ボンゴレファミリー所属の千束とたきな   作:たきな大好き0802

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別れた道は……

「いくら進んでも霧ばかりで晴れない……」

 

「もう10分以上は経っているのに同じ道しか見えねーな」

 

超ツナは両手から大空の炎を逆噴射させて飛んでいたがいくら飛んでも霧のある場所から抜け出すことができなかった。

 

「ツナ、オメーの超直感でも分かんねーのか?」

 

「ああ、何も感じることができない……」

 

「……ふん、使えねーな」

 

「なッ!こっちだって必死に……」

 

リボーンの罵りにツナが言い返そうとするが下の方で何かを見つけて会話を中断する。

 

「あそこになにかある」

 

「本当か?なら、行ってみんぞ」

 

「ああ!」

 

リボーンに言われてすぐに下の方へ手から炎を逆噴射して向かっていくツナ。

光っている所を見るとフォグマシンがあってそれが穴から霧を出していた。

 

「これは……?」

 

「どうやら、これで中から霧属性の炎を出しては幻術を発生させていたらしい。機械だからお前の超直感に引っ掛からないのも頷けるな」

 

「中に霧属性が宿ったものが中に入っているのか?なんせよ、見えなくなったら困るから破壊する」

 

「あとで調べたいから全部破壊するなよ」

 

「……善処する」

 

リボーンに釘を指されつつもツナはフォグマシンを手を下ろして破壊する。そうすると破壊は破壊されて動かなくなる。

だが、周りと霧は依然と晴れずのままであった。

 

「……どういうことだ?なぜ霧が消えない?」

 

「……考えられるのは他にもある可能性だな」

 

「こんな霧に同じようなものが数も分からずいくつもあるっていうのか……?」

 

途方に暮れそうな状況にツナから嫌な汗が流れていく。そんなツナを見てリボーンが「はぁ…」とため息をつく。

 

「今、愚痴っても仕方がねぇだろ。とりあえず、根気強く探すしかねぇ」

 

「……そうだな。それしか方法がない……か」

 

どこか納得できない顔をするツナだったが、他に方法も思い浮かずにリボーンの提案に納得するしかなかった。

 

「いくぞ!」

 

「ああ!」

 

ツナはリボーンに返事をすると手から炎を逆噴射して再び空へ飛んでいく。今度は地面から1mの程の距離で地面にあるフォグマシンを探すのであった。

 

+++++

 

ツナが霧が蔓延している場所に迷い込んでいる中で千束は広い白い空間にて縄で縛られた吉松と忍者の服装をした狐の仮面を被った者が近くに立っていた。

 

「ヨシさん、大丈夫!?」

 

「やぁ、待っていたよ千束。……来てくれて嬉しいよ」

 

「大丈夫そうで良かった……今すぐ助けてあげるから!……そこにいる忍者を倒してね!!」

千束は近くにいる狐の仮面の忍者を睨む。狐の仮面は表情が読めなく毅然と態度を貫いていた。

 

(あの狐の仮面の男……前に書類に乗っていた『ヴォルペ』じゃない?どうしてあいつが……?)

 

「あんた、『リコリス殺し』のヴォルペだよね?なんでこんなところにいるの?」

 

「最強のリコリスの錦木千束。……そんな偽の弾より本物の弾が入った銃で殺す気で来い!……そうでなければ意味がない」

 

ヴォルペは千束の質問を無視しては彼女に向かって拳銃を地面に滑らせる。足の先っちょに当たるが千束は拾わずに軽く蹴っては別の場所に飛ばす。

 

「……どういう意図か分からないけど、私にはこんな人殺しの銃は必要はないよ」

 

「……後悔するぞ」

 

ヴォルペはそう言い捨てると背中に背負っていた日本刀の鞘から刀身を引き抜いては雨の炎を纏わせて千束に向かって斬りかかる。千束はその動きを見ては躱し続ける。

 

(雨の炎か……雨の攻撃を少しだけでも受けたらスピードが落ちてやられるな……晴の炎で対抗できるとしても長期戦は避けた方がいいな……)

 

千束はヴォルペの攻撃を避けながら短期決戦を決めていた。そして、そう決めると千束は左手にあるたぬきのリングに雲の炎を灯す。リングから狸が出ると狸は体から雲の炎を出すと狸は数が増えていく。最初は2、3だったがすぐに無数に増えてヴォルペを混乱させる。

 

「……ッ」

 

(今だ!)

