絶望を希望に変える為に   作:スカイ⛅

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LAST KINGDOM:個性豊かな女神たち

 

「あ、あの、みなさんは……その、本当に……ゴッデスなんですか……?」

 

「ええ、その通りです。貴女は……初めて見るニケですね」

 

キロの疑問にドロシーが答える。先ほどはついゴッデス部隊と口に出してしまった。クラウン王国だから問題ないと思ったが、よくよく見ればアークのニケではないかと推察する。

 

「あ、ええ、と……キロと申します……!」

 

「キロは私の弟子だよ。アークには戻らないんだろう?」

 

「なるほど」

 

スカイがキロにヘッドロックをかける。突然のことに彼女は驚き、声を発せずに固まっている。

 

「……はっ……!!は、はい。アークには戻りません……で、スカイさんは……何があったんですか?」

 

キロの知るスカイの面影は残っているが全体的に大人になっている。やや勝っていた胸部装甲も今となっては比べるまでもなく負けている。

 

「進化したのさ。オーバースペックとでも言えばいいか。にしてもよく頑張ったね、流石私の弟子だ」

 

「うう、私は弟子入りした覚えはありません……」

 

「じゃあ、正式に弟子入りって事でいいかな?」

 

「それはぁ……わかりました……」

 

パチン、とウインクをするスカイに赤面した顔を見せないように逸らすキロ。すると、横からスノーホワイトが無言で肘打ちをスカイに喰らわせる。

 

「ふぐッ!?」

 

「……えっ!?」

 

「ふん。遊んでいる暇ではないだろう」

 

「スノー……何故……」

 

「あ、え、ええ」

 

「羨ましいのだよ。お嬢ちゃん、スノーホワイトとスカイは……ごにょごにょ」

 

「は……ええっ!?そうなんですか!?」

 

「違う。お調子者を小突いただけだ」

 

「小突く……?これが……?」

 

スカイは膝から崩れ落ち、スノーホワイトはやや冷たい目をしている。おろおろと心配するキロをよそに何かを吹き込む紅蓮。

 

「スカイ、いけませんよ。貴女にはレッドフードやスノーホワイトがいるのに……これ以上増やそうだなんて……はぁ……はぁ……4P……」

 

「弟子に劣情を向けるほど愚かではないよ私は!?」

 

「!!ではレッドフードとスノーホワイトには向けると!?それは……ああ……ではこれを差し上げましょう……秘蔵の品でしたが……」

 

「いらない!?」

 

「タロス、あれは何……?」

 

「プライバシー保護の為黙秘します」

 

「えぇ……?」

 

「キロと言ったか。お嬢ちゃん、私と一杯やらないかい?スカイの弟子ともなれば我々の弟子と言っても過言ではない。親睦を深めようじゃないか」

 

「は、はいぃ……!?」

 

混沌とした空間。ツッコミと理解が追い付かない。あのゴッデスの実情がこんな個性的なメンバーだなんて、誰に言っても信じられないだろう。その光景を呆れたように見ているドロシーが溜息を漏らす。

 

「はぁ……全員しっかりしてください。まだ戦いは終わっていません。今の内に態勢を整えましょう」

 

「やれやれ、ずっと張り詰めていたのだ。これくらいの緩やかな空気でもいいだろう?」

 

「紅蓮……貴女はただお酒が飲みたいだけでしょう?」

 

「そんな事はないさ。私は親睦を深めようとしているだけだとも」

 

「ではその瓢箪は置いて行ってください」

 

「仕方がないのう。よいかキロ、あの小言の多い奴はドロシーと言う。決してあやつのようにはなってはいけんぞ?いつでも落ち着きを持たなくては」

 

「餅つき?どこだ?」

 

スノーホワイトが口を挟む。……とキロが2人を交互に眺め、ドロシーは頭を押さえた。

 

「……見ただろう?あれぐらい余裕がなくては」

 

「餅を…突く……突く……いけません紅蓮、外でそのようなこと……」

 

「ラプンツェルも見習うといい。別の余裕ではあるが」

 

「人の弟子に何吹き込んでるの?そもそもその所為でマリアンが大変な事になったんだからね……?」

 

ギロリ、スカイが全員にジト目を向ける。困惑するキロ以外、全員が気まずそうに視線を逸らした。

 

「そういえば……先ほどから気になっていましたがマリアンは随分と落ち着いたようですね?」

 

ラプンツェルが言う。

 

「皆さんのお陰です。最近は料理の幅もスカイとピナのお陰で随分と広がりました」

 

「おお、では勝利したらマリアンに作ってもらおうか」

 

「スカイとピナが何度頭を抱えていた事か……まあ、元気そうで何よりです。それでは本題に入りましょう」

 

ドロシーが咳ばらいを1つする。自然と場の空気が引き締まる。

 

