ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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それぞれの戦い

「さて……このままビルの中に入るとする?」

 

「ええ。いつまでもここにいても始まりませんからね」

 

ビル前でツナ達が集まって様子を窺っているとツナの発言に周りは頷いてビルの中に向かおうとするが――――

 

「ま、待って!」

 

「えっ!千束、何を――――」

 

急に千束が前に出て、左腕を横に伸ばして全員を制止させる

ツナが達を戸惑っているとビルの手前の床の舌が空いてはドラム缶のような顔に赤いライト点灯があるお掃除ロボットが6体ほどビルの入り口から出てくる。

 

[シンニュウシャ。ハッケン!ハッケン!!]

 

「ぬぅ!なんだ、このドラム缶は!」

 

「ばか!警備ロボだろうが!!」

 

状況が呑み込めていない了平に強く突っ込む獄寺。

そんな中、警備ロボットは赤いライト点灯からツナ達がいる場所の手前の地面に緑色のビームを放つ。当たった地面は直径数㎝ほど削られていた。

 

「うわっ!!」

 

[ケイコク!ケイコク!!スグニタチサレ!!]

 

「どうやらこのビルには何かある見たいッスね……」

 

「とりあえず誰かがあのロボットを引き付けないと……」

 

攻撃を仕掛けてきたロボットに対してどうすべきか一同が考えている仲、たきなは自分の不とこから雷撃銃を取り出そうとしていた。

 

 

 

「ここはアタシに任せなさーい!!!」

 

「!?」

 

 

声と共にツナ達の前に飛び出してきたのはミズキだった。

彼女はロボの1体に投げナイフを投げ込んでは更にロボの周りに数本のナイフを投げつけ、柄尻に晴の炎が灯ってそこから蔦が現れてはロボット達を縛り付けた。

 

[イジョウハッセイ!イジョウハッセイ!!]

 

「これは……」

 

「遅くなったは!アンタたち!!」

 

「「「ミズキ(さん)!!!」」」

 

ツナ達の前に現れたのはいつもの服装をしたミズキだった。

彼女の手にはナイフが握られていて、右手には晴の炎が灯してある黄色の宝石が嵌めてある指輪があった。

 

「どうしてここに!?」

 

「あんた達が心配して助けに来たのよ!」

 

「あの人は……?」

 

「彼女は中原ミズキ。リコリコの従業員の1人だよ」

 

「あとDAの元情報部員だよ!」

 

ミズキことを疑問に思っているエリカに対して答えるツナ。それに補足するように千束が付け加える。

 

「元情報部員って……戦えるんッスか?」

 

「恐らく、ワタシ達と同じく未来からの記憶を受け取っているんだろうが……」

 

「正直、いきなり表れて『ここを任せろ!』……と言われてもねぇ」

 

「助けてやってんのにその態度はないでしょうが!!」

 

ミズキのことをよく知らないサクラ、フキ、ヒバナからしたらいきなり出てきた彼女に対して怪訝な顔をするのは当然だった。

その態度にミズキは声を張り上げながら縛られているロボット達を攻撃を仕掛けてくる前にナイフを投げたり、切りつけていっては活動停止にさせる。

 

「そもそも戦うなら一緒にバスに乗っていけばよかったのでは……?」

 

「多分、カッコつけたかったんだよ。触れちゃいけないよ」

 

「そこ、聞こえているわよ!!」

 

密かに自分のことを侮る会話をする千束とたきなにミズキは彼女達を怒鳴りつける。そうしている間に彼女は目の前のロボット達を全て片付けていた。

 

「ふぅ~……こんなもんか」

 

「やるではないか!――――[シンニュウシャ!シンニュウシャ!ハイジョ!!ハイジョ!!]

 

「チッ……増援か……」

 

ミズキがほっとしているのも束の間、ビルの手前に空いている穴からロボットが先ほどより多く12体ほど現れてくる。

ミズキは舌打ちをしては左手の人差し指にあるリングに晴の炎を灯す。そこから晴の炎を纏ったフェレットを出しては自分の首に巻き付ける。

 

「ツナ!ここはアタシに任せてアンタらは先に行きなさい!!」

 

「でもミズキさん……」

 

「これ位の数はアタシ1人で何とかなるわ――――[シンニュウシャハイジョシマス!!]

