絶望を希望に変える為に   作:スカイ⛅

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イベント整理&オリジナル回。



chapter捕鯨の間:アークテロに私が向かう!

これから先の話と、これまでの話を見た。ギロチンのストーリー、ラピとレッドフードの物語。どちらも前に進む話だった。果たして、僕は、スカイは先に進めるのだろうか。

 

そして、レッドフードはやはり凄かった。彼女は……最強だ。だからどうしても、生きていて欲しい。死んだとしても、傲慢な考えだとしても。それでも、必要だ。この先に必要な存在だ。

 

超巨大コアが軌道エレベーターとアークの双方に存在し、どちらかを破壊する事でもう一方も機能を失う。ラプチャーを滅ぼしたければアークの超巨大コアを破壊する必要がある。しかしそれは人類の絶滅を意味する。

 

なんとなく、分かってきた。アーク内の住民を地上に移すことさえ出来れば、アークにある超巨大コアを破壊してラプチャーを倒すことができる筈だ。

 

D.E.E.Pと名乗る存在は分からない。やはりラプチャーとアークは繋がっていて、いや、人類とラプチャーは繋がっているのだろうか。そもそもラプチャーとはなんだ?異星人でもなさそうな彼らはどこから来た?クイーンは宇宙にいる。シンデレラが戦った結果、地上のラプチャーの数は確実に減少しつつある。……もしかすれば、地上に基地を作り、第3次地上奪還作戦が行われるのかもしれない。

 

その為にはヘレティックを倒す必要がある。その為には戦力を整えなければならない。

第2世代が原作通りか分からないが、戦力は欲しい。その為にはやはり、レッドフードがいなければダメだ。彼女は……うん、言ってしまえば前作主人公みたいな存在で、居るのと居ないのとじゃ影響が違う。何より、彼女がいる世界を見たいんだ。

 

僕も勿論そこに居たいが、身体が持たない。それを自覚している。出力的に何にもなければ死んでしまう。だからこれは賭けだ。レッドフードも救って、ラピも継承して、自分も助かる方法。強敵を乗り越える必要がある。

 

その時、システムが作動する。

 

ノーバディ・ボイド起動。

ベヒモス、レヴィアタン、モダニア、ニヒリスターをインストール。

 

……は?ちょっとちょっと、何勝手にインストールしてるのっていうか多くない?ヘレティック、多くない?勝てるわけなくない?そりゃ強敵用意しろって言ったけど無理難題を用意しろとは言ってないんだけど……。

 

あ、そうか。そもそも超えさせる気がないんだ。ここで終われって、そう言いたいんだ。

 

嫌だなぁ……本当に。

 

ーーーー

 

「ん……ここは、エデンか」

 

目が覚める。そう言えばニヒリスターと戦って、リバーレリオが来て……だった。原作通りに終わったらしい。最もエデン側との仲は良好みたいだが。

 

「おはようございます。ブルースカイ」

 

「やーっと起きましたか?」

 

ドロシーとピナがいた。この状況は、まずいかもしれない。

 

「……本題はここからですが」

 

暫く叱られた後、ドロシーはいつにもなく真剣な表情を浮かべる。ただ、何かを躊躇っていた。

 

「ドロシー様……」

 

「……ブルースカイ、貴女の現状について、教えてください」

 

「それ聞いちゃう?」

 

「はい。戦いを見ていましたが明らかに出力が落ちています。それに関してはセシルが担当していますが、彼女は黙秘を続けています」

 

「……言いたくないんだけど、ダメ?」

 

「ダメです」

 

根気が強い。負けるしかないか。

 

「は〜〜ぁ……他のメンバーには秘密にしてよ?」

 

「内容によります」

 

「……もう、長くないんだ。僕は元々が量産型だから、寿命なんだよね」

 

「…………そう、ですか」

 

「で、でも私は!?全然……そんな事ないですけど……」

 

「ピナは自分を確立した。アークガーディアン作戦で変わったでしょ?だから君はもう特化モデルに変化したんだ。僕の装備の影響なんだけどね」

 

「そ、そんな大事なものを頂いてたんですか……!?お返ししなきゃ……!!」

 

「あはは、無理無理。今頃返されたってそれはもう君のものだ。僕には扱えない。僕自身が乗り越えないといけない問題でさ」

 

