ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
「はぁ…」
京子達女性陣のボイコットの翌日。
ツナはため息をしなかがら修行へ向かおうとしていた。そんな彼の元にビアンキが慌てた様子で駆け寄ってくる。
「ツナ!!大変よ!!」
「京子がアジトをとび出したの!!何も教えてくれないこんな所にいられないって!!」
「何だって!?」
「今なら間に合うわ!急いで追って!!」
京子がアジトを飛び出したと聞いて驚いたツナはビアンキに促されて京子が通ったハッチに向かう。
「ジャンニーニ、ハッチを開けてくれ!!」
「京子は街に向かったわ!!」
ツナはハッチから京子を探しに行くように街へ走り出していった。
その姿を家庭教師の精姿のリボーンが疑問符を浮かべていた。
「ん?ツナをだましてどーする気だ?」
「修行に行きづまってるみたいだから―リフレッシュよ♡」
「――悪くねーな」
ビアンキの説明意を聞いてリボーンは『ニッ』と口元を緩ませる。
その姿を見ていた2つの姿が……。
「ビアンキも思い切ったことをしたねぇ。京子ちゃんは買い物に行っただけなのに」
「まあ、この期にツナと話し合って分かりあってほしいですね」
「ツナならきっと大丈夫だよ」
それは千束とたきなでたまたま別の通路からツナとビアンキのやり取りを見ていたのだ。
京子との話し合う機会になると思い2人はツナが行くのを静かに見送っていた。
「そういえば、たきな。実は聞きたいことがあるんだけど……」
「なんですか?改まって」
「私のクローンってどんなだった?」
「!!??……それはどこで?」
まさかの質問にたきなはあからさまに動揺してしまう。だが、すぐ冷静を取り戻して千束に訊ねる。
その存在はたきなは『ユリ』の出自のために彼女のことは少ないメンバーしか話していなかった。その場にいたのはリボーン
ビアンキ、フゥ太、ジャンニーニ、クルミだけであり、混乱を回避のためにツナと守護者たちは報告していなかった。
「ご、ごめ~ん……たまたま、たきなが話しているのを聞いちゃって……」
「……本当にたまたまですか?」
「本当だって~~」
「……まあいいでしょう」
(ですが、本当にあの場の近くにいたらリボーンが気が付くはず……もしかしてわざと聞かせていた……?)
たきなは千束の言葉に怪訝な顔をしながらもそれ以上は追及しなかった。
それよりもリボーンがその場にいて気が付かれなかったことにすぐに疑問が浮かぶが、リボーンの性格を考えてわざと聞かせていた可能性に気が付く。
その場で彼女を呼ばなかったのはこうして話し合わせるためだろうか。
「それで話を戻すけど、私のクローンってどんな人だったの?」
「……顔は似ているのに性格は千束とは全然似ていません。暗殺者として育てられたせいなのか性格は残酷です」
「へぇ、そんな感じなのかぁ……もし私の心臓が正常で最初から暗殺者として育てられたらそうなっていたかもね」
「それは……」
たきなは口ごもってしまう。千束の言い分は割と的外れではないからだ。千束ほどの殺しの才能があるならDAはそれを放っておかずに暗殺者として教育していただろうことは容易に想像できるからだ。
「まあ、それは置いといて。私も会ってみたかったな、私のクローンに。まるでSFじゃねぇ?」
「……SFなのは未来に来ている時点でしょう。それにあんまり彼女――『ユリ』と会うのは推奨しませんよ。彼女はあなたのことを逆恨みしていますから」
「んー?もしかしてよくあるクローンが元の人間がいるせいで生まれたことを恨んでいるタイプ?」
「よくあることかは知りませんが、完全に恨んでます。本人は寿命以外はあなたの劣化だと言ってましたが」
「うわ~、クローンキャラとしてベタベタだねぇ」
「なんで嬉しそうなんですか……」
千束の楽観的な態度たきなはもはや呆れていた。命を狙われているのにまるで他人事のようだった。
「いやぁ、だってさぁ。クローンだよ?クローン!もう1人ってロマンあるじゃない?」
「はぁ……千束は分かり合えると思っているかもしれませんが、まだ教育や洗脳をされていない10年前ならともかく白蘭に崇拝されている彼女と分かり合える気がしませんよ……」
「いや、どうかなぁ。今、彼女は白蘭に裏切られたわけだからワンチャンスいけそうな気がするなぁ」
「……何の映画の影響かは知りませんが、過剰の期待は止めてください。私は彼女のせいで死にかけたんですから」
たきなは能天気な千束にそっけない態度で返す。実際、殺されかけていたのは事実で文句の1つや2つも言いたくなるものだ。
「ご、ごめんってば。……10年後に戻ったら彼女を探さらないとね。現代だと子供なんだっけ?」
