ボンゴレファミリー所属の千束とたきな 作:たきな大好き0802
壁を破壊して千束のいる部屋にやってき来たツナとたきな(とリボーン)はすぐに彼女を囲うように彼女傍に駆け寄る。
「間に合ってよかった!お怪我はありませんか!?」
「なんとかね……心臓に少し雨の炎を撃ち込まれただけだよ……」
「なっ……!割と重症じゃないですか!!」
千束から体の状況を聞いたたきなは思った以上のダメージを受けていて声を張り上げる。
そんな彼女達の前にツナが前面に立つ。
「アンタがアランリングを広めては俺達をここに呼び寄せた黒幕なのか?吉松シンジ!!」
「ああ、そうだ。君らが考えているように私がアランリングを広めて、千束にあの写真を送って千束をおびき寄せた黒幕だよ」
「やはりな…具体的な根拠はなかったがそうじゃねぇかって思っていた」
「ヨシさん……どうして!?私の命を救ってくれた人がどうしてこんなことするの!?」
吉松が自分をおびき寄せた犯人だと知った千束はツナを押し退けていく。彼女にとって信じられないことで悲痛な叫びをあげる。
「……キミは分かっていないようだな。人生の役割が明確な人間は少ない。たが、キミにはある。これほど幸せなことはない」
「シアワセ…………殺しが私のシアワセなの?」
そういう千束は俯いていて吉松に尋ねていた。彼女の顔は俯いていて見えないのが、悲しみに満ちているのは間違いなかった。
「そうだ。それによってキミは人類と世界に貢献できる」
「…私は……結構幸せだった。できれば誰かの役に立ちたかっただけど……あなたが私にしてくれたみたいに――――」
「私はそんなことのために死にかけの人形にゼンマイを巻いたわけじゃないよ」
吉松の発言を聞いて言葉を失う千束と露骨に苦虫をかみつぶしたような顔をするたきな。リボーンも流石に思う所があるようで「外道が…」とボルサリーノを深く被っては呟いていた。そんな中で凄い剣幕でツナが再び前に出る。
「お前は千束の気持ちが分からないのか!!彼女はずっとお前を探していて、命を救われたから人を殺さずに人を助けてきたんだ!!そんな彼女に思う気持ちはないのか!!!」
「ツナ……」
吉松の千束の対して態度に激怒して巻き仕立てるツナ。彼がどれだけ千束のことを心配しているのかが痛く伝わっていた。
「私はそんなことよりも人を殺して世界に貢献してくれた方がずっといいのだがね」
「お前……」
「……もうやめましょう、ツナ。そいつに何を言っても無駄ですよ。……それよりもクルミの調べでは千束の心臓について情報を持っているのはお前と聞いた。おそらく、近くにあるスーツケースの中身がそうなんでしょう?」
「クルミが掴みました。その中に千束の命がある」
「オメーは千束に殺しの才能を世の中のために使って欲しい……そのために肝心の千束に死なれちゃ困るからな。そりゃあ延命方法を用意しているわけだ」
「はっはっはっ。物知りだねぇ、たきなちゃん……千束」
千束に吉松が呼びかけると彼はネクタイを緩めてシャツのボタンを緩めて胸を見せると彼以外の人間を目を疑った。
「お前を生かす心臓は今ここだよ」
彼の体の真ん中には明らかに手術された跡が存在していた。
「……どうして?どうしてこんなことを……?」
「まだわからないのか?君自身の価値と人生を取り戻すためだ。そのためには命を差し出す覚悟だ」
「くるっ――――「狂ってる!!!」
たきなの言葉を遮りツナは怒りで拳を震わせてツナは叫んだ。
「お前はどれだけ千束の気持ちを踏みにじれば気が済むんだ!!!お前がどんなのに千束を自分に殺させようが彼女は絶対にすることはない!!絶対に!!!」
「ツナ……」
「ハハハッ……そんなことを言おうが私を殺さない限りは千束の心臓を得ることはできないぞ」
「なら、お前を生かした上で千束の新しい心臓を手に入れる」
まるで覚悟を決めたようにはっきり力強くツナは宣言する。
「何を言うかと思ったら……ボンゴレ十代目はよほど頭が悪いと思え―――「そこに置いてあるケースには何が入っているんだ?」
「――――」
ツナの言葉に吉松の顔が一瞬、変わるがすぐにポーカーフェイスをし出して誤魔化する。
「なんのことだね?」
「心臓を作れる技術はあるが複数作って何かあった時の予備として用意しておくのが普通じゃないか?」
「そうか!1つだけとか作ってあるとは言ってはいない!念のためにもう1つの心臓がそのケースの中にあるということですね……!!」
「つまり、ヨシさんから心臓を取り出さずに済むっていうことだよね!!」
吉松を殺さずに行けそうな流れが見えてきて希望が見えてきて千束は歓喜を上げる。
「だが、その前にそこにいる男を倒さないといけないな」
「そうだよ!あいつはリコリス殺しの『ヴォルペ』だよ!2人とも気を付けて!あいつは雨属性の炎をメインに使ってくるけど、霧属性の炎も使うよ!!」
「忠告ありがとうございます。……それにしても吉松に雇われたわけですか」
ツナ達は千束の忠告を聞きつつも今まで寡黙を貫き通して吉松の後ろに立っていた狐の仮面の男に目を向ける。
「ボンゴレ10代目とその守護者か……!」
(なんという殺意…いや、悪意や恨みか……?)