「まぁ、厳密にはボディとコアの齟齬の所為でコアにあった整備を受けられなくて死にかけてるってのが正解なんだけど」

 

「製作者は?」

 

「いる。けど詳細な場所は分からない。エイブもしくはグレイブっていうニケ。鉱石地帯にいる筈なんだけど、そこにはヘレティックが2体いる」

 

「……現状の戦力では何とも言えない所ですね。捜索している間に部隊が全滅するのは避けたい所ですね」

 

「パピヨンを利用してアークに行くんでしょ?それなら監視要員は必要だし、時期的にちょっと危ういんだけど__」

 

ぐい、と腕を引っ張られる。

 

「ピナ、パピヨンとエデンを頼みます。私が戻るまで指揮系統は貴女に任せました」

 

「わ、ドロシー様!?」

 

「何するの?」

 

「行きましょう?鉱石地帯に。貴女を死なせる訳にはいきませんから」

 

「__は?」

 

ーーーー

 

「空の眺めというのはいいものですね。本格的に量産はしないんですか?」

 

空中を飛行できないニケの為に制作したサブフライトシステム。ニケ式ベースジャバーと言ったところか。でもこれ重いし撃墜されたら基本終わるしコストが高いで量産向きではない。緊急や救援の時に使えるくらい。本当はこれを使ってスノーホワイト達を呼ぼうと思っていたんだけど。ともかく僕らはソレに乗ってる。地上に対してはステルスが働いてるから認識はされない。

 

「メリットデメリットの比較。本当に急いでる時ぐらいしか使えないよ。後もうちょっと」

 

僕とドロシーはベースジャバーに乗りながら地上を見渡していた。鉱石地帯を見つけると高速で下降して行く。

 

「ベヒモスに見つかりたくない。アイツの縄張りだけど不定期に留守にしてるから、それを祈りたい所だね」

 

「不要な接敵も控えましょう。それで、どこに行きますか?」

 

「……とりあえずクリスタルがある方。エイブは第2世代の設計者で、シンデレラの産みの親でもあるから、多分材料を集めてる筈」

 

「シンデレラ……貴女はアナキオールとは呼ばないのですね」

 

「彼女の地雷だからね、ソレ。シンデレラがああなったのってレッドシューズっていう裏切り者のニケがいて、そいつが侵食を進化させたんだよ」

 

「…………は?」

 

ドロシーがぴたりと足を止める。確かアークガーディアン作戦の時にスカイがうなされていた時に名前を聞いた覚えがある。しかし、その時は彼女特有の悪夢か、思考転換に近しいものだと思っていた。だが、今改めて聞かされると思考が止まってしまう。あの時に裏切り者がいたなど。

 

「……そのレッドシューズは?」

 

「死んでる。で、今エイブ達はシンデレラを元に戻そうとしてる。幸いにもシンデレラにはアンチェインドが撃ち込まれてるから問題ない」

 

「なるほど。彼女が味方に加われば確かに戦力にはなりますね」

 

「でしょ?いやぁ、強かったよねぇ」

 

そんな話をしながら歩いていると、またドロシーの脚が止まった。目はある一点を見つめて、驚きに満ちている。

 

そこを見ると、よく見知った顔があった。自分の顔だ。

 

向こうはこちらに気付くと作業を止め、隣の人物に声をかける。原作と違い、彼女はマスクを被っていない。あ、そっか。エイブってピナだから、ドロシー的には見知った存在が2人いる事になるのか。

 

「ドロシー……スカイ……?何故、ここに?」

 

「久しぶりだね、エイブ。ちょっと僕の身体整備して欲しくて」

 

100年ぶりの友人との再会だ。

2人は丁度拠点を変える為に移動していた所だったようで、背中には4つの棺があった。

 

「やぁマスター。元気……じゃなさそうだね。死にかけって感じ」

 

「やぁクローン。ほんと、死にそう。その棺は彼女達?」

 

「シンデレラが眠ってる。他のは装備と簡易拠点を展開する装置だ」

 

「なるほど。僕は直せる?」

 

「ああ。私しか直せないからな。……仲間を連れてくると思ってはいたが、それがドロシーだとは」

 

