ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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未来編の最終回です。色々と巻きやカットシーンなどもありますがどうぞ。

あらすじ:白蘭によって一度は、境地に追い込められたツナだったが現れたⅠ世が現れては覚悟を認めてはボンゴレリングの封印している力を開放する。『ニューボンゴレリング』になったボンゴレリングの力により白蘭を圧倒していく。そんな中で、ユニはおしゃぶりからアルコバレーノを復活しようと死ぬ気の炎を限界まで注いでいては助けに来たγともに体が消えていった。ユニが消えたことで白蘭は時空の覇者になれなくったことを喚くとツナは怒りだしてはフルパワーの『Xバーナー』で白蘭を焼き尽くす。
そして、白蘭を倒した後にツナ達の前に復活したアルコバレーノが現れて白蘭が死んだことでマーレリングの力が無くなり、全パラレルワールドのあらゆる過去は抹消されることになった。またアルコバレーノ全員の最大奥義により過去――ツナ達のマーレリングの力は封印される。

こうして事態は収束に向かって言ってあとは過去に帰るだけになるのであった。


あらたなる未来へ

「やはり、ここにいましたか。千束」

 

「おろ?たきなどうしたの?」

 

未来に帰ることになってそれぞれ各自、この時代の人と別れの挨拶を行っていた。

そんな中で千束は森の中に入っており、彼女の目の前には土に遺体――真島によって殺されたユリが埋められている場所であった。

遺体は千束の要望で簡素に埋められて分かりやすく木の十字架が刺されている。

そんな所に立ち尽くしている彼女にたきなは声を掛けた。

 

「急にいなくなって心配したんですよ。……やっぱりユリのことが気になっていたんですね」

 

「うん……いくら白蘭が死んで全てなかったことになるとしても彼女が死んだのは事実だし……」

 

「……ええ。今思うと彼女は本当に可哀想でした。勝手に作られては殺しの道具として扱われては助けてくれた恩人も結局、同じように道具として見ていた……ということですからね」

 

「話を聞くと本当に酷いよね。誰も知られずに作られてはずっと兵器として扱われていたっていうことでしょ?」

 

「彼女が全て悪くないと言えませんが…何もかも選べなかった境遇だったのは確かです」

たきなは言い終えるとその場は重苦しい雰囲気になっていた。

5秒ほどして千束は息を吸って吐いては心を落ち着かせる。

 

「――猶更、過去に戻ったら見つけて保護しないとね。ユリとも約束したしね」

 

「……そうですね。既に8年経っていたとしてもまだやり直しは効きそうな時期ではあると思います」

 

「……それにしてもラストボスを倒しては急に謎のパワーによって殺された事実がなかったことになるとか映画みたいだよね。ちょっと笑っちゃう」

 

「……現実の出来事なんですが」

 

まるでフィクションのように語る千束に怪訝な顔をするたきな。そんなたきなの視線に気が付いて千束は視線を逸らす。

 

「いや、だって色んなオカルトチックなことがあったけどさすがに信じられないよ。映画だったら結構ぼろくそに言われてるよ~。B級映画とかさ~」

 

「まあ、『事実は小説よりも奇なり』という言葉もありますし、我々が思っているよりも現実というものは予想できない出来事が多いんでしょう。ボンゴレリングもそうです」

 

「あ~……確かに。枷とかともかく、まさか真の姿とかあるとはねぇ」

 

「ええ……」

 

(それに私のボンゴレリングから現れた私に似た女性……彼女はⅠ世時代の雷の守護者

なんでしょうか……そしてボンゴレリングと一緒に変化したこの彼岸花のリングも……)

 

たきなは千束と話していて、ボンゴレリングの枷が無くなって姿を変える前にそれぞれのボンゴレリングから現れた人物について思案していた。

 

『どうするかはⅠ世様の仰せのままに』

 

メイド服を着ていた自分と似ている紫髪の女性……ボスで血縁があるツナはともかく他の守護者がⅠ世世代の守護者と血縁があるという話は聞いたことがなかったためにたきなは腑に落ちないでいた。

ボンゴレリングと動揺に何故か形を変化させた自分と千束の彼岸花のリングも形を変化していた。…といっても銀色の部分が無くなって彼岸花の部分が浮き彫りになって色がついていた。千束、たきなにそれぞれ赤と青の色が付いていた。

 

(一体、彼女は何者なんでしょうか……?それとも関係なく、ただ顔が似ているそっくりさんというだけなんでしょうか……?)