 

「――――よっ!」

 

不安がるツナに対して自分に向けてのビームやミサイルを撃つロボット達。

ミズキは晴の炎で身体アップしている中で跳躍して飛んでくるミサイルを切り裂き空中で爆破させては一回転しては晴の炎を付与して不規則な加速したナイフをロボット達に投げつける。

当たってロボが爆発する前に柄尻からツタを出して自分の腕に巻き付けてナイフを抜いて手元に戻す。

そして刺されたロボットは爆発して誘爆して他のロボットも爆発させた。それによりロボットの半数は破壊されていた。

 

「早く行きなさい!そうじゃないといつまで立っても前に進めないわよ!!」

 

「でも、ミズキを1人にして置けないよ!」

 

「そうだ!てめーが未来の記憶や武器かあるから強くなっていたとしてもどれだけ出てくるから分からねぇ奴ら相手に1人にさせってかよ!」

 

「大丈夫、アタシ1人じゃないから」

 

「えっ」

 

千束が驚きの声を上げると次の瞬間、ロボの1体がどこからか狙撃されていた。

狙撃されたロボットは動かず、稼働停止していた。ツナ達は後ろを振りむくが周りはビルばかりでどこから狙撃したのか分からなかった。

 

「今のはもしかして……」

 

「そうよ、店長よ。私が前線に出る代わりに後方で狙撃してもらっているのよ」

 

「それなら安心ですね」

 

「先生が……っ!!」

 

「なんか先輩、怖いッスよ……」

 

ミカが援護していることを知って千束とたきなは安堵する中でフキは高揚感が高まっていた。そんな彼女を見たサクラは内心引いていた。

 

「……それじゃあ、頼みます」

 

「任せなさい」

 

ミズキと約束を交わしたツナは仲間と共にビルのドアへと入っていった。

中に入ると1階のフロアは静寂に支配されていた。

 

「うすうす察していたけど、誰もいないや……」

 

「静かで不気味すぎる気が……」

 

「警戒して進んだ方がいいですね」

 

「うむ!何があるか分からんしな!静かに行動せんとな!!」

 

「言っている先から大声出してんじゃねーよ」

 

考えとやっていることが合っていない了平に獄寺は怒気を含んだ声でツッコミを入れた。

すぐに「スマン」と了平が謝るとツナ達は止まっているエスカレーターに上って2階に向かった。

 

「ここも静かッスね」

 

「気を付けろ。何があるか分かったもんじゃねぇからな」

 

「でも狙撃出来たりしない分、まだ警戒しやすいですよ」

 

「さっきのような敵が来るとしても分かりやすいもんね」

 

「一応、マシンガンも持ってきているけど大丈夫かな……」

 

「心配しすぎだって、エリカ。あたしは達はこの任務のために高いランク(Bランク)のリングを支給されたわけだし」

 

リコリス面々が先頭に立っては、それぞれの拳銃を斜めに下に持ちながら周りを警戒して進む。

ボンゴレ10代目に何かあってはいけないとリコリス面々が自ら提案して行っていた(ツナは最後までいい顔をしなかったが、リボーンに押される形で承諾した)

リコリスの中でエリカは自らの力に不安を感じていたが、パートナーのヒバナは彼女を励ます形で自分の指に嵌めてある緑の宝石付きのリングを見せた。

 

「おい、いたぞ!ボンゴレだ!!」

 

「おっ、やっこさんが現れたぜ」

 

曲がりの通路から黒いローブを被った12人前後の人間がぞろぞろと現れる。

彼らはローブを深く被っているために顔など分からなくしており、手には杖を持っている者達が多かった。

 

「ここで会ったのが100年目!火の精霊よ、焼き尽くす炎を解き放たまえ!」

 

「危ねぇ、ツナ!!」

 

嵐の炎を纏ったドッチボールほどの炎の塊を目の前に飛ばされるが、山本は竹刀の時雨金時を取り出す。

 

《七の型 繁吹き雨》

 

次の瞬間、竹刀は日本刀に変わり、疑似水になった雨の炎を刀で巻きあげて飛んでくる炎を防ぐ。

 

「うわっ!」

 

たきなや獄寺などは危険を察知してツナの守るように彼の前に立ち塞がる。

ツナは急なことに頭の整理が追い付かずに驚きの声を上げる。

 

「お怪我はありませんか!?10代目!」

 

「う、うん……それにしても一体なにが……」

 

「精霊とか言っていたけど……もしかしてそういうのを操れる相手とか?」

 

「バカ!精霊とかいるはずがないだろうが!映画の見すぎだ!!」

 

「……だが、ありがち間違っていねーかもな。確かボンゴレと昔、抗争していた相手マフィアに精霊を操る一族がいたはずだ。その後、ボンゴレが相手マフィアごと排除したがな」

 

「マジッスか……」

 

「というかボンゴレ何してんのーーー!!?」

 

