とある原子崩し(偽)の英雄学園   作:NEAR LIGHT

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指摘があったので前話のジュール熱のくだりに少し修正を加えました!




十話 良く言うとアグレッシブ、悪く言うと戦闘狂

 

 

各々が自身の個性を振るった戦闘訓練が終わった放課後。

 

用事の無い奴らは教室に残って訓練の感想やら反省を語り合っていた。

 

「麦のん凄かったね!切島のことソッコーでぶっ倒しちゃったしめちゃくちゃ速かったし!」

 

私の事を麦のんと愛称で呼ぶのは、先の訓練で上鳴に個性を披露させて貰えずに気絶した個性『酸』の芦戸ちゃんである。

 

「ふふふ………それ程でもあるわね!」

 

「まるでゴリ…「あァん?」…み、ミルコみたいに力強かったよ…!」

 

たりめぇでしょう!私は強いし速いし凄い女ですもの!あとゴリラと言いかけた事は見逃してやろう。

 

「そういや切島の個性って結局なんだったの?なんか手応えが硬かった以上の事は分からなかったのよね」

 

「あーね、アイツの個性は『硬化』つってね。切島の根性で体を硬くする個性だよ」

 

「はぇーそのまんま。だから個性込みの強めで殴っても骨折で済んだのね」

 

「個性込みの強めで殴ったんだ………」

 

よくよく考えたらメルトダウナージェット込み軍刀の威力ってちょっとした装甲板を陥没させるくらいだし、人をぶん殴るのは良く無いわね…………次からはちょっと強めに殴る位にしときましょう。

 

「お、件の二人も居るみたいね。あの二人とも話したかったからちょいあっちに行くわ」

 

「オッケー、また切島のことビビらせないようにね~」

 

あの二人が帰って無くて良かった、保健室送りにしてしまったこと、ほんのちょっぴり悪いと思っていたから謝りたかったのよね。

 

切島と障子が喋っている席に近づいて話しかける。

 

「ヤッホー二人とも、さっきは保健室送りにしてごめんなさいね。怪我はもう大丈夫なの?」

 

「おう!バッチリ直したぜ!」

 

「リカバリーガールのお陰で完治したんだ。まぁ…治す時結構痛んだがな……」

 

「それと………ごめん!!!」

 

「おん…?」

 

切島は突然勢いよく立ち上がり、見るも見事な直角のお辞儀を繰り出して私に大声でごめんと言葉を伝え謝りクラス内の視線を一手に引き受ける。

 

綺麗に頭下げるわね…黄金長方形出来そう………

 

というか切島はなんで謝って来たの?私って謝られる様なこと切島にされたっけ?

 

むしろ文句言われても仕方ない事したと思うんだけど??

 

「俺、麦野のこと悪く言っちまった…!麦野は状況設定に忠実だっただけなのに…」

 

「待って、もうちょい詳しく教えてくれない?今めちゃくちゃ困惑してんだけど」

 

「す、すまねぇ…!実は講評で麦野の事をヴィラン野郎だったり人でなしって言ったんだ……

 

……でもオールマイトに講評でこう言われて気付いたんだ、『麦野少女はただ演技をしていただけだ』って………

 

たとえ本人に伝わってなくとも…思っちゃいけねぇし口に出すのもダメなことをしちまった………

 

……だから謝りたかったんだ!」

 

「へ、へぇ……そこまで言うなんてとんでもなく律儀な奴ね……」

 

やべぇ……アンタと障子をボコるのけっこう楽しんでたなんて口が裂けても言えねぇ………

 

ん?いや待てよ………切島は私に相当申し訳ないと思ってんのよね?

 

ここで切島に「お詫びに模擬戦に付き合ってニャン!」とでも言えば、体の良いサンドバッグの出来上がりなのでは……!!

 

「きーりーしーまー!!!」

 

「うぉっ!?」

 

私が心の内で最高な策略を組み立てていると、芦戸ちゃんが切島の首に腕を回して髪をワシャワシャし始める。

 

「もー!バカ真面目もアンタの良いところだけど!もっと肩の力を抜けぇ!うりうりー!」

 

「うわぁ!?やめろ芦戸!髪が崩れる!」

 

「色々ごめんねー麦のん。麦のんも嫌な思いしたと思うけど、こいつ真面目なだけで悪い奴じゃ無いから、出来れば許してあげて欲しいんだ」

 

クソ!サンドバッグにし損ねたか…!

