絶望を希望に変える為に   作:スカイ⛅

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LAST KINGDOM:王国での生活は少し変?

「ゆうべはよく眠れましたか?」

 

「あ、はい。まあ……よく眠れました」

 

クラウンに問われて返す。そういえばあんなに熟睡したのはいつぶりだったかと思い返す。が、キロの記憶には存在しなかった。

 

「それはよかったですわ。チャイムが何度も起こしても起きなかったのですから、よほど疲れていたのでしょう」

 

「え……!!それは、すみません……」

 

「謝ることではありません。それより、食事はお口に合いますか?」

 

「はい、とても。地上の食べ物は初めてでしたが、おいしいですね。素材が違うからでしょうか……」

 

「素材の違いだけではないのだ。私が料理したからなのだ。この!私が!な・の・だ!」

 

「やはりチャイムの料理の腕は日々成長していますわね」

 

「身に余るお言葉でございます。お嬢様」

 

「チャイム、マリアン。今日の予定はいかがですか?」

 

「私は養殖場と畑の様子を見に行こうと思います。今日は当番ですし。それと、最近は風が強いので、落ち葉の掃除でもしようかなと思います」

 

「養殖場?畑?どこにそんなのがあるんですか?」

 

王国を案内された時にはそんな場所はなかったとキロは思い返す。ああ、とマリアンが納得すれば説明を行う。

 

「詳細は省きますが、安全の為に光学迷彩によって隠されているんです。原案者はスカイを含め6人います。今は種類は少ないですが、偶に立ち寄ってくださった時に種や苗を持ってきてくれるんです」

 

「なるほど……という事は昨日の鹿も?」

 

「鹿はこの辺りで放し飼いを行っています。自然に交配して数を増やして、それを管理しながら調節して命を頂いてるんです」

 

「すごい……」

 

「だが、肝心の管理者のスカイが全然来ないせいでメンテナンスが大変なのだ!マニュアルはあるものの専門用語でわからないのだ!」

 

「……それ、後で見せてもらってもいいですか?」

 

「うむ、構わないのだ。さて、仕事に行くのだ。昨日説明した通り、王国の外に出て使えそうなものを集めるのだ」

 

「わ、わかりました……」

 

そう答えるもキロはどこか不安げな様子を隠せていない。それを見たマリアンはクラウンにこう提案する。

 

「クラウン。王国の外について行ってあげられませんか?」

 

「ええ。そうですわね……。民の初仕事を支えることも王の責務のうちでしょう。喜んで同行しますわ」

 

「おお!お嬢様に同行いただけるとは!光栄でございます!」

 

「では、留守をお願いしますわ」

 

「はい、待ってます」

 

____

 

「ふーむ……では、あのロボットは、地上で長時間活動するために作られたのだ?」

 

「は、はい。チャージが必要ですが、動力源はニケと同規格のコアなので長持ちします。ナノコーティングがあるので簡単な自己修復も可能です。内臓されているA.I.がどんな状況でもサポートしてくれます」

 

「ふむ……だが、弾薬などは限りがあるのだ。地上で長期間過ごすのは難しいはずなのだ」

 

「ああ、はい。生産機能があるんです。3Dプリントの機能があって簡単なものは作れます。だから、タロスの弾薬は普通とは素材が違って……」

 

「ふーむ……」

 

「おお……」

 

「あの……なぜそんなに見つめて……?」

 

「すばらしい才能なのだ」

 

「まさしく、王国が必要とする方ですわね」

 

「えっ?はい?私がですか?てっきり、スカイさんの方が上かと……」

 

「奴は論外なのだ!原案だったり0は用意する癖にその後は丸投げなのだ!その点お前は0から10まで全部自分でこなしてて凄いのだ!」

 

「え、えぇ……そんなことないと思うんですけど……」

 

「そんな事あるのだ!……ところで、他のニケも乗れたりするのだ?」

 

「あっ……いいえ、操縦できるのは私だけです」

 