(この声どこかで聞いたことがあるような……?)
ツナはヴォルペの色々な感情を察しつつ疑問に思っており、彼の声にもどこか覚えがある気がしていたたきなは疑問符を浮かべていた。
そんな2人の態度を気にせずヴォルペは向かい出して来た。
「来ます!」
「あいつはオレ達がなんとかする。リボーンは千束を頼む」
「命令すんな」
リボーンは悪態を付きつつも千束に「動けるか?」と聞いて彼女が頷くと手を後ろの方へ下がっていく。
「いくぞ!」
「はい!」
ツナに声を掛けられたたきなは返事をするとそれぞれその場に消えるように跳んでいく。
次の瞬間、たきなはヴォルペに向かって踵落としをするが右腕で攻撃を防ぐ。たきなのブーツには雷の炎を纏っているが、彼も対抗するように雨の炎を腕の方に出していた。
そしてヴォルペは左手に日本刀を背中から抜き出しては向かってくるツナの手刀を防ぐ。一度だけでなく、2~3度防いではたきなからの空いた足からの蹴りを避けは受けていた腕でたきなを吹き飛ばしては後退する。
「ふっ!」
ツナ達が態勢を立て直している間にヴォルペは雨の炎を纏った手裏剣をいくつも投げ込むがツナとたきなはそれを避ける。
そして、再び跳躍すると『キィン』とぶつかり合う音が一瞬の光と軽い衝撃と共に何度も聞こえていく。
何回とぶつかり合いが起こった後にツナとたきな、ヴォルペが姿を現しては地面に足を付けてはスピードを殺してその場に留まる。
ツナとたきなは「はぁはぁ……」と息を荒げていたが、ヴォルペは仮面で聞こえないのかそれともそういう演技をしているだけか平然とその場に立っていた。
「流石だな。少しはダメージを与えておこうと思ったが……そううまくいかないようだな」
「くっ……!」
(なんだこの強さは!?ツナと2人掛りで戦っているのに優勢どころか互角なんて……)
(奴の指にはアランリングがあるが、それ以外にも奴を強化させているものがある。それがいったい何まで分からないが……)
予想外のヴォルペの強さにたきなとツナが困惑していた。
戦いながらその強さの理由を探っていたが答えは出ずにいた。
「ここで少し本気を出させてもらおう」
(指の霧のリングが強く灯りだした……?)
指にあるアランリングに霧の炎を灯すと次の瞬間、何人にも分身するヴォルペ。
「増えた!?」
「「「「「さあ、どれが本物か分かるかな?」」」」」
「………ッ!」
(……ダメだ!どれが本物か分からない……!!!)
5人に増えたヴォルポを超直感で見分けようとするツナ。だが、何故か見抜くことができずに当惑していた。
「「「「攻めてこないならこちから行くぞ!!!」」」」」
「……ッ!!来るぞ、たきな!!!」
ツナが叫ぶと5人になった素早くヴォルペはたきなの方へ向かって行く。その声を聞いてたきなはすぐに攻撃準備として足を構える。
(決める!!)