リボーンから精霊使いの話を聞いて、サクラは存在することに驚く一方でボンゴレが過去に行っていたことに呆気に取られる。

詳しい話を聞こうとする中、ローブの連中が再び杖を振りかざす。

 

「土の精霊よ!大地を裂いて罰しろ!!」

 

「火の次は土かよ!」

 

「逃げろ!!」

 

敵の1人が呪文を唱えると地面から地面から槍のような鋭い突起を次々と発生している。しかも突起は雷の炎を纏っていて硬度も高くなっているのもわかる。

危険だと思ったツナ達はそれぞればらばらになって曲がり角で隠れて様子を窺う。

 

「何なのだ、あれは!?何もない所から炎や土が生み出されているぞ!!」

 

「さっきの話を聞いていたのが芝生頭!相手は精霊を操るとかいう話しただろーが!」バカガ

 

先ほどの話を聞いていなかったのか理解できなかったのか了平が疑問に思っていると獄寺が怒鳴った。

 

「こっちからはよく見えねーが……恐らく、アランリングで強化して放っているだろう」

 

「火、土……となると元は四代元素でしょうか?もっとも、それはフェイクの可能性がありますが」

 

「そんなことよりもこの場を脱するのが先じゃないッスか!?敵の規模もわからないし、ここで足止め喰らっていたら敵の増援が来ちゃいますって!!」

 

「だな。だけど、誰が行く?」

 

山本の問いに周りは沈黙した。敵は未知の力を使う相手だと考えてもここで10代目や守護者を出すのは避けたい所で――――

 

「あ、あの……!私にやらせてください……!」

 

そこに弱弱しいが右手を挙げて立候補するエリカの姿が彼らの目に映った。

 

「エリカ!?」

 

「……匣さえ持っていないお前に何ができるっていうんだ」

 

「そうそう。無駄死するのがオチだって」

 

「だ、だけど……!私にやらせてください!!私でも時間稼ぎ程度はできると思うんです!!お願いします!!!」

 

エリカは必死に頭を下げてツナ達に頼み込む。ツナと他のメンバーはお互いに顔を合わせて悩んでいた。

 

「任せてもいいんじゃねーか?最悪の場合、罠だったら突破できる勢力はあった方がいいだろうしな」

 

「ですが、1人で行かせるのも……」

 

「なら、私も残るよ。エリカを1人にできないし、そもそも私達はパートナーだからね」

 

「ヒバナ……」

 

ヒバナの言葉を聞いて嬉しさのあまり唸るエリカ。そして彼女はたきなの方へ体を向ける。

そしてたきなの方へ走り出して彼女に抱き着くエリカ。

 

「「「「!?」」」」

 

いきなりの行動に周りは驚きを隠せないでいた。

 

「あの時は本当にごめんなさい……私が捕まったせいで本部をやめることになって……」

 

「……確かに私はそれで本部をやめることになりましたが、そのおかげでリコリコのメンバーと出会ってはツナの守護者になることができました。後悔はありませんし、寧ろこれでよかったと思っています」

 

(たきな……)

 

「……たきな、ありがとう……」

 

たきなの言葉を聞いたエリカは涙が込み上げて来るが、すぐに自分の袖で涙をぬぐってはたきなから離れていった。

その姿をツナ達は静かに見守っていた――――

 

 

 

「うおおおおおおおおっ!!!極限に感動したぞおおおおおおおおっ!!!」

 

 

 

……そんな沈黙を破るように了平の雄たけびのような声がビルに響く。

 

「芝生頭!!テメェ、急に叫びやがって!!どういう了見だ!!!」

 

「オレは彼女達の友情に極限に感動したのだ!!!」

 

「だからっ、叫ぶことはねぇだろうが!!!」

 

「よし!決めたぞ!!オレもここに残って敵を倒す!!!」

 

「えええええええええええっ!!?」

 

了平の突拍子もないことを言い出して、ツナは叫び声を上げずにはいられなかった。

 

「てめぇ!本気かよ!?」

 

「残ってくれるのは心強いけど……」

 

「ああ。オレは彼女達の友情に感動したから彼女達を守ためにもここに残って倒すことにした」

 

「確かに2人だけで戦わせるよりはずっといいけど……」

 

了平の発言にまだ頭の整理がついていないツナ達だったが、了平の決意はかなり固そうであった。

 

「お前の決意は固いのは分かった。残るとしてもぜってー2人を守れよ。それが条件だ」

 

「おう!了解した!!では、行くぞ!!」

 

「ちょっ、ちよっと!!引っ張らないでよ!!!」

 

