とある原子崩し(偽)の英雄学園   作:NEAR LIGHT

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最初のTipsは…

義眼は最新式の非売品!

麦のんの義眼にはリミッターがある!

使うと痛い!


程度の認識で大丈夫なので、読み飛ばして貰って大丈夫です!

サイバーパンク2077だったり細かいSF設定が好きな人は読んでみてね!




十二話 悪党との邂逅

 

 

Tips:左眼の義眼

 

麦野沈利がメルトダウナーの制御を誤り、吹き飛ばした生身の左眼の代わりに埋め込まれた義眼。

 

正式名称はCW3-4アナリティカルエンジン、この世界で出回っている人間の生体部に埋め込む機械群、通称サイバーウェアの最新世代、第三世代機である。

 

サイバーウェアとは黎明期に発達した、個性に頼らずとも超人的な力を発揮するために研究された技術であるが、倫理的問題から現代まで研究進行は滞っていた。

 

麦野沈利の親族が経営する財閥はそこに目を付け、オールマイト台頭と同時期に関連企業を買収、それにより複雑な臓器や五感をサイバーウェアへ代替可能な程の技術革新が起こった。

 

麦野沈利の義眼は以上技術の結晶であり、彼女の脳髄の未使用領域をリソースに用いる事でサイズと比較して驚異的な多機能性を持つ。

 

しかし、脳髄と機械部品を接続している弊害により痛みも同時に発生し、一部機能にリミッターとして機能制限が掛けられている。

 

 

 

 

 

 

 

「先日頂いたカリキュラムでは、オールマイトがここに居る筈なのですが……」

 

「せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ、オールマイト。平和の象徴がいないなんて…

 

 

………子どもを殺せば来るのかな?」

 

広場に広がったモヤの中から大勢のヴィラン共と、最後に全身に薄汚れた‪”‬手‪‪”‬を装着している男が姿を現す。

 

「おいおいマジかよ…………」

 

あの風貌…あの雰囲気…あの殺気……左眼でズームし認識したあの全身手野郎は正真正銘の悪党、ヴィランだ。

 

ヴィランと一口に言っても、ほとんど奴らはそこらの路地裏を探せば出て来る取るに足りないチンピラ共………

 

真にヤバいのは全身手の奴、そいつを挟む様に出て来た脳みそ剥き出し黒い筋骨隆々、()()()()()()()()()()()()()、黒いモヤ状の人間か怪しい奴の4()()ね。

 

これなら非常センサーやらが作動してすぐにでもヒーロー達が………

 

「ヴィラン!?馬鹿だろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!!」

 

「13号先生、侵入者用センサーは……!」

 

「もちろんありますが……!」

 

警報も何も鳴らない…という事はセンサーが無効化されている、もしくは電波が無効化されている。

 

「…なんにせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういう奴が居るって事だ」

 

轟が続けて口にした‪用意周到に画策された襲撃‪、これが事実ならば学園内にカリキュラムを流した裏切り者が居るということ………

 

………だが、考えても仕方ない。今はこの場を切り抜ける事にリソースを回すのが先決だ。

 

「13号、避難開始!学校に電話試せ!センサーの対策も頭にあるヴィランなら、電波系の個性が妨害している可能性もある……上鳴、麦野、お前らも個性で連絡試せ!」

 

「わかったわ!」

 

「了解っす…!」

 

資料として提出した私の義眼の機能をこの短期間で把握してるなんて、イレイザーヘッドはやっぱ並のヒーローじゃないという事ね。

 

的確に指示を出した相澤先生に従い、上鳴は耳に装着した高距離通信インカムを、私も少し痛むけど義眼の通信機能を使って連絡を試みる。

 

「チッ…やっぱ通じないわ!」

 

「こっちもダメだ…!」

 

「分かった、お前らは13号の指示に従って避難しろ」

 