 

(彼岸花のリングもそうです。初代が大切な人に渡したと言われましたが、その相手とはいったい……)

 

「ん~~~あー!もう!色々悩んでも仕方がないよ!!別に答えが出るわけでもないし!」

 

「身のふたがないこと言わないでください……」

 

「そんなことはおいといて、さっさと基地に行こう!!」

 

「あっ、ちょっと待ってください!!」

 

たきなはいきなり走り出した千束を追いかけるように走る。

 

(………確かに考えても仕方がないことかもしれませんね)

 

たきなは走りながら千束が言ったことに納得していた。

考えるための材料がないことを考えたら無駄だと悟り、たきなは口元は緩ませて千束を追いかける。

 

+++++

 

「色々とありがとうございました。クルミ」

 

「本当に色々と助か太よ、クルミ」

 

「じゃあな。過去のボクによろしく。……って、過去のボクが言われても困惑するだけか」

 

基地に戻った千束とたきなはクルミと別れ挨拶をしていた。クルミはいつもと変わらぬ調子で2人と対面していた。

 

「う~ん、こうなんかないの?別れに大切なことを伝える……みたいな!」

 

「千束……」

 

「何を期待しているかは知らんが、ボクからしたら過去に変えて欲しいことやお前達に特別にいうことはないな。……しいて言えば、真6弔花のことか」

 

「あー……GHOSTによってミイラのようになったザクロとブルーベル以外は一応生存しているんだっけ?」

 

3人は落ち着いて真6弔花の処遇について思い出す。

白蘭が呼び出したGHOSTによって真6弔花の一部は死ぬ気の炎を奪われてミイラ状態になって死んでいた。そうして残ったのはXANXUSによって死にかけた桔梗と普通に捕らわれたデイジーとなぜかGHOSTの吸収から逃れていた真島だけだった(トリカブトは中の人間がダメになったらしく、使い物にならなくなったらしい)

 

「ツナの方針的に殺すことはなさそうだが、真島の奴は生かしておくと後々面倒そうだぞ?復讐しに脱走してくるかもしれんし」

 

「あー…まぁ、大丈夫しょ。あいつの顔からもう復讐とかなさそうに思えたし」

 

「また根拠がない発言を……それ、一時的かもしれないじゃないですか!」

 

「大丈夫だって!……多分」

 

「まったく、あなたっていう人は……」

 

根拠がない千束の発言にたきなは頭を悩ましてた。

 

「まぁ、そうならないように警戒心を高めるだけだな。ミルフィオーレの戦いもあってボンゴレも立て直さないといけないしな」

 

「忙しくなるけどこれからのボンゴレをよろしく」

 

「大変だが……まあ、任されたなら何とかやるよ」

 

「私達は私達で今のような未来にならないように努力します」

 

「そうか。お前らの未来が見れないのが残念だよ」

 

クルミは心底残念そうな表情をしていた。

そして他愛ない会話後にクルミとは別れた。そうして基地を歩いていると千束はミズキを見かける。

 

「あっ、ミズキ!」

 

「アンタら、帰る用意はもうした?」

 

「ええ。今、皆さんにそれぞれ別れの挨拶をしている所です」

 

「そうなの大変ね」

 

たきなの話を聞いてミズキは少し心配そうな顔をする。

 

「そうだ!ミズキは私達にしてもらいたいこととかある?」

 

「……してもらいたいというかして欲しくないことならね」

 

「して欲しくないことですか?」

 

ミズキの意外な発言にたきなは興味を示す。

 

「えー、何々?ミズキに変えて欲しくない過去でもあるの?」

 

「ええ。あなた達には私が未来でだれが付き合っているとか未来の私のことを過去の私に話さないで欲しいの」

 

「……それは……」

 

話を聞いたたきなはミズキが望むことに察しがついてしまっていた。つまり、『自分とロマーリオがくっつくために何もしないでほしい』ということだろう。

 