ヒバナの腕を引っ張っては敵がいる方へ無理やり連れていく了平。そんな2人の後を追っては皆に無言で軽くお辞儀しては2人の後について行った。

それからツナ達はその場から走りだしては上の階へ昇って行った。

 

「大丈夫かな……」

 

「心配ありませんよ、ツナ。了平がいますから」

 

「そうだよ。ニューボンゴレリングを持っているんだから心配ないって」

 

「そーっすよ。芝生頭は頭は悪いっすけど実力はありますから」

 

「先輩たちを信じようぜ!」

 

「だといいけど……」

 

心配に顔をしているツナを安心するために千束達がフォローをするが、ツナはそれでも完全に不安を拭えなかった。

 

「……!危ない!!」

 

「なっ!?」

 

ツナが声を上げると共に近くにいたフキを突き飛ばす。次の瞬間、フキがいた場所に上から刃が振り下ろされていた。

周りが驚く中、振り下ろされた場所が鮮明になりそこには黒い忍者装束を着て甲から刃を付けた者が姿を現す。

 

「チッ……仕留めそこなったか。だが、次こそは」

 

「き、消えた!?」

 

忍者は指につけていた霧の炎を灯すとすぐに姿を消していく。

ツナ達はその場から距離をとって先ほどのように曲がり角に隠れて様子を見始める。

 

「あいつらは一体……」

 

「服装から忍者っていうやつか?」

 

「忍者と現代にいるわけねーだろ!」

 

「だが、服装や動き的にも本当に忍者かもな」

 

「そんなリボーンさん……」

 

リボーンの反論に忍者を否定していた獄寺は言葉が詰まってしまう。

それは別にたきな達は冷静に相手の分析をし始める。

 

「奴は霧の炎を灯していたのを考えたらヒット&アウェイ戦法でしょうか?」

 

「動きを見ると手練れだね。流石に相手が全員あれくらいだとこれは骨が折れるわ」

 

「クロームがいないのはつれぇな。幻術には幻術がぶつけるのが一番なんだが……」

 

リボーンと千束とたきなは相手を分析するが、思った以上に手練れで敵の数さえ分からないために対処に悩んでいた。

幻術使う相手には幻術が一番だが、現在、ボンゴレ守護者の幻術使いがこの場に不在なのである。

ツナの超直感ならば幻術を察知できるが、ここでできればツナというカードを切りたくないというのが内情だ。

 

「さて、どうすっかな。オレの小次郎(雨燕)で雨を降らせて敵を炙り出すか?」

 

「野球バカとしてはいい考えだが、相手が大人数だと燕が狙われては終わりだな。誰か足止め役が必要だな……」

 

「しゃーねーな。ワタシが行く」

 

「フキ!」

 

名乗り上げたのはフキだった。彼女は指に嵌めている指輪に霧の炎を灯して戦闘準備なのを示していた。

 

「これだけの人員を割くなら上には何があるのは確実。それなら、10代目や守護者に手間を取らせるわけにはいかない。ここは自分とサクラで対処しますよ」

 

「えっ、自分もッスか!?」

 

「相棒のお前も残るのも当たり前だろーが!!」

 

まさか自分も残ることになっていて「うわ~マジか~~」とうめき声をサクラは上げていた。そんなサクラを無視して、フキはツナの方を見る。

 

「それでいいですね?ボンゴレ10代目

 

「う、うん!任せるよ」

 

「よし!いくぞ、サク――――」

 

ズドン!!!

 

フキがサクラを呼び掛けた瞬間、建物に揺れが起きる。誰もが揺れによりバランスを崩しそうになって誰もが態勢を保とうとする。

揺れをは数秒ほどで収まってツナ達が顔を挙げると……。

 

「何、あれ!?」

 

ビルにロボットが突っ込んでいて顔が中に出ている状態だった。その顔はツナ達はよく見たモスカの顔だった。

 

「なんッスか!?あれは新手!?」

 

「クソ!たださえ分からねぇ、連中相手しようとしている時だっていうのに!」

 

「いや、待って。あれは――――」

 

【あー、テステス。よく聞こえているか?】

 

周りが警戒する中でロボットは突き抜けた穴から頭を抜いては体を回転させて向きを正面にしてビルの中に入っていく。

そんな時、ロボットの中から聞き覚えがある声が流れる。

 

「その声はクルミ!」

 

「やはり、そのロボットはB(ブルー)モスカですか」

 

【ああ、未来の記憶を受け取ったヴェルデ博士が試験的に作ったらしい。操縦データを取らせる代わりに使わせてもらっているんだ】

 

「うわ、ずりーずりー!私もロボットに乗ってみたーい!!」

 

「こんな場で出てくる言葉がそれですか……」

 

