今回はオリキャラが改装で出てきます!
鈴の父親の本当の名前って何なんだろう?
「ねぇねぇ織斑君、転校生の噂聞いた?」
「転校生?…なんだそりゃ、こんな時期にか?」
朝SHRが始まる前、座ろうとした所クラスの女子が話しかけて来た。
「そうだね、何でも中国の代表候補生らしいって、理由は分からないけど」
「ふーん…まあ別に気にするほどのことでもねえだろ、このクラスじゃないみてぇだしよ」
「同感だな、別に気にした所でどうにかなる訳で無いからな、掛かってきた相手を蹴散らす、まあ私達が出来る事と言えばサポートと……祈る事位か?、とにかくやる事は変わらんだろ?一夏」
箒が自分の机に鞄を置き、一夏の机の前にいつの間にか姿を見せていた
「どうも乗らねぇが、…みてぇだな」
フッと鼻を鳴らし箒は笑い、拳を一夏の目の前に突き出し、仕方が無く一夏も箒の拳に拳を合わせた。
「う、うん、…そうだね
(なんか篠ノ之さん初めの頃と比べて随分渋くなったかも…)
あー…とにかく頑張ってね織斑君!」
「フリーパスのためにもね!」
「今の所専用機持っているの一組と四組だけだから余裕だよ!」
何でも今度のクラス対抗戦とやらは一位のクラスには優勝商品として学食デザートの半年間のフリーパスが配られるらしい、その性でやたらとクラスの女子は一夏に期待を膨らませていた、…まあ歳相応と考えればらしいが
。
…俺としては中華食べ放題とかの方が魅力的なんだけどな。…砂糖菓子は苦手だ、そんなもんばっかり食ってたら脳みそがヨーグルトみたいになっちまう。
…どうにもモチベーションが上がらなかった。
しかし、クラスのモチベーションと一夏のモチベーションが噛み合っていないが、期待を削ぎ落とす訳にもいかず、一夏は小さく「あぁ…」とだけ答えた。
「その情報古いよ」
ふと入り口から懐かしい声が聞こえてきた
「二組にも専用機持ちがクラス代表になったの、そう簡単には優勝できないからね!」
細い腕を組み壁に寄りかかっているのは、懐かしい顔だった。
「鈴、…鈴か」
「一夏!…そうよ、中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来た訳よ」
「…そうか、久しいな。元気にしてたか?」
「うん、…一夏も元気だった?」
先ほどまでの気取った喋り方から一転し、普段の姿に戻った鈴は、周りからは唯の女の子にしか見えなかった。
「それより自分のクラスに戻った方がいいぞ、…怖いゴリラがそろそろ来るからな」
一夏は悪戯そうな笑顔で話しかけた。
「怖いゴリラ?………そういう事ね、何でいるか疑問だけど…。分かったまた後でね一夏」
少し青ざめた顔をしながら回れ右をし、教室を出ると廊下で絹を引き裂く様な「ぴぃぃっっ!」と言う声が聞こえて、バタバタと猛ダッシュするだろう音が聞こえた。それと同時にタイミングを見計らった様にして、のそっと怖いゴリラ《織斑千冬》は教室へと入ってきた。…背中に黒いオーラを抱え、般若の顔をしならが………
…何でもう居るんだよ、詰んだじゃねえか…
「織斑。…何か面白い言葉が聞こえてきたが…気のせいか?」
千冬の鋭い眼光から目をそらし呟いた。
「…いや気のせいだろ?」
「そうか………………
ならば死ねぇ!」
何時もの出席簿では無く、思いっきり拳を固め上げた閃光の様な右ストレートが一夏に向かって放たれた
『!!!!』
クラス大半は一夏は終わったと思っただろう、しかし
「うおっ!、とっオラ!」
「!!」
ズバン!