「……いいの?過去を変えても別にこの世界が消えるわけじゃないし、もっといい人に巡り会えるかもしれないよ?なんならディーノとも……」

 

「気持ちはありがたいけど。私は今の旦那とくっついては子供達が生まれた今の世界が気に入ってんの。そんな未来を余計なこと言って変えたくないのよ」

 

「ミズキ……」

 

「……気持ちは分かりました。約束します、私達はミズキに未来の話をしません」

 

「たきな!?」

 

千束はたきなの即答の返事に驚きの声を上げる。

 

「ありがとう。全く同じ未来になるとは限らないけど、できれば同じような未来を進ん゛で欲しいわけよ」

 

「分かりました。……そうなるかは断言できませんが」

 

「いいのよ。余計なことをしないだけで十分よ」

 

「……ミズキ、今幸せなんだね」

 

「ええ。とっても幸せよ!」

 

ミズキは千束の言葉に答えるよえに微笑んだ。千束とたきなはそんな彼女を見ては今後を案じていた。

それから廊下を歩いているフキとサクラに出会う。

 

「あっ、フキ!良かった!過去に帰る前に挨拶したかったから」

 

「……ワタシ的には顔を合わせずに過去に戻って欲しかったがな」

 

「もう~フキ先輩は素直じゃないッスから~。ちなみにあーしらはボンゴレの主要戦力が戻ってくるまで処遇は詳しく不明になっているっすけど、最終決戦に参加したこともあってあんまり重い処罰にならずにもしかしたらボンゴレに戻れそうッス」

 

「別に聞いてませんよ」

 

たきな勝手に1人で話しているサクラを冷たくあしらう。一緒に戦ったこともあって敵意をなかったが、だからと言っても仲良くする気もなかった。

 

「へぇ~、よかったんじゃん!先生の死もなかったことになるし、きちんとボンゴレに戻れるなら一件落着だね!」

 

「……お前には関係ねぇよ。だが、お前らがいなかったらこうした今にはならなかっただろうに………ありがとうな」

 

「~~~~~ッ!!!聞いた!?たきな!?フキがデレたよ!!?あ~~、録音しておくべきだった~~!!!」

 

「あー、うぜーうぜー!!!これなら言わない方がよかったな……チッ!!」

 

興奮気味に周りに言いふらす千束を見て、フキはしかめっ面になってはそっけない態度で舌打ちをした。

 

「相変わらず仲が良いッスかね~。フキ先輩と千束先輩」

 

「……端からは仲が悪いように見えますが、あの2人はああいうが普通なんでしょう」

 

「そうッスね。まあ、らしいちゃらしいッスけど……」

 

たきなとサクラは2人の様子を見ていてそんな風に話す。最初は仲が悪いかと思っていたが、ああいうやり方が彼女らにとってコミュニケーションだと理解していた。

 

 

ドゴォン!!

 

 

突然、千束達の耳に大きな音が響いた。

 

「え、え、えっ?何!?何が起きてんの!?」

 

「敵襲ですか!?」

 

「えっ、ミルフィオーレの残党が生き残って攻めてきたんッスか?」

 

「分かんねぇが……音がした方へ行くぞ!!」

 

千束達は困惑しながらも音がする方へ走り出していく。

そうすると廊下にモスカらしく物体が逆さまで壁に突き出していた。

 

「えっ……これって一体どういうことなの!?」

 

「……分かりません」

 

「あっ、千束、たきな!2人も心配してきたの!?」

 

現場に駆けつけた千束達が更に混乱していると死角からツナが走ってきていた。

 

「ツナ!――そ、そうなんだよ!それでこれは一体……?」

 

「これはスパナが対白蘭用で作ったモスカらしいんだ。今の今までずっと」

 

「今までですか!?」

 

「スパナ、メカのことになると周りが見えなくなっちゃうから……」

 

たきなどが呆れている中でツナはできるだけフォローをする。近くにいた

スパナは『ごめん』とばつが悪そうに謝るのであった。

 

+++++

 

そしてツナ達、過去から来た人間達は地下にある白い丸い装置の近くに集まっていた。

 

「よーし、みんな出揃ったね!!そろそろ出発だが、ボンゴレ(ボックス)未来(ここ)に置いていってもらおう。取り外してくれ!!」

 