「むぅ~~では、仕事を始めるのだ。バッテリーが最優先、その次は電子機器、あとは金属、木材なのだ」

 

「何に使うんですか?」

 

「ま、色々なのだ。バッテリーや電子機器はスカイのお陰でいくらあっても足りないし、他は王国の補修に使うのだ」

 

「王国の補修?」

 

「王国は元々観光地として作られた人口島の古城なのだ。古い建物だから、修復が必要な場所だらけなのだ」

 

「……とりあえず、分かりました。タロス。オブジェクトスキャン。半径2km、バッテリーと電子機器を全部チェック。機能の50%以上が生きているもので」

 

「わかりました……スキャン完了。42個のオブジェクトが検知されました」

 

「よし、じゃあ、移動」

 

「??何をしているのだ?」

 

「すぐ戻ってきます。ここで待っててください」

 

しばらくして、タロスは両手と背中にバッテリーと電子機器を満載して帰ってきた。

 

「!!」

 

「なっ!まさか!」

 

「タロスのスキャンで見つけました。最低限の性能なので大したものじゃないですが……」

 

「素晴らしいですわ」

 

「お嬢さま!これだけあれば1週間は出かけなくても大丈夫そうです!」

 

「ふふ、そうですわね。少し暇にできそうなほどですわ。お疲れさまでした、キロ」

 

「あ……はい」

 

それからもキロとタロスは王国の壁の補修を行ったり、防衛システムの構築を行ったりした。

 

「防衛システムと通信機器のメンテナンスとアップデートを行って欲しいのだ。スカイがやるはずなのだが、あいつは全然来ないのだ!」

 

「ええと……私に分かるかな……?」

 

キロが探すと紙媒体でマニュアル化されたものを見つける。

 

「あ……これ。タロス、スキャンして行えそうか確認して」

 

「わかりました。……スキャン完了、メンテナンス並びにアップデートを行いますか?」

 

「できるのだ!?」

 

「そう……みたいです……お願い、タロス」

 

「わかりました。最新パッチを適応中……」

 

しばらくして

 

「完了しました。破損ファイルの修復や脆弱化していたセキュリティの強化を行いました」

 

「ありがとう、タロス」

 

「ただし、最終認可と確認はニケの手によって行う必要があります。キロ、確認をお願いします」

 

「えっ、私……?分かるかな……」

 

キロがデータを確認する。一見難読な物に見えたが、紙のマニュアル通りに操作すると自分でも分かるように整理される。これはあえてそうしているのだろうと推測する。

 

「わかる……すごい、これ全部スカイさんが?」

 

「そうなのだ!我々にもわかるようにと置いて行ったのだがさっぱりなのだ!でも、その内わかる奴がくると言っていたのだ。それはつまりお前の事だったのだ!」

 

「え、えぇ!?どうして……わかったんだろう、スカイさんが仕組んだ……?」

 

「そんなことをする奴ではないのだ。ただ……」

 

「ただ?」

 

「私には誰かの居場所を作っているように思えたのだ。そしてそれは実際合っていたのだ」

 

「!!」

 

『私が保証する。君の居場所は必ずある。それに私だっているんだぞ?』

 

その言葉が、半ば確信に変わる。

 

「え、ええと……」

 

「これで今日の仕事は終わりなのだ!あ、でもお前は養殖場が気になってたのだ?案内するのだ」

 

「あ、はい」

 

____

 

養殖場はエデンの光学迷彩によって隠されていた。

通路を通って進めば畑、樹木、養殖池があった。そしてそれをチェックしているマリアンがいた。

 

「チャイム、キロ。どうしたんですか?」

 

「キロに案内をしていたのだ」

 

「すごい……魚に生の野菜……果物まで……」

 

「ふふ、ゆっくり見て行ってくださいね」

 

「これは……?」

 

大きなリンゴの木、そこに実った1つの赤いリンゴを指さす。

 