《
たきなは駆け出しては超スピードで目の前にいる5人のヴォルペに向かって高速で蹴りを入れ込んだ。
(よし!これで……「……無駄だ」
「!?」
攻撃するのも手ごたえがなく、困惑しているとどこからとなく声が聞こえてたきなは周りを見回すが姿はない。
「たきな、下だ!」
「!」
「遅い!」
ツナの声で下の方を見るとたきながだが既にそこにはしゃがんだ態勢から左指のリングに晴の炎を灯しては彼女にボディーブローを喰らわせる。
喰らったたきなは後ろへ1mほど吹き飛ぶ。
「「たきな!!」」
吹き飛ばされたたきなを心配したツナと千束の声が重なる。
ヴェルぺはその場で見下ろして倒れたたきなは20秒しないうちに起き上がる。
「うっ……くっ……!」
ダメージを受け気ながらもたきなは地面に手を置いて立ち上がろうとするがそこはなぜかくぼみが発生していた。
「!?……お前、一体何をした!!」
地面のくぼみができたこと疑問符を浮かべてはヴォルペに駆け寄ろうとするたきな。
その瞬間、体にエネルギーがあふれ出して体が浮揚してヴォルペの傍に駆けだす。
「これは一体……!?ちょっと立ち上がろうとしただけで溢れる
たきなは日本刀を振り回すヴェルぺの攻撃を軽く躱していく。今のたきなからしては動きはスローに見えていて、躱すのは簡単だった。
「もしかして、あなたの活性の炎で殴られたおかげでこうなったようですね!だとしたら、失敗したようですね!敵を活性化させてしまうとは!!喰らいなさい!!!」
力が溢れ出したたきなは手から雷の炎を放出してヴォルペに攻撃するが攻撃は彼にすり抜けた。
「……!?これは一体……!?」
たきなが自分の攻撃がすり抜けたことに困惑して後ろを振り返ると自分の体があることをも目撃する。
「後ろに私がいる!?どういう……地面が窪んでない!?ま、まさか私を勘違いを……!?」
後ろにある自分の体と窪んでない地面を見て、自分の勘違いに気が付く。
そう、彼女は晴の炎で強くなったわけではない。彼女が思い込んでいただけで、今までの彼女は精神だけ飛んでいただけであった。
活性による感覚が暴走していて、たきなもそれにより気が付かずにいたのであった。
(まさか先ほどから誰も返事をしていなかったのは私が精神体でいたから!?まさか時間もそんなに経ってない!?)
たきなの感覚ではある程度時間が経っているように思っていたが、現実では殴られてからの時間はあんまり経ってはいないのである。
後ろにある自分の体が本体だが、体はその場に膝をついて微動だせずにいた。
そこにヴォルペは近づき日本刀を振り下ろそうといしていた。ツナが阻止しそうとしていたが、距離的に間に合わない。
「まずい!攻撃を避けなければ!!」
精神体が急いで体の方へ戻ろうとするが間に合わずに日本刀がたきなの体を切りつける。
「い、痛みが……!鋭い痛みがゆっくりとやってくるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
斬られたたきなは感覚暴走で痛みがゆっくりと鋭く襲ってきては斬られた箇所からは血が
出血していく。
「たきなぁぁぁぁああああ!!!」
その姿を見たツナは彼女の名前を叫んだ。
+++++
体から血を流すたきなを離れた場所から見ていた千束は焦燥感に駆られていた。
「た、たきなが……!」
「動くんじゃねぇ!今のお前は雨の炎のデバフが無くなったとはいえ、あいつらの戦いに行っても足手纏いになるだけだ。どうやら、あいつの霧の炎の純度は高いようだしな」
「けど……!」
ツナ達がいる場所に向かおうとした千束をリボーンが呼びかけて制止させた。
彼が言うように千束が駆けつけた所で戦力にならないことは千束も分かっていた。
たきなを守りながらヴォルペの攻撃を防ぐツナを見て自分の無力さに痛感して歯噛みをした。
「どうだ!千束!!このままだと君の大切なボスと友達が死ぬぞ!それを避けたければ堕ちている銃を――――「るせぇ!」
「外野は黙ってろ」
「おお……怖い怖い……」
千束に必死に殺しをさせようと説得する吉松の言葉をキレ気味で遮るリボーン。吉松の推しつけるような考えるに嫌悪感もっていたためか殺気を出しては話を中断させた。
殺意にひるんだのか吉松は少し後ずさる。
(ヨシさんの意見はともかく、私にできることはないの……?)
