更新期間が空いて申し訳ありません!
次回は多分絶対GW中に出す筈だと思います!(無根拠)
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう一人の三人体制で見ることになった」
「ハーイ!なにするんですかー?」
「災害水難何でもござれ、レスキュー訓練だ」
珍しく相澤先生が生気の籠った表情で私達に言い放つ。
ぶっちゃけ入学初日のアレがあったので警戒せざるを得ないけど、さすがに今回はただの訓練であると信じたい。
「爆豪、レスキュー訓練だけどアンタ大丈夫そ?」
「あァん!大丈夫ってなんだよビーム女ァ!!」
「いやね、純粋にアンタって民間人のこと助ける前にヴィランぶちのめしそうって思ったから」
「たりめぇだ!先にヴィランぶっ殺す方が効率的だろうがァ!!」
「うーわ凶暴ね。そんなんじゃ高額納税者ランキングに名は刻めないわよ?」
「なんで知ってんだてめェ!?」
「緑谷から聞いた」
「クソデクがぁ!!!」
かくいう私も殺傷力が高い個性を持つので傍から見れば不向き……というか戦闘に比べてレスキュー訓練には不向きだ。
でも、そこは持ち前身体能力と自分が怪我した時に備えて覚えていた、骨折と軽い怪我の応急処置を駆使するつもりなので無問題。
上鳴も私とほぼ同等の知識と、変幻自在の電気でどうにかすると思うので心配ないだろう。
「今回、コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな」
相澤先生が何気に重要な事を言う。
うーん……やっぱり軍刀は必要無い感じ……?
でも非常時に必要無いからといちいち置いてく余裕も無いわよね。
それに、なるべくデフォルト装備のままで色んな場面の訓練を通して慣れてくのが良いでしょうね。
あと軍刀はカッコイイから手放したくない!!!
そんな訳で着替えてバス付近に集まり………
「緑谷、アンタ体操服ね。コスチュームはどうしたの?」
「戦闘訓練でボロボロになっちゃったからね……サポート会社の修繕が終わるまで体操服なんだ」
「へー、自前の装備でもサポート会社に修繕とか頼めるのね。私も頼んでみましょうか」
「そういえば……麦野さんのコスチュームも自前のなんだよな。自家製のコスチュームとは思えない仕上がりだ、一体いくらしたんだろう?個性とのシナジーは無さそうに思えるし………いや、麦野さんはコスチューム無しでも十分力を発揮出来る人だからシナジーなんて無くても良いんだ。じゃあ、あの軍刀はなんだ…?戦闘訓練みたいな使い方をするだけなら、わざわざ刀じゃなくてもいい筈………」
緑谷がまたもや早口で私のコスチュームを分析し始めた。
「アンタほんと凄いわね」
「ご、ごめん………」
でも緑谷の悪くない着目点ね。メルトダウナーは無敵の破壊力の都合上、下手をすると他人の身体も自分の身体も破壊しかねない。
だから特殊軍刀は殺傷力を抑えるのと同時に、距離感を測ってメルトダウナーの演算補助を行うのを目的として作られた。
それに気付きかけるとは……
「………本当に凄い奴ね」
「え?」
「みんなー!!バスの席順をスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう!!」
「何でもないわ。さっさとシン委員長の指示に従いましょ」
「………?」
頭上にハテナマークを浮かべる緑谷を一瞥してから、振り返って飯田の指示に従いながら列に並ぶ。
もし緑谷が戦闘訓練で見せた腕を壊す程の超パワー。
あの力の40%でも自由に操れて、あの知識と演算能力もフルに活かせたなら、手強い相手になりそうね。
「麦野、お前また悪い笑顔してるぜ」
「そう?」
「そうだよ戦闘狂。ヒーロー候補生なんだから少しは直してけよ、その癖」
「可憐な女性に戦闘狂とは、言ってくれるじゃないこの鈍感クソボケ女たらし」
「言ったことに対してカウンターがキツすぎませんかねぇ………?」
そしてバスの座席は対面タイプの電車みたいな座席だったので、飯田の頑張りは徒労に終わるのであった………
こうなると席順はあまり関係ないので上鳴と並んで座り、のんびりしながら義眼の動作チェックをする。
サーモグラフィーやら演算補助らへんのシステムは使う時、結構凄い頭痛があるからいつもはオフにしてるのよね。
あと反動がデカ過ぎて使えない
さてさて、最後に声紋による嘘発見器のチェックで動作チェック終了っと。
演算補助に続いて二番目に使用頻度が高いこの嘘発見器は、少し使い勝手が悪い。
「梅雨ちゃんと呼んで。ところであなたの個性、オールマイトに似てる」
「確かに!オールマイトの個性みたいだな!」
「エ!?!そ、そうカナ!?!?」
梅雨ちゃんと緑谷の会話が小耳に入る。
緑谷の今みたいな曖昧な返事に対しての精度はおざなりになってしまうのだ。
実際に左眼は緑谷の返答を
「増強型のシンプルな個性はいいな!派手で出来ることが多い!俺の『硬化』は対人じゃ強えけど、いかんせん地味なんだよなー」
「僕凄くかっこいいと思うよ!プロにも十分通用する個性だよ!」
「たしかにね、もっと硬くなれるとも思うし楽しみよ」
「おう!お前のメルトダウナーを真正面から受け切れる位硬くなれる様になるぜ!!」
「フフッなおさら楽しみね!!」
「しかしやっぱり、プロヒーローも人気商売みてぇなとこあるからなぁ…………」
ふむ、人気商売となると私も激しい戦闘は少し自重すべきかしら?