「クラウン、これからどうするおつもりですか?」

 

「この場を守りますわ」

 

「一時的にはしのげるだろう。それは問題ではない。しかし、私たちの力には限りがある。奴らはそうではない。いつか限界が来る」

 

「となると……盤面をひっくり返せる何かが要るな。あの数を相手にするのは、いくら私達でも無理があろう」

 

「最良の方法はリーダーを倒すことですわね」

 

「現在確認されているのはトーカティブ、ヘレティックインディビリア。その両方を倒さなければならないでしょう。勿論向こうから来る場合は簡単ですが……」

 

「ここを放棄する事はできない。クラウン、あれの準備は進んでいるのか?」

 

「いいえ。まだ1年は必要です」

 

「そうか……スカイはどうだ?」

 

「使えなくはないけど、次使ったらオーバーヒート間違いなし。流石に連続使用はキツイね」

 

「使うのは難しいか……」

 

「では、どうしましょうか?」

 

マリアンが尋ねる。こちらからは打って出られず、向こうから攻めてくるのを待たざるを得ない現状。打開策を探している。

 

「チャイムの様子はいかがです?」

 

「うーん、高速で動いたから少し気絶しているみたい。休息も兼ねて起きるのを待とうか」

 

「分かりました」

 

「こちら監視塔!ラプチャーの動きは依然としてありません!」

 

「ありがとうございます、ピナ。なら交代としましょう。私、紅蓮、ラプンツェル、スノーホワイト、スカイで城壁周辺も含め偵察を行います。チャイムがその間に目覚めたら作戦を練りましょう。こちらでも防衛作戦は練っておきます」

 

「分かりました。頼みますわ、ドロシー」

 

「任せてください、クラウン」

 

____

 

城壁周辺。スカイ、紅蓮、ドロシー、スノーホワイト、ラプンツェル。

 

「とは言ったものの、難しいでしょうね」

 

「ああ。勝算は低い」

 

「短期決戦でヘレティックの撃破を狙えばどうでしょう?」

 

「一度は何とかなるであろうな。問題は、その後だ」

 

「ヘレティックは再生するし、ラプチャーは押し寄せてくる。空から飽和攻撃、もブラックスワンに邪魔されてまともに援護できないと思う」

 

「残っていたアンチェインドはあいつに渡した。ドロシー、スカイ、持っていないか?」

 

「残念ながらこちらもニヒリスターとの戦闘で消費してしまいました」

 

「こっちも似たような感じだね、今から取りに行くってのも監視網を潜り抜けないといけない。その間に王国が陥落したらおしまいだ」

 

「つまり、今の私達にはヘレティックを完全に打ち倒せる手段はない」

 

「ぼっちゃんを呼んではどうだい?レッドフードもいるだろう」

 

「アークの方でテロがあったようです。恐らく手が回らないでしょう」

 

「そうだね。アークテロは私とドロシーとピナが対応に回ったけどそれでもキツイ。それに加えて今はクリスタル地帯の探索に行ってる筈だから通信は繋がらないと思う」

 

「なら、エデンの方はどうでしょうか?」

 

「ニヒリスターを収容しています。クローンスカイがいますが、私とピナが居ない現状で更に戦力を割くのは得策ではないでしょう」

 

「……ひとまず、この場を守って様子を見る」

 

「ええ、それしかないでしょう」

 

「あちらから仕掛けてくると思いますか?」

 

「インディビリアはやられて黙るような奴じゃない。必ず来るよ」

 

____

 

「行きましょう」

 

「城攻めの誘いか?」

 

修復を終えたインディビリアとトーカティブ。見据える先は王国ただ一つ。

 

「もう少し遊ぶと言っていなかったか?」

 

「そのつもりでしたが、馬に蹴られたので」

 

「ずいぶんこたえたようだな」

 

「ふふふ、トーカティブ。私は誰かにここまでの殺意を覚えたのは初めてです。私も少しくらい本能に忠実になってみてもいいかと」

 

「お前ほど本能で動いている者はなかなかいないと思うがな。巡礼者どもが6体合流した。手強いぞ」

 

「所詮は人間もどきでしょう?」

 

「……まあいい、乗ってやろう。ただしマリアンには触れるな」

 

「命令するおつもりですか?」

 

「いや、協力を頼んだだけだ」

 

「分かりました。難しいことでもありませんし。それでは……始めましょうか?」

 

ラプチャー達は王国へ侵攻を行う。無限に近い戦力を持って、陥落を目指して。

 

小説の方向性(セリフや描写など)

  • 積極的に改変が欲しい
  • 原作準拠で大丈夫
  • 原作準拠だが改変は間間に欲しい
  • 幕間エピソードが欲しい
  • 激しい改変はなくて大丈夫
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