「ええ。彼女の言葉が嘘でなければこの時代で18歳で現代には8歳の彼女が存在するはずですが……」
「そっか……あと冷静に考えると自分が知らないうちに自分のクローンが作られているってめっちゃ怖くない?」
「いや、冷静にならなくっても怖いですよ。ボンゴレも巨大で色々とありますが、まさか秘密裏にクローンを作っているとは想像しませんよ。話だけ聞くと9代目の許可なしで作られていたようですし」
「私のクローンが作られるっていうことはそれだけ私が魅力的っていうこと!?」
「……ええ、魅力的ですよ。『殺し』の才能を持つものとして……」
たきなは千束の質問に皮肉めいたように返した。千束はそれに気が付かずに感心していた。
「そっちかー……やっぱり私はクローンの子――『ユリ』とは和解できるような気がするんだよねー」
「その根拠は?」
「私のクローンだから!」
「……聞いた私がバカでした」
たきなは溜息を吐いて千束に言葉を失うのであった。そんなたきなに千束はあまり気にせずに彼女を話しかける。
「まあまあ、そう言わずに!私同士ならきっと分かり合えるって!!」
「相変わらず根拠がない発言ですね……」
「そうかな?同じ血が通った同士なんだから話せば分かり合えるって!!」
(そんなわけ……いや、これに関しては”もしかしたら”と思ってしまう…もしかしたら千束なら彼女と……)
たきなに思い浮かぶのは少し前の記憶―――たきながDA本部へ戻れないことを絶望してそんな彼女を心配した千束が自分を抱き抱えて自分を励ましてくれた光景だった。
そんなこともあり、たきなは彼女ならもしかしたらユリのことを……と淡い思いを抱いてしまう。
「とにかく、戻りましょう。いつまでこんなことで立っていないで」
「はーい」
たきなに言われて千束は元気よく返事を返しては彼女のあとを追いかけて歩き出していた。
そんな彼女らを静に後ろからリボーンとビアンキは見ていた。
「あの子たちは本当に心配ないわね」
「ああ。あいつらはお互いがいれば絶対にぶれたりしねぇ。お互いがお互いを支えあう関係になるだろう」
ビアンキとリボーンはそんな会話しながら彼女達を見送っていた。
+++++
それからある程度時間が経ってきて帰ってきたツナを千束達は移住区の方で見かけていた。
「あっ。お帰り、ツナ!」
「ち、千束!?」
「京子とは話は出来ましたか?」
「……え?なんでそんなこと知っているの!?」
ツナは2人がそんなことを知っていることに驚きの声を漏らす。
「実は京子ちゃんが出かけていたのは知っていてねビアンキの話を聞いてピンと来たんだよ。これはビアンキが仕掛けた罠だって」
「罠……というのは言い過ぎな気がしますが、ひっかけたのは事実ですけど」
「……あの流れ見られたんだ……恥ずかしい……」
ツナはあの時の行動を見られたと思い返しては顔を赤くする。
「まあまあ、そこら辺のことは置いといて……それでツナはどうだったの?京子ちゃんとはきちんと話せたの?」
「ちょ、ちょっと千束……」
「……うん。話せたよ」
そしてツナは話し始めた。ミルフィオーレのこと、マフィアのこと、ボンゴレの10代目のこと全てを京子に話したことを……。
「―――そんなわけだよ」
「……本当に全て話してしまったようですね」
「おったまげ……少しははごまかすかと思ったら全部言っちゃったんだ……」
「ご、ごめん……話すなら全部包み隠さずに言うべきだと思ってさ」
「いや、怒ってはいないけどさぁ……『そこまで言っちゃうんだぁ』っていう感想」
千束は面をくらった表情をする。少しははぐらかして説明するかと思っていたのでまさかそのまま全部ぶちまけるとは想像ついていなかった。
「自分でも一瞬考えたけど、ここまで一緒に戦ってきたのにそこで嘘を突くのは卑怯だと思う」
「確かにそうかもしれないけど……」
「私はどういう結論を出そうがツナの考えに従います」
「あ、ありがとう……」
(忠誠心というか……惚れた弱みというか……たきなは本当にツナに対して重いよね)
千束はたきなを見据えながらそんな感想を心の中で思う。好意を持っているを知っているの上で見たらかなり好意が重いのは間違いなかった
「千束、たきな……色々と心配してくれたのに拒否しちゃってごめん。2人が正しかったよ」
「え、あっ……!謝らないでよ!!結果的に同じ結論に達したんだから!ね!?」
「ええ。ツナは悪くありません。誰だって最初から正解を出せる人はいません。ツナは色々と悩んだ上で答えを出しているのは知っています。寧ろ、結論をはっきりと出せた自分を胸を誇ってください」
「う、うん……誇るとかはできないけど、後悔はしていないよ」
