宛てがわれた部屋を改造した研究室。防衛システムと通信の定期メンテナンスとアップデートを行う。インディペンデンスさんとかあれくらい濃くても一応繋がりはするようにしてある。
「ふむふむ……とりあえず防衛システムと通信システムは問題なさそうなのだ?」
「そうだね。とはいえヘレティックや一部のラプチャー相手には抜かれるけど……王国の存在自体隠すのはやっぱりダメ?」
「それはダメなのだ!……ここは必ず守り通さないのいけないのだ。隠すのは違うのだ。我々は王国!自力でやっていかないとダメなのだ!」
「うーん、そっかぁ」
「そういえば城壁の修復なんかはできないのだ?部品を沢山集めたり、サーチだったり、お前ならできそうなのだ!」
「いや……僕もいつもいる訳じゃないし、その子は後々民になってくれるよ。大丈夫」
彼女の場所を奪っちゃいけないからね。
「ふむ……お告げとして聞いておくのだ。変換は私からお嬢さまに伝えておくのだ!お前は休んでよし!なのだ」
「ありがとう。マリアンの様子を見てくるね」
そう言って部屋を出る。王城を歩きながらマリアンの部屋に行き、ノックをする。
「あ、スカイ。待ってました」
「うん、お待たせ。所でそのシャツは……」
「……えへへ」
マリアンはシャツを着てちしぬいを持っていた。ぶかぶかの。そして時々服の匂いを嗅いでいる。少年……紛うことなき少年の服だ。
「それで、お話聞かせてください!クラウン達とはどうやって会ったんですか?」
「あれはええと……いつだったかな確か……」
ーーーー
エデンと別れて行動中。僕は色んなニケや指揮官に出会った。行動を共にする事もあれば送り届けるだけ、もしくは間に合わなかったこともある。
ともかく、付近の捜索をしようと偵察していた時、王城を見つけた。
「あの城……もしかしてクラウンとチャイムの……?」
変形して地面に降り立つ。そびえ立つ城門は立派の一言で、正に王国に相応しい装丁をしていた。さて、入ろうかとした時。
「き、き、貴様ぁーーー!!何者なのだ!!」
「うわ、チャイム!?」
「どうしたのですかチャイム」
「クラウンまで!?」
「何故我々の名前を知ってるのだ!そもそもお前は誰なのだ!」
部品をかき集めて帰ってきた2人と丁度出くわしてしまった。
「僕は__ブルースカイ。君たちの事を知ってるのは……ううん、そうだねぇ。預言者とでも言っておこうか」
「なんなのだ!それは!ペテン師なのだ!」
「貴女……もしかしてスノーホワイトや紅蓮、ラプンツェル、ドロシー、ピナの名前に聞き覚えはありませんか?」
「あ、え、なんで知ってるの?いつの間に知り合いだった……?」
「色々とありまして。では、貴女がブルースカイという事ですのね?」
「むむ!確かに青いのだ!流石お嬢さま、見事な慧眼でございます!このチャイム、感服致しました!」
名乗ったんだけどな、あの。最初に名乗ったよ?ねぇ。聞いてた?
