とある原子崩し(偽)の英雄学園   作:NEAR LIGHT

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今回は上鳴回なのでお楽しみください!

あと戦闘シーンも好きなんですが、ギャグをあんまり書けてないので次回はギャグちょっと増量で行きます!



九話 上鳴くんはレベル4.8

 

 

「そんじゃ講評の時間だが………空気間が中々カオスになっているな!!」

 

「なんででしょうネー?」

 

あれれ〜?なんでみんなの空気は混沌としてるのー?

 

もしかして私が障子と切島を病院送り、もとい保健室送りにしたのが不味かったかしら?

 

でも骨の一本や二本折ったくらいだし問題無いでしょ!

 

「ケロ、自覚無いのねシズリちゃん……」

 

「自覚はあるわよ梅雨ちゃん。私の恐ろしく速い抜刀を見逃しちゃったからよねぇ!?」

 

「たしかに見えなかったけど違うわ……」

 

「お前の悪党ロールプレイがモノホンさながらだったからみんな引いてるんだよ…」

 

「ふっふっふ!今回の訓練に限ってはこの上無い褒め言葉ね上鳴!」

 

「ま、まぁ…!皆には言わずもがな分かってると思うが、今戦のベストは麦野少女だ!」

 

「イェーイ!」

 

心なしかオールマイトの表情もクラスメイト同様少し引き気味に見える…………

 

………NO.1ヒーローにも私のセリフが効いたのだろう!

 

うん!多分!!絶対!!

 

「殺傷力の高い個性を使いこなし!状況設定にも完璧に応じていた!ほぼ満点を与えよう!」

 

‪”‬ほぼ‪”‬満点……?

 

「………ちなみにどの辺りが減点だった感じ?」

 

「君の口撃は敵を惑わせ冷静な判断を奪う素晴らしい技術だった。

 

だが、敵を刺激し過ぎるのはかえって行動を予測不能なものにしてしまう。黙る、もしくはもう少し抑え目にしていたら減点無しだったな!」

 

「なるほど………ロールプレイとは言えたしかに少々やり過ぎだったわ。次は皮肉を一言添えるくらいにしときましょう」

 

「あ、皮肉は言うのね」

 

しゃーないシャーナイ、皮肉と紅茶は私の嗜みだからね

 

「ヒーロー側の講評は戻って来てからするとして、次の試合は〜………ヒーロー側JチームVSヴィラン側Hチームだ!」

 

Jチームは真っピンクの芦戸と片側氷漬けの轟、Hチームは恋する乙女の葉隠とクソボケ上鳴ね。

 

「頑張ろうぜ葉隠!」

 

「う、うん!あと出来ればこっち見ないで…!!」

 

「もー!大丈夫だって、電磁波はなんとか出さない様にしてるからさ!もう姿は見えねーよ!」

 

「ほんとぉ……?」

 

「本当だって!」

 

葉隠のコスチュームは、手袋とブーツだけで露出度レベルが段違いのコスチュームと言って良いのかも分からないコスチュームね。

 

おそらくステルス性能を高めるの超軽装なんだろう、にしてもスゴすぎるコスチュームね。

 

「見えてる見えねーってどゆコト?」

 

「上鳴くんには葉隠さんの姿が見えてるの?」

 

「そういやあんた達には教えて無かったわね。実は………」

 

ヒーロー&ヴィランチームが移動中に、上鳴の個性によるレーダーの仕組みを説明する………

 

「すごー!じゃあ不意打ちとかも効かないの!?」

 

「電磁波が帰って来る相手ならな。私はある程度電磁波にも干渉出来るから効かないけど」

 

「ねぇねぇ!上鳴って電気に関することなら何でも出来るの?」

 

「落ち着けよ。諸々の事は口で説明するより見た方が早いから、アイツの‪”‬闘い‪”‬をしっかり見ておきなさい」

 

クラスメイト達から視線を移し、暗室の巨大モニターに映るヒーロー側とヴィラン側、それぞれの映像に意識を向けるとタイミング良く演習開始のブザーが鳴り響いて訓練が開始する。

 

芦戸と轟の個性は未知数でも光速度の電撃を飛ばせる上鳴が負ける事はそうそう………

 

「………おいおいマジかよ」

 

映像の向こうのビルは轟が触れた箇所を中心に凍りつき、数秒の内に上鳴達が居るフロアを含めたビル全体が氷に包まれる。

 

「さっっむ…!!」

 

「地下のここまで冷気が届いているみたいですね、凄い範囲ですわ………」

 

「轟は特段無理してる風に見えないし、アイツにとってはまだ序の口の攻撃ってことね」

 