「ええっ~~!!!ここでアナ、ポン太、レイ達とお別れだなぁんて……」

 

「仕方がありませんよ。過去にまだ存在しない匣兵器を過去へ持ち帰るのは色々と面倒ですから」

 

千束は不満を口にする中でたきなは冷静にも事実を伝える。2人は他のボンゴレ10代目メンバーと同じく自分達の匣兵器たちに別れを惜しんでいた。

 

「うっ~、これから一緒だと思ったのに残念だよ。お前達~~!!」

 

「10年後の私の言うことを素直に聞くんですよ。ペンタ」

 

「プープープー……」

 

千束とたきなはそれぞれ自分達の匣兵器に別れの言葉をそれぞれ伝えていた。

そんな中でたきなは1つの疑問を持つ。

 

「あれ?あのフェニックスはどうしました?」

 

「ああ…あれね?2人で開匣しないと出せないし、威力調整もできないしね……」

 

「ああ…なるほど」

 

「あの子はこちらで威力調整やらしてもらおう。私的には真島を倒すのに大いに貢献しているから何かしてあげたいんだけどね」

 

千束は手に2つの穴が開いている匣を右手に持ち何とも言えない顔で見ていた。

その間に周りはそれぞれ別れを行っていた。

 

「色々とありがとう、ラル!」

 

「オレはガキの面倒を見ただけだ」

 

(最後までガキ扱い!!)

 

「いいボスになれよ、沢田」

 

ラルはそっけない態度をしつつ、最後に少し口元を緩ましてツナにそう言った。

 

「え゛…い、いや!だから、オレは別にボスには―――「コロネロ!沢田たちをしっかりと平和な過去へと返してやれよ!!」

 

ラルはごまかすように大声でコロネロに命令する。コロネロはその態度に不満を持つことなく、「終わったらすぐに帰ってくるからな」とキザな言葉で返すのであった。

 

「じゃあ、タイムワープを始めるよ!!別れを惜しんでいたらキリがないからね!!アルコバレーノは過去のマーレリングを封印してすぐにここに戻ってくる予定だ」

 

 

「では本当に……ありがとう」

 

「……さよなら」

 

 

入江が感謝の言葉を言うとツナは返すように寂しそうな顔をして別れを告げた。

 

「タイムワープスタート!!」

 

入江はそう大声で叫ぶとタイムワープのボタンを押す。そうすると過去から来ていたツナ達は光に包まれてはその場から飛んでいく。

 

過去に戻るタイムワープの途中にユニとアルコバレーノ達はツナ達に色んなプレゼントをしていた。1つは過去のマレーリングの封印――そして一緒に戦った仲間たちの未来の記憶を過去の彼らに伝えていた(受け継がせる)。

 

伝えていく人間は、椅子に座っているXANXUS、復讐者(ヴィンディチェ)の牢獄で縛られている六道骸、自宅でくつろいでいる時に地震と共に未来の記憶を受け継いだ。

またDA本部にいたフキやサクラ――そして、司令官の楠木にもそれは伝えられていた。

彼女らだけでもなく、ボンゴレ本部の近くに氷漬けで眠っている真島にも伝えられいるのであった。

 

更に特別としてボンゴレ匣を一緒に過去に連れて行ってくれていた。

 

「プープープー」

 

たきなの指にはペンタが小さく唸っていた。

ヴェルデの技術によってボンゴレ匣が今まで匣型と違って指に嵌めるだけになったアニマルリングに変化していた。そして彼らは過去へ帰っていくのであった。

 

+++++

 

「おっ!ここは……リコリコ前?」

 

「どうやらそのようですね……私はきちんと過去に戻ってこれたようです」

 

光包まれて過去に戻ってきた千束とたきなは目の前にある喫茶『リコリコ』を見て、そう確信していた、

 

「本当に帰ってきたんだね……過去に」

 

「……ええ。長い戦いでしたね」

 

「苦労とか色々とあったけど、結果的にプラスだよね!?」

 

「…まあ、匣兵器や未来での戦いが今後に役立つのは確かですね」

 

「それに皆、無事に帰って来れたわけだからモーマンタイ!」

 