 

混乱しているヴォルペを隙を突いて千束は近づいて拳銃で非殺傷団を当てようとする。

そんな時、ヴォルペが懐からクナイと手裏剣を千束に向かって投げつける。投げられたクナイなど苦も無く体を動かして躱す。

近づいてきた千束にヴォルペは刀を横に振っては雨の炎を放出する。だが、千束はそれを見越してバク転をしては彼の上を飛び越えて、逆さのまま非殺傷弾をヴォルペに向かって撃つ。

 

「がはっ!」

 

痛みが体に回ったのかヴォルペはそのままその場に倒れた。

 

そして、無事に地面に着地した千束はすぐさまヴォルペに拘束中のワイヤーで拘束しては、捕まっている吉松に駆け寄っては彼を縛っている縄を解く。

 

「大丈夫?ヨシさん。怪我してない?」

 

「ああ、問題ない……来てくれたんだね、千束」

 

「だって、あんな写真を見たら――――「なぜ奴を殺さない?」

 

「えっ?」

 

「私をこんな目に遭わせたあいつをなぜ殺さない?」

 

吉松の予想外の言葉に唖然とする千束。そんな彼女に吉松は腰を下ろして千束の目線に合わせて彼女の肩に手で掴んで重圧をかける。

 

「あいつを殺せ」

 

「ヨシさん……」

 

吉松の言葉を聞いて千束は表情を曇らせていた。自分の命を救ってくれた恩人からそんな言葉が出て彼女の心に悲しみが広がっていく。

そんな千束の態度に怒りを覚えたのか吉松は掴んでいた手を放して片方の手で彼女を突き飛ばす。

 

「なぜ殺さない!!」

 

「ヨシさんの期待に答えられないのは分かってる……でも」

 

「でも、なんだ?マザー・テレサにでもなったつもりか?」

 

「だって……だって、人に救われた命で誰かの命を奪えるわけないじゃん」

 

自分の胸にあるフクロウのペンダントを触って吉松に見せる千束。だが、吉松は彼女の方を向こうとしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「なら、本気出させて貰おうか」

 

 

 

 

 

 

声が聞こえて千束が振り返った瞬間、彼女の心臓がある部分に雨の炎を纏った鞘に入っている日本刀で突き刺す。

 

「がぁっ……」

 

(ど、どうして……確かに非殺傷弾を当てたはずなのに……)

 

痛みで地面に膝をついて倒れて悶えながらも目の前に立っているヴォルペを見る。彼は千束の攻撃をまるで受けていないように平然に立っていた。

 

「やはり私がなぜ平然に立ってるのが不思議に思っているようだな。答えはこれだ」

 

(……藍色の宝石の指輪……ま、まさか……!)

 

ヴォルペが見せた右手には藍色の宝石が嵌めてある指輪があり、千束はすぐさま理由を察した。そう、やられたのは全て霧の炎の『構築』で作られた幻だったのだ。

 

「雨の炎は使えるのは事実だがな。貴様が跳んだあたりまでは確かに本当のことだ。それ以降は私の構築によって作られた偽の風景だ」

 

「ぐっ……」

 

「嘘に真実を紛れ込ませることで嘘に真実味を足すことができる……。最初からお前は私の手の掌に踊らされていたわけだ」

 

ヴォルペが千束に説明してすると彼はゆっくりと彼女の傍によって見下ろしていた。

 

「ヴォルペ。まだ、話の途中で攻撃とはどう考えても命令違反だろう」

 

「そちこそ、本気で殺しにくる錦木千束と戦わせる話だったはずだ。先ほどの話し合いでもこいつが本気になる可能性がなかったから動いたまでだ。こういう輩は追い詰めないと本気を出さないだろう」

 

「やれやれ……本気を出す前に死んだらどうする?」

 

「心配するなら心臓に少し雨の炎を撃ち込んだだけだ。今の内に仲間の1人を甚振った方がいいだろう」

 

「…まあ、その方がいいだろう。彼女も仲間が傷つけばイヤというほどに相手に殺さなければならないだろう」

 

(2人とも一体何を話しているの……?)

