのスピードを持っているわけね」
「そういうわけ。でもそれだけで終わらせはしないわよ。あんたの弱点を証明するためにも」
ミズキはそういうとリングに晴の炎を灯しては匣を開匣する。そうすると匣から小さい太陽が模型が現れては上空に浮かんであたり一帯を光に包んだ。
「きゃっ!」
光によって千束は目を閉じては動きが止まる。ミズキはそれを見ては千束に向かって投げナイフを投げる。
「あっ!」
千束は驚き声を上げながら目が見えない中で必死にミズキが投げたナイフを避ける。
避けられたナイフは地面に刺さっていく。
「ふう……なんとか避けることができたよ!いくら10年の差があってもこちらと最強のリコリスとか呼ばれてないからね!」
「……悪いけど、ここまでよ」
「えっ?」
ミズキがそう告げると刺さったナイフの柄尻に晴の炎が灯してはそこが割れては植物のツタが現れるとどんどん伸びていっては、直ぐに千束の体を拘束されていく。
「うわっ!い、いつのまに……!」
「晴の特性『活性』を使って植物の種を成長させてツタで千束の死角をついて拘束したわけですか」
「ああ、その証拠に植物に花が咲いているだろ?」
クルミが指摘している部分をたきなが見ると確かに千束を縛っているツタには花が咲いていた。それは活性化させていた証拠であった。
「どう?分かったでしょう?あんたは目に頼りすぎている。目を封じられたれたら終わりだし。対策として匣兵器とかあっても直ぐに取り出すことができないでしょう?その間に攻撃されたら今のように終わりよ」
「そ、そりゃあそうだけど……どうすればいいだって。真面目に」
「そりゃあ、目以外にも他に武器を身に着けるべきよ。そう、大空の炎をね」
「う~ん!大空の炎かぁ……」
千束は『大空の炎』の名前を聞いて腕を組んで唸って考えていた。千束が持っている他の炎と違って特性が把握できずに思い悩んでいたからだ。
「イマイチ特性の『調和』っていうのが分からないんだよね。他はまた分かるんだけどさ」
「『調和』か…例えば、周りに石があったらそれを元に『調和』することで相手を石化できる……分かるか?」
「なんとくは……『同化』とでも思えばいいのかな?」
「そういう使い方もできるかと思いますが全部とは言えませんね」
「あ~!話分かんなくなる!!!」
千束は皆の意見を聞いて大空の炎がどんなものか分からなくなり、千束は床に倒れこんでうめいた。既にツタの拘束は解かかれており、彼女を両腕を広げていた。
「ツナを見れば分かるかもしれないけど、モノにできれば攻撃にも防御にも使えるわ。例え、視界が奪われても大空の炎で身を守れば問題なくなるわ」
「おおざっぱに聞こえるかもしれないが、大空の炎でガードすることで触れたものを灰とかにできるからな。まあ、使えなければ意味がないんだが」
「もぅ~!そんなにいっぺんに言われても困るって!!」
「とりあえず、穴が二つあるボンゴレボックスを開匣してみませんか?」
「おっ!それは賛成!!」
頭を悩ましていた千束は手を上げてたきなの意見に賛同する。
そして穴が両サイドにある匣に千束とたきなはそれぞれ彼岸花の模様があるリングに大空の炎を灯す。
「いくよ!」「はい」
「「開匣!!」」
2人は同時にそれぞれ左右に穴に叫びながらリングを差し込む――――が。
「あれ?何も起きない?」
「おかしいですね。入れ込む速さも同じくらいでリングの炎も十分足りていたと思ったのですが……」
「不良品かー?このー!このー!!」
千束は開匣しなかった匣を乱雑に振り回す千束。周りにいた3人は慌てて彼女を止める。
「ちょっと!何やっているんですか!?」
「だって、炎を入れたのに開匣しないなんて不良品しかありえないじゃん!!」
「バカ!!だからって振り回す奴がいるか!!」
「条件があるかもな。一応、事前に入江から開け方を聞いておいたがお前らがしたことであっているんだがなぁ……」
「死ぬ気の炎大きさですかね……覚悟がまだ足りないのか……」
4人は「う~ん」と唸峨りながら匣が開かない理由を考えていたが答えは出ずにいた。
それから初日なのもあって修行はあっさりと切り上げることになった。
修行後に移住区に移動して風呂から出てさっぱりした千束とたきなは同じく風呂から出てきたツナと合流していた。そして他のメンバーとも顔を合わすことになるのだが……。
「お疲れ様です10代目!!」
「獄寺君とお兄さ…え゛!?」
タオルで髪を拭いていたツナ達が獄寺と了平を見ると驚いていた。何故なら彼らは、顔のいたるところに包帯や絆創膏が巻かれていた。
「どっ、どーしたのその顔!!」
「一体何があったの!?」
