ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
山本とバルケッタの戦いから少し時間を巻き戻して――――その頃、獄寺の方はというと……。
「……もっと罠だらけの場所と思ったが割と殺伐な場所だな……」
山本と同じようにただっ広い白い部屋に入って肩透かしを食らっていた獄寺だった。
「やっと来たか、ボンゴレ嵐の守護者 獄寺隼人」
「ああっ?誰だ、テメー!」
「オレの名はウーノ。貴様を殺すものだ」
「なっ!」
驚く獄寺の前に現れたのはミッドナイトネイビーのBDUを着ていた茶髪の天然パーマの青年であった。
ウーノと名乗った男は何故か上空に浮かんでおり、足元にはわずかに風が吹き荒れていた。
「へっ、おもしれ―こと言うじゃねぇか。誰が誰に殺されるって?」
「それは――――己の身で実感して見ろ!!」
「っ!」
ウーノがそう叫ぶと同時に右手を横に振るとそこから嵐の炎を纏ったカマイタチを放つ。
その攻撃を察して獄寺は横に飛んで避ける。カマイタチが受けた地面は数㎝ほど削れていた。
「ほお、避けたか。そうでないと困る。ボンゴレの幹部が簡単に死んだらつまらないからな」
「正直、テメーがボンゴレにどんな恨みを持っていようか興味はねぇ。だが、テメェがボンゴレに敵対するなら全力でブッ潰す!!」
「そうで来ないと困る。掛かってこい!」
「上から目線するんじゃねー!!」
獄寺は指にある指輪に嵐の炎を灯すと周囲に骨のような円形の輪が4枚現れて、獄寺の左手に骸骨型の放射器が取り付けられてはベルト状に連結された16個の匣が腰につけられる。
それは『SISTEMA_C.A.I.』と呼ばれる獄寺をサポートする匣兵器である。
そして彼の肩にはヤマネコの嵐猫『瓜』が乗っかっていた。
「ここから本番だぜ!喰らいな、
「ならば、オレはこれだ!
獄寺が髑髏型の放射器から雨の炎を外側にコーティングしている赤い嵐の炎を放出するとウーノは対抗するように右手の掌を前に出してはそこから嵐の炎を纏った空気の塊を飛ばす。空気の塊と嵐の炎がぶつかり合って爆発していって消滅していく。
「ちっ!相打ちかよ!その風も精霊の能力というのかよ!!」
「ああ、そうだ。オレ達精霊使い達は火、水、土、風を中心にこの世に存在する精霊を使役し、戦うものことだ」
「オメーの仲間は変な呪文を唱えながら使っていたが言わなくっていいのかよ」
「ああ、詠唱か。それは実力がないものが威力増加のために使うものだ。オレには必要ない」
自信満々のウーノはそう言い切ると何回も手を横に振っては嵐の炎を纏った風の刃を連発する。それに対して獄寺は足のホバーで平行移動してその攻撃を避けていく。
「ははははっ!!大口叩いて置いて避けることしかできんか!!!」
「ここからがオレの本領発揮だ!」
獄寺は腰の匣にリングを入れると弾倉ベルトのパーツを装着して放射器をウーノに向けるとそこから複数のミサイルが放たれる。ミサイルの末尾には晴の炎が放出されており、不規則な加速を始めていた。
「ほぉ、面白いが…これくらいなら曲芸にしかならん!」
ウーノが技名を言うと彼の周りに嵐の炎を纏った風の刃が8つ程の刃が空中に回っていた。そして刃は獄寺の放ったミサイルの方へ向かって破壊していく。破壊されたことでミサイルは爆発して周りに爆煙が広がる
「チッ……!こっちはニューボンゴレリングで火力が上がっているっていうのに……!!」
(奴の姿も見えねぇし……)
自分達のリングが真の姿になって威力が上がったのもあって今の結果には納得がいかずに困惑気味の獄寺。ウーノの姿も爆煙で見えないこともあって焦ってもいた。
「ニャッ!」
「瓜!?」
突然、肩に乗っていた瓜が暴れ出して獄寺はその場から尻を突いて倒れる。突然の行動に獄寺は驚きを隠せずに瓜に対して怒ろうとしようとするが――――
《
次の瞬間、獄寺がいた場所に嵐の炎を纏った直線的な風が通り過ぎて行った。
「なっ!」
「ふっ……相棒の猫がいたおかげで間一髪避けたか」
(瓜がいなかったらオレは心臓あたりが恐らく、貫かれていただろう……)
「ありがとうな、瓜」
冷静さを取り戻した獄寺は状況を確認しては瓜をほめながら頭を優しく撫でた。撫でられた瓜は嬉しそうな表情をしては「ニャ♪」と機嫌よく鳴いていた。
そして獄寺は気合を入れ直してウーノの方を見上げては自分の頬を叩いては気合を入れなおす。
「……気合を入れ直したぜ。今度は今のようなヘマはしねぇ」
「ほう、面白いことを言うな。それなら試してやろう」
仕切り直した獄寺に対して自分の周りに風を起こして自分の姿をその場から消していく。
(この方法で静かに移動しやがったのか……だが、相手を見つける方法はある!)