Bモスカに乗っているクルミを羨ましがる千束を見てはたきなはがっくりと肩を下した。

その姿は「はははっ…」と渇いた笑いしか出せないツナであった。

 

「おい!千束、こいつは信用できる奴なんだろう?」

 

「……とのことですが?クルミさん、どうしますか?太鼓判押そうか?」

 

【……信用は誰かから聞いて得るものじゃない。行動で示すものだ】

 

「つまり?」

 

【ここで敵を倒してボクが敵でなく信用できるものとして証明しよう】

 

「……なんか話がズレていないッスか……「いいだろう。やれるならやってみろよ」

 

「ちょっと先輩!?」

 

サクラは勝手に話を進めるフキに対して戸惑いを隠せなかった。

 

「だが、信用できなくなったらそのロボの装甲をひんめくって本体をさらけ出してやるからな!」

 

【やれやれ。野蛮だなぁ……そうならないように仕事はさせて貰うよ】

 

「まあ、正直先輩と2人で戦うのは不安だったからありがたいんッスけど――――イテッ!」

 

人型ロボットが味方側にいるためか本音を漏らすサクラをフキは脛に蹴りを入れた。

蹴りを入れられたサクラは痛そうに脛を持つとフキは「自業自得だ」と鼻息を荒くして顔で訴えていた。

 

【……そういうことだ。ここはボク達に任せて先に行け。……あっ、言っておくが死亡フラグじゃないからな】

 

「……分かりました、それならお願いします。行きましょう、ツナ」

 

「えっ、ちょ!たきな!!」

 

たきなに腕を掴まれてその場から無理やり連れていかれるツナ。彼らの後をついていくようにサクラ、フキ以外は後についていくように走り出す。

ツナは心配で後ろを振り向いて彼女らのことを心配していたが、そのうち離れて見えなくなっていった。ツナ達は3階の奥の方へ向かって走り出していった

 

「大丈夫かな……」

 

「心配ありませんよ、ツナ。サクラはおいといてもフキは結構やりますし、それにモスカに乗っているクルミがいますから」

 

「そーそー。フキとクルミがいるからモーマンタイだって」

 

「……なんかサクラっていうやつの扱い酷くねーか?」

 

「オレ、あんまりアイツにいい気持ちを持っていなかったが……流石にこの扱いには同情しますね」

 

(千束とたきなにこの扱いって……一体、何をしただろう、彼女……)

 

あまりにもサクラに対しての態度が酷いあまりにツナ、獄寺、山本は彼女に同情を禁じ得なかった。

実際、たきなはサクラにボロクソ言われていた過去を持っており、それを見ていた千束もあまり彼女に対していい感情を持っていないために扱いは割と打倒的な所もあるのだが。

 

「おっ、エレベーターがあるぜ」

 

「よし!あのエレベーターに乗りましょう、10代目!」

 

「あっ、うん……」

 

エレベーターを見つけては山本と獄寺が駆けつけてボタンを押すが何も反応しなかった。

 

「あれ?反応しねーや」

 

「もしかして最初から切られていたやつ?」

 

「えーーー!!!」

 

「まあ、入ったら入ったら密室で動きを封じられるから乗らない方がいいんだけどな」

 

「それじゃあ、代わりに上に行けそうな場所は――――っと。非常用階段があるよ!」

 

千束が周りを見ると奥の方を指さすとそこには『非常用』と書かれたドアがあり、そこを開けると上に繋がる階段があった。

 

「ここから上に行けそうだな」

 

「一体どこまで続いているんだろ……」

 

「ゲンナリしないで登れ!!」

 

「いだっ――――わ、分かったから蹴るなよぉ!!」

 

リボーンに顔面を蹴りを入れられて痛がりながら非常階段に上り始める。リボーンはそんな彼の肩に乗る。

それに続くように獄寺と山本は続く。

 

「……相変わらず敵の考えが分かりませんね」

 

「悩んでね仕方がないんじゃない?進むしかないよ」

 

「……そうですね」

 

どこか納得がいかない所がありながらも千束の言葉を受けてたきなは昇っていく。その後ろに千束も付いていくのだった。

それからツナ達は必死に上に登っていく。

 

「はぁ……この階段どこまで続くんだろ……」

 

「こんな距離でへばってるんじゃねーぞ!」

 

「はは……!このメンバーだと黒曜に殴りした時のことを思い出すよなぁ」

 

「野球バカ、こんな時に何言っていやがる!!……言われてみたらそうだが」

 

「確かにあの時を思い出すよねー!!」

 

(そうだあの時のメンバーなんだ……まるで昔の記憶のように思いだすなぁ……)