「芝生頭がボンゴレ匣を開けてそいつをオレにけしかけまして…そんで喧嘩になって殴り合いに貼ってしてこのざまです……」
「今日はもう続行不可能だ…」
「大丈夫なんですか?」
「なんとかな…沢田はどうなのだ?開けたか?ボンゴレ匣!!」
首にかけていたタオルで顔を拭いた了平が訊ねるが、ツナは首を横に振った。
「…いいえ。多分、今開けたら前のくり返しになるだけで……」
「おまえら、ボンゴレ匣で修行できるだけいいじゃねーか。オレなんかおあずけだぜ…」「山本……」
「みんな、イマイチってポイね」
「そうですね……まあ、我々も言える立場でありませんが」
皆、特訓で不調なのを見て千束とたきなはつぶやく。
修行初日とはいえ、ここまで皆不調なのは目がらしかった。
「あの…お話があるんですが」
そんなツナ達にある人物が話しかけた。
ツナ達が声のした方を振り向くと3人の女性が立っていた。
「京子ちゃんにハルちゃん?」
「ビアンキも揃って…何でしょうか?」
「よっ!おつかれ!』」
彼女達を見たツナ達はすぐさま顔色を変え笑顔を見せる。
「ハル、どーしたんだ?京子ちゃんも一緒…?」
「ごまかしても仕方ないので、単刀直入にいいます」
ハルはそう言うと1度呼吸を整えては、ツナと目を合わせ――――
「ハル達にも、ミルフィオーレやビャクランやボックスのこと…今、起きてることをもっと詳しく教えてください!!」
「「「「「!」」」」」
「な…なんでミルフィオーレのこと知ってるの!?」
「もしかして――トレーニングルームで千束が違和感を持った時に隠れていたのでは……?」
「ちょっ…。な…ななな…………何を言ってんの?ミ…ミルフィオーレ?ビャクラン?…な、なんだそれ?」
明らかに動揺するツナにハルは臆することなく食い込んでいく。
「もうごまかされるのはたくさんです!!私達だけが知らない事情を隠してるのはわかってるんです!!ハル達もみなさんと一緒に生活している以上、真実を知る権利はあります!!」
「うそ…急に…どーして…?――ビアンキ!!」
「私は何も話してないわよ?この子達が自分達の意思と力でつきとめたのよ」
「―─ツナ君」
ハルの行動に困惑しているツナの前に京子が近づく。
「私達も一緒に戦いたいの!千束ちゃんやたきなちゃんのように!!」
「!」
(…京子ちゃん)
「京子…!!」
(京子ちゃんがそんなこと…でも――)
京子からの予想外の発言に考え込むツナ。
(でも、ダメだ!!京子ちゃん達を危険な世界に巻き込んじゃ…オレ達の戦いのことなんて知らなくていいんだ!!)
(暗殺者として育てられてきた千束とたきなは仕方がなかったとしても一般人の京子ちゃんとハルが無理に戦う必要なんてないんだ!!)
「……ツナ」
「気持ちはうれしいけど…本当にもうすぐなんだ!!もうすぐなにもかも終わって、元の世界に帰れるから――だから、オレ達を信じて、もう少し我慢して…くれないかな」
ツナがそう答えるが京子とハルは少しだけ暗い顔をして黙る。
「わかりました――では、私達もそれなりの措置をとらせていただきます」
「へ?」
「「措置?」」
「ツナさん達が真実を話してくれるまで――――」
「ハル達は家事をしませんし、共同生活をボイコットします!!」
そう言ってハルと京子は、『秘密反対!!』『情報の開示を』と書かれた二つの看板を掲げていた
「えっ!ええっーーーーーーー!!?」
ツナはそんな彼女達の行動に驚きの声を上げるのであった。
ちなみに1万字を超える書いていると作者も読んで方も辛いので気を付けているんですけど、中々区切りが見つからなくって長々になったり……。
あとミズキの相手が気になる人もいたでしょうが最初からこの組み合わせで行く予定でした。
匣兵器シークレット解説シリーズ
晴フェレット(フレット.・セレーノ)
匣タイプ:アニマル 属性:晴 設計者:ロレンツィニ
大きさ30cm パワーD スピードC スタミナC 賢さC 性格:温厚
技:治癒 噛みつき イタチ踊り 活性強化
備考:体に晴の炎を纏う支援型匣兵器。
マーシャルフェレットで小さく温厚な生物である。
体に絡み付いてはその対象者の傷を治したり、身体能力を上げたりする。
攻撃力はほぼないがサポートとしてかなり優秀な量産型匣兵器である。
BOX DESIGN
黄色の箱の側面にフェレットの絵が描かれている。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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