「貴女がエイブ……会ったら文句の1つでも、と思っていましたが……ピナの……モデル……それに免じて許します。顔に感謝してください」

 

「そのドロシーがこうだとは思わなかった。一体何が……量産型に?なるほど。それもゴッデスか……他のゴッデスは?クローンからも聞いてはいるのだが信用をしていなくてだな」

 

「厄介ファンは困るよねぇ、マスターも何か言ってよ」

 

「ドロシー、紹介を頼むよ」

 

「紅蓮は酒飲み、スノーホワイトは……食いしん坊、ラプンツェルは……その……脳内がピンク色に……」

 

「………………………そうか、それもまた、ゴッデスなのだな」

 

「あのさぁ、なんで信じるんだよ……」

 

「本人達から言われる方が信じやすい。それにシンデレラも美しいと言うだろう。……言う、筈だ」

 

「言うと思う?マスター?」

 

「いや言うんじゃない?だってあの3人それ以外はより強いし格好いいし。ドロシーなんかは元々目も当てられなかったけど、今は完全復活してるし」

 

「流石に酷くありませんか?……ともかく、エイブ、スカイの状態を何とかできませんか?」

 

「ああ。この辺りなら良いだろう……見せてみろ」

 

エイブに状態を見てもらった。彼女はブツブツ呟きながら頭を抱えた。

 

「……お前、ノーバディ・ボイドの機能を自分以外に無理やり使ったな?それも何度も」

 

「……レッドフードとピナの装備と、後クローン作成で……」

 

「その所為で機能が暴走している。100年の蓄積だ。これ以上システムを酷使したら死ぬ。整備は……クローンが居て助かった。やり方を忘れていない」

 

「ああ、クローン。手伝ってくれ」

 

「はーい」

 

「では、私は付近の警戒に当たります」

 

「ありがとね」

 

「いえ」

 

エイブの整備が始まる。

 

「クローンとレッドフード……一体お前は何をしようとしてる?」

 

「終わる筈だった物語の続き、書き直し。ピナが居なければゴッデスはバラバラになって、レッドフードは……居て欲しい、から。クローンは残機と、まぁ、戦力とか、うん」

 

「それで自己犠牲をするな馬鹿者が……だが、クローンには助けられた」

 

「ああそう、軌道エレベーターで何があったの?」

 

「お前は本当に……」

 

呆れた視線を向けられながら詳細を語られる。

 

軌道エレベーターへ搭乗中の攻撃をクローンスカイがシールドビットで防いた。その後、エイブの脳が弄り回される前に救って帰ってきた。言葉にすれば単純だが、よくまぁ、やったものだ。

 

「お陰でこうして修復ができている。顔もシンデレラに見せられる顔でよかった。だが、問題なのは装備類の数が多く、物資が不足しているという事だ。今はシンデレラを優先にスカイと私でしか手が回らない。捜索もお手上げだ。お前も知っての通り第2世代のデータは抹消されているからアークにもそのエデンにも頼れない」

 

「割と詰んでる……まあでも、もう少ししたら地上に基地ができるから、そこでなら安心だと思う」

 

「そうか、期待している。……整備は終わった。出力もマシにはなっただろう。だが、機能が暴走している。現実ではなく、お前の精神の中みたいだが……その状態でOVERLOADを使用するとオーバーヒートを起こして本当に死ぬかもしれない。気を付けろ」

 

「でもそれだとヘレティックに勝てない」

 

「……なら本当の意味で自分を見付ける事だな。お前はモデルこそ量産型だが、コアは第2世代のソレだ。融合して進化する事もあるだろう」

 

ラピ:レッドフードみたいにかぁ?ちょっと想像はできないかもしれない。

 

「分かった、ありがとう。何とかなるなら何とかしてみせる。今は先に起こる事をかなり早回しにしてるだけだから」

 

「なるほどな、それでその無茶か……自分の命を軽いと思うな」

 

「よく言われるよ。じゃあ、ドロシーを呼んでくる」

 

「ああ」

 

ドロシーを呼んで、事情をある程度説明した。彼女はとりあえず、安堵の表情を浮かべてくれた。

 

「ありがとうございます、エイブ。しかしながら本当にエデンには来ないんですか?」

 

