絶望を希望に変える為に   作:スカイ⛅

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OVERZONE:歪みへの対策

「ジジッ、ジジッ。アークとのリアルタイム通信を実行します」

 

「――聞こえますか?こちらはアーク。ゴッデス部隊、聞こえますか?」

 

「!!」

 

「……繋がったか」

 

「やっとですね!」

 

「こちらはゴッデス部隊。聞こえます」

 

「あっ、良かった。エブラ粒子の濃度が急激に低下したのでもしやと思い通信を試みたのですが、成功したようですね。お見事です」

 

「私はゴッデス部隊のリーダー代行、ドロシーです。そちらは?」

 

「私は中央政府で今回のアーク封鎖プロジェクトの総責任を務めています。事情により、名乗る事ができないのです。ご理解ください」

 

「分かってる。指揮官の安否も不明だし、アーク内はそもそもめちゃくちゃでしょ。カオスに溢れてる、アレだけの人間が移住したんだからとんでもないだろうね」

 

「……貴女は、ブルースカイですか。流石の慧眼ですね。その通りです」

 

「忖度も嘘の希望も要らない。ヘイトを自分に向けさせたいのかもしれないけどね。僕は全部分かってる。だから嘘を言わなくていい」

 

「…………はい、分かりました」

 

「1日1回、情報共有の為にご連絡いたします」

 

「はい」

 

そう言ってリアルタイム通信が終了する。

 

「指揮官は……大丈夫なのでしょうか、ブルースカイ?」

 

「ぐ……分かんないんだよ。正確には似てる?人物はいる。んだけど、本人なのか複製体なのか色々分からない事づくめでさ。真実を言えば良いんだろうけど、言ったら皆無理やりにでもアークに行こうとするだろうから、ダメ。その時が来たら……色々教える」

 

「……約束ですよ?いえ、貴女が約束を破った事などないのですが……」

 

「何……?ラプチャーに捕まったら自分のコア、脳ごと破壊して自爆するし、後はクローンが引き継ぐから問題な……ヴッ!」

 

「……」

 

スノーホワイトに無言でどつかれる。

 

「そういう事は軽々しく言うな。実際そうだったとしても、そうならないに越したことはないだろう」

 

「スノーホワイトを怒らせるのが得意だな、君は。置いて行かれる気持ちがなんだったか」

 

「……尽力はする。するから!」

 

スノーホワイトは僕に当たりが強い。というか、僕が彼女の地雷を踏んでしまってるのが悪いか、ごめん。でも、それぐらいじゃないと君達に追い付けないから、僕はさ。

 

「……では、今日は休んで明日すぐに出発だ。今度は私が参ろう」

 

「分かりました」

 

「それでは、おやすみなさい」

 

「ああ、お休み」

 

そうして翌日、紅蓮達がラプチャー部隊を殲滅しに行っている間。僕はスノーホワイトと共に自分の装備をどうするか話し合いをしていた。

 

「今までのだとダメなのか?」

 

「想定だとニケ1機の為に態々変化させるとは思わなかったんだ。でも、そうならなかった。ブラック・スワンはプロトタイプかもしれない。より強力な敵が出てくるかもしれない。そうなった時に僕が弱いと困る……かもしれない」

 

「悲観的だな。だが、想定は合っていると思う。その案で行くなら支援型は無しだ。私達の中で一番弱いお前が武装の手数に物を言わせなくなったらそれこそ負けるだろう」

 

「だよねぇ。単機殲滅型は?」

 

「姉さんや以前戦ったアナキオールと言い、理論値はそれだろう。だが、お前は中途半端になる気がする。そもそもフェアリーテールモデルではないお前が耐えられるとは思えない」

 

だから、と続ける。

 

「万能型だ。実際今までの運用方法はソレだった。航空支援をしながら盾としても活躍し、近接攻撃も可能。遠距離からの飽和攻撃や火力の集中運用など。だからコンセプトは変える必要はない」

 