「全く貴方という人は……まあ、らしいといえばらしいですけど」

 

長く辛い未来の戦いを既に過去の事にして片づけている千束にたきなは呆れていた。

同時に彼女らしいと思っては落ち着いていた。

千束はそんなたきなの考えを知らずにリコリコのドアに手を掛けていた。

 

「千束が戻ってきましたよ~~~!!!……って、あれ?」

 

千束はリコリコのドアを勢いよく開けては元気よく声を上げるが店の中は静かであった。

ドアは開いているなら人はいると千束とたきなは思っていたためにこれは拍子抜けしていた。

 

「ああ……千束か……」

 

「クルミ!?大丈夫!?」

 

座敷の方にいるクルミを見た千束は彼女を見て真っ先に心配した。

なぜならクルミの顔は青く、体調が悪いのが直ぐに分かるからだ。

 

「だ、大丈夫だ……多量の情報量をぶち込まれて少し頭が痛いだけだ……」

 

「えっ、何かあったの?」

 

「……千束、もしかしたら未来からの記憶のことでは?」

 

「あ、あー……そういうことかぁ」

 

たきなの言葉に千束は納得していた。ユニによってもたらされた未来からの記憶は情報量もあるが、急にぶち込まれたために今のクルミのように体調も崩す物もいるのも考えられる範囲のことであった。

 

「……少し落ち着いた。とりあえず、お前はとんでもないことに巻き込まれてたんだな。未来のボクにも言えることではあるが」

 

「まあね。でも皆がいたから勝つことができたと思うんだ。もちろん、10年後のクルミも含めてね」

 

「そうか……だが、しょせん記憶は記憶だからな受け入れはするがボクのものと言われると首をかしげる」

 

「あー、もう!どうしてそんなひねくれた考えするかな!?見て感じたからそれが現実でいいじゃん!」

 

「事実は受け入れますが、現実的じゃないからすぐに受け入れられない……といったところでしょうか?」

 

たきなは千束の考えを聞いては一つの結論を出す。そんな中でカウンターからミカが顔を出す。

 

「……それも仕方がないものというものだ。急にお前たちが活躍した10年後の世界の記憶を見せられたりしたらな」

 

「先生!……もしかして、先生にも未来の記憶が届いたの!?」

 

「てっきり未来の記憶を見たのは未来でその場にいたメンバーだけだと思っていましたが……」

 

「ああ、どうやらその場にいなかった私のような人間に記憶を見せられるようだ」

 

「ほぇー……どういう意図なんだろうね?」

 

「さあ……未来に言った私達の知り合いでボンゴレ側の人間に限られると思いますが……」

 

てっきり未来の戦いに参加したものや過去から来たものにしか未来の記憶を受け継けないと思っていたためにミカが記憶を引きつでいることは彼女達からしても予想外であった。

 

「とにかく、お疲れさん。2人とも。無事に帰ってきてよかった」

 

「えへへへっ。そう言われると照れるなぁ」

 

「……ありがとうございます。()()()()()()()()()

 

「あっ、それ!私が先に言いたかったのに!!……ただいま、先生」

 

「おかえりなさい。千束、たきな」

 

ミカは千束とたきなのあいさつに笑って返していた。それを近くで座っていたクルミも自然と口元が緩くなる。

 

 

 

「なんで私の結婚相手が髭のおっさんなのよ~~~~!!!」

 

 

 

「うわっ……すげぇ声……」

 

「どうやら未来の結婚相手を知ってご乱心のようだぞ」

 

「どうやら知ってしまったようですね……」

 

店の中にミズキの悲痛な声が響き渡っていた。内容的に記憶から未来の自分の結婚相手を知ってしまったのだろう。

 

「ねぇ、これって未来のミズキと約束破ったことになるのかな?」

 

「いや。これは我々が話したわけではないので破ったことにはならないでしょう。…ただ、これはもはや事故ですよ」

 

「あいつ、割とディーノにお熱だったからなぁ……しばらく荒れるぞ」

 

クルミは今後のミズキの行動について見解を述べる。それについては千束やたきなは頷いてていた。

 

「あーあ……未来のミズキの思惑は達成できないな。これ」

 