 

山本に言われて皆、今のメンバーが黒曜中との戦いのメンバーであったのを思い出す。

あの時から半年ほど経っているがそれ以上の時間経過を感じさせるほど濃い時間を過ごしてきたのをツナは感じていた。

 

「私達ならきっとこの危機も乗り越えられます。ツナがいるなら。今までそうでしたから」

 

「……てめーらしかねぇことだが……言っていることは確かだ。十代目がいれば恐れることは何もねぇ!!」

 

「そーそー。オレ達なら確かに乗り越えられるって」

 

「ツナがいるからっていう安心感は確かにあるよね。私はもそれはあると思うし、信じてるよ」

 

「えっ、い、いや……信じていると言われても……」

 

(でも、仲間と一緒にいるならなんとかできるかもしれない気持ちは確かにあるかもしれない……)

 

仲間からの熱い信頼に戸惑いながらも彼らの意見は間違っていないようにツナは思っていた。

具体的な根拠はないが「仲間……もとい特定の誰かがいるから安心できる」―――そういう感覚的なものも確かに存在する……とリボーンを含めた6人は感じていた。

階段をツナ達が上がっていくと10階に差し掛かる前と会談前に分厚い壁が立ち塞がっていた。壁は上下左右にびっしりと貼り突いていた。

 

「おっ、壁があるぜ」

 

「分厚い壁ですね……無理に破壊しようとしたら威力が高すぎて周りに影響を与えて最悪、崩れる可能性があります」

 

「えー!!じゃあ、どうすんのー!?」

 

ツナがたきなからの話を受けて困って頭を抱えて走り回る。そうしているとたまたまドアの方を見るとそこには機械の画面があり、そこには何か書かれていた。

 

「ドアになんか書いてある……え、ええっと……『上に上がりたければこのドアを開けて1人フロアに入れ。入れば道は開かれる』……?」

 

「どう見ても罠だよね……」

 

「ええ。ですが、他に方法もないのはも事実……」

 

「こっちの戦力が割かれるのは普通にキビシーな」

 

「くっ、どうすれば……」

 

罠と分かっていても従わないと進めなさそうなことにツナ達を思い悩んでいた。出来たら避けたいところだったが方法が思いつかないでいた。

それから誰も発現せず沈黙が場を支配していった。

 

「オレが行くわ」

 

そんな沈黙を破ったのが山本だった。割りはすぐに山本の方へ視線を向ける。

 

「て、てめぇ……分かっているのか!?ここで相手の誘いに乗るのは悪手かもしれねーんだぞ!」

 

「けど、他に方法がないんだろ?」

 

「うぐっ……」

 

山本の返しに獄寺は言葉に詰まってしまう。周りのツナ達も反論はなかった。

だが、ツナはどこか不安そうな顔で彼を見ていた。

 

「ツナ、そう不安がるなよ。罠だったらさっさと片付けて後を追うから心配すんな」

 

「そうだよ。山本なら罠なら返り討ちにして追いつくって」

 

「そうっスよ。騙されて不意打ちされたりしない限りは大丈夫っスって。なんなら体が死んでも脳が生きていれば生き返りますから」

 

「いや、獄寺。悪いけどオレはゾンビじゃねーよ」

 

「……ツッコミや怒りを入れるポイントがズレている気がします」

 

獄寺の棘がある言葉にズレた発言をする山本にたきなは冷ややかな視線で見ていた。

 

「つーことで後は頼むぜ」

 

「気を付けてね、山本」

 

「ああ。任せておけって」

 

未だに不安そうなツナに笑顔を返しながら山本はドアを開けて、部屋に入っていた。

山本が部屋に入っていくと階段にある分厚い壁が解かれて手すりの方の壁などに収納されていく。

 

「どうやら条件を満たせばきちんと消える仕組みのようだな」

 

「よし!これで上に進めますね、10代目!!」

 

「うん……そうだね」

 

(山本、無事であればいいんだけど……)

 

山本か心配なツナは獄寺への返事も空返事で返していた。

そんなツナを心配しては千束とたきなは傍に寄る。

 

「心配しなくってもいいですよ、ツナ。山本はきっと敵がいようが罠があろうが戻ってきますから」

 

「そうだよ!幻騎士とのリベンジマッチも果たした山本なら無事だって!」

 

「ボンゴレリングだって新しい姿になって火力が違いますからそこら辺の相手なんて蹴散らしてしまいますよ」

 

「……ありがとう。獄寺君、千束、たきな」

 

