友達とボードに言ってジャンプに失敗して肋骨にひびが入った作者です
後少しで過去編に行けそうだな…
…痛い
なんで
僕なにかしたのかな…
なんで僕だけ…
どうして体中痛いんだろう…
…なんで僕の周りには誰も居ないんだろう
深い意識の中…まるで深海へと抗う事が出来ずにただ身を任せて沈んでいく、そんな感覚であった。
自分が生きているか死んでいるかも分からなく、一人何も聞こえず何も見えない暗い闇の世界で、男の子は自分の状況を理解する事が出来なかった。
不思議と涙は出て来なかった、寂しくて恋しい筈なのに…既に涙は枯れてしまったのであろうか…
深い闇の世界から目が醒めると京介は知らないが恐らく病院だろうと思われるベッドの上にいた。
「……そう言えば僕…とうとうひとりぼっちになっちゃったんだ……あーちゃんも お父さんも……お母さんも居ない……」
ただ一つ思い出した事があった、自分はもう一人だと言う事を。
徐々に薄れていく意識の中、脳裏に焼きついている記憶が再び蘇ろうとしていた。
あの日警察の人が家に来てお父さんが死んだって…そっから何があったっけ…
自分だけの漆黒の世界、何も考えたくない中、記憶が蘇った。
…ああそうだった。今日から此処でお世話になりなさいって言われた家で…………
虐められてたんだった。
再び意識がフェードアウトし男の子は深い眠りについた。
………………………………
当然ではあるが、京介はまだ小学生…一人で生きていく事は不可能だ。
葬儀の後親戚一同が集まり今後の京介の引取先が大人達で決められていた。
施設に入れるべきではないかとの意見もあったが、偉そうな老人は『出来るわけ無いだろ!草薙の名に泥を塗る気か!』と意見した親族を一喝した、しかしなら引き取れと言われても『俺は無理だ、歳だからな』と拒絶し、出来ないことを他人に押し付けるだけ押し付けていた。
結局一番遠く離れていた親戚が養子として迎える事が決まり、周りは安堵し表面上引き取り手を称えた。
その家は母親と中学生である少し年の離れた姉、そしてまだ会ったことは無いが単身赴任している父親の三人家族であった。
初めの頃は優しくてやっと欲しかった家族を持つことが出来たと京介も嬉しく思っていた、しかし少し時間が経つと嘘のように対応が変貌し、優しかった顔もただ物を見ているような顔へと変わり話しかけても『あっそ』『ふーん』などと興味がなくなってしまったかの様にまるで目の上のコブのような存在になってしまっていた。
しかし京介もその家族に気に入られようと必死に努力をした、買い物やお手伝い、頼まれる前に全て自分で志願していた。
だが…そんな生活は一年と経たずに終わりを告げた。
始まりは些細な事からであった。
たまたま京介が学校から帰ってきてリビングに向かっていた時だった、ランドセルを置こうとした時に誤って花瓶に当たってしまい花瓶は落ちて割れてしまった、その時はやってしまった…と反省しながら養母を待ちながら割れた花瓶の片付けをしていた。
買い物から帰ってきた養母にごめんなさいと誤った瞬間
バチン!