「皆様曰くブルースカイは未来のことは大抵知っている。知り合えれば王国の役に立つと仰っていました。つまり今がその時なのでしょう。改めてようこそ、クラウン王国へ。民の一員として歓迎致しますわ」
「こっちに来るのだ!案内するのだ!」
「え、民になるつもりはなくて、あの、ちょっと、ねぇ!聞いてる!?聞いてないよねぇ!これぇ!!」
そうやって無理やり案内を受けて玉座の間……ではなく、地下室。ハイパーフードが管理されてる場所に案内された。
「知っての通り我々はコレをラプチャー共から守ってるのだ!でも……管理が難しいのだ。なので貴様にはコレの管理と王国の防衛システムと通信構築手段を頼むのだ!勿論ラプチャーに悟られてはいけないからそれもよろしくなのだ!」
「期待してますわ。それでは、失礼」
「はぇ?なんで、そうなった?」
「??できないのだ?」
「いや、できるけど、時間かかるよ?」
「それは全然大丈夫なのだ!」
「あ、そう……」
とにかく王国の設備は古かった。旧世代の代物過ぎて扱えない……訳でもない。だって僕も旧世代だからね。ラプチャーに対する自動迎撃用ドローンを配置、城砦の砲門の修復はキロとタロスの役目だから放置。通信手段はウチで使ってる回線と同じにして、離れていても連絡が取れるようになった。これによって原始的なのろしによる救援信号を出さなくて済む。
「1ヶ月でよくやったのだ!これで留守も任せられるのだ!」
「ブルースカイ、貴女には勲章を差し上げます。こちらへ」
「……ありがとう、ございます?」
「こほん、貴女をクラウン王国の宮廷魔術師に任命する。以上ですわ」
「??」
「これでお前も晴れて役職付きなのだ!誇るのだ!定期的に王国に来てメンテナンスを頼むのだ!」
「え?」
「貴女の献身を見ていましたわ。話に違わぬその姿、チャイムと話しまして貴女を我が王国の宮廷魔術師に任命することにしましたの」
多分本人よく分かってないんだろうなぁ……。
「これは名誉ある事なのだ!泣いて良いのだ!」
「ありがとうございます…………なん、で……?いや確かにその内出会うだろうなと思ったんだけどこうなるのは予想外というか便利屋扱いされているというか……」
「式典の最中にぶつぶつうるさいのだ」
「うん、ちょっと待ってね……確認させて……」
ーーーー
ゴッデス部隊テキストチャンネル
☁️チャイムとクラウンに会ったんだけど
໒꒱ ああ、会えましたか
꒰ఎ 良かったですね!
☁️何か吹き込んだ?
⚔️民になれと言われたのでな。無理と断ったのだよ。それでもと食い下がるものだから
ʚ✞ɞ ブルースカイに出会ったら彼女がきっと民になってくれます、と
☁️生贄に差し出したな君達?
໒꒱ あ、私はちょっと失礼しますね
꒰ఎ 私も失礼します
⚔️ む、ラプチャーが来た。失礼するよ
ʚ✞ɞ 私も祈りを捧げるので……では
☁️あのさぁ!!人をなんだと思って……
☁️え、ほんとに皆いない?え?
☁️ねえ!おーーーーい!!!!
☁️……………
❄️おい
☁️あ、スノー!良かった、反応してくれて
❄️通知がうるさい、静かにしてくれ
☁️はい…………
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泣いた。仲間に売られるってこういう気持ちかぁ……。
「お嬢さま!泣いて喜んでいらっしゃいます!」
「おほほほほ、そのようですわね。身に余る栄誉、いえ、わたくし達に返せるものは今はその程度しかありませんが……受け取ってくださいまし」
「はい………」
ーーーー
「出会いはこんな感じ。それから時々王国に来てはメンテナンスを担当してるんだ」
「ふわぁ……そうなんですね……」
「うん。そろそろ眠いかな?」
「指揮官の匂いに包まれてたら眠くなってしまって……」
「そう。じゃあ、おやすみ。僕は少年……君の指揮官とカウンターズの様子を見てくるから。ちゃんと無事に送り届けたって」
「ありがとう……ございます……」
ぱたん、と彼女は寝てしまった。毛布をかけて、髪をかきあげる。
「君の行く末に幸多からん事を」
部屋を出て、窓から出ようとした時にチャイムと出会った。
「もう行くのだ?」
「ん、やる事が多いからね。少しでもやっておかなきゃ」
「わかったのだ。気を付けて行くのだ」
「うん、マリアンの事頼んだよ」
「任せておくのだ」
「じゃあ、またね」
そう言って窓から飛び降り、拡張装甲を展開。変形して夜空に向かって飛翔する。時間が経ち過ぎたから、間に合うといいけど。大丈夫だろうか。
小説の方向性(セリフや描写など)
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積極的に改変が欲しい
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原作準拠で大丈夫
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原作準拠だが改変は間間に欲しい
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幕間エピソードが欲しい
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激しい改変はなくて大丈夫