千束の目にはたきなを庇って防戦一方のツナとそれを好機とヴォルペは攻め続けていた。
できればなんとか力がになりたかったが、先ほどやられたことを思い出し匣兵器で支援しようが簡単にあしらわれるのは想像に難しくなった。
「……そうだ!リボーン、助けよ!今の戦いに参加してはいけない理由はないんだし、リボーンが参戦してくれればこの状況もきっとひっくり返るよ!!」
「ああ、確かにそうかもしれねぇな」
「なら――――「だが、オレは戦わねぇ」
「えっ……?」
リボーンが言い放った言葉に千束は理解できずに困惑していた。
「オレが参戦して場を変えるのは容易だろうが、それができたとしてお前達は何かあった時にオレに頼るようになっちまう。それでいいのか?」
「た、確かにそうかもしれないけど……今はそんなことを言っている場合じゃないよ!ツナとたきなが……!」
「それなら、お前がなんとかするしかねぞ。お前の彼岸花リングとフェニックスを使えば
「そんな『かもしれねぇ』って……そんなあいまいな答えで私は試せないよ!」
頼みの綱のリボーンに断られては千束は無茶を言われて強く断っていた。
だが、そんな千束の言葉を聞きながらもリボーンは話を続ける。
「お前たちは今までどんなピンチにも立ち向って打開して解決してきた。今だってできるはずだぞ」
「いくら何でも無茶苦茶だよ!」
「無茶苦茶だろうが、覚悟を決めねーとこのままだと死ぬぞ」
「……!」
(確かにリボーンが一定いる通りだ。たきなが怪我を負ってツナも上手く戦えないのを考えたら一か八かに掛けるしかない……お願い……!)
一縷の望みをかけて千束はポケットから彼岸花のリングを出しては右手の人差し指に付けは大空の炎を目を潰って灯すと――――
「え?ここはどこ……?」
千束が目を開けるとそこは真っ白い空間で周りにいたリボーンも吉松もツナ達さえその場にいなかった。困惑していると目の前に人の型をした幻影が現れる。
それは金髪のサイドテールの白いホルターネックワンピースを着ていた千束を大人ぽくした女性であった。
『始めまして、ボンゴレ十代目の守護者。……いや、守護者ではないか。護衛ではあるだろうけどね』
「あ、あなたは……?というかここはどこなの!?」
『私はサキ。ジョ……お、おほん!『
「精神世界?」
いきなり知らない所で死せない人物にいきなりそんなことを言われて疑問符しか千束には浮かばなかった。
『そう。私の力を継承するための特殊な場所……と言ったところかな?』
「力って?」
『ボンゴレⅠ世と守護者達と同じような武器だよ。ええっと……カンビオ・フォルマだっけ?』
「えっ、あなたも他のⅠ世達のように武器を持っているわけ!?え、ええっ!?も、もしかしてボンゴレⅠ世のメンバーだったりするの?」
『ボンゴレⅠ世の仲間ではあるけど……皆が想像しているボンゴレではないんだけどね』
「ん?」
そういうサキはなんとも歯切れが悪かった。千束も答えずらないことだと流石に空気を読んだのかあえて追求せずにいた。
『と、とにかく!あなたの彼岸花のリングとフェニックスを使ってカンビオ・フォルマを使ってね。きっと役に立つはずだから』
「う、うん!分かった!それでどんな武器なの?Ⅰ世の武器って割と差があった記憶があるんだけど……」
『それは……現実世界に戻れば分かるよ』
「えー!なにそれー!?」
『はは……あの人の子孫を守ってあげてね……』
「それってどういう……」
サキはそう言い放つと千束の体は浮いては少しずつ意識が飛んで行った。
そうすると彼女の意識にカンビオ・フォルマの情報が頭に流れていく。
情報が頭に流れてなんとか抑え得ながら現実世界でゆっくりと目を開ける。
「……あっ」
「どうだ?何か分かったか?」
「まあね……」
(理屈は分からないけど、時間はほぼ経っていないようで良かった……)
千束を意識をはっきりさせて周りを見ると状況は意識が引き込まれてからほぼ時間が経っていないのに気が付いてほっとする。
そしてすぐに大空の炎をリングに灯しては天空フェニックスを呼びだす。
「ニクス!いくよ、
「ビィヤアアアアあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
呼応するような叫び声をして天空フェニックスは体を変えて、千束の体を光に包みだしていく――――
+++++
「ふっ、どうした?ボンゴレと言ってもその程度か?」
「くっ……!」
その頃、ツナはヴォルペ相手に押されていた。ツナの後ろでは止血はされているが、倒れて衰弱していた。
(死ぬ気の炎の出力は高く、幻術も何故か見けない……相手は零地点改など知っているためかヒット&アウェイ戦法でこちらの動きを制限している。いっきに攻撃しようとしても後ろのたきなを攻撃される可能性があるから動くにも動けない……)
「ボンゴレ…貴様達への恨みを晴らすために……じわじわと追い詰めてやろう!」
「くっ……!」
(ボンゴレ対してこの恨み……一体何が……!?)
