ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
不定ですがよろしくお願いします
新しい日々
「はぁ~……よく寝た~~……」
「おはようございます、ツナ」
未来から帰ってきたツナは平日、ベットから起きてはリビングに下りてくる。眠そうに
右腕で目を擦っていた。
そして、そこにはなぜかエプロンをしているてきなが何故か待っていた。
「た、たきな!?なんでここにいるの!?」
「なんでって……ツナのお弁当を作りに来たんですよ?」
「オレの弁当を!?」
「そ~なのよ~。ツナのため結構早く来ては弁当を作ってきてくれたのよ~、ツナは感謝しなきゃだめよ?」
「マジかぁ……」
朝、たきなが自分の家にいるだけでも驚きなのにいる理由が自分の弁当を作るということでツナは開いた口が塞がらない。
「いえ、大丈夫ですよ。お母さま。私は好きで作りに来ていますから感謝にされることは何も……」
「う~ん、その謙虚さもいいわねぇ!ツナのお嫁さんに来ない?歓迎するわぁ」
「なっ」
「ありがとうございます。ですが、お気持ちだけ受け取っておきます」
「あら、そう……でも、気が変わったら言ってね。私はいつでも歓迎よ♪」
「……考えておきます」
(いや、考えないでよ!?)
なぜか奈々の言葉に検討する発言をしたたきなに戸惑いを隠せないツナ。
そんなやりとりを見ていて、リビングのテーブルに座っていたリボーンは顔を笑っていた。
「着々と外堀を埋めているようだな。いいことだな」
「何がいいことなんだよ!?」
「たきなの目的的に外野が埋まることはいいことだぞ。相手に対してもダイレクトにアタックしているし、目的のために周りも認めておくのは悪い手じゃねぇ」
「オレの気持ちは!?」
たきなの行動を楽しそうに語るリボーン。そんなリボーンに対してツナは激しく叫んでいた。それからツナは結局、たきなから弁当を受け取って学校に向かうのであった。
++++++
「―――んで、それがその弁当か」
「う、うん……」
その昼の昼食、屋上にしてツナは山本、獄寺と共にたきなが作った弁当を食べていた。
弁当はいわゆる『海苔弁当』で白身魚フライやきんぴらごぼうや焼きちくわなど入れてあるものであった。ちなみに千束とたきなは女子達に誘われてその場にはいなかった。
「へぇー、思った以上にしっかりしてんなぁ」
「あのたきなのことですから10代目の弁当にあいつの芸術的なものが入っていたら文句言ってやろうと思ってましたよ」
「さ、さすがにたきなも弁を心得ているよ……多分」
「どうっすかね?新作メニューを作らせてみたら尻みたいな商品を無意識に作るような女ですからねぇ。自由にさせたら何かやらかしますよ」
「あー。……確かになー。あれはやばかった」
山本は獄寺に指摘されてリコリコでバイト中に新商品を考えるものとして色々と案を出していた中でたきなが出したのはどう考えても尻しか見えない桃の新商品だった。
それを見たツナ達はドン引きしては千束、ミズキ、クルミは爆笑していた(ミカは頭を抱えていた)
「あ、あれは酷かったかもしれないけど……この弁当は美味しいよ?」
(『後で感想を教えてくださいね』って言われたな……なんか妙に圧があったけど……)
ツナは学校の通学路でたきなから弁当を渡されたことを思い出されながら言う。
その場には千束もいたが『おおっ!』という驚きと嬉しさが混じった反応をしていた。
「それにしても弁当まで作ってくれるなんてよほどツナのこと好きなんだな、たきな」
「……まぁ、それだけ10代目を尊敬しているっていうことだな」
「う、うん…そうだね……」
(たきなはオレに対しての好意を未だに皆に隠している……まあ、それを知ったら獄寺くんが騒ぐだろうし、仕方がないんだろうけど……)
