とある原子崩し(偽)の英雄学園   作:NEAR LIGHT

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お久しぶりです!こんなクソ遅更新作者のお話をお気に入り解除せず待っていてくれた皆様ありがとうございます!

色々なゴタゴタが終わったり、途中で他の小説に逃げてましたが投稿を再開します!




十五話 勝手に動く身体

 

 

緑谷Side

 

 

「シズリちゃん…!!」

 

「な、な…なんでだよ!?」

 

峰田くんと蛙水さんの表情が真っ青になって身体の動きも止まった。きっと、今の僕も同じ様な顔をしているだろう。

 

「麦野沈利…貴様……」

 

両腕刀のヴィランが片膝を付いて言うが、奴も唖然として上手く言葉を発せない。

 

そんなの僕もだ。USJに居る戦力の中で唯一、超スピードで格闘戦が出来る麦野さんがやられるなんて………

 

……いや違う。ヴィランのあの動揺のしようから見て、麦野さんはヴィランの攻撃や銃弾の類でやられたんじゃない。

 

何かしら『メルトダウナー』の負荷に耐えきれ無くて意識を失ったんだ。

 

「イレブン、こっちは終わったぞ。そっちは……なんだ、しっかり倒してるじゃん」

 

「あの全身手野郎…どうして麦野の方に来てんだよ…!!」

 

「相澤先生が抑えてる筈じゃ…」

 

言いかけて気付く、全身手のヴィランがこちらに来ている理由など一つしか無い。

 

相澤先生は倒れた大量のチンピラヴィランの中心で、異形の黒い筋骨隆々ヴィランに頭を掴まれ、おびただしい量の血を流していた。

 

 

「死柄木弔…これは我の勝利では…」

 

「あーはいはい。そういうの良いから、とりあえず確殺入れるぞ」

 

全身手のヴィランが麦野さんに手を掛ける寸前……

 

 

ドガァァン!!!

 

 

「「……!?」」

 

僕の身体は地面が割れる程踏み込んで、超スピードでヴィランに肉薄し拳を振りかざしていた。

 

何故今動いたのか理由はよく分からない、もっと待てばヴィランを確実に倒せるチャンスもあったかもしれない。

 

でも、この瞬間を逃せば麦野さんは確実に殺されてしまう。

 

そんな気がして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだと思う。

 

「スマァァァッシュ…!!!!」

 

足はさっきの超スピードに使って潰れた…!

 

せめて腕を残すためにOFAの出力は最大限にしながら……壊れない様にイメージ…!!

 

完全に不意を取った一撃はOFAの超パワーのままに直撃し、大量の白煙と衝撃波を撒き散らし水難エリアの池にも波紋が伝わる。

 

「ハァ…!ハァ…!!や、やった…!!」

 

腕の内側から爆発するみたいな痛みが無い!この土壇場で調整が成功したんだ!

 

「スマッシュ?オールマイトのファンボーイか?」

 

喜んだのも束の間、手のヴィランは無傷だった。

 

正確に言えば間に割り込んだ、相澤先生をやった異形のヴィランが僕の拳を受け止めていた。

 

「……ッ!!!」

 

「それじゃ脳無、殺して良いよ」

 

脳無と呼ばれた異形のヴィランは僕の頭に向けて手を伸ばす、恐らく頭蓋骨を握り潰すつもりなのだ……!!

 

 

どうする!どうする!!どうする!!!

 

 

もう一発スマッシュを撃つ時間は無い…!誰かの助けを期待出来る状況でも無い…!!

 

 

 

 

緑谷出久の頭蓋骨が握り潰されんとした直前、音速の3倍以上の速度で放たれた蒼白い一閃が脳無を地面と並行に吹き飛ばす。

 

 

 

 

上鳴Side

 

 

「ギリギリセーフだな……!」

 

「か、上鳴くん!?」

 

「何だよ、まだ来るのか」

 

雑な演算だったけど、咄嗟にぶっぱなした超電磁砲(レールガン)が緑谷に当たらなくて良かったぜ。

 

「麦野ッ……!!」

 

遠目で見えてたけど……なんでアイツがやられてんだ…!アイツをやれる奴なんて…

 

「いやいや…!落ち着け俺!!」

 

慌てるよりも状況の整理!麦野沈利だったらそう言う筈だ…!

 

 

視界の中のヴィランは2人、被害は片方がボコボコで戦闘不能でもう片方の手のヴィランは無傷。

 

こっちの被害は緑谷が両足を使えねぇ。そんでもって相澤先生と麦野が負傷していて戦闘不能……なかなか厳しい状況だ。

 

「妙に冷静なガキだな。先生がやられてんだからもっとビビってくれても良いんだぜ?」

 

「ハッ!この程度でビビってちゃヒーロー目指せねぇからな!!」

 

啖呵を切ると同時に、殆ど反応も不可能な速度重視の電撃を飛ばして攻撃する。

 

だが、手のヴィランは平然と後ろに倒れながら後方に跳び、電撃は掠るだけになった。

 

マジかよ…何で今のが避けれて掠るだけで終わってんだよ…!ありゃもう前兆の感知とかそのレベルだぞ!?

 

でも良かった。人は助けれたからな!!

 

「おいおい、人命救助を優先しなくて良いのか!」

 

「バーカ!良いんだよ。だってもう救助されてるからな!」

 

「は?」

 

手のヴィランは今の攻撃が陽動だとようやく気付いた。

 

目的は隠れてた梅雨ちゃんが相澤先生を舌で助け、俺が電磁力で麦野と緑谷を峰田の方に投げる隙を生ませるためだ。

 

「さーて、これで……」

 

呆気に取られている手のヴィランを見据えながら伸びをし、演算をしてボルテージを高めていく。

 

「…被害お構い無しにてめぇをブチのせる!!!」

 

 

バリバリと身体に電撃を纏わせて電気の塊になった上鳴電気はクラスメイトのため、先生のため、己の親友のために、全力を解放する。

 

 

 




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