ヴォルペから発せられるボンゴレの恨みに対して疑問を持ちながら彼を殴りつけるツナ。だが、ヴォルペは軽く躱しては手裏剣をたきなに向かって投げてはツナは死ぬ気の炎で溶かす。先ほどからこれを繰り返しであった。
こうして防戦一方の中で誰かがその場に駆け出していく。
「――――千束が来ましたよーーー!!!」
「「!?」」
ツナ達の目の前に現れたのは赤色のホルターネックワンピースを来て、赤のスエードフラットシューズを吐いている千束が現れた。それは「山葵のりこ」と名乗ってきた服装とよく似ていた。
「千束……!?その服装は一体……!?」
「これはね、ニクス―――天空フェニックスを
「なんだって!?」
千束が形態変化したと聞いて、ツナは驚きを隠せないでいた。
「だから、今のは私は前の私と違うんだよ。ここは私に任せてたきなをお願い」
「……本当に大丈夫なんだな?」
「うん!任せてよ!」
「なら、あとは頼むぞ。千束」
親指を立てて笑顔で答える千幸に対してツナは彼女の意見に納得して下がってたきなの吠えへ歩き出した。それを確認した千束はヴォルペの方へ視線を向ける。
「おまたせ。選手交代で次は私が相手をするよ!」
「…いくら服装を変えても先ほどのようにまたやられるだけだ」
「本当にそうかなー?あなたもうすうす分かっているじゃないの?」
「………」
「まあ、口で言うよりも実力で見せた方が早いだろうね」
千束がそう言って構えるとヴォルペも背中の日本を持って戦闘態勢に入る。数秒ほどお互いに駆けだす。そして次の瞬間、千束の拳がヴェルペの霧の炎を纏った刀とぶつかり合う。
「ほう、私の刀とやり合うか。拳に少量の大空の炎を纏わせてこちらの刀と拮抗させている」
「やはり分かるもんだね。そうだよ、一見内ないように見えるくらい微妙の炎を拳に纏わされている」
「どうやら、思った以上に大空の炎を扱えるようだな」
ヴォルペはそう呟くと刀を引いて後退し、導火線がある爆弾を千束に投げつける。
爆弾は爆発しては煙と共に雨の炎が周りに散布されていく。
(さて、どうする?雨の炎が拡散された。これを完全に防ぎされるか?)