未だに周りに自分に対しての好意を言わないたきなにツナは苦笑しつつ、その理由に理解を示していた。もしたきなの想いを獄寺が知ったら怒り出すのことは想像に難しくないからだ。
それから数分後、少し雑談しながら弁当食べ終えるツナ達であった。
「ハァ~美味かった!……それにしても未来での戦いが終わってやっと元の日常に戻ってきた感じがするよ~……」
「だな。やっぱりこういう何気ない日常が性に合ってるわ」
「っても暇になるのもあれっスけど」
ツナが気を緩ましていると山本が頷くように同意した。若干、面倒そうにしていた獄寺だが顔ではそこまで嫌がってはいなかった。
「だが、本当にこの平和は続くと思うか?裏では危機が迫っているかもしれないぞ?」
「ゲッ!この声は――――」
今、一番聞きたくない声が後ろから聞こえてきてはツナは顔を顰める。
恐る恐る後ろを振り返るとそこには――――
「オレの後ろに立つんじゃねぇ」
「いだだだだっ!!!」
灰色のスーツを着てスナイパーライフルを背負った丸刈りのリボーンがツナの腕をねじった。ねじられたツナは痛みでうめき声を上げた。
「何すんだよ!」
「オレの後ろに立つのが悪い」
「立ってきたはそっちだろ!?」
「まあまあ」
理不尽な理論にリボーンを怒るツナ。そんな彼を山本は宥めていた。
そんなやり取りをしているとリボーンは早着替えでいつもの衣装になっていた。
「実際、うかうかとしてられねーぞ。ここ数か月に姿を消していた『リコリス殺し』のヴォルペが再び動き出したから」
「り、リコリコ殺し……?のヴォルペって何の話だよ!?」
「ヴォルペというのはイタリア語で『狐』という意味で狐のお面をしてはリコリスやボンゴレの人間を抹殺する
「そんな奴がいるのかよ!?」
まさかリコリスを殺していく殺し屋がいるとは思わずツナは驚きの声を上げる。
「そいつについてはオレも聞いたことがあります。何人ものボンゴレの人間をあの世に送って行ったと……」
「ああ。殺害後に『
「えっ、それって確実にボンゴレに恨みを持っている奴じゃん!!」
「……かもしれねぇが、詳しいことは不明だ。殺し後はすぐに姿を消しては男か女かさえ不明だからな。というかほぼ謎に包まれていやがる」
「へぇ、そんな奴もいるんだなぁ」
山本はリボーンの話を聞いては自分の正体を徹底的に隠しているヴォルペという殺し屋に感心していた。
「いやいや!山本、その感想はおかしいでしょ!?」
「奴が本気で活動再開しているなら奴は10代目を狙う可能性があるんですね」
「ああ、奴は今までは下っ端しか狙わずにいたがボンゴレ10代目がこんな町にいると知ったら殺しに来るかもしんねぇな」
「んなっ!?そこまでやばい状況なの!?」
予想以上に殺し屋はヤバいもので自分にも危機が迫っていてツナは肝を冷えていた。
「心配しないでください10代目。あなたはオレが守りますから」
「そーそー。ツナには守護者のオレらが付いているから大丈夫だって」
「いやいや!ぜって、そういう問題じゃないって!!そもそもリコリスがなんで狙われるんだよ!?秘密裏とかじゃないのかよ!?」
「勿論、そうだが相手が一枚上手だったということだろう。……ツナ、そもそもお前リコリスはどういうものか分かっているのか?」
「えっ、ボンゴレのお抱えのエージェントじゃないの?」
「やれやれ……いい機会だ。DAなどについてきちんとお教えやる。獄寺と山本も耳の穴かっぽじってよく聞けよ」
リボーンは肩を竦めつつ、屋上の柵の上に登って皆が見えやすい位置で話し出す。
「そもそもリコリスとは『DirectAttack』――通称『DA』の所属のエージェントまたは彼女たちをまとめた実働部隊の総称だな」
「だ…ダイレクトアタック?」
「噂しか聞いたことがありませんが、確かDAというのは……」
「警察・公安とは異なる独立治安維持組織でな。政府と協力関係にありながら、指揮下に置かれず強い特権を有しているぞ」