ビルの隅から隅まで射程に納める面を対象とした広範囲攻撃、私が苦手とするジャンルの攻撃方法だ。

 

仮に戦うならば、メルトダウナーを轟に直接ぶち込めない以上近接戦闘しか択は無いが、接近したら接近したで速攻氷漬けにされそうで厄介な手合いね。

 

上鳴が相手をするとなると砂鉄の触手で氷を削り取るか、大質量の鉄でぶん殴るとかetc……

 

「なあ麦野、上鳴ってお前の幼なじみなんだろ?だったら上鳴もゴリラパワーなのか?」

 

「‪”‬だったら上鳴も‪”‬というのはどういう事かしらァ!峰ェェ田くゥゥゥン!!」

 

「ふ、深い意味はありません麦野様!!だから離してぇ!首がぁ!首がもげるぅぅ!!!」

 

このクソチビ紫がァ!

 

てめぇの頭髪みてぇに首でももいでやろうかァ!!

 

「シズリちゃん…流石に首が取れちゃうからそこら辺にしておかないと………」

 

「チッ、まあ良いわ。別にアイツの身体能力は並程度よ」

 

「イテテ………それじゃ上鳴は氷漬けにされて終わりなんじゃ………」

 

「勉強不足ね峰田、電気ってのはね。最も利用し易いエネルギーなのよ。

 

それを操る上鳴があの程度で負ける筈無いじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

上鳴Side

 

「うぇぇぇ!?さっむぅぅぅぅ!!?」

 

「う、嘘!?フロア全体が凍ってる!?」

 

ヤバいヤバいヤバい!!!膝から下が氷漬けにされてるぅ!?身動き取れねぇ!?轟か芦戸の個性!?どういう攻撃範囲してんの!?

 

「かか…上鳴くん!なんとかしてぇ!!」

 

「なんとかって言われても…」

 

いや…葉隠の個性じゃどうしよう無い、奴らは直ぐにでもここへ来る……葉隠を助けるためには、俺がなんとかするしか無い。

 

俺はヒーロー志望だぞ、緑谷やみたいに計算高く無くても、麦野みたいに強く無くても、お前がやるんだ上鳴電気。

 

考えろ、考えるんだ、俺の『電気を操る』個性を最大限活用して突破口を強引にでも開くんだ。

 

「電気を操る……電気………抵抗………これだッ!!!」

 

「上鳴くん……?」

 

これならやれる…!氷を溶かせる!!!

 

「葉隠、今すぐ助けるから安心しろ!」

 

「う、うん…!疑ってる訳じゃないんだけど、どうやって助けてくれるの?」

 

「コイツと俺の個性で‪”‬熱‪”‬を創り出すんだ!」

 

「‪黒い砂‪……?‬」

 

「砂鉄だよっ!」

 

腰のベルトに備えた二本の砂鉄500ml入りガラス瓶を手に取り地面に投げて叩き割る。

 

俺は宙に舞う砂鉄を磁力で操り、凍り付いた足元に帯状に巻き付け大電流を流す。

 

「電気、つぅのは…この世で一番利用し易いエネルギーだ………だから、こういう事も出来るンだよォ!!」

 

大電流に比例した量の熱が生み出され俺の足元の氷を溶かす。

 

数秒の内に俺は動ける様になった、思い付き案だが上手く行って良かった…!

 

「えぇ…!?」

 

葉隠の戸惑いが含まれた驚愕の声が聞こえる。

 

アッでも磁場操作しちゃって制御が甘くなったから電磁波で葉隠の姿が見えちゃう!

 

流石に意図して見るのは不味いからメソラシメソラシ……

 

目逸らししても電磁波は感じるからほぼ意味無いけど……

 

「う、動くなよ葉隠…!」

 

「アワワ…!一体全体どういう事なの!?」

 

「ビックリしてくれて嬉しいんだけど、早く靴履いた方が良いぞ」

 

「あっ、そうだね!」

 

とりあえず葉隠の足の氷も砂鉄を使って溶かし…ってと、これで良し!それじゃネタばらしと行こうか!

 

「葉隠、ジュール熱って知ってるか?」

 

「ジュール熱…!!」

 

「知ってるのか!」

 

「いや全く、ジュール熱って何?」

 

まあ普通の人はあんまし知らねぇよな……俺とか麦野は電気に関しちゃその辺の学者並に詳しいつもりだけど、やっぱり割と異端者な部類なのか?

 

でも、麦野の言う通り電気に関する事は何でも勉強した甲斐があるもんだ、お陰で女子に良いトコ見せれたしな!