 

ヴォルペと吉松が仲良く話しているのを疑問に思う千束だったが、胸に雨の炎の鎮静を当てられて思考が上手く働かずにその場に倒れるしかなかった。

 

+++++

 

千束がヴォルペと対面していた頃に遡り、たきなは真っ白で獄寺と山本が戦ったような白い広い部屋に連れられていた。

ただ、壁に広幅H形鋼(縦300mm×横300mm)の鉄骨が無数に刺さっていた。

そして彼女の目の前にはいつのスーツ姿と違って黒いボディスーツを着ており、その隣には姫蒲より一回り大きい体つきをしている白い毛むくじゃらのイエティのような男がいた。

 

「待っていましたよ、井ノ上たきな。私はあなたの相手をさせて貰う姫蒲と申します」

 

「……申し訳ありませんが、そこを通してもらえませんか?無駄な戦いは避けたいものですから」

 

「それは聞けない相談ですね。私はあなたを倒すように言われているので」

 

「そうですか……なら全力で倒すだけですね」

 

「グオオオオオオッ!!!」

 

(前の女よりもその隣の獣のような大男の方が気になる……あれは一体?)

 

二丁の雷撃銃を持って戦闘準備をするたきなだが、目の前の姫蒲より隣にいる毛むくじゃらの存在の方が気になっていた。普通の人間に見えないのが彼女の興味を引かせていた。

 

「どうやら、こっちの彼が気になるようですので教えてあげましょう。彼は『ブルート』。裏で売られていた人間ですよ。……少し改造されていますが」

 

「グルルルッ!!!」

 

「……もはや人間だった頃の原型があるように思えませんが……ここから出たら売人やルートなどを洗う必要がありますね……」

 

「それはここから出られたらの話ですが――――」

 

姫蒲は言い放つと持っているナイフをたきなに向かって突き刺す。たきなはその攻撃を躱すが、次の瞬間、晴の炎を纏った拳がたきなに向かって振り下ろされるが拳銃に雷の炎を纏って防ぐ。

 

「ぐっ……」

 

(属性は晴の炎か……私の雷の炎との相性は悪い訳でもないから問題はない。むしろ、問題なのは……)

 

たきなが姫蒲の攻撃を受けていると後ろから走る音が聞こえて、姫蒲は横に飛んで離れる。そうすると後ろからブルートが勢いよく雲の炎で大きくなった右手をたきなに振り下ろす。とっさに彼女は二丁の銃でそれを受け止める。

 

「ぐぅっ……」

 

「言い忘れていましたが、彼は肉体を改造されていましてね。体に雲の炎を宿しているんですよ。そのために知能が下がってしまっていますが……命令を聞くくらいは残っているので問題ありません」

 

「……この戦いが終わったら一度裏のルートを見直した方がいいかもしれません……ね!」

 

ブルートを押し返すとたきなはすぐに片方の銃を向けて引き金を引く。だが、ブルートは高く飛んでは部屋にある鉄骨に掴まって避ける。

 

(見た目より速い!)

 

思ったよりも動きが速いことに戸惑いつつも追い打ちを掛けるために銃を連射するが、ブルートは見た目から想像できないスムーズな動きで鉄骨と鉄骨を伝って移動して攻撃を避けていく。

 

「くっ……!」

 

(まるで猿のような動くので捉えられない……!)