京介の頬に衝撃が走しり、その場に手を頬に当てて養母の顔を見た。その時の養母の顔は何時もの興味が無さそうな顔では無く怒りに満ち溢れているものであった。
なんで…
養母はその後近くにあった傘で京介を叩き、傘が使い物にならなくなった位で満足した様で暴行を止めた。
なんで………なんでなの……
その後、理不尽に義理の姉からも暴行を受ける事になった。
夕食、出された食事が二人よりも圧倒的に少なく養母に『なんで?』と聞けば養母はそれを無視し、義理の姉は『はあ?何にも出来ない居候が何を口走っているの』とだけ言われ、僕はそれ以上聞くことが出来なかった。
後から見舞いに来てくれた養父から聞いた話だが、その花瓶は養母の亡くなった母の形見だったそうだ…
その日からは地獄だった。
学校から帰ると態度が悪いと理不尽に怒られて裸にされて養母に熱湯を掛けられた、掛け終わると湯を入れていたまだ熱いヤカンを男の子に投げつけて『男の癖に…それ拭いときなさいよね!』とだけ言い台所へと戻っていった。
タバコを養母に隠れて吸っていた義理の姉に呼び出され、『手を出せ』と言われ抵抗すると、『男の癖に生意気よ!』と恐喝され渋々腕を差し出すと『お灸を据えてやる』と言い男の子の腕にタバコを押し付け『なに消してるのよ!』と理不尽に殴られたりしていた。
日に日に男の子の身体中は傷が増えていた。
学校でも友達や先生に傷や火傷の後を指摘されたが、2人にバレるのが怖くて『転んだ』『手伝いで火傷しただけ』と答えて本当の事は言わずにいたが、やがて学校にも行かせて貰えなくなってしまっていた。
ある日、普段と同じ様にして暴行を受けていた時だった。
「ったく、本当にあんたは使えない疫病神だね」
火傷や傷が増えている衰弱している男の子を殴るのを止めた養母はゴミを見るような目でうずくまっている僕を見下ろし呟いていた。
「…どう言う事……ですか……」
虚ろな目で養母を見ていると、養母は鼻を鳴らし、男の子に唾を吐き引き取った理由を話した。
「あんたにはね多額の土地が成人した時に相続されているのよ、上手くいけば私達家族が相続できるかもしれないって思っていたのよ!だけど権利書は知らない奴が持っているし絶対に渡せないって言われてね、本当あんたは疫病神ね!」
…えっ 僕を引き取った理由って……
「…それってお金の為に僕の事を引き取ったんですか………」
「はあ?」
なに当たり前の事を言っているんだと言う顔をしながら再び殴り始めた。
「当然でしょ!あんたみたいな男なんて理由が無ければ引き取らなかったわよ!」
男の子の目には大粒の涙が溜まっていた、理由は分からない…分かりたくもない。
誰でもいい、ここから助けて…
男の子は悲鳴にも近い声で泣き叫んだ。
………………………………
あの後男の子はまだ知らないが、隣に住んでいた老夫婦が只ならない悲鳴を聞きつけ通報し警察がやってきた。
男の子は衰弱し直ぐさま病院へと運ばれ、養母はそのまま警察署へと連行された。
取り調べに対して養母は『しつけをしていただけだ』とだけ言い悪びれた様子もなく反省の色を見せずにいた。
………………………………
全てを理解した男の子は病院のベッドの上で看護婦さんに食事を出されて食べさせて貰っていた。
「京介君はいあーん」
笑顔でスプーンを口元まで持っていく看護婦さんに対して男の子はただロボットの様に食べる作業をこなすだけであった、…あの時の父親と同じ様な白く濁った瞳で。
「…京介君、貴方は少しだけお世話になった家で怖い思いをしただけなんだよ」
「もう大丈夫だからね…」
「ここには京介君を虐める人はいないから安心して」
「もう大丈夫だよ…」
日替わりで食事を食べさせてくれる看護婦さん達は口を揃えて男の子に励ましの言葉を掛けてくれていた。
悲しそうな笑顔で…辛そうな笑顔で…とにかく救いたい…その一言に尽きた。
………けれども男の子には抱く感情を持ち合わせてなかった。
ただ……『あっそ』っとしか思えずにいた。
……同情なんか要らない……それよりも……何で
何で僕だけなの?
「どうして僕だけ…」「苦しい」「痛い」「辛い」「気持ち悪い」
「寂しい」「恋しい」「呪いたい」「怨みたい」
誰か助けて……………
誰でもいいから助けてよ…
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」「助けて」
誰か助けてよ…………
…鬱な描写が書けない