「んなーーーー!!?なんだよ、それ!?」
今まで知らなかった情報をいきなり聞かさせてツナは大分、困惑していた。
「リコリスは犯罪者や犯罪を行おうとする人物に対して秘密裏に抹殺することで国の治安を維持しているんだぞ」
「嘘だろ!?」
「はははっ、すげーな」
「リコリスの存在は世間一般には当たり前だが基本的にマフィア間にも非公開とされていてな。戦闘や任務で生じた被害は表向きは事故として処理されて決して大衆などに情報が漏れないよう徹底的な情報統制されている」
「ま、待って!急に洪水のような情報流さないでくれよ!!」
ツナは大量の情報に頭を悩ませていた。何とか情報を整理しようとしているがツナの頭ではうまく纏まらなかった。
「将来のボンゴレのボスがこの程度で根を上げるなんてだらしがねーぞ!」
「だから、オレはボスにならないって!!」
「……それは置いておくとして、リコリスによって殺人やテロのような凶悪犯罪が未然に防がれているのは事実なんだぞ。……と言っても元々に日本にあったものをボンゴレが奪っ――――支配したんだがな」
「言葉を変えて意味は変わんねーよ!!あとさらっとやべーこと言うなよ!!!」
リボーンは平然とDAという組織は既存の組織を乗っ取った事実を伝えるが、ツナはリボーンの態度に怒鳴り散らした。
「もしかして日本以外にもこういうDAみたいな機関があるのか?」
「あっ、それはオレも気になってました」
「ふっ……どうだろうな。それはボンゴレに正式に入ってきてからのお楽しみっていうことだ」
「知りたくねーーーー!!!」
ツナは今、話している内容だけでも一杯いっぱいなのにこれ以上、問題ごとが判明しそうでうんざりしていた。
「……そういえば、前にたきな以外のリコリコのメンバーがアメリカに行っていましたが……あれはDAのメンバーとしてッスか?」
「いや、ボンゴレファミリーとしてだ」
「どういうことだよ!?リコリスってボンゴレファミリーじゃないの!?」
「いや、合っているぞ。リコリスじゃなくってボンゴレファミリーとして呼ばれたただけだ」
「意味分かんねーよ!!!」
イマイチ噛み合わないリボーンの話に苛立って声を荒げるツナであった。その会話を聞いて獄寺は腕を組んで少し考えていた。
「……あの分かりやすく図にしてまとめていいっスか?」
「いいぞ」
「では、簡単に書かせてもらいます」
獄寺はリボーンから許可を貰うとどこからかノートを出しては地面に置いてペンに書き出す。ツナ達は大人しくそれを見守っていた。
そして15秒ぐらいして「よっしゃ!」と言ってはノートを両手で持ち上げた。
「できましたよ、十代目!見てください!!」
「う、うん!」
ツナは獄寺に言われて渋々とノートを向けると……
ボンゴレボス→ボンゴレ幹部→DA→リコリス
(ここに書かれているものは全てボンゴレに所属するものとする)
そう簡単に書かれていた。見て分かるが力関係を示しているものであった。
「これでいいですか?」
「ああ。合っているぞ、本当はもっと細かい感じなんだが簡単にするとこんなもんだな」
「へぇー、割と分かりやすい構図なんだな!」
「……つまり、場合によってはリコリスはボンゴレのメンバーとして駆り出されることはあるっていうこと!?」
「ああ。…といってもそんなことあるのは千束ぐらいだろうが」
ツナからの問いにリボーンは答えるが、あくまで例外であることを答えていた。
「そういえば、リコリスは女ばかりだけど男ばかりとかあるのか?」
「あっ、それはオレも気になっていたス」
「それは――――ボンゴレに正式に入ってからのお楽しみだな」
「またかよーーーーーーー!!!」
今日で何回目の『入ってからお楽しみ』を言われて、呆れて叫ばずにいられなかったツナであった。
キンコン!カーンコーン!