一夏は僅かに上体を反転しずらしてストレートを避けて、瞬時にその反動で千冬に向かって素早く後ろ回し蹴りを千冬に炸裂させた、だが
「…相変わらずえげつないな、カウンターでの後ろ回し蹴りなど、私以外ならガードが間に合わずヒットし内臓が破裂していたぞ」
千冬は一夏の蹴りをあろう事か片腕のみでガードしていた。
「安心しろ、千冬姉にしかしねぇよこんな事、それよか…おいおい、今のは決まったと思ったが、片腕だけでガードだと…マジでゴリラじゃねえのか?」
「…まぁいい、さっさと席につけ織斑、それ以外の者もだ」
「あいよ、…最初の右は正直危なかったぜ千冬姉」
「フッ」
『…ええぇぇぇぇぇ………、どういう事!?』
未だに状況が掴めない一年一組のメンバーは何事も無かったかの様に席に着く一夏、何処か誇らしげに腕を組む千冬に対して午前中は終始困惑の色を隠せなかった。
その時の事を教訓にクラスメイトはこう語った。
「…とにかく、この姉弟を絶対に怒らせてはいけないと」
…………………………
「い、一夏さん。心臓に悪いですわ!織斑先生に喧嘩を売るなど、仮にも世界最強と言われた女性…いや戦士であるブリュンヒルデに」
昼休み、セシリアは先程の転校生の事を聞こうと思っていたが、余りの衝撃でそれどころでは無くなっていた。
「そうか?、…それよりとりあえず飯でも行こうぜ、腹ペコだ」
飄々と返す一夏に対してセシリアは深くため息を吐いた。
「はあ〜…もういいですわ、納得行きませんけどそうしましょうか…」
「そうだな…行くか」
「…そう言えば篠ノ之さん、やけに落ち着いてますけど…驚かないのですか?」
最もな疑問だろう、あの時クラスにいた誰もが驚いた顔をしていたが、箒だけは涼しい顔で眺め、何時もの事の様に事を構えていた。
「別になんてことは無いだろう?ただの姉弟のじゃれ合いだ。…まぁじゃれ合いのレベルが世界クラスってだけじゃないのか?」
「…いや間違えて居ませんが、そうではなくて…」
「大体昔から一夏が言っていたが姉弟喧嘩では五分五分だったらしいぞ」
実際の所は千冬は素手と言う条件付きであるが…そんな事は知らないセシリアは再び深くため息を吐いた。
「…もう着いて行けませんわ、一夏さんいや織斑姉弟は何者ですの?それと最近落ち着き過ぎでは篠ノ之さん?何だか女子高生が纏う雰囲気で無くなってますわよ…」
「…それぐらいで無いと彼奴と同室は務まらんよ………」
遠いい目をしながら箒は空を眺め始めた
「そうですか。…深くは追求しませんが」
その哀愁漂う箒の姿を見てセシリアは察し、心の中で手を合わせ合掌した。
この数週間で箒の精神は大幅に成長していた、昔なら…いや数週間前迄なら自分の意見を絶対と思い、直ぐにでも暴力に物申していたのだが、同室の一夏の破天荒さ…"ゴーイングマイウェー"を自で行こうとする奴に影響され、心にゆとりを持ち始めた。…と言うよりは自分がまともにならないと同室が務まらないような環境であるからだろう。
部活終わりに部屋に帰れば部屋中ヤニの匂いが充満していたり、二日酔いで授業をサボるから千冬さんに説明しといてくれだとか、テレビの調子が悪く有無言わずに蹴って直そうとすると言うこのご時世誰もしない様な事をして、ぶっ壊したり。
その行動一つ一つに対し、初めの頃は幾度となく憤怒し、直ぐに竹刀やらを振り回し一夏に襲いかかっていたが、全て躱されて飄々とした態度と言葉回しで自分のやる気を削がされ、今に至っていた。
なんでこんな男に惚れたのだろうか…
…とは言え、何処と無く憎めない奴で嫌いには絶対になれないだろう。
…今や箒の心は同年代と比べても突き出る位まで成長を遂げていた。
………………………………