 

「電流が流れる時に、流した対象の電子と原子やら分子やらが衝突してエネルギーが失われる………このエネルギーが熱に変換されて発熱する。簡単に言うと電熱線だ」

 

「あーなるほどね!」

 

「俺は砂鉄に電流を流して創ったジュール熱で氷を溶かしたんだ。

 

とりあえずヒーローチームが来るまで時間が無い。葉隠は手袋無しの靴だけで偵察して来てくれ!場所さえ分かれば俺が地面越しに電流を浴びせてやる!」

 

「うん!任せて!」

 

自分で偵察に行かせといてアレだが、葉隠のあの服装だと後で風邪ひかないか心配なところでもある。

 

『上鳴くん、轟くんと芦戸ちゃん見つけたよ。同じフロアの東廊下を歩いてる』

 

「了解だ、すぐ行くから葉隠は下がっててくれ」

 

俺も行くとするか。

 

周囲に散った砂鉄を三つ程の束に纏めたついでに鉄パイプとかドラム缶も磁力で浮かせ、滑る床に気を付けつつ走り出す。

 

ビル全体を凍らせる個性の詳細が、物体の運動エネルギーを奪って温度を下げているのか、それとも単純に氷を生み出す個性なのかはっきりしないのが不安だ。

 

前者だった場合、俺の電気も無効化される可能性が高い、反動と周囲の被害覚悟で超電磁砲をぶっぱなすしかないな。

 

だが、それはあくまで俺が出来うる事を最後までやった後の、最終手段として残しておこう。

 

「わぁっ!上鳴!?」

 

「…ッ上鳴!お前は凍らなかったのか…!!」

 

「あ、やべ」

 

やっべぇぇぇぇ!?!?

 

迂闊に飛び出して接敵しちまったよおい!?

 

「やっちゃえ轟!!」

 

「あぁ……!!」

 

早速範囲攻撃かこのイケメンは…!

 

イケメン抜きにしても、この大質量の氷を一瞬で生み出せるのはそれだけのゴリ押しで敵を制圧出来る凄い個性だな。

 

でもこれではっきりした、こいつの個性は単純な氷の発生だけだ!

 

「なら幾らでもやりようはある!!」

 

俺は砂鉄を一本の触手に纏め、磁力で一粒一粒を高速で振動させて迫り来る氷に向けて振るう。

 

高速振動する砂鉄の触手はさながらチェーンソーの様に氷を削り取り、迫る氷を次々とシャーベットにする。

 

「磁力を操れるのか……!」

 

「残念!あくまでそれは応用だ!!」

 

こんなもんじゃ終わらない、電撃使いの真骨頂はこれからだ。

 

右手で砂鉄の触手の制御をしつつ、備えていた鉄パイプやらドラム缶を磁力で思いっきり飛ばす。

 

それらは氷の壁を作り出され防がれたが、生まれた隙を狙って砂鉄の触手で氷の壁を貫く。

 

「どいて轟!私が溶かす!!」

 

「ッ…頼んだ…!」

 

「良い具合の立ち位置になってくれたなァ………!」

 

芦戸が何かしようと轟の前に出て一列になった位置関係、このベストな距離と状況なら殺れる…!!

 

「指向性放電…!!

 

130万ボルトォ!!!」

 

 

 

指を拳銃に見立てて放った130万ボルトもの大電流は、氷の壁によって阻まれる筈だった………

 

 

しかし、その大電流は氷の壁に深く埋まったドラム缶や砂鉄を伝って壁を越える。

 

 

壁を越えた大電流は知覚する間も無く二人を串刺しにし、二人の意識を奪い去った。

 

轟の単純な物量攻撃にいつまでも付き合ってたら、スタミナが足りずにいずれアホになって負けちまう。

 

だからこそ、俺も単純な放電で相対した訳だ。

 

「………ククッ!してやったぜェ!!」

 

『WINNER!!ヴィランチーム!!!』

 

 

未だ真なる超電磁砲(レールガン)に届かぬ少年の能力は、一歩ずつその領域に近付いていた。

 

 

 

 

 

上鳴電気 個性『電撃使い(エレクトロマスター)

 

 

電撃を飛ばしたり電磁波を発せたりするぞ!

 

電気操作から派生して、磁力やローレンツ力の制御、電磁場や電磁波などの知覚、電子線などの目視も可能だ!

 

電気に関する事なら何でも出来る個性だ!!

 

電気を使い過ぎると細胞が疲弊して出力が下がり、最終的には数分間アホになる弱点がある!

 

 

必殺技の超電磁砲(レールガン)は万全な体調の場合、最大八発まで連射出来るぞ!!

 

 

 

 

 




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ちなみに私の好きなレベル5は原子崩しと一方通行!

どれが好き?

  • ギャグ要素多め シリアス少なめ
  • ギャグ少なめ シリアス多め
  • どっちも同じくらい
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