「瓜!」
「シャーッ!!」
瓜が威嚇するような声を出すと獄寺の斜め後ろの方へ向かっていく。飛び出す前に獄寺は瓜に晴の炎を注いでいて瓜の体は嵐豹(パンテーラ・テンペスタ)に大きく変化していった。
そして瓜が爪で何もないような空間を攻撃するとそこには隠れていたウーノの姿が露わになる。
「ほお、風と一体化で姿を消していたというのによく見つけたな」
「オレの瓜を舐めるんじゃねぇ!!」
「ガオオオオッ!!!」
「ただのペットじゃねぇわけか」
(だが、あいつは全くダメージを受けてねぇ。恐らく、攻撃される前に風でガードしたんだろうが……見破れることも考慮していたか)
「チッ……!」
居場所を見破られても余裕そうな態度に獄寺は事前に防ぐようにしていたと推測する。
思ったよりダメージを与えられなくって舌打ちして苛立っていた。
「なら、これはどうだ!
風によってできた自分の分身を7体それぞれ離れた距離に作り出して配置する。
「ケッ、んな分かりやすい分身を生み出してどうすんだよ」
「それはこれを喰らってから言ってみるんだな」
大声で吐き捨てるとウーノとその分身達は右手の掌を上にすると数㎝上にバーレーボールほどの大きさの風でできた球体を生み出す。そしてその球体を嵐の炎を纏わせて、本体を含めた8人同時に獄寺に向かって投げつけた。
《
「クソ!瓜、オレの方へ寄れ!!」
「ガル!」
攻撃が来るのを備え瓜を自分の近くに引き戻しては自分達の周りを浮遊する4枚の円形の輪で防ごうとするが――――
「ぐわああああああっ!!!」
出来るだけシールドで防ぐが、風の球体は当たった瞬間にその場から広がっていき、シールドの防御をすり抜けて獄寺と瓜にダメージを与える。嵐の炎はシールドで防がれていたために直撃はしなかったが、風によって獄寺と瓜の体は全身切り裂かれて、体全体から出血していた。
「はぁはぁ……」
「どうやら思ったより決着はつきそうだな!!次で終わりだ!!!ウラガーノ――――」
「ボンゴレを舐めるんじゃねぇ!!!」
次の瞬間、獄寺は放射器を向けてはカプセルのようなパーツを装着し、発射時に雲の炎の増殖で枝分かれして分裂するフレイムアローを発射する。弾は360度に広がってウーノ本体だけでなく、分身までも狙っていく。
「くっ」
ウーノは攻撃が来るのを察して目の前に風の防御壁を作るが、それは本体だけに集中して他の分身体は無防備であり雲の炎の弾によってあっさりと破壊されていく。
「よっしゃ!どうだ!見たか!オレを舐めていると痛い目に――――「ニャオ゛ン!!」
「いてててっ!!!勿論、お前もだぜ!瓜!!だから、爪を立てるな!!」
「グルルルル……!!!」
獄寺がかっこつけて決めようとしたが、自分が省かれてキレた瓜に頭に爪を立てた手を乗せられて痛みを負っていた。自分の主人公が傷を負っているのに瓜は機嫌悪くそっぽを向いていた。
「はぁ……だが、これであいつも無事じゃすまないはずだ……」
攻撃によって爆風が発生していて、ウーノの状況は確認できなかったが獄寺は相手に致命傷を与えられていると確信していた。
そう思考しているとウーノの周りの煙は晴れていき――――
「はぁ…はぁ……クソ……貴様、よくもやってくれたな……!!」
「意外と元気そうじゃねぇか」
(割とダメージ受けているが、致命傷にはならなかったか……攻撃が来る前に風のガードをしていたからか?)