ツナはたきな言葉に戸惑いながらしっかりした目で彼女を向いて見ては言った。
「……普段はおどおどしているのにきちんと決める時は決める。――――そういうところが好きですよ」
「えっ!!?」
「なっ」
(普段通りにしていると思ったらここでさらっと言うねぇ。しかも急に笑顔で言うんだもの。不意打ち強すぎでしょう)
たきなは急に笑顔を出してはツナへの行為をぶつけていた。ツナはいきなりすぎるたきな行動に動揺しては顔を赤くしていた。
「なっ、なっ、んなっーーーーーーー!!?急に何言っているの!?」
「何を言っているって……普通に好意を示しているだけですが?」
「え、えええっ!!?……お、オレ!!ハルの所へ行かないと!!!」
「あっ、逃げた」
ツナは駆け足でその場を去って行った。千束は唖然としてその姿を見送るのであった。
「………なんか相手のガードが固くって先は長そうだよ?」
「百も承知です。そもそもまだボスにもなっていませんから、長くじっくりかけて攻略していくつもりですよ?何年かけたとしても」
「うわぁ、この子つよぉい……」
何年も経とうがツナを絶対に落とす覚悟したたきなの言葉に千束は驚きの声を上げていた。
彼女の眼には確かに覚悟を決めていた真っすぐな眼をしていた。
「さすが将来、ボンゴレの10代目の愛人を言うだけあるね」
「ええ。それはそうなんですが…ツナは幸せなんでしょうか?」
「えっ?」
千束はたきなの発言に思わず声を上げる。今までの彼女から思わぬ発言であった。
「どうしたの急にそんな発言して」
「…いえ、ただの独り言ですよ。行きましょうか」
「あっ、う、うん……」
(本当にただの独り言なのかな……)
千束はたきなの言葉を気にしながらも早足で先に行く彼女を追いかけるのだった
+++++
それから千束とたきなは自分たちの持ち物を確認しては作戦室に守護者達やリボーン、ディーノが集まっていた。ディーノは皆の修行の様子を見に来たらしい。
修行の出来具合を聞かれたツナは京子ちゃんにヒントを貰って大丈夫と告げる。
そうしてみんなが喜んでいるとモニターが急にハッキングざれていく。
【ビャクラン♪】
いくつかの白い豆が集まるとピエロのような服を着たSDサイズの白蘭が現れた。
「なぁっ!?」
「わぁ!?」
【ハハハハッ!!】
ツナと千束がいきなり現れた白蘭に驚いていると画面から笑い声が聞こえては映像がガラスのように砕け散る。
そしてすぐに画面が切り替わっては先ほどまでのCGではなく本物の白蘭が映し出される。
【どう?面白かったかい?】
「白蘭!!!」
現れた白蘭に声を開けるツナ。白蘭は回線をハッキングしたのは業務連絡のためと言って彼らに伝うる。
6日後のお昼の12時で並盛神社に集合で過去に来た友達を含めて仲間全員で来るように白蘭は指定する。
困惑する中で白蘭は瞼を開き、冷たい眼差しで彼らを見るのであった。
「じゃあ、修行がんばってね~♪」
そして話すだけ話した白蘭は最後にそれだけ伝えると通信を切るのであった。
その後、京子達も連れて行くことに山本達は困惑しているがリボーンからツナが京子達に話したことを告げられる。そうすると―――
「沢田あぁ!!」
ガッ
了平は壁を全力で殴り付けた。了平のパンチによって、壁には拳一つ入るほどの大きさの穴と、無数の亀裂が出来上がる。
「うわぁ……知っていたけど凄い威力……」
「京子は…どうなった…」
「お兄さん…あの…」
「てめぇ、何暴れてやがる!!」
「そうですよ!落ち着きましょう!!」
怒りで全身を震わせる了平を見て、ツナは怯えていた。
そして了平がツナに掴みかかろうとした瞬間、山本が了平の首元に腕を回して止める。
「おちつこーぜ、センパイ」
「京子はどうなったー!?」
「了平……」
「―─ちゃ…ちゃんと聞いてくれました…」
ツナは怯えながらも京子達がしっかり聞いてくれたことを伝える。
すると了平は動きを止め、目元に涙を溜めていた。
「ツナの判断は間違ってなかったと思うぜ了平…この状況では遅かれ早かれだ」
「くっ…」
「お兄さん…」
ディーノの一言に了平は歯を噛み締めて黙っていた。その姿に周りは言葉をかけられずにいた。
「にしても白蘭の奴、どーやって回線に入り込んだんだ?」
「――それもそうですね…一体どんな方法で―――」
「セキュリティがザルなんだぁ――アマチュア共がぁ」
リボーンがつぶやいた問いに第三者が答えた。
声を聞いたツナ達が部屋の入り口を見るとそこには―――
―――大きなマグロを持ったスクアーロがいた。
「「スクアーロ!!」」
「みやげだ」
ツナ達がそれぞれの反応を見せる仲、スクアーロは近くにいたディーノにマグロを押し付ける。
((((((何故にマグロ……?)))))