そんな話をしていると昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴りだした。
「やば!昼休みが終わちゃったよ!!早く教室に行かないと!」
「おう!」
「お供します、10代目!」
「ヴォルペは確実に動き出している。いつ命を狙われるか分からねぇから気を引き締めていけよ」
リボーンは教室に向かっていくツナ達を見送りながらそう言い送るのであった。ツナ達は彼の言葉をせわしい中、頭の片隅に入れていくのであった。
+++++
「今日も学校終わったな~……」
授業が終わって下校中にツナは体を思いっ切り伸ばしていた。
好きではない学校が終わったのもあるが、いつもの周りのメンバーが丁度、席を外して1人でいられているために解放された感もあったためでもあった。
(皆でわいわいするのも嫌いじゃないけど、やっぱり独りだと気楽だよ~)
気軽になった解放感にひたるツナむ。いつもは周りに皆がいて大変だが、今はリボーンさえいなく、自由であった。
(……そういえば、たきなが作ってくれたお弁当は美味しかったなぁ……だけど、愛人はやっぱ無理だよ。オレ、ボスになる気はないし……そもそも愛人ってどうなの……)
(たきなはいい子だし……仲間として好きだけどさぁ……)
たきなからの気持ちに対してツナは思い悩んでいた。たきなのことは嫌いじゃないし、どちらかと好きではあるのだが……愛人とか言う話だと話は違ってきていた。
感覚が日本人でそもそもそういうものを作ろうとする気持ちがないために完全に困っていた。
(そもそもボスになる気がないんだけど……はっきりと伝えたいけど、たきなや獄寺君は怒るだろうなぁ……)
未来での経験を得た後でもツナはボスになる気は全くなかった。だが、そのことを自分になることを望んでいる仲間に言うのに気が乗らなかった。
「はぁ……」
ツナがため息をつくと道に歩いている人と肩がぶつかる。
「あっ、す、すいません……」
頭を下げて謝るとぶつかったスキンヘッドの男は手を挙げて「大丈夫」とジェスチャーする。ツナはそのまま前に歩き出す。
「ツナ、前へ!」
「えっ」
どこからかたきなの声が聞こえて、ツナは急いで前の方へ飛んだ。地面に手をつく姿勢でなんとか地面に倒れるの姿勢になっていた。
ツナの髪には何か掠った感覚を感じていた。恐る恐る後ろを振り向くと――――
「ひいいいいいっ!!!刃物!?」
「ちぃっ…誰もいねぇからボンゴレ10代目を殺せる丁度良いタイミングだと思ったんだがなぁ……」
「そんなに簡単にツナを取らせはしませんよ」
先ほどぶつかった白のタンクトップでスキンヘッドの男が両手の甲に4本の鉤爪がある手甲鉤を付けていた。
少し離れた場所にはたきなが男に向けて雷撃銃を向けていた。ツナはすぐさま立ってはたきなの方へ走り出す。
「た、たきな!これは一体……!?」
「ボンゴレ10代目を殺しに来た殺し屋ですよ。裏ではかなりの賞金を懸けられていたりしますからね。私もですが」
「嘘!?」
「ボスだけじゃなく、雷の守護者もいるなんてオレはついているぜ!」
「なっ」
ツナは男の言葉に背筋が冷たいものが走った。たきなか声を上げてくれていなかったら自分は殺されていたと。
「心配しないでください、ツナ。あなたは私が守ります」
「……たきな」
そう言い切っては男に向かって行くたきな。
「私が相手をしましょう」
「まずは雷の守護者からか。――オレはアバルト。お前を殺す男として覚えておけ」
「私は殺される気はないので覚えておく必要は――――ない!」
次の瞬間、たきなは拳銃のトリガーを引いてはアバルトに向かって雷の炎を放った。