 

「1人だけ気にしていると油断大敵ですよ」

 

「!」

 

後ろから声が聞こえてたきなは振り返るとナイフを持った姫浦はたきなに向かって来ては斬りつけようとするがたきなはそれを躱していく。

後ろにいるブルートに目を配りながら躱していたためにたきなにとってギリギリであった。

 

(やはり2対1はキツイ……!恐らく、2人とも同じくらいの実力があり厄介だろう……)

 

「ふんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「!!!」

 

獣のような声が聞こえては後ろから地上に降りて来たブルートの手が雲の炎によって関節と共に伸びては力強く横に振られていく。たきなは瞬時に海老反りの態勢になり攻撃を避ける。

攻撃と同時に姫蒲はその場から跳んでは距離を取っていた。

 

(危なかった……瞬時に体を逸らさなかったら攻撃が当たって大ダメージを喰らっていた……)

 

思ったより肝を冷やしたたきなは危機を感じながらもすぐに態勢を正しくしては姫蒲とブルートに向かって雷撃銃を向けて何かを呟いてはトリガーを引く。

 

終わらない雷(インテンス・エレトゥリコ)

 

連続で50cmの程の雷の球体を何発も撃ち込む。だが、それを予期したのかブルートは両手を鉄骨の方へ伸ばして捕まってその場から離れだす。姫蒲もバク転をしてその場から離れては鉄骨に捕まる。

そしてそこから片手で掴みながら1回転をしては鉄骨の上に乗るのであった。

たきなはそれを見ては何かをつぶやくと球体体はその場に固定されて周りに漂う。

 

「面白い攻撃ですが、この程度は避けるのは簡単ですよ」

 

「グルルル!!」

 

「………ッ!」

 

(中々の速さで攻撃は当たりませんでしたが……彼女らの周りには電球体が浮かんでいる…タイミングを測って放出させれば………よし!)

 

「リリース!」

 

たきなは姫蒲とブルートの動きを見て、言葉を言い放つと周りに電球体を放電される。だが、その爆発を察知していたように彼女らは鉄骨から離れて下に降りた。そのことにより放電を喰らわずにいた。

 

「!?」

 

「その攻撃は読めてました。知らなかったら喰らっていたでしょうが、手の内が分かっていれば脅威ではありません」

 

「ガルル!」

 

「手を内が分かっている……?それはどういう意味ですか?」

 

たきなは姫蒲の発言が気になってついに気になって聞き返す。そんな彼女を見て、姫蒲は微笑んでは答える。

 

「あなたの形態変化(カンビオ・フォルマ)のミズナのブーツのこともね。いつものあなたと違って接近戦のスピード重視で敵を倒すことも」

 

「!?」

 

(未来に戻ってからはⅠ世武器を使っていないはずなのに……)

 

姫蒲が知っていることに驚きつつ、知っている彼女にたきなは訝しんだ。

 

「こちらの情報網を舐めて困りますね。我々はある者からあなた達の戦いの記憶を貰っているのです」

 

「……一体誰がそんなことを?」

 

「これ以上はお答えできませんね。どうしても知りたければ私を倒して口を割らせて見て――――は!」

 

そう言葉を言い放つと姫蒲は指につけている指輪に晴の炎を灯して動きを活性化して、たきなをナイフを切りつける。動きをなんとか目で追いつつ攻撃を避けながらナイフを雷の炎で強化した雷撃銃で防ぐ。

 

(くっ……!武器を変える暇がない……!!時間があれば、拘束用銃で片方を拘束できるのに……)

 

姫蒲の攻撃を防ぎながらたきなは次の一手を考えていたが、隙がなくって悩んでいる。

そうしていると足に晴の炎を宿った蹴りを腹に喰らう。

 

「がはっ!」

 

「一瞬の隙が命取りですよ」

 

「ガアアアアアアッ!!!」

 

痛みで片膝を付くたきな。追い打ちをかけるように四足歩行でブルートはたきなの元へ駆け出し、姫蒲はたきなに向かって再び蹴りを彼女に叩きつけようとしていた。

 