雨の炎の特性の『鎮静』がある炎を千束に跳んだのを確認しては雨の炎を纏った日本刀で千束に切りかかる。が――――
《フレイムショット》
「!?」
次の瞬間、直径1mほどの楕円形の炎の塊が跳んでいく。ヴォルペはそれに気が付いてすぐに躱す。
「ッ!」
「あれ?当たると思ったけど、躱されたかぁ。十分引き付けたかと思ったんだけどなぁ」
(雨の炎を喰らったのに普通に動けている……まさか!?……試してみるか)
雨の炎を喰らっても影響を受けていない千束に疑問に思いつつ、理由に心当たりがあるヴォルペは確かめるために指輪に霧の炎を灯しては姿を5人に増やして千束の周りを囲む。
「「「「「さて、どれが本物か分かるかな?」」」」」
「確かに私にはどれが本物か分からないけど……」
分身を入れた5似んが囲んで一斉に襲い掛かろうとしていたが千束は慌てずに体から大空の炎を放出する。
《フレイムフィールド》
次の瞬間、千束の周りに橙色の柱型の結界が周りに展開されて近くにいたヴォルペの分身の4体は一気に消されてた。
『フレイムフィールド』……自分の周りに大空の炎のフィールドを展開して特性の調和で相手の技を無効化する技である。この技で霧の炎を無効にしたのであった。
千束の左側にいたヴォルペだけ残って存在が丸裸にされる。
「みぃーつけた!逃がさないよ!!フレイムラッシュ!!!」
「むぐっ……!!」
千束はすぐにヴォルペに向かって走り出しては拳に大空の炎を纏った連続パンチを彼に行う。ヴォルペは晴の炎を纏ってガードを行っているが押されていた。
「これが渾身の一撃だああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「がはっ!!」
最後に渾身の一撃でヴォルペを殴り飛ばす千束。ヴォルぺは壁に叩きつけられるが、気絶になどせずに「ううっ……」と唸りながらも態勢を直そうしていた。その姿を見て千束は「ぐぬぬぬ……」と強張った顔で見ていた。
(パワーはこっちが上だけど少し火力が足りないか……それなら……)
ヴェルペに大ダメージを与えられていないのを見て、指を伸ばして彼の方へ向ける千束。
《フレイムフィンガーマシンガン》
指先から連続で大空の炎を撃ちだしてはヴォルペに追い打ちをかける。そして千束は後ろの方にいたきなの方へ駆けだしていく。
「どうした、千束!?」
「ちょっとたきなに頼みたいことがあってね。あっ、治しておくね」
ツナが驚くよそに千束は傷ついたたきなに近づいて晴のリングに死ぬ気の炎を灯して彼女の傷を癒す。
「まだ大空の炎と他の炎を合わせられていないから晴単体で少し癒す。そうしたら私に少しでもいいから大空の炎を灯してくれないかな?」
「……いいですけど、どうするんですか?」
「ちょっとだけ貰って私の力として使うんだ」
晴の炎で怪我が少し治ったたきなが尋ねると千束は微笑んで答える。
「それならオレの炎を使え。たきなは傷が回復したとはいえ、ダメージを受けている」
「ツナにはたきなを守って欲しいんだ。そのためには炎は温存して欲しいんだよ。大丈夫、本当に少し炎を分けてもらうだけだから」
「そうか……とはいえ無理をするな」
「ええ。分かりました」
ツナの許可を貰ってたきなはもっていた彼岸花のリングに指につけては大空の炎を灯す。千束はその炎がある指を握ると背中に大きな炎の一翼の翼が生えていく。前に白蘭がしたものと違ってしっかり作られた翼でなく本当に炎が放出されたような見た目だった。
「たきな、ありがとう。これであいつを追い詰めることができるよ。言うなれば…『バーストモード』って所かな?」
(大空の炎の『調和』でたきなの炎を自分の炎に変換したか……)
「はぁ…はぁ……病み上がりのためか炎を渡すと思った以上に疲れるものですね……」
「うん、本当に助かったよ!たきなはゆっくり休すんでいて………それじゃあ、行ってくるよ!!」
千束はそう言いだすと背中の炎を放出させては一気に加速してその場に一瞬で消える。
瞬時にヴォルペの近くの上空に現れては指から橙色の糸を無数に出しては彼の体を縛る。
《フレイム・バインド》
拘束されたヴォルペは動けずにもがいていると千束は炎の翼でスピードを上げて、彼の前に現れて右足を曲げたまま足を上げて蹴りの態勢を行う。
「フレイム……キックゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
そう叫ぶとヴォルペを斜め上に蹴り上げては炎の翼で空を飛んでは回り込んで蹴りのこんでは斜め下に蹴り飛ばす。そしてまた回り込んでは横に蹴り飛ばす。