ウーノの腕などから血が出ているが致命傷にはならなさそうな傷では獄寺はそれは彼が風を使ってできる限り防御に使っていたためと推測する。
「はぁ…はぁ……よくもやってくれたな……貴様を見くびっていたようだ……!!」
「へっ、やっとわかったのかよ」
「オレ達一族はボンゴレによって致命的なダメージを受けた!!今回の戦いは我ら一族の復権が掛かっているのだ!!!」
「だから、お前以外の精霊使いがこのビルにいたわけか……」
「そうだ!貴様らボンゴレ10代目のファミリーを殺害し、我ら精霊使いは裏世界に復権する――――「関係ねぇ」
「なんだとぉっ!!」
長々と自分の目的を話したがそれを一蹴した獄寺に怒りを爆発させた。
「オレ達は10代目を信じて戦うだけだ。テメェがどんな覚悟を持っていようがオレ達の覚悟を通すだけだ!!」
「……ふっ、そうだな。貴様らボンゴレにとって我ら一族のことなどどうでもいいことだ。つい気分が乗って話過ぎたようだな。そろそろと終わりにしよう」
「いいだろう、こっちとて10代目を速く追わなきゃいけないからな」
ウーノ提案に獄寺が賛同するとウーノのは自分の周りに壁のように6つの竜巻が作り出す。そして彼は指のリングに嵐の炎を灯しては、手を前に突き出して何かをつぶやき出す。
「クソッ……なんていう風だ!」
「風よ全ての空を飛びだしては巻き込んでいく破壊の力を我の手に……」
(『詠唱はする必要はない』と言っていた癖に今は使っているということは威力を上げるために……オレも本気を出さないとな)
ウーノの動きを見て最大の技を出そうとしているのを察して、獄寺も覚悟を決める。
「瓜!
「ガオン!」
獄寺の言葉に瓜は獄寺の方へ走り出す。
そして瓜は武器へと変わり腕に装着するタイプの弓矢――――アーチェリーへと変化する。
《Gのアーチェリー》
「それが貴様の最強の武器ということか!いいだろう、オレの技と技勝負と行こうじゃないか!!」
《|大荒れる嵐大鷲《アークイラ・ テンペスタ.・インフリアールシ》》
周りを会った竜巻と共に嵐の炎を纏った巨大な風でできた大鷲が獄寺達の方へ向かっていく。
「受けてたとうじゃねぇか!いくぜ!」
《
獄寺が弦を弾くとそこから嵐の炎を螺旋状の形をした矢を放たれる。その矢はウーノが出した竜巻と大鷲とぶつかり合う。螺旋状の炎が風を破壊していく中で対抗して嵐の炎を纏った風も対抗して風も矢の嵐の炎を削っていく。
それによって音と光が激しくなり、お互いに片手で目を覆いだす。
そして――――
「ぐわぁぁぁああああああっ!!!」
叫び声を上げたのはウーノであった。彼が出した竜巻や大鷲は全て破壊されて残った嵐の矢が当たり、彼は叫び声を上げていく。
「バカなぁぁぁぁあああああ!!このオレがこんなところでぇぇぇぇえええええっ!!!」
「ボンゴレを舐めんじゃねぇ!!」
断末魔を叫ぶウーノに獄寺が返すよう上に決め台詞を言い放つ。ウーノはそのまま体がボロボロになりながら逆さで地面に落ちて行った。
「はぁ…はぁ……すいません十代目……オレは少し休んでからそちらへ……」
「にゃおん……」
地面に倒れたウーノを見届けて獄寺は気力と体力を使い果たしてしまい、その場に尻餅を着いた。
瓜もいつの間にか元の子猫に戻っており、力尽きたのか地面でべったりしていた。
立つこともできない獄寺は残っている力使ってポケットから煙草の箱を取り他事てそこから煙草を一本取り出して口に含んでは、もう片方の手に持っているライターで火を点けるのであった。
ここで終わりです。
オリキャラを考えるのは好きだけど、それを表現するのは難しい。
以下、本編の補完
・精霊使い
この世に存在する政令を使って自然現象を操る能力。
基本的に精霊を呼び込むために決まった詠唱が必要だが、上級者はなしでも威力下げることなく技を使うことができる。
基本的に火、水、土、風の4種類だがそれ以外にも確認されている(氷、雷など)
・ウーノ
とある精霊使いの一族出身。性格は野心家で傲慢。
風使いで嵐の炎と併用することで嵐のように操り相手を追い詰めていく。
一族はマフィアと繋がりがあったが、ボンゴレに敵対したために一族と共に消されかねる。
一族生き残ったが、ウーノはその恨みを受け継いで今のようになった。
読んでいただきありがとうございます。
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