連絡手段が軒並み死んでいる事を確認し、相澤先生はゴーグルを装着して戦闘準備を整える。

 

「イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛!正面戦闘は…」

 

「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号、任せたぞ」

 

相澤先生は私達を13号先生に託し、いつもマフラーの様に巻いている白い帯を掴んでヴィラン共の中心に飛び込む。

 

そこから異形系、増強系問わずにヴィラン共をちぎっては投げちぎっては投げと打ち倒して行く。

 

未だに動かない全身手野郎含む三人が動かないのが気掛かりだし、私も是非とも参戦したいが………ここは大人しく避難しとこう。

 

「させませんよ」

 

黒モヤ野郎が突然現れ私達の出口への道筋を潰す。

 

「初めまして。我々は敵ヴィラン連合。僭越ながら……

 

オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして」

 

短い文言に動揺するクラスメイト達。

 

それでも私は、現れた敵に飛び出して斬りかかりたい気持ちを必死に抑え踏み留まる。

 

だが、言葉程度に惑わされない図太い奴が私と先生以外にも居た。

 

「死ねェ!!!」

 

「オラァ!!!」

 

爆豪と切島である。

 

二人は両サイトから飛び出し、黒モヤに向かって先手必勝の一撃をカマす。

 

敵の言葉に惑わされずに攻撃を仕掛けれるのは、戦闘において良策。

 

でも、それは現状戦力においては愚策だ。

 

「バカ!先生の射線に割り込むな!!!」

 

「はァ?」

 

「チッ…!そういう事かよ…!!」

 

撒き散らされた爆煙の中で咄嗟に叫ぶと、爆豪は即座にその場を飛び退き、つられて切島も爆豪に付いて行く。

 

私も先生と同じく致命的な破壊力の遠距離攻撃を持ち、射線上の実体に対してはいつも気を配っているからこそ気付けた。

 

今黒モヤとの間に割り込んだら、13号先生は二人を巻き込んじまって『ブラックホール』を使えない。

 

「危ない危ない…生徒と言えども優秀な金の卵……どうやらヒナ鳥も紛れているようですしね」

 

最悪な事に二人の攻撃は全く通じていない。

 

「…でも見えたわ!てめぇの実体がよォ!!」

 

「……ッ!!」

 

ハッ!ちょっとは狼狽えてんじゃねぇかモヤ野郎!

 

私の左眼は二人の攻撃が直撃する寸前、首にあたる部位がゲートに引っ込むのを認識していたんだよォ!

 

「先生!あの首の金属部位に恐らく実体があります!」

 

「…!本当ですか!」

 

「えぇ!私の左眼から見えました!!」

 

「あなた左眼は確か……そうでしたね。情報ありがとうございます!!」

 

単なる破壊力だけじゃない。

 

左眼と頭脳を併せた解析、演算、推測も私の力の一部なのだ。

 

照準を首辺りに向け、13号先生が人差し指を突き出して『ブラックホール』を発動しようとして、黒モヤは動き出す。

 

「されど散らして嬲り殺す…!」

 

黒モヤの個性の解析に気を取られ反応が遅れ、私とクラスメイト達は一気に黒い霧に覆われてしまう。

 

この黒い霧は物理的干渉を受ける事を受ける事が判明している。

 

しかし攻撃しようにも、もし奴のワープゲートがメルトダウナーもワープさせられるんだったら無闇に撃つと撃ち返されちまう。

 

「クソッ!これじゃ下手にやれねぇ…!!」

 

この状況じゃ近くの奴を二人程度引っ張って離脱するのが精一杯……!!