「それはリンゴです。私の大好きな果物なんですよ。収穫してみます?」

 

「え、ええと……こう……?」

 

パキ、と音を立てて実は取れる。美しい輝きに思わずゴクリと喉が鳴る。

 

「食べていいですよ、ですよね?チャイム」

 

「うむ、今日頑張ったご褒美なのだ!」

 

「い、いただきます……!!おいしい!」

 

しゃく、と音を立てて咀嚼すると口の中いっぱいに果汁が広がる。そのままもぐもぐと食べ進め、あっという間に食べてしまった。

 

「あ……なくなっちゃった」

 

「ふふ、また収穫すればいいだけですから」

 

「皆さんは毎日こういうのを食べてるんですか?」

 

「基本はそうなのだ!それにプラスしてスカイが作った調理マシンから色んな料理の素を使っているのだ」

 

「パーフェクト……とは違うんですか?」

 

「全然何もかも違うのだ!比較するのもダメなのだ!スカイは自然、天然物が中心。いつでも地上の料理を味わえるのだ!」

 

「すごい……!」

 

「あ、今日の料理当番は私とクラウンですね。先に行ってます」

 

「うむ!」

 

「今日のご飯……なんだろう……」

 

昨日はあんなにおいしかったのだから、今日も期待せずにはいられない。

 

____

 

「「ラーメンです」わ」

 

「……うぅ……む」

 

「ラーメン……?」

 

目の前にはどんぶりとレンゲ、割り箸が置かれていた。

 

「その昔地上ではメジャーな料理だったそうで、秘伝のレシピがあったのですわ」

 

「お嬢さま……身体に悪いとあれほど……」

 

「スノーホワイトは沢山食べてくれましたよ?」

 

「加減というものがあります!!」

 

「えっと、どういうものなんですか……?」

 

「見ればわかるのだ……」

 

「メニューはどうしますか?スノーホワイトの豚骨ラーメン。クラウンの濃厚カレーラーメン。マリアンの濃厚味噌ラーメンの3種類があります」

 

「お嬢さまので頼むのだ……」

 

「ええと、じゃあ私はマリアンの濃厚味噌ラーメンで……」

 

「トッピングはどうしますか?アブラマシマシニンニクカラメヤサイマシマシがあります」

 

「なん……ですか?」

 

「え?アブラマシマシニンニクカラメヤサイマシマシがあります」

 

知らない呪文だ。

 

「タロス……わかる?」

 

「検索中……わかりませんでした」

 

「そっか。じゃあ、アブラマシマシニンニクカラメヤサイマシマシ……で」

 

「チャイムはどうします?」

 

「う、うぅむ……同じ物を頼むのだ……」

 

それから少しして、目の前には丼には麺を覆い尽くすほどモヤシ等の野菜が山盛り、そしてニンニクや背脂などのトッピングと極太のわしわし麺が存在していた。

 

「……?分け合うんですか?」

 

「いいえ、1人分ですわ」

 

「麺が見えません」

 

「そういうものですから」

 

「全部食べるんですか?」

 

「おかわりもありますよ?」

 

「……タロス、私がこれを全部食べ切る確率は?」

 

「計測中……」

 

「ごめん、やっぱりなしで」

 

「さ、冷めない内に召し上がってください」

 

「味は保証しますから」

 

「安心するのだ。途中でもはや味などわからなくなるのだ」

 

「えぇ……いただきます……」

 

キロはこの日の事をこう記録している。

 

『腹が爆発しそうだった』と。

 




Q,なんでラーメン?
A,今ニケ(LastKingdamのメンバー)とコラボしているので流行りに乗っかりました。やっぱりクラウン王国のご飯事情には何かしらあるんでしょうね。

小説の方向性(セリフや描写など)

  • 積極的に改変が欲しい
  • 原作準拠で大丈夫
  • 原作準拠だが改変は間間に欲しい
  • 幕間エピソードが欲しい
  • 激しい改変はなくて大丈夫
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