 

別にこの流れからでもサンドバッグ化する事は出来るでしょうが、強引になっても違和感出るし‪”‬今回は”‬見送ろう。

 

「二人とも謝ん無くて良いわ、元はといえば私の演技力が高過ぎたのが発端だから………お詫びに私の個性の弱点を教えて…」

 

「それより俺はお前のゴリラパワーの秘訣を知りたいな!」

 

「誰れェがゴリラじゃァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日………

 

 

「急で悪いが今日は君らに……

 

…学級委員長を決めてもらう」

 

「「「「学校っぽいの来たぁぁぁ!!!」」」」

 

気怠げな相澤先生がこれまた気怠げな声で宣言する。

 

耳をつんざく程の歓声が皆から上がり、間を空けずにほぼ全員が我が我がと手を挙げ始める。

 

ほぼ全員という事で私と轟は手を挙げていない。

 

理由は単純、なったらなったでやる事と責任は増えるし、学級委員長としての立場には興味無いからだ。

 

「あれ?麦野さんはやりたく無いの?」

 

「逆にやりたい理由を聞きたいくらいよ、めんどくさい事この上ない役目でしょ?」

 

「あはは………麦野さんらしいや」

 

上鳴まで手を挙げてるし。まったく、アンタの稼働時間が少なくなったら私の組み手の相手はどうなるってのよ。

 

「ここは複数票を取った者こそが真に相応しい人間ということだと思う!!どうでしょうか先生!!」

 

「時間内に決めりゃ何でも良いよ、多数決は合理的でもあるしな。俺は寝るからとっとと決めてくれ」

 

 

 

そういう訳で投票は滞り終わり………

 

 

 

とりまトップ3だけだと

 

緑谷 四票

八百万 四票

上鳴 二票

 

という感じの結果になった。

 

私は緑谷に票を入れたけど、気合いと根性と派手さを魅せた緑谷と、能力もありリーダーシップもある八百万の二人が2トップになるのは予想出来た。

 

それでも上鳴に票が入っていたのは意外な結果だ、確かにカッコ良く轟に勝ったとは言え、チャラいアイツに誰が票を入れたんだろう?

 

概ね予想通りで問題点も無い結果になったが、私としてはドデカイ不満が残っている。

 

「私がゼロ票なの……なんかムカつく」

 

「えぇ…麦野さん委員長やりたくないんじゃ……」

 

「やらなくて良いのは良いとして、ゼロ票ってのはなんかムカつく」

 

「なんで俺がゼロ票なんだァ!!!?」

 

「二人とも何だか似てるね……」

 

「「あァん!?なんでこんな奴と一緒なんだァ!!」」

 

「ひぇ……!!」

 

私と爆豪は不服ながらも息ピッタリで反応してしまう。

 

こんな凶暴爆発野郎と一緒なのはひじょーに不服で、思考も似通っているのも更に不服だ。

 

「マジで似てるね二人とも!」

 

「どっちも凶暴って共通点があるからかなぁ?」

 

「アンタらぶん殴られたい訳……?」

 

もしかして私の票がゼロ票だったのって爆豪と同列に扱われてるのが原因なの……?

 

これは不味い、どうにかしてイメージ回復を計らないと………

 

「……決まったらしいな。それじゃ委員長は緑谷、副委員長は八百万、二人ともしっかりやれよ」

 

「は、はい!」

 

「お任せください!」

 

 

 

 

 

さらに翌日、食堂にて………

 

 

「このシャケ定食、美味い…!!」

 

私はクックヒーローランチラッシュが食堂にて作った、シャケ弁もといシャケ定食に舌を巻いて昼食を堪能していた。

 

ちなみに私は麦野沈利(偽)で中身は全然別人なのだが、好物は奇跡的に同じだったのだ。

 

「麦野さんはシャケにうるさい女なんやね〜」

 

「てか飯に関してうるさい女だな。俺はシャケにそこまで違いがあるとは思えねぇけどなー」

 

「これだから上鳴は……だからお前はクソボケで上鳴なんだよ」

 

「意味はわからんがバカにされてるのは理解したぜ………」

 

昼食を共にするメンバーとしては緑谷、麗日、飯田に加えて緑谷に誘われた私+上鳴だ。

 

それぞれがそれぞれの身の上話をしたりして、飯田の家族がヒーロー一家であったり、麗日や緑谷がヒーローを目指す動機などの情報を知れた。

 

ん?私の動機?そんなの八割方は闘いたいからよ!

 

残りの二割はもちろん人助けをするためだ。ここは最低限ヒーローらしくしとかないとね。

 

「なんだかんだあるけど、アンタなら良い委員長に成れるわよ緑谷〜」

 

「う、うん!なるべく頑張ってみるよ!!」

 

でも、この時私は想像だにしなかった。

 

昨日決まった委員長である緑谷が、少し接しただけで理解出来る程の、真面目の化身である飯田に委員長の座を譲ることなど………

 

 




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実は私、学生の身でしてこれから二週間ほど、資格試験の勉強や定期テストの対策やらで執筆時間があまり取れなくなると思います。

タダでさえ遅い更新がさらに遅くなるかもしれませんが、読者の皆様には続けてこの作品を呼んで頂けれたら幸いです!

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  • ギャグ少なめ シリアス多め
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