 

「ごめんなさいねッ…!!」

 

「きゃっ…!」

 

「うわッ…!」

 

両手で八百万と両耳アンプの服を引っ張って、周囲を覆った黒い霧から飛び出す。

 

「二人とも大丈夫?」

 

「え、えぇ…」

 

「何とか……」

 

地面に倒してしまった二人の安否を確認して一先ず安心したのも束の間、黒い霧は消え去りその場に残ったのは私達や先生含む、敵からすると飛ばし損ねた人員であった。

 

上鳴も飛ばされたけど、アイツの強さなら全く心配はする必要無い。

 

「皆はいるか!?確認出来るか!?」

 

「散り散りにはなってるいるがこの施設内に居る」

 

さて、どうしましょうか……

 

目の前の黒モヤは当たり判定が小さい上に、ワープで攻撃も避けられる。

 

メルトダウナージェットで接近してぶん殴ろうにも、これまたワープが邪魔をする。

 

負けるつもりないけど、厄介な事この上ない相手ね。

 

「委員長…!君に託します、学校まで駆けてこのことを伝えてください」

 

13号先生が状況を分析し簡潔に飯田へ話す。

 

先生の言う通り、センサーの再起動を待つよりこいつのスピードで駆ける方が圧倒的に速い。

 

「しかし、クラスを置いて行くなど委員長の風上にも置け…!!」

 

「うだうだ言わずに行けよ委員長、長距離ならアンタの方が速いんだからさっさと助けを呼んで来い。まぁ?助けが来る前に私がヴィラン共を全滅させたら話は別だけどね!」

 

「救う為に、個性を使ってください!!」

 

「……!!!」

 

ようやく良い表情になったじゃん飯田、これなら安心して委員長の仕事を果たしてくれるわね。

 

んでもって、私達の役目は委員長の障害をぶっ潰すこと。

 

「手段がないとはいえ、敵前で策を語る阿呆がいますか?」

 

「バレても問題ないから語ったんでしょうが!!」

 

「ならば仕方ない……

 

……お願いしますよNO.11(イレブン)さん」

 

「心得た」

 

今度こそ先生の『ブラックホール』で吸い込まれ始めた黒モヤが、私達の直上に新たなワープゲートを開いた…

 

…かと思えば、その中から出て来た両腕刀のヴィランが左眼で捉えられるギリギリの速度で13号先生を直上から斬りかかる。

 

「させるかよォ…!!!」

 

「ム…」

 

無理をしたメルトジェットの超加速を使って、間一髪のところで13号先生に迫る斬撃を横合いから弾く。

 

さらにヴィランにメルトジェットの勢いを乗せた蹴りを喰らわせて黒モヤの方に蹴り飛ばす。

 

「我の刀に合わせられる者が居たとはな……

 

…貴公、名を名乗れ」

 

「……麦野沈利よ」

 

一度剣をぶつけ合っただけで分かる……

 

私のメルトジェット蹴りを受けてピンピンしてる耐久力

 

高速移動の勢いの軍刀と競り合うパワー

 

なにより左眼でギリギリ追える程のスピード

 

 

こいつは強い…!!!

 

「ありがとうございます麦野さん!奴の相手は私が…」

 

「いいや、私が相手をします」

 

「なっ…!!」

 

今の13号先生じゃ黒モヤだけでも手一杯、それに先生じゃあのヴィランには勝てない。

 

今この場に居る者でアイツに対処出来るのは私だけ。

 

「貴方と皆を守るために、こんな奴を前にして逃げる訳にはいかないでしょう」

 

 

人を守るヒーローの卵として…

 

麦野沈利という闘いを楽しむ者として…

 

ここでは絶対退けない、退きたくない

 

 

……イレブンだったか、私が軍刀を構えるのに呼応して奴も両腕の刀を構える。

 

覚悟は出来ている、準備も出来ている、あとは自身の能力をもってしてぶっ倒すだけだ。

 

「推して参る」

 

「さぁ…!掛かって来いよサムライソード!!!」

 

 




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次回!つよつよ脳無vsぶち上げ麦野!!

お楽しみに!

どれが好き?

  • ギャグ要素多め シリアス少なめ
  • ギャグ少なめ シリアス多め
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