剣と魔法のファンタジー世界
この世界には魔法が存在する。
だが、魔物がいなければ、正直にいって剣も魔法もほぼ必要ない代物であり、競技用として使用されることに洗練されている。
まぁ、武闘祭に無制限クラスを設けてはあるので、色々とやっている者たちもいるにはいるが、そこはまぁ、そういう存在としておく。
一応、軍関連では教練として攻撃的なものは習得する形にはなってはいるが、それ以外では一般的な日常範囲とされているだけにとどまる。
だが、その個々人での能力に限ると、限定的な火力にしかならない。
そこから威力を上げるには、手っ取り早い方法といて魔石というモノをが必要となるが、この大陸には使用に耐える物が存在しない(しないわけではないが、あまりにも性能が低い)。
ここでいう魔石というのは、魔物や地下資源の鉱石から入手できるものであり、魔法の触媒として、または増幅触媒として、とても優秀な素材といえる、エネルギー源とでもいうものである。
そう、この大陸では、その魔物がいないがために、魔物産のものは手に入らない。
また、新しく作った大陸のために、年数が浅く鉱石結晶化の年代が少ないために鉱石からの入手も使えるものが手にも入らない。
その為に、魔導工学が著しく発展していない欠点が出てきた。
結局、各個人の能力による技術上昇しかなく、突飛な存在が現れずに著しく停滞し始めていった。
何かしらの方法で次の段階に上がってほしいのだが、上手くいっていない。
魔法を使用した文明技術の向上はこれ以上は無理かと思っていた矢先、武闘祭の技術品評会に水蒸気による技術が展示された。
個人たちによる魔法による過熱水蒸気を発生させ、発生させた過熱水蒸気による動力を得るという方法であった。
……コレだ!!
魔法だけでやるのではなく、科学も一緒に使用したハイブリッド方式にしてしまえばいいのだと気づかされた。
なお、その年の最優秀発明賞に選出すると、その後から水蒸気を使用した技術がどんどん作られていった。
そして、錬金術もとい化学技術も飛躍的に発展し始める。
まさに、技術開化とでもいう爆発的な成長が発生した。
蒸気機関が発達するにつれ、機械工学が発展していく。
機械工学が発展すると冶金技術も上昇し、そして、化学技術に魔道科学技術も引き上げられる。
それらの科学技術の発展にともない、生産業や医療も発展し、流通に関しても魔導蒸気機関によって建造産業も活気付いた。
一大鉄道網が整備されると、都市と地方産業とのパイプとなり産業が発展していった。
長くなる情報の伝達に関しても、何とかしようとした技術者が、だれでもが使える様に電波ではなく魔波というもので通信技術も確立されていき本当に一気に進歩していった。
まさに、産業革命ともいえた。
しかし、産業にともなう文明が上昇していった最中に大きな事件が起きる。
遠洋漁業に出ていた船舶が故障の為に難破。
その難破して漂流した船舶は、人族の生息範囲へと流れつき、その人族の軍艦に拿捕されるかたちとなり、アルカディア連合国の事が知らされる。
そうして、人族の国家間による協議の結果、異端者の国と指定され、"聖戦"という名の元に"聖滅"(簒奪)部隊が派遣されてきたのである。
古の聖地(始まりの大地)を、人族の手に取り戻すために……と