「どうでしょう。ディーノさんと上手く行こうとして焦っては結局は未来のようにロマーリオさんに慰まれてはあの未来になるだけでは?」

 

「うーん……ありえなくないのがミズキクオリティだな」

 

「まあまあ、そこらへんにしよう。これ以上はミズキに悪い」

 

ミカは会話に割り込んでは千束達に注意をする。千束は「はーい」と軽く返事をしていた。

 

「……まあ、ミズキが何かあったら私達がフォローをしてあげればいいって」

 

「やれやれ。世話が焼ける自称お姉さんだ……」

 

「ふふっ……」

 

そんな千束クルミのやり取りを見てたきなは笑った。そんな笑い声を聞いて周りはすぐにたきなの方を見る。

 

「何かおかしかったか?」

 

「いえ、なんかリコリコに戻ってきたんだなー……と思いまして」

 

「あー……なんか分かる。このわちゃわちゃ感がそれつぽいよねぇ」

 

「ええ」

 

千束の返答にたきなは頷いた。そして店には笑い声が溢れてていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………」

 

そんな笑い声が溢れているリコリコを外から遠くで見ている影があった。

影の人は黒いフードを被っていて男か女かも分からない服装をしていた。

 

「井ノ上たきな……■■■……」

 

そして影の人はたきなと聞き取りにくい名前をつぶやいてそのままその場に去っていく。

 

+++++

 

その頃、10年後の世界ではアルコバレーノ達が10年後の世界からツナ達を送り届けてはマーレリングの力を封印して来て戻っていたのだ。

 

「おかえり!!」

 

「少し地殻に影響を与えたが全て上手くいったぜ」

 

「ホッ」

 

「よかった!!お疲れ様!!」

 

入江はコロネロ――アルコバレーノ達に労いの言葉をかける。無事に戻ってきたコロネロを見てはラルはほっと一息をつく。

 

「おっ、子供のあいつらが過去へ帰った代わりにこの時代のこいつらが装置から目覚めたんだな」

 

コロネロがそういうと装置近くには装置にいたはずの10年後のボンゴレ10代目の守護者や京子やハルなどもそこに集合していた。

 

「ところで」「ツナはどこにいったんだ?」

 

「ああ。一足先に地上(うえ)に行っているよ」

 

10年後獄寺と10年後山本は入江に訊ねると彼は即座に答える。10年後の皆は既に戦いの記憶を見せられていたので入江に対してもはや敵意などなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

地上ではツナが入れられていた棺桶がまだ置いてあった。その上にノートが置かれており、そこには『オレの中二の未来での戦いはこうして幕を閉じたんだ……』と書かれていたがすぐに文字が消えていく。ノートは他のノートと重ねられており、その表紙には『2-A 沢田綱吉』と名前が書かれていた。

その近くに1人のスーツ姿の男性が近づいていく。男性は足を止めると口を開く。

 

 

「いるんだろう?千束」

 

 

男性がそう言うと近くの木からスーツを着た黄色がかった白髪の女性が姿を表す。

彼女は男性の方を見ると笑顔で返すのであった。

 

 

 

 

「ただいま、ツナ」

 

「おかえり、千束」

 

 

 

 

女性は男性の方へ駆け寄ると抱き着いた。

抱き着かれた男性はそんな彼女を受け止めては優しく抱きしめるのであった。




とりあえず、これで未来編は終わりです。3か月ほど書き続けて何とか完結できました。
これで全体の6割弱くらいは終わらせたと思っています。
次は継承編前にオリジナルの話をする予定。少し長めの予定。













ここからは未来編での考えられていた話。
実は元スレでは死んだ千束を生き返らせるためにたきなは白蘭と手を組んでボンゴレ匣についてバラすとか言う展開もあった。だけど、実はたきなは裏切る気はなく、過去のたきなに希望を託して強力な匣兵器を残していた……みたいな流れでした
これを実行すると話を根本的に変えないといけないといけないし、リングの力を早めに開放することになるので止めました。そもそもたきなを裏切り者にするのが自分の中ではうまくいかなかったので。

そもそも元スレだとたきなは守護者ではない『ツナの護衛ポジ』でツナへの好意も気が付いていない感じだったので千束の方が大事で一時的に裏切ることもおかしくなかったり……。


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