彼は電撃が来るのは予測できたために素早くその攻撃を避ける。
そして手甲鉤でたきなを攻撃するが、彼女はその攻撃を躱して距離を取る。
「おいおい!そんな攻撃が当たるかよ!」
(意外と素早いようですね。この時代を考えたらリングの力を出したら簡単に倒せそうに思えますが……)
たきなは相手を見くびらずに相手を観察していた。そして右手の指にガラスケースの中に紫の石が埋められている指輪を発見し凝視する。
(……あれは)
「避けてばっかりじゃ勝てねぇぜ?オラオラ!!!」
「くっ」
アバルトはたきなに近づいては手甲鉤をたきなに向けて何度も突き出す。たきなは先ほどのように躱しだすが、アバルトの体から腕が生えてはたきなに向かって殴りだす。
一瞬、たきなは驚くがすぐに見切って頭を下げて殴ってくる拳を避ける。
避けたたきなはバク転を行ってその場から距離をとる。そして足を地面につけてはあるバルトと対峙する。
「ひぃっ!?」
「ちぃ!避けたか!!」
「……やはり指に嵌めているのは雲属性のリングですか。それで腕を増やしたわけですね」
「ええっ!?リングを持っているっていうこと!?」
ツナは男が死ぬ気の炎を出すリングをアバルトが持っているのに驚いていた。そもそも本来は10年前の世界ではリングの力は広まっていなかったはずのためだ。
「そのリングは一体どこで?」
「さあな。教えて欲しければオレに勝ってみるんだな!!!」
アバルトは腕をさらに3本に増やして腕を全部で6本する。そして増やした4本の腕に手甲鉤を装着する。たきなはそんな彼を見て横の方へ走り出す。そして撃銃の銃口から直径50cmほどの円形の電気を帯びた球を連続して彼に向って撃ち出す。
「そんな攻撃を受けねぇよ!!」
「ああ!死ぬ気の炎で高速移動を!?」
「くっ……」
(威力が強くなったせいであまり強く撃つと周りに被害が及んでしまう……)
アバルトは腕を後ろに向けて手から雲の炎を放出してスピードを速めてたきなの方へ向かっていく。たきなは電球体を打ち込むが避けられていた。本来は威力を高くできたが、場所が住宅街のために被害を出さないために威力をセーブしていた。
そして、すぐにたきなの目の前まで辿り着く。
「食らえ!!」
「うっ!」
(先ほどより手は増えていますが、避けられないほどじゃない。未来で色んな相手をしてきた私なら手を増やした程度は余裕です)
アバルトの手甲鉤により攻撃を躱しながらたきなは雷撃銃の側面にある小さなスライドスイッチに触れようと――――
「危ない、たきな!!」
「!?」
ツナの声を聞いてたきなは驚いて体を前の方へ傾けさせる。
次の瞬間、たきなの髪にアバルトの手甲鉤が貫く。それはたきなが増えていた6つの手を避けたたきなにとって予想外の攻撃であった。
「クソッ!この攻撃も避けれたか……」
「なっ……なにが起こっているですか……!?」
(避けたはずなのに手が増えた……?増殖で増やした様子も見えなかった……)
「大丈夫!?たきな!?」
「え、ええ…ツナが叫んでくれたおかげで事なきを得ました……ありがとうございます」
たきなはツナに感謝しつつ、アバルトの方を見る。手は先ほど変わらなく6本のままであった。
(6本の腕はそのまま…それなら避けられたはずなのに当たったのは……なぜ?他に先に子撃に使ったものは見えない…リングも雲属性だけのようですし……)
「おい、どうした?オレの攻撃にビビっているのか?」
「くっ……」
「たきな……」
(さて、どうするべきか……あまり戦いを長引かせるとツナに被害が行く可能性がある……しかし、『7つ目の手』の謎が解けなければこちらがやられる可能性はある……ここは十強の被害などを考えずに無理にでも威力を出して攻めるべきか?)