千束達はツナのために安心させる言葉掛けていた。特にたきなの方は指につけている緑い色のNEWボンゴレリングをツナに見せつけていた。

そんな彼女らにツナはお礼を言った。それを近くで聞いていたリボーンは口元を緩まして聞いていた。

彼らが20階まで上がると先ほど同じような分厚い壁が階段を塞いでいた。

 

「ゲッ…また分厚い壁かよ……」

 

「しかも先ほどと同じドアに画面が張り付けて同じ文章が書いてありますよ」

 

「はぁー……同じことばっかりでつまんなくない?」

 

「そんな愚痴られても……」

 

先ほどと同じようなことがあって溜息を吐き出す千束。その姿を見て困惑するしかないツナだった。

 

「それじゃあ、今度はオレが行きますよ」

 

「えっ、獄寺くんが行くの!?」

 

「ええ!山本ばっかりに良い格好させられませんから!……千束、たきな!10代目を死んでもお守りしろよ!!」

 

「ええ、言われなくっても絶対に守ってみせます」

 

「おう!この千束さんに任せなさい!」

 

千束は拳を胸の方へ強く叩いて自信満々であることを主張する。それをたきなとツナは額に汗を浮かべさせながら困惑して見ていた。

 

「それじゃあ、行ってきます」

 

「き、気を付けてね。獄寺くん」

 

「ええ!さっさと後に駆け付けますから!!」

 

笑顔でツナに別れを告げて獄寺はドアを閉めて部屋の中に入っていった。それを見送くって、ツナは歯を食いしばりをして顔を上げて階段を上る。

気持ちを察していた千束とたきなは何も言わずに彼の後をついて行った。

 

「……」

 

「ツナ――――「いつまで惚けてやがるんだ!」

 

「いで!……な、何するんだよ!リボーン!!」

 

しかめっ面でいるツナにリボーンが我慢できずに彼の顔に蹴りを入れる。

蹴られたツナは痛みを我慢しながらもすぐに怒りを含めた声で言い返す。

 

「てめーがいくら心配していても何かが変わるわけでもあるめぇ。それなら奴らを信じるしかねぇだろ」

 

「……確かに信じるしかないんだよね……」

 

「分かったなら足を止めずにさっさと歩け!」

 

「がっ――――!お前が止めさせたんだろ!?」

 

(……リボーンのおかげでツナの調子が戻っている。やっぱり、ツナとリボーンは相棒なんだね……)

 

ツナとリボーンのやり取りを見ていて千束はどこか羨ましい気持ちになっていた。

ツナにかける言葉がなかった自分達と違って、リボーンの言葉によってツナが立ち直ったのだ。

彼の力になりたかった千束にとって悔しい気持ちもあった。

 

「……千束、お気持ちはわかります。ツナとリボーンさんはやはり独自の信頼関係があるから仕方ありません。我々は他で彼に信頼を取り返すべきです」

 

「……そうだよね。私達には私達の役割があるもんね!うん!ありがとう、たきな」

 

「いいえ、どういたしまして」

 

(思ったより自分達では元気告げられなかったにショックを受けていましたね……やはり、千束は……)

 

たきなの励ましに千束は自信を取り戻していたが、予想していたより落ち込んでいたのを見て何かに気が付いた様子であった。

2人の様子を軽く見ていたツナは会話を聞こえていなかったために頭に「?」を浮かばせていた。隣に乗っかっているのリボーンは軽くため息を吐いていた。

 

(……ヨシさんもきっと大丈夫だよね)

 

千束は今の所、生存が不明な吉松のことをこころから心配していた。

そうしていると30階目に到達する。そこは最上階のようでそこから上に向かう階段はなかった。

 

「ここが最上階?」

 

「あの仕掛けは流石に二度で打ち止めかぁ。正直、2度でもしつこかったけど……」

 

「とにかく、気を付けてドアを開けましょう。私が先行します」

 

「ボスのために危険を率先して動くか……部下の鏡だな」

 

「えっ、ちょっと!たきな!?」

 

ツナが困惑している中でたきなはすぐにドアノブを触ってはドアを開ける。

するとそこは一面霧が広まっていて、部屋の状況おろか広ささえ分からない状況であった。

 

「なにこれ……どうなっているの?」

 

「自分達の手を明かさないために人工の霧を生み出しているかはたまた霧の炎で生み出された幻覚か……」

 

「今、ゴーグルで確認したけど見分けられないし、恐らく人工的な霧じゃないかな?」

 

「仕事早!?」

 

驚いているツナをよそにいつの間にか千束は晴のゴーグルを掛けては幻術か確認を行っていた。確認した所では幻術ではないようだ。

 

「どうしようか……?」

 