ミルコやエンデヴァーみたいな例もあるから一概には判断しずらいわね。
いっそのことアイドル路線に………いや、バーサーカーアイドルとか狂乱の歌姫とか言われるのがオチね………
「派手で強えぇつったら、やっぱり麦野と轟と爆豪だな」
「当然ね」
「ケッ」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそう」
「んだと出すわコラ!!」
「そんなんだから人気出ないのよ。ねー梅雨ちゃん?」
「シズリちゃんも人気出なさそう」
「あァん!!」
「一方はクソを下水で煮込んだような性格、もう一方は加減を知らないバーサーカー、地球上で最も凶暴な男女2トップだな」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!」
「よーし上鳴、お前を殴る。覚悟は良いな?ちなみに覚悟が出来てようがなかろうが殴る」
「む、麦野さん…!落ち着いてください!」
「うーん、女の子にバーサーカーって言うのは良くないから、思っ切りぶん殴ってよし!」
「麗日さん!?」
八百万の静止なんて関係ねぇ……!
麗日の言う通りに思っ切りぶん殴ってやらァ……!!
「もう着くぞ、いい加減にしとけ」
「「「「はい!!」」」」
「「チッ」」
囃し立てる周りの奴らにも言ってやりたい事はあるが、相澤先生の一声に応じて仕方なく、それはもう仕方なく黙る………
「僕が作ったあらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です!その名も………
私達はスペースヒーロー13号(緑谷解説)に連れられ、巨大なドームに包まれたウソの災害や事故ルーム、通称USJに到着した。
みんな盛り上がってるけど、USJに似てないと思うのは私だけ……?
「えー始める前にお小言を、一つ二つ…三つ…四つ……」
ちょい多いな……
「皆さん知っての通り、私の個性は『ブラックホール』と言い。指先から出す『ブラックホール』で吸い込んだものを何でも塵に分解する個性です」
ほぇー何でも塵にとは凄い個性ね。
塵と言うけれど、対象を素粒子レベルまで分解するのか、それとも原子レベルまで分解するのか、どちらせよ敵に回したら相当厄介な相手だ。
「その個性で多くの人達を助けて来たんですよね!」
「……しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性がいるでしょう」
身に覚えがある。
私の『メルトダウナー』はその照準を相手の額に合わせて能力を行使すれば、指一本動かさず相手を殺せる………
「……この授業では心機一転! 人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう! 君達の力は人を傷つけるためにあるのではない、救けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな」
だけども私は人を殺さない。
ただ倫理的にダメだからと、つまらない理由ではない。殺してしまったら
相手を殺してしまったら、その相手とはそれ以上戦えない。相手を殺してしまったら、私の社会的地位は無くなりそれ以上の戦闘が出来なくなる。
ヴィランなら自由にやれるだろうがいつかはヒーローに捕まってしまう、だからこそ人を殺さず戦えるヒーローの道を選んだのだ。
私は闘いが好きなだけで、人殺しが好きな訳では無いのだ。
「以上!ご清聴ありがとうございました!」
「ステキー!!」
「ブラボー!ブラーボー!」
私にも人を助けたい気持ちはある。
今日の授業は戦闘じゃないけど、これもヒーローになる長い道のりの中途、私の力をフル活用して頑張ろうじゃないの!!
「そんじゃあまずは…………」
相澤先生が口を開いて説明を始めた、その瞬間……
……黒い渦が虚空から中央の広場に発生して展開する。
「一塊になって動くな!!!」
「え、何ありゃ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「あれは………!!
評価付与と感想待ってます!
麦のん(偽)は人を殺さないけど、逆に言えば半殺しだったり再起可能レベルまでは相手をボコします!
どれが好き?
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ギャグ要素多め シリアス少なめ
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ギャグ少なめ シリアス多め
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どっちも同じくらい