「ッ!!」

 

たきなはその動きを察しては両膝をついて姫蒲の蹴りを躱す。そして背中の鞄からスモークグレネードを投げてそこから煙が大量発生する。

煙が起きて、ブルートは動きを止めては姫蒲はその場から後退していく。

そうするとたきなは雷撃銃を下に向けて雷の炎を放ちその勢いで上空へ飛ぶ。

そして拳銃を片方ずつブルートと姫蒲に向けて後方のトリガーをたきなが引くと目にあるコンタクトディスプレイがそれぞれをターゲットにする。

 

異方の粉砕(スキアッチャーレ・ディ・エントランビ)

 

2人に向かって斜め上から雷の炎のレーザーを打ち込む。2人は飛んでくる雷の炎を避けるためにその場から離れるが、レーザーは曲がって追いかける。

未来に帰る前にヴェルデ博士によって雷撃銃に一部声認証で反応するようになっていた。追尾機能もその一つである。

 

「自動追尾機能ですか……」

 

「ガルッ!」

 

追尾してくる雷の炎を2人は逃げながら動きをコントロールして雷の炎同士をぶつけ合って消滅させる。その衝撃で周りの煙が吹き飛ぶ。さすがのたきなも腕で顔を覆って爆風から防いでいた。

だが、その隙をブルートは見逃さずに彼女の上に乗りかかって取り抑える。彼の手は雲の炎によって巨大化して払いのけることはできなかった。

 

「くっ……」

 

「あなたの動きは止めました。腕を取り押さえられてしまえば銃は使えないはず。私の主人もあなたを殺して錦木千束を本気にさせて殺しをさせるようと言われていますから」

 

(千束に殺しをさせるのが目的……?……とにかく、今はこの状態を抜け出す方が先決……)

 

たきなはブールトに力強く動きを止められながらも現状の打開策を考えていた。

 

「何を考えているのか知りませんが、あなたにできることはありませんよ

やりなさい、ブルート」

 

「ガアアアァァァァァァッ!!!」

 

「くっ――――」

 

姫蒲の命令でブルートは片手でたきなを抑えながらもう片方の手で爪を雲の炎で大きくしてたきなを切りつけようと振り下ろす。

次の瞬間、ブルートの周りに血が吹きだした――――

 

 

 

 

「ギャアアアアアアアッ!!!!」

 

「!?」

 

 

 

そこにいたのは片手が切られて出血しているブルートを片手を抑えて喚いていた。姫蒲は一体何が起きているのか理解できなかった。

 

「い、一体何が……!?」

 

「あなた達が知らない戦い方ですよ」

 

たきなはブルートが離れているので起き上がる。そんな彼女の手には銃口の先に刃幅3cm前後、刃渡り15cm前後の雷の刃が出ている雷撃銃が握られていた。

 

「それは一体!?」

 

「これは未来から戻るさえにヴェルデ博士が私の銃に入れた機能で『ブレードモード』です。これで私が苦手な接近も問題が無くなったわけです」

 

「くっ……!」

 

(Ⅰ世武器を知っているということでもしかしての可能性を感じていましたが……どうやら知らなかったようですね)

 

相手の情報網から危険視していたたきなだが、どうやらブレードモードを知らないようで安心していた。

そんな彼女の前に姫蒲が焦りながら彼女の方へ向かって走り出した。

しかし、たきなは落ち着いて指にあるペンギンのリングに雷の炎を灯す。そうすると指から雷の炎を纏ったペンギンのペンタが姫蒲に向かって飛んでいく。

 

「プープープープー!」

 

「うっ!」

 

飛んでくるペンタを体を逸らして躱す姫神。躱されたペンタはブーメランのようにたきなの元へ戻る。

 

「はぁ……ブルート!止血します」

 

「ガウ………」

 

(さり気なく、ブルートの方へ寄って回復を……どうやら今しかないようですね)

 

