”この星を災厄から護ってほしい”
神様というのは存在するものなのだろうか?
だが、なんというか、威光というか覇気というか、そういうものを感じ取れなかった。
疲弊?疲労?という感じをうけ、しいてたとえを挙げるならば、疲れた面接官、中間管理職ともいう感じである。
そんな存在から、先ほどの内容が頭の中に聞こえていた。
男性なのか女性なのか、よくわからないぐらいの中性的な声でだ。
”では、権能を授ける”
拒否権もなく、いきなりそう告げられては、まぶしい光に包まれた。
”頼んだぞ……”
そういう声とともに、その存在の気配が一切なくなった。
一体全体何だったのか?これは夢なのか?
そう思った矢先、視界と身体に受ける状況から察したのは、はるか上空にあらわれては自由落下を経験していることであった。
これが異世界の初日であった。
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とりあえず、目的は世界を護る事とは話を聞いていたが、それを実行するとは決めていないし、了承するとも言っていない。
他に何か情報があったか?と思い返していたら、頭の中に未来ともいえる世界が見える。
そこには、一面に宇宙空間の8割ほど宇宙船がおり、この星に向けて砲火を浴びせ、そして降下してきては採掘しては惑星を干からびさせていた。
……災厄って、宇宙人なのか?
その未来視に見える世界では、剣と魔法で対応している人たちだが、高度な文明にはなすすべもなく蹂躙されていた。
人だろうと、獣の人だろうと、長耳だろうと、小さな人だろうと、肌の色が違うのだろうと、角つきだろうと、魔物?みたいなものだろうと、でっかいドラゴンみたいなものだろうと、何もかもが平等に駆逐されては、処理されるように消されていった。
ただ、あまりにも酷い内容を見せられてはいるはずなのだが、吐き気というよりも、納得していた自分がいた。
……そりゃぁ、そうだろ、バリアみたいな障壁で防がれて、幾十もの光線みたいなので貫かれ、切り裂かれてと瞬殺されていっては
まるで、農作物に集まる害獣のような扱いで淡々と処理されていたのだから。
そうして、この世界というか惑星から資源を搾り取るだけ搾り取っては、惑星が破砕されて消滅していた。
……この星も消えるのか。
意識がもどってくると数字が目に入る。
1999年と11月と29日と数時間の数値が減っていっている。
……タイムリミット付かよ!!
この状況から、一体全体どうやって護れというのだろうか。
……自身としては、何ができるのか、この圧倒的な数では個として出来る事は限られる
……それよりも殲滅させられた種が協力しあう事が一切なく、ただただやみくもに各個が対応してただけしか見えていなかったなと
自身が何をできるかを確認しながら、まずは世界の危機として一致団結をさせるべきか?と思考をし、異世界の第一歩を歩んでいった。