一部の賠償問題などの責任追及がなされたが、休戦という形であるがために、相手の橋頭保としての要塞は残ったままとなった。
(代替として拿捕した諸々を接収という形を認めさせはいたが……
州都においても復興が開始され、最前線となりうる場所となるために防衛能力の強化がなされていた。
また、港湾要塞都市に関しても鎖国状況となっており、海運に関しても検閲がなされる形となった。
それらを監視するために、近くに専用の機関が設けられる形ともなった。
そうして、戦争による爪痕が少しづつ消えてきていき、半世紀経過したころ再び戦火が起きる。
はじめは、検閲機関を置いていた箇所。
長年の非武装検閲のためか、定期的な検閲を行っている程度の役所となり果ててしまい、武装という武装は前世代的な貧弱なものであったのも災いした。
突如現れた艦艇郡による艦砲と、陸上は超人部隊による戦力によって襲撃され壊滅する。
宣戦布告もなく蹂躙されたことにより、再び戦争が始まる形となった。
今回は、彼らも機械化が推し進められており、超人部隊以外においてもかなりの近代化がなされていた。
それらは、以前の戦争による戦訓によるものか、はては相手の技術を模倣したところから始めたのか、それぞれに関しても、小銃化や機械化がなされ戦闘車両も準備されていた。
その電撃戦により、一気に州都および周辺州の都市まで進軍してきたのである。
だが、それ以上の躍進は行えなかった。
連合国も黙って平和を享受していたわけではなかった。
目の前の驚異に対して、現状が打破される事を見越した技術を生み出していた。
魔道科学というハイブリッドの成果でもある。
水を利用した過熱水蒸気化の小型化に成功し、一滴の水だけでもかなりの威力を持たせる事も可能となった。
いままでは大砲サイズの物が、重機として、小銃としても各人に携行させる事も可能となる。
ただ、海上における優位性が少なくなっていた。
相手も近代化したものを持ち出してきており、砲による砲撃戦が起きたりもした。
だが、今回の一番の優位性をもっていたのは、空であった。
空を使うというのは前回の戦争でもワイバーンを使うなり、飛翔ができる氏族による事が行えていたが、調教や訓練、またはその体力的なもので限定的な運用しかなされなかった。
しかし、疲れを知らない、長距離・長時間の運用が可能な機械による飛行。
レシプロ機ではあるが、魔導科学による過熱水蒸気を利用したものである。
推進力はそこからとし、なおかつ飛翔するためには?と氏族の魔術的な方法を科学的な方面より揚力を翼に定着させることに成功し、翼にをもつ航空機というなる卵が産まれていた。
そこからは早いものである。
人が乗って、物を載せれるものが生まれていた。
そうして作られた航空戦力が加わったために、相手の陸上軍は進軍をする事が困難になっていた。
航空機よって、海上における優位性も徐々に高まっても行く。
先に相手を見つけ、そして魔波で状況を逐次共有化できることがアドバンテージはとてつもなく高かった。
その中において、相手も黙っているわけでもなく、超人部隊による迎撃(物理的な投擲や、魔法による迎撃)が行われたりしたが、飽和攻撃の前には多勢に無勢でもあった
それでも、超人部隊という存在は、こちらの決め手となる戦術をことごとく潰してきていたため膠着状態が続いてもいた。
……好き勝手をさせないがために、こちらのリソースを割いての抗戦を行ってはいるが、抑えるのが精一杯。
……ほかにリソースを回す余裕もないぐらいに
そうして、戦略的に兵站を先に潰すなどの対応により、戦線が再び膠着化してしまっていた。
相手の武装に関する補給が滞り始めた前線は、徐々にではあったが後退させる形にはなっていった。
だが、海運をかなりの量封鎖しているにも関わらず、大陸からの増援や兵站が絶える事もなく続いている事に疑問をもった首脳陣は、原因を探ってみることにする。
すると、見えてきたのは"
それも、大陸と直通する様な"門"として。
連合国はいつまでも続くこの争いは、この"門"の存在があるからと判断、 戦略級の兵器を投入することを決定する。
戦争が始まって数二百年目、新たに作られた高高度航空機から投下された戦略兵器は、港湾要塞都市を一瞬にして地図から消すには十二分の性能を発揮た。
【連鎖型過熱水蒸気発生機】
一定の効果範囲にある空気中に水分子があるだけで、連鎖的に加熱水蒸気が発生していく魔道兵器。
その威力は範囲内において瞬時に広まる代物であり、危険も伴った。
なにしろ"水分子があるだけ"で発動できるのである。
そう、つまりは