「遅かったなスクアーロ―生徒がおまちかねだぜ」
「え?生徒…?」
「まさか……」
「!もしかして、よ……俺の家庭教師って―――」
ディーノにマグロを渡したスクアーロは早足で山本の方へ近づく。
そして、呑気に笑っている山本に近づいたスクアーロは―――
ガッ
容赦のない一撃を山本の顔に叩き込む。
「ス、スクアーロ!?」
「いきなり何を!?」
突然のスクアーロ行動に困惑する千束達。だが彼は止まらない。
山本の顔を殴り付けた直後、すぐに彼の腹部に膝蹴りを決め込む。
「がはっ!?」
その一撃に山本が呻き声をあげるが、スクアーロは暴行の手を留めなかった。
そして山本の歯も一本抜け落ちてしまう。
「ぐあっ!」
「山本ぉ!!」
ツナの叫び声が部屋に響く―――
スクアーロの暴行は山本が意識を失うまで続いた。
「や、山本……」
「やりすぎだよぇ!!」
山本が意識を失ったのを確認したスクアーロは彼を肩に担ぎ上げる。
そんな彼の足元は歯茎から今も垂れている血によって赤く染まっていた。
「山本!!」
「殺しやがったか!?」
「まったく――殺してやりてぇぜ」
「何を……」
「このカスはあずかってくぞぉ」
「えぇ!?そんなこと!」
山本を連れていこうとするスクアーロに駆け寄ろうとしたツナだったが、それをディーノが腕を前に出して止める。
「ここはスクアーロに任せるんだ」「で、でも…」
「山本のことはオレ達よりわかっている」
「そんな…」
納得できないツナ達だが、スクアーロの気迫に周りは動けずにいた。
そうしているとスクアーロは千束の方へ振り向いては彼女のほうへ近づく。
「な、何か用……?」
「これをてめぇにくれてやる」
「えっ」
そう言い切るとスクアーロは小さい何かを千束に飛ばす。千束は驚きながらもそれを掴み取る。それは―――
「これはリング―――!?」
「ヴァリアーが使っている『ヴァリアーリング』だぁ。大切に使え」
「どうしてこれを私に……?」
「てめーには取っては元ヴァリアーなんだろうが、未だにてめぇの席は消えてねぇ!ヴァリアーの雲の守護者がいつまでも3流リングを使ってんじゃねぇ!!」
そう言い切ってはスクアーロは山本を担いだままどこかに消えていった。
「何も言えないままリング渡されちゃったけど……いいのかなぁ?」
「いいじゃないですか。ランクが高ければ炎をどれだけ出しても壊れませんし……」
「いや、でも……これ使ったら自分がヴァリアーとして認めるような気が―――」
バキッ
「えっ?なに」
千束が音がした方向を見ると了平がツナの顔に右ストレートを叩き込んだ姿だった。
「了平!?」
「ぐはっ!?」
殴られたツナは後ろに吹き飛んでは壁に頭をぶつける。
「おい、了平!」「10代目!!」「大丈夫ですか、ツナ!!」
「やはり京子を巻き込んだことは許せん!」
「だからって殴らなくても!―――だがオレも男だ…」
「この一発で次に進むことにする!!」
「てめーよくも10代目に!!ぶっ殺してやる!!」
「落ち着け獄寺!!」
ツナを殴った了平にとびかかろうとする獄寺をディーノ、千束、たきなは必死に止めにかかっていた。そんな感じでその日は慌ただしく大変な一日だった。
でも この日からみんなが変わり始めた
自分のすべきことをやって、それが一つの方向に噛み合っていった。
そして 決戦の日を迎える頃には―――
ツナ達、ボンゴレの修行は、完璧に仕上がっていった―――!!!!
想定外以上に長くなって前回と分けることになってしまった……。本当にうまく分けることって難しい。
とりあえず、今回チョイス前までやることができた。
ちなみに次は真6弔花のメンバーが判明する会です。お楽しみ。
読んでいただきありがとうございます。
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アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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