たきなは自分に攻撃が当たった理由に答えが出ないことを悩みすぎながらも突破方法を考えるがいい案が思い浮かばずに力業での突破を考えていた。
「あはははっ、たきな。無理やり力業で突破とか考えちゃだめよ!!」
どこからか聞いたことがある声が聞こえてたきなとツナは周りを見る。
そうすると近くの塀の上に座っている千束がいた。彼女の頭にはゴーグルを掛けていた。
「千束!?」
「千束、どうしてここに?」
「実はずっと前から見ていたけど、相手さんが酷い手を使って来たら出てきたわけよ」
「おいおい、オレがどんな手を使ったわけだよ?」
「それを証明させるために私も参加させてもらうよ」
そう言って千束は塀の上から立ち上がって下りていく。そして手に自分の専用の拳銃を持ってアバルトに向ける。
「久々に組んで戦うね。たきな」
「ええ、そうですね」
(2人とも嬉しそうだな……)
千束はたきなと並んで立って満面の笑みでたきなに問いかける。
千束ほどではないが彼女を見て微笑むたきな。
「いくよ、たきな」
「はい!」
千束の声掛けにたきなは返事をしては2人は同じタイミングでアバルトに向かって拳銃をもって前かがみになって走り出す。
近づいてくる2人にアバルトは6本の腕で手甲鉤で攻撃を行う。突き出してくる手甲鉤を千束とたきなは避けていく。
「はあぁぁぁぁぁぁ!!!」
「はっ!よおっと!!」
「くそっ!ちょこまか避けやがって!!」
(今なら……)
たきなは動いているアバルトの隙をついて拘束用銃を撃って、ワイヤーがアバルトを塀に縫い留めた。
「な、なんだ!?」
「おおっ!たきな、やるぅ!!」
「どうも」
(さて…本人の動きは封じましたがここからどうしていくべきか……)
縫い留められたアバルトは何が起きたか困惑していた。
縫い留められた腕は6本中2本だけだが、アバルトは困惑して拘束を解くことができないでいた。たきなはチャンスと思いつつも警戒心を怠ることができなかった。
その間に千束は銃を構えては――――
「今だ!」
「ぐわっ!」
千束はアバルトがいる場所よ少し離れた斜め左に非殺傷弾を打ち込む。そこには誰もいないはずなのに人に当たって男が地面に倒れて痛みで悶えていた。
その男は灰色のタンクトップを着ていてアバルトと瓜二つのスキンヘッドの男だった。手には手甲鉤を付けて、指にはアバルトと同じようにガラスケースに入れられた指輪が嵌められていた。色は藍色であった。
「えっ、アバルトがもう1人!?」
「これはどういう――――まさか!?」
「そうだよ、奴は双子。アバルトの全て攻撃を避け切ったと油断した所で霧の炎で隠れていた相方が攻撃するっていう戦法だよ。やり方は簡単だけど結構効く方法だね」
「あ、そのための晴のゴーグル……」
2人が驚きを隠せない中で、千束は冷静に状況を解説していた。彼女は霧の炎を見分けるための『晴のゴーグル』を自分の目から外していた。
一方、倒れている男にワイヤーを握って脱出したアバルトは心配そうに駆け寄っていた。
「大丈夫か、アルファ兄貴!」
「あ、ああ……なんとかなぁ……」
アバルトに「アルファ兄貴」と言われた男はアバルトに支えられながら立ち上がる。
「今、千束が言ったことに反論はありますか?」
「……ねぇな。流石の『無血姫』といったところだ……オレ達『コルセ兄弟』のチームプレイを見抜くとはな……」
「つまり、認めるんだね。チンケなトリックで私達を倒そうとしたって」
「チンケとは言ってくれるな……オレ達双子の息があった合図なしの攻撃をな。……だが、もっと威力を上げたらどうだ?」
アルファはそういうと指につけているリングに藍色の炎を灯してコルセ兄弟はその姿を消す。
「き、消えた!?」
「霧の炎ですか……」