学食に三人で移動し券売機でレバニラ炒めのボタンを押し、出てきた食券を一夏はカウンターに置いた。
暫くすると美味しそうな匂いが食欲をそそるレバニラ炒めと並盛りのライスが特盛りで出てきた
「おっと、おばちゃんありがとな」
「いいのよ!男の子なんだから、た〜んとお食べ!」
食堂のおばちゃんはしてやったりとウインクし、一夏もウインクで返した。
「待ってたわよ、一夏」
後ろを振り返えると一夏の前に鈴がいつの間にか立ちふさがっていた。
「…とりあえず退いてくれ、冷めちまうからよ」
「う、うるさいわね。…分かったわよ」
………………………………
「それにしても久しいな、一年くらいか?」
「そ、そうね。元気そうね一夏」
「…ボチボチってとこだ、それよかお袋さんと如苑《ユエン》は元気か?」
如苑とは鈴の父親であり、昔は良く2人で呑んだものだ。彼奴も息子が欲しかったって嘆きながら"親子酒だ飲め!"だとか言って未成年の俺に良く酒を勧めてきたな…鈴そっち退けで。
感傷に浸る一夏と対照的に鈴の表情が曇り始めた。
「うん…そうだね。元気だと思うよ…」
「?…そうか」
一夏は鈴の表情の変わり様に疑問を持ったが、直ぐに表情を戻し笑顔を見せたのでそれ以上は何も聞かなかった。
「すまないが一夏、そろそろどういう関係か説明してもらいたいのだが、いいか?」
「そうですわ!一夏さん、まさかこちらの方と付き合ってらっしゃるの!?」
落ち着きながらも少し痺れを切らした箒と少しヒステリックに問いかけるセシリアに周りも興味がある様にして頷いていた。
「…あー、鈴と俺の関係か…何だ?」
「…いや私に言われても。…幼馴染ってのが正解じゃない?」
「だそうだ…」
「ん?幼馴染?どう言う…事だ?」
首を傾げて箒は尋ねる
「あぁ…すれ違いってやつだ、箒が転校した後鈴が転校してきたってだけだ」
「…ああ、貴女が箒って子なのね」
「…そういう事か、初めましてだな篠ノ之箒だ、よろしく頼む」
鈴は箒の事をじろじろと見て警戒していたが、対照的に箒は鈴の瞳を強く見ながらにこやかに握手を求めていた。
「フッ、なるほどね。よろしく、私の事は鈴で良いわよ…箒」
じろじろと見ていた視線を戻し、鈴も真っ直ぐと箒の事を見つめ、握手に応じた。
ガッチリと重ねられた握手の上、互いの視線が強く輝いていた、互いに思っているだろう…こいつは出来る!
「ンンンッ!そろそろよろしいですか?中国代表候補生凰鈴音さん、わたくしの存在を忘れては困りますわ」
すっかり蚊帳の外であったセシリアが痺れを切らし、話しかけてきた。
「…誰?」
首を傾げてセシリアの方を向いた。
「なっ!?わたくしはイギリス「はいストップ」!」
鈴は人差し指をセシリアの唇に当てながら微笑んだ。
「冗談よ、イギリス代表候補生、セシリア・オルコットでしょ確か…駄目よ、いい女ってのは大声で叫ばないものよ、英国淑女さん♪」
悪戯な笑顔で鈴は自分の指をセシリアの唇から離した。
「な、なんですって!?…ふん、なら廊下で「ぴぃぃっっ!」なんて叫ぶ貴女もいい女とは言えないのでは無いでしょうか?」
負けじとセシリアも反撃すると、「うっ」と鈴の表情が少し強張った。
「…いいのよ、私は…もういい女だからね」
すげぇ理論だな!?
「大体あの般若の姿を見たら誰だってそうなるわよ」
「…そうでしたわね、それについては謝罪しますわ……」
ひでぇ言われようだな千冬姉、俺は知らんけど…さて
いつの間にか食べ終わった一夏と箒は未だに言い争っている二人を置いていきその場を後にした。
…やばい、箒と鈴のキャラ崩壊が酷いな(特に箒が…)
だが!うちの箒はモッピーなんて言わせたくない!その一心でここまで崩壊してしまいました…
うちの箒はモッピーではない!ジェッp…んっ、うん止めましょうか…