「なるほど……確かにその方が扱いやすいけど、今回は中途半端だったから負けた、みたいなもんだよ。それに多彩な武装は脳に負荷がかかり過ぎて扱えるとは思わないし……」

 

「ピナに作ったシステム。アレは後付け装備だと聞いた。後付けなら装備の切り替えは不可能なのか?」

 

可能ではある。理論上は。ビットに割いていた容量をシステムと交換し、そのシステムに武装や装備を内蔵させる。

 

「理論上は可能。でもデータなんて……」

 

「私達がいる。全員のデータは取っているだろう?それを元にしてみるのはどうだ」

 

「確かに。それなら行けるかも……でも時間がかかるなぁ。ある程度纏めたとして、暫くはビット使えないかもしれない。今まで通り可変は簡略化して行えるけど」

 

「手伝おう。こういうのは1人より2人の方がいい。武装はどうする?」

 

「腰に速射性の高いレールガンが欲しい。後はビーム刃を仕込んだ盾とエネルギーライフル。可変時にも使えるように背部ウイングに大型エネルギー砲を搭載したい」

 

「設計図をくれ。もしくは部品でもいい。組み立てよう」

 

「電子入力。これ使って」

 

「分かった」

 

スノーホワイトと新たな装備を作る。タイピング音と機械の作動音、パネルをタッチする音、会話はない。

 

「……お前は変わったな、スカイ」

 

「何が?」

 

「昔のお前ならこうやって人を頼る事はしなかった。ドロシーと同じだ。お前も彼女も自分がやったら早いというタイプだ」

 

「うーん……そうだね。実際自分のデータの事は自分が一番よく分かってるし、ある程度何とかできるから他の人の方に目を向けて上げて欲しい?みたいな」

 

「何故背負い込む。私達は仲間じゃないのか?」

 

「……仲間だよ」

 

「私達の事が嫌いか?」

 

「好きだよ……」

 

「なら何故、遠ざけるような言動ばかりしていた?まるで自分は居なくていいと、そんな風に感じた」

 

「中途半端だからかなぁ?万能って聞こえはいいけど、何にも特出した物がないのと一緒でしょ?だから、かな」

 

誰にも勝っているものがない。全部何かの力を借りないと勝てない、手に入れられない。そう感じるから。

 

「それがお前の強みだろう。ゴッデス部隊は全員が何かに突出している。それが上手く噛み合うこともあるが……カバーしきれない時もある。そういう時にお前は必要なピースだ」

 

「例えそれが未来を知っていたのだとしても、私達にとっては現在だ。生きている時間軸が違ったとしても、忘れないで欲しい」

 

「忘れないよ、忘れない。誰の事も忘れられない。ずっと覚えたままだから。……ありがとうスノーホワイト」

 

ポン、と頭を撫でる。

 

「……何故撫でる」

 

「可愛いから?」

 

「……やめろ。作業に集中するんだ。お前の作業だろう?」

 

「分かったって。後、ちゃんと現在に生きてるよ。未来も見てるけど。だから、変えたくなったんだ。未来を」

 

「結局お前は、どんな未来が見たいんだ?」

 

「史上最高のハッピーエンド。それこそレッドフードやリリーバイス、指揮官も揃って、最高最善の状態でクイーンを倒して全て終わらせたいね」

 

「なら、死ぬな。……いいな?」

 

「分かった、分かったよ。ありがとう」

 

「どういたしまして」

 




ブルースカイの強化エピソード。お相手は勿論スノーホワイト。
2人はヒロインでも相棒でもありません。ただの仲間です。
しかしスノーホワイトはブルースカイという存在を通して時々過去の残滓を感じ取っています。皆がいた頃の記憶も記録も全て存在しているので。

小説の方向性(セリフや描写など)

  • 積極的に改変が欲しい
  • 原作準拠で大丈夫
  • 原作準拠だが改変は間間に欲しい
  • 幕間エピソードが欲しい
  • 激しい改変はなくて大丈夫
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