「確かにこんなに霧の炎を使われたらゴーグルじゃ突破できにくいけど……それを突破するための方法はあるんだよ!……来て、ニクス!!」
千束がそう叫んで左を上に上げると嵌めていた指輪が変化して鳥の形になったと思ったら羽をアバルト達が消えた場所に飛ばして霧の炎を吹き飛ばし、隠れていたコルセ兄弟の姿を露わにした。
「ば、バカな!オレ達の姿が!?」
「貴様、何をした!?」
「この子のおかげだよ」
困惑しているコルセ兄弟に千束は自慢げに自分の肩に乗せている橙色の頭にトサカがあり、尻尾はいくつにも分かれている鷹のような羽がきれいな鳥で、大きさは大体60cm程であった。
「そ、その子ってま、まさか……」
「噂のフェニックスーーーーー!!?……って、小っちゃ!?」
「ヴェルデ博士にリング化して貰った時に1人でも出せるようにして貰ったんだ。……と言っても出力の問題か2人で一緒に炎を注がないとこうした小型になっちゃうけど」
驚いてぽかんと口を開けているツナとたきなに千束は分かりやすく補足を行った。どうやら弱体化と小型化するが1人でもフェニックスを出すようにできるようになったらしい。
「……さて、どうする?どんなに霧の炎を出そうがこの子の大空の炎の『調和』によって『構築』は無効化されちゃうよ?」
「クソ……こうなったら……兄貴!!」
「あ、ああ……やるしかねぇようだな」
千束の言葉を聞いてコルセ兄弟は覚悟したようで2人はその場から高く飛んで、背中合わせをして手に付けている手甲鉤を合わせては回転しだす。
「見せてやろう。これが!」
「オレ達の――――」
「必殺技だぁ!!!」
《
アバルドとアルファは雲属性と霧属性の炎が合わさって大きな竜巻を形成していく。
そして霧属性の炎の『構築』によって複数の竜巻が上空に増えていく。
「嘘!?一気に相手が増えた――――いや、違う!」
「そうだよ、1つ以外はすべてあいつらが作った幻術だよ、構築で実態がある……ね」
「全て落ちてきたらとうでもねー被害になるだろうな」
「リボーン!!」
ツナは近くに聞こえたの方を見るとそこにはリボーンが塀の上に立っていた。
「お前、いつの間に―――「話は後だ。今はあれをなんとかするのが先だ」
「そ、そうだけど……な、ならオレが……」
「いえ、その必要はありません。あれくらいなら私達でなんとかなりますよね?千束」
「うん!そうだね、たきな」
(2人は本当に信頼しているな……)
千束とたきなのお互いに信頼しているの言葉からツナにも伝わっていた。
「私達が未来から帰ったからただだらだらしていたと思う?」
「今こそ修行の成果を見せる時ですね」
「「開匣!!」」
たきなと千束はそれぞれ自分が持っている指輪に炎を付けては匣兵器をそれぞれ表に出す。
千束は雲属性のチンアナゴと雷と大空の炎を纏って見た目がコウテイペンギンになっているペンタが現れた。
……ちなみに指輪型になっても『開匣』というのは掛け声として最適なためである。
「ははははっ!!!ペンギンはともかく、そっちの弱そうなやつはいても居なくても変わらなないんじゃないか?」
「兄貴の言うとおりだぜ!!その程度なら蹴散らせて――――んんっ!!?」
アバルトが高揚感を持って叫んでいるとペンタが周りにいるチンアナゴを食べ始める食べた”大空の炎”を纏っているペンタはチンアナゴを食べては増殖の炎を得たのか自分の分身を増やしていく。
「ペンタが匣兵器を食ってる――――!!?」
「あれはチンアナゴが作った雲の分身を食っているんだ。そして大空の炎の『調和』によって食ったチンアナゴの雲の炎の『増殖』を得ては自身も増やしたんだ」
「えっ、まさかそんな風に調和を使うなんて……」
「これで数はいい勝負になったね!」
「はい!これで決めます!!」