しれっと傷ついたブルートの近くに近寄って晴の炎の「活性」で彼の傷ついた手を回復させた。

 

形態変化(カンビオ・フォルマ)!!」

 

「プー!」

 

たきなの脚にはペンタが変化して黒いブーツが装備されていく。初代Ⅰ世雷の守護者ミズナのブーツであった。

 

「Ⅰ世武器を使い始めましたか。これはこちらも……分かれますよ、ブルート!」

 

「グガァ!」

 

「別れて攻撃するつもりですか。そうはさせません!」

 

二手に分かれる姫蒲とブルートだが、右足に力を込めて跳んでいく。跳んだ場所には雷の炎の後が少し残っては完全に彼女の姿が見えなくなっていった。

 

(速い――――)

 

一瞬で姿を消して動くたきなを姫蒲は視認できず、たきなは彼女達を攪乱しようと素早く周りを動き回る。

一度、たきなはブルートの近くに動きを止めては雷の足を纏った蹴りを叩きつける。ブルートはすぐに手の雲の炎を灯してガードを行ってダメージを軽減するが、そこに体全体を回転させる。緑色の電気を纏った回転がブルートの腕を削っていく。

 

「ガアアアアアアッ!!!」

 

「ブルートの傷口を攻撃して傷を開かせましたか……」

 

(このままいく!!)

 

先ほど切り裂いた手を重点的に攻撃してブルートをにダメージを与える。そして腕を破壊してそのまま腹に到達して切り裂いていく。

腹から大量出血したブルートはその場から倒れていく。

 

「ふぅ……少し時間がかかりましたね」

 

「まさかブルートが倒されるとは―――「遅い」

 

「!?」

 

雷撃演舞(バッロ・コルポ・ディ・フルミネ)

 

次の瞬間、姫蒲に蹴りを入れるとすぐさま離れて再び別の場所に蹴りを入れるという『ヒット&アイウェイ戦法』を高速で行っていた。

そのスピードに付いていけない姫蒲は一方的にやられることしかできなかった。

10秒程、その技を続けては足のブレーキを掛けて止まるたきな。

そして技が止まって姫蒲は「がはっ」とうめき声を出して地面に倒れていく。

 

「ふぅ……」

 

(聞きたいことはありましたが……晴の炎の使い手だけあって倒しても復活する可能性もありますからね……)

 

額の汗を袖で拭いては彼女は一息つく。本当は色々知っているだろう姫蒲を尋問したかったが、手を抜いたら活性の炎で復活してくる可能性と別れた千束達を探すのを優先するために本気で彼女を攻撃していたのだった。

 

「さて、千束とツナを探しに行きますか」

 

(何が起きているか分からない以上、急がなければ……)

 

 

渾身の一撃(コルポ・ディ・グラツィア)

 

 

次の瞬間、たきなは軽く飛び跳ねては一瞬のうちに壁に近づいては雷の炎を纏った足で蹴りこんだ――――

 

+++++

 

その頃、ツナは手を開いては右腕を前方に移動させ、手を開いた左手を後方に移動させては力を込める。

 

「オペレーションX(イクス)

 

【了解シマシタボス。XBURNER(イスバーナー)発射シークエンスヲ開始シマス】

 

ツナのヘッドフォンから女性のアナウンスが聞こえては、ツナの瞳にゲージを映し出される。ツナの知り合いのメカニックのスパナが作った『コンタクトディスプレイ』とヘッドフォンは連動していてXBURNER(イスバーナー)を安定して放つ為に必要不可欠な道具であった。

ツナは後方に移動させた左手から炎を逆方向に噴射させる。

 

「ツナの奴、この幻術世界を抜け出すためにとはいえ、張り切ってんな」

 

(破壊しすぎて他の場所にいる千束達に当たらないかっていう懸念することがあるが……)

 

離れた場所で見ていたリボーンは炎で勢いで吹き飛ばされそうなボルサリーノを抑えながら見守っていた。

先ほどまで霧の炎を発生させる装置を探していたが、いくら探しても見つけるのが困難で時間もないためにツナの必殺技で幻術空間を破壊して脱出を試みることにした。

 