「ああ。嬉しいが私たちにはやらなければならない事がある。それをなし得た後なら是非行かせて欲しい。きっと彼女も喜ぶ筈だ」

 

「……シンデレラですか。本当は共に戦うはずだったのに」

 

「大丈夫だ。これから戦うことだってできる。そうしてみせる。物語を書き直すと決めたのだから」

 

「ご武運を。それでは私たちはこれで失礼します」

 

「ああ、そちらも気をつけて。……落ち着いたらゴッデス全員のサインを頂きたい」

 

「ふふ、ええ、勿論です」

 

ーーーー

 

僕たちが戻った時にはカウンターズはマザーホエールを討伐していた。特に問題らしい問題もなかったようだ。自分の状態はというとコア出力は80%に戻った。でもOVERLOADは使えない状態に追い込まれた。

 

アークテロ事件でラピがレッドフードを使えば問題はない。が、何か一抹の不安は過ぎる。

 

「ということで、君の出番だ。クローンスカイC、おはよ__「私が来た!!」」

 

「アークテロ事件を無事に阻止する。そうだろう主よ」

 

「え、あ、うん」

 

「そしてワードレスの問題も何とかする!と」

 

「そうだね……」

 

「なら私以上の適任は居ないだろう!ソードビットを廃止し、ガンビットとシールドビットの数を増やした装備。ロックオン数も格段に向上している。やっと出番が来たという事だ!」

 

「お前何か悪いもんでも食べた?????」

 

ノリが、あの、メティスなんだけど。というかラプラスなんだけど。あの。確かにシュエンと相性が良さげだなぁとか思ってヒーロー要素は足したけどこれヒーローってよりオー〇マイトじゃない?なんでこんなエアプマイトになるんだよ。ダー〇マイトかお前は。

 

「ええと、お前の武器って……は、スマッシュ?」

 

「ああ。ガンビットを腕部に装着してブースターの役目にする。そこから繰り出される音速の拳だ。名付けてデトロイト__「馬鹿なのお前!?消される!!」む」

 

「なら別の地名の方がいいだろうか?」

 

「いやまず地名から離れてくんない?」

 

「では!ユナイテッド__「ダメだっつってんだろ!!!!あんな大技ポンポコ放たれてたまるか!!!!感動シーンだろうが!!!!」」

 

「む……むむ……分かった……。ではラプラスに土産としてだな……シュエンCEOの琴線にも触れるかもしれない」

 

「いくらメティスに甘いと言えどじゃないかなぁ………僕不安だよ……」

 

「__では、その不安を払拭させよう。カウンターズより前に行かないと間に合わない可能性がある。市街地への被害が……」

 

「アーク市民のね。まあ、確かにそうだ。守れるものは守らないとね。ドロシーとピナも連れて行こう」

 

「ああ!!アークは守ってみせる!ニケも市民も!」

 

「じゃあ、頼んだよ。ミハラが記憶を消されてない以上ユニがどうなるか分からない。その時は__」

 

「大丈夫だ。私がいる。彼女も救って見せるさ。シュエンCEOには一度不義理を働いてしまっているからな。それの謝罪という事であれば交渉の余地はある筈だ」

 

「まあうん、見越してたけどね。うん。……なんでこうなったかなぁ……」

 

本当に一抹の不安を抱えて、僕たち4人は先行してアークへ訪れる事になる。

 




Q.最後のは?
A.最近ヒロアカを一気見しました。それが理由です。

Q.スカイって大丈夫?
A.了解、トランザム感覚で使うのでダメかも…………。

Q.今回のイベントどうだった?
A.脳がなくなりました。レッドフード、レッドフード………。

Q.第2世代全員救ったけど大丈夫そう?
A.分からない‼️第2世代のボディ利用したヘレティックとか居たら終わりです。でも作者が第2世代とかゴッデスとかと並ぶのが見たくて……実はめちゃくちゃ悩んだ所の1つです。→嘘、全然辻褄合わせの為に改変しました。許してください。

小説の方向性(セリフや描写など)

  • 積極的に改変が欲しい
  • 原作準拠で大丈夫
  • 原作準拠だが改変は間間に欲しい
  • 幕間エピソードが欲しい
  • 激しい改変はなくて大丈夫
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