たきなの声と共に雲の炎を得た増えたペンタ達はコルセ兄弟に向かって飛んで行った。
そしてその姿は弾丸のように鋭く飛んでいく。
《大空ペンギン2号》
「どこのイナ●マイ●ブンーーーー!!?」
「どうやら、ツナ。おめーが持っていたゲームから着想を得たようだぞ」
どこかで聞いたことがあるネーミングセンスでツナはツッコミを入れざるえなく、大声を出していた。
事情を知っているリボーンは冷静に答えるのであった。
2人が話している中でペンタ達はそれぞれ増えた竜巻にぶつかっては破壊していった。
それらはアルファが作った分身であり、耐久性はあんまりないためかペンタの分身と衝突するだけ消える程度のものであった。
そして本物のペンタと数体の分身はコルセ兄弟とぶつかっていた。
「くそおおおおおおおおっ!!!」
「このペンギン、思ったよりやりやがる!!」
「プププププ!!!」
「いけぇーーーーーーー!!!」
回転しているコルセ兄弟とぶつかり合ってっ歩も引かないペンタを見て千束は声を荒げる。
お互いのぶつかり合い一歩も引かないでいた。
ぶつかり合ってから1分弱の時間が流れて力が均等が崩れたのは――――
「ぐわあああああああああああっ!!!!」
――――コルセ兄弟だった。彼らはペンタに押し負けてはそのままダメージを受けて叫び声を上げた。
大空の炎と雷の炎を体に受けて彼らはそのまま地面に落ちて行った。
「や、やった!たきな達が勝った!!」
「やったね、たきな!!」
「……ええ」
千束は自分達の勝利を喜んではたきなに問いかけた。たきなは少し戸惑いながらも彼女に同意して頷いた。
「十代目ーーー!!ご無事ですか!?」
「大丈夫か!?ツナ!!」
「獄寺君、山本!」
騒ぎを聞きつけてか獄寺と山本も駆けつけていた。
「どうやら、さっきの勝負で騒ぎが大きすぎたようだな」
「えっ、ど、どうしよう!リボーン!!」
「狼狽えんな。とりあえず、そいつらを連れてこの場を離れんぞ。周りはボンゴレの術士が誤魔化すから心配すんな」
「わ、分かった!獄寺君、山本――事情は後で説明するからとりあえず、そこに倒れている2人を一緒に連れて行って!」
「なんだかわからねぇけど、いいぜ!」「了解しました!」
ツナの言葉を聞いて山本と獄寺は即答して倒れていたコルセ兄弟を担ぎだしていた。してリボーンを含めて6人は急いでその場から離れるのであった。
今日はここまで。色々あってこれを書くのに2週間ほどかかりました。
そして復帰するまで半年ほど掛かりました。
マジで前の感覚が戻らない……なんとか戻そうと思っています。
ちなみに未来編後なのにたきなが弱く感じるのは出力が高すぎて場所によって調整しずらいという設定で。
匣兵器補足
天空フェニックスver.S(バージョンスモール)
匣タイプ:バード 属性:大空 設計者:詳細不明
大きさ60cm パワーA スピードA スタミナA 賢さA 性格:ミステリアス
技:体当たり 羽飛ばし 発炎 炎の嵐 天空の叫び
備考:大空属性の炎を体全体にまとっている大空の千束専用匣兵器。
ボンゴレの最新テクノロジーが注ぎ込まれている。
リング系にするにあたって1人でも灯すことで出せるようになったが、死ぬ気の量や強さ的などの問題により小型で出現するようになっている。
ただ小型でもかなりの強さを持っており、本来の姿よりも劣るが普通の匣兵器と比べてもかなりの強さを有する。
性格的に千束も読めなく、手こずっているが本人は千束に味方のようだが……?
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
アイディアや質問を募集しているのでよかったらどうぞ。
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