【ライトバーナー炎圧上昇。18万……19万……20万FV(フィアンマボルテージ)

 

【レフトバーナー炎圧上昇。18万……19万……20万FV(フィアンマボルテージ)。ゲージシンメトリー発射スタンバ

イ】

 

そして支えとなる左手の炎の量が右手の炎と同じ量となって発動条件は整う。

 

XBURNER(イスバーナー)

 

次の瞬間、ツナの右腕から大量の炎が放たれていく。その炎によって周りの空間は破壊されていく――――

 

++++++

 

ヴォルペと吉松は倒れている千束を見ながら今後について話し合っていた。

 

「さて、どうする?今、他の奴らがボンゴレと交戦中だろう。そこからここに連れてきてこいつに殺す気を……」

 

「まあ、待て。誰かがボンゴレの誰かを仕留めたから連絡するようにしてある。連絡がこないということは今はまだ誰も倒していないということだ」

 

「……逆の場合もありえるがな」

 

吉松の意見にふてくされるようにヴォルペは小言でつぶやいた。彼は自分以外のメンバーの実力を信じていなく、最悪の場合を想定していた。

吉松は千束に近づいて彼女の身柄を拘束しようとするが――――

 

 

ゴオオオオオオ……

 

 

そんな中で離れた場所から耳鳴りのように大きく音が吉松達の耳に響いていた。

 

「何の音だ……?」

 

「前の方からだ。離れるぞ!」

 

危険を察知したヴォルペは吉松を抱えてその場から離れる次の瞬間、部屋の左右の壁が崩壊して人影が入っているのが見えた。

 

 

「「……!千束、大丈夫(です)か!!!」」

 

「……ツナ、たきな!!」

 

 

入ってきたツナとたきなの声を聴いて雨の炎の力の影響が弱まった千束は声を上げた。




……戦闘が描写がなかなか難しかったり。
とあえず、今回の補足。

・霧のフォグマシン
中に霧の炎を焚きつけておけば、児童に霧を発生させるマシン。
吉松がバルケッタに頼んで作らせた(ちなみに中の霧の炎は吉松の炎)。
実はツナの時間稼ぎとして彼がいるフロアに対して8台近くも設置していたがXバーナーによって意味がなくなっていた。
ちなみにツナとたきな達が気が付いたら分断させられていたのはヴォルペの力。

・たきなの雷撃銃(ReVer.)
過去に帰る前に未来のヴェルデ博士によって新たに作られた。
基本的に前とほほ同じだが、2つの引き金のうちの後ろの引き金がロックオン式になっており、向けたものに後ろの引き金を引くことでそのものをロックオンする(未来のヴェルデ博士からもらったコンタクトディスプレイと連動している)
間違ってロックオンした場合は2つのトリガーを同時押しすることでキャンセルできる。
また音声式になっており、通常の死ぬ気の炎を放つ「通常モード」、電気の球体を連続で放つ「スフィアモード」、死ぬ気の炎を注ぐ量によってブレードの太さや長さを変えられる「ブレードモード」、スフィアモードで出した球体を固定、放出する「ロック」「リリース」がある。

・ブルード
白い毛むくじゃらのイエティのような男。姫蒲が裏で売られているのを見つけては買った。
もともとどこかのマフィアの人間だったが、ほかのマフィアに捕まった後に実験台として改造されとしては失敗作になったために売られていた。
自我はほぼ消えており、ほぼ獣のようになっている。飼い主の姫浦のことの従順。
実験によって雲の炎を宿していて吉松と姫神によって体をいじられて自由に扱えるようになった。それによって腕や足などを延ばしたり大きくしたりして相手に攻撃するスタイル。
姫蒲と一緒にたきなを追い詰めるが、逆に返り討ちにあって死んだ(この状態になったやつをすく方法はないと思い、慈悲もあってたきなはトドメを刺した)


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