「がああぁぁぁぁっ!!このまま貴様の好きにはさせない!!」
「思ったよりやる気があるようで安心したよ」
自分を縛っている大空の糸を破壊しては、Fシューズで空中を飛びながら指につけているリングに雨の炎を灯して刀を振るヴォルペ。
《激流水龍》
そこから龍を模した巨大な雨の炎が千束に襲い掛かろうとする。
「それがあなたの一番の必殺技かぁ。なら、私も対抗して見せてあげる♪とびっきりの技を!」
千束はそう叫ぶとまず手足を大の字に広げてはそこにエネルギーを溜め、次に掌を少し広げた状態で両手を前に突き出す。
そこにエネルギーをバチバチと音を鳴らしながらエネルギーを貯めては数秒ほどするとそこからエネルギー波を放出する。
《フレイム・ジ・エクスプロージョン》
放出したエネルギー波は龍の形の雨の炎とぶつかるが破壊して前に進んでいく。
エネルギー波は前に進んでいくがその場所にはヴェルペの姿はなかった。
千束は特に慌てずに冷静に周りの気配を探っている――――
「おっと!背中からの攻撃とか割と古典的だね」
「………」
姿を消していたヴォルペは後ろから刀で千束に切りかかろうとするが彼女はすぐに気が付いて手に大空の炎を纏わせて攻撃を防いだ
《フレイムブレード》
次の瞬間、千束が右手の指を揃えて大空の炎を纏わせるとブレードのように変化させる。
その剣でヴォルペの雨の炎を纏っている刀と何度もぶつけり合う。
「不意討ちが得意だと思ったけど、結構やるじゃん!」
「……貴様らリコリスに負ける気はない」
(あれ?思ったより効いている?……あとふと思ったけど仮面の下ってどうなっているんだろう?ボンゴレやリコリスに憎しみがある感じだったけど……)
試しに煽って見たら想定外の反応で千束は困惑する中、ヴォルペの素性が気になっていた。
「その仮面の下見せてもらうよ」
「ほざけ!」
(よ!今だ!!)
ヴォルペが苛立ちで動きが大ぶりなで隙を見つけた千束は左手にも右手と同じように大空の炎のブレードを生み出す。
そしてそのブレードでヴォルペの仮面を切り裂く。
「うぐぐっ……!」
仮面を切り裂かれたヴォルペは顔が見られないように仮面を抑えては、逃げるようにに後退しては地面の方へ下りていく。
千束も彼を追いかけるように降下していく。その姿を離れた場所でツナ、たきな、リボーンは見守っていた。
「ついにヴォルペの仮面が……」
「誰も知らない奴の正体を知ることになって言うことだな」
(なんだ……?この胸騒ぎは……)
ヴォルペの正体が分かりそうでリボーンとたきなは興味を持っていたが、ツナは何故か胸騒ぎがして不安だった。
「さあ、観念して素顔を見せなよ。……といっても仮面で顔を隠しているということは怪我か何かだろうけど」
「……まさか、貴様らにこの仮面を壊されるとはな。いいだろう、見たければみせてやろう」
ヴォルペはそういうと仮面に抑えていた手を放してツナ達に顔を晒す――――
「えっ、嘘?」「その顔は……!」「……まさかな」「嘘だ……」
ヴォルペの素顔を見たツナ達はそれぞれ信じられないものを見た反応であった。
それもそのはず仮面の下は――――
「なんであんたがそこにいるんだよ!紫黒さん!!」
ツナは叫ばずにいられなかった。
なんせ仮面の下に現れたのはリコリコの常連の紫黒成政―――その人だったから。
これを書くのに4週間ほど掛かってしまいました。
一応、ヴォルペの正体については伏線とか貼っておいたので気が付いていた人がいたりしたら嬉しいです。
最後は千束の新しいについて触れます。
千束 サキのドレス
彼岸花のリング媒体に千束のアニマル匣のニクス(フェニックス)を形態変化させた姿。
赤いドレスが特徴的でこの状態では常に体から大空の炎を放っており、防御力も高く、大空の炎を好きなように操ることができる。
攻防に優れており、千束の発想力によりあらゆる技を使うことができる。相手によって力を調整することができ、誤って人を殺すことはなく、拘束技もあるために雑魚相手にも心配なく使える(もっともこの状態で雑魚相手に使うとしてもかなりの数あ相手にする時だろが……)
また他人から大空の炎を分けてもらうことで背中に揺れ動く大空の炎の翼を一翼(左右の翼が一対)生やすことができる。千束曰く『バーストモード』という形態らしい。
バーストモード状態では飛行が常にできて、死ぬ気の総量、攻撃力などアップしており、この状態で使える技もあったりする。
読んでいただきありがとうございます。
感想と評価をお待ちしています。
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