ピルグリムであり、伝説のゴッデス部隊の一員。ブルースカイ。最初に出会った時は謎に包まれていたが、正直今もどういう人物なのか分からない。明確なのは確実に味方だということ。だが、その行動に納得の行かない事も多い。
「……と、君は思ってるね?」
その張本人が目の前にいる。思わず困惑を隠せない。
「何故ここにいる?」
「会えると思ったから?」
「……そうか」
「こうして面と向かって話すのは初めてだからさ、良い機会かなぁと」
「忙しいんじゃなかったのか?」
「いやそりゃ、やる事は色々あるけどね。君達とのコミュニケーションも大事でしょ」
達、というのはラピやアニス、ネオンも含まれているのだろうか。
「秘密を教えない相手とどうコミュニケーションを取れと言うんだ?」
「……教えてもいいけど、その結果未来が変わるかもしれない。僕はそれを危惧してる。それはごめんね、本当にごめん。君達を危険に晒すのも、これからも、恨まれても仕方のない事だと思ってる」
「だから、恨まれない為に自分をよく知って欲しいと?」
「いいや。君達が僕を恨まないのは無理だろう。何しろ関係値がどうやっても浅い。不可能だね。色んな疑問や謎はこれからの旅路で分かる事だ。僕はその解答を知っているが、教える権利はないんだよ。寧ろ"恨まれている"前提で事を進めている」
「そうか……でも、本意ではなさそうだが」
「!!……そうだね。できれば仲良くしたいというのが本音。でもポロッと秘密を漏らしたら責任を取れない。君達が死んだら詰みだからね」
「私たちはそんなに重要なのか?」
「勿論」
不思議に思った疑問も即答で返ってくる。
「なのに常に守ってくれる訳でもないのは何故だ?」
「前にも言ったけど経験値が必要なの。窮地に陥った時の打開策や解答、練度の高さ。それは僕が守ってたら得られないものだから。僕は君達より強い。そして強い者に守られていると人は錯覚する。自分達も強いのだと。今のアークみたいにね」
「なるほど……」
一理ある、と思った。アークの住民はニケを蔑んでいる者が殆ど。人権活動家はテロリスト扱いだ。
「君達にはそうなって欲しくない。自分達の実力と弱さと常に向き合い、進みながら強くなって行って欲しい」
「その途中で死んだらどうするつもりだ?」
「死なない。死ぬとしても僕が守る。安心しなよ」
ハッキリとした物言いは確かな実力から来ているのだろう。そこに油断や慢心は見当たらない。
「……そういえば、マリアンは?」
「ウチの部隊が可愛い後輩に色々教え込んじゃってね。良い意味でとんでもない事になった。こればかりは予想外。ごめんね。でも、元気だよ」
「そうか、なら良かった」
「因みに他のニケと不貞でも働こうものならマリアン連れて行くからよろしく」
「!?」
「ぷっ……半分冗談。君はいい男だから狙われないようにねって事。いやまじで本当に頼む」
「わ、わかった……」
あまりにも強く説得されてしまった。とりあえず、気を付けよう。
「改めて、マリアンの事は黙っててごめん。改変するにはあのタイミングしかなかった」
「……いや、いい。寧ろこちらの力不足だ。助けられた身分で文句を言うのも違うだろう」
「トーカティブの執念は物凄いからね。仕方のない事なんだ。……助けたから借りって事でいい?」
「ん、ああ、構わないが……」
その時、彼女の顔付きが変わった。
「なら、これから先の事なんだけど。もし、ラピの身体に異常があって、君の手にはすぐに解決できる手段があったとしよう」
「本来はそれを使って問題を解消する。でも、その代わりに何かを失う。僕はそれが嫌だ。だから、その時が来たら僕に任せてくれないかい?どんなに危険だとしても、可能性が確実ではなかったとしても」
「………それはラピに聞くべきだろう。私の一任では……」
「ラピの指揮官は君だよ、少年。ラピの身に何かあった時に判断するのは君だ」
「………その何かは、君にとってどれだけ大事なんだ?」
「命より重い。僕の命を賭けて、必ずどちらも救う。だから、頼む。アニスやネオンは絶対に納得しない。誰も納得してくれない。でも、指揮官である君だけには納得して欲しい」
「それをやるのは何故だ?」
「地上奪還と、ハッピーエンドの為。どう転ぶか分からない、ターニングポイント3だ。もしかすれば僕はそこで命を落とすかもしれないね」
考える。ラピの命……ブルースカイの命……でも彼女には借りがある。大きな借りが。だが、ラピは大事な仲間だ。
「……その時まで、時間を貰ってもいいだろうか」
「勿論。今すぐどうこうって訳じゃない」
「ありがとう」
「ああ。それじゃあ帰っ__」
立ち上がったブルースカイの身体が揺れる。ぐっ、と胸を押さえながら壁にもたれかかり、息を荒らげる。
「大丈夫か?」
「っ……はぁ、はぁ……大丈夫……」
彼女は何個かカプセルを取り出すと口に入れる。
「最近多いんだ。ボディフレームの限界……いや、コアの限界だろうね。相性が合わなくってさ」
「寿命、ということか?」
「このまま行けば恐らくはね。コアがボディに馴染めずに弾かれる。僕は量産型とフェアリーテールモデルのコンセプトの中間だからさ」
「設計は僕だけどボディフレームが何なのかは分かってない。とある天才科学者のお陰でね……」
「その事は……誰かに?」
「いいや、誰にも。今少年に教えただけ。勿論死ぬつもりなんて毛頭ない。僕も超えなきゃいけない壁があるって事だよ」
「そうか……無理せず、頑張ってくれ」
「ああ、ありがとう。それじゃあね」
そう言ってブルースカイは去って行った。
次回からは遅筆になる予定です。しっかりシナリオ読み込みたい所存……。
お気に入り1000超え&平均評価8.7ありがとうございます!こんな人気になれるとは思ってませんでした!!
これからも頑張ります。予定では最新話まで書きます!!
小説の方向性(セリフや描写など)
-
積極的に改変が欲しい
-
原作準拠で大丈夫
-
原作準拠だが改変は間間に欲しい
-
幕間エピソードが欲しい
-
激しい改変はなくて大丈夫