「どうしようもこうしようもねーぞ。前進むしか開ける道はねぇ」

 

「そうですね……相手が敷いた道を進むのは癪ですが、現状それ以外にできることはなさそうですし……」

 

「ええーい!こういう時は『虎穴に入らずんば虎子を得ず』だよ!女は度胸!!」

 

「……いや、それ本来は男が度胸じゃない?」

 

千束の間違った言葉使いにツツッコミを入れるツナ。なお、当の本人は『意味が伝わればいいんだよ!』とヤケクソ気味に返すのであった。

 

「離れ離れになったら面倒ですから手を繋いで歩きましょう」

 

「それに賛成!」

 

「えっ、それはちょっと……」

 

ツナが嫌がっているのを有無を言わさずたきなはそれぞれツナの手を掴んで並んだ。

 

「って、なんでオレが真ん中なの!?」

 

「なぜって……こういうのって男を真ん中にするのは普通じゃない?」

 

「何を言っているんですか?ツナが真ん中で左右を私達が守る……これは強力な布陣ですよ?」

 

「うーん…言われたらそうかもしれないけど……」

 

「まさかに両手に花だな。記念に写真に撮っておくぞ、そんで京子とハルに送っておくからな」

 

「ハルはまだしも京子ちゃんには送るな~~~!!!」

 

リボーンが三人で手を繋いでいる写真を送ろうとしていて、ツナは涙目止めるように懇願した。

そんなやり取りがあって3人は周りに注意しながら霧の道を歩いていく。

 

「本当にどこまでも霧が続いているね……」

 

「気を付けてください。敵はどこからやってくるかわかりませんよ」

 

「たきなの言う通りだね。手の握って感覚が無くなった時が勝負だ」

 

3人は周りを見渡しながら進んでいく。それから数分経つが霧が全く晴れる気配はなく景色も無限に続いていく。

 

「……どこまで進んでも何も変わらないよね。千束、たきな……って、あれ?」

 

ツナは確認のためにたきなと千束に声を掛けるが、返事はなくいつの間にか手の感触も消えていた。

 

「おい!ちゃんと手を繋いでいたのか!!」

 

「繋いでいたよ!でも急に感触が消えたんだ!!」

 

「……思ったより敵は強いかもしれねぇな」

 

(まさかツナの超直感を掻い潜ってくるとはな……)

 

ツナの超直感や自分の感覚を掻い潜って千束とたきなを引き離す相手に対して感服しているリボーン。

 

「ボケッとしてんじゃねぇぞ、ツナ!速く2人探せ!!」

 

「わ、分かっているって!!」

 

リボーンに急かされてツナは手に「27」と描かれている毛糸の手袋をしてはすぐにビンを取り出して死ぬ気丸を口にする。するとツナの額から橙色の炎が灯されて毛糸の手袋も黒いクローブに変わって橙の炎が灯っていた。

 

「この霧の空間を突き抜ける」

 

「念のために幻術空間である可能性も考慮して動けよ。千束のゴーグルでも見破れ無かった可能はあるからな」

 

「ああ、分かっている」

 

超モードになったツナはリボーンを肩に乗せて手から死ぬ気の炎を逆噴射して空を飛んで行った。

その頃、別の場所ではそれぞれの戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

「すげー、ロボットだなぁ」

 

「ギャハハハハッ!!!アタシの発明の餌食にしてやんよ!!!」

 

 

 

 

「てめーをぶっ飛ばしてさっさと10代目の後を追いかけさせてもらうぜ!」

 

「ボンゴレ……このオレがのし上がるための踏み台にしてやろう!」

 

 

 

 

「……ここは」

 

「井ノ上たきな……あなたには恨みはありませんがここで倒させてもらいます」

 

「ガアアアアアアッ!!!」

 

 

 

 

 

――――そして

 

 

 

「ヨシさん!!」

 

「来てくれたか……千束」

 

 

 

千束は吉松シンジと対峙を果たしていた




とりあえず、ここまで。
分断とかよくあることだけど考えるのは結構大変だったり

そしてかなり今更ですが、公開評価してくれた蛟那さん、ケチャップの伝道師さん、通りすがりのオタ9さん、ワカメ444さん、クソ眼鏡3号さん、グアテマラ派さん、ハピエンすこすこ侍さん、badhonさん、masatoさん、菊子さん、米粉穂波さん、むらさきさん、2001#*#*#*#さん、葵智さん、慧さん、Pコックさん、Ss1103さん、khygmgoさん、タンクダウンさんありがとうございました。
自分はそういう評価をあまり見ずにいることが多いので遅くなってすいませんでした。


読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
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