絶望を希望に変える為に   作:スカイ⛅

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OVERZONE:その記憶に__を:ラプンツェル

その記憶に――を:ラプンツェル

 

「あの、失礼します」

 

「……どうぞ」

 

次に来たのはラプンツェルだ。もぞもぞとしている。

 

「あの……貴女もレッドフードと同じように、最初から?」

 

「うん、知ってるし告解室の出来事も知ってるよ」

 

「あぁ……神よ……!!」

 

「昔の映像作品はね、レッドフードも好きかなと思って集めてたんだ。いる?それにあの箱も良かったでしょ」

 

「……黙秘します……映像作品は……後で……」

 

ちゃっかりしてる、このスケベシスター。

コホン、と彼女は咳払いをしながら席に座る。

 

「貴女は……その、忘れられないんですよね?全てを」

 

「人間の頃からの名残で、完全記憶能力を持ってた。こういうのは普通若くして死ぬんだけど、脳の過負荷でね。なんでか分からないけどニケになってた。だから人間の時の事も覚えてる」

 

「どのような方だったのですか?」

 

人間だった時か、懐かしいな。

 

「普通だよ。レッドフードみたいな不良でもなくただ単な人間。ゴッデスは大好きだった。初陣の時のたどたどしいセリフのやり取りは今でも面白かったなぁ。でもほんと、語るのはそれくらい。ニケになって、万能機として単独運用されてた。量産も視野に入れられてたみたいだけど予算が降りなかったんだよね、戦況の悪化でさ。こんな機体ポンポン作れるかーって。僕も廃棄予定だったんだけど、全部覚えてたから自分で改良した。無断出撃で戦果を挙げて、仲間を助けて、活躍して。上司の反応は面白かったなぁ。補給も何もかも自作のナノマシン装置でやるからさ。指揮官の命令はただ1つ、多くのラプチャーを殲滅して人類を助けろ。だけ」

 

そうやって紆余曲折あって、ゴッデスに配属された。そこからは怒涛の日々だったな、楽しかった。やっぱりこう、彼女達の絡みはいいね。

 

「そう……なんですね。私は次期教皇としての何もかもを捨てました。多分知っていると思いますが。それで、」

 

「引かれたレールの上で悩んでる所をレッドフードに後押ししてもらった。でしょ?」

 

「……そうですね」

 

それが熱くて盲目的なものなのはどうなのかなと思いつつ、まぁいいか、とも思う。

 

「だから何となく、引かれたレールの上を生きていく気持ちは分かります。貴女は特に、そこから逃れられない」

 

「……そうだね。何が正解か分からない。ただ、絶望を少しよくするぐらいしかできない。でもこの世に生を受けたなら、足掻いてみたいってね」

 

「恨んでないのですか?」

 

「何を?」

 

「何でも」

 

「何も恨んじゃいない。あるとするなら、無力な自分だね」

 

「では、何を望みますか?」

 

「そりゃあ勿論、ハッピーエンドさ。どんな絶望も吹っ飛ばすような、ね」

 

ウインクをしながら答える。去り際、そういえばとラプンツェルが振り向く。

 

「あの時渡された道具……アレはいつ使えばいいのでしょうか……」

 

「……人気が居ないところ。声が聞こえないところ」

 

「あぁ、そうなんですね……ありがとうございます」

 

真面目な時との温度差が激しいよ。本当に……そこがいい所でもあるんだけどさ。

小説の方向性(セリフや描写など)

  • 積極的に改変が欲しい
  • 原作準拠で大丈夫
  • 原作準拠だが改変は間間に欲しい
  • 幕間エピソードが欲しい